高尾山
散策:2011年07月中旬
【低山ハイク】 高尾山
概 要 高尾山は都心から1時間ほどで登り始めることができる人気の高い山です。 条件が良いと、山頂からは富士山も望める素晴らしい眺めが広がっています。 今回は自然研究路4号路から高尾山へ登り、学習の歩道を大垂水峠へ降っていきます。 甲州街道を渡って南東に延びる尾根に入り、中沢山を過ぎて三井水源林へと降っていきます。
起 点 八王子市 高尾山駅
終 点 相模原市 奈良井バス停
ルート 高尾山駅…霞台…浄心門…みやま橋…いろはの森交差…高尾山…5号路交差…学習の歩道…富士見台地…奥高尾分岐点…大平林道…大垂水峠…大洞山…赤馬分岐…コンピラ山…中沢峠…52番鉄塔…三井水源林分岐…ボランティアの森…車止めゲート…名手橋…尾崎咢堂記念館…新境橋…奈良井バス停
所要時間 5時間20分
歩いて... 学習の歩道は夏草が生い茂っていたものの、緩やかで分かり易い道になっていました。 途中には東屋の建つ富士見台地があって、樹木が葉を落とす冬枯れの季節には富士山が望めそうでした。 三井水源林の道は夏草や笹などが生い茂る所があって、かなり鬱陶しくなっていました。
関連メモ 湖のみち, 鳥のみち, 高尾山, 稲荷山, 小仏城山, 三井水源林, 高尾山, 東高尾山稜, 小仏城山, 高尾山, 高尾山,
小仏城山, 景信山
コース紹介
高尾山(たかおさん)駅 (標高472m)
高尾山口駅(京王高尾線)から店舗などが続く右手の道を小川沿いに2分ほど進んでいくと、 小橋を渡った先の広場の奥にケーブルカーとエコーリフトの清滝駅があります。 手前には「明治の森 高尾国定公園案内図」があり、高尾山の山頂までのコースが載っています。 高尾山に登るには自然研究路1号路・自然研究路6号路・稲荷山コースなどが代表的ですが、 今回はケーブルカーに乗っていくことにしました。 高尾山駅(高尾登山鉄道)まで6分、1時間に4本の便があります。 全長1020m、標高差は271m、最大斜度は31度18分あって、日本一の急勾配のケーブルカーなのだそうです。
高尾山
高尾山は標高600mほどの山である。昔から信仰上、政治的また軍事的に庇護され、 明治には皇室御料林として保護されてきたため、自然林の趣をそのまま残し 動植物の宝庫となっている。特に植物は、暖地性のものから寒地性のものまでと広く、 日本の全植物の約1/4にあたる1600種あまりがみられる。 昭和25年(1950)都立高尾陣馬自然公園に、そして昭和42年(1967)には 明治百年の記念事業として明治の森高尾国定公園に定められた。 昭和45年(1970)には大阪府箕面市までの東海自然歩道の起点として整備され、 また現在は関東ふれあいの道ともつながり広域のハイキングの出発点となっている。 高尾山は関東屈指の修験道の道場としても有名で、 山頂近くにある古刹薬王院には多くの修験者や参拝者が訪れている。
明治の森 高尾国定公園案内図
研究路名 距離標準所要時間
1号路 3.8km90分
2号路 0.9km30分
3号路 2.4km50分
4号路 1.5km40分
5号路 0.9km30分
6号路 3.3km90分
稲荷山コース 3.1km90分
東海自然歩道 (現在地〜相模湖)4時間
関東ふれあいの道 (現在地〜陣場高原下)4時間
(現在地〜城山)3時間
駅前広場の先の階段を登っていきます。 高尾山ビアマウントへの道を見送って舗装路を進んでいくと、十一丁目茶屋などがある広場に出ます。 以前にはログハウス「高尾ウッディキャビン」があって、高尾山の自然などが紹介されていましたが、 この時にはなくなっていました。 ここに「国際森林念記念の森案内図」があって、今回歩く「学習の歩道」が載っているので参考にしましょう。 案内図によると、学習の歩道は、日影沢園地からいろはの森を経て自然研究路1号路に出て、 高尾山の山頂から大垂水峠までの道になるようですが、今回は高尾山から大垂水峠までの範囲を歩きます。
国際森林念記念の森案内図
国際森林念記念の森は、国際森林年(1985年)を記念して、 森林の役割や森林を守り育てることの大切さを理解して頂くために、ここ高尾山国有林に設定したものです。 この記念の森は、を、多くの皆さんに親しんで頂くため、 展示林や学習の歩道・森林浴の歩道、展望台などを整備しています。
 (関東森林管理局)
霞台
左手から正面へ続く道は自然研究路1号路になります。 左側には霞台があって、山並を見渡せる眺めが広がっていますが、 稲荷山コースの尾根でしょうか、それともその東側にある東高尾山稜でしょうか。 しばらく眺めを楽しんでから、 右側へ分かれていく自然研究路2号路は見送って、茶屋の先へ続く自然研究路1号路を進んでいきます。
かすみ台
人と自然が緑の中でふれ合う場所です。 草や木を大切に。 ごみは家まで持ち帰りましょう。
 (関東森林管理局高尾森林センター)
自然研究路2号路 高尾山の森林
霞台周辺は、1号路をはさんだ北側にはブナやイヌブナの落葉広葉樹林が、 南側にはカシやヤブツバキなどの常緑広葉樹林が広がっています。 2号路は南北をぐるりと一周するコースで、 北側に下ると蛇滝、南側に下ると琵琶滝が水しぶきを上げています。
 (高尾自然公園管理センター)
たこ杉
さる園・野草園を過ぎていくと、「たこ杉」という名前の老大木が生えています。 張り出した根がなるほど蛸の足に似ているように思えてきます。 以前には無かったのですが、3年ほど前に来た時から金網柵が設置されています。 御影石で出来たツルツルの丸頭の蛸が乗った「開運 ひっぱり蛸」と刻まれた石碑もあります。 裏面には「平成21年11月吉祥日建之」と刻まれていたので、比較的最近になって出来たもののようです。 開運ということで、珍しがってみんな撫でていきます。 私もちょいと手を伸ばして、今回も撫でていきました。 裏手には「開運蛸杉」と刻まれた石碑もありました。
市指定天然記念物 たこ杉(蛸杉)
高さ37メートル、目通り幹囲約6メートル、樹齢およそ450年の大杉で、 高尾山内にある都指定の飯盛杉に次ぐ大木である。 「蛸杉」とは、 「昔参道開さくの際、盤根がわだかまって工事の邪魔になるところから伐採しようとしたら、一夜にして根が後方に屈折した」 との伝説と、その根が「たこの足」に似ているところから呼ばれるようになったものである。
 (八王子市教育委員会)
「たこ杉」からのお願い
・根っこにのぼらないで!!
・幹や根にさわらないで!!
わたしも450歳(年)を越えました。 病気が心配で、特に靴底の泥や雑菌がからだによくないそうです。 皆さんのご協力をお願いします。
浄心門
たこ杉を過ぎて2分ほど進んでいくと、「武蔵野を代表する樹木」の看板を過ぎた先に浄心門があります。 ここで、右手には自然研究路4号路、左手には自然研究路3号路が分かれています。 自然研究路1号路は浄心門を過ぎてその先へと続いていますが、 今回はここから右手の自然研究路4号路に入っていきます。 入口に立つ道標「自然研究路2・4号路・高尾山頂」に従って、幅の広い横木の階段を降っていきます。
武蔵野を代表する樹木 ケヤキ
日本の代表的な広葉樹のひとつ。 山野に自生するだけではく、公園樹や街路樹、庭木として広く植えられ親しまれています。
新緑は4月、紅葉は10月  4月中頃、さわやかな新緑の芽吹きが見られます。 そして、秋、10月には、黄色から薄茶色へと変化する紅葉が、私たちを楽しませてくれます。
葉っぱには2つの役割がある  ケヤキの葉には、そのつけ根に実のつくものがあり、葉とともに落下します。 そのとき、葉が翼のような役目をして実(種)がより遠くへ広がるのを助けています。
木材としても優秀な木  木目が美しく保存性の高い材として臼や太鼓、お盆などの漆器に用いられます。 使うほどに赤みとつやの出るケヤキは、昔から人々の生活に取り入れられています。
 (東京都高尾ビジターセンター)
自然研究路3号路 高尾山の植物
1号路の浄心門から高尾山の南斜面を横切り、山頂へと登る静かなコースです。 ほぼ等高線に沿ってつくられた山道は起伏が少なく、歩きやすい。 常緑広葉樹に針葉樹のモミが混じり、つる植物も見られ、 また山頂付近では、アカマツ林がモミ林に移り行く森林の遷移のようすが観察できます。
 (高尾自然公園管理センター)
自然研究路4号路 森と動物
山頂からイヌブナの自然林が残る高尾山の北斜面を横切り、1号路に下るコースです。 春の新緑と秋の黄葉がすばらしく、早朝、谷間に響き渡る夏鳥のさえずりもすがすがしい。 コースの中ほどには、つり橋があります。
 (高尾自然公園管理センター)
2号路分岐
階段はすぐに終って緩やかな坂道を進んでいくと、1分もしない所から右手へ横木の階段が分かれて降っていきます。 角には道標が立っていて、右手の階段は「自然研究路2号路・蛇滝」、 正面の道は「自然研究路4号路」、今来た道は「自然研究路1号路・ケーブルカー駅」となっています。 自然研究路2号路は先ほどの霞台へ続いていて、その途中から蛇滝への道が分かれていますが、 今回はこのまま正面に続く自然研究路4号路を進んでいきます。
広めで緩やかな道が等高線に沿うようにして続いています。 2年ほど前に来た時には道が崩落して迂回路が出来ていましたが、 この時には修復されていて綺麗になっていました。 時折、「頭上注意 枯損木あり」の紙が吊るされていたりもする道を進んでいくと、 谷側に石垣が積まれた所の手前に道標が立っていて、この先の道は「高尾山頂1.5km」となっています。 このすぐ先には土嚢が積まれて崩落気味の所がありましたが、難なく通っていけました。
あれ!? こんなところにスミレの花が!!
岩のすき間や木の上に、スミレの花が咲いているのをみたことがありませんか? こんな場所にいったいどうやってタネがたどりついたのでしょうか?
スミレは、夏から秋にかけて実を熟します。やがて、熟した実をはじかせてタネを飛ばします。 でも、もっと遠くにタネを運ぶ方法を考えました。
スミレは「アリ」に、タネを運んでもらうことにしたのです。
はこれを食べるため、タネごと巣に持ち帰ります。巣の中でエライオソームだけを取りはずすと、 タネの部分はゴミ捨て場に捨ててしまいます。
アリのゴミ捨て場からは、やがて新しいスミレの芽がでてきます。 意外な場所でみつけたスミレの近くには、もしかしたらアリの巣があったのかもしれませんね。
 (高尾ビジターセンター)
みやま橋
解説板を過ぎていくと、谷筋に吊橋のみやま橋が架かっています。 浄心門から8分ほどの所になります。 1979年3月に完成した橋のようです。 かなりしっかりとした橋で、渡っていってもそれほど揺れることはありません。 渡り切った所に道標が立っていて、右手に曲がっていく道は「高尾山頂」、 今来た道は「ケーブル高尾山駅」となっています。
ドングリと森のネズミ
樹木はおいしい木の実をネズミたちに作ってあげます。 ネズミたちは、そのお礼にドングリの一部をあちこちに運んで植えてあげます。 森では、動物と植物がお互いに助けあっています。
・実りの秋、高尾山では、コナラやクヌギ、シラカシの木々がたくさんのドングリを実らせます。
・ドングリは、ネズミやリスなど森の生きものたちの大切な食べ物になります。
・ネズミたちは、すぐに食べるだけではく、冬の食べ物としてドングリをたくわえます。
・でも、あっちこっちにかくしてしまうので、食べるのを忘れてしまうことがあります。
・食べ忘れたドングリは、春に芽を出し、やがて立派な木に成長することができます。
・そして、秋にはたくさんのドングリを実らせます。
 (高尾ビジターセンター)
少し登り坂になってきた道を進んでいきます。 解説板を過ぎていくと、横木の階段が現れます。 木の根が張り出していたりもしますが、それほど歩き難くはありません。 途切れながら続く階段を登っていくと、みやま橋から7分ほどで尾根に着きました。 ベンチが幾つか設置された広場風になっています。 コースはここから左へ曲がっていきます。 登り着いた所には道標が立っていて、左手の尾根に続く道は「高尾山頂」、 今来た道は「ケーブル高尾山駅」となっています。 右手の尾根にも踏み跡が続いていますが、トラロープが張られていて通行止めのようでした。
甘い木の実は誰のため?
植物が木の実を甘くするのには、たくさんのエネルギーが必要です。 それでも、あえて木の実を甘くするのはどうしてでしょう。
体の大きい動物は、甘い木の実が大好きです。 甘い木の実からは体のエネルギーにはる糖分と水分を同時にとることができます。 タネは木の実ごと動物に食べられ、やがて離れた場所でフンと一緒に出てきます。 甘い木の実は動物たちを惹きつけ、食べられることでタネを遠くに運んでもらえるのです。 しかも、「うんち」という肥料つき!考えたものですね。
 (高尾ビジターセンター)
今日のメニューは?
テンは、石や切り株の上・道の目立つところなどにフンをする習性があります。 みつけたら、どんなものを食べているかのぞいてみましょう。 テンのフンから、いま森の中でどんな木の実が実っているか想像してみましょう。
テン(イタチ科)
夜行性で単独生活をする。本来肉食だが果実類も好み、雑食傾向が強いといえる。 木登りがうまく、樹上空間を多く利用している。
 (高尾ビジターセンター)
いろはの森交差
左手に続く広くて歩きやすい尾根道を軽く登っていくと、 2分ほどでいろはの森コースと交差する所に出ます。 ベンチが幾つか設置されていて、ひと休みしていくのには良い所です。 角には道標が立っていて、右手の道は「日影沢方面(いろはの森・学習の歩道)」、 正面の道は「高尾山頂・大垂水峠方面(いろはの森・学習の歩道)」、 今来た道は「つり橋経由高尾山口方面」となっています。 左側にも道標が立っていて、正面の道は「高尾山頂(大見晴台)」、 右手の道は「いろはの森コース・日影沢」、今来た道は「霞台「(ケーブル高尾山駅)」となっています。 正面の道を進んでいくと、すぐに道が二手に分かれています。 中ほどには道標が立っていて、右手の道は「自然研究路4号路を経て高尾山頂へ」、 正面の道は「高尾山頂・いろはの森コース」、今来た道は「自然研究路4号路・ケーブルカー駅」となっています。 今回は自然研究路4号路である右手の道を進んでいきます。
少し進んでいくと、幅の広い横木の階段を降っていきます。 階段が終って緩やかになった道を進んでいくと、解説板を過ぎた先に老大木の株がありました。 内部は洞になっていて、木が生きてきた長い年月を感じさせます。 蘖が芽吹いて、また大木へと成長していくのでしょうか。
つる植物の役割
つる植物は、巻きついた木を枯らしてしまうことがあります。 しかしこのことは、森の中で大切な役割の一つとなっているのです。 その役割とは…。
つる植物は、木に巻きついたり、はい上がりながら伸びていきます。 巻きつかれた木は、光や養分を奪われ、しだいに弱り枯れてしまいます。 つる植物によって枯れた木は、キツツキや昆虫なdの住みかやエサ場として利用されます。 枯れ木がないと生きていけない生きものもいるのです。 枯れ木は、さまざまな生きものに利用され、最後は土へと戻ります。 その土からは、また新しい植物が育ちはじめます。 つる植物が木を枯らすことも、たくさんの命を育むために役立っているのです。
 (高尾ビジターセンター)
ほら足もとに!
高尾山でよく見られる「つる植物」に、テイカカズラがあります。 「つる」というと、木に絡みついたり、はい上がったりして、成長すると思われがちですが、 テイカカズラは地面をはうことも多いのです。 そのため、土が崩れるのを防ぐことにも役立っています。 地面をはうテイカカズラは、木に生いしげる姿とは違ってみえるかもしれません。 足もとを探してみましょう。
テイカカズラの花: 5〜6月に風車のような形の花をつける。色は、白色から薄い黄色に変化する。
テイカカズラの実: 冬になると細長い実がはじけ、白いわた毛のついたタネが風にのって飛び散る。
 (高尾ビジターセンター)
程なくして、途切れながら続く横木の階段を登るようになります。 息が切れてしまうほどのことはありませんが、蒸暑い季節とあって、後から後から汗が噴き出してきます。 タオルを取り出して何度も拭いながら、ゆっくりと登っていきました。
イイギリ 〜それぞれの季節〜
イイギリの木は、季節ごとに違った楽しみ方があります。 あなたが今日見たその木は、どんな表情を見せていますか?
春 香りを楽しむ おしべが目立つきみどり色の雄花が落ちています。 花粉を運んでくれる虫を、香りで呼びよせていました。 残り香を楽しみましょう。
初夏 謎を楽しむ 春には新しい芽を出したばかりなのに、青々とした葉っぱが落ちています。 なぜなのかは、まだわかっていません。 あなたは、この謎をどう推理しますか?
夏 模様を楽しむ 白くなめらかな木の表面には、茶色の模様がよく目立ちます。 夏の森の中では、涼しげな木にみえるかもしれませんね。
晩秋 色を楽しむ 朱色の実が、冬まで枝先にぶら下がっています。 赤や朱色の実の色は、タネを運んでくれる鳥たちへのアピールなのです。
 (高尾ビジターセンター)
途切れ途切れの階段が終って緩やかになってきた道を進んでいきます。 大きなモミの木などを眺めながら進んでいくと、石垣が施された所があります。 本来の道は石垣の上に続く方なのでしょうが、下側にもしっかりとした道が出来ています。
鳥たちのごちそう
この鳥たちの共通点はなんでしょう?
アトリ 冬に群れで渡ってくる。秋は山地で木の実のタネを食べ、夏になると田畑に移動し、地上で草のタネを食べる。
マヒワ 冬に群れで渡ってくる。ハンノキや針葉樹のタネを好む。
イカル 高尾山では一年中見られる。エノキやエゴノキのような堅い実を割ってタネを食べる。
カワラヒワ 山麓に多い。河原や田畑で草のタネを食べる。大きめの実のタネを割って食べることもある。
シメ 冬に本州に渡ってくる。山麓に多い。カエデやシデなどの木の実のタネを食べる。
左の鳥たちは、みんな丈夫な「くちばし」をもっています。 この太いくちばしで食べる彼らの大好物は「タネ」です。 かたい殻を割るために、太く丈夫なくちばしが役立ちます。 鳥たちは、自分の好物が食べやすい形のくちばしをもっています。 タネを好んで食べる同じアトリ科の中でも、かたい木の実を食べるイカルやシメのくちばしと、 小さな木の実や草の実を食べるカワラヒワ・マヒワ・アトリのくちばしでは大きさや形が少しずつ違ってくるのです。
 (高尾ビジターセンター)
みつけられるかな?
カエデの実には翼がついています。この実を食べる鳥は「タネ」の部分だけをじょうずに食べます。 地面をよく探すと、鳥に食べられたカエデの実をみつけられるかもしれませんよ。 タネを食べられてしまうのですから、植物にとっては災難ですよね。 それでも、植物が絶えてしまうことはありません。植物も負けずにたくさんの実をつけるからです。 うまくバランスがとれているのですね。
 (高尾ビジターセンター)
横木の階段を登って緩やかになった道を進んでいくと、 左側に続く尾根が次第に低くなってきて、そろそろ尾根に出られそうな雰囲気になってきます。
たねまきヒヨドリ
家のまわりでヒヨドリを見かけませんか? このヒヨドリと高尾山に多いアオキには、深い関係があります。 いったいどんな関係なのでしょうか?
アオキは、ヒヨドリの口に合った大きさの実をつけます。 こんな大きな実を丸飲みできる鳥は限られているので、 ヒヨドリは実をひとり占めできるのです。 食べられた実は、果肉がとれ、芽がでやすい状態でフンと一緒にでてきます。 はなれた場所でフンをするヒヨドリは、アオキのたねまきをしているみたいですね。 なぜタネを遠くへ運ぶ必要があるのでしょうか。 植物は自分で動くことができません。自分のまわりだけにタネが落ちて育ったとしても、 天災や病気で共倒れになってしまう危険があります。 だから、できるだけ遠く離れた場所にタネを運び、森の中に仲間を増やしていきたいのです。
 (高尾ビジターセンター)
程なくして、手摺が設置された横木の階段を登るようになります。 左へ折れ曲がって登っていくと、広い自然研究路1号路が通る尾根に登り着きました。 浄心門から33分ほどで歩いて来られました。 左手には大見晴園地便所があります。 ここは高尾山の山頂近くをひと巡りする自然研究路5号路が尾根を横切っている所にもなります。 右手の坂道をひと登りした所にある山頂へ向かっていきます。
1. ここから4号路入口までの1.5kmに高尾山の主要な樹木70種類、200枚の樹名板を標示しています。
1. これらの樹名板は、緑と水の森林基金を活用し、国土緑化推進機構が東京営林局高尾森林センターの協力を得て設置したものです。
1. 森林浴を楽しみながら、高尾山の樹木に親しんで下さい。
 (国土緑化推進機構、関東森林管理局高尾森林センター)
自然研究路5号路 人と自然
山頂のすぐ下を一周する平坦なコースです。 雑木林、スギやヒノキの植物帯など、人のくらしと係わりの深い林が続きます。
 (高尾自然公園管理センター)
高尾山 (標高599m)
舗装された坂道を登っていきます。 右手の茶屋への道を見送っていくと高尾山の山頂に着きます。 高尾山駅から48分ほどで登って来られました。 山頂の中ほどには「十三州大見晴台」の碑が立っています。 東側の樹木の切れ間からは東京方面を眺められる景色が広がっています。 この時には良く晴れていましたが、遠くは霞んでいました。 脇に設置されている解説板によると、条件がいいと、眼下には橋本の街並みが、 右手には横浜ベイブリッジが、奥の方には東京アクアラインや房総半島も見えるようです。 その昔には十三州を見渡せたとのことです。 越後までも見えたようですが、高い山の山頂部が僅かに見える程度だったのでしょう。
十三州について
駿河(富士山)、 甲斐(南アルプス)、 信濃(北アルプス)、 越後(上越山塊)、 上野(上州三山)、 下野(日光山塊)、 常陸(筑波山)、 上総(房総半島)、 下総(房総半島)、 安房(房総半島)、 相模(丹沢山塊)、 伊豆(天城山)、 武蔵(ここ)
十三州 幾州見える 今日の月 草仁
【14】 どこまで見えるかな?
昔は山頂から、なんと13州もの広範囲が見えたと言います。 今でも、房総半島が見えることがあります。 遠くまで良く見えるのは、どんな時でしょう? 晴れた日? 風の強い日? 季節は? 今日は、どこまで見えるかな?
 (高尾ビジターセンター)
高尾山で見られる動植物
イロハモミジ 葉が5〜7に裂け、「い・ろ・は・に・ほ・へ・と」と数えられるところから名付けられました。 紅葉の名所である京都の高雄山の名をとり、タカオカエデの別名もあります。
カシワ 丸いドングリは細長い鱗片のついた穀斗に包まれています。 材はウイスキーの樽に、葉は餅を包んでかしわ餅とします。 冬に葉が枯れてもなかなか落ちず、木に残っています。
ツルリンドウ 林の下に生えるつる性の多年草。 紫色を帯びたつるは地をはうか、他の植物に絡んで伸びます。 秋にリンドウに似た形の花が咲き、果実はリンドウと違い球形で赤く熟します。
シモバシラ 山地の斜面の水はけのよい木陰に生えます。 茎は4稜形で、夏の終わりに咲く白い花は一方向に向いています。 初冬の枯れた茎に霜柱のような氷の結晶ができるのでこの名があります。
ホンドリス ニホンリスとも呼ばれ、本州、四国、九州に分布しますが、西日本にはあまりいません。 主にドングリやマツの実、クルミなど植物質のものを食べます。 夏と冬で毛がかわり、冬毛には耳の先にふさ毛があります。
ムラサキシキブ 初夏に淡紫色の花を多数つけます。 果実は紫色に熟し、その美しさを紫式部にたとえて和名が付けられました。
ジョウビタキ 冬鳥として、農耕地や市街地にも渡来します。 縄張り性が強く、オス・メスとも単独でいます。 頭を下げ、尾を振る動作をします。 ヒッヒッやクワックワッと鳴きます。
スズメバチ 日本で最大になるハチです。集団で生活し、土の中や木の洞に巣を作ります。 働きバチは樹液や花の蜜を食べますが、幼虫は肉食です。 よくミツバチの巣を攻撃します。毒が強いので注意しましょう。
イノシシ 夜行性で、円盤状の鼻で土を掘り返して、草や果実、小動物などを食べる雑食性です。 親子で生活し、子供は、はじめ体にしまがあってウリのようなのでうり坊と呼ばれます。
マユミ 熟した淡紅色の実が、晩秋に割れて橙赤色の仮種皮に包まれた種子をつりさげます。 ヤマニシキギとも呼ばれます。 材は稠密で将棋の駒やこけしに用いられます。
ヤブコウジ 林下に群生する常緑の小低木です。 葉に斑が入ったり、形の変化が多く、冬に赤い実がつくので江戸時代から多く栽培され、 十両(じゅうりょう)とも呼ばれます。
イイギリ 葉が落ちた後も果実が長く枝に残ってよく目立ちます。 昔、この大きな葉で飯(イイ)を包んだことからこの名がついたとされます。 赤い実をつけるので、ナンテンギリともいいます。
 (林野庁)
この時はまだ早い時刻だったこともあって、 二等三角点のある高尾山の山頂にはそれほど多くの人は居ませんでした。 高尾山周辺を記した「明治の森高尾国定公園」の地図や、 もう少し範囲の広い「都立高尾陣場自然公園」の地図もあるので参考になります。
自然研究路ガイド
1号路 90分 3.8km 薬王院を抜け、うっそうとした杉の大木が立ち並ぶ参道を通り、ふもとに下りるコースです。 途中でケーブルやリフトを利用することも出来ます。
2号路 30分 0.9km 高尾山の北斜面に広がる落葉広葉樹林と南斜面に広がる常緑広葉樹林のちがいが容易に比較観察できるコースです。
3号路 50分 2.4km 山頂から高尾山の南斜面を抜け1号路の途中に出るコースです。 常緑広葉樹の生い茂る緑の濃いコースです。
4号路 40分 1.5km 山頂から高尾山の北斜面を抜け1号路の途中に出るコースです。 ブナをはじめとする落葉広葉樹の森林で、春の新緑から冬の落葉まで、四季折々の表情が楽しめます。
5号路 30分 0.9km 高尾山頂をめぐる平坦なコースです。 雑木林やスギ、ヒノキの植林地など、人の暮らしとかかわりの深い林が観察できます。
6号路 70分 3.3km 飛び石を通り、ふもとまで沢沿いの道を下るコースです。 水辺を好む草花や生き物の観察に適しています。
稲荷山コース 80分 3.1km 山頂からふもとまで尾根道をたどる気持ちのよいコースです。 雑木林も多く、四季の変化が楽しめます。
 (東京都高尾自然公園管理センター)
緑とふれあう高尾山
東京の都心から西へ約50kmに位置し、東京都八王子市高尾山とその周辺には、 約1200haの国有林があり、東京か縄が森林組合が管理しています。 高尾山国有林は、モミや広葉樹の天然林と、スギ・ヒノキの人工林がほどよく調和した 森林のため、この地域の国有林をレクリエーションの森として、森林との「ふれあい」の場を みなさんに提供しています。 四季を通じて、自然に親しみながら、森林浴・バードウォッチング・自然観察・ハイキングなどを 楽しんでいただき、一般の方々に広く利用されています。 また、自然環境の保全、水資源の涵養など、森林のもつ様々な機能が充分発揮できるよう、 それぞれの森林の特徴に合せた管理を行っています。 なお、高尾山は明治の森高尾国定公園と、都立高尾陣場自然公園に指定されています。
 (林野庁、関東森林管理局)
高尾山の山頂には高尾ビジターセンターもあって高尾の自然などが紹介されていますが、 この時には、開館までにもう少し時間がありました。
高尾ビジターセンターのご案内
高尾ビジターセンターは、自然に親しみ自然と人とのルールを学ぶための自然公園の施設です。 建物の中の展示やスライドを見たり、自然教室に参加して自然と友だちになりましょう。
開館時間 午前10時より午後4時まで
休館日 月曜日(月曜日が祝祭日のときは翌日)
年末年始(12月29日から1月3日まで)
入場料 無 料
ご注意 館内は、喫煙及び飲食等はできません。
山頂部の先へ進んでいくと、「高尾山大見晴園地」と書かれた標柱が立っています。 上下2段になった展望地からは、丹沢などを一望できる眺めが広がっています。 ここからの眺めは「関東の富士見100景」にも選ばれているようで、 この時も綺麗な姿を望むことが出来ました。 ここから見える山々の名前を書いた案内図も設置されていて、 南側から北側に向かって、次の山々が見えるようでした。
高取山522m、経ガ岳633m、仏果山747m、高旗山705m、大山三峰山935m、大山1257m、二ノ塔1140m、三ノ塔1205m、 行者ガ岳1209m、本間ノ頭1345m、太礼ノ頭1352m、丹沢山1567m、蛭ガ岳1673m、袖平山1432m、犬越路、 石老山700m、大室山1588m、加入道山1418m、富士山3776m、御正体山1682m、赤鞍ガ岳1257m、二十六夜山972m、 開運山1785m、御巣鷹山1775m、黒岳1793m、本社ガ丸1631m、蝙蝠岳2865m、塩見岳3052m、広河内岳2895m、 農鳥岳3025m、西農鳥岳3051m、滝子山1615m
眺めを楽しみながら山頂で25分ほど休憩してから、 標柱「高尾山大見晴園地」の脇から右手へ続く石段と坂道が並行する道を降っていきます。 降り始めたすぐの所に「ここから奥高尾へ」と題した案内板があって、 「紅葉台10分・一丁平30分・小仏城山60分・景信山120分・陣場山(陣馬山)約5時間」となっていますが、 今回は奥高尾縦走路ではなくて学習の歩道を歩きます。 すぐに東屋やベンチが設置された広場風の所に降り立ちます。 東屋の脇にはアジサイがまだ綺麗に咲いていました。
5号路交差
広場の先から続く石段を降っていきます。 何度か折れ曲がりながら急な石段を降っていくと緩やかな所に降り立ちます。 奥高尾縦走路と自然研究路5号路が交差する所になります。 すぐ先にはベンチが幾つか設置されています。 右手に分かれていく道の入口には「これより先は奥高尾です」の看板があって、 この付近の地図が載っています。 ここは道が幾つかに分かれているので参考になります。
森のマント
正面のぞうき林は、林のふちが背の低い木やつる植物でおおわれています。 これはマント群落とよばれ、林の中に強い光や冷たい風が入るのをふせぐ役割をはたしています。
?森を切り開いて道路を作ったら、どうなるでしょう。 答えは、山頂のビジターセンターへ
 (環境庁・林野庁、東京都)
学習の歩道
正面へ進んでいくと、すぐに道が三方に分かれています。 中ほどには「これより奥高尾」の標柱が立っています。 正面の道と右手の道は紅葉台を経て小仏城山へ続いていますが、 今回はここから左手に分かれていく学習の歩道を進んでいきます。 入口には道標「大垂水峠」が立っていて、左手の道を指しています。 歩き始めたすぐの所に「大垂水歩道」と題した解説板があって案内図も載っていました。 かなり擦れていて見難くなっていますが、ここから大垂水峠までの道が載っていました。 解説板の脇には道標が立っています。 正面の道は「大垂水峠方面(学習の歩道)」、今来た道は「日影沢方面(学習の歩道)」という板と、 正面の道は「一丁平・小仏城山方面」、今来た道は「高尾山頂方面」という板がありますが、 草が生い茂り気味になっている「学習の歩道」を進んでいきます。
大垂水歩道
これから入る道は、すぎ・ひのき等の人工林の中を通っています。 みなさんはこれまで、もみ・ぶな類・かし類等の多い天然林の姿を見てきました。 これからは樹種が統一され、整然とした美しさをもった人工林を見ることができます。 国有林ではこのような森林を育てる方法を研究しています。
◇すぎ・ひのき人工林 ◇明治百年記念造林地 ◇からまつ・けやき造林地 ◇富士見台地
 (関東森林管理局)
富士見台地
植林帯の斜面に沿って緩やかに続く道を進んでいきます。 自然研究路4号路よりも道幅が少し狭くて道端に夏草が生い茂ってはいますが、踏み跡は明瞭に続いていました。 時折、樹間から山並が見えたりもします。 富士山が見える所もありました。 奥高尾縦走路から分かれて6分ほど進んでいくと、僅かな高みの手前で道が二手に分かれています。 左手は高みの巻道になっていて、二つの道は高みを過ぎた所で合流しています。 正面の高みには東屋が建っていて、この辺りは富士見台地というようですが、 この時には青葉が茂る樹木に囲まれていて、富士山は見えそうにもありませんでした。 葉が落ちる冬枯れの季節には見えるのかも知れません。
富士見台地
この高台から、近くには南多摩丘陵の起伏、遠くには高く連なる丹沢の山なみ、 またはるかに富士山の姿を見ることができます。 春のうす緑から夏の緑へ、そして秋には、はなやかな紅葉と、四季の多彩な変化が眺められます。 眼下の道路は甲州街道です。 都心から大垂水峠をこえ甲府を経て長野県にいたる国道20号線です。
東屋の先へ降って、左手から来る巻道に降り立つと、正面にも道が続く十字路になっています。 角には道標が立っていて、右手の道は「スギの林を通り大垂水峠方面・ヒノキの林(学習の歩道)」、 左手の巻道は「高尾山頂・日影沢方面(学習の歩道)」となっています。 支柱には「富士見台園地」と書かれていて、ここの名前のようでした。 足元に小さな道標もあって、右手の道は「一丁平・小仏城山」、 正面の道は「富士見台(行き止まり)」となっています。 学習の歩道は右手へ進んでいくのですが、富士見台に立ち寄っていくことにしました。 正面の道を20mほど進んでいくと、小広くなった先にロープが張られていて行き止まりになっていました。 そこに「富士見台」の標識が立っていました。 どこに富士山が見えるのかと樹間を探っていると、青葉に隠れながらも僅かに山頂付近が見えました。 冬枯れの季節にはよく見えるようになりそうな様子でした。 ロープ柵の先へも道が続いていましたが、手前の十字路まで引き返してきて、学習の歩道を進んでいきました。
緩やかな道を2分ほど進んでいくと、電波塔の立つ山が見える所がありました。 方角からすると小仏城山のようで、その東側にある伐採地も見えていました。 植林帯の斜面をその先へ進んで、樹木が低くなって明るい所に出ると、 左手には山並を見渡せる眺めが広がっていました。
奥高尾分岐点
眺めを楽しんだら、その先へ進んでいきます。 道幅が少し広がってくると、奥高尾縦走路に出ました。 学習の歩道に入ってから20分ほどになります。 ここは紅葉台の西側にある鞍部で、縦走路の他に枝道が二つ分かれている所になります。 脇には「もみじ台案内板」が設置されています。 縦走路を左手へ進んでいくと、すぐの所に分岐があります。 一丁平へ続く縦走路は正面の横木の階段とその右側の道になりますが、 今回は角に立つ道標「大垂水峠」に従って、左手に分かれていく「学習の歩道」へ入っていきます。 入口には「奥高尾分岐点」と題した案内図があります。 「大垂水歩道」と題した解説板もありますが、 自然研究路5号路との交差の先にあったのとは文面が少し異なっていました。
高尾山の利用ルール 〜素晴しい自然を後世に〜
多様な動植物に恵まれた自然環境や景観を守り、 この素晴しい高尾山の自然を後世に引き継げるよう大切にしましょう。
1.計画や準備を万全にする。
2.ゴミは必ず持ち帰る。
3.登山道を外れて歩かない。
4.動植物は大切にする。
5.火の始末をきちんとする。
6.トイレなどの公共施設をきれいに使う。
7.ペットにはリードをつける。
8.マウンテンバイク等車両を乗り入れない。
9.生き物にエサをやらない
 (高尾地域連絡会、高尾自然公園管理センター)
大垂水歩道
この道では、私たちになじみ深いすぎやひのきの整然とした人工林が見られます。 人工林は天然林とことなり、人の手によって育てられた苗木が植えられます。 その後、数十年にわたる長い年月の間、自然の力と人間の知恵との調和によって、 立派な森林がつくりあげられるのです。 この道すじでは、つぎの造林地が見られます。
◇からまつ・けやき造林地 ◇明治百年記念造林地 ◇すぎ・ひのき人工林
 (関東森林管理局)
植林帯の斜面に続く緩やかな道を進んでいきます。 6分ほど進んでいくと、樹木が少なくなって左右に続く尾根が見えるようになります。 一丁平の辺りから大平林道へ降りていく道が通っている尾根になります。 そこを過ぎて山襞に差し掛かると、小さな沢にコンクリート橋が架かっていました。 崖のようになった沢には僅かに水が流れていました。 そこを過ぎて3分ほど進んだ所でも僅かな沢が道を横切って流れていました。 奥高尾分岐点から13分ほどの所になります。 崖から水が勢い良く流れ落ちていて、ちょっとした水場になっていました。 手で受けて飲んでみましたが、蒸暑いこの季節にあっては冷たくて心地よい水でした。
大平林道
水場を後にして、その先に続く道を進んでいきます。 右側の尾根が低くなってきた所を過ぎて進んでいくと、 水場から5分ほどの所に送電線の鉄塔「高尾分岐線8号」が立っています。 その手前にある切通のような所を降っていくと、広い道に降り立ちました。 降り立った道を示すものは見かけませんでしたが、 奥高尾分岐点の手前にあった案内板によると大平林道というようです。 奥高尾分岐点から20分ほどで降りて来られました。 降り立った所には道標が立っていて、右手の道は「林道経由 大垂水峠方面」、 左手の道は「モミの林を通り大垂水峠方面・ヒノキの林(学習の歩道)」、 今来た道は「高尾山頂・日影沢方面(学習の歩道)」となっています。 左手の10mほど先に、林道から分かれて降っていく道があります。 入口には道標「学習の歩道→」が立っていて、その道を指しています。 林道を右手へ進んでいっても良いのですが、今回は左手から分かれていく道を降っていきました。
高尾分岐線8号 お願い JR東日本
この送電線は、6万6千ボルトの高電圧です。 下記の事柄について御連絡下さい。
1.送電線の附近に建造物を建てられるとき。
2.送電線に接近して作業をされるとき。
3.送電線の附近で火災がおきたとき。
 (武蔵境給電メンテナンスセンター、中央給電指令)
横木の階段混じりの道を降っていきます。 縦杭の代わりに鋼鉄製のL字形の棒が使われていて珍しく思いました。 右・左と曲がりながら植林帯の斜面を5分ほど降っていくと、左手から道が合流する所に降り立ちました。 左手に少し入った所に道標が立っていて、正面の道は「モミの林を通り大垂水峠方面・ヒノキの林(学習の歩道)」、 左手の道は「大平園地・国道20号方面」、今降って来た階段は「高尾山頂・日影沢方面(学習の歩道)」となっています。 左手の道からも国道20号へ降りて行かれるようですが、今回は正面の道を進んでいきました。
植林帯に続く緩やかになった道を進んでいきます。 やがて斜面を斜めに登るようになると、先ほどの大平林道に出ました。 大平林道から山道に入って14分ほどで歩いて来られました。 こちら側には「学習の歩道」の道標は立っていませんでした。 出た所の左手には送電線の鉄塔「高尾分岐線7号」が立っていて、 その手前には「大平地区歩道案内図」と題した案内板が設置されていました。 ここは大平林道が曲がっている角になっていて、正面には防火帯になっている尾根が降ってきています。 そこに幅の広い横木の階段が続いていますが、一丁平からの道になります。 脇には道標が立っていて、右手の林道は「至 森林ふれあい館(学習の歩道)」、 左手の林道は「至 大垂水峠(学習の歩道)」、 正面の尾根は「至 一丁平・小仏城山」となっています。 左手へ進んでいくと、すぐの所に林道から分かれて降っていく道があります。 入口には道標が立っていて、正面の林道は「大平林道を経て関東ふれあいの道に至る」、 左手の道は「大垂水峠(学習の歩道)」、今来た林道は「高尾山頂方面(学習の歩道)」となっています。 ここは左手に分かれていく道を降っていきます。
植林帯の斜面に続く緩やかな道を2分ほど進んでいくと、道端に小振りな石仏が佇んでいました。 赤い毛糸で拵えた帽子と前掛けを着せてもらっていました。 前には飴がお供えされていました。 何だか微笑ましくなって何枚か写真を撮っていきました。
道端には次第に背丈の低い夏草が茂るようになりますが、道はしっかりと確認出来ました。 林道から7分ほど降って来ると、僅かな流れが道を横切っている所がありました。 左下からは自動車が通っていく音が次第に大きく聞こえるようになってきます。 林道から11分ほど降っていくと、小さな沢筋に差し掛かります。 朽ち果てて渡れない丸太の木橋が脇にあるだけですが、浅くて流れる水も少ないので、難なく沢を渡っていけます。 沢を渡った所に「国際森林年記念の森案内図」がありました。 霞台にあったのと同様の内容になっていましたが、作成元は「東京営林局」となっていました。 道標も立っていて、今降って来た道は「学習の歩道」となっていました。
大垂水峠
道なりに左手へ曲がっていくと、金属製の柵が取り付けられた階段が現れます。 金属製の階段を降っていくと、国道20号(甲州街道)の脇の上に通る道に降り立ちました。 大平林道から13分ほど、高尾山から1時間24分ほどで降りて来られました。 手摺には「高尾山(学習の歩道)」と板が取り付けられていて、今降ってきた道を指していました。 ここまで続いてきた学習の歩道はここで終りになります。 右手へ進んでいくと国道へ降りてしまうので、 左手の階段の先に架かる大垂水峠橋を渡っていきます。 橋を渡った所に「関東ふれあいのみち」の案内板があって、この付近の道が図示されています。 突き当りを道なりに左手へと進んでいきます。
大垂水峠橋を渡って1分半ほど進んでいくと、関東ふれあいの道の里程標があって、 この先の道は「梅の木平8.0km」、今来た道は「高尾山口8.2km」となっています。 里程標を過ぎていくと、横木の階段混じりの登り坂になってきます。 大垂水峠橋から6分ほど進んでいくと、左下に大垂水林道が近づいていきます。 「←大垂水峠・梅の木平→」の道標を過ぎた先から林道へ降りていく道が分かれています。 林道には道標が立っていて、その先の道は「大垂水林道終点」、 手前の道は「国道20号線」、この尾根道に登ってくる道は「大垂水峠又は大洞山」となっていました。 林道への道を見送ったすぐ先に、看板と道標が立っていて、 正面の道は「大洞山0.6km・梅の木平7.8km」、今来た道は「城山2.3km・大垂水峠0.5km」となっています。 これまでの道は斜面を横切るように続いていましたが、ここからは斜面を直登するようになります。
たき火・喫煙注意
明治の森高尾国定公園 山林内
 (東京消防庁)
植林帯に入って、傾斜の増した道をクネクネと曲がりながら登っていきます。 2分ほど登っていくと、大垂水峠橋から10分ほどで、笹の生い茂る尾根に着きます。 登り着いた所には道標が立っていて、 左手に続く道は「梅の木平7.7km・大洞山0.6km」、今来た道は「大垂水峠0.6km・城山2.4km」となっています。 右手にも道が続いていましたが、道標には何も示されていませんでした。 ここは道標に従って左手に続く尾根道を進んでいきます。
この尾根は大垂水峠から南南東に延びる尾根で、 右手の道は大垂水峠の南にある標高450mほどの高みへ続いているようです。 国道20号を通すために尾根を切り開いたため現在では分断されて、 一旦大垂水峠へ降ってまた登るという道になっていますが、 それ以前には緩やかに尾根道が続いていたように思えました。 その頃には右手の道は尾根道として利用されていたのでしょうが、今では行き止まりになっていて、 歩かれることもなくなり、静かに余生を送っているようでした。
笹の生い茂る所を過ぎていくと、尾根に出てから2分ほどで植林帯を登るようになります。 幅の広い横木の階段もありますが、段差は低くて歩きやすくなっていました。 その先へ進んでいくと道標が立っていて、 正面に現れる横木の階段は「梅の木平7.6km・大洞山0.5km」、 今来た道は「大垂水峠0.7km・城山2.5km」となっています。 道標の脇から右手へ踏み跡が分かれていましたが、道標には何も示されてはいませんでした。 道標に従って、正面に続く横木の階段を登っていきます。 階段の左側には鎖が設置されていましたが、特に必要な様子はありませんでした。
1分ほどで階段を登り切ってその先へ進んでいきます。 道幅は広めですが時折横木の階段もあったりします。 木の根が剥き出した所を過ぎて更に登っていくと、 手前にあった道標の所から9分ほどで、左右に通る尾根に登り着きました。 手元の地形図によると、536m峰の北西150m辺りの標高510mほどの尾根で、 破線の道が折れ曲がっている所になるようです。 登り着いた所には道標が立っていて、左手の道は「梅の木平7.2km・大洞山0.1km」、 今来た道は「大垂水峠1.0km・城山2.9km」となっています。 右手にも道が続いていましたが、道標には何も示されてはいません。 ベンチが三つ設置されていてひと休みするのに良い所ですが、 大洞山はもうすぐなので休まずに進んでいきました。
道標の脇には電力会社の黄色い標柱が立っていて「60」の番号や矢印もありました。 手元の地形図によると、この西側400m辺りの標高380m付近に送電線の鉄塔がありそうなので、 右手の道はその鉄塔への巡視路なのかも知れません。
大洞山 (標高536m)
緩やかな尾根道を進んで、その先の坂道を登っていくと大洞山に着きました。 ベンチの設置された所から3分半ほど、大垂水峠橋から28分ほどで登って来られました。 地形図に載っている536m峰になります。 「大洞山」の標柱が立っていて、「関東ふれあいの道 湖のみち」の案内板も設置されています。 コース略図も載っていますが、広い範囲が描かれていて、道の詳細はよく分かりません。 周囲は樹木に覆われていて展望は得られませんが、 テーブル・ベンチが幾つか設置されて、休憩していくのに良い所です。 丁度昼時になったので、ベンチに腰掛けて昼食タイムにしました。
関東ふれあいの道 湖のみち
梅の木平からゆるい起伏のある都県境の尾根道を歩き、大垂水峠及び城山を通り高尾山口までのこの道は、 首都圏自然歩道"湖の道"に指定されています。 全行程約16.2kmの間には、木々の間から津久井や相模湖を見おろし富士山の美しい景色も望めます。 城山からは"鳥の道"及び東海自然歩道と合流し高尾山へと進みます。
 (環境省・東京都)
赤馬分岐
お腹も満ちたところで、大洞山から先へと進んでいきます。 歩き出してすぐの所に関東ふれあいの道の里程標があって、 この先の道は「梅の木平7.0km」、今来た道は「高尾山口9.2km」となっています。 降り気味に続く緩やかな尾根道を進んでいきます。 道端には夏草が生い茂る所もありますが、道は明瞭に続いています。 大洞山から2分半ほど降っていくと、道が左右に分かれていきます。 ▽の形の各頂点から三方に道が延びるような特徴的な形になっていました。 中ほどに立つ道標によると、左手の道は「梅の木平6.8km」、 今来た道は「城山3.2km・大垂水峠1.4km」となっています。 右手の道は何も示されていませんが、 手元の地形図にある赤馬地区へ降っていく破線の道になるようです。 角には「水源の森林」の標柱、境界見出標、電力会社の黄色い標柱、「保安林」の標識なども立っていました。 ここは道標に従って左手の道を進んでいきます。 1分もしない所にも道標が立っていましたが、赤馬分岐にあったのと同じ内容になっていました。
神奈川県「水源の森林づくり」契約地(水源分収林)
水資源を大切にしましょう。
 (神奈川県環境農政部水源の森林推進課、神奈川県津久井地域県政総合センター森林保全課)
コンピラ山 (標高514.7m)
緩やかな尾根道を進んでいくと、やがて降りの傾斜が増してきます。 横木の階段もあったりする道を降っていき、鞍部に着いて登り返していきます。 広めで歩きやすい道が続いています。 「梅の木平6.7km」の道標を過ぎていくと登り傾斜が増してきて、坂道と横木の階段が並行する形になっていました。 坂を登り切ると、僅かな高みを左手から巻くように道が続いていますが、 正面の小さな高みへ登っていく小径が分かれていきます。 その小径をひと登りするとコンピラ山の山頂になります。 大洞山から10分ほどで着きました。 手元の地形図によると、大洞山の南東350m辺りの標高510mの等高線で囲まれた高みになるようです。 山頂は狭いものの、丸太や板のベンチ、輪切りの椅子などが所狭しと設置されていました。 脇に生える樹木の幹には「コンピラ山514.7m」と書かれた板切れが取り付けられていました。 脇には木が渡されていて、「リュック掛」用のL字形の枝が沢山吊るされていました。 少し開けた北側から見える街並みなどを眺めながら、ここでも休憩していきました。
山を汚す登山者は 猿より頭の毛が三本?
空き缶・ゴミ・良心は持ちかえろうね。
鞍部
山頂を越えて降っていくとすぐに巻き道と合流します。 短い笹の生える尾根道を緩やかに降っていきます。 段差の低い横木の階段を降っていくと道標が立っていて、 正面に続く道は「梅の木平6.5km」、今降って来た道は「城山3.6km・大垂水峠1.8km」となっています。 そこで左側から道が合流してきますが、道標には何も示されてはいません。 道標に従って正面に続く尾根道を降っていきます。 次第に馬の背のように狭まってくる尾根を降っていくと、 岩が剥き出しになって降りの傾斜も増してきます。 一部にトラロープが張られていたりもしますが、特に必要な様子ではありませんでした。 坂を降り終えて鞍部に着くと、左手からも道が合流してきていました。 入口には道標が立っていて、左手の道は「林道(行き止まり)」、今降って来た道は「大垂水峠」となっていました。 手元の地形図によると、コンピラ山の南東200m辺りにある標高460mほどの鞍部になるようでした。 左手からの道を併せたすぐ先にも道標が立っていて、 正面に続く道は「梅の木平6.4km」、今降って来た道は「大垂水峠1.9km・城山3.7km」となっています。 鞍部を進んでいくとすぐに分岐があって、道標が立っています。 正面と今来た道は手前の道標と同じですが、右手の道は「まきみち」となっていて、 マジックで「三沢峠」と書き込まれていました。 正面の道は以前にも歩いているので、今回は右手の巻道を進んでいきました。
中沢峠
等高線に沿って緩やかに続く巻道を進んでいきます。 岩が露出している所もありますが、それほど歩き難くはありません。 5分ほど進んで尾根の鞍部に出ると、高みを越えてきた道と合流します。 出た所には道標が立っていて、正面の道は「梅の木平6.1km」、 今来た道は「まきみち」、左手から降ってくる道は「大垂水峠2.2km・城山4.0km」となっています。 尾根道を進み始めるとすぐに分岐があります。 コンピラ山から11分ほどの所になります。 その入口には「中沢峠」と書かれた道標が立っていて、 正面の道は「梅の木平6.1km」、今来た道は「大垂水峠2.2km・城山4.0km」、左手の道は「山下」となっています。 ここは道標「梅の木平」に従って、正面の尾根道を進んでいきます。
左手の道は6分ほどで中沢林道に降りられます。 「うかい鳥山」を過ぎて西山峠からの道を併せて降っていくと国道20号に出られます。 (「東高尾山稜」を参照)
52番鉄塔
植林帯に続く尾根道を少し登っていくと、緩やかな道になってきます。 中沢峠から1分ほど進んだ所の道端に関東ふれあいの道の里程標があって、 正面の道は「梅の木平6.0km」、今来た道は「高尾山口10.2km」となっています。 僅かな高みを越えて緩やかに降っていきます。 軽く登るようになると、中沢峠から3分ほどで、道端に送電線の鉄塔「八-上52号」が立っています。 鉄塔の左側が開けていて、八王子方面の街並みを見渡すことが出来ました。
八-上52号 お願い JR東日本
この送電線は6万6千ボルトの高電圧です。 下記の事柄について御連絡下さい。
1.送電線の附近に建造物を建てられるとき。
2.送電線に接近して作業をされるとき。
3.送電線の附近で火災がおきたとき。
 (武蔵境給電メンテナンスセンター、中央給電指令)
鉄塔の脇を過ぎていくと、横木の階段混じりの登り坂になってきます。 鉄塔から20秒ほど進んだ所から左手の尾根へ登っていく道が分かれていきます。 左手の道は聖観世音菩薩像の立つ中沢山の山頂へ続いていますが、以前にも歩いているので、 今回は高みを巻くようにして続く道を進んでいきました。 僅かに登り坂になった道を進んで降り始めると、テーブル・ベンチが幾つか設置された小広い所に着きます。 ここは中沢山の直下で、山頂から横木の階段が降ってきています。 右手に伸びる尾根にも踏み跡が続いていて、十字路のようになった所です。 角には道標があって、正面の道は「城山4.2km・大垂水峠2.4km」、 左手の階段は「中沢山 標高492.4m」、今来た道は「梅の木平5.9km」となっています。 右手の尾根に続く踏み跡には何も示されてはいません。 脇の樹木に「←西山峠・三沢峠」と書かれた板が取り付けられていて、正面の道を指しています。 板には可愛い猪の絵も描かれています。 ここは道標に従って正面へと進んでいきます。
鳥獣保護区
この附近では鳥や獣を狩猟してはいけません!
 (神奈川県)
神奈川県「水源の森林づくり」契約地(水源協定林)
水資源を大切にしましょう。
 (神奈川県環境農政部水源の森林推進課、神奈川県津久井地域県政総合センター森林保全課)
斜面を横切るようにして緩やかに続く道を1分ほど進んでいくと、尾根の背に乗ります。 植林帯に続く尾根道を降っていって正面に僅かな高みが現れると、 尾根道は高みを左手から巻くようにして続いています。 高みへ登っていく道もありましたが、あまり明瞭ではありませんでした。 手前には道標が立っていて、 高みを巻いていく道は「梅の木平5.7km」、今来た道は「城山4.4km・大垂水峠2.6km」となっています。 少し登り気味に高みを巻いていきます。 1分もしない所に立つ道標に従って右へ進んでいくと、高みを1分ちょっとで巻き終えます。 巻き終えた所にも道標が立っていて、正面の尾根道は「梅の木平5.6km」、 今来た道は「大垂水峠2.7km・城山4.5km」となっています。 手元の地形図によると、中沢山の南東200m辺りにある標高460mほどの僅かな高みのようでした。 こちら側からは明瞭な踏み跡が高みへ続いていましたが、正面に続く尾根道を進んでいきます。
三井水源林分岐
緩やかで歩きやすい尾根道を進んでいきます。 「梅の木平5.5km」の道標を過ぎて傾斜が少し増してきた道を降っていくと、植林帯の鞍部に着きます。 鞍部の中ほどから右手へ分かれて降っていく道があります。 中沢峠から13分ほど、大洞山から42分ほどで到着しました。 手元の地形図によると、中沢山の東南東350m辺りにある標高440mほどの鞍部になるようです。 入口には、右手の道を指す道標「三井水源林」が立っています。 正面の道は西山峠などを経て三沢峠方面へ続いていますが、今回は右手の三井水源林へ降っていきます。 植林帯の緩斜面を降っていくと「三井水源林案内図」と題した案内板が設置されていますが、 夏草などで見え難くなっていたので、以前に来た時に下の方で見かけた図を載せておきます。 案内板の左脇から続く道を降っていきます。
三井水源林案内図
三井水源林は、県民の皆様が「水源の森林づくり」を見て学び参加することのできる森林です。
【急坂コース】 1.1km(40分)。 最短距離で関東ふれあいの道へ登れます。
【のんびりコース】 1.5km(60分)。 解説板を読みながら関東ふれあいの道へ登れます。
【一周コース】 2.3km(90分)。 多彩な森林づくりを解説板を読みながら見学できます。
・山火事予防のため森林内は火気厳禁!煙草もご遠慮ください。
・植物を盗らないでください。
・ゴミは持ち帰りましょう。
・オートバイ等の乗入れはご遠慮ください。
 (神奈川県環境農政部水源の森林推進課、神奈川県津久井地区行政センター)
ボランティアの森
夏草が生い茂る横木の階段を降っていくと、下草が少なくなった雑木林になってきます。 右・左と曲がりながら斜面を降っていくと、尾根から6分ほどで開けた所に降り立ちました。 テーブル・ベンチが幾つか設置されていて、「ボランティアの森」というようです。 夏草が生い茂ってはいますが、右手が開けていて、山並を見渡せる眺めが広がっています。 降り立った所には三井水源林の一周コースが通っていますが、 正面の道は以前にも歩いているので、今回は右手に戻るようにして続く道を進んでいきました。 脇には「一周コース順路」の道標が立っていて、右手の道を指していました。
ボランティアの森
ここは伐採された後放置され、ササやつるが生い茂っていました。 そこで、県民ボランティアの手で広葉樹を植え、すみやかに豊かな森林にもどす作業を進めていきます。
夏草や笹などが生い茂る道を進んでいきます。 3分半ほど進んでいくと、下草が少なくなった雑木林になってきます。 右・左と曲がりながら斜面を降っていくと、眺めが広がる所がありました。 眼下には津久井湖が見えていて、これから渡っていく名手橋も確認出来ました。
神奈川県「水源の森林づくり」による買取り水源森林
水資源を大切にしましょう。
 (神奈川県環境農政部水源の森林推進課、神奈川県津久井地区行政センター森林保全課)
斜面に続く道を折れ曲がりながら、植林帯に変わってきた道を更に降っていきます。 横木の階段があったり、岩が剥き出していたり、梯子状の橋のようなものが設置されている所もありますが、 総じて歩きやすい道になっています。 ボランティアの森から16分ほど降っていくと分岐があります。 角には道標が立っていて、正面の道は「名手橋」、左手の道は「関東ふれあいの道(急坂)」、 今来た道は「ボランティア林を経て関東ふれあいの道」となっています。 左手の道は、先ほどの三井水源林案内図に載っている空色の道になるようです。 正面に続く道を降っていくと、「複層林」の解説板を過ぎた先にも分岐があります。 手前の分岐から2分ほどの所になります。 そこにも道標が立っていて、正面の道は「県道を経て名手橋」、左手の道は「一周コース順路」、 今来た道は「関東ふれあいの道」となっています。 左手の道は、三井水源林案内図に載っている茶色の道になるようです。
複層林
大きさの違う木が混在している森林を複層林と言います。 通常木材生産のための人工林は、同時に植栽し一斉に伐採しますが、 複層林は上木を切っても山が裸にならず、森林の水源かん養機能が保たれる等の利点があります。
車止めゲート
一周コースから分かれて、傾斜が増してきた坂道を降っていきます。 脇にはロープ柵だったと思われる杭が点々と設置されていますが、ロープはなくなっていました。 分岐から2分ほど降って森を抜けると、開けた所に出ます。 金網柵沿いのコンクリート舗装された急な道を降っていくと、車止めゲートの脇に降り立ちました。 ボランティアの森から22分ほどで降りて来られました。 手元の地形図によると、右手の道は赤馬地区を経て千木良地区へ続いているようですが、 「全面通行止」の看板が出ていました。 ここは左手へ曲がっていく舗装路を進んでいきます。
この先、千木良まで落石の恐れあり。 また、路肩も危険の為、全面通行止。 通り抜け出来ません。
 (津久井土木事務所、津久井警察署)
名手橋
左へ曲がって坂道を降っていくと、左右に通る道に降り立ちました。 道標類は見かけませんが、民家が点在する道を右手へと降っていきます。 大きく左・右と曲がりながら降っていくと、左手へ曲がった所に名手橋が架かっています。 車止めゲートから8分ほどの所になります。 吊橋ですがしっかりとした造りになっていて、歩いても揺れることはありません。 自動車も通っていくことが出来ます。 橋の長さは塔柱間180.0m・支木間178.2mで、幅は3.5mとのことです。 眼下には津久井湖が広がっていて、ボートも何艘か浮かんでいました。
注意
次のことをお守り下さい。
1.全重量6t以上の自動車は渡らないで下さい。
1.車両速度は20km/h以下にして下さい。
1.暴風のときは渡らないで下さい。
1.降雪のときは除雪するまで渡らないで下さい。
 (相模原市)
注意
下記図の水域(立入禁止水域以外)で水泳・水浴・水上スキー等を行ったり、 許可なく舟艇・いかだ・その他これらに類する物を運行したりけい留したり浮遊させることを禁止します。
 (神奈川県)
尾崎咢堂記念館
橋を渡って登り坂になってきた道を進んでいきます。 津久井又野公園への道を見送っていくとY字路に出ます。 右手には尾崎咢堂記念館があります。 近日に「又野夏まつり」があるようで、境内には大小の神輿が並べられ、 紅白の垂れ幕が張られた舞台も設置されていました。
尾崎咢堂生まれ地由来と記念館建設の経過
この地は尾崎家代々の屋敷跡である。 咢堂尾崎行雄先生は、父正行(八王子散田の峰尾氏より出て家を嗣ぐ)、 母貞子の長男として安政5年10月20日ここに生まれ、ここの井戸で産湯をつかわれた。 尾崎家の先祖は尾崎掃部守行永といい、天正18年北條氏滅亡後にこの村に移り、 代々名主を勤めて名望があった。 …(中略)… 日本の歴史の隆盛と苦難の中で生きてこられた全生涯は私たちの敬仰するところである。 さきに新憲法の実施に際して青少年の育成に多大の関心をもたれていた先生は、 この屋敷跡を神奈川県に寄附された。 地元では先生の意志にそうための青少年の教育道場を建設し、末永く先生の業績を讃え後世に残して、 生まれ地の遺跡(井戸、墓地、稲荷)を保存し、 先生ゆかりの文献、遺品その他資料を展示する記念館としてゆくことを計画した。 そこで、本郡の有志がはかって尾崎咢堂生まれ地記念事業委員会を組織し、 郡内及び全国の篤志家に呼びかけて浄財を募り、県の財政的援助もあって、 昭和29年12月25日に記念館の建設の工を起こし、 多くの人の努力と協力によって2年後の昭和32年1月25日に落成した。 敷地総面積663坪、記念館の建坪77坪9合で、建築用材は殆ど檜材が用いられた。 ここに、憲政の神、世界の偉人として郷民は先生の風格を深く敬慕し、 鑑として、後輩の勉学の殿堂として永く保存すると共に、この地の由来と記念館建設の経緯を記して 永遠に先生を記念するものである。
 (尾崎咢堂生まれ地記念事業委員会)
咢堂桜
明治45年、当時の東京市長尾崎行雄は日米友好の証として、 「荒川堤」の桜から接ぎ穂して育てた12品種3000本の桜を首都ワシントンに贈りました。 東京都足立区では、この由緒ある「桜」を昭和56年2月、 区制50周年を記念して「桜の里帰り」を実施されました。 平成4年2月、その桜の内、4品種32本を「津久井町」と「尾崎行雄を全国に発信する会」に寄贈していただきました。 憲政の神・尾崎行雄の生誕地である津久井町においては、この「里帰り桜」を末永く後世に伝えるため、 平成4年2月15日、尾崎咢堂記念館において植樹式を行い、 天野望町長(当時)は、号にちなみ「咢堂桜」と命名いたしました。 ここに植えられている桜は、この「咢堂桜」で、品種は「普賢象」です。 みなさんで大切に育てていきましょう。
 (神奈川県相模原市)
新境橋
尾崎記念館バス停や新境橋バス停を過ぎていくと、大沢川に新境橋が架かっています。 先ほどの名手橋とは違って、鉄骨造りで道路用のしっかりとした橋になっています。 橋を渡って2分ほど進んでいくと、津久井郷土資料館や相模原西メディカルセンターがあります。 そこを過ぎていくと、すぐに国道413号の西メディカルセンター前交差点に出ます。
奈良井(ならい)バス停
国道413号を渡って、その先へ続く道を進んでいきます。 左手から来る二つの道を併せると車道に出ます。 そこを右折して車道を少し進んでいくと奈良井バス停があります。 名手橋を渡ってから22分ほどで到着しました。
橋本駅(JR横浜線)まで、橋本駅北口行きバスにて29分、 1時間に5本程度の便があります。