明神ヶ岳
散策:2012年05月上旬
【低山ハイク】 明神ヶ岳
概 要 明神ヶ岳は箱根の古期外輪山のひとつで、明星ヶ岳と共に箱根の北東側に聳える山です。 山頂からは素晴しい眺めが広がっています。 駒ヶ岳や神山などの中央火口丘の峰々や金時山などの外輪山や富士山が間近に見えます。 今回は宮城野から尾根へ出て明神ヶ岳へ登り、矢倉沢峠へと降っていきます。
起 点 箱根町 宮城野支所前バス停
終 点 箱根町 仙石バス停
ルート 宮城野支所前バス停…明神ヶ岳入口…登り口…林道…鞍部…矢佐芝分岐…最乗寺分岐…最乗寺分岐…明神ヶ岳…奥の院分岐…宮城野分岐…火打石岳分岐…小ピーク…946m峰…鞍部…963m峰…矢倉沢峠…金時山登山口…仙石バス停
所要時間 6時間10分
歩いて... 登り口から矢倉沢峠にかけての所要時間は、標準時間よりも3割ほど多くかかり、体力の低下を実感しました。 息を切らせながらも何とか登り着いた山頂からは、 中央火口丘や外輪山などを見渡せる素晴しい眺めが広がっていました。 富士山もよく見えましたが、山頂部に少し雲がかかっていたのが残念でした。
関連メモ 明神ヶ岳, 明神ヶ岳
コース紹介
宮城野支所前(みやぎのししょまえ)バス停
箱根湯本駅(箱根登山鉄道)から、桃源台行きバス、湖尻行きバス、仙石案内所行きバス、 御殿場アウトレット行きバス,または,御殿場行きバスにて15分、1時間に5本から7本程度の便があります。
バス停から数10m引き返した所にある宮城野交差点の角に、 ハイキングコースの標識「明神ヶ岳方面」「明星ヶ岳方面」が立っています。 横断歩道を渡って、標識「明神ヶ岳方面」の指す僅かな登り坂になった道を進んでいきます。
バス停の脇には箱根登山バスの宮城野営業所があって、「お手洗」も設置されています。
明神ヶ岳入口
箱根宮城野郵便局を過ぎていくと、道が二又に分かれています。 角には道標が立っていて、右手の道は「明神ヶ岳」、今来た道は「公衆トイレ・バス停」となっています。 道標に従って右手の道を進んでいきます。 傾斜が少し増してきた坂道を登っていくと、道の脇には水路があって、水が勢い良く流れていました。 左手へ曲がっていく所まで来ると、坂道が右手へ分かれていきますが、 角に立つカーブミラーに取り付けられた道標「明神ヶ岳」に従って、左へS字形に曲がりながら登っていきます。 宮城野バス停への分岐を見送り、道標「明神ヶ岳」を過ぎていくと分岐があります。 角には青い標識「明神ヶ岳入口 標高481m」が立っていて、右手の道を指しています。
標識に従って右手の坂道を登っていきます。 程なくして石垣沿いを登るようになると、左手へ曲がっていく所から細い階段が分かれています。 入口には青い標識「明神ヶ岳近道」が設置されていてその階段を指しています。 そのまま左手へ曲がっていく道路を進んでいってもいいようですが、 「近道」という言葉に引かれて階段を登っていきました。 階段はすぐに終わって、植林地の脇に、狭いながらも緩やかなコンクリート道が続いていました。 1分半ほど進んでいくと、先ほど分かれてきた道路に出ます。 手前には道標が立っていて、正面の道は「明神ヶ岳」、今来た道は「公衆トイレ・バス停」となっています。 正面の石垣には青い標識「明神ヶ岳 徒歩90分」が設置されていて、 石垣の左側の小径を指しています。 ここでも道路を右へ進んでいってもいいようですが、標識に従って小径を登っていきました。
登り口
草や細い木などが茂る林の中に続く山道を軽く登っていきます。 程なくして見えてくる白いガードレールに向かって横木の階段を登っていくと、 右手から登ってくる先ほど分かれてきた道路に出ます。 出た所には道標が立っていて、 今来た道は「宮城野・宮城野温泉会館15分・バス停(宮城野支所前)10分・公衆便所バス停そば10分」となっています。 道路の左手は二又に分かれていました。 正面には林道のような道が分かれていきますが、パイプ柵で閉ざされていました。 その間から山道が始まっています。 入口には道標が立っていて、正面の山道は「明神ヶ岳1時間25分」、 今来た道は「宮城野・宮城野温泉会館」となっていました。 「登山道」の貼り紙もあって、その道を指していました。 今回はここから明神ヶ岳へ登っていきます。 宮城野支所前バス停から11分ほどで着きました。 脇には大きな「ハイキングコース案内図」が設置されていて、 塔ノ峰から金時山にかけてのルートが紹介されていました。 その図によると、尾根の鞍部まで50分、そこから明神ヶ岳までは更に45分となっています。 鞍部までの所要時間の起点ははっきりしませんが、 案内図を見る限りは宮城野支所前バス停の辺りのように思えました。
コースタイムは、健康な青年男子の標準時間です。 あくまで参考として休憩時間を含めた十分に余裕のある計画をお立てください。
ここから先は自然が相手です。雨具、防寒具や山道用の靴など十分な装備で、安全はハイキングを楽しみましょう。
草木を折ったり、持ち帰ったりしないようにしましょう。
自分で出したゴミは必ず自分で持ち帰りましょう。
 (箱根町観光課)
林道
大きな石がゴロゴロする石垣沿いの道を登っていきます。 道には水が少し流れていました。 植林地の脇から笹竹が茂る中へ入って、石垣沿いに更に進んでいきます。 左側は別荘地になっているのか、時折民家が建っていて、その脇に広めの道が続いていました。 所々に横木の階段があったりもする道を登っていきます。 樹木の幹に取り付けられた「明神ヶ岳」の道標を過ぎて更に登っていくと、 登り口から22分ほどで左右に通る広めの道に出ました。 左側は舗装路になっていて民家も建っていました。 右側は未舗装路になっていて、森の中へ続く林道でしょうか。 山道は正面へと続いています。 角には道標が立っていて、正面の道は「明星ヶ岳75分・明神ヶ岳70分」、 今来た道は「宮城野20分」となっていますが、ここでひと休みしていきました。
緑は友だち 山火事注意
 (森林共済セット保険、神奈川県)
ひと息入れたところで、正面に続く道を登っていきます。 両側には背の高い笹竹が茂っていました。 7分ほど登って僅かな高みに着くと道標が立っていて、 右へ曲がっていく道は「明星ヶ岳・明神ヶ岳」、今来た道は「宮城野」となっていました。 そこから正面へと僅かな踏み跡が分かれていましたが、入口は工事柵で閉ざされていました。 右へ曲がって横木の階段を降っていくと、小さな谷筋に出ました。 右側には砂防ダムがありましたが、土石でほとんど埋まっていました。 涸れ沢を渡っていく道には平らな石が敷かれていました。 そこを過ぎてロープ柵沿いに進んでいくと、急な横木の階段が現れます。 林道から9分ほどの所になります。 脇には道標が立っていて、その階段は「明星ヶ岳・明神ヶ岳」、今来た道は「宮城野」となっています。
地域防災対策総合治山事業
荒廃した山地を復旧・整備し、災害の防止・軽減を図るため、治山事業を行っています。
 (神奈川県西湘地区行政センター林務部森林土木課)
かなり傾斜のある横木の階段を登っていきます。 程なくして雑木林から植林帯に変ってきます。 鉄パイプ柵が設置された階段を登っていくと、道端に「登山道 進行方向」の標識が立っていて、 この先の道を指していました。 左下には谷筋が続いていて、砂防ダムも見えていました。 小刻みに曲がりながら登っていきます。 いつしか雑木林に変ってくると笹竹が茂るようになります。 岩が剥き出した所にはロープが垂らされていました。 次第に傾斜が増してくる坂道を曲がりながら登っていきます。 汗が噴き出て息も切れてくるので、何度も立ち止まって汗を拭い呼吸を整えながら、ゆっくりと登っていきました。 大きな石が目立つ坂道を登るようになると遂に力尽きたので、手頃な大石に腰掛けてひと休みしていきました。
たき火・たばこに注意
 (神奈川県)
鞍部
気を取り直して、山道を更に登っていきます。 道には歩道管理番号を記した小札が点々と設置されていました。 「50mごとに設置」となっていて、この先にかけて幾つも見かけました。 U字形に窪んだ所や横木の階段などを過ぎて登っていきます。 樹間から見える稜線を眺めながら、『尾根はまだか』と思いながら登っていきました。 笹竹が茂る所を過ぎていくと、正面が明るくなってきました。 右手から横木の階段をひと登りすると尾根道に出ました。 小広くなっていて、登り口にあった案内図では「鞍部」となっている所です。 林道から50分ほど、登り口から1時間15分ほどで登って来られました。 かなり疲れたので、何はともあれリュックを降ろして休憩していきました。
疲れが少し癒えたところで、明神ヶ岳へ向かっていきます。 鞍部には道標が立っていて、左手の道は「明神ヶ岳45分・金時山175分」、 右手の道は「明星ヶ岳50分・宮城野110分」、今来た道は「宮城野40分」となっています。 道標には「明神・明星コース案内図」が取り付けられていましたが、 登り口にあった案内図と似た内容になっていました。 ここまでは標準時間よりもかなり多くかかったので、 明神ヶ岳まで案内図で「45分」なら、今回は1時間ほどはかかるだろうと思いながら、 左手に見える高みへと向かっていきました。
案内図の「50分」の起点が何処なのかは不明ですが、宮城野支所前バス停だとすると、 登山用地図の「1時間10分」と比べて20分の差があります。 今回は宮城野支所前バス停から1時間28分ほどかかったので、登山用地図に比べて3割ほど多い時間でした。
※矢倉沢峠から国道138号に降りた所で見かけた案内図では、 今回の「登り口」から鞍部までが「50分」となっていて、統一されていないようでした。
両側に背の高い笹竹が茂る道を登っていきます。 次第に石がゴロゴロするようになってくる坂を登っていくと、 左手には相模湾から箱根にかけてを見渡せる眺めが広がってきます。
笹や細い木が茂る道を更に登っていきます。 縦板の階段を登っていくと、開けた所に出ました。 道端には石積みがあって、小さな石仏が幾つか置かれていました。 左前方には、富士山が僅かに左肩を覗かせていました。 天気も良いし、山頂からの眺めを期待しながら登っていきました。
笹竹が茂る道を登っていくと、次第にU字形に抉れた道になってきます。 そこを過ぎて雑木林の尾根になってくると、左手へ曲がっていく角から右手へ道が分かれていきます。 鞍部から21分ほどの所になります。 角には「小田原市外二ヶ市町組合杭見出標」や石標などがありました。 右手の道の入口にはロープが張られていて、お勧めの道ではないようでした。 地形図に載っている破線の道で、林道へ降りて行かれるようですが、左手へ曲がっていきます。
雑木が茂るU字形に抉れた道を登っていきます。 抉れがなくなって歩き易くなった道を登っていくと、左手が開けてきて、箱根の山々を見渡せるようになります。 道端には綺麗な花が咲いていました。 傾斜が緩やかで樹木も低くなって快適な道を進んでいくと、正面には富士山が僅かに頭を覗かせていました。 軽く右手へS字形に曲がりながら進んでいくと、右手には丹沢の山並を見渡せる眺めが広がってきました。 登り坂になってきた道を進んでいくと、大きな岩が剥き出しになっている所がありました。 岩の上に立って振り返ると、箱根の山並を一望出来ました。
矢佐芝分岐
大きな岩をよじ登って、再びU字形に抉れた所を登っていきます。 傾斜が緩やかになった所から振り返ると、相模湾の沖には伊豆大島と思われる大きな島影も見えていました。 広くて快適になった道を進んでいくと分岐があります。 鞍部から36分ほどの所になります。 角には道標が立っていて、右手の道は「二宮金次郎柴刈り路ハイキングコースへ」「至 矢佐芝・塚原駅2時間50分」、 正面の道は「明神ヶ岳」「明神ヶ岳頂上10分」となっています。 右手の道に入った先にも道標が立っていて、「矢佐芝105分」となっています。 右手の道は石畑林道から矢佐芝地区へ降っていく道ですが、広くて緩やかな正面の尾根道を進んでいきます。
(右手の道は「明神ヶ岳」を参照)
最乗寺分岐
両側に雑木などが茂っていて眺めは広がらないながらも、緩やかで広い尾根道を快適に進んでいきます。 1分ほど進んでいくと、左手に10mほど入った所に記念碑が建っていました。 石碑には「大正十一年四月二十二日 摂政宮殿下 大雄山行啓御通路 記念碑」と刻まれているようでした。 記念碑を後にしてその先へ進んでいきます。 2分ほどして登り坂になってくると分岐があります。 角には道標が立っていて、右手の道は「大雄山最乗寺90分」、 正面の道は「明神ヶ岳10分、金時山140分」、今来た道は「明星ヶ岳80分、宮城野70分」となっています。 右手の道は最乗寺の明神橋へ降るハイキングコースですが、正面の尾根道をこのまま進んでいきます。
緑は森呼吸 山火事注意
たばこ・たき火はよく消そう!
 (神奈川県、森林国営保険)
最乗寺への分岐を見送って尾根道を直進していくと、次第に視界が開けてきます。 背の低くなった笹竹などの生い茂る道を進んでいくと、 正面から左手にかけて箱根の山々が見渡せるようになります。 富士山も姿を見せていましたが、山頂付近には少し雲がかかっていました。 小さな植林帯の脇を過ぎて雑木林を登っていくと、再び視界が開けてきます。
山火事予防
 (箱根町消防本部)
花を咲かせた桜の木を過ぎて、広めの尾根道を緩やかに登っていきます。 周囲の樹木の背丈が低くなってきて、眺めが広がるようになります。 振り返ると、相模湾が広がっていて、小田原から平塚方面へと続く海岸線も良く見えていました。
最乗寺分岐
程なくして左側が崩れたガレ場に出ると分岐があります。 角に立つ道標によると、右手へ降っていく道は「大雄山最乗寺90分」、 左手へ登っていく道は「明神ヶ岳・金時山」、今来た道は「明星ヶ岳・宮城野」となっています。 右手の道は、先ほどの分岐道と合流して最乗寺へ降って行けますが、 「明神ヶ岳・金時山」の指す左手の道をガレ場に沿って登っていきます。
(右手の道は「明神ヶ岳」を参照)
明神ヶ岳 (標高1169m)
ガレ場を過ぎて笹竹の間を抜けていくと明神ヶ岳の頂上に着きます。 矢佐芝分岐から15分ほど、鞍部から53分ほどで登って来られました。 既に多くのハイカーが登ってきていて、食事などをしながら休憩していました。 お昼にはまだ時間がありましたが、ここでシートを広げて昼食タイムにしました。 左側はガレ場になっているので、あまり近寄らない方が良さそうでした。
明神ヶ岳(標高1169m)
古期外輪山の一つです。 南足柄からこの山を越え、宮城野の碓氷峠に下る道は、日本武尊東征の道と伝えられています。 崩落地に多く生えているのはフジアザミです。
 (箱根町)
左手には箱根の中央火口丘・仙石原・外輪山などを望む素晴らしい景色が広がっています。 金時山の奥には富士山も見えていましたが、山頂部に少し雲がかかっていたのが残念でした。 雲が流れていかないかと、食事をしながら暫く待っていましたが、状況はあまり好転しませんでした。 山頂にはコンクリートで固められた円柱の石積みがあり、 その上面には山頂から見渡せる山や街までの距離などが記された円盤が設置されています。
明神ヶ岳山頂
標高1169m、北緯35度17分、東経139度03分
【北西から南にかけて】
三ツ峠山37km、黒岳41km、節刀ヶ岳43km、王岳45km、富士山30km、 金時山4.5km、乙女峠5.8km、丸岳6.5km、 越前岳23km、位牌岳22km、愛鷹山24km、台ヶ岳4.5km、小塚山3.5km、三国山9.4km、 神山5.8km、駒ヶ岳6.5km、上二子山7.2km、下二子山8.0km
【北東から南東にかけて】
大山24km、秦野19km、伊勢原27km、平塚28km、藤沢40km、三浦半島(三浦崎)52km、房総半島(洲ノ崎)70km
お腹も満ちて山頂からの景色も堪能したら、明神ヶ岳から下山していきます。 山頂に立つ道標「矢倉沢峠90分、金時山130分」の指す笹竹の生い茂る道を進んでいきます。 笹竹を抜けていくとすぐにガレ場の上に出ます。 尾根道はガレ場に沿うようにして続いています。 正面には金時山を前景にした富士山がよく見えていました。 金時山から丸岳へ続く尾根の奥には特徴的な姿をした愛鷹連峰も見えていました。 左手には箱根の山々や街並みなどが広がっていました。
奥の院分岐
笹竹や雑木の生い茂る尾根道を進んだりガレ場の脇に出たりしながら進んでいきます。 樹木が低くなって富士山や金時山が良く見えるようになった緩やかな道を進んでいきます。 再び樹木が茂るようになった道を進んでいくと分岐があります。 明神ヶ岳から14分ほどの所になります。 角には道標が立っていて、右手の道は「最乗寺奥の院90分」、 正面の道は「矢倉沢峠80分・金時山120分」、今来た道は「明星ヶ岳100分・明神ヶ岳10分」となっています。 道端にも小さな道標があって、正面の道は「金時山」、今来た道は「明神ヶ岳」となっています。 右手の道は最乗寺の奥の院へ降りて行かれますが、このまま尾根道を進んでいきます。
(右手の道は「明神ヶ岳」を参照)
右手の高みを巻くようにして左傾斜の斜面を進んでいきます。 以前には高みに大きな電波反射板が二つあったのですが、この時には見かけませんでした。 箱根の山並を眺めながら進んでいくと、道は次第に左へ曲がりながら降るようになります。 正面には富士山が裾野を広げていて良い眺めが続きます。 これから向かう矢倉沢峠へ続く尾根がよく見えていました。
奥の院分岐から7分ほど降ってくると、ガレ場のような所があります。 右手が開けていて、丹沢の山並を一望出来る眺めが広がっていました。 ガレ場を過ぎてその先へ緩やかに降っていきます。 程なくしてU字形に抉れた道を降るようになると傾斜が増してきます。
宮城野分岐
緩やかになった道を進んでいくと、急な横木の階段が現れます。 土が流失していて抉れ、とても歩けたものではありません。 誰も歩かなくなった横木の階段が朽ち果てるようにして草の中に続く脇には、 しっかりとした坂道が出来ていました。 そこを降っていくと緩やかな道になります。 木材が置かれた所まで来ると、地面すれすれの所に道標があって、 この先の道は「矢倉沢峠70分・金時山110分」、今来た道は「明神ヶ岳25分」となっていました。 そのすぐ先から左手へ道が分かれていきますが、地形図に破線で載っている道のようです。 明神ヶ岳から43分ほどの所になります。
以前には分岐点の傍に道標が立っていて、左手の道は「明神平(荻山)経由宮城野100分」となっていましたが、 今回は見かけませんでした。 その時に尾根道を指していた板は、今回見かけた道標になります。
宮城野分岐を過ぎていくと僅かな登り坂になってきますが、息が切れるほどの傾斜ではありません。 左手には箱根の山々が広がり、その奥には相模湾の水平線も見えていました。 振り返ると、明神ヶ岳の稜線が綺麗に見えていました。 かなり高度差があって、もうこんなに降ってきたのかと思うと同時に、 こちら側から登っていくのも大変だろうと思うのでした。
火打石岳分岐
宮城野分岐から12分ほど進んで僅かな高みの手前まで来ると、「火打石岳」の解説板が立っています。 明神ヶ岳から55分ほどの所になります。 正面に見えている高みが火打石岳になるようです。 尾根道は高みを巻くようにして北側の斜面に続いています。 脇には道標が立っていて、右手の道は「矢倉沢峠55分・金時山95分」、 今来た道は「明神ヶ岳40分」となっていますが、急坂を降ったりしてかなり疲れたので、 リュックを降ろしてひと休みしていきました。
ここから正面の高みへ続く踏み跡が分かれていたので、ひと休みのついでに登ってみました。 あまり歩かれていない様子の小径を3分ほど登っていくと緩やかな尾根になります。 熊笹が目立つようになった尾根を進んでいくと境界杭がありました。 地形図によると三角点がある所はもう少し先のように思えましたが、 境界杭の先は熊笹が生い茂るばかりで踏み跡は不明瞭になっていたので、そこで引き返してきました。 (これに要した時間は所要時間に含めず)
火打石岳
この山で、黒色の燧石を産出したことから山の名が起りました。 玄武岩の一種で、この石の加工して造った石器が箱根や小田原の縄文時代の遺跡から発見されています。 大昔から、この山には人々の足跡たありました。
 (箱根町)
火打石岳を巻くようにして、北側の斜面を横切っていきます。 道は降り気味に続いていました。 僅かな涸れ沢を過ぎていくと登り坂になってきます。 高みを越えて降っていくと、樹木が途切れた所から、富士山と金時山が並んで頭を覗かせていました。 そこを過ぎて緩やかに降っていくと、浅い谷筋の明るくなった所に出ました。 火打石岳分岐から14分ほどの所になります。 脇には道標が立っていて、この先の道は「矢倉沢峠・金時山」、今来た道は「明神ヶ岳」となっていました。
神奈川県「水源の森林づくり」契約地(水源協定林)
年度 平成9年度
所在地 南足柄市矢倉沢字桧山2714-1
契約期間 平成10年2月6日から平成29年3月31日まで
契約面積 38.15ヘクタール
水源林を大切にしましょう。
 (神奈川県農政部水源の森林推進室、神奈川県足柄上地区行政センター森林保全課)
小ピーク
谷筋を過ぎて登り坂になってくると、道の両側には笹竹が生い茂るようになります。 背丈よりもずっと高いので見通しは得られません。 谷筋から4分ほど進んで僅かな高みに着くと、左手の笹竹が刈り払われていて、 箱根の山々を一望出来る眺めが広がっていました。 手元の地形図によると、火打石岳とこの先の946m峰の中ほどにある標高940mほどの高みになるようです。 先の方には富士山も僅かに頭を覗かせていました。
背の高い笹竹の間を降るようになると、先ほどの同様に、富士山と金時山が並んで頭を覗かせるようになります。 尾根道は一旦降ってから、正面に見えている高みへと登っていきます。 笹竹が茂る斜面に引っ掻いたようにして続いているのが尾根道になります。
946m峰
抉れ気味に続く坂道を登り返していくと高みに着きます。 手元の地形図に載っている946m峰になるようです。 緩やかになった尾根道を進んでいきます。 周囲の笹竹の背丈が低くなって開けた感じになってくると、正面には金時山がその全容を現します。 左側には富士山も頭を覗かせ、右側には丹沢の山並が続いていました。 火打石岳分岐から30分ほどの所になります。
鞍部
再び背丈が高くなった笹竹の間を降っていきます。 抉れた所を過ぎていくと緩やかな道になってきます。 程なくして少し降るようになると鞍部に着きます。 脇には道標が立っていて、この先の道は「矢倉沢峠20分・金時山60分」、 今来た道は「明神ヶ岳75分」となっています。 道標の脇から左手の笹竹の中へ小径が分かれていきますが、道標には何も示されてはいません。
以前の地図には、火打石岳と矢倉沢峠の間に「狩川峠(苅川峠)」が描かれていて、 箱根の仙石原と南足柄の関場を結ぶ道が通っていたようです。 場所はこの辺りのようですが、現在の地図には道も峠も記されておらず、南側に小径が残るばかりです。
道標を過ぎていくと登り坂になってきます。 坂を登り切って、緩やかになった道を進んでいきます。 少し降るようになると、再び正面に引っ掻いた跡のような道が見えてきます。 たいした坂ではありませんが息が切れてきたので、立ち止まって呼吸を整えながら登っていきました。 何とか坂を登り切ると、少し降ってから再び登り坂になってきます。
963m峰
背の高い笹竹が生い茂る尾根に、登り基調の道が続きます。 それほど急な傾斜ではありませんが、次第に脚が重くなってきます。 もう少しで坂は終わるだろうと思いながら登っていくと高みに着きました。 手元の地形図にある963m峰になるようです。 946m峰から30分ほどの所になります。 道端に立つ「土砂崩壊防備保安林」の標柱を過ぎていくと、正面に金時山が迫ってきます。 左手の笹竹が刈り払われた所からは箱根の街並みを見下ろせました。
緑は友だち 山火事注意
自然を守りましょう
 (神奈川県)
次第に降り傾斜が増してきます。 笹竹が茂る所に、引っ掻いたような道がT字形に交わっている所が眼下に見えてきます。 あの辺りが矢倉沢峠のはずだと思うものの、かなり低い所にあるように感じました。 あんな所まで降るのかと思いながら、右・左と小刻みに曲がりながら急坂を降っていきます。 笹竹の中の急坂を9分ほど降っていくと、緩やかな道になってきました。
正面に金時山を望みながら緩やかになった道を進んでいくとT字路に出ます。 角には道標が立っていて、左手の道は「仙石原35分・金時山45分」、 今来た道は「明神ヶ岳90分」となっています。 以前には「明神・明星コース案内図」も取り付けられていましたが、この時には見かけませんでした。 右手にも道は続いていますが、道標には何も示されてはいません。 右手の道は金時隧道の脇に降りて行かれますが、今回は左手へ進んでいきます。
矢倉沢峠 (標高867m)
笹竹の茂る道を1分ほど進んでいくと、降り始める手前に分岐があります。 角には道標が立っていて、右手の道は「金時山40分」、 正面の道は「仙石原30分」、今来た道は「明神ヶ岳95分」となっています。 右へ入ったすぐの所に小広場があって、「矢倉沢峠」の標識と「矢倉沢うぐいす茶屋」があります。 この辺り一帯の鞍部が矢倉沢峠になるようです。 963m峰から12分ほど、明神ヶ岳から2時間15分ほどで降りて来られました。 この時には茶屋は営業していませんでしたが、 仙石原へ降りていく前に、脇にあるテーブル・ベンチで最後の休憩をしていきました。
最初の登り口にあった案内図によると、明神ヶ岳から矢倉沢峠までは「20分+15分+55分=90分」、 登山用地図によると「30分+15分+60分=105分」となっています。 今回は登山用地図に比べて3割ほども多く時間がかかりました。
山火事注意
貴重な自然を火災から守りましょう
 (箱根町消防本部)
あなたは、山と恋人を愛する人?山と良心を汚す人?
空き缶・ゴミ・恋人も捨てないで!!
疲れが少し癒えたところで、道標「仙石原」が指す笹竹の生い茂る道を降っていきます。 横木の階段もあったりして結構急な坂道が続きますが、降るのに難儀するほどではありません。 右・左と小刻みに曲がりながら降っていくと、程なくして植林帯を降るようになります。 矢倉沢峠から14分ほど降ってコンクリート製の溝が現れると、右側に別荘のような建物がありました。 そこを過ぎていくと、白いガードレールの所で右へ曲がっていきます。 手前には道標が立っていて、今降ってきた道は「金時山・矢倉沢峠」となっていました。 正面の下の谷筋には沢が流れているようで、水音が聞こえてきました。
ハイカーのみなさんへ
この水切りはコースを保護するためのものです。 一握りでも結構ですから土砂の取り除きにご協力ください。
 (箱根町)
金時山登山口
道なりに右へ曲がって降っていくと、坂道になった舗装路に降り立ちました。 矢倉沢峠から17分ほどで降りて来られました。 脇には道標が立っていて、左手の道は「仙石原」、 今降ってきた道は「金時山・明神ヶ岳」となっています。 ここに「金時山コース登り口」の案内板が設置されていて、 「ハイキングコース案内図」が載っていました。 最初の登り口にあった案内図と似ていますが、掲載範囲が少し違っているようでした。 案内図の袂には「金時山ハイキングコース」と書かれた標識が、 道路向かいには「金時山登山口」の標識があって、今降ってきた道を指していました。 右手は分譲地のようで、「関係者以外進入禁止」となっていました。
舗装路を左手へ降っていくと、すぐの所に分岐があります。 角には道標が立っていて、右手の道は「仙石原5分(国道バス停)」、 今来た道は「金時山70分・明神ヶ岳120分」となっています。 左手からは沢が流れてきていて、段差を流れ落ちる水が心地いい音を響かせていました。 道標に従って、右手に続く坂道を降っていきます。
別荘や保養所のような建物が並ぶ中を真っ直ぐに6分ほど降っていくと国道138号に出ます。 出た所には「金時山登口」の石碑と「金時山ハイキングコース案内図」がありました。 また「金時山ハイキングコース」の道標も立っていて、今降ってきた道は「矢倉沢口」、 国道を右手へ進んだ先は「神社口・乙女口」となっていました。 左手すぐの所に金時登山口バス停があります。 強羅駅までの便が1時間に1本程度、箱根湯本駅行きの午後の便は15時台に2本あるだけです。 時間が合えば乗っていけばいいのですが、あまり当てにはせず、 左手の500mほど先にある仙石バス停まで歩いていきましょう。
金時山登口(山頂迄ニ十丁)
金時山ハ坂田金時ガ幼時岩石重畳絶壁ノ 山嶺ニ熊猿ヲ友トシテ自然ニ錬成 遂ニ源頼光ニ登用セラル(伝説) 四方闊達眺望荘厳
 (箱根振興会)
仙石(せんごく)バス停
仙石原交差点を過ぎて真直ぐに50mほど進んでいくと、箱根湯本駅方面の仙石バス停があります。 箱根湯本駅(箱根登山鉄道)まで、箱根湯本駅行きバス,または,小田原駅東口行きバスにて30分、 1時間に5本から7本程度の便があります。