朝比奈切通
散策:2012年04月上旬
【低山ハイク】 朝比奈切通
概 要 朝比奈切通は鎌倉七切通しの一つで、鎌倉市十二所と横浜市金沢区六浦を結ぶ道にあります。 現在では少し北側に車道ができているので生活道路としての役目を終えて、 往時の姿を色濃く残した国史跡として保存されています。 今回は南側の尾根から朝比奈切通に出て十二所へ降り、天園から市境広場を経て鎌倉霊園へ向かいます。
起 点 横浜市 朝比奈バス停
終 点 鎌倉市 鎌倉霊園正門前太刀洗バス停
ルート 朝比奈バス停…登り口…十二所果樹園分岐…朝比奈切通分岐…熊野神社…四叉路…朝比奈切通…熊野神社分岐…十二所果樹園分岐…梶原太刀洗水…やぐら群…泉橋…十二所神社バス停…十二所神社…登り口…天園ハイキングコース…22番鉄塔…貝吹地蔵…展望地…獅子舞分岐…見晴台…天園…野七里分岐…巻き道合流…霊園分岐1…霊園分岐2…市境広場…56番鉄塔1…56番鉄塔2…鎌倉霊園…鎌倉霊園正門前太刀洗バス停
所要時間 3時間50分
歩いて... この時は前日に小嵐があったこともあって、朝比奈切通の岩畳には水が少し流れていました。 十二所に降りて天園へ登っていくと、遠くが霞んでいて、残念ながら富士山を望むことは出来ませんでした。 鎌倉霊園の桜並木は蕾の状態で、満開になるまでにはまだ何日もかかりそうでした。
関連メモ 鎌倉アルプス, 六国峠, 朝比奈切通, 池子の森, 鎌倉アルプス, 鎌倉アルプス, 鎌倉アルプス, 鎌倉アルプス,
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鎌倉アルプス, 相武尾根
コース紹介
朝比奈(あさひな)バス停
金沢八景駅(京浜急行本線)から少し離れた所にあるバス乗り場から、 [金24][金25]上郷ネオポリス行きバス、[金26]庄戸行きバス、[船08]大船駅行きバス, または,[鎌24]鎌倉駅行きバスにて9分、1時間に4本から6本程度の便があります。
京浜急行と神奈川中央交通のバスでは、金沢八景の乗り場が違う所にあります。 京浜急行のバス乗り場は横浜駅寄りの所で、1時間に2本程度の便があります。 神奈川中央交通のバス乗り場は東寄りの所で、1時間に3本から5本程度の便があります。 なお、京浜急行の金沢八景(国道)バス停が神奈川中央交通の金沢八景駅バス停と隣接しているので、 そこで待っていれば何れが来ても大丈夫です。 大船駅からも1時間に2本から3本程度、鎌倉駅からも1時間に2本程度の便がありますが、 金沢八景駅からの方が便数が多く、所要時間も短くなっています。
バス停の場所が移動
鎌倉駅や大船駅方面の乗り場は、以前は朝比奈切通へ向かう路地の金沢八景駅寄りにありましたが、 この時には路地を過ぎた先へ移動していました。
「朝夷奈切通200m」の標識が指す路地を見送って金沢八景駅方向へ進んでいくと、 路上に青い大きな道路標識がある所から右手へ戻るようにして分かれていく坂道があります。 そこを降って立派な門の前を左折していきます。 石垣に沿って進んでいき、突き当たりを道なりに右へ曲がっていくと、浅い谷筋に畑地が広がっています。 竹林を過ぎた所から右手の尾根に登っていく山道が分かれています。 熊野神社の近くの四叉路へ登っていけますが、このまま畑地の脇に続く坂道を登っていきます。
朝比奈」(あさひな)は、「朝夷奈」(あさいな)とも表記されるようです。
(竹林の先から右手の尾根に登っていく道は 「池子の森」, 「十二所果樹園」を参照)
登り口
送電線が2系統通っている所まで来ると分岐があります。 左手の坂道は東朝比奈3丁目の住宅地へ続いていますが、 右手の横浜横須賀道路のガード「横浜16」をくぐっていきます。 ガードを抜けていくと、正面にこんもりとした森が見えてきます。 これから向かう山道の登り口がある所になります。 小さく曲がりながら進んでいくと、正面に崖が現れます。 朝比奈バス停から11分ほどの所になります。 左手の一段低い所には「送水管路1号トンネル」があり、 そこから左手に伸びる暗渠の水路の先には「送水管路2・3・4号トンネル」があります。 1号トンネルの右肩から始まる山道を登っていきます。
お願い
地下道内の照明灯をこわさないでください。 故意にこわした場合は法により罰せられます。
 (金沢土木事務所、金沢警察署)
右側にコンクリート打ちされた道を登っていきます。 右側には柵が設置されていて「立入禁止」の看板も取り付けられています。 振り返ると、これまで歩いてきた畑地を眺めることが出来ます。 崖の上を柵沿いに登っていくと、柵はすぐに終わって森の中へ入っていきます。 雑木林の尾根を右・左と曲がりながら登っていきます。 道はしっかりとして明瞭になっていますが、 岩盤が剥き出している所もあるので、滑らないよう注意しながら登っていきます。 そんな道を2分ほど登っていくと、左手へ降っていく道が分かれていきますが、 右手に続く坂道を登っていきます。
左手のすぐ下には住宅地が見えていたので、ちょいと行く末を確かめてみました。 植林地を1分ほど降っていくと東朝比奈2丁目の住宅地に出ました。 住所表記などによると、47番地・48番地・54番地の間の辺りになります。
立入禁止
この土地は、横須賀市上下水道局の管理用地です。 無断で立入ることを禁止します。
 (業務部財務課、施設部水道施設課)
往復4分ほどで引き返してきて岩盤が剥き出した所を登っていくと、 緩やかな尾根に植林帯が続くようになります。 その中に明瞭でしっかりとした道が続いています。 傾斜も緩やかで快適になった道を進んでいきます。 尾根の背から左傾斜の斜面を進むようになると、道端に1m四方ほどの水溜めがありました。 岩盤を削って造られているようでしたが、山仕事などで使うのでしょうか。
十二所果樹園分岐
水溜めを過ぎて1分ほど進んでいくと、浅い鞍部にあるT字路に出ます。 脇道の立ち寄りも含めて、朝比奈バス停から26分ほどで登って来られました。 左右に通る道は、池子の森から十二所果樹園を経て熊野神社方面へと続く尾根道になります。 以前にはなかったのですが、少し前から角に真新しい道標が立っていて、右手の道は「朝比奈切通・熊野神社」、 今来た道は「東朝比奈・三信住宅」となっています。 岩盤が剥き出した左手の坂道には何も示されてはいませんが、十二所果樹園へと続く尾根道になります。 今回はここを右折して、熊野神社へ向かっていきます。
(左手の道は「池子の森」, 「池子の森」, 「十二所果樹園」を参照)
鳥獣保護区
 (神奈川県)
2分ほどで植林帯が終ると、雑木林の中を進むようになります。 笹竹が生い茂るようになった道を軽く登っていくと、十二所果樹園分岐から5分ほどで分岐があります。 正面の樹木には、青色で「←」矢印が書き込まれいて、数字の「6」も添えられていました。 それ以外には案内類は見かけず、左手の道に入っていきそうになりますが、 その入口には木の枝などが置かれていて注意を促しているようです。 ここは右手へと進んでいきます。
左手の道を進んでいくと、送電線の鉄塔の脇を通って谷筋へと降ってしまいます。
たばこの投げすて!火事のもと
 (神奈川県、森林国営保険)
朝比奈切通分岐
雑木林の中の道を進んでいくと、やがて背の低い常緑樹が生い茂る植林帯へと入っていきます。 先ほどの分岐から1分半ほど進んでいくと、道が二手に分かれています。 十二所果樹園分岐から8分ほどの所になります。 正面の樹木には、先ほど見かけたのと同じような青色の「←」矢印があって、正面の道を指しています。 右手の樹木には「30」の数字が添えられた白色の「→」矢印があって、今来た道を指していました。 このまま正面の道を進んでいくと、29番鉄塔を経て朝比奈切通へ降りられますが、 今回は右手の道から熊野神社へ向かっていきます。
(正面の道は「鎌倉アルプス」を参照)
熊野神社
アオキなどが茂る右手の道へ入って降るようになると、すぐ下に社殿が見えてきます。 社殿の左手に続く道を降っていくと、熊野神社の境内に降り立ちます。 十二所果樹園分岐から10分ほどで到着しました。 脇には小さな祠もありました。 ここにあるのが本殿で、正面の急な石段を降った所に拝殿があります。 本殿の屋根には5本の鰹木が乗り外削ぎの千木が聳えていました。 境内には横浜市の名木古木に指定されているスダジイの大木もあります。
境内はきれいにしましょう。ごみは捨てずに持ち帰って下さい。
 (熊野神社)
此のしき石をもちさらないで下さい。
 (熊野神社)
左手に続く石段を降っていくと、本殿から一段低い所に拝殿があります。 本殿よりも大きな社で、正面には鳥居も立っています。 構えも立派だし、こちらが本殿かと見間違えそうになります。 左右の背後には小さな石祠がひとつずつあり、右側には「井戸の由来」と題した石碑もありました。 ここにも脇に小さな祠がありました。 また、防火水槽などもありました。 こちらには横浜市の名木古木に指定されているスギやイチョウの大木がありました。
井戸の由来
昭和初期、此の権現山台地の崖にきれいな水脈をみつけ、 氏子で石工を業とする森為吉に依り井戸が掘られ、 以来この水は、熊野神社例大祭の湯立神楽に使われたり、 日々参拝時、手水としても便利に多用されております。
掘削施工者 森為吉 一八六五−一九四○
氏子 森宏憲、 為吉の孫 森利郎
平成二十年六月吉日建之
四叉路
拝殿の正面にある鳥居をくぐり、その先にある石段を降っていきます。 石段の先にある鳥居をくぐって、車止めの先を左手へと進んでいきます。 植林帯の中に続く緩やかでしっかりとした道を進んでいくと、熊野神社から2分ほどで分岐があります。 左右に分かれていく道と、左手の尾根へ登っていく道の三方に道が分かれている四叉路になっています。 角には石標が立っていて、今来た道は「右 熊野神社」となっていました。 文字が刻まれている向きからすると、左手の道から来た人に対する案内のようでした。 左右の道は何も示されてはいませんが、 右手の道は、朝比奈バス停から谷筋へ入った所にあった分岐へと降っていけます。 左手の尾根へ登っていく細い山道は熊野神社へ続いていますが、今回は左手の緩やかな道を進んでいきました。
左手の高みへ続く道
左手の尾根へ登っていく道は、熊野神社の本殿の脇へと続いていて、4分ほどで着きます。 細めですが傾斜はそれほど急ではなくて、分かりやすい道になっています。
右手の道は「池子の森」, 「十二所果樹園」を参照。
境内制札
一、社殿をいためぬこと
一、樹木をいためぬこと
一、鳥獣をとらぬこと
一、たき火をせぬこと
 (熊野神社)
朝比奈切通
植林地に続くしっかりとした広めの道を3分ほど進んでいくと朝比奈切通に出ます。 脇には「朝比奈町鎮守 熊野神社」と題した解説板や「熊野神社」と刻まれた大きな石柱が立っています。 また「右 かまくら道、左 熊野神社」の石標も立っています。 朝比奈バス停の傍の「朝夷奈切通200m」の標識が立つ路地から登ってくると、ここへ続いています。
(右手の道は「朝比奈切通」, 「池子の森」, 「朝比奈切通」を参照)
朝比奈町鎮守 熊野神社
御祭神 速玉男之命、伊邪那岐命、伊邪那美命
御由緒 古傳に曰、源頼朝鎌倉に覇府を開くや、朝比奈切通の開削に際し、 守護神として熊野三社大明神を勧請せられしと、 元禄年中地頭加藤太郎左衛門尉之を再建す。 里人の崇敬亦篤く、安永及嘉永年間にも修築を加え、明治6年村社に列格、 古来安産守護に霊験著しと云爾
建物内への無断立入禁止
 (熊野神社)
朝夷奈切通
落石に御注意ください。
 (横浜市金沢土木事務所)
岩がゴロゴロした坂道をひと登りしていくと、左右が切り立った岩壁になったに着きます。 朝比奈切通の中での最高地点で、この先からは降り坂になります。 左右の岩壁には「やぐら」と思われる四角い穴が幾つか開けられていました。 ここは横浜市と鎌倉市との市境にもなっていて、「神奈川県・横浜市」の石標も立っています。 左手の崖が大きくくり抜かれていて、その壁には等身大の仏像が一体彫られていました。 いつの頃に彫られたのでしょう。朝比奈切通ができた鎌倉時代からあったのでしょうか。 その下には小さな石積みが沢山並んでいました。
峠を越えて鎌倉側へ降り始めると、右手の岩壁に開けられた四角い穴に「道造供養塔」と刻まれた石碑が納められていました。 その先には「安永九子天ノ峠坂道普請 南無阿弥陀佛 十二月吉日」と刻まれた石碑もありました。 この朝比奈切通を作るのに多くの犠牲者があったことがうかがえます。 峠を過ぎて、シダ類の生い茂るようになった坂道を降っていくと、やがて岩畳の道になってきます。 前日に小嵐があったこともあって岩畳には水が少し流れていたので、 滑って転ばないよう足元に気をつけながら慎重に降っていきました。
峠から4分ほど降っていくと、道端に石仏が一体佇んでいました。 いつの頃からここに立っているのでしょうか。 長い間風雨に晒されて傷だらけのようです。 石仏の優しそうな顔を見つめていると、何だか癒されそうな気持ちになります。 この切通しを行き交った鎌倉時代の武士達も祈っていったのでしょうか。
熊野神社分岐
岩畳になった切通の道の脇には水が流れていて、小さな沢のようになっています。 苔生した岩肌などを眺めながら岩盤の切通を降っていくと、右手から小さな沢が合流してきます。 以前には幅が狭くなっていたのですが、近年に整備工事が行われてかなり広くなり、雰囲気が変わりました。 岩壁に沿って左へ曲がっていくと、沢には小さな橋が架かっています。 少し降って正面に竹林が見えてくると、左手に登っていく道が分かれていきます。 熊野神社へ降っていった分岐を直進してくると、ここへ降りて来られます。
(左手の道は「鎌倉アルプス」を参照)
歴史的風土特別保存地区指定図
昭和63年6月17日から、この地区は、歴史的風土特別保存地区になりましたので、 建築物、工作物の新築・増築・改築、土地形質の変更、木竹の伐採、土石の類の採取、 建築物、工作物の色彩の変更、屋外広告物の表示又は、掲出及び水面の埋立又は、 干拓の現状変更行為をするときは、許可がいります。 違反すると刑罰に処せられます。 なお行為の申請、質問等の申出は下記へ。
 (神奈川県横須賀三浦地区行政センター環境部、鎌倉市役所)
十二所果樹園分岐
岩畳の坂道を更に降っていくと、左手に小さながあります。 この切通を開いたとされる朝夷奈三郎に因んで「三郎の滝」と呼ばれているようです。 傍には「朝夷奈切通」の記念碑が立っています。 滝のすぐ先にある車止めを過ぎるとT字路になっています。 脇には「史跡 朝夷奈切通」の標柱も立っています。 ここで朝比奈切通は終りということなのでしょう。 熊野神社から朝比奈切通に出た所から16分ほどで歩いて来られました。 角には道標が立っていて、左手の道は「十二所果樹園」、今来た道は「朝夷奈切通」となっています。 また「国指定史跡 朝夷奈切通」と出した解説板も設置されています。 左手の道は十二所果樹園へ続いていますが、今回は右手の道を緩やかに降っていきます。
(左手の道は「十二所果樹園」, 「鎌倉アルプス」を参照)
朝夷奈切通
鎌倉七口ノ一ニシテ鎌倉ヨリ六浦ヘ通ズル要 衝ニ当リ大切通小切通ノニツアリ土俗ニ朝夷 奈三郎義秀一夜ノ内ニ切抜タルヲ以テ其名ア リト伝ヘラルルモ東鑑ニ仁治元年(皇紀一九 〇〇)十一月鎌倉六浦間道路開削ノ議定アリ 翌ニ年四月経営ノ事始アリテ執権北条泰時其 所ニ監臨シ諸人群集シ各土石ヲ運ビシコト見 ユルニ徴シ此切通ハ即チ其当時ニ於テ開通セ シモノト思料セラル
 (昭和十六年三月建 鎌倉市青年団)
史跡 朝夷奈切通
文化財をたいせつに
国史跡指定 朝夷奈切通
朝夷奈切通は、いわゆる鎌倉七口の一つに数えられる切通で、 横浜市金沢区六浦へと通じる古道(現在の県道金沢・鎌倉線の前身)です。 鎌倉時代の六浦は、鎌倉の外港として都市鎌倉を支える重要拠点でした。 『吾妻鏡』には仁治2年(1241)に、幕府執権であった北条泰時の指揮のもと、 六浦道の工事が行われた記事があり、これが造られた時期と考えられています。 その後、朝夷奈切通は何度も改修を受けて現代にいたっています。 丘陵部に残る大規模な切岸(人工的な崖)は切通道の構造を良く示しており、 周辺に残るやぐら(鎌倉時代頃の墓所)群・切岸・平場や納骨堂跡などの遺構と共に、 中世都市の周縁部の雰囲気を良好に伝えています。
 (鎌倉市教育委員会)
梶原太刀洗水
朝比奈切通が終って、太刀洗川沿いに続く道を右手へ数10m進んでいくと、 川向こうの岩肌を四角く刳り貫いた所から水が流れ落ちている所があります。 そこから管で川へと導かれていました。 解説板などは見当たりませんでしたが、これが梶原太刀洗水なのでしょうか。 刳り貫いた所に苔生した石碑などもありました。
寿永2年(1183)、梶原景時が上総介千葉広常を討ってその太刀を洗った所と云われ、 鎌倉五名水の一つとされている。この付近の地名に「太刀洗い」の名が残っている。
 (鎌倉市ホームページより抜粋)
やぐら群
川床が岩盤になった太刀洗川沿いの道を1分ほど進んでいくと、 川向こうの崖に四角い穴が列を成して幾つも開いていました。 鎌倉地方に数多くあるやぐら群なのでしょう。 以前は樹木などが生い茂っていて、何度か歩いているのに気が付きませんでしたが、 近年になって切り払われて、穴がよく見えるようになりました。 岩床になった川を渡って、階段状の切れ込みが施された岩場を登っていくと、すぐ傍までいくことができます。 最近になって入れた切れ込みとは思えない様子なので、やぐらを作った頃からあったのでしょう。 その左側には小さな沢があって、何段にもなった岩壁を滝のように水が流れ落ちていました。
泉橋
太刀洗川沿いの雰囲気のいい道を4分ほど進んでいくと住宅地になってきます。 舗装された道を川沿いに2分ほど進んでいくと、滑川に架かる泉橋があります。 ここで太刀洗川は滑川へ注いで終りになります。 泉橋を渡った所に道標が立っていて、左手の道は「十二所神社300m」、 今歩いてきた道は「朝比奈切通し400m、十二所果樹園600m」となっています。 ここは道標に従って左手へと滑川沿いに進んでいきます。
砂防指定地 太刀洗川
この土地の区域内において、宅地造成・家屋の新築・土採取等の行為をする場合は、 神奈川県知事の許可が必要ですから、藤沢土木事務所に御相談下さい。
 (神奈川県)
滑川沿いに進んでT字路まで来ると、右手の崖の上に石碑が幾つか並んでいます。 石碑には「馬頭観世音」,「青面金剛」などと刻まれていて、三猿の浮き彫りも施してありました。 朝比奈切通を行き来する人達を見守ってきたのでしょうか。 角には道標が立っていて、右手の道は「十二所神社200m」、 今来た道は「朝夷奈切通500m」「十二所果樹園700m」となっています。
十二所神社バス停
集落の中に続く道を更に3分ほど進んでいくと県道204号に出ます。 その左手の脇に十二所神社バス停があります。 朝比奈切通を出た所から10分ほど、朝比奈バス停から1時間20分ほどで到着しました。 鎌倉駅(JR横須賀線)まで1時間に3本から4本程度の便がありますが、 まだまだ時間に余裕があったので、十二所神社を訪ねてから鎌倉天園へ登っていくことにしました。
砂防指定地 滑川
この土地の区域内において宅地造成・家屋の新築・土採取等の行為をする場合は、 神奈川県知事の許可が必要ですから藤沢土木事務所に御相談下さい。
 (神奈川県)
十二所神社
横断歩道を渡り、赤い帽子と前掛けをしたお地蔵さんの左手に続く道へ入っていきます。 道標「十二所神社100m」に従って進んでいくと、右手の先に鳥居が立っています。 そこから石段を登っていくと、正面に「十二所神社」の扁額が掲げられた社殿があります。 由緒を記したものは見かけませんでしたが、祭神は天神七柱・地神五柱とのことです。 裏手の右側は切り立った岩壁になっていて、そこに掘られた穴に小さな石祠が二つ並んでいました。 中を伺ってみると、それぞれ「宇佐宮」,「疱瘡之神」と書かれていました。 その左手には少し大きめの「山之神社(大山祇命)」と書かれた祠もありました。 左手の境内には「地之神社(大地主神)」の小祠もありました。
天神七柱と地神五柱
古事記によると、天神七柱(あまつかみななはしら)と地神五柱(くにつかみいつはしら)とは、 天の御中主の神(あめのみなかぬしのかみ)、 高御産巣日の神(たかみむすひのかみ)、 神産日の神(かみむすひのかみ)、 宇摩志阿斯訶備比古遅の神(うましあしかびひこぢのかみ)、 天の常立の神(あめのとこたちのかみ)、 国の常立の神(くにのとこたちのかみ)、 豊雲野の神(とよくもののかみ)、 宇比地邇の神(うひぢにのかみ)・妹須比智邇の神(いもすひぢにのかみ)、 角杙の神(つのぐひのかみ)・妹活杙の神(いもいくぐひのかみ)、 意富斗能地の神(おほとのぢのかみ)・妹大斗乃弁の神(いもおほとのべのかみ)、 於母陀流の神(おもだるのかみ)・妹阿夜訶志古泥の神(いもあやかしこねのかみ)、 伊耶那岐の神(いざなきのかみ)・妹伊耶那美の神(いもいざなみのかみ) となっています。
 (出典:角川文庫「新訂古事記」)
登り口
十二所神社から県道204号に引き返してきて鎌倉駅方面へ進んでいくと、 滑川に吉沢川が流れ込んでいる所に出ます。 そこを右折して川沿いに100mほど進んでいくと御坊橋が架かっています。 橋を渡って山際に続く軽い坂道を登っていきます。 登り坂が終わって山際から離れて右手へと曲がり、馬場地区の集落に続く道を進んでいきます。 小さな沢に架かる橋を渡っていくと、道がクランク形に左・右と曲がっていきます。 山際には「十二所馬場地区急傾斜地崩壊危険区域」の看板が出ていて、 これから登る山道が地図に載っています。 再び山際に沿って進んでいくと、御坊橋から3分ほどで、左手へ山道が分かれていきます。 角には道標「瑞泉寺・天園」が立っていて、左手に分かれていく山道を指しています。 ここが瑞泉寺や明王院から貝吹地蔵を経て天園へ続くハイキングコースへの登り口になります。 正面の道をこのまま進んでいくと、馬場ヶ谷に続く吉沢川の源流域へと続いていますが、 今回はここから尾根道へ登っていきます。
(正面の道は 「鎌倉アルプス」, 「鎌倉アルプス」, 「吉沢川」, 「朝比奈切通」, 「吉沢川」を参照)
砂防指定地 吉沢川
この土地の区域内において宅地造成・家屋の新築・土採取等の行為をする場合は、 神奈川県知事の許可が必要ですから藤沢土木事務所に御相談下さい。
 (神奈川県)
十二所馬場地区急傾斜地崩壊危険区域
この区域内で、のり切、掘削、伐採等の行為を行う場合は、知事の許可が必要ですから 左記へお問合わせ下さい。
 (神奈川県藤沢土木事務所)
民家の裏側の山際に続く細い道を進んでいきます。 この時には夏草が路面を隠すこともなく、分かり易い道が続いていました。 笹が生い茂る所を過ぎていくと、小さな谷筋の畑地に出ます。 山際を流れる細い沢に沿って谷の奥へ進んでいくと、大きな岩があります。 道は岩を右手から迂回するようにして続いています。 所々にある僅かな流れには木板が渡されていたりもします。
たきび・たばこ 火気に注意
山火事から緑を守りましょう。
 (鎌倉市消防本部)
天園ハイキングコース
やがて沢が細くなってくると、植林帯と雑木林を分ける谷筋を登るようになります。 それほど急傾斜ではなくて歩きやすい道を登っていくと、 登り口から8分ほどで、左右に通るしっかりとした尾根道に出ました。 この尾根道が、瑞泉寺や明王院から天園へ続く天園ハイキングコースになります。 角には道標が立っていて、右手の道は「天園」、左手の道は「瑞泉寺」となっています。 また、マジックで書き込まれたメモによると、今来た道は「十二所神社ウラへ」「ハイランド」となっています。 傍には鎌倉市消防本部と鎌倉市危険物安全協会の設置する標柱「No.4」が立っていますが、 かなり古びていて、文字が読み難くなっていました。 左手の数10m先には分岐があって、瑞泉寺や明王院へ続いていますが、 今回は右手に続く尾根道を天園へと向かっていきます。
No.4 ハイキングコース内での喫煙はやめましょう
 (鎌倉市消防本部、鎌倉市危険物安全協会)
両側に笹竹の生い茂る尾根道を進んでいきます。 ここから天園まではそれ程の傾斜もなくて、歩きやすくてしっかりとした道が続いています。 緩やかな尾根道を2分ほど進んでいくと、右手には「やぐら」が沢山ありました。 中には五輪塔が納められたものもあり、綺麗な花束が手向けられていたりもします。 この先にかけて、点々と「やぐら」が見られるようになります。
歴史的風土瑞泉寺特別保存地区
この地区内において、建築物の新築・改築・増築、土地形質の変更、 木竹の伐採等の行為をするときは許可がいります。
 (神奈川県横須賀三浦地区行政センター、鎌倉市役所)
U字形に抉れた感じになって、左手に有刺鉄線柵が続くようになるとお堂が建っています。 天園ハイキングコースに出た所から4分半ほどの所になります。 柵があって近づくことは出来ませんが、瑞泉寺の偏界一覧亭のようです。 その先へ進んでいくと、道が右手へ分かれていきます。 その角には、半ば土に埋まっているような石碑があります。 側面には「瑞泉寺山内 従是右 北條家御一門御…」や 「文政十二年丑正…」の文字が刻まれていました。 右手の道の1分もしない所の山際に、岩壁を刳り貫いた「やぐら」が10基ほど並んでいます。 石碑にある北條家御一門の墓なのでしょうか。 今回はやぐらには立ち寄らず、このまま尾根道を進んでいきました。
(右手の道は「鎌倉アルプス」を参照)
持ち帰ろう 古都の香りと あなたのゴミを
 (鎌倉市観光協会、鎌倉史跡パトロール隊)
22番鉄塔
やぐらが幾つか並んでいる広くて緩やかな尾根道をその先へ進んでいきます。 岩盤が剥き出した所を過ぎていくと「歴史的風土保存用地」の大きな看板が立っています。 そのすぐ先の僅かな高みに、送電線の鉄塔「北鎌倉線No.22」が立っています。 鉄塔を取り囲む金網柵沿いに細い踏み跡があるのでちょいと登ってみました。 鎌倉アルプスの稜線を眺めることが出来ましたが、手前の樹木に邪魔をされて眺めは今ひとつでした。
歴史的風土保存用地
地番 鎌倉市二階堂639-1外5筆
面積 22,094.00u
この土地は、「古都における歴史的風土の保存に関する特別措置法」に基づき 歴史的風土を長く保存するため昭和54年度及び55年度に神奈川県が買い入れたところです。 歴史的風土を協力して保存しましょう。
 (神奈川県横須賀三浦地区行政センター)
22番鉄塔の袂を過ぎていくと「No.5」の標柱が立っています。 その脇から左手へ分かれていく道は、21番鉄塔・20番鉄塔を経て二階堂川の源流へ降っていけます。 その道を見送った先の岩盤が剥き出した所から右手の谷筋へ分かれていく道は 「お塔の窪やぐら」を経て吉沢川へ降っていけます。 左右の道を見送って岩盤が剥き出した所を過ぎていくと、すぐに登り傾斜が増してきます。 かなり傾斜がありますが、上の方には空も見えているので、それほど長い登りではありません。 過日の台風の被害で旧来の道が崩れて、左側に迂回路が出来ていた時期もありましたが、 この時には既に改修が終わって、迂回路を通らなくても登っていけるようになっていました。 斜面を直登していくと、左側から来る迂回路に出ます。 前方にも直登していく踏み跡が続いてますが、右手に続く以前からある岩盤に切られた階段を登っていきます。
(左手の道は「朝比奈切通」を参照)
(右手の道は「鎌倉アルプス」, 「朝比奈切通」, 「鎌倉アルプス」を参照)
No.5 ハイキングコース内での喫煙はやめましょう
 (鎌倉市消防本部、鎌倉市危険物安全協会)
貝吹地蔵
岩盤に切られた階段を登っていくと、右手の斜面の上に貝吹地蔵があります。 天園ハイキングコースに出た所から14分ほどで到着しました。 脇には箒が立て掛けられているので、こまめに掃除されている方がおられるようです。 何度も見かけている地蔵ですが、上半身しかないのでしょうか。 それとも下の部分は土に埋まっているのでしょうか。
貝吹地蔵
新田義貞の軍に攻められ(1333年)自害した北条高時の首を守りながら敗走する北条氏の部下たちを助けるため、 貝を吹き鳴らしたという。
 (瀬谷文化協会)
貝吹地蔵を過ぎていくと、岩盤を切り開いたような切通があります。 小さな切通なので難なく過ぎていくと、緩やかな尾根道になります。 切通が終わったすぐの所から、左手の高みへと道が分かれています。 その登り口には「No.27」と赤字で書かれた杭があります。 その道を2分足らず登っていくと、小さな石祠がある天台山の山頂に着きますが、 今回は天園へ続く広い尾根道を進んでいきました。
(左手の道は「鎌倉アルプス」, 「鎌倉アルプス」, 「六国峠」, 「鎌倉アルプス」, 「鎌倉アルプス」を参照)
広くて緩やかなしっかりとした尾根道を1分ほど進んでいくと植林帯になってきます。 太い樹木が立ち並んでいる所を過ぎてその先へ進んでいくと、再び太い樹木が立ち並んでいる所があります。 そこから右手へと道が分かれて降っていきます。 貝吹地蔵から5分ほどの所になります。 以前には、脇に生える樹木に 「国鉄送電線巡視路No.26 No.25 森林愛護 火の用心」と 書かれた黄色い板が取り付けられていましたが、今回は見かけませんでした。 吉沢川へと降っていく道ですが、このまま正面に続く尾根道を進んでいきます。
(右手の道は「鎌倉アルプス」を参照)
展望地
吉沢川への道を見送って数10m進んでいくと、左手の樹木が疎らになった所がありました。 ベンチ代わりなのか、1mほどの長さの丸太が幾つか置かれていました。 先の方へ出てみると、鎌倉の尾根の奥には丹沢や箱根の山並を見渡せる展望地になっていました。 以前にはなかったように思いますが、近年になって下草などを刈り払って整備されたようです。 この時には晴れていましたが遠くは霞んでいました。 条件が良いと、金時山や富士山も望めそうな所です。
尾根道に戻って1分ほど進んでいくと、道が二手に分かれています。 以前には道標が立っていたのですが、最近では見かけなくなりました。 脇に生える樹木にマジックで書き込みされていて、今来た道は「瑞泉寺」となっていました。 正面から左手へ少し曲がっていく道は、送電線の鉄塔へ続く巡視路です。 「キケン注意」と書かれた黄色いテープで閉ざされていた時期もありましたが、この時にはありませんでした。 天園へは岩盤になった右手のちょっとした切通を抜けていきます。
左手の道は、途中にある分岐を右手に進んでいくと、 天園から獅子舞地区へ降り始めた角から分かれていく小径へ続いています。 (「鎌倉アルプス」を参照)
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獅子舞分岐
再び植林帯になった尾根道を進んでいきます。 少し傾斜の増した植林帯を登っていくと、正面が開けて山並みを見渡せたりもします。 左へ曲がって雑木林に続く尾根道を更に進んでいきます。 ちょっとしたマウンドを越えて降り気味に進んでいくとX字路に出ます。 貝吹地蔵から12分ほど、天園ハイキングコースに出た所から27分ほどの所になります。 角には古びた道標が立っていて、 左手の道は「獅子舞経由鎌倉宮」となっていて、「永福寺アト」と書き込まれていました。 今来た道は「瑞泉寺」となっていました。 天園の短い解説文が書かれた道標が立っていた時期もありましたが、少し前から撤去されています。 右手の道は天園休憩所の下を過ぎて市境広場方面へ続く巻き道で、 左手の道は獅子舞地区へ降っていく道になります。 手前の左側の高みへ戻るようにして登っていく細い道もありますが、道標には何も示されていません。 正面の高みへ登っていく道は、台風の影響などで通行禁止になっていた時期もありましたが、 少し前から通れるようになっています。 登り口から岩場の手前まで横木の階段が出来ています。
何度となく歩いている天園周辺の道ですが、 コース沿いにある天園に関する道標は、設置されたり撤去されたりがかなり繰り返されています。 古くなったから撤去したということではないように思えますが、その理由はよく分かりません。
No.6 ハイキングコース内での喫煙はやめましょう
 (鎌倉市消防本部、鎌倉市危険物安全協会)
見晴台
ちょっとした岩場を登っていくと、岩が剥き出した高みに着きます。 眼下には鎌倉の山々が広がり、その奥には鎌倉の街並みが見えています。 材木座海岸から由比ヶ浜やその先の稲村ヶ崎も見えていました。 相模湾の向こうには、箱根や伊豆の山々をはじめ、富士山も望める眺めの素晴らしい所です。 この時は遠くが霞んでいて、 あの辺りに見えるはずだと心眼を開いてみても、残念ながら富士山は見えませんでした。
天園ハイキングコースは、獅子舞分岐から右手の巻き道を進み、 その途中から天園休憩所の前を登ってこの岩場の先の尾根に出て、 天園峠の茶屋へと続くルートになっていた時期もありましたが、 新たに横木の階段が設置されたことでもあるし、この岩場を通っていく元のルートに戻されたように思えます。
天園見晴台
眼下に鎌倉の町並、海、遠く前方には箱根の山々、富士山、伊豆方面が眺められ、大変に趣きがあります。
天園 (標高159.4m)
岩場を過ぎてその先へ進んでいくと、すぐに右手へ道が分かれていきます。 角には道標が立っていて、右手の道は「瑞泉寺・鎌倉宮方面」、 正面の道は「建長寺」、今来た道は「天園見晴台」となっています。 右手のすぐ下には天園休憩所がありますが、まだ開店前だったので見送っていきました。 小型車なら何とか通っていける幅のある道を登っていくと、すぐに天園峠の茶屋があります。 県道204号から52分ほどで登って来られました。 この天園からは安房・上総・下総・武蔵・相模・伊豆の六つの国が見渡せるので、 「六国峠」という名前も付けられています。 天園峠の茶屋には、テーブルやベンチが沢山設置されています。 昔の駅舎にあるような「鎌倉天園」,「六国峠」の看板もあって、雰囲気が盛り上がってきます。 景色を眺めながらひと休みしていくのには良い所です。 お昼にはまだ早かったのですが、おでんなどを食べながら休憩していきました。
横浜市内最高地点
栄区上郷町 海面からの高度:159.4m
横浜市内最高地点は、鎌倉市境にある大平山(山頂は鎌倉市域)の尾根沿い(栄区上郷町)で、 この付近となります。 背後の鎌倉市方面には、鎌倉市街や、相模湾を臨むことができます。
このサインは、横浜開港150周年を記念して設置しました。
 (栄区役所、横浜栄ラインズクラブ)
野七里分岐
天園峠の茶屋を出て、右手へ戻るようにして茶屋の脇に続く道を進んでいきます。 「神奈川無線サービス協会基地局」と書かれた設備まで来ると道が二手に分かれています。 左側の道は野七里地区へ降っていく道なので、右側の幅の広い横木の階段を降っていきます。 程なくして右手から道が合流します。 尾根道から天園休憩所へ降りていく途中から分かれてきた道になります。 その道を併せて横木の階段を更に降っていくと、正面に青緑色の金網柵が現れます。 ここで道が左右に分かれています。 金網柵に「野七里・上郷方面」や「栄プールバス停10分、JR港南台駅・大船駅行」の標識が取り付けられていて、 左手の道を指していますが、右手へと降っていきます。
(野七里地区への道は「鎌倉アルプス」, 「鎌倉アルプス」, 「吉沢川」, 「鎌倉アルプス」を参照)
巻き道合流
金網柵沿いに広い道を降っていくと、すぐの所に分岐があります。 角には道標が立っていて、右手の道は「瑞泉寺約30分・鎌倉宮約30分」、 正面の道は「金沢八景2時間」、今来た道は「建長寺1時間」となっています。 また「見晴台(天園150mぐらい先)」の板もあって、右手の道を指しています。 右手の道は獅子舞分岐から右手へ続く道で、天園の巻き道になっています。 ここは正面へ続く広めでしっかりとした尾根道を進んでいきます。
鎌倉六国峠 天園休憩所
明治の頃よりこの地に居住し、いちょうやもみじ、梅、つつじなどを植えて天園と称しました。 風の音、夜空の星、虫の音、鳥のさえずり、雨の音、草木の成長などなど、 四季折々の自然の美しさの中で暮らせます幸せを日々感謝しながら現在に至っております。
検査に合格した、おいしい井戸水を大切にしながら、 採れたてのものを採れたところで、その素材の持つ良さが活きるメニュー造りに心がけております。 左記の催事にもお気軽にご参加下さい。むりょうごしょうたい。
六月:すいとんを楽しむ会、 十二月:しもつかれを楽しむ会
見晴台(天園150mぐらい先)
誰もが自由に座って休みお弁当を広げたり出きる天園一の見晴台です。 眼下に鎌倉の町並、海、前方に箱根の山々、富士山、伊豆方面が眺められ、 大変に趣きのある風景です。 (天園ハイキングコースに合流)
緩やかで広い尾根道を1分ほど進んでいくと、広めの道が右手へ分かれていきますが、 少し先で不明瞭になっています。 左手へ曲がっていく岩盤の道を降っていきます。 岩盤が終わって緩やかになってくると、左手の金網柵の下には横浜霊園が広がっています。 金網柵沿いに進んで植林帯へ入っていきます。 「鳥獣保護区」の赤い看板の立つ岩の脇を過ぎて馬の背のような浅い鞍部に着くと、 右手の谷に送電線の鉄塔「中野町線No.5」が立っています。 鉄塔を過ぎたすぐ先に岩がちょっと剥き出した所があって、樹木越しに山並みを見渡せます。 天園から9分ほどの所で、傍には「みどりの協定区域」の看板が立っています。 条件が良いと、鎌倉の山の奥には葉山の山々や伊豆大島も見えるのですが、 この時には遠くが霞んでいて見えませんでした。
みどりの協定区域
この区域は、みどりを守り育てる区域です。 みんなでみどりを大切にしましょう。
協定締結日 平成5年5月31日、 協定区域面積 16332.23u
 (東京電力株式会社、神奈川県知事)
霊園分岐1
岩場を過ぎて3分ほど進んでいくと分岐があります。 右手のすぐ先に生えている樹木に取り付けられた板によると、右手の道は「鎌倉霊園に至る」となっています。 右手の道は10分ほどで鎌倉霊園に降りていけますが、 今回は左手へ曲がりながら降っていく尾根道を進んでいきます。
(右手の道は「鎌倉アルプス」, 「鎌倉アルプス」を参照)
霊園分岐2
少し降っていくと緩やかな道になった先で、U字形に抉れた切通しのような所を過ぎていきます。 霊園分岐1から2分ほど進んだ所から僅かな踏み跡が左手へ分かれていきます。 横浜霊園に降りて行かれる道ですが見送っていきます。 再びある切通しのような所を過ぎてU字過形に抉れた尾根道を進んでいくと、 大きな樹木を過ぎて降り始める所に分岐があります。 先ほどの霊園分岐1から3分半ほど、天園峠の茶屋から17分ほどの所になります。 右手のマウンドを越えていく道は13分ほどで鎌倉霊園へ降りて行けますが、 今回は正面に続く広くて緩やかな尾根道を、市境広場へ向かっていきます。
(右手の道は「鎌倉アルプス」を参照)
樹間から横浜霊園を見ながら尾根道を進んでいきます。 1分ほど進んで植林帯へ入る辺りから、左手の小尾根へ登っていく踏み跡が分かれています。 送電線の鉄塔「東京南線3・4号線No.57」や「東京南線1・2号線No.57」の巡視路になります。 その道は見送って植林帯に続く広い道を進んでいくと切通があります。 切通を抜けた少し先の左手の脇に、送電線の鉄塔「東京南線1・2号線No.57」が立っています。 入口には「関係者以外立入禁止」の看板が出ています。 鉄塔の手前から右手に分かれていく細い道へ入っていくと横浜霊園に降りていく階段がありますが、 そのまま尾根道を進んでいきます。 トラロープが張られた所を過ぎて岩盤が剥き出した道を降っていくと、また切通があります。
(写真は二つ目の切通です)
市境広場
切通を抜けて雑木が生える所を進んでいくと、左手の樹木が低くなって眺めが広がるようになります。 眼下に見える建物の右側には県道23号(環状4号)が通っていて、 相武隧道はこの下の辺りを通っているようです。 三つ目の切通を過ぎていくと、道端に笹が生い茂るようになります。 シダ類も生い茂るようになった道を登っていくと市境広場に着きました。 天園峠の茶屋から33分ほどで到着しました。 広場にはテーブル・ベンチが幾つか設置されていて、ひと休みするのに良い所です。 ここは横浜市栄区・横浜市金沢区・鎌倉市の三つの市区の境になっています。 「円海山周辺の市民の森案内図」と題した大きな案内板が設置されているので参考にしましょう。 市境広場の西側が開けていて、丹沢の山並みを眺められる展望が広がります。 条件が良いと富士山の山頂部も望めるのですが、この時は生憎と霞んでいて見えませんでした。
円海山周辺の市民の森案内図
(A)ビートルズトレイル,(B)氷取沢市民の森ルート,(C)氷取沢-いっしんどうルート, (D)光明寺-梅沢山ルート,(E)瀬上市民の森ルート,(F)峯市民の森ルート, (G)六国峠ハイキングコース,(H)金沢市民の森ルートについて、色分けしてルートが示されています。 ルートに沿って点々と設置されている道標には「B1」や「E10」などと場所が記されていて、 案内図との対応が付きやすくなっています。 このマップは横浜市のホームページにも掲載されています。
円海山・大丸山を歩いてみませんか
この一団の緑地帯は横浜市のみどりの七大拠点のひとつに数えられ、 横浜市では貴重なみどりとなっています。 自然の中をのんびりと散策してみましょう。
 (横浜市)
「横浜市のみどりの七大拠点」とは…
拠点場所主な施設等
こどもの国周辺青葉区,町田市 こどもの国,寺家ふるさと村
三保,新治緑区,旭区 三保市民の森,新治市民の森,よこはま動物園,四季の森公園
川井,矢指旭区,瀬谷区 矢指市民の森,追分市民の森,瀬谷市民の森,程ヶ谷カントリー倶楽部
大池,今井,名瀬旭区,保土ヶ谷区,戸塚区 こども自然公園,南本宿市民の森,横浜カントリークラブ,戸塚カントリー倶楽部
舞岡,野庭戸塚区,港南区,栄区 下永谷市民の森,舞岡ふるさと村,舞岡公園
円海山周辺栄区,金沢区,磯子区
鎌倉市
瀬上市民の森,氷取沢市民の森,金沢市民の森,釜利谷市民の森,峯市民の森,横浜自然観察の森,金沢自然公園,鎌倉アルプス,鎌倉カントリークラブ,鎌倉パブリックゴルフ場
小柴,富岡金沢区 富岡総合公園,米軍小柴石油ターミナル,称名寺市民の森,海の公園
市境広場からは道が二手に分かれています。 正面に続く道はいっしんどう広場へと続くハイキングコースになりますが、 今回は右手の道を進んでいきます。 以前には壊れかけた道標が立っていて、右手の道は「釜利谷町・住宅」、 正面の道は「港南台駅方面、瀬上・氷取沢市民の森、横浜自然観察の森」、 今来た道は「鎌倉・天園」となっていましたが、撤去されたのか、この時には見かけませんでした。 数10m進んだ所にある切通を過ぎたすぐの所に分岐があります。 正面の道は釜利谷緑道や県道204号へ降りて行かれますが、 今回は右手に戻るようにして小尾根に登っていく道を進んでいきます。
(正面の道は「相武尾根」, 「相武尾根」を参照)
1分ほど進んで降り傾斜が増してくると、送電線の巡視路でよく見かける金属網の階段が現れます。 土が流出して抉れてしまうこともなく歩き易い階段です。 程なくして階段が終わって、笹竹の茂る緩やかになった道を進んでいきます。 ハイキングコースではありませんが、傾斜も緩やかでしっかりとして歩き易い道が続いています。 尾根の背の左側に続く道を進んでいくと、市境広場から4分ほどで、岩がむき出した崖沿いを過ぎていきます。 その少し先で、右手の高みに登っていく細い道が分かれていきますが、緩やかな道をそのまま進んでいきます。
右手に分かれていく道は、特に展望のない高みへ続いています。 高みを過ぎて降っていくと、分岐を直進してきた道と2分ほど先で合流します。
56番鉄塔1
広くて歩きやすい尾根道を進んでいくと、やがて尾根の背に出ます。 尾根の右側に続くようになった道を軽く降っていきます。 再び尾根の背に出て軽く登っていくと、僅かな高みに着きます。 笹竹が茂る所の先には、送電線の鉄塔「東京南線1・2号線No.56」が立っていました。 市境広場から7分ほどの所になります。 周りには樹木が茂っていて展望はあまり良くありませんが、上空には送電線が二つ並行して通っていました。 「東京南線1・2号線」と「東京南線3・4号線」のようです。
56番鉄塔2
1・2号線56番鉄塔の左側を過ぎて、その先へ続く道を進んでいきます。 笹竹の生い茂る所を過ぎて少し登るようになった所に、 送電線の鉄塔「東京南線3・4号線No.56」が立っていました。 先ほどの鉄塔から1分と離れていない所になります。 先ほどの鉄塔よりも左右が開けていて、谷向こうの尾根へと続く送電線がよく見えていました。 広めの道はここで終わっていますが、鉄塔の先へ細い道が更に続いています。 ここまでの道は送電線の巡視路のようで、広めでしっかりとした道になっていましたが、 ここからは踏み跡程度の細い道になります。
笹竹が生い茂る所へ入っていくと、20mほど進んだ所に分岐があります。 尾根の左斜面に続く正面の道の方が明瞭に思えますが、右側の尾根の背に続く方の道を進んでいきます。 尾根の背はあまり手入れが行き届いた様子ではありませんが、踏み跡は明瞭に続いていました。 程なくして少し降るようになると、樹木越しに山並みを見渡せる所がありました。
鎌倉霊園
緩やかな尾根の背に続く小径を進んでいくと、やがて樹間から墓地を見下ろせるようになります。 傾斜が増してきた雑木林の尾根を曲がりながら降っていくと、墓地の脇に降り立ちました。 降り立った所は鎌倉霊園の「第35区1側」という区画で、霊園の北東端に位置するようです。 3・4号線56番鉄塔から6分ほど、市境広場から14分ほどで降りて来られました。
右手へ続く墓地の中の狭い道を進んでいきます。 道なりに左へ曲がりながら進んでいくと、広めの道の曲り角に出ました。 正面へ進んでいくと、脇に「第36区(普通墓地)案内図」が立っていました。 霊園の全体図も載っているので参考になります。 同様の案内図は園内の要所に設置されているので、迷うことなく太刀洗門へ出られます。 案内板を過ぎた先を左・左と曲がっていくとロータリーがあります。 脇には園内の循環バスの停留所「35区前」があって、1時間に2本程度の便が運行されています。 この時には丁度バスがやってきましたが、乗るのは遠慮しておきました。
第36区(普通墓地)案内図
お墓参りは1年間を通して可能です。 また、各売店及び休憩所も通年営業しております。
開園時間は午前9時から午後5時までです。時間外のお墓参りはご遠慮ください。
管理事務所は毎週水曜日が定休日です。 ただし、水曜日が祝休日の場合、及びお盆・お彼岸の期間中は休まず営業いたします。 また、12月30日から1月3日までの年末年始は休ませていただきます。
お車でお越しの際は、貴重品は車内に置かずにお持ちください。 また、お車の施錠は忘れずに。
お線香、火の取扱いには充分なご留意をお願いいたします。
 (管理事務所)
園内循環バス「らくらく号」のご案内
運行日 土曜・日曜・祝日・お盆・お彼岸・年末年始(平日は運行いたしません)
鎌倉霊園正門前太刀洗(かまくられいえんせいもんまえたちあらい)バス停
ロータリーを右手へ降っていきます。 十字路や停留所「花壇通り」を過ぎていくと、霊園の中ほどを流れる川沿いに出ます。 道標「休憩所・売店・管理事務所」が指す左手に続く川沿いの道を進んでいきます。 道には桜並木が続いていますが、まだ蕾の状態でした。 管理事務所を過ぎていくと太刀洗門があります。 門から県道204号に出て、右手に架かる橋を渡った所に鎌倉霊園正門前太刀洗バス停があります。 霊園に降り立った所から10分ほどで到着しました。
鎌倉駅(JR横須賀線)までの便が1時間に3本から4本程度、 金沢八景駅(京浜急行本線)までの便が1時間に1本から2本程度あります。
(鎌倉駅方面の乗り場は二箇所に分かれています)