武山
散策:2012年04月中旬
【低山ハイク】 武山
概 要 武山は三浦半島の先端近くにある低山で、緩やかな尾根には砲台山や三浦富士へ至るハイキングコースが続いています。 武山の展望台からは東京湾や房総半島・伊豆大島・伊豆半島などを見渡せる眺めが広がっています。 今回は東側から三浦富士へ登り、砲台山を経て武山へ向かっていきます。
起 点 横須賀市 浅間神社バス停
終 点 横須賀市 通信研究所南門バス停
ルート 浅間神社バス停…若宮神社…長沢分岐…三浦富士…YRP分岐…オレンジルート分岐…見晴台…砲台山…YRP降り口…武山…武山不動院…YRP降り口…通信研究所南門バス停
所要時間 2時間10分
歩いて... 条件が良いと、三浦富士からは富士山も見えるのですが、この時には残念ながら霞んでいて見えませんでした。 武山からの眺めも霞んでいて、対岸の房総半島はぼんやりと見える程度でした。 今回は以前から気になっていた通研通りへ降る道を歩きましたが、 途中では可憐な花を咲かせるニリンソウに出会うことが出来ました。
関連メモ 武山, 三浦富士, 三浦富士, 武山, 三浦富士, 武山
コース紹介
画像を左クリックすると、4枚の写真が順次表示されます。
浅間神社(せんげんじんじゃ)バス停
YRP野比駅(京浜急行久里浜線)から[野1]通信研究所行きバス,または,[野2]横須賀市民病院行きバスにて6分、 週末には1時間に2本程度の便があります。
バス停の先へ続く通研通りを数10m進んでいくと、左手に戻るようにして坂道が分かれていきます。 入口には「浅間神社」と刻まれた大きな石柱や、 「武山ハイキングコース」の道標が立っています。 矢印の向きが少し分かり難くなってはいますが、左手の道は「三浦富士」、今来た道は「YRP野比駅」となっています。 以前はキノコ形の可愛らしい道標でしたが、近年に作り直されて、二本足の四角い形になっています。 今回はここから三浦富士へ登っていきます。
YRPとは「Yokosuka Research Park」の略で、 40ほどの会社や研究所などが集って研究開発を推進している地区の名称です。 1997年のYRPの開業に伴い、その翌年に、最寄り駅の名称が「野比駅」から「YRP野比駅」に改称されました。
YRPは自然と人が共生する、大規模テレコム研究都市です。 研究機関を中心に、情報通信技術の研究開発を進めることにより、 国内及び国際的な情報通信技術の発展に寄与するとともに、 21世紀の高度で豊かな社会の構築に貢献いたします。
 (横須賀リサーチパーク推進協会、京浜急行電鉄株式会社)
浅間神社
三浦富士浅間神社奥宮登山道一合目のしるべとせんが為、茲に社号標を建立する。 この立地場所は鈴木己代子氏(まごえむ)の寄贈である。
 (天照大神宮司、氏子総代長、副総代長、氏子総代)
脇の路地は見送って、民家が点在する坂道を曲がりながら登っていきます。 1分半ほど行くと山際を登るようになります。 資材置場のような所を過ぎていくと、バス停から3分ほどの所に分岐があります。 角に立つ電柱に「三浦富士ハイキングコース」の看板が取り付けられていて、左手の道を指しています。 ここが三浦富士への登り口になります。 袂に置かれたタヌキのような石像に挨拶して、 建材などが置かれて乱雑な感じの所に続く横木の階段を登っていきます。
若宮神社
横木の階段を少し登っていくと石段に変わってきます。 石段が終わって狭いコンクリート道を進んでいくと森が現れます。 右側は資材置場のようになっていました。 正面の短い階段をひと登りすると「若宮神社」と刻まれた石碑があります。 そのすぐ先に苔生した狛犬が控え、石碑や石灯籠などが並ぶ奥に大きめの石祠がありました。 これが若宮神社になるようですが、由緒などを記したものは見かけませんでした。
野2 火の用心 Fire Hazard Awareness
 (横須賀市南消防署)
ご注意!
毎年11月15日から2月15日まで、この付近では銃猟をすることがありますので注意して下さい。
 (神奈川県・市町)
山歩く 心にいつも 火の用心
 (神奈川県)
若宮神社の奥に続く山道を進んでいきます。 新緑の季節とあって、草やシダ類などが新たな葉を出していましたが、道はしっかりと確認出来ました。 右・左と曲がりながら斜面を登っていくと、若宮神社から3分ほどで横木の階段が現れます。 かなり年季が入った階段を1分ほど登っていくと、緩やかな尾根に着きます。 道はここで右へ曲がって、尾根の背を進むようになります。
長沢分岐
広めで緩やかになった尾根道を1分ほど進んでいくと登り傾斜が増してきます。 古びた横木の階段を登っていくと、次第に階段が新しくなってきます。 かなり傾斜があって脇にはロープも張られていますが、登っていく分にはあまり必要なさそうでした。 急な階段を登り詰めて緩やかな所に着くと、左手から登ってくる急な道が合流してきます。 若宮神社から8分ほど登った所になります。 脇にはベンチがひとつ設置されていました。 傍には道標が立っていて、正面に続く道は「三浦富士・武山」、今登ってきた道は「野比駅」となっています。 角に立てられた板によると、左手の道は「長沢」、今登ってきた道は「野比」となっています。 左手の道は京急長沢駅から登ってくる道ですが、正面に続く尾根道を進んでいきます。
(左手の道は「三浦富士」, 「三浦富士」を参照)
緩やかな道になって安心していると、程なくして横木の階段を登るようになります。 1分もせずに登り切ると左手の樹木が少し低くなっていて、 手前の樹木に邪魔されながらも東京湾などを垣間見ることが出来ました。 そこを過ぎていくと、少し先で再び横木の階段が現れます。 横木には鉄の杭が取付けられていて、崩れ難くなっている所もありました。
三浦富士 (標高183m)
やがてロープも設置されるようになった急な階段を登っていくと、 二等三角点のある三浦富士に着きました。 長沢分岐から3分ほど、浅間神社バス停から19分ほどで登って来られました。 山頂には「津久井村社 浅間神社奥宮」と記した石碑や、 「三浦富士」と記した看板が立っています。 大きな木の袂には、石造の小さな祠が建っています。 これらの石祠が浅間神社奥宮になるようです。 山頂は岩盤が剥き出した所になっていてそれ程広くはありませんが、 少人数ならシートを広げて弁当を食べられる程度はあります。
以前には手前の樹木が邪魔をしていて眺めが今ひとつの時期もありましたが、 近年になって少し伐採されて、三浦半島の先の方を望むことが出来るようになってきました。 正面の三浦半島の先には海が広がっていました。 左手の方には東京湾も見えていました。 「富士山3776m→」と書かれた板が設置されていて、富士山が見える方角を指しています。 条件が良いと、右手の奥に富士山が見えるのですが、この時には生憎と霞んでいて見えませんでした。 それでも、これから向かう砲台山や武山に立つ電波塔は見えていました。
眺めを楽しんだら武山へ向かっていきます。 山頂に設置されている「武山ハイキングコース」の道標によると、 石祠の左手へ続く尾根道は「武山」、石祠の正面へ降っていく階段は「津久井浜観光農園」、 今登ってきた階段は「YRP野比駅」となっています。 今回は武山へ向かって、「戦役凱旋之碑」やお地蔵さんの左手に続く道を降っていきます。
(石祠の正面の階段は「武山」, 「武山」を参照)
1分ほど降っていくと、左手から細い道が合流してきます。 津久井浜観光農園の方から登ってきた道から分かれて、三浦富士の手前から巻いてきた道になります。 その道を合わせて広めの尾根道を進んでいきます。 僅かな高みを越えて、その先に続く横木の階段を降っていきます。 尾根の右斜面に続く緩やかになった道を進んでいきます。 右手が開けて横須賀リサーチパークを眺められる所を過ぎていくと、横木の階段を登るようになります。
階段を登り切って広い尾根の背に出ると、樹皮が滑らかな樹木が生えるようになります。 木の根や岩が剥き出した所を過ぎて高みに着くと、 右側の尾根の背に続く道と、その左下に続く道に分かれています。 いずれの道を進んでも1分ほどで合流しますが、今回は尾根の左下に続く道を進んでいきました。
YRP分岐
二つの道を併せて1分ほど進んでいくと、横木の階段を降るようになります。 階段を降り切って緩やかになった尾根道を進んでいくと、右手から登ってきて正面へ続く広い道に出ます。 三浦富士から13分ほどの所になります。 幅3mほどはあって小型車なら通って行けそうです。 砲台山にある電波施設の建設資材などの運搬のために整備された道なのでしょうか。 脇には道標が立っていて、正面の道は「武山・砲台山」、今来た道は「三浦富士」となっています。 右手の道は何も示されていませんが、手元の地形図に破線で載っている道で、 横須賀リサーチパークへ降りて行かれるようです。 ここは正面に続く広い道を武山へと向かっていきます。
野4 火の用心 Stop the Fire
 (横須賀市南消防署)
オレンジルート分岐
広くて緩やかな道を快適に進んでいきます。 左手の樹間から三浦海岸の辺りが見える所もありました。 先ほどの分岐から4分ほど進んでいくと、右へ曲がっていく角が少し広くなっています。 ここから急な山道が左へ分かれて降っていきます。 脇には「武山オレンジルート観光案内図」があります。 三浦富士から武山へ至る稜線とその南側に広がる津久井浜観光農園がイラスト風に描かれています。 山側には標柱が立っていて、右へ曲がっていく広い道は「見晴らし台・武山」となっています。 左へ降っていく山道がオレンジルートになりますが、武山へはこのまま広い道を進んでいきます。
(左手の道は「武山」を参照)
武山オレンジルート
津久井浜の自然を生かしたハイキングコースが出来ました。 名付けて「オレンジルート」。農園の四季をみなさまでお楽しみ下さい。
収穫シーズン
・みかん狩り10〜11月
・さつまいも堀り9〜10月
・落花生堀り9〜10月
・津久井浜メロン7月
・じゃがいも堀り5〜6月
・いちご狩り1〜5月
 (横須賀市)
見晴台
オレンジルート分岐から3分ほど進んでいくと見晴台があります。 レンガ敷きになった小綺麗な所になっています。 南側が開けていて、三浦海岸や三浦半島の先端部やその先の房総半島や伊豆大島などを一望できますが、 この時は遠くの方は霞んでいました。
ゴミや空カンなどを崖下に投げたり、まわりに捨てないようにしましょう。
 (横須賀市)
見晴台からその先へ1分ほど進んでいくと分岐があります。 角には大きな石が置かれていて、その脇には道標が立っています。 左手の道は「武山」、右手の道は「砲台山」、今来た道は「三浦富士」となっています。 左手の樹間からは武山にある電波塔が見えていて、ベンチもひとつ設置されていたりします。 武山へは左手の道を進んでいくのですが、その前に砲台山へ立ち寄っていくことにしました。
右手の道を1分ほど進んでいくと、右側の高みへ登っていく細い道が分かれていきます。 右側の道は砲台山への近道で、正面の広い道は奥の方から回っていく道になります。 今回は右側の道から砲台山へ登って、正面の道から戻ってくることにしました。
砲台山 (標高204m)
右側の急坂を登っていくと、すぐに緩やかな道になります。 そこから右手へ踏み跡が分かれていますが、左手すぐの所に砲台の台座の跡の大きな円い窪みがあります。 ここが砲台山で、今回のコースの最高地点になります。 三浦富士から34分ほどで到着しました。 砲台跡の先には第三管区海上保安本部の武山中継所があります。 大きなパラボラアンテナが立っていて、砲台跡よりも目立っています。
(画像を左クリックすると、4枚の写真が順次表示されます)
以前は砲台山の周囲には樹木が生い茂っていて展望は得られませんでしたが、 近年になって南側が切り開かれて、三浦半島の先端部を見渡すことが出来るようになっています。 右手の方にはこれから向かう武山の山頂に立つ電波塔が良く見えていました。
(画像を左クリックすると、4枚の写真が順次表示されます)
野3 火の用心 Practice Fire Prevention
 (横須賀市南消防署)
電波塔の先から左へ回り込むようにして続く広い道を降っていくと、 コンクリート製の柱が二本立っています。 現在では使われていないようですが、先の大戦の頃の施設の一部だったように思えます。
先ほどの分岐まで引き返してきて、道標「武山」が指す道を進んでいきます。 横須賀リサーチパーク分岐から続いてきた自動車が通れるほどの広い道は砲台山へ続いていて、 ここから武山にかけては普通の山道になりますが、よく踏まれてしっかりとした道が続いています。 広めの道を1分ほど進んでいくと、コンクリート製の水溜めがあります。 飲料用とは思えないので、山火事を消火するための水なのでしょうか。 ここから左手に続く横木の階段を降っていきますが、1分もせずに緩やかで歩きやすい道になります。
山歩く 心にいつも 火の用心
 (神奈川県)
YRP降り口
広めで緩やかな道を進んでいきます。 人気のあるハイキングコースとあって、山道にしては幅が広くて歩きやすくなっています。 そんな道を4分ほど進んでいくと、右手へ戻るようにして降っていく道が分かれていきます。 砲台山から12分ほどの所になります。 角には道標が立っていて、正面の道は「武山」、右手の道は「この道はコースではありません」、 今来た道は「三浦富士」となっています。 右手の道は横須賀リサーチパークへ降りていく道で、最近の地形図には細い線で載っています。 今回は右手の道を降っていくのですが、その前に武山まで往復してきます。
広くて緩やかな尾根道を進んでいくと、道端に枝を四方に広げた大木な樹木があります。 周囲に根を張りだし、根元の辺りから太い幹が分かれていて、何やら威厳のある姿をしています。 以前には見かけませんでしたが、その袂には新たなベンチがひとつ出来ていました。
大きな樹木を過ぎていくと、横木の階段を登るようになります。 段差が高くて土が抉れた所もあったりして歩きにくい思いをしながら登っていきます。 途中には、先ほどと同じようなベンチが出来ていました。 そんな階段を2分ほど登っていくと分岐があります。 角に立つ道標によると、右手の道は「武山」、左手の道は「津久井浜観光農園」、 今来た道は「三浦富士」となっています。 左手の道は武山の巻き道になっていますが、ここは右手に続く横木の階段を武山へと登っていきます。
武山 (標高200m)
横木の階段を登っていくと、道端にはツツジの木が沢山植えられています。 季節になると、綺麗な花で彩られる所でもあります。 程なくして正面に電波塔が見えてきます。 左側にある塔は横須賀市消防無線中継局、右側にあるのは防衛省の電波塔のようでした。 左右の金網柵の間に続く道を進んでいくと、「武山不動院東門」と書かれた石門があります。 ここが武山になります。 砲台山から18分ほど、三浦富士から55分ほどで到着しました。
横須賀風物百選 武山初不動
初不動は、例年1月28日で、縁日商人や近在の善男善女でにぎわっています。 ここに至る参詣道は、南武、一騎塚、須軽谷、北下浦と四方にあります。 それらの登山口には、必ず前不動と呼ばれる不動明王像が立っていて、参詣人の案内役を勤めます。 不動明王は、大日如来が一切の悪魔を払うために変身された姿で、 災害を覗き財宝を得る功徳があると言われています。 とくに、武山不動尊は、航海安全の浪切不動として広く知られ、漁業関係者から厚く信仰されています。 沿岸漁業者にとっては、この山頂が魚場を定める基準として、あるいは、 港の方向を知る標準として欠かすことのできないお山であったことも信仰を深めた一因と思われます。 「武山の不動さん」と親しまれているこの寺院の正式名称は、「龍塚山持経寺武山不動院」で浄土宗です。 ここの安置される不動尊は、後小松天皇の御代、応永4年(1397)に奈良東大寺の 沙門万務大阿闍利が、諸国行脚の途中に、現在の南武にあった持経院に立ち寄り、 高さ三尺九寸(約117センチメートル)の不動尊を彫刻して本尊としたものです。 その後、修験僧讃与見随が、この山頂に移したと伝えられています。 この山頂には、オオムラサキ、博多白、妙義山のツツジが約2000本あり、 毎年4月下旬に「武山つつじ祭」が行われます。また、この山頂は、一騎塚から現在地を経て 砲台山、三浦富士、津久井に至るハイキングコースの一拠点でもあります。
石門から入っていくと広場のようになっています。 左側には公共施設案内板があって、「武山ハイキングコース」が紹介されています。 モデルルートとして4コースが紹介されていて、今回の浅間神社バス停からの道も載っています。
武山ハイキングコース
(1) 津久井浜駅を起終点に3山をめぐる一般ルート。 2時間10分
津久井浜駅-(20分)-津久井浜観光農園-(30分)-武山-(20分)-砲台山-(20分)-三浦富士-(40分)-津久井浜駅
(2) 津久井浜駅から3山をめぐりYRP野比駅を結ぶルート。 1時間45分
津久井浜駅-(20分)-津久井浜観光農園-(30分)-武山-(20分)-砲台山-(20分)-三浦富士-(15分)-浅間神社バス停
*浅間神社バス停からYRP野比駅まで徒歩で20分
(3) オレンジルートを利用したルート。果実狩りも楽しめます。 2時間
津久井浜駅-(20分)-津久井浜観光農園-(30分)-砲台山-(20分)-武山-(30分)-津久井浜観光農園-(20分)-津久井浜駅
(4) 一騎塚バス停を起点にしたルート。つつじの頃は最高。 2時間
一騎塚バス停-(40分)-武山-(40分)-三浦富士-(40分)-津久井浜駅
西5 火の用心 Practice Fire Prevention
 (横須賀市南消防署)
左手の一段高い所に展望台があります。 コンクリート製の建物で、二階建てになっています。 この建物の名前なのか、外壁には「AZALEA HOUSE」の文字がありました。 一階はガランとしていて、長椅子などが設置されている以外には何もありません。 以前には壁一面にこの辺りの自然などに関する資料が沢山掲示されていましたが、 少し前から撤去されて何もなくなっています。 一階の上には小さな建物があって、その上まで登ることができます。
横須賀都市計画武山近郊緑地特別保全地区 区域図
首都圏武山近郊緑地保全区域 区域図
緑色の地区は、都市計画法に基づく風致地区です。 オレンジ色斜線区域は、首都圏近郊緑地保全法に基づく近郊緑地保全区域です。 紫色の地区は、近郊緑地特別保全地区です。 これらの地区内で、建物の新築、増築、改築、石積、よう壁、屋外広告物等の工作物の設置、 宅地や農地の造成、土石類採取等、土地形質の変更、木竹類を切る場合は、 あらかじめ市長の許可を受けるか、届出が必要です。
 (横須賀市土木みどり部緑地管理課)
展望台からは360度の大パノラマを堪能できます。 海に突き出すようにして伸びる三浦半島の左手には東京湾が広がり、 その奥には房総半島がすぐそこに見えています。 右手には相模湾があり、その沖には伊豆大島が見えています。 一階の屋上にはここから見える場所を記した石があります。 それによると、東から順に、富津・武山富士・房総半島・東京湾・三浦海岸・鋸山・三浦市・大島・伊豆半島・ 荒崎・相模湾・富士山となっていますが、この時には遠くが霞んでいて富士山は見えませんでした。 東側には横須賀リサーチバークが広がり、東京湾には猿島と思われる島も見えていました。 お昼にはまだ早かったのですが、ベンチに腰を掛けて景色などを眺めながら昼食タイムにしました。
(画像を左クリックすると、8枚の写真が順次表示されます)
展望台から降りて西側へ進んでいくと子安地蔵尊があります。 その右手には、お札・お守り・おみくじ・のぼり旗などを受け付ける場所があります。
武山子安地蔵尊
お地蔵さまは、左手に宝珠、右手に杓杖をもち、衆生を救い、 慈悲の心の大切さを教えられている菩薩さまであります。 賽の河原で童子の救主として有名であります。 この子安地蔵尊は、子授、安産、また幼なくして他界された霊の菩提をとむらい、 子供のすこやかなる成長を願って建立されたものであります。 合掌
武山不動院 (標高202m)
子安地蔵尊の先に並行する石段と坂道を登っていくと、正面に武山不動院があります。 正面の柱には、右側に「東国花の寺 百ヶ寺」、 左側に「干支守霊場 西歳の寺」と書かれた看板が付いていました。 手前の右手には鐘楼があります。絵馬堂もあって、木板や竹製の絵馬が沢山掛けられていました。 左手の手水舎の奥には滝不動尊も祀られていました。 展望台のある所よりもこちらの方が僅かに標高が高いようで、 「武山不動院本堂 武山最高地点202m」と書かれた板も見かけました。
武山不動尊縁起由来
当山は浄土宗龍塚山持教寺不動院と称します。 武山は昔日本武尊が弟橘比売命妃と共に御登りになられたので其の名がつけられたと謂はれ、 又、三笠宮、浩宮様方も学習院に在籍中は御遊覧にお登りになられた由緒ある歴史を持っております。 抑も当不動尊は、後小松帝の御写応永四年(1397)奈良東大寺門萬務大阿闍利が諸国行脚の折、 当地に立寄り創建したもので、国家安全・萬民福利を祈願とする道場として一刀三禮感応の霊場、 霊作たる不動明王を安置し奉り、三浦半島の総鎮守として霊場一番の札所であります。 当山の標高は海抜二百米余の高燥の地位を占め、空気清浄閑雅にして、 遠くには雄大なる太平洋をのぞみ、近くは霊峰富士の山を控え、眺望絶佳なるをもって 善男善女紳士淑女学生団体の参拝あり。 又、航海者漁夫達の目標の場所として特に篤い信仰を寄せられております。
 (龍塚山持教寺武山不動院)
本堂の右手には、武山稲荷大明神や身代り不動尊筆塚などもあります。 不動尊は石柱を刳り貫いた中に安置されていて、10cmほどの大きさでした。 不動尊の前には綺麗な花が手向けられていました。
身代り不動尊・筆塚由来
江戸末期文化の頃、豪雨の中、本堂脇のオオキの大木に落雷。 大木は真二つにさけ、焼焦げとなりました。 御本尊、御本堂も無事なるを見た人々は、御身代りと唱えました。 その大木、年代を経て芽を吹き、青き葉、枝をささえ、その旺盛なる力に感動し、 参拝の有信者が手を合わせ、身代の不動尊と唱え、これをまつりました。 合掌
筆塚
人は皆筆により智を幸を知る。その筆に感謝し、成長することを念じ、 ここに筆塚を信者の賛同御寄附を得て建立されました。 合掌
 (龍塚山持教寺武山不動院)
併せて30分ほどいた武山から下山していきます。 本堂の左側から舗装路が続いていますが、 今回は展望台の前にある「武山不動院南門」と書かれた石門から降っていきます。 花が咲く椿の脇を過ぎて、少しU字形に窪んだ所に続く横木の階段を降っていきます。 少し右へ曲がりながら降っていくと、武山から2分ほどで、左手から道が合流してきます。 角には武山ハイキングコースの道標が立っていて、正面の道は「津久井浜観光農園」、 左手の道は「三浦富士」、今来た道は「武山」となっています。 今回は武山の巻き道になっている左手の道を進んでいきます。
(正面の道は「武山」, 「武山」を参照)
YRP降り口
巻き道を軽く登っていくと、等高線に沿うようにして続く緩やかな道になってきます。 少し降り傾斜が増してくると、右手から左手へ登っていく横木の階段に出ます。 先ほど、武山へ登っていった所にあった分岐になります。 そこから元来た横木の階段を降っていきます。 大きな樹木の袂を過ぎていくと、先ほど見送った横須賀リサーチパークへの降り口に戻ってきます。 武山から7分ほどで着きました。 ここから左手に分かれていく道を降っていきます。
浅くU字形に窪んだ道を降っていきます。 ハイキングコースではないものの、一般的な山道よりは広めの道になっていました。 右・左と曲がりながら降っていくと、緩やかで明るくなった所に出ました。 尾根から3分ほどの所になります。 道端には白い小さな花が沢山咲いていました。 何という名前なのかは分かりませんでしたが、 家に帰ってから調べてみるとニリンソウというようでした。 同じ科にイチリンソウやサンリンソウもあって間違いやすいようでしたが、 ここの花は、茎から花茎が2本伸びていて、その先に白い可憐な花が咲いていました。
ニリンソウ
キンポウゲ科の多年草。 茎は柔軟で、高さ10〜20cm、根生葉は掌状に深裂。 4〜5月頃、普通2本の長花柄を出し、白花を開く。 山地にしばしば群生し、観賞用にも栽培。
 (出典:広辞苑第五版)
ニリンソウ(二輪草、学名:Anemone flaccida)は、キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。 春山を代表する花のひとつ。 深く裂けた根生葉を持つ。茎に3枚が輪生する葉には、サンリンソウのような柄はない。 3-6月に、白い萼片を持つ花をつける。 多くは1本の茎から特徴的に2輪ずつ花茎が伸び、和名の由来となっている。 まれに1輪や3輪のものもある。 根茎で増えるため、群落を作ることが多い。
 (出典:ウィキペディア)
ニリンソウの群落を過ぎていくと、植林地の縁を回り込むようにして進んでいきます。 高みを左手に巻くようにして進んでいくと、道端にはシダ類が新たな葉を伸ばし始めていました。 高みを巻き終えて尾根の背に出ると、広くて緩やかな道になってきました。 程なくして、横須賀市南消防署の設置する「林野火災予防」の標柱を過ぎていくと、 降り傾斜が増してきます。
U字形に窪んできた道を降っていきます。 道は広めで明瞭に続いていて、迷う心配はありませんでした。 右・左と曲がりながら降っていくと、窪みがなくなってきます。 程なくして現れる柵沿いに進んでいくと、左右に通る広めの道に降り立ちました。 尾根から10分ほどで降りて来られました。 正面には民家が建っていて、右手前は空地のようになっていました。 手元の地図によると、左右に通るこの道は、 三浦富士から砲台山へ向かう途中にあったYRP分岐から分かれてきた道になるようです。 道標類は見かけませんでしたが、ここは左手へと進んでいきます。
程なくして簡易舗装された道になってきます。 民家を過ぎた所から右へ分かれていく道を見送っていくと、道の両側が広がって駐車場のようになっていました。 正面にNTT横須賀研究開発センタの建物を眺めながら進んでいきます。 左側にトタン塀が続くようになると、右手に分かれていく道がありますが、見送っていきます。 トタン塀とコンクリート塀に挟まれた所を過ぎていくと、道端に保全区域図がありました。
横須賀都市計画武山風致地区
首都圏武山近郊緑地保全区域
武山緑地保全地区 区域図
この紫斜線の地区は、都市緑地保全法に基づく武山緑地特別保存地区、 又緑色に塗った地区は、首都圏近郊緑地保全法に基づく武山近郊緑地保全区域と、 都市計画法に基づく武山風致地区です。 これらの区域内で建築物等の新築、増改築、宅地の造成、土石類の採取、土地形質の変更、 屋外広告物の表示又は掲示等を行う場合は、事前に市長の許可を受けなければなりません。 なお色分け区分によって、規制の内容が違いますので、 詳細については横須賀市緑政部緑化推進課に問い合せて下さい。
通信研究所南門(つうしんけんきゅうしょみなみもん)バス停
両側に背の高い工事塀が続くようになった坂道を登っていくと、左右に通る二車線道路に出ました。 この道が通研通りになります。 右手の数10m先にはNTT横須賀研究開発センタの入口があります。 そこを過ぎた所に通信研究所南門バス停があります。 民家の前に降りたった所から4分ほど、武山から22分ほどで降りて来られました。
YRP野比駅(京浜急行久里浜線)まで、[野1][野2]YRP野比駅行きバスにて10分、週末には1時間に2本程度の便があります。