桜山
散策:2012年03月上旬
【街角散策】 桜山
概 要 桜山は逗子市と葉山町の境にある低い山です。 長柄桜山古墳群がある山で、古墳から野外活動センター・郷土資料館・六代御前の墓などへと続く「ふれあいロード」が巡っています。 今回は須賀神社の傍の谷筋の奥から第2号墳へ続く道を登っていきます。 第1号墳を訪ねてから長柄地区に降り、旧峠を越えて田越川沿いへ降っていきます。
起 点 葉山町 鐙摺バス停
終 点 逗子市 富士見台バス停
ルート 鐙摺バス停…葉山港…葉山マリーナ…須賀神社…海寶寺…登り口…小広場…鞍部…十字路…ふれあいロード…展望台…長柄桜山第2号墳…長柄分岐…長柄桜山第1号墳…葉桜入口…長柄分岐…庚申塔…長柄交差点バス停…登り口…十字路…桜山9丁目…廬花記念公園…富士見橋バス停
所要時間 2時間40分
歩いて... 条件が良いと、展望台からは富士山が見えるようですが、生憎の曇天で見えませんでした。 展望台から第1号墳へ続く尾根には歩き易い道が続いていましたが、 枝道は前日の雨の影響で滑り易くなっていました。 その上、過日の嵐の影響か倒木もあって、分かり難くなっている所もありましたが、 どうにか予定のルートを歩くことができました。
関連メモ 葉山, 桜山, 桜山
コース紹介
鐙摺(あぶずり)バス停
逗子駅(JR横須賀線)から、[逗11]葉山町福祉文化会館行きバス、[逗12]葉山行きバス, または,[逗28]南郷中学校行きバスにて6分、1時間に4本から5本程度の便があります。
バス停のすぐ先にある鐙摺葉山港入口交差点を右折していきます。 浜辺にはヨットが沢山陸揚げされていて、これから出帆していく人達が準備をしているところでした。
[葉山]海・浜のルール
みんなでルールとマナーを守ろう!
 (葉山町)
葉山港
道なりに左へ曲がっていくと、角には「舩溜竣功紀念」と題した大きな石碑があります。 そこを過ぎていくと、右側に葉山港が広がってきます。 漁協への入口には、ヨットの帆を模した形の「葉山港 日本ヨット発祥の地」の石碑がありました。 浜には洗濯ハサミで吊るされた青々としたワカメが沢山干されていました。
葉山マリーナ
葉山港を過ぎていくとすぐに十字路があります。 その右側に葉山マリーナがあって、沢山のヨットが陸揚げされていました。 道路脇には葉山港管理事務所へ続くデッキがあったので登ってみると、 左側には葉山マリーナのヨット群、右側には葉山港を見渡せる眺めが広がっていました。
利用者の方へ
2階自動ドアは、荒天時や雨天時に閉める事がございます。
閉まっている際は、1階入り口をご利用ください。
 (葉山港管理事務所)
須賀神社
十字路まで引き返してくると、道路向かいに小さな公園がありました。 パンダ・トラ・ゴリラなどの像などがある静かな公園でした。 その右側に続く路地を進んでいくと、「須賀神社」の扁額が掛る鳥居があります。 石段を登った先に社殿がありました。 左右には真新しい石灯籠と共に、苔生した古い灯籠が三基ずつ並んでいて、古くからある神社のように思えました。 由緒を記したものは見かけませんでしたが、中を覗ってみると、奥まった所に白木の祠が安置されていました。 その上には「須賀神社改修記念」と題した集合写真が掲げられていました。
海寶寺
須賀神社の左隣に海寶寺があります。 民家風の建物になっていますが、「海寶寺」の扁額が掲げられていました。 前には六地蔵などが並んでいて、横は墓地になっていました。 お寺の謂われなどを記したものは見かけませんでした。
須賀神社の右脇の石段を降っていくと県道207号に降り立ちます。 右側にある「しなそば 小浜」を過ぎていくとT字路があります。 入口には「中央大学葉山寮」の立て札があります。 その道へ入って、生垣とコンクリート塀の間を進んでいきます。
集合住宅の前まで来ると、正面には僅かな高みがあります。 登っていく階段も設けられていて、公園風になっていました。 左手から来る道を併せて、右前方へと続く坂道を登っていきます。 左手の駐車場を過ぎて生垣が続くようになると「中央大学葉山寮」がありました。 集合住宅ではなくて純和風の民家のような造りになっていて、雰囲気が良さそうな所でした。 生垣を過ぎて更に坂道を登っていくと、「中央大学々友会ヨット部合宿所」を過ぎた所で、 道は左手へ曲がっていきます。 その角から右手へ分かれていく坂道があります。 角に立つ電柱には「葉山幹右9/29」や「葉山港410」の標識が取り付けられていました。 左手には「中央大学」と書かれた白っぽい建物がありました。 道標類は見かけませんが、コンクリート舗装された右手の坂道を登っていきます。
登り口
山際に続く坂道を登っていきます。 金網柵や生垣のある民家を過ぎて奥へ進んでいくと、やがて舗装路は行き止まりになります。 手前にはテラスが設けられた民家がありました。 ここから正面の森へと細い踏み跡が続いています。 今回はここから桜山へ登っていきます。 鐙摺バス停から30分ほどで着きました。 溝に架けられた板を渡っていくと、正面の踏み跡には笹竹が生い茂っていて進めなくなりますが、 道はその右側を巻くようにして続いています。
笹竹からアオキなどが茂るようになった斜面をジグザグに曲がりながら登っていきます。 やがてシダ類も生い茂るようになりますが、踏み跡は明瞭に続いています。 前日に雨が降ったので、滑り易くなっている所もありましたが、 傾斜が急な所には切れ込みが入れてあって、登り易くなっていました。
登り口から5分半ほど登っていくと小尾根に着きます。 笹竹が生い茂って分かり難くなっていましたが、小尾根には左右に通る道が続いています。 道標類は見かけませんが、ここは左手へと進んでいきます。 青い実を付けた植物を道端に見かけて心を和ませたりしながら、引き続き折れ曲がりながら登っていきます。
以前に右手の道を歩きました。 すぐにブロック塀で囲まれた高みの脇を過ぎていきます。 以前には何かあったのでしょうが、今では特に何もない高みになっているようでした。 僅かなアップダウンを繰り返しながら尾根を進んでいくと、 ここから4分ほどで、「浅間大神」の大きな石碑の立つ小ピークに着きました。 そこから左手へ降っていく僅かな踏み跡もありましたが、 右手のしっかりした方の急坂を降っていくと、すぐに緩やかな道になってきます。 僅かなアップダウンを繰り返しながら更に7分ほど降っていって降り傾斜が急になる辺りまで来ると、 道が不明瞭になってきました。 樹間からは下の方に住宅地が見えていましたが、その辺りで引き返しました。
小広場
2分ほど登ってアオキが生い茂る所まで来ると、左側になだらかな小広場のような所があります。 以前には畑だったような雰囲気もありますが、今では耕作されていない様子でした。 そこへ続く道が分かれているので登ってみました。 正面にはもう一段高い所があって、そこも小広場のようになっています。 左側にある急坂から登っていけますが、今回は省略して、小広場の右手へ進んでいきました。 手前で分かれてきた道とすぐに合流して、その先へと続いています。
(もう一段高い所は「桜山」を参照)
鞍部
アオキが茂る所を抜けていくと、植林地の尾根を巻くようにして斜面に道が続いています。 右手の樹間から仙元山方面の山並を眺めながら、降り坂になってきた道を進んで進んでいくと、 1分もしない所の左手から僅かな踏み跡が降ってきます。 先ほどの一段高い所の小広場から降ってきた道になります。 その道を合わせて先へ進んでいくと、右下に赤茶色の屋根の建物が見えてきます。 左手へ少し曲がって、大木の脇からアオキが茂る中を降っていくと、建物の脇に降り立ちました。 浅い鞍部のようになっていて、先ほどの小広場から4分ほどの所になります。 建物の前にはちょっとした畑もあって、脇に設置された標識によると「原田菜園」となっていました。 建物は単なる作業小屋ではなくて、カーテンも付けられていて、別荘風の雰囲気になっていました。
手前の樹木が少し邪魔をしていますが、左手が開けていて展望が得られます。 建物にはテラスのような所もあって、眺めが良さそうな感じでした。 この時には人は不在のようでしたが、勝手に入っていく訳にもいかないので、 道端から背伸びをして手を高く上げて写してみました。 樹木越しに江の島などを見渡せる良い眺めが広がっていました。 条件が良いと富士山も見えそうな様子でしたが、この時には曇っていて見えませんでした。
建物を後にしてその先へ進んでいきます。 畑の脇を過ぎていくと、道は高みの左斜面を降っていきますが、 この時には笹竹が生い茂っていて分かり難くなっていました。 谷筋の奥へ降りていかれる道ですが、今回は前方の尾根へ続く踏み跡に入っていきました。 こちらも入口に笹竹が生い茂っていて分かり難くなっていましたが、 以前にも歩いた所なので、笹を掻き分けながら進んでいきました。 すぐに笹を抜けても、暫くは踏み跡はあまり明瞭ではありません。
左手の道
以前に左手の道を歩いてみました。 左斜面に続く道を1分ちょっと降っていくと、 左手へ曲がっていく角から細い踏み跡が分かれていますが、その道は見送って左手へ曲がっていきます。 右・左とジグザグに折れ曲がりながら降っていくと民家の上に出ます。 屋上が庭風になっていて鉢植えなどが沢山置いてありました。 その先の階段を降っていくと、ここから6分ほどで谷筋の奥にある小広い空き地に降り立ちました。 そこから県道207号へ出られます。 (「桜山」を参照)
程なくして笹竹やアオキなどが減って、分かり易い道になってきます。 緩やかな道を1分ほど登っていくと、踏み跡が左手へ分かれています。 左手の道の先にはちょっとした小屋のようなものがありますが、正面の道を進んでいきます。 道なりに右手へ曲がっていくと植林帯になってきます。 尾根の縁まで行って左手へ進んでいきます。 この辺りが手元の地形図にある110mほどの高みになるようです。
尾根の右斜面に続く植林帯を進んでいきます。 程なくして降り坂になってくると、植林帯から雑木林へ変わってきます。 常緑樹や笹竹などが生い茂るようになりますが、道はしっかりと確認できる状態でした。 笹竹が茂る所を過ぎていくと再び植林帯になりますが、すぐに雑木林になります。 左手の樹間から江の島が見える所もありました。
十字路
常緑樹などが生い茂って少し傾斜が増してきた道を降っていくと、十字路になった鞍部に着きました。 先ほどの建物があった鞍部から11分ほどの所になります。 以前には2枚重なった手製の道標が立っていて、右手の道は「長柄交差点」、 左手の道は「逗子海岸」となっていました。 1枚めくると、今降ってきた道は「鎧摺・小屋」、右手の道は「長柄・海岸・車道」、 左手の道は「倒木・通行不能・行止り」、正面の道は「古墳」となっていましたが、 この時には見かけませんでした。 左右に通る道は後ほど歩くことにして、先ずは古墳のある桜山を目指して、鞍部を過ぎて正面の道を登っていきました。
左右に続く道はしっかりとしていてそれほど急な所もなくて距離も短く、倒木などを除くと歩き易い道でした。 尾根の鞍部を通ってもいるし、この東側の下にある桜山隧道が出来るまでは、 尾根の南北にある地区を結ぶ生活道路として利用されていた峠道だったのでしょうか。
正面へ少し登って、高みを左手から巻くようにして植林帯を降っていきます。 谷側にはトラロープが張られていますが、それほど必要な感じではありませんでした。 1分もせずに尾根に出て少し進んでいくと登り坂になってきますが、 30秒も登ると笹竹などが生い茂る緩やかな道になってきます。 程なくし尾根の背を進むようになると、分かりやすい道になってきます。 浅い鞍部を過ぎていくと、正面に真っ直ぐ登っていく急坂が現れます。
ふれあいロード
脹脛が痛くなってきそうな急坂を登っていきます。 前日の雨で滑り易くなっているので、脇に張られたトラロープに掴まりながら登っていきました。 急坂を1分ほどかけて登り切ると、左右に通る広い道に登り着きました。 先ほどの十字路から5分ほどで登って来られました。 幅の広い横木の階段になっている左右の道は、「ふれあいロード」の一部になっています。 脇に小さな道標が立っていて、右手に登っていく横木の階段は「2号墳」となっていました。 左手の階段や今登ってきた道を指す道標はありませんでしたが、 出た所に生える大きな樹木の脇に立つ「保健保安林」の標識に書き込まれたメモによると、 今来た道は「田越坂・アブズリ」となっていました。 ここは右手に続く幅の広い横木の階段を登っていきます。
左手の階段は7分ほどで野外活動センターへ降りていけます。 1分ほど降った所に展望地があって江の島などを見渡すこともできます。
これまで歩いて来た道から一転して、よく踏まれた快適な道が続きます。 幅が広くて間隔も広い横木の階段を登っていくと、1分もせずに左手へ道が分かれていきます。 脇には案内板が設置されていて「長柄桜山第2号墳」は正面の坂道であることを示しています。 左手の道は何も示されてはいませんが、少し先にある分岐点から、 六代御前の墓・野外活動センター・郷土資料館・蘆花記念公園へと降っていけます。 正面のすぐ上に展望台が見えているので、今回は左手の道は見送って、正面の坂道を登っていきます。
長柄桜山第2号墳
足許に御注意下さい。
 (神奈川県教育委員会、逗子市教育委員会、葉山町教育委員会)
たき火・たばこに注意
 (神奈川県)
展望台
木の根が張り出した広い坂道を1分ほど登っていくと展望台に着きます。 麓の登り口から38分ほどで登って来られました。 袂に置かれた案内板によると、この展望台は長柄桜山第2号墳の西端の「前方」部分の先端にあるようです。
山火事注意
・吸がらの投げ捨てを禁ず
・無断で火を焚くことを禁ず
 (逗子市消防署)
展望台に登ってみると、手前の樹木に邪魔されながらも一部が開けていて、 江の島などを見渡すことができました。 空気が澄んでいると富士山も見えるようですが、この時には曇っていて見えませんでした。
長柄桜山第2号墳 (標高100m)
展望台の脇からは、手前にあった分岐道の先へ降りていける道もありますが、 東側に続く広くて緩やかな道を進んでいきます。 この道は長柄桜山第2号墳の上に通っている道になります。 古墳と言われなければ、山頂に続く単なる広い尾根道のような感じがします。 僅かな登り坂になった広い道を進んでいくと、こんもりとした高みに着きました。 ここが「後円」部分の頂上になるようです。 土が崩れるのを防ぐためなのか、地面には網が被せられていました。
高みを過ぎて降っていくと鞍部に着きます。 正面には踏み跡が続いていて、左手の下にも道があります。 左手の道の入口に「国指定史跡 長柄桜山古墳群 第二号墳」の標柱が立っています。 脇には「国指定史跡 長柄桜山古墳群 第2号墳」と題した解説板も設置されていました。 近年に作り直されたようで、以前に来た時に見かけたものから新しくなっていました。
(正面の道は、少し先で左手の道と合流しています)
国指定史跡 長柄桜山古墳群 第2号墳
発見   平成11年(1999)3月に第1号墳が発見されてほどなく、 県内の考古学研究者からこの山も古墳ではないかと指摘され、 同年6月に神奈川県教育委員会が試掘調査を行った結果、古墳と確認されました。
規模と形状   第2号墳は逗子市と葉山町の境界線上にあり、全体の長さ約88m、後円部の直径約54m、墳頂部の標高はちょうど100m。 4世紀後半(約1600年前、古墳時代前期)に造られた、 県内に現存する古墳としては第1号墳とともに最大級の規模をもつ前方後円墳です。 発掘調査はごく一部しか行われていませんが、円筒形や壺形の埴輪が立てられていたこと、 墳丘の斜面がこぶし大ほどの葺石で覆われていることなどがわかっています。 埴輪と葺石の両方をもつ前期古墳は、南関東では初めて確認された貴重なものです。
被葬者   当時この付近で活躍した有力者で、畿内とも関係のあった人物が葬られている可能性が考えられますが、 具体的なことは残念ながらわかりません。
重要性   三浦半島西岸に位置する逗子・葉山付近は、太平洋側の交通の要だったと考えられます。 第2号墳から西を見れば、相模湾に浮かぶ江ノ島をはじめ、大山や富士山が一望できます。 この地に築かれた長柄桜山古墳群は、当時の関東と畿内を結ぶ交通や、 南関東の地域情勢を考える上でたいへん重要です。
今後   平成23年(2011)3月に整備基本計画を策定しました。 今後は同計画に沿って発掘調査を実施し、整備していく予定です。
お願い
・マウンテンバイク等で墳丘にのぼらないでください。
・地面を掘り返したり草木を切ったりしないでください。
・たき火、花火、ゴミのポイ捨てはしないでください。
・犬ははなさないでください。
 (平成23年3月 逗子市教育委員会、葉山町教育委員会)
解説板を過ぎてその先へ緩やかに降っていくと、1分もせずに左右に通る道に降り立ちます。 脇には「長柄桜山第2号墳」の案内板や手製の道標「第2号墳」があって、今降ってきた道を指しています。 正面右手にある大きな樹木の袂には、 逗子市消防本部が設置した緊急時通報番号を示す標識「山火事注意 さくらやま2」が立っています。 左右の道を示す道標は見かけませんが、長柄桜山第1号墳へは右手に進んでいきます。
降り立った道は「ふれあいロード」の枝道で、左手へ進んでいくと、 この右手のすぐ先の所から分かれてきた道に降りて、その先にある分岐点へと続いています。
長柄桜山第2号墳
足許に御注意下さい。
山火事注意 さくらやま2
緊急時はこの番号をお知らせください。
 (逗子市消防本部)
右手へ30秒ほど進んで短い横木の階段を降っていくと、再び左右に通る道に降り立ちます。 この道が「ふれあいロード」になります。 以前には見かけませんでしたが、この時には角に真新しい道標が立っていて、 右手の道は「第1号墳」、左手の道は「郷土資料館」、今来た道は「第2号墳」となっています。 その袂には先ほど見かけたのと同様の「長柄桜山第2号墳」の案内板があって、今降ってきた道を指しています。 左手の道は「きずなの森」を経て分岐点へ続いていますが、 ここは右手へと続く広くて緩やかな「ふれあいロード」を進んでいきます。
長柄桜山第2号墳
足許に御注意下さい。
 (神奈川県教育委員会、逗子市教育委員会、葉山町教育委員会)
第2号墳からは少し狭い道になっていましたが、 ここからが再びよく踏まれた広めの道になってきます。 左へ曲がり始める所まで来ると、右手から降ってくる踏み跡が合流してきます。 第2号墳の先の鞍部から分かれてきた道になります。 その道を併せて進んでいくと分岐があります。 右手へ分かれていく道の入口には木が横たえられていて、お勧めの道ではないように思えました。 角には「1号墳へ450m」の道標が立っていました。 道標の支柱には「この先倒木があり危険です。ご注意ください」の紙が巻かれていましたが、 どちらの道のことを言っているのかは分かりませんでした。 そこを過ぎて1分ほど進んでいくと、道端に「念佛」と刻まれた石碑がありました。
この時には、この先の第1号墳までの道には倒木はなかったので、 倒木があるというのは右手の道のことなのかも知れません。
石碑を過ぎたすぐの所の右手の樹間から、街並みや海岸際まで続く山並みが見えていました。 方角からすると、葉山の街並みと「はやま三ヶ岡山緑地」でしょうか。 歩き始めた頃には曇り空でしたが、この辺りまで来ると、次第に青空が広がるようになってきました。
たき火、たばこに注意
 (神奈川県)
長柄分岐
右手の樹木が低くなって明るくなった所を過ぎていきます。 植林帯に入って、ちょっとした横木の階段を登っていきます。 「山火事注意 さくらやま3」の標識を過ぎて緩やかになった道を進んでいくと、 右手へ山道が分かれていきます。 第2号墳の案内板があった鞍部から7分ほどの所になります。 脇には先ほどと同様の真新しい道標が立っていて、正面の道は「第1号墳」、 右手の道は「長柄交差点」、今来た道は「第2号墳」となっています。 今回は右手の道を降っていくのですが、その前に第1号墳まで往復してくることにしました。
山火事注意 さくらやま3
緊急時はこの番号をお知らせください。
 (逗子市消防本部)
長柄桜山第1号墳 (標高127m)
僅かに降り坂になってきた植林帯に続く尾根道を進んでいきます。 少し明るくなった所を過ぎていくと、広くて緩やかな横木の階段が始まります。 1分ちょっとで階段を登り切って、緩やかになった道を進んでいくと、 「山火事注意 さくらやま4」の標識が立っています。 そこを過ぎて正面にこんもりとした高みが現れる所まで来ると、 「2号墳へ500m」の標識が立っていて、今来た道を指しています。 以前には見かけませんでしたが、道標には発掘調査の様子を記した記事が張り出してありました。 脇には「国指定史跡 長柄桜山古墳群 第一号墳」と題した解説板も設置されていました。 正面の高みが長柄桜山第1号墳になります。 道は高みを巻くような形で左手へと続いています。 高みにはロープが張り巡らされていて「立入禁止」の貼り紙もありました。
古墳の表面をおおっている土が流れ出しやすくなっています。 許可なく立ち入らないでください。
 (逗子市教育委員会、葉山町教育委員会)
山火事注意 さくらやま4
緊急時はこの番号をお知らせください。
 (逗子市消防本部)
国指定史跡 長柄桜山古墳群 第一号墳
四世紀後半(約1600年前・古墳時代前期)に造られた、 逗子市と葉山町にまたがらう丘陵上にある県内最大級の前方後円墳です。 墳丘の長さは約90mで、山を削って成形した上に約1.5m盛り土をして築いています。 後円部は三段、前方部は二段の段築(斜面に段を設ける構造)になっていますが、 第二号墳のような葺石はありません。 後円部の中央やや東よりに、幅約1.6m、長さ約7mの陥没抗(埋められた木棺が腐って地面が沈んだ窪み)があり、 その約1.5m下に粘土層(棺を粘土でおおった埋葬施設)が一基あることがわかっていますが、 内部は調査していないため、副葬品などは未確認です。 周囲からは円筒埴輪や壺形埴輪の破片が数多く出土し、 後円部の墳頂部には、埋葬施設を囲うように埴輪が列をなして並べられていたことがわかっています。
 (逗子市・自然の回廊プロジェクト)
神奈川県逗子市・葉山町 長柄桜山
長柄桜山古墳群は、逗子市と葉山町の境界線上の丘陵に立地する二基の大型前方後円墳からなります。 二基とも全長約90mをはかる県内では現存最大級の規模で、 墳丘形状の残りも良いことから、平成14年12月19日に国の史跡に指定を受けました。 平成18年度から実施している史跡整備に友ナル発掘調査としては2年目にあたります。 18年度の調査では、墳丘は丘陵を削り出した後に、後円部を中心に盛り土を積んで高くしていることが分かりました。 また、後円部が正円形とはならず、それが後世の崩落によるものではなく、 もともといびつは形をなしていた可能性が高いということも確認されました。 後円部の墳丘斜面では幅2m程のテラスが確認されたことから、段築によって築造されていることが分かってきまいた。 さらに墳頂部では埴輪列と思われる埴輪を4個体検出するなど、多くの成果が得られました。 19年度の調査では、前方部と後円部のつなぎ目にあたるくびれ部を中心に調査を行いました。
発掘調査で分かったこと   くびれ部(5トレンチ・8トレンチ)を調査した結果、墳裾が確認され、古墳の形がよりはっきりとしてきました。 また西側くびれ部(5トレンチ)からは、壺形埴輪や円筒埴輪がたくさん出土しています。 これらの埴輪は出てきたところに置かれていたものではく、 墳丘の上に置かれていたものが転がり落ちて壊れたと考えられます。 東側のくびれ部からも埴輪が出土しましたが、西側に比べると数が少なく、理由の解明が待たれます。 後円部西側のくびれ部の斜面では、幅2m程のテラス(平坦面)が2ヶ所確認されました。 昨年度の調査結果とあわせて考えると、 少なくとも後円部西側は三段築成と呼ばれる築造地術が用いられていることが判明しました。 前方部の調査でも墳裾が確認されましたが、後世に墳丘の側面が削り取られていることが確認されました。 近世初頭の陶器の破片が出土していることから、この頃にこの地で人々の活動があったようです。
発見された出土品   今回の調査でも、壺形埴輪と円筒埴輪が比較的まとまって発見されました。 とくに西側くびれ部からは発見された壺形の埴輪の中には、 口縁部から頸部を欠いていはいるものの、胴部から底までほぼ完全に残った状態のものもあり、 長柄桜山古墳群で用いられた埴輪の形状が、より具体的に分かってきました。
 (平成19年度国指定史跡長柄桜山古墳群の発掘調査)
高みの左手に続く緩やかな道を進んでいくと、 「国指定史跡 長柄桜山古墳群 第一号墳」の標柱が立っています。 脇には「国指定史跡 長柄桜山古墳群 第1号墳」と題した解説板も設置されていました。 ここの解説板も近年に作り直されたようで、以前に来た時に見かけたものから新しくなっていました。 第2号墳の西端にあった展望台から15分ほどで到着しました。 この第1号墳も第2号墳と同じく前方後円墳で、着いた所は「後円」部分で、 右手に続いてきた高みが「前方」部分になります。 以前に来た時は立入禁止にはなっていなくて、古墳の上を歩くことが出来ました。 「後円」部分の上は小広くなっていて測量基準点も設置されていました。 解説板によると、東側には東京湾や房総半島も望めるとのことですが、 周りは樹木に覆われていて、残念ながら眺望は良くありません。 ベンチが一組設置されているので、樹間から見える住宅地などを眺めながらひと休みしていきました。
国指定史跡 長柄桜山古墳群 第1号墳
発見   平成11年(1999)3月、地元の考古学愛好家 東家洋之助さんが、 携帯電話アンテナ工事のために伐採整地された山頂で埴輪の破片を発見し、古墳であることがわかりました。
規模と形状   第1号墳は逗子市と葉山町の境界線上にあり、全体の長さ約90m、後円部の直径約51m、墳頂部の標高は約127mです。 4世紀後半(約1600年前、古墳時代前期)に造られた、 県内に現存する古墳としては第2号墳とともに最大級の規模をもつ前方後円墳です。 発掘調査の結果、自然の山を削った後に盛り土をして造られたこと、 前方部2段、後円部3段の段築を有すること、 古墳の上に円筒形や壺形の埴輪が立てられていたことなどがわかっています。 第2号墳のような葺石は確認されていません。
被葬者   発掘調査によって、後円部に年度槨と呼ばれる埋葬施設が1基存在することが確認されました。 当時この付近で活躍した有力者で、畿内とも関係のあった人物が葬られている可能性が考えられますが、 具体的なことは残念ながらわかりません。
重要性   三浦半島西岸に位置する逗子葉山付近は、太平洋側の交通の要だったと考えられます。 第1号墳から東には、東京湾や房総半島を望むことができます。 この地に築かれた長柄桜山古墳群は、当時の関東と畿内を結ぶ交通や、 南関東の地域情勢を考える上でたいへん重要です。
今後   平成23年(2011)3月に整備基本計画を策定しました。 今後は同計画に沿って古墳が招来にわたって末永く保存されるように整備していく予定です。
お願い
・保護のため、墳丘にのぼらないでください。
・地面を掘り返したり草木を切ったりしないでください。
・たき火、花火、ゴミのポイ捨てはしないでください。
・犬ははなさないでください。
 (平成23年3月 逗子市教育委員会、葉山町教育委員会)
葉桜入口
第1号墳の左手に続く横木の階段を真っ直ぐ降っていくと、 「山火事注意 さくらやま5」の標識が立っています。 脇には「1号墳」の道標が立っていて、今降ってきた道を指しています。 そこから右手にZ字形に折れ曲がっていきます。 その先に再び現れる横木の階段を降っていくと、住宅地の脇に降り立ちます。 第1号墳から2分ほどで降って来られました。 この住宅地は、葉山桜山団地、略して葉桜団地というようです。 降り立った所には「ふれあいロード(森林ウォークコース)」の案内図や、 「国指定史跡 長柄桜山古墳群」の解説板がありました。 この地点は「葉桜入口」となっていました。 正面に続く住宅地の道を道なりに真っ直ぐ6分ほど進んでいくと葉桜バス停があります。 逗子駅までの便が1時間2本程度ありますが、先ほどの長柄分岐まで引き返していきます。
ふれあいロード
案内図によると、ふれあいロードはここから第1号墳を経て第2号墳の脇を過ぎた先の「分岐点」まで続き、 そこから野外活動センター・郷土資料館・六代御前の墓へと分かれています。 「分岐点」は十字路のように描かれていますが、実際にはT字路とY字路が隣接する形になっています。 この葉桜入口から分岐点までが1km/30分、 分岐点から野外活動センター・郷土資料館・六代御前の墓までが各々0.5km/30分となっていますが、 実際にはもっと短い時間で歩けるようです。
山火事注意 さくらやま5
緊急時はこの番号をお知らせください。
 (逗子市消防本部)
国指定史跡 長柄桜山古墳群
これまで、逗葉地区には古墳時代前期の古墳は存在しないものとされていましたが、 1999年春、2基の前方後円墳が発見されました。 古墳が造営された年代は、4世紀中頃から後半と推定され、 現存する古墳では、神奈川県内最大級の規模で、ほぼ完全な形で残っている極めて重要な遺跡です。
 (逗子市教育委員会、葉山町教育委員会)
長柄分岐
葉桜入口から横木の階段を引き返してきます。 第1号墳を過ぎていくと、葉桜入口から7分ほどで長柄分岐まで戻ってきました。 道標「長柄交差点」の指す左手の道に入っていきます。 アオキなどが茂る雑木林の尾根に、緩やかな道が続いていました。
尾根から2分半ほど降って笹竹が目立つようになると、トラロープが張られていました。 前日の雨で道が滑り易くなっていたので、ロープに掴まりながら降りていきました。 少し前にも歩いた人がいるようで、滑った靴跡が幾つも残っていました。 トラロープはかなり長い間続いています。 そんな坂道も尾根から7分ほど降っていくと緩やかになってきます。 トラロープも終わって歩き易くなった道を進んでいきます。
緩やかになった道を2分ほど進んでいくと、右側に山並を見渡せる眺めが広がってきました。 先ほど歩いてきた小広場から第2号墳へ続く尾根のように思えますが、場所の特定は出来ませんでした。 脇の方へ出てみると、下の方には桜山隧道や新桜山隧道の出入口が見えていました。
庚申塔
見晴しが得られる所を過ぎていくと、程なくして笹竹が茂るようになってきます。 降り傾斜が次第に増してくると、再びトラロープが張られていました。 樹間から民家が見えてくるようになった尾根を右・左と曲がりながら降っていくと、眼下に道路が見えてきます。 岩が剥き出した所を慎重に降ると、右手には庚申塔が並んでいました。 見覚えのある所だと思っていると、ここは長柄交差点バス停から三浦大山林道へ向かう途中にある庚申塔でした。 尾根の長柄分岐から14分ほどで降りて来られました。 「青面金剛…」や「相州三浦郡長柄郷…」と刻まれた石碑や、神像や三猿などの浮き彫りが幾つか並んでいます。 「庚申塔」と刻まれた石碑もありましたが、半分ほどに割れて地面に落ちていました。 これまでに何度か訪ねている庚申塔ですが、ここから尾根まで続く道があることは知りませんでした。
葉山町指定重要文化財 建造物 笠原商店前庚申塔
 (葉山町教育委員会)
長柄交差点バス停
下へ降りると右手の道が二手に分かれています。 左側の道は長柄交差点へ続いていますが、今回は右側の道を進んでいきました。 県道311号に出ると、葉山方面の長柄交差点バス停があります。 手前には「健康の散歩道 長柄コース」の案内図が設置されていて、 ここから森戸川沿いの三浦大山林道の入口まで続くコースが紹介されています。 逗子駅方面の乗り場は道路を渡った左手にあって、便は頻繁に出ています。 ここで散策を終えてもいいのですが、まだ時間に余裕があったので、 葉山隧道の西側にある峠を越えていくことにしました。 横断歩道を渡った正面にある路地へ入っていきます。
健康の散歩道 長柄コース
健康のため、あなたも歩いてみませんか。
このコースは約2.0キロメートルです。 歩く前後は準備運動をし、はきなれた靴で無理なく歩きましょう。
 (葉山町)
登り口
白壁沿いに進んでいきます。 道なりに少し右へ曲がっていくと、正面に高いコンクリート崖が現れます。 右手へ登っていく石段を見送って、高みの左手に沿って続く道を進んでいきます。 少し登り坂になってきた山際の道を進んでいきます。 突き当りの民家の前を左へ曲がって左側の山際まで来ると、 右へ曲がっていく所に「下小路A急傾斜地崩壊危険区域」の看板が設置されています。 その看板にこれから登っていく道が載っています。 最初に小広場から第2号墳へ向かっていった尾根道も描かれていました。 左手の山際に続く坂道を登っていくと、民家が途切れた先に空地のような所があります。 道端には「国有地」の看板が立っていました。 谷筋はここで行き止まりになっていますが、舗装路が途切れた所から左手に戻るようにして山道が始まっています。 ここが尾根への登り口で、県道から4分ほどの所になります。
下小路A急傾斜地崩壊危険区域
この区域内で、のり切り・掘削・伐採等を行う場合は、知事の許可が必要ですから、左記へお問い合わせ下さい。
 (神奈川県横須賀土木事務所)
十字路
岩盤が剥き出した坂道を登っていきます。 岩には切れ込みが入れてあって、歩き易いようになっていました。 切通のような所を過ぎて右・左と折れ曲がりながら岩盤が剥き出した道を登っていきます。 道端にはアオキなどが茂っていますが、踏み跡はしっかりと続いていました。 傾斜が緩やかになって切通のような所を再び過ぎていくと、鞍部になった十字路に出ました。 登り口から3分ほどで登って来られました。 最初に小広場から第2号墳へ向かっていった尾根道にあった十字路の鞍部になります。 尾根を越えて、正面に続く道を降っていきます。
抉れ気味の道を降っていくとすぐに竹林が現れます。 竹林を過ぎていくと、トラロープが張られた崖のような所があります。 岩盤が剥き出した所を降ってその先へ進んでいくと、浅くU字形に窪んだ道になってきます。 倒木などが道を塞いでいたりもしますが、 登ってきた側の岩盤の切れ込みや、こちら側の広めの様子などを考えると、 この東側の下に桜山隧道が出来るまでは、 下小路地区と桜山地区を結ぶ峠越えの道として利用されてきた生活道路だったような気がします。
桜山9丁目
道を塞ぐ倒木の下をくぐってその先へ続く道を降っていきます。 少しU字形に窪んだ所を過ぎて、倒木を避けながら降っていきます。 右下に民家が見えてくると、その手前で道が二手に分かれています。 以前に来た時には明瞭でしたが、この時には倒木がかなりあって、分かり難くなっていました。 右側の道は民家の裏庭のような所に続いているようだったので、 左側へ続く道を何とか見つけて降っていくと、民家の脇の舗装路に降り立ちました。 十字路から8分ほどで降りて来られました。 倒木で道が分かり難くなっていたこともあって、以前に歩いた時よりもかなり時間がかかりました。 手元の地図によると、ここは桜山9丁目になるようです。
板塀が続く山際の坂道を降っていきます。 板塀が終わって傾斜が緩やかになってきた路地を進んでいくと、右手に分かれていく道があります。 民家の脇に降り立った所から4分ほどの所になります。 手前には和風の門構えの民家がありました。 角に立つ電柱には「逗子市蘆花記念公園入口」の板が取り付けられていて右手の道を指しています。 このまま真っ直ぐ進んでいくと、すぐに田越川沿いの県道24号に出ますが、 右手の蘆花記念公園を経ていくことにしました。
廬花記念公園
民家の間を進んでいくと、右手へ曲がっていく角に廬花記念公園の入口があります。 以前に来た時には入口の左右に門柱があったのですが、この時にはなくなっていました。 中へ入っていくと、すぐの所に「廬花記念公園」と題した案内板が設置されています。 ここは公園の一番西側に位置していて、左手に広がっているのは南広場というようです。
廬花記念公園
風致公園(一部条例公園):面積約4.3ha
逗子海岸地域は、明治以降名士の別荘地帯として脚光を浴びてきた逗子市の中心地で、 その名残を現代に伝える近代和風建築やその庭園が残されています。
旧脇村邸  建物は昭和9年(1934)に木造二階建て和洋折衷様式の数寄屋造りの別荘として建てられました 「逗子市景観重要文化財」
※現在は外観のみご覧いただけます。
郷土資料館(有料施設)  建物は大正元年(1912)頃に建てられた木像平屋建てで、 現在は徳富蘆花をはじめとする逗子にゆかりのある文学者の文学資料などが展示されています。
※休館日:月曜日(祝日の場合はその翌日)、年末年始
第一・第二休憩所  建物の築年数は不詳で木造平屋建て2棟が休憩所として使われています。
※施設利用にあたっては事前登録等の手続きが必要です。
※詳細は逗子市緑政課にお問い合わせ下さい。
逗子景観賞
逗子のまちなみにすてきな点景を添え、まちの景観を豊かにしています。 その努力に感謝し、この景観賞をもって添えます。
 (逗子まちづくり研究会)
南広場に沿って続く「文豪 徳富蘆花 自然と人生 蘆花散歩道」を歩いていきます。 しっとりとして雰囲気のある舗装路で、手摺りなども設置されています。 散歩道には、季節を読んだ蘆花の作品の一節を記した立札が点々と設置されています。 以前に来た時に数えたところ、蘆花記資料館までに12ヶ月分がありました。 程なくしてX字路に出ると、角に道標が立っていて、右手の道は「郷土資料館・長柄桜山古墳群」、 左手の道は「逗子市街地方面・バス停「富士見橋」」、今来た道は「渚橋・葉山方面」となっています。 蘆花記資料館へは右手に曲がって登っていくのですが、今回は訪ねるのを省略しました。 左手の道は石段と未舗装路に分かれていますが、山際に続く未舗装路を進んでいきました。
霧の朝 手水鉢の氷厚し。外に出づれば、道側に引きあげられたる海藻雪の如く霜を帯び、 田越川一面に薄氷をつけたるが、潮の満ち来るに従ひ、氷はぱりぱりと音して裂け、 裂けたる片は潮につれて上流に流れ行く。(後略)(1月16日)
初午 初午の太鼓鼕々たり。梅花は巳に六七分、麦は未だ二三寸。 「奉献稲荷大明神」の旗村々に立ちて、子女衣を更めて往来し、人の振舞酒に酔はざるはなし。(2月1日)
彼岸 今日彼岸に入る。梅花歴乱として、麦緑巳に莖をなしぬ。 菜花盛となり、椿はぽたりぽたり落ち落ちて地も紅なり。 野に出づれば、田の畔は土筆、芹、薺、嫁菜、野蒜、蓬、なんど族々として足を容る可き所もなし。…(後略)(3月18日)
花月の夜 戸を明くれば、十六日の月櫻の梢にあり。 空色淡くして碧霞み、白雲団々、月に近きは銀の如く光り、遠きは綿の如く和らかなり。(4月15日)
暮春の野 青菜茂りて、村々緑に埋れ、蘆暢びて川狭ふなりぬ。 川の上流に立ちて、村の彼方に沈む日を見る。 日は巳に小坪の山にかかりて、山は青黒き村の梢に絶々の紫を見せたり。…(後略)(5月10日)
夕山の百合 夕方後山に登る。夕風青茅を戦がして、百合の花の香其處はかとなく漂ひ、 丘上にしょんぼり月の影あり。日は大山の右に入りて、… 径を夾む青茅の一色に青黒きに、点々たる百合の花、朧夜の星の如く、 ほの白う暮れ残りぬ。風そよそよとして、夕山の香袂に満つ。(6月13日)
…今日初めて蜩の聲を後山に聞きぬ。一聲さやかにして銀鈴を振れる如し。 白日山に入り、涼は夕べと共に生ず。 外に出づれば、川に釣る人あり。談笑の聲あり。笛聲あり。花火を揚ぐる子供あり。…(7月10日)
夏去り秋来る 女郎花咲き、柿の實ほのかに黄ばみ、甘藷次第に甘し。 つくつくはうしは晝に、松虫、鈴虫は夜に、共に秋を語る。 粟、稲、蘆穂のさわさわと云ふ音を聞け。 微雨はらはら降りて止みぬ。是れ今年の夏の季を送るの聲なり。(8月28日)
秋分 彼岸の中日なれば、近在の老幼男女藤澤に鎌倉に寺詣りして、帰る者、織るが如し。 川邊には鯊を釣る者、多く並べり。午後の日悠々として碧潮川に満ち、…(9月23日)
秋漸く深し 野路行けば、粟の収納の盛りにて、稲の収納もぽつぽつ始まりぬ。 蕎麦雪の如く、甘藷の畑は彌繁りに繁れり。 百舌鳴く村に、紅なる黄なる星の如く柿の實の照れるを見よ。(10月11日)
月を帯ぶ白菊 墨の如き樹影を浴びて、獨り中庭の夜の立てば、月を帯ぶる白菊ほのかに香りて、 花の月と囁やく聲も聞く可き心地す。 俯きて、其一枝を折らんとするに、しとど露にぬれたり。折れば、月影ほろほろとこぼれぬ。(11月12日)
冬至 今日は冬至なり。霜枯の草を踏みて、野外に立てば、一望寒景蕭條として、 枯蘆風に戦ぐ音、葉もなき川楊に囀づる鶺鴒、水涸し野川の音、 皆年の行く行く暮れなむとするを語る。(12月22日)
緩やかで広い道を進んでいきます。 程なくして少し降り坂になってくると、左へ曲がっていきます。 右側の生垣の向こう側にはテニスコートがありました。 左側に広がる中央広場を回るようにして道なりに左へ曲がっていくと舗装路に出ました。 手前のX字路から石段を降って来た道になります。 出口には木板で葺かれた大きな門柱が立っていて、片方には「蘆花記念公園」と書かれていました。 左手の先には、入口にあったのと同様の「蘆花記念公園」と題した案内板がありました。
富士見橋(ふじみばし)バス停
門柱から右手へ続く路地を進んでいきます。 僅かに左・右と曲がりながら道なりに進んでいきます。 十字路を直進していくと、田越川沿いの県道24号に出ました。 川沿いに右手へ進んでいくと、すぐの所に富士見橋バス停があります。 尾根から民家の脇の舗装路に降り立ってから11分ほどで到着しました。
逗子駅(JR横須賀線)までの便が1時間に4本から5本程度あります。
すぐ先に架かっている朱色の橋が、「かながわの橋100選」にも選ばれている富士見橋になります。 以前には川に船が沢山放置されていましたが、この時には綺麗になくなっていました。
告知
神奈川県は、二級河川田越川を平成18年6月1日付けで放置船の排除をする「重点的撤去区域」に指定したので告知します。 河川においては、許可を受けていない船舶の係留などは河川法に違反します。 許可を受けていない船舶の所有者は、速やかに船舶を適正な係留・保管場所に移動してください。 移動しない場合は、河川法等に基づく強制的な措置の対象になります。
重点的撤去区域 二級河川 田越川 中原橋から海まで
 (平成18年6月1日 神奈川県、横須賀土木事務所)
海や川での船舶の放置は禁止されています。 船舶利用者は、マリーナ等の適正な係留保管場所に船舶を移動してください。
 (平成9年3月 神奈川県横須賀土木事務所)
時間に余裕があれば、逗子駅まで歩いて行くのも良さそうです。 富士見橋を渡って、逗子市の保存樹に指定されている立派なクロマツ群を過ぎていきます。 「新宿2-2」の住所表記の取り付けられた電柱が立つ十字路を右折して、 「かながわの橋100選」にも選ばれている東郷橋を渡っていきます。 逗子海岸入口交差点に出て、その左手にある銀座通り入口交差点を右折し、 銀座通りを進んでいくと逗子駅があります。 ゆっくり歩いても20分あれば着きます。
保存樹木指定標識
指定年月日 平成6年2月11日
”みどりが息づくコンフォート・エコタウンをめざして”
残された貴重な緑をみんなで守りましょう。
 (逗子市)
逗子景観賞
逗子のまちなみにすてきな点景を添え、まちの景観を豊かにしています。 その努力に感謝し、この景観賞をもって添えます。
 (逗子まちづくり研究会)