小網代の森
散策:2011年07月上旬
【街角散策】 小網代の森
概 要 小網代の森は三浦半島の先端部にある小網代湾から奥へ続く森で、湿原や干潟などがあります。 中ほどを流れる浦の川に沿って散策路が続いています。 近郊緑地保全区域にも指定されていて、自然状態のままの生態系が残っている所です。 今回は浅い谷筋に続く川沿いの散策路を歩いていきます。
起 点 三浦市 三崎口駅
終 点 三浦市 小網代バス停
ルート 三崎口駅…隧道配水池…小網代の森…小広場…湿地…湿原…トトロのトンネル…ベンケイ橋…散策路分岐…石橋…干潟…アカテガニの広場…畑地…小網代湾…白髭神社…小網代港…小網代バス停
所要時間 2時間30分
歩いて... 小網代の森に続く散策路はかなりぬかるんでいます。 鉄板が敷かれていたりもしますが十分ではなくて、足を踏み込んでしまう場面もありました。 夏草が生い茂る季節とあって、かなり鬱蒼とした道になっていました。 ここは長靴を履いてくるのが良いようでした。 足元をサワサワサワと音を立てながら歩く多くの小ガニにも出合えました。
関連メモ 三浦七福神, 三戸海岸
コース紹介
三崎口(みさきぐち)駅
三崎口駅(京浜急行久里浜線)から歩いていきます。
駅舎を出た所にあるバスターミナルを左手へ進んでいくと、国道134号の三崎口駅前交番交差点に出ます。 角には食パンのような形の「KOBAN」があります。 そこを左折して国道を進んでいきます。
軽い登り坂になった国道を2分ほど進んでいくと、右側に畑地が広がってきました。 国道との境には樹木などが植えられていました。 球状に開いた薄紫色の花も沢山並んで咲いていて、綺麗な眺めでした。 これまでに見たことがない花だったので、とても印象に残りました。 家に帰ってから調べてみると「アガパンサス」という名前で、「愛の花」という意味のようです。
アガパンサス(Agapanthus africanus)
南アフリカ原産の多年草で、和名は紫君子蘭(ムラサキクンシラン)と言います。 アガパンサスとは、ギリシャ語の「アガベ(愛)」と「アンサス(花)」から成る言葉で、 「愛の花」という意味になるようです。 分類体系により、ユリ科・ヒガンバナ科・アガパンサス科に所属するようです。 常緑種や落葉種などがあり、紫・青紫・白などの花が咲き、濃淡にも違いがあるようです。 幾つもの花が放射状について、全体が球形に見えます。
綺麗な花を眺めながら進んでいくと、花が途切れた所に石標がありました。 手元の地形図に載っている標高52.2mの三角点なのだろうと思いますが、 側面に刻まれた文字が不明瞭で、本当に三角点なのかどうかは確認出来ませんでした。
三戸入口交差点を直進していきます。 潮風スポーツ公園への道路を左手に分けて国道を進んでいくと、 左手に広がる畑地へ続く小径の入口にお堂がありました。 外側の瓦屋根の建物の中に、お堂がぴったりと納った二重構造になっていました。 中には錫杖を持った石仏が安置されていましたが、何という名前なのかは分かりませんでした。 よく撫でられているのか、表面は滑らかで黒光りしていました。 前には真新しい榊がお供えされていました。 石仏の後には、頬杖をついた仏像や丸まった像などが幾つか並んでいました。
県道26号との分岐を表わす青い路上標識を過ぎていくと、右前方へと分かれていく路地があります。 この先の信号機のある交差点からでも良いのですが、ここからの方が少しでも近道になるので、 今回はこの右側の路地へ入っていきました。 路地を進んでいくと、程なくしてこの先の信号を右折してきた道に出ます。 道路向かいにも道が二つ続いていますが、右手へと曲がっていきます。 右手の道は二俣(*)に分かれていますが、その左側の道を進んでいきます。 入口には「和風レストラン 小網代の森 山家荘」の看板が出ていて、その道を指しています。
(*右側の道は「三戸海岸」を参照)
石塀沿いに続く道を緩やかに降っていきます。 石塀から白壁の塀に変わった道を降っていくと、右手に尖り屋根の家があります。 入口には「和風レストラン 小網代の森 山家荘 IN→」の看板が出ていてその家を指していますが、 小網代の森へは、左側に続く道を降っていきます。 左側には金網柵が続いていて、「水道施設につき立入禁止」の看板が出ています。 小型車なら通っていける幅のある道を緩やかに降っていくと分岐があります。 正面の道には草が生い茂っていて余り歩かれていないようなので、 左手に鋭角に曲がっていく道を進んでいきます。
隧道配水池
道の上まで枝を伸ばした樹木の下に続く道を進んでいくと、正面に見えてくる建物の手前に金網柵が設置されています。 行き止まりなのかと思いながらも近づいていくと、金網柵に沿って右手へ細い道が続いていました。 脇には「小網代の森」と題した案内図や注意書きなどが沢山並んでいました。 「中央の谷」に沿って流れる「浦の川(鈴の川)」沿いに小網代湾まで散策路が続いているようです。 案内図によると、正面にある設備は三浦市の隧道配水池というようで、 先ほど見かけたのと同様の「水道施設につき立入禁止」の看板が出ています。
小網代の森
河川の源流域の森林から湿原、河口、干潟まで自然状態のまま一体となって豊かな生態系が残っているのは、 関東・東海地方では小網代の森だけで、近郊緑地保全区域に指定されています。 小網代の森は地権者のご理解をいただき、地元ボランティア団体や神奈川県、三浦市、 (財)かながわトラストみどり財団を中心に、勝れた自然環境を守るためにパトロールなどの保全活動を行っています。 そのため、散策などで小網代の森を訪れる方は、左のことがらに注意して保全にご協力をお願いします。
小網代の森を歩く前に
森の中は、水路と道路を除き、ほとんどが私有地です。地権者の承諾無く森などには入らないでください。
森や湿原を守るために、ぬかるみは長靴を履いて、川沿いの道に沿って歩いてください。
保安管理上の観点から火の使用は避けてください。
小網代の森を総合学習等で利用する場合は、事前にNPO法人小網代野外活動調整会議までご連絡ください。
ゴミは全てを持ち帰り、地権者や森の生き物たちの迷惑にならないようにしてください。
様々な動植物のすみかです。動植物の採取などで自然環境を破壊するようなことはしないでください。
小網代の森来訪者の皆さんへ
マムシ・スズメバチにご注意
初夏から秋にかけて、森の中央の谷を歩くルートはヤブも深くなり、 マムシやスズメバチに遭遇する可能性があります。 十分にご注意ください。
 (神奈川県環境農政部緑政課、(財)かながわトラストみどり財団)
 (三浦市環境部環境総務部、NPO法人小網代野外活動調整会議)
小網代の森
金網柵沿いに降っていくと、道はすぐに柵から離れて山際を降るようになります。 次第に左手から山が迫ってくると、配水池から3分半ほどで谷筋に降り立ちます。 左手から流れてくる沢には鉄板製の橋が架けられています。 先ほどの案内図によると、この沢は浦の川(鈴の川)の源流になるようです。 谷筋にはシダ類や夏草などが生い茂っていましたが、 この辺りはまだ道がぬかるむこともなく、歩きやすくなっていました。
沢を渡ったり渡り返したりしながら、次第に幅が広がってくる沢沿いに谷筋を進んでいきます。 沢には直径50cmほどの管が通されていましたが、整備工事などが進められているのでしょうか。
小広場
配水池から12分ほど進んでいくと、少し開けた小広場のような所に出ました。 道幅も広がって快適になり、ホッとひと息つける所になっていました。 先ほどの案内図の「中央の谷」の「谷」の字の下の辺りになるようです。 左手にも谷筋があるように思えましたが、樹木などが生い茂っていてよく分かりませんでした。 広場の先へ進んでいくと大きな倒木もあったりしますが、難なく越えていきます。 道が二俣に分かれている所もありますが、すぐ先で合流します。
湿地
夏草が道を隠すようになった所を過ぎていくと、開けた湿地に出ました。 先ほどの小広場から5分ほどの所になります。 先ほどは樹木が生い茂っていましたが、ここでは上空に青空が広がっていて、 開放感のある広い空間になっていました。 先ほどの案内図の「中央の谷」の「中」の字の左下の辺りになるようです。 全体的には少しぬかるんだ所になっています。 谷筋の右側の方に続く道を進んでいくと、水溜まりのようになった所がありました。 他に道らしい所はないかと探してみますが見当たりません。 意を決して脇にある丸太の上を進んでいきましたが、バランスを崩してぬかるみに足を踏み込んでしまいました。 すぐにぬかるみから出てその先の山際に続く道に上がり、ホッとするのでした。
山際から谷筋に出て進んでいくと、次第に夏草が生い茂ってきます。 雑木などが生い茂るようになった所を過ぎて、再び草が生い茂るようになってくると、 細い枝の倒木が道を塞いでいましたが、難なく乗り越えていきました。 背の高い葦などが生えるようになると、正面に山が見えてきます。 笹竹が道を覆うように生い茂ってトンネルのようになった所を、腰を曲げながら歩いていくと、 カサカサと音をたてながら小さなカニが左右に分かれていきました。 甲羅が1cmほどの大きさで、かなり沢山いるようでした。 写真に撮ろうと試みましたが、薄暗い上に動きが速くて、上手く写せませんでした。
湿原
笹竹のトンネルを抜けていくと、開けた所に出ました。 これまでにあった小広場や湿地よりも広い所で、 先ほどの案内図の「湿原」になるようです。 先ほどの湿地から9分ほど、配水池から29分ほどの所になります。 鉄板製の歩道が左右に通る十字路になっていました。 左右の道は以前にも歩いていて、送電線の鉄塔に沿うように小網代の森を横断している道になります。 今回は右手のすぐ先から正面に続く道を更に進んでいきます。 入口には道標が立っていて、この先の道は「干潟まで0.3km」、 今来た道は「バス停まで1km」となっています。
(左右の道は「三戸海岸」を参照)
鉄板道は東電鉄塔管理用の道・一般通行危険
 (NPO法人小網代野外活動調整会議)
トトロのトンネル
湿地を過ぎていくと、次第に笹竹が生い茂るようになってきます。 遂には背丈を越えて、両側から上まで笹竹で囲まれたトンネルのようになってきます。 アニメ「となりのトトロ」に出てくる樹木のトンネルにも似た雰囲気の所です。 以前に来た時に見かけた案内図では「トトロのトンネル」となっていました。 先ほどの湿原の手前にあったトンネルよりもずっと長く続いていて、抜けるのに2分ほどかかりました。
笹竹のトンネルを抜けると、夏草や葦などが生い茂るようになります。 ぬかるんだ所には鉄板が幾つも敷かれていますが、この時にはかなりぬかるんでいて、 歩き難くなっていました。 右側の谷筋には葦が一面に生い茂っていて、大湿原になっていました。
ベンケイ橋
大きな樹木が生える所を過ぎていくと、道も乾いてきて歩きやすくなってきました。 トンネルを抜けてから3分ほど進んでいくと、 左側を流れる浦の川にコンクリート製の橋が架かっています。 以前に来た時に見かけた案内図では「ベンケイ橋」となっていました。 橋の手前の右側から正面へと道が分かれていますが、 入口にはロープ柵が施されていて、「整備中につき立入禁止」の貼り紙が出ていました。 ここは左側に架かる橋を渡っていきます。
川から少し離れて山際を軽く登っていきます。 川向こうには整備中の道が続いていました。 しっかりとして快適になった道を1分ちょっと進んでいくと、夏草が生い茂る明るい所に出ます。 左側にはロープ柵が設置されていて、 先ほどと同様に「整備中につき立入禁止」の貼り紙が出ていましたが、 夏草が生い茂っていて、左手にあるはずの道は明瞭ではありませんでした。
左側の道は見送って夏草を掻き分けながら進んでいくと、歩きやすい雑木林になってきました。 左側に崖が続くようになると、道端に「落石注意」の黄色い看板が落ちていました。 周囲を見回してみると、確かにそれらしい石が転がっていました。 最初に見かけた案内図でも「落石注意」と書かれている所になるようです。 落ち葉が積もった道を進んでいくと、サワサワサワ…という音が聞こえてきました。 何だろうと思っていると、先ほど見かけたのと同じ形の小さなカニが枯れ葉などの上を歩く音でした。 先ほどよりも多くの数が居るようで、私が歩いて来たので、一斉に脇へ移動していくのでした。 ここでも写真に撮ってみようと試みましたが、上手く写せませんでした。
散策路分岐
登り坂になってきた道を進んでいくと、左右に通る広めの道に出ました。 ベンケイ橋から6分ほど、最初の隧道配水池から44分ほどで歩いて来られました。 角に立つ電柱には「網代302」の標識が取付けられていました。 左手の坂のすぐ上に案内板などが幾つか設置されていました。 最初の配水池の所にあったのと同じ案内図もありました。 今回はここから左手へ進んでいくのですが、その前に右手の道を散策することにしました。
小網代の森を歩く皆様へ
県有地と私有地が混在していますので、道を外れ、森の中に入らないでください。 学校・団体の学習・散策活動等で利用する場合には事前にNPO法人小網代野外活動調整会議までご連絡ください。
・マムシやスズメバチに注意!
・火の使用禁止
・動植物の持ち込み持ち帰り禁止
・ポイ捨て禁止
 (神奈川県環境農政部緑政課、三浦市環境部環境総務課)
 ((財)かながわトラストみどり財団、NPO法人小網代野外活動調整会議)
石橋
坂道を降り切って緩やかになった道を進んでいくと、浦の川に石橋が架かっています。 橋を渡っていくと、左手には干潟が広がり、その奥には小網代湾が見えていました。 右手には、これまで歩いて来た小網代の森の湿原が広がっていました。 橋を渡って背の高い笹竹が生える所に入っていくと、 道端に「秩序ある自然観察のお願い」の看板が倒れていました。
(画像を左クリックすると、石橋・左側・右側の順に表示します)
小網代の森を散策される方へ〜「秩序ある自然観察のお願い」
小網代の森は、海、河口から湿原、さらには源流域の森林が自然の状態のまま一体として残り、 豊かな生態系とともに、こうした環境は関東、東海地方ではこの小網代に残るだけです。 わたしたちにとって、こうした優れた自然環境にふれあうことは大変貴重な体験ですが、 この小網代の森の土地は、道路や水路などの公有地を除いて全て私有地です。 そのため、散策などで小網代の森を訪れる方は、優れた自然を守るために 次のことがらに注意して保全にご協力を願いします。
《ご注意いただきたいこと》
水路と道路以外は私有地です。特に、林のなかには地主の方の承諾なしには入らないでください。
ゴミは必ず持ち帰ってください。また、裸火の使用は避けてください。
地形や生物を大切にしてください。また、暖かい季節は、マムシやスズメバチの危険があります。注意してください。
不案内や無理な観察会の実施は、かえって自然環境の保全につながりません。秩序ある賢明な利用をお願いします。
 (財)かながわトラストみどり財団
この看板は、小網代の森を守る会が、(財)かながわトラストみどり財団の委託を受けて管理しています。 看板に破損等があった場合には、小網代の森を守る会までご連絡いただければ幸いです。
看板の先の笹竹の間に続く道を進んでいきます。 左手に曲がっていくと、道の両側には夏草などが生い茂るようになります。 その中に大きなヤマユリが幾株も綺麗な花を咲かせていました。 右側の湿地はアカテガニビオトープとして整備中のようで、 仕切りに張られたロープには「立ち入りご遠慮ください」の貼り紙が出ていました。 右側には別荘があって、道端には氏名が書かれたポストもありますが、今でも使われているのでしょうか。
(画像を左クリックすると、3枚の画像が順次表示されます)
干潟
別荘を過ぎていくと林に突き当たります。 道は右手へ曲がっていくのですが、すぐ左の小網代湾へ降りて行かれる道があったので、ちょいと入ってみました。 降りた所は岩盤になっていて、その先には干潟が広がっていました。 この時には丁度干潮時とあって、潮はかなり引いていて、砂地が沢山現れていました。 干潟の中ほどには、先ほどの小網代の森から続いてきた浦の川が流れていて、 その先には小網代湾が見えていました。
(画像を左クリックすると、5枚の画像が順次表示されます)
干潟から戻って右手へ続く柵沿いの道を進んでいくと、 柵が終った所からコンクリート塀沿いの道が右手に分かれていきます。 丘の上へと続くのは右手の道ですが、正面のすぐ先に広場があるので、立ち寄っていきました。 正面の道を進んでいくと、すぐに「小網代の森 維持管理用倉庫」が建っていて、 その手前には、これまでに見かけたのと同様の「小網代の森」と題した案内図や注意書きなどが並んでいました。 倉庫の裏手の方には「小網代の森 生き物マップ」と題した案内図もありましたが、 あまり目立たない様子で放置されているようでした。
小網代の森 維持管理用倉庫
この倉庫は、かながわナショナル・トラスト運動により保全を進めている小網代の森を ボランティアの皆さんとともに維持管理していくため、神奈川県が設置したものです。 皆さんで大切に使ってください。
 (神奈川県)
アカテガニの広場
小屋を過ぎていくと、すぐに草地になった広場に出ました。 「アカテガニの広場」というようで、手前には案内板も設置されていました。 アカテガニの絵も載っていました。 小網代の森で見かけた小さなカニは絵にあるような赤い手はしていませんでした。 子ガニだったのか別の種類だったのかはよく分かりませんでしたが、 右下に描かれている絵と似ているようにも思いました。 広場の左手には干潟や小網代湾が広がっていました。 広場の先にも踏み跡が続いているようでしたが、今回は歩くのを省略しました。
アカテガニの広場を整備しています
当地は、アカテガニの観察の支援と、生息地回復の実験を行う目的で、 神奈川県と小網代野外活動調整会議が協働作業によって整備を進めている「アカテガニの広場」です。 以下の点をご理解いただき、諸注意をお守り下さい。
1.ガイダンス広場の利用について
地区内には、中央にガイダンス広場が整備されています。 自然観察や休息等で利用される際には、長時間の使用・地形改変・火気使用などを控え、 ごみは持ち帰って下さい。
2.ビオトープを整備中です
広場の周辺では、アカテガニの生息地(ビオトープ)を回復するため、整備・調査作業等を実施しています。 作業地区内へは、みだりに入らず、地形の改変・動植物の採取などは控えて下さい。
3.カニパトロールへのご協力を
当地では、7月〜9月のアカテガニの放仔期に、訪問者のみなさんをご案内するカニパトロールを実施しています。 この時期のアカテガニ観察にあたっては、パトロールスタッフの指示にしたがってください。 アカテガニが安心して放仔できるよう、また、安全で充実した観察が実施できるよう、 パトロールスタッフによる案内をご利用下さい。 実施日時はここに掲示します。
4.移動は道に沿って
当地を除く小網代の谷は、ほぼ全域が私有地です。 地権者のみなさんにご迷惑のかからないよう、道から外れることなく、 自然を攪乱しないように、移動してください。
 (神奈川県、小網代野外活動調整会議)
コンクリート塀まで引き返して、塀沿いに続く道を進んでいきます。 登り気味に進んでいくと、露出した岩には階段状に切れ込みが入れてあって、歩き易くなっていました。 岩を過ぎて笹竹が道の上まで覆ってトンネルのようになった所を進んでいくと、 登り坂が始まる所で、左手の笹竹の中へ細い道がふたつ分かれていきます。 先ほどの案内図にあった「イギリス海岸」へと続いていますが、以前にも歩いているので見送っていきました。
畑地
登り傾斜が増してきますが、道には階段状に切れ込みが入れてあって、歩きやすくなっていました。 笹竹が終って傾斜が緩やかな雑木林になってくると、 道端に「小網代の森」の案内板や注意書きなどが設置されていましたが、内容はこれまでのと同様でした。 再び道の両側に笹竹が生い茂るようになった道を進んでいくと、高台にある畑地に出ました。 散策路分岐から25分ほどで来られました。 これまでの案内図によると、この辺りまでが小網代の森の範囲になるようです。 左手には畑地が広がり、その奥には海も見えていました。 畑地の先に続く舗装路になった坂道を登っていきます。
小網代の森を散策される方へ
この森の中は、水路と道路を除き、ほとんどが私有地です。 水路や道路以外の林などには、所有者の承諾なく入らないでください。
この森の中にゴミ箱はありません。 ゴミは各自で責任を持ってお持ち帰りください。
森の周辺では、農家の方が農業を営んでいます。 農地に入ったり、ゴミを捨てたりする行為はやめてください。
この森は、様々な動植物の棲みかでもあります。 動植物の採取などで、自然環境を破壊するようなことはしないでください。
保安管理上の観点から火の使用は避けてください。
この森には、マムシやスズメバチなど危険な生物も生息していますので、十分注意をしてください。
散策にあたっては、注意看板や案内看板の指示に従って、安全に通行してください。
小網代の森及びその周辺で狩猟を行う方へ
自然環境保全活動や自然観察、森林浴などを目的に多くの方がこの森を訪れます。 狩猟を行う際は十分注意をしてください。
この森の周辺には、多くの農地があります。 猟犬が入り込んで、農地を荒らしてしまうことがないよう適正に管理してください。
 (神奈川県、三浦市、(財)かながわトラストみどり財団)
坂道が終って、右側に鉄パイプ柵が続く未舗装路になった広い農道を進んでいくと、左手に道が分かれていきます。 その道はこのすぐ先の畑地へ続いているので見送っていきます。 山際を過ぎていくと、再び広い畑地に出ます。 両側に広がる畑の間の舗装路を進んでいくと左右に通る道に出ました。 右手へ進んでいくと国道134号へ続いていて、左手の道は三戸海岸へ降りていかれますが、 以前にも歩いているので、今回は先ほどの散策路分岐まで引き返していきました。
(左右の道は「三戸海岸」を参照)
往復43分ほどで散策路分岐まで引き返してきて、案内板などが設置されている僅かな高みを越えていきます。 傾斜が緩やかになってくると次第に道幅が広がって、小型車なら通っていけそうな感じになってきます。 右側には谷筋が続く山際の道を快適に進んでいきます。 岩壁の脇を過ぎていくと、散策路分岐から5分ほどで、少し明るくなった所があります。 道端に「小網代の森を散策される方へ」と題した看板が立っていました。
小網代湾
右側にあるボート置場を眺めながら真っ直ぐ進んでいきます。 設置された看板によると、シーカヤックスクール・小網代の森カヌークラブの「パドリングウルフ」の置場のようでした。 波形板塀に沿って進んでいくと、散策路分岐から7分ほどで、左右に通る舗装路に出ました。 正面には小網代湾が広がり、ボートが何艘も陸揚げされていました。 この小網代湾一帯は「かながわの探鳥地50選」にも選ばれているようで、簡単な解説板がありました。 それには今回歩いて来た小網代の森の案内図も載っていました。 また、シーカヤックに乗るのに必要なのか、満潮と干潮の時刻や潮位の一覧が貼り出してありました。 この時は丁度干潮にあたる時刻のようでした。 バス停へは左手へ進んでいくのですが、右手すぐの所に白髭神社があるので立ち寄っていきました。
かながわの探鳥地50選 小網代湾一帯
ウミウ  冬鳥。光沢のある黒い体で顔、のどは白。沿岸の断崖で集団繁殖し、魚を捕える。
ユリカモメ  くちばしと足が赤い小形のカモメ。冬鳥として渡来し、群れで魚や昆虫を捕える。
ハクセキレイ  全体に白っぽく、白い顔に黒い過眼線がある。平地の水辺に多く、市街地にも棲む。
フィールドの約束(や・さ・し・い・き・も・ち)
 ()野外活動は無理なく楽しく
 ()採集はしないで自然はそのままに
 ()静かにそーっと
 ()一本道、道から外れないで
 ()着るものにも一工夫
 ()持って帰ろう、思い出とゴミ
 ()近づかないで、野鳥の巣
 (神奈川県環境部自然保護課)
白髭神社
すぐの所にある鳥居を過ぎて石段を登っていくと、両側の大きな木の先に白髭神社があります。 この白髭神社には寿老人が祀られていて「三浦七福神」のひとつにもなっています。 社殿の奥には円い鏡がありましたが、寿老人のお姿は確認できませんでした。 その代わりなのか、巻物を持った白い顎鬚を生やした老人と立派な角を生やした鹿の絵が架けてありました。 境内には叩くと金属性の音がする「鳴石」もあったりします。
長安寿老人 白髭神社
この白髭神社は、小網代湾が昔から廻船寄航地、また三崎の避難港として全国的に知られていた関係上、 航海安全、大漁満足の神としても古くから崇拝されてきました。 天文年間、当村の漁夫の夜網にかかった霊光こうこうたる束帯姿の御神体をお祀りしたと伝えられますが、 祭神は海上安全の神の中筒男命、別名白髭明神、南極星の化身ともいわれています。 長頭老人のこの寿老神は長寿を授けるというので、 信仰する人が昔からまことに多かったといわれています。 社殿の前にある石な鳴石といい、打てばかんかんと金属性の音がするので一名「カンカン石」とも呼ばれますが、 これは「きこいかり」という錨のおもりで、海上安全のために 昔攝津の船頭が明神様がその石がほしいというので社に奉納したものと伝えられています。
 (三浦市)
白髭神社から引き返してきて、山際に続く坂道を登っていきます。 次第に高くなってきて、右側には小網代湾に停泊しているヨットなどを見渡せるようになってきます。 漁船漁業用作業保管施設の建物の手前までくると、湾への道が右手に分かれて降っていきます。 その山際に石仏などが幾つか並んでいました。 文字も刻まれているようでしたが、風化が進んでいて判読出来ませんでした。 浮き彫りの像などもかなり風化しているし苔が生えているのもあって、古くからあるもののようでした。
小網代A 急傾斜地崩壊危険区域
この区域内で、のり切・掘削・伐採等を行う場合は知事の許可が必要ですから左記へお問合わせ下さい。
 (神奈川県横須賀土木事務所)
小網代港
民家が建ち並ぶようになった道を真っ直ぐに進んでいきます。 かつては道標だったと思われるものも見かけましたが、 板はすっかり朽ちていて、文字は全く分からなくなっていました。 小さな流れを過ぎていくとT字路に突き当ります。 バス停へは左折していくのですが、右手のすぐ先が港になっているので、ちょいと立ち寄っていきました。 名前を記したものは見かけませんでしたが小網代港というようです。 釣り船でしょうか、写真を撮っていると一隻が帰港してきました。
(画像を左クリックすると、7枚の画像が順次表示されます)
T字路まで引き返して、山際へと続く道を進んでいきます。 右手への道を見送った先の突き当りを道なりに左折して、民家が建ち並ぶ路地を進んでいきます。 空地を過ぎて少し右へ曲がっていく角から左へ分かれていく路地を見送っていくと、次第に登り傾斜が増してきます。 酒類などを扱う商店の所まで来ると道が二手に分かれていますが、正面の山際に続く坂道を登っていきます。
一段と傾斜が増してくる坂道を登っていきます。 時折振り返ると、先ほどの小網代湾や、そこから続く街並みを見渡せる眺めが広がっていました。
小網代(こあじろ)バス停
傾斜が緩やかになってきた道を道なりに進んでいくと、 右手から来る県道215号とH字形に接している所に出ます。 黄色い中央線のある県道に出て左へ数10m進んでいくと小網代バス停があります。 白髭神社から14分ほどで到着しました。
三崎口駅(京浜急行久里浜線)までの便が1時間に3本程度あります。