大楠山
散策:2011年09月中旬
【低山ハイク】 大楠山
概 要 大楠山は三浦半島の最高峰で、半島の中ほどにあります。 山頂からは、伊豆半島・富士山・箱根・丹沢・大島・房総半島などを見渡せる360度の大パノラマが広がります。 近くの大楠平では、春には菜の花、秋にはコスモスの花が一面に咲きます。 今回は湘南国際村めぐりの森から大楠山へ登り、南東側の古道を長坂地区へと降っていきます。
起 点 葉山町 湘南国際村センター前バス停
終 点 横須賀市 佐島入口バス停
ルート 湘南国際村センター前バス停…湘南国際村めぐりの森…市道分岐…大楠山登り口…尾根道…大楠平…大楠山…阿部倉分岐…鉄塔群分岐…衣笠城址分岐…47番鉄塔分岐…48番鉄塔分岐…49番鉄塔分岐…50番鉄塔分岐…分岐1…分岐2…分岐3…112.9m峰…古道入口…南葉山霊園…妙印寺…無量寺…佐島入口バス停
所要時間 3時間30分
歩いて... 今回は天候に恵まれて、山頂からは素晴しい眺めを望むことが出来ました。 裾野に雲が棚引いていたのが少し残念ですが、富士山もよく見えていました。 大楠平ではコスモスが一面に咲いて綺麗な眺めでした。 降りに歩いた古道は、山道にしては幅が広めで夏草などもほとんど生い茂っておらず、緩やかで歩き易くなっていました。
関連メモ 佐島・大楠山のみち, 大楠山, 前田川遊歩道, 大楠山, 大楠山, 大楠山, 大楠山, 大楠山, 大楠山
コース紹介
湘南国際村センター前(しょうなんこくさいむらせんたーまえ)バス停
逗子駅(JR横須賀線)から、[逗16][逗26]湘南国際村センター前行きバスにて19分、1時間に1本程度の便があります。 汐入駅(京浜急行本線)から、[汐16]湘南国際村センター前行きバスにて25分、1時間に1本程度の便があります。
バス停の先へ進んでいくと、横断歩道のあるT字路の手前に「湘南国際村案内図」があります。 この図の左下にある「至大楠山」と書かれた道へ向かっていきます。
バス停の右手の高台には湘南国際村センターがあります。 1階にはラウンジやカフェテリアや展示室などがあり、2階と3階は宿泊・研修棟や研究棟になっているようです。
右手に分かれていく道を見送って車道を真っ直ぐ進んでいくと、 左手に特徴的な姿をしたIGES地球環境戦略研究機関の建物があります。 その手前にある階段を登っていくと、小さな池に木橋が架かっています。 池には葦などが生い茂って、良い雰囲気になっていました。 池を覗いてみましたが、鯉などの魚は泳いでいないようでした。 橋を渡ってその先へ進んでいくと登り坂になってきます。 建物の横を過ぎて右へ曲がっていくと、先ほどの車道に出ます。
湘南国際村地区地区計画区域
この地区は、良好な環境を保全するため、都市計画法に基づく地区計画が定められています。 この徳でも建築行為などは規制があります。
 (葉山町都市整備部都市計画課)
車道をその先へ進んでいくと、右手の高みへ登っていく道が分かれています。 入り口には「レストラン&カフェ」,「よこすか水道 水の広場・湘南国際村配水池」の看板が出ています。 その上には、円筒形の建物の上に電波塔が立つ湘南国際村配水池があります。 建物は「よこすか水道 水の広場」というようです。 1階は水に関する展示場に、2階はレストラン&カフェになっていて、 眼下には相模湾や箱根方面の山々を見渡せる眺めが広がりますが、今回は訪ねるのを省略しました。
湘南国際村めぐりの森
車道を真っ直ぐ進んでいくとロータリーがあります。 手前からは相模湾や箱根の山々を見渡せる眺めが広がっていましたが、富士山は手前の家に隠れ気味でした。 ロータリーの右奥には先ほどの案内図に載っていた「バス待機場」があります。 左側には車止めがあって、その先へ舗装路が続いています。 入口に立つ道標によると、その先に続く道は「大楠山2.1km」、今来た道は「湘南国際村センター0.3km」となっています。 車止めの先に続く道へ入っていくと、すぐの所に「湘南国際村めぐりの森」の案内図があります。 この図の左上にある「大楠山山頂」と書かれた所へ向かっていきます。 ここから先が湘南国際村めぐりの森になります。
以前に来た時には「めぐりの森」という名前は仮称のようでしたが、 この時には「仮称」の文字はなくなっていました。
湘南国際村めぐりの森
湘南国際村めぐりの森(約100ha)は、 三浦半島最高峰の大楠山(標高241m)に連なる緑のネットワークを形成する貴重な緑地です。 このかけがえのない自然を保全し、未来に残していくため、 三井不動産(株)は、三浦半島在来種の植樹による緑の復元や散策路の整備などを行い、 平成22年3月に神奈川県に寄付しました。 現在、寒川軒では、植樹をはじめとする地域固有の自然に配慮した森づくりを、 様々な企業や団体との協働により進めています。
※「めぐりの森」は、太陽の恵みを森林資源の活用から植樹・森づくりへと「循環」させていくことを イメージして名づけられました。
湘南国際村とは?  湘南国際村は、葉山町と横須賀市にまたがる約200haの区域です。 昭和43年に三井不動産(株)が土地(当時はゴルフ場)を取得し、 土砂崩れなどの災害が発生していたこの地域に適切な防災対策を行いながら、 緑豊かな国際交流拠点として開発を進め、平成22年1月に整備を完了しました。 現在、湘南国際村には、「湘南国際村センター」をはじめとする11ヶ所の研究施設、 2ヶ所の研究機関と住宅地が立地しています。
貴重な自然を未来に残すために  三井不動産(株)は、この森の中から湘南国際村を静かに見守り続けてきた樹齢400年を超えるタブノキの古木 (「かまくらと三浦半島の名木・古木50選」)を未来に残していくため、 「生命の樹」と命名し、タブノキの保全活動に協力しています。
※タブノキの古木については、良好な周辺環境を守る取り組みを行っており、 現在直接ご覧いただくことはできません。
寄贈:&EARTH 三井不動産
 (神奈川県特定政策推進課)
市道分岐
正面に大楠山を眺めながら坂道を降っていきます。 稜線には大楠平のレーダー塔や大楠山の電波塔などが並んでいるのが良く見えました。 坂を降り切って登り坂になってくると分岐があります。 先ほどの案内図に載っていた横須賀市道が分岐している所になります。 案内図では「横須賀市道以外は無断立入禁止」となっているので、 横須賀市道である右手の道も通って良いように思えますが、右手の道はガードレールで閉ざされていて、 「この先通り抜け出来ません」の板が取付けられています。 以前に歩いたところでは丘を過ぎて前田川へ降りて行かれますが、今回は左手の道を進んでいきます。 左手へ進み始めたすぐの所に道標が立っていて、この先の道は「大楠山1.7km」、 今来た道は「湘南国際村センター0.7km」となっています。
(右手の道は「大楠山」を参照)
市道分岐を過ぎていくと、暫くは緩やかな道になっています。 右手の広い空地では模型飛行機を飛ばしている人達がいました。 時折エンジン音が聞こえていたので、エンジン付のグライダーのようでした。 それにしても山の上に広大は広場があるものです。 以前には「湘南国際村B・C地区」として造成の計画だったようですが、 2010年4月に県有地になって、湘南国際村としての造成は縮小され、 「めぐりの森」として再整備されることになったようです。 早く、その名に恥じないような緑豊かな環境になって欲しいものです。
正面に横たわる大楠平から大楠山へ続く稜線や、 丘の上に建つゴルフ場のクラブハウスなどを眺めながら、降り坂になってきた舗装路を進んでいきます。 次第に浅い谷筋へと降りていきます。 傾斜が増してきて左へS字形に曲がりながら降っていきます。 谷にはゴルフコースが続いていますが、手元の地図によると葉山国際カンツリー倶楽部というようです。 手前にはがありました。周囲には石積みの護岸が施されて金網柵で囲まれていました。 流れ込む沢は見かけませんでしたが、この時にはかなりの水が貯えられていました。 雨水調整池でしょうか、それともゴルフ場の付属設備なのでしょうか。
大楠山登り口
池の脇を過ぎて、坂道を更に降っていきます。 舗装路が終わった所に僅かな流れがあります。 その流れを渡ったすぐ先から、正面の尾根に登っていく縦板の階段が始まります。 登り口には道標が立っていて、正面の尾根に続く階段は「大楠山0.8km」、 今来た道は「湘南国際村センター1.6km」となっています。 ここが大楠山への登り口になります。 バス停から28分ほどで着きました。
僅かな流れの手前から右手に分かれて降っていく砂利道もありますが、その先は雨水調整池になっているようです。 下の方で道が二手に分かれていて、そのいずれの先にも土盛りしたダムのようなものがあります。 地形図によると、その左手の流れは前田川の源流域になるようです。
雨水調整池
ここは、大雨の時雨水を一時貯水して徐々に放流することにより、 付近の浸水を防ぐ大切な役目をします。
 (横須賀市)
擬木の手摺が設置された縦板の階段をジグザグに折れ曲がりながら登っていきます。 段差は高くはなく土も抉れていなくて、歩きやすい階段になっていました。 2分半ほど登っていくと階段が終わって緩やかな道になります。 その少し先にある20段ほどの階段を登っていくと、再び緩やかな道になります。 山道にしては広くて、公園にある散策路のような雰囲気の道になっています。 また現れる縦板の階段を登っていくと、僅かな高みに着きます。 地形図では、大楠山の北西450m辺りにある標高150mほどの尾根の先端になるようです。 道の脇には道標が立っていて、この先の道は「大楠山0.5km」、 今来た道は「湘南国際村センター1.9km」となっています。
僅かな高みを過ぎて、縦板の階段を降っていきます。 程なくして階段は終わって、広めで緩やかな尾根道が続きます。 20段ほどの階段を登ってその先へ進んでいくと、S字形に曲がりながら尾根を登るようになります。 傾斜が増して道幅も僅かに狭くなってきます。 普通の山道の雰囲気が出てきた道を登っていくと、 道端に「湘南国際村めぐりの森(神奈川県有地)概要図」が設置されていました。 それによると、この辺りまでが「湘南国際村めぐりの森」になるようです。
概要図を過ぎていくと、自然木で出来た横木の階段もありましたが、すぐに終わりになります。 右手の樹間からは、少し雲が邪魔をしていたものの、富士山の姿を望むことができました。 湘南国際村めぐりの森の入口の辺りから見えていた時よりも、 裾野に棚引く雲が心なしか増えてきているように思えました。 山頂に着くまで何とか雲が増えずにいて欲しいと願うのでした。 手前には相模湾も少し見えていて、ヨットと思われる白い舟が幾つか浮かんでいました。
尾根道
擬木の手摺が続くようになった道を登っていきます。 道幅が更に狭まって、普通の山道のようになってはきますが、しっかりとして明瞭な道が続いています。 やがて傾斜が増した登り坂になってくると、大楠平から大楠山へ続く尾根道に登り着きました。 大楠山登り口から17分ほどで登って来られました。 角には道標が立っていて、左手の階段は「大楠山0.1km」、正面の階段は「大楠芦名口3.1km・前田橋3.1km」、 今来た道は「湘南国際村センター2.3m」となっています。 右手の尾根にも道が続いていますが、道標には何も示されてはいません。 左手の階段を登っていくと大楠山の山頂になりますが、 先ずは右手のすぐ先にある大楠平に立ち寄っていくことにしました。
大楠平
尾根道を右手へ進んでいくと、金網柵で囲まれた一画があります。 9年ほど前に来た時には「NTT大楠平無線中継所」の電波塔があったのですが、 今では撤去されて周囲の柵だけが残されています。 その先には、来る途中から見えていた国土交通省大楠山レーダ雨量観測所のレーダー塔が立っています。 この辺りの緩やかな一帯は大楠平と呼ばれているようです。
国土交通省大楠山レーダ雨量観測所
国土交通省が全国26ヶ所設置した雨量を測定する施設で、関東地方をカバーする4ヶ所のひとつです。 レーダアンテナから発射された電波を雨にあて、跳ね返される強さを計算して雨の量を測定します。 測定されたデータは各機関に配信され、河川・道路管理及び天気予報などに使用されます。 半径120kmの観測範囲で、5分間隔でデータの収集を行ない、他のデータと合わせて日本全国をカバーします。
 (国土交通省関東地方整備局)
レーダー塔の右側にはお花畑が広がっていて、春には菜の花、秋にはコスモスが植えられます。 季節になると花が一面に咲き誇る素晴らしい眺めが楽しめる所です。 この時にはコスモスが一面に咲いていて、綺麗な眺めでした。
自然と親しむ花の丘
コスモスの暦
植付6月上旬
開花(見ごろ)9月上旬〜10月上旬
刈取り10月下旬
菜の花の暦
植付10月下旬
開花(見ごろ)3月中旬〜4月下旬
刈取り5月中旬
 (大楠山自然公園整備組合、大楠観光協会)
大楠山の生き物たち(春・夏)
大楠山には多くの生き物が生息していますが、春から夏にかけての大楠山では、 生き物たちは活発に活動し、南方からは夏鳥が渡ってきます。 ここではおもに春と夏に見られる代表的な生き物を紹介しています。
サシバ 大楠山には夏鳥としてあらわれる中型のタカで、のどに黒い縦線があるのが特徴です。 昆虫や小動物を捕らえて食べる肉食性です。 体長約50cm。
シマヘビ 草原や田畑の周辺など開けた場所を好むヘビで、おもに昼間活動します。 体の模様には変異が多く、全身黒色のものもいます。 全長約2m。
アオスジアゲハ 大楠山で普通に見られる中型のアゲハチョウのなかまで、すばやく飛びます。 幼虫はクスノキやタブノキなどクスノキ科植物の葉を食べます。 はねを広げた幅約8cm。
カブトムシ 大楠山でもっとも大型になる甲虫で、成虫は樹液や甘い果実に集まります。 幼虫は腐葉土や堆肥を食べ、1年で成虫になります。 体長約8cm。
ミスジマイマイ 大楠山で普通に見られるカタツムリで、肺呼吸をする貝のなかまです。 おもに雨天や夜間に活動し、植物の葉や微細な藻類などを食べます。 殻径約3.5cm。
大楠山の生き物たち(秋・冬)
秋から冬にかけての大楠山では、地表の生き物の活動が目立たなくなる一方、 樹上は木のみをさがす鳥でにぎやかになります。 ここではおもに秋と冬に見られる代表的な生き物を紹介しています。
ツグミ 大楠山の代表的な冬鳥で、渡りのときは群れをつくりますが、それ以外は単独で行動します。 木の実や種子を食べ、地上にもよく降ります。 全長約24cm。
キジバト 1年中みられるハトのなかまで、頻繁に地上に降りて木の実や種子などの植物を食べます。 市街地や公園でも生活できる適応力にすぐれた鳥です。 全長約33cm。
メジロ 低木の茂みを密度の高い集団をつくって移動することがあり、 「めじろ押し」という言葉の語源にもなっています。 花の蜜や果肉を食べます。 全長約10cm。
ツチイナゴ 草原や田畑の周辺で普通にみられる大型のバッタで、秋に成虫になり、成虫のまま冬を越します。 クズなど草の葉を食べます。 全長5〜7cm。
カマキリ 草原や林の周辺に生息する大型のカマキリのなかまで、他の昆虫を捕らえて食べます。 体の色は緑色や茶色など変異があります。 全長約10cm。
 (神奈川県、横須賀市自然・人文博物館)
お花畑の中を進んでいくと、建物を過ぎた所で道が分岐しています。 右手へ進んでコスモスの間を進んでいきました。 畑が終わって左手へ続く小径を登り気味に進んでいくと、小高い丘に着きました。 中ほどにはベンチがひとつ設置されている静かな所でした。 その先へ降っていくと、左手へ曲がり始める所から正面の尾根へ登っていく道が分かれています。 そこから登っていくと、緩やかな尾根が左右に続いています。 桜の幼木が沢山植えられていて、春になると綺麗に彩られる所です。 西側の樹間からは、富士山から箱根や伊豆半島にかけての眺めが広がっていました。
左手へ進んでいくと左右に通る道に出ます。 この道は関東ふれあいの道「佐島・大楠山のみち」にもなっていて、 クイズ形式の案内板が点々を設置されています。 大楠山の山頂までの距離も書かれていて、道標の役割もしているようです。 右手の先には道標が立っていて、右手の道は「前田橋」、左手の道は「大楠山」となっています。 右手の道は前田川のお国橋と尾形瀬橋の中ほどに降りて行かれますが、 今回は大楠山へ向かって左手へ降っていきます。
ハイキングコースクイズ
横須賀市にちなんだクイズです。何問できるか、チャレンジしてみよう!
Q.5 前田橋コース
芦名の淡島神社は縁結び、安産の神として昔から多くの女性の信仰を集めています。 底抜け柄杓に麻を結んで奉納する、市内でもめずらしいこの祭礼は、いつ行われるでしょうか。 次のうちから選んでください。
 1. 3月3日 2. 7月7日 3. 11月11日
頂上まであと600m、ガンバレ!
 (横須賀市)
注意
この区域一帯は、首都圏近郊緑地保全法に基づく衣笠・大楠山近郊緑地保全区域、 又都市計画法に基づく衣笠・大楠山風致地区に指定されています。 この区域内で建築物の新築・増改築・宅地の造成・土砂類の採取・土地形質の変更・屋外広告物の表示 又は掲示を行う場合は、事前に市長の許可を受けなければなりません。 なお、近郊緑地保全地域と風致地区では規制内容が違いますので、 上記の行為等を計画されている方は、必ず事前に下記まで問い合わせてください。 許可なく行為を行うと法令の規定により処分される場合があります。
 (横須賀市緑政部緑化推進課)
ツツジなどが植えられた道を緩やかに降っていくと、脇に「植樹の碑」があります。 その先で、左手から道が合流してきます。 先ほどのベンチがあった丘から降って来た道になります。 その道を併せて登り気味になった道を進んでいくと、お花畑の脇に戻ってきます。
鳥獣保護区
ここは保護区域です。 鳥や獣を守ってください!
 (神奈川県)
お花畑を過ぎていくと、「天皇皇后両陛下御光臨記念植樹」の記念碑があります。 その先に展望塔の入口があります。 螺旋階段を登っていくと、周囲を見渡せる眺めが広がっています。 レーダー塔に少し邪魔されながらも300度ほどの範囲が望めます。 大楠山の山頂にある展望塔よりは少し低い所にあるので見える範囲も若干違いますが、 素晴らしい景色を眺められる所です。 東側には大楠山、南側には油壺、西側には相模湾や江ノ島、北側には東京湾を望む景色が広がっています。 この時には相模湾に浮かぶ伊豆大島の大きな島影や、東京湾の対岸の房総半島もよく見えていました。 北の方には横浜ランドマークタワーなども見えていました。 西には富士山も見えていましたが、登ってくる時から更に雲が広がってきて、裾野の辺りは隠れ気味でした。
(画像を左クリックすると、5枚の写真が順次表示されます)
天皇皇后両陛下御光臨記念植樹
山の荒廃、開発の美名で破壊が進む現状を憂い、同志相策り、大楠山を広く国民に解放し、 健康と豊かな心の平安を願い、自然公園計画。 以来20年、両陛下の御来駕を賜り、こよなく花と自然を愛でらる。 願わくは、志 後世に引き継ぐ施策を臨むや切可。
 (御光臨平成4年1月16日)
火の用心 Practice Fire Prevention
 (南消防署)
展望塔から降りて国土交通省大楠山レーダ雨量観測所を過ぎていくと、関東ふれあいの道の道標が立っていて、 正面の道は「大楠山へ200m」、今来た道は「前田橋バス停へ3.0km」となっています。 NTT大楠平無線中継所跡を過ぎて舗装路を降っていくと、左手の尾根へ登っていく横木の階段があります。 角には関東ふれあいの道の道標が立っていて、正面の道は「大楠芦名口バス停へ」、 左手の階段は「大楠山へ150m」、今来た道は「前田橋バス停へ」となっています。 このまま舗装路を進んでいくと大楠芦名口バス停へ降りて行かれますが、 左手の階段から大楠山の山頂へ登っていきます。 横木の階段を登って小尾根に着くと、湘南国際村めぐりの森から登ってきた道が正面に分かれています。 大楠平を巡って23分ほどで戻って来られました。
大楠山 (標高242m)
道標「大楠山0.1km」に従って、右手の尾根に続く幅の広い横木の階段を登っていきます。 結構段差があって歩き難い思いをしながら登っていくと、3分ほどで大楠山の山頂に着きます。 登り着いた所には大楠山ビューハウスが建っているので、中に入って喉を潤していきました。 窓の外には東京湾を望む眺めが広がっていました。 横浜ランドマークタワーや猿島もよく見えていました。
大楠山ビューハウスの脇には展望塔が立っているので、今回も登ってみることにしました。 最初のうちは良いのですが、登るにつれて高所恐怖症が出てきます。 中央の柱の周囲に設けられた手摺を握る手にも力が入ってきます。 屁っ放り腰になりながら螺旋階段を恐る恐る登ってどうにか最上段に着くと、 何も遮るものがない360度の大パノラマが広がっています。 西側の相模湾には江ノ島が浮かび、その向こう側には箱根連山や伊豆半島や丹沢山塊が広がっています。 富士山もよく見えましたが、大楠平からと同様に、裾野の辺りには雲が棚引いていたのが残念でした。 眼下には大楠平がよく見えていました。 北側には逗子市・鎌倉市・横浜市などが、東側には横須賀市などが見渡せます。 東京湾に浮かぶ唯一の自然島である猿島や、三つの海堡も見えていました。 南側には三浦半島の先端部が広がっていて、その左手には房総半島が、右手には伊豆大島が見えていました。
(画像を左クリックすると、9枚の写真が順次表示されます)
お願い
展望塔・休憩所屋上をご利用の皆様へ
・かけ足せず、しずかにのぼってください。
・幼児には大人の付添いをおねがいします。
・上から物をなげないでください。
・木の枝などを持たないでください。
・犬は下につないでおいてください。
・食事は広場でしてください。
・無線機は使用しないでください。
・防火のため、禁煙をお願いします。
 (横須賀市観光課)
展望を楽しんだら広場に降りて、早めの昼食タイムにしました。 山頂は二等三角点のある広場になっていて、ベンチも幾つか設置されています。 大楠山は「かながわの景勝50選 大楠山の展望」や「横須賀風物百選 大楠山」としても選ばれています。 「大楠山」の看板にはコースが4つ紹介されていますが、今回登ってきた「めぐりの森コース」や、 これから降っていく「古道コース」は載っていません。
大楠山 標高242.0m
大楠山頂上…50分…秋谷(前田橋バス停)…25分…逗子・衣笠駅
大楠山頂上…45分…芦名(大楠芦名口バス停)…25分…逗子・衣笠駅
大楠山頂上…30分…阿部倉温泉…20分…衣笠駅
大楠山頂上…90分…衣笠城跡…30分…衣笠山公園…20分…衣笠駅
山火災防止
一、たばこの投げすてはやめましょう。
二、たき火や火を使用するときは管理人に届けましょう。
管理人は大楠山ビューハウス展望塔責任者
 (横須賀市南部消防署)
山頂に水道はありません。ご了承ください。
展望塔開放時間 9時〜16時(ただし、天候により閉鎖する場合があります)
強風の時は、展望塔には登れません。ご了承ください。
 (横須賀市経済部観光課)
お腹も満ちたところで、30分ほど居た大楠山から下山していきます。 今回は東に伸びる尾根の途中から古道を降りていくことにしました。 登ってきた時とは反対側へ続く横木の階段を降っていきます。 段差の高い所もあって、歩き難くなっていました。 途中でロープが張られている所もありますが、それほど必要な感じではありませんでした。 曲がりながら続く横木の階段を5分ほど降っていくと、大きな樹木の生える所に降り立ちました。 そこから左へ曲がっていく道を10mほど進んでいくと、左右に通る広い道に出ました。 この道は大楠山の巻き道になっています。 脇には道標が立っていて、右手の道は「大楠山」、左手の道は「塚山公園・衣笠山公園」、 今降って来た道は「大楠山山頂(階段/230段)」となっています。 右手へ2分ほど進んでいくと、大楠芦名口バス停から登ってくる道へ出られますが、今回は左手へ進んでいきます。
燃やすまい みんなが来る山 歩く山
 (神奈川県)
左手へ20mほど進んでいくと、急に道幅が狭くなってきます。 ゴルフコースとの境にある金網柵に沿って右手へと降っていきます。 ボールが飛んでくるからなのか、上にも屋根のようにして金網が設置されています。 岩盤が剥き出した道になっているので、雨後などでは滑らないように注意が必要です。 金網柵に沿って2分ほど降っていくと、道は左へ曲がって、横木の階段を降るようになります。 その角から細い道が右手へ分れています。 「通行止め」の看板が立っていた時期もありましたが、3年ほど前からなくなっています。 右手の道は以前にも歩いたので、今回は左へ曲がっていくゴルフコース沿いの道を更に進んでいきました。
右手の道を降っていくと左右に通る山道に降り立ちます。 そこから左手へ進んでいくと、ゴルフコース沿いの道に出られます。 山道に降りて右手へ続く道はまだ確かめていません。 (「大楠山」を参照)
急な階段を降って緩やかになってきた道を進んでいきます。 僅かな高みの手前まで来ると、右手から山道が登ってきます。 手前で分かれてきた道で、今歩いている金網柵沿いの道を掠めて、正面の高みを巻くようにして更に続いています。 右手の山道を見送って高みに着くと、金網柵は左手へ曲がっていきます。 その角に道標が立っていて、正面へ降っていく道は「衣笠城址・衣笠山公園」、 今来た道は「大楠山」となっています。 左手にも柵沿いの道が分かれていますが、道標には何も示されてはいません。 手元の地図によると、左手の道はゴルフコース沿いに阿部倉橋の辺りへ降りて行けそうです。 30年ほど前に大楠山へ登った時の淡い記憶によると、 ゴルフコース沿いの道をずっと登ってきたように思うので、この左手の道だったのでしょう。 今回は正面の坂道を降っていきました。
後日に左手の道を歩きました。 (「大楠山」, 「大楠山」を参照)
火の用心 Fire Hazard Awareness
 (横須賀市中央消防署)
ハイカーの皆様へ
危険防止のため金網よりを歩いて下さい。
 (葉山国際カンツリー倶楽部)
阿部倉分岐
坂道を降っていくと、すぐに右手から山道が合流してきます。 高みの手前から右側を掠めていった先ほどの巻道になります。 その道を併せて、広くて緩やかな尾根道を進んでいくと、すぐに分岐があります。 大楠山から14分ほど降ってきた所になります。 角に立つ道標によると、正面に続く広い尾根道は「衣笠城址・衣笠山公園」、 左手に戻るようにして降っていく横木の階段は「阿部倉・塚山公園」、今来た道は「大楠山」となっています。 左手の道は阿部倉温泉へ降っていけますが、今回は正面に続く尾根道を更に進んでいきます。
(左手の道は「大楠山」, 「大楠山」を参照)
鉄塔群分岐
広い尾根道は次第に狭くなってきますが、引続きしっかりとした道になっています。 少し登るようになって僅かな高みに着くと、左手へ道が分れていました。 阿部倉分岐から1分半ほどの所になります。 その道の先を覗いてみると、送電線の鉄塔が見えていたので立ち寄っていきました。 20秒ほど進んでいくと「三崎線No.46」が立っていました。 鉄塔の下をくぐった先に更に道が続いていたので進んでいくと、 2分ほどの所に「東京南線3・4号線No.25」が立っていました。 更にその先へと道が続いていました。 金属網の階段を1分ほど降っていくと「東京南線1・2号線No.26」が立っていました。 道はその辺りで終わりになっているようだったので引き返してきました。
併せて6分ほどで鉄塔群から引き返してきてその先へ降っていくと、周囲の樹木が低くなった所に出ました。 上には送電線が通っていました。 陽当りがいいからなのか、道の両側には草木が生い茂っていて、道幅がこれまでよりも狭まっていますが、 夏草が道を覆っている訳でもなくてしっかりと続いていました。
衣笠城址分岐
樹木が低くなった所を過ぎて再び森へ入っていくと、道幅が広くなってきます。 クイズの看板Q10を過ぎていくと、登り坂が始まる手前から右手に道が分れていきます。 枝道に入ったりしていたこともあって、大楠山からここまで26分ほどかかりました。 角に立つ標柱や道標によると、正面の道は「衣笠城址・衣笠山公園」、 今来た道は「大楠山」となっています。 右手の道には何も示されていませんが、長坂地区にある南葉山霊園の奥から続く古道になります。 正面の道は大畑橋を渡って衣笠城址へと続く衣笠コースになりますが、今回は右手の古道へ入っていきます。
(正面の道は「大楠山」, 「大楠山」を参照)
ハイキングコースクイズ
横須賀市にちなんだクイズです。何問できるか、チャレンジしてみよう!
Q.10 衣笠コース
満願寺にある観音菩薩像、地蔵菩薩像は国指定有形文化財です。これらは何時代に造られたのでしょう。 次のうちから選んでください。
 1. 平安時代 2. 鎌倉時代 3. 室町時代
頂上まであと600m、ガンバレ!
 (横須賀市)
47番鉄塔分岐
両側に笹竹の生い茂る道を登り気味に進んでいきます。 岩盤が剥き出した所を過ぎて少し左へ曲がり始めると、右手に分かれていく道があります。 衣笠城址分岐から1分ちょっとの所になります。 古道は左へ曲がっていきますが、右手の道へ寄り道をしていきました。 30秒ほど進んでいくと、送電線の鉄塔「三崎線No.47」が立っていて、 道はそこで行き止まりになっていました。 元の道に戻ってその先へ進んでいきます。
両側に笹竹やアオキなどが生い茂ってはいますが、古道は広くて緩やかなに続いています。 今でも利用している人がいるのか、継続的に手入れが行われているように思えました。 浅くU字形に窪んだ所を進んでいくと、岩盤が剥き出したV字形に抉れた所を降るようになります。 滑り易くなっているので、足元に注意しながら進んでいきました。
48番鉄塔分岐
V字形に抉れた所が終わったすぐの所から、右手に登っていく道が分かれていきます。 47番鉄塔分岐から5分半ほどの所になります。 右手の道のすぐ先には送電線の鉄塔「三崎線No.48」が立っていて、道はそこで行き止まりになっていました。
49番鉄塔分岐
元の道に戻って、広めで快適な道を進んでいきます。 上を通る送電線を眺めながら緩やかに降っていくと、梢越しに街が見える所もありました。 僅かにU字形に窪んだ所もありますが、古道はとても歩き易くなっています。 少し左へ曲がりながら降っていきます。 窪みがなくなった道を進んでいくと、少し右へ曲がった先で、左手から道が合流してきます。 48番鉄塔分岐から5分半ほどの所になります。 古道は正面の道ですが、左手の道に入ってみると、数10秒ほどで送電線の鉄塔「三崎線No.49」が立っていて、 道はそこで行き止まりになっていました。
50番鉄塔分岐
元の道に戻って、広めの古道を進んでいくと、左側に鉄パイプ柵が設置されていました。 そこを過ぎていくと、左手の樹間からは芝地のような所が見え、遠くには大きな建物も見えていました。 少し右へ曲がって浅くU字形に窪んだ所を緩やかに降っていきます。 僅かな谷筋に差し掛かると、道が少しぬかるんでいる所がありました。 道なりに左手へ曲がりながら谷筋を過ぎていきます。 浅くU字形に窪んだ所を右へ曲がりながら降り始めると、左手に登っていく道が分かれていきます。 49番鉄塔分岐から3分半ほどの所になります。 左手の道のすぐ先には送電線の鉄塔「三崎線No.50」が立っていて、 道はそこで行き止まりになっていました。
分岐1
元の古道に戻って、U字形に窪んだ所を降っていきます。 程なくして窪みはなくなってきます。 緩やかになった道を進んで背丈の高い笹竹が生い茂る所に来ると分岐があります。 50番鉄塔分岐から2分ほどの所になります。 手元の地形図によると、この先の112.9m峰の北北東300m辺りにある尾根の付け根になるようです。 これまでの流れでいくと、左手の道は送電線の鉄塔「三崎線No.51」へ続いていそうに思えますが、 地形図によるとこれまでの分岐道よりも長くなりそうなので、 寄り道をするのは止めて、右手に続く古道を進んでいきました。
分岐2
斜面に沿って緩やかな道を1分ほど進んでいくと、急に夏草が生い茂って道幅が狭まった所がありました。 この先ずっとこんな感じなのかと思っていると、生い茂る草はすぐに無くなって、元の快適な道になりました。 少し傾斜が増した浅くU字形に窪んだ道を降っていくと、 右手の尾根へ戻るようにして登っていく道が分かれています。 分岐1から2分半ほどの所になります。 降ってくると道があるのが分かり難いのですが、登ってくる向きにはかなり明瞭な道になっています。 送電線の巡視路のようにも思えますが、ここは正面に続く古道を降っていきます。
分岐3
U字形に窪んだ道を降っていくと、分岐2から1分もしない所から、左手の小尾根へ登っていく道が分かれていきます。 衣笠城址分岐から26分ほど降ってきた所になります。 古道は広くて快適な正面の道になりますが、手元の地形図によると 、左手の道の先に112.9m峰がありそうに思えたので、今回は左手の道に入っていきました。
このまま古道を降っていくと、5分ほどで112.9m峰から降りてくる道と合流します。 岩盤が剥き出した所を過ぎて緩やかになった道を進み、 U字形に窪んだ切通のような所を道なりに左へ曲がっていった所で合流します。
生い茂る笹竹を掻き分けながら小尾根を進んでいきます。 幅が非常に狭い馬の背のような所もあるので、踏み外したりしないよう足元に注意しながら進んでいきます。 この先ずっとこんな感じなのかと心配していると、1分ほどで笹竹はなくなって、 落ち葉が積もる雑木林の尾根になってきます。
112.9m峰
尾根の背を真っ直ぐに登っていくと、分岐3から4分ほどで僅かな高みに着きました。 ここが地形図に載っている112.9m峰だろうと思って三角点を探してみますが、見つけることは出来ませんでした。 この先には僅かな鞍部があって、その先にも高みがありました。 そこでも三角点を探してみましたが、生い茂る草木に隠れていたのか、見つけることは出来ませんでした。 しかし、前後関係からすると、この双瘤の高みのどちらかが112.9m峰だろうと思われます。
双瘤の高みを過ぎて降り始めると、道は雑木林の中に広がって明瞭でなくなってきます。 そんな尾根を降っていくと、右側にしっかりとした道がありました。 その道を降っていくと、程なくしてU字形に窪んだ道になってきます。 落ち葉が積もっていてフワフワとした道を右・左と小さく曲がりながら降っていくと、 高みから4分半ほどで、先ほど分かれてきた古道に降り立ちました。 降り立った所は、古道が南南西から南東へと曲がっている角の辺りになります。 分岐3から12分ほどで降りて来られました。
西側の谷への道
手元の地形図によると、古道を右手へ戻った辺りに西側の谷へ降りていく道があるようなので、 ちょいと探ってみました。 右へ曲がりながらU字形に窪んだ所を過ぎていくと、僅かな道が左手の谷へと分かれていました。 古道に降り立った所から1分ほどの所になります。 当初はその道を歩いてみようかと思っていたのですが、 夏草などが生い茂って何とも煩わしそうな様子だったので、またの機会にということにして引き返してきました。 (これに要した時間は所要時間に含まず)
古道入口
左手へ続く広めの古道を進んでいきます。 道なりに右へ曲がりながら進んでいくと、急に夏草が生い茂ってきます。 これはどうしたことかと思いながら、草を掻き分けながら進んでいきました。 すぐに草地を抜けると、「古道入口」と書かれた標柱が立っていました。 112.9m峰から古道に降り立った所から1分ほど、衣笠城址分岐から40分ほどで降りて来られました。 標柱に記された文は簡単なものですが、 今回歩いてきた衣笠城址分岐からここまでの道は、 山道にしては緩やかで幅も広くてしっかりとして歩き易く、 その昔には尾根を越えて長坂地区と平作地区とを結ぶ生活道路として使われていた道だったように思えました。
古道は長坂5丁目の西の端に沿うようにして続いています。 「長坂古道」と表現しているサイトも見かけますが、 古くから使われている呼称なのかどうかは判りませんでした。
古道入口
長い坂が続く古道、大楠山、平作方面へ通じる。
 (平成18年西地域文化振興懇話会)
標柱の左手へ続く道を軽く登っていくと、車止めの先で舗装路に出ます。 その正面に続く緩やかな舗装路を進んでいくと、左手に空き地がありました。 資材などが置いてありましたが、この下にある南葉山霊園の造成地なのでしょうか。 正面には海まで続く眺めが広がっていました。 小田和湾の辺りでしょうか、かなり近そうな感じでした。
南葉山霊園
両側が崖になった切通のような坂道を降っていきます。 左へ曲がりながら傾斜の増してきた坂道を降っていくと、左側には石垣が続くようになります。 両側にソテツやヤシの木などが植えられた舗装路を降っていきます。 南国の雰囲気を感じながら降っていくと、工事柵のような車止めがあります。 向こう側から見える向きに看板が取り付けられていて、 「この先通り抜け出来ません」となっていました。 そこを過ぎていくと十字路があります。 左手には南葉山霊園の入口があります。 古道入口の標柱から7分ほどの所になります。 広い道が正面へ続いていますが以前にも歩いたので、今回は右手の道を降っていきました。
坂道を降って道なりに左へ曲がっていきます。 右手からの道を併せて畑地の脇に続く道を緩やかに降っていきます。 山際を進んでいくと、産業廃棄物の保管施設があります。 そこを過ぎて更に進んでいくと、正面に民家が建つ所でY字路があります。 左手の道へ入ったすぐの所に、左右に通る車道の十字路があります。 脇に立つ電柱には「無量寺支30」や「長坂82」の標識が取り付けられていました。 ここを右折していきます。
妙印寺
車道を2分ほど進んでいくと、右手に「長光山妙印寺」の表札の掛かる門があります。 門から続く道へ入っていくと、石段を登った所に本堂がありました。 平成17年に横須賀市の重要文化財に指定された日蓮上人の坐像が安置されているのだそうです。 お寺の謂れなどを記したものは見かけませんでしたが、文化財説明板に僅かに書かれていました。 本堂の右手には庫裡と思われる民家風の建物がありました。 左手には墓地がありましたが、その中に「妙印寺歴代先師」と刻まれた墓石がありました。 開祖から四十二世までの名前が刻まれていましたが、 日蓮に因んでなのか、名前の最初の文字はすべて「日」になっていました。
横須賀市指定重要文化財 木造日蓮上人坐像 一躯
長光山妙印寺は日蓮宗大明寺末寺で、永正元年(1504)10月の創建です。 木造日蓮上人坐像は当寺の本尊で、本堂正面須弥壇上の厨子内に安置されています。 像はヒノキ材の寄木造で玉眼嵌入、像高は46.0センチメートルです。 左手に経巻、右手に笏を持つ、通有の説法像です。 量感豊かで、衣文襞の折り返しを随所に刻むなど、穏やかで丁寧な彫技をみせています。 殊に両膝頭の脇に幾分膨らみを持って反り気味に流れる袖先の表現は、 中世から近世への過渡的な形式の一つです。 総体に中庸を得たまとまりのよい作品となっています。 頭部内に残る墨書銘から、本像は永禄8年(1565)2月に仏師長勤により造立されたことが分かります。 長勤は室町時代後期の代表的な鎌倉仏師のひとりで、当時法眼位にあり、 鎌倉を中心に相模・武蔵など南関東で幅広く活躍していたと推察されます。 本像は造立年紀や作者ともに明確な中世後期の肖像彫刻として資料的価値が高く、 また、基準作例としても貴重です。
 (横須賀市教育委員会)
無量寺
妙印寺から車道に戻ってその先へ進んでいきます。 左手に分かれていく道を見送っていくと、左へ曲がっていく辺りから養鶏場への道が右手へ分かれていきます。 その道を見送って道なりに左手へ曲がりながら車道を進んでいくと、 総合園芸センターの道路向かいに「三浦観音二十九番霊場 浄土宗無量寺」と刻まれた石柱が立っています。 民家と墓地の間に続く道へ入っていくと、趣のある茅葺の山門があります。 門をくぐって大小様々な観音像に出迎えられて境内へ入っていくと、 すぐ正面に「金剛山」と記された扁額の架かる真新しい今風の本堂がありました。 扉は開かれていて、金ピカの仏像が納められた仏壇が見えていました。 右手には庫裡と思われる建物もありました。 お寺の謂れなどを記したものは見かけませんでした。 境内には「線香着火器」がありました。 説明書も貼り付けられていて、線香1束を20秒ほどで着火出来るようでした。
今日の一日を仏の心で生きる
佐島入口(さじまいりぐち)バス停
無量寺から元の車道に戻ってその先へ進んでいきます。 突き当りから左手に分かれていく道を見送って道なりに右へ曲がっていくと国道134号に出ます。 左側には郊外型の薬店・つり具店・靴店がありました。 そこを左折して150mほど進んでいくと信号機のある横断歩道があります。 その先と道路向かいに佐島入口バス停があります。 古道入口の標柱から35分ほどで到着しました。
横断歩道の先の乗り場からは、横須賀駅(JR横須賀線)までの便が1時間に1本程度あります。
道路向かいの乗り場からは、逗子駅(JR横須賀線)までの便が1時間に4本から5本程度あります。
逗子駅方面の乗り場には待合室(上屋)がありますが、 この時には後側から追突されたようにして破損していて、使用禁止になっていました。