陣馬山
散策:2011年05月中旬
【低山ハイク】 陣馬山
概 要 陣馬山は奥高尾山稜に聳える山です。 山頂からは、丹沢、奥秩父、南アルプスを一望出来る360度の素晴らしい眺めが広がっています。 今回は、和田峠へ続く陣馬街道の途中から分かれて陣馬新道を陣馬山へ登り、 奥高尾縦走路を奈良子峠まで進み、そこから陣馬高原下へと降るルートを歩きます。
起 点 八王子市 陣馬高原下バス停
終 点 八王子市 陣馬高原下バス停
ルート 陣馬高原下バス停…車止めゲート…上案下配水所…南郷林道分岐…陣馬新道入口…縦走路分岐…廻り道コース…陣馬山…栃谷分岐…和田峠分岐…789m峰…763m峰…奈良子峠…作業小屋…V字谷…七ツ久保林道…不動明王…底沢峠分岐…陣馬高原キャンプ場…辻野養魚場…明王林道起点…水場…陣馬高原下バス停
所要時間 3時間20分
歩いて... 陣馬新道では、谷筋から離れて尾根を登っていくと、結構傾斜があって息も切れてきましたが、 歩く人は多くてしっかりとした道が続いていました。 奈良子峠から植林帯の斜面をジグザグに降っていくと、V字形の谷に降り立ちました。 分岐などは特にない分かり易い道が続いていました。
関連メモ 鳥のみち, 富士見のみち, 木下沢林道, 陣馬山, 景信山
コース紹介
陣馬高原下(じんばこうげんした)バス停
高尾駅(JR中央線)の北口から、陣馬高原下行きバスにて25分、1時間に1本程度の便があります。
 土日曜 7:00 7:50 8:50 9:50 10:50 11:50...
バス停の脇に「陣馬山周辺案内」と題した案内板があって、 今回歩くコースが載っているので参考にしましょう。 案内図によると、陣馬山まで60分、奈良子峠まで45分、林道まで30分、バス停まで25分、 併せて2時間40分となっています。 このバス停は、関東ふれあいの道「鳥のみち」と「富士見のみち」の起終点にもなっていて、 その解説板もあります。
バスが出た15分ほど後に高尾駅に着いたので、かなり待つことになると思いながら乗り場に並んでいると、 暫くして臨時便が出ることになりました。 しかも「急行」とのことで、途中には夕焼け小焼けに止まるだけの便でした。 座って行くことも出来て、幸先の良いスタートになりました。
陣馬山までの所要時間
案内図を見る限りでは、「陣馬山まで60分」の範囲は、●印のあるこのバス停から山頂までと考えられますが、 案内図に記されている他の部分の所要時間と、実際に要した時間とを併せて考えると、 陣馬街道にある入口から山頂までを指しているように思えました。
(60分→22分+54分、45分→38分、30分→33分、25分→22分)
陣馬山周辺案内
【陣馬山】   国土交通省の「関東の富士見100景」に選定されています。 山頂には、富士山に向かっていななく白馬像があります。 晴天時には、360度の大パノラマが楽しめ、丹沢、奥秩父、南アルプスも望めます。
【夕やけ小やけふれあいの里】   里山をイメージした施設です。 園内には小川や芝生広場があり、親子連れでくつろぐことができます。 その他、宿泊施設、食事処、八王子出身の写真家・前田真三氏のギャラリー等があります。 また、日帰り入浴も楽しめます。
【現在地からの所要時間】
陣馬山90分、景信山220分、小仏城山260分、八王子城山340分、高尾山320分、高尾山口39分
関東ふれあいの道
関東ふれあいの道(首都圏自然歩道)は、関東地方、一都六県をぐるりと一周する長距離自然歩道で、総延長は1,665kmです。 東京都八王子梅の木平を起終点に、高尾山、奥多摩、秩父、妙義山、大平山、筑波山、九十九里浜、房総、三浦半島、丹沢などを結んでいます。 美しい自然を楽しむばかりでなく田園風景、歴史や文化遺産にふれあうことのできる道です。 より多くの人々が利用出来るよう10km前後に区切った日帰りコースを144コース設定し、 それぞれ起終点が鉄道やバス等と連絡するようにしてあります。
東京都のルートは、起点の八王子市梅の木平から、ゆるやかな起伏の続く都県境尾根を経て、 奥多摩山地を南から北に横断する変化に富んだルートです。 明治の森高尾国定公園、都立高尾陣馬自然公園、秩父多摩国立公園の三つの自然公園区域を通って 奥多摩町上日向までの延長74.4km、7コースが設定されています。
鳥のみち  高尾山口駅←19.4km→陣馬高原下
景信山から陣馬山に至る周辺一帯は、生息する鳥の種類の多いところです。
陣馬山 : 標高857m、山頂やその周辺一帯には、サクラ、カシワの木が多くみられる。また、富士山、丹沢、奥多摩の山々の展望が素晴しい。
富士見のみち  陣馬高原下←14.7km→上川乗
東京都コースの中で標高の最も高い「茅丸1,019m」があり、起伏に富んでる。 生藤山〜浅間峠間で雑木林から見え隠れする富士山がみごとです。
バス停からその先に続く陣馬街道(案下街道:地方道521号上野原八王子線)を進んでいくと、 すぐの所に分岐があります。 角には道標が立っていて、右手の道は「和田峠3.7km・陣馬山4.4km」、 左手の道は「底沢峠2.5km・明王峠3.0km」となっています。 また「521陣馬街道」の道路標識も立っていて、右手の橋を渡っていく道を指しています。 今回は和田峠へ続く右手の道の途中から陣馬新道に入って陣馬山へ登り、奈良子峠から左手の道に降りてきます。 右手に架かる橋を渡っていくと、道端に色々な形をした石碑などが並んでいました。 この近くに散在していたものをここに集めたのでしょうか。 左から3番目の石塔のようなものには「秋葉大権現」の浮き彫りがありました。 一番右側には、何故だか小さな雛人形が幾つかありました。 これからの山歩きの安全をお祈りしていきました。
車止めゲート
民家が点在する案下川沿いの道を緩やかに登っていきます。 石碑群から4分ほど進んでいくと、 「豪雨・豪雪・地震時は通行止」と掲げられた車止めゲートがあります。 柵には「車両通行止」の看板が取付けられていますが、この時には開け放たれていました。 ゲートを過ぎていくと、山際に「陣馬山 和田峠駐車場売店3km」の看板がありました。
路肩崩壊のため通行注意
 (東京都南多摩西部建設事務所)
注意
上野原方面へは幅員が狭く2t車以上の通行が困難です。
 (警視庁高尾警察署、東京都南多摩西部建設事務所)
上案下配水所
車止めゲートを過ぎると民家はなくなって、ひっそりとした谷間の道になってきます。 左下を流れる案下川の水音を聞きながら坂道を緩やかに登っていきます。 右側に高い石垣が続くようになると、柵で囲まれた設備があります。 車止めゲートから5分ほどの所になります。 入口の門にある標識によると、東京都水道局の上案下配水所というようです。 左側には小屋が幾つか並んでいました。
徐行
車両通行者へお願い
この道路はハイカーの利用が多いので、走行には充分注意して下さい。
 (東京都南多摩建設事務所)
警告 不法投棄巡視区域
ここは、不法投棄パトロールの実施区域です。 ごみ等が投棄された場合には、ごみの内容等から投棄した者を調べ、 その責任において処理していただきます。 ごみを投棄すると、処罰されます。
 (八王子市、高尾警察署)
南郷林道分岐
「陣馬山 和田峠駐車場売店2.5km」の看板を過ぎていくと、左手に道が分かれていきます。 配水所から9分ほどの所になります。 脇に立つ看板によると南郷林道というようです。 入口にはロープが張られていて、一般車両は通行止めのようです。 脇には「南郷林道」の標柱も立っていて、「巾員4米、延長239米」となっています。 手元の地形図によると、林道は尾根を越えて南側まで続いている訳ではなくて、 手前で行き止まりになっているようですが、239mよりは長い道が描かれています。
林道南郷線
これから先は林業経営のため開設された林道です。 一般車輌の通行はご遠慮ください。 止むを得ず乗入れる場合は次の事項にご注意ください。
1.道幅が狭い。
2.急カーブ、急勾配の連続。
3.路面未舗装、落石、崩土が多い。
4.単車線で交換場所が少ない。
 (東京都森林事務所浅川林務出張所)
緑は友だち 山火事注意
みんなで守ろう この自然
たばこ・たき火はよく消そう
 (森林災害保険、東京都、東京消防庁)
陣馬新道入口
南郷林道を見送ったすぐ先に分岐があります。 陣馬高原下バス停から22分ほどの所になります。 角には道標が立っていて、正面に続く道は「和田峠2.4km」、 左手の道は「陣馬山山頂1.9km」、今来た道は「陣馬高原下バス停1.3km」となっています。 「陣馬山ハイキングコース案内図」もあって、 ここから陣馬山までのルートが載っているので参考にしましょう。 「和田峠茶屋」の看板も出ていて、正面の舗装路で和田峠まで「2.4km30分」、 そこから陣馬山頂まで、階段コースで約15分・廻り道コースで約20分となっています。 正面に続く陣馬街道は以前にも歩いているので、 今回は以前から気になっていた左手の山道に入っていくことにしました。 バス停にあった案内図では「陣馬新道」となっていた道で、 ここの案内図では「陣馬山新ハイキングコース」となっています。
陣馬山ハイキングコース案内図
現在地←1.9km→陣馬山々頂(新ハイキングコース経由)
現在地←1.3km→陣馬高原下バス停←3.2km→夕やけ小やけふれあいの里
山でのマナーを守りましょう。
1.樹木を傷つけないようにしましょう。
2.山野草の採取は出来ません。
3.動物や昆虫を大切にしましょう。
4.たき火は出来ません。
5.ゴミは各自が家まで持ち帰りましょう。
 (八王子観光協会)
谷筋を流れる案下川沿いに続く緩やかな道を進んでいきます。 2分ほど進んでいくと、案下川に架かる小橋を渡っていきます。 若葉が伸び出した細木などが生える植林帯を更に2分ほど進んでいくと、道端にテーブル・ベンチがありました。 苔むしていて、かなり年季が入っているようでした。 そのすぐ先に再び小橋が架かっています。 先ほどの案内図によると、橋の下を流れているのは、案下川の支沢になるようです。
小橋を過ぎて1分ほど進んでいくと、道は谷筋から離れて右手の尾根へと登っていきます。 角には道標が立っていて、右手に曲がっていく道は「陣馬山山頂」、 今来た道は「陣馬高原下バス停」となっています。 曲がり角の手前から左手を流れる沢に降りて行く踏み跡があったので、ちょいと降りてみました。 上流側に小滝があって、心地よい水音を響かせていました。 暑い夏場だと水分補給するのに良さそうに思えましたが、この時はまだ5月だし、 登り始めてまだ時間もそれほど経っていなかったので、ひと息入れるだけにしておきました。
小滝を後にして右手の植林帯の尾根へ続く道を登っていきます。 これまでの緩やかな道から一転して、かなりの傾斜がありますが、 下草などは生えておらず明瞭な道が続いていました。 時折横木の階段があったりもする尾根道を、右・左と曲がりながら登っていきます。 次第に汗が噴き出てきて息も切れてくるので、何度も立ち止まって汗を拭いながら、ゆっくりと登っていきました。 小滝から14分ほど登って雑木林の尾根に出ると、道標が立っていました。 左手の道は「陣馬山山頂」、今来た道は「陣馬高原下バス停」となっています。 右手を指す板もあって「行き止まり」となっていますが、 尾根は続いていても踏み跡らしきものは見かけませんでした。 手元の地形図では、ここは標高600mほどの所で、破線の道がクランク形に曲がっている角になるようです。 ここは道標に従って、左手へと登っていきます。
ゴミは持ち帰りましょう。 整備された道以外は通らないでください。
これまでよりは少し傾斜が緩んできた尾根道を登っていきます。 右側には雑木林、左側には植林帯が続いていました。 先ほどの道標から8分ほど進んでいくと、更に緩やかな尾根の背になってきました。 こんな道がずっと続けばいいがと思っていると、すぐ先から再び急傾斜の登りになります。 どんどん急になってくる坂道を、呼吸を整え汗を拭き拭き登っていきました。 最初は林床に下草などは生えていませんが、その内に道の周囲に細い木などが生えるようになってきます。 それでも道を隠すほどではなくて、明瞭に続いていました。
木の根が剥き出したりする急な尾根を右・左と曲がりながら登っていくと、正面に道標が立っていました。 右手の道は「陣馬山山頂」、今来た道は「陣馬高原下バス停」となっています。 左手には丸太のベンチが二組設置されていました。 「境石標示 東京都」と書かれた杭もあって、その袂には石標もありました。 傾斜が増してきた所から9分ほど登ってきた所で、手元の地形図によると標高740m辺りになるようです。 ここで道は正面の高みを巻くようにして、右手へ曲がっていきます。
火気に注意
 (東京都)
陣馬市行造林地
所在地上恩方町3354番地の2外
植栽面積1.75ヘクタール
植栽年度昭和51年度
植栽樹種ひのき
林小班2林班ち小班
 (八王子市経済部農林課)
縦走路分岐
急坂が終ってホッとしながら、斜面を横切るようにして続く緩やかな道を進んでいきます。 斜面に生える雑木の若葉を愛でる余裕も出て来ました。 程なくして、少し登り坂になってきた道を進んでいくと僅かな谷筋になってきます。 谷向かいにも山道が見えるようになってくると分岐があります。 角には道標が立っていて、右手の道は「陣馬山山頂」、 左手の道は「高尾山・景信山方面」、今来た道は「陣馬高原下バス停」となっています。 左手の道は陣馬山から景信山や小仏城山を経て高尾山へ続く縦走路に出られるようですが、 ここは右手の道を進んでいきます。
廻り道コース
右手へ進んでいくと、すぐに左右に通る広めの道に出ます。 脇には道標が立っていて、右手の道は「和田峠0.8km」、 左手の道は「陣馬山山頂0.4km」、今来た道は「陣馬高原下バス停2.8km」となっています。 左右に通るこの広めの道は、和田峠から陣馬山の山頂へ続く道で、 陣馬新道入口にあった看板では「廻り道コース」となっていた道で、 小型の荷物運搬車なら通って行けるだけの幅があります。 これまで歩いてきた陣馬新道(陣馬山新ハイキングコース)はここで終わりになるようです。 ここは左手へ続く広めの坂道を登っていきます。 登り始めたすぐ左手が開けていて広場のようになっています。 以前に「陣馬高原山の家」が建っていた所のようです。
少し傾斜が緩んできて、新緑が清々しい谷筋を進むようになります。 道が二手に分かれていますが、すぐ先で合流します。 その先へ進んでいくと、大きく右へ曲がって登り傾斜が増してきます。 明るい雑木林の尾根を左へ曲がりながら登っていくと分岐があります。 両方とも同じほどの幅があって、どちらへ進んだものかと迷うところです。 左手の道は以前にも歩いていて、陣馬山のすぐ東側の縦走路へ続いていました。 今回は右手の道を登っていきました。
雑木林の広い尾根を左・右と曲がりながら3分ほど登っていくと、樹木が途切れた山頂部に着きます。 緩やかになった道をその先へ進んでいくと、都立高尾陣場自然公園の陣場山園地便所があります。 その前には「関東ふれあいの道」の案内板が設置されていますが、陣馬高原下バス停にあったのと同様の内容でした。
(「陣場」と「陣馬」の表記があるようですが、そのまま載せておきます)
このトイレは自然の恵みで成り立っています。 水は雨水。電気は太陽を利用しています。 大切にご使用下さい。
陣馬山 (標高857m)
陣場山園地便所を過ぎて左へ曲がっていくと、幅の広い横木の階段があります。 この階段を登っていくと陣馬山の山頂に着きました。 陣馬新道入口から54分ほどで登って来られました。 山頂には陣馬山の象徴にもなっている白馬の像が立っています。 その袂には「陣馬高原山頂標高857m」の銘板が取り付けられています。
山頂には「かながわの景勝50選」の石碑や、 「藤野町十五名山 陣馬山 標高857m」の標柱が建っています。 この陣馬山は東京都(八王子市)と神奈川県(相模原市藤野町)の都県境にもなっていて、 以前には「都・県・境」の標識も立っていたのですが、この時にはなくなっていました。
陣馬山について
陣馬山は、東は東京都八王子市上恩方町、西は神奈川県藤野町佐野川字和田峠、南は同町沢井字陣場に接し、 標高857メートルで山頂には三角点があります。 陣馬山の名は、戦国時代に北条氏と武田氏が対陣したことかあ、陣張山と言われたものが、 後に陣馬山(陣場)と呼ばれるようになったと伝えれています。 天正年間には、甲斐武田氏の狼煙台があったとのことです。 360度、まさに十三州の眺望は、昔から展望の山として有名です。 頂上附近はカヤを主とした草原で、子供や高齢者でも登れ、交通の便も良く、 都心から手軽に日帰りできるハイキングコースとして、親しまれている山です。
 (神奈川県自然環境保全センター、藤野町役場)
陣馬山の山頂からは何も遮るものがない360度の大パノラマが広がります。 丹沢、奥秩父、南アルプスなどが見渡せるとのことですが、この時には遠くは少し霞んでいました。 居合わせた人の話では江ノ島も見えるとのことでしたが、確認出来ませんでした。 条件が良いと富士山も綺麗に見えるのですが、この時はぼんやりとした姿でした。 山頂には富士見茶屋・清水茶屋・信玄茶屋の3軒の茶店があって、この時にはすべて営業していました。 その中の1軒に入って、注文したおでんをおかずにしながら、かなり早い昼食タイムにしました。
陣馬山から良く晴れた日に見える山々
南から西へ360度順に、房総半島・三浦半島・江ノ島・仏果山・大山・丹沢山・蛭ヶ岳・檜洞丸・大室山・道志山塊・ 富士山・三ッ峠・南アルプスの赤石岳と悪沢岳・滝子山・小金沢山・大菩薩峠と大菩薩嶺・奥秩父の金峰山・ 北奥千丈岳・國師岳・三頭山・生藤山・鷹ノ巣山・御前山・大岳山・尾瀬の至仏山・燧岳・日光白根山・男体山・ 女峰山・赤雉山・筑波山・東京都内・横浜市内等が見えます。
 (神奈川県自然環境保全センター、藤野町役場)
お腹も満ちて眺めも堪能したら、奈良子峠へ向かっていきます。 富士見茶屋の東側に立つ道標「明王峠1.9km・景信山5.7km」が指す横木の階段を降っていきます。 階段が終る辺りにも道標が立っていて、 正面の道は「栃谷・藤野駅」「至 相模湖、明王峠・景信山・小仏峠・高尾山」となっています。 緩やかで広くなった尾根道を進み始めると、すぐに左手へ降っていく道があります。 和田峠へ降っていく「廻り道コース」になりますが、見送っていきます。 右手に広がる丹沢や富士山などを眺めながら、快適な尾根道を進んでいきます。
栃谷分岐
程なくして現れる幅の広い横木の階段を1分弱で降り切って緩やかに進んでいくと分岐があります。 左右に道標が立っていて、正面の道は「栃谷尾根コース・JR藤野駅」「陣馬登山口バス停5.5km・藤野駅7.4km」、 左手の道は「明王峠1.8km・景信山5.6km」、 今来た道は「陣馬山」「陣馬山0.1km・和田峠0.8km」となっています。 ここは奈良子峠へ向かって左手の横木の階段を進んでいきます。 階段を降っていくと、左手から道が合流してきます。 和田峠から続く「廻り道コース」が尾根に着く直前で分かれてきた道になります。
(正面の道は「景信山」を参照)
和田峠分岐
左手からの道を併せてその先へ進んでいくと横木の階段を降っていきます。 30秒ほどで降り切って、その先に続く広くて緩やかな道を進んでいきます。 少し降り坂になってくると、また横木の階段が現れます。 1分ちょっとかけて降り切ってその先へ進んでいくと分岐があります。 陣馬山から10分ほどの所になります。 角には道標が立っていて、正面の道は「 明王峠1.5km・景信山5.3km」、 左手から来る道は「和田峠・陣馬高原下バス停」、 今来た道は「陣馬山0.4km・陣馬高原下バス停4.8km」となっています。 左手から来る道は、陣馬新道を登ってきた所の縦走路分岐から分かれてきた道だと思われますが、 確かめた訳ではありません。 ここは正面に続く広い尾根道を進んでいきます。
植林帯と雑木林を分ける広い尾根道を緩やかに2分ほど進んでいくと、関東ふれあいの道の里程標があって、 この先の道は「高尾山口14.0km」、今来た道は「陣馬高原下5.0km」となっています。 道端にある「カラ類の群」の解説板を過ぎていくと、 尾根道はこんもりとした高みの右斜面を進むようになります。 和田峠分岐から4分ほどの所になります。 降り始める辺りから左手の高みへと踏み跡が続いていたので、ちょいと登ってみることにしました。
カラ類の群
冬枯れの雑木林を歩いていると、カサコソと小さな音をたてながらゆっくりと移動してゆく 鳥の群によく出あいます。よく見てみると、たいがいは数種類の鳥を見分けられます。 カラ類の混群です。春夏の繁殖期には別々に行動していたシジュウカラ・ヒガラ・ヤマガラ・ コガラ・エナガ等のカラ類に、ときにはメジロ・ウグイス・コゲラ等も加わって、 一緒に行動するようになるのです。
789m峰
林床には細木が生えていますが、まだ青葉が茂る季節ではなかったので、踏み跡はよく確認出来ました。 1分半ほど登っていくと、一番高いと思われる所に着きました。 そこから道なりに少し右へ曲がった所に「境石標示 東京都」と書かれた杭があって、 その袂に石標もありました。 手元の地形図にある789m峰だと思われます。 杭を過ぎて降り気味になってきた道を1分ほど進んでいくと、 道端の切り株に黄色テープが巻かれていて、「南郷山」と書かれていました。 この高みの名前なのでしょうか。 Web八王子事典に載っている「南郷頂」は、この高みになるようです。 「縦走路が通る」とありますが、その昔の縦走路はこの高みを越えていくルートだったのでしょうか。
南郷頂
案下川の源流近くの南郷沢の水源の山。高さ789m。 陣馬山の東にあり、縦走路が通る。山名末尾の訓みは不詳。
 (出典:Web八王子事典)
テープが巻かれた切り株を過ぎていくと、降り傾斜が増してきます。 植林地の尾根に続く踏み跡を辿りながら降っていくと、 切り株から3分ほどで、高みを巻いてきた尾根道に降り立ちました。 広くて緩やかな尾根道を30秒ほど進んでいくと、再び左手にこんもりとした高みが現れます。 尾根道はその高みを右手から巻くようにして続いています。 先ほどの789m峰の東南東200m辺りにある標高760mほどの高みになるようです。 手前には「ゴミは持ち帰りましょう」の標識が設置されていて、 その脇から高みへ続く踏み跡も見受けられましたが、地形図には「点」も描かれていないので、 ここは高みには登らずに、正面の広い尾根道を進んでいきました。
高みを巻くようにして続く尾根道を進んでいきます。 左手の尾根が高くなってから次第に低くなってくると、その尾根と合流しました。 合流地点は小広くなっていて、「鳥獣保護区」の赤い標識も立っていました。 高みから降ってくる踏み跡を併せて先へと進んでいくと、すぐ正面に僅かな高みがあります。 その高みを越えていく道と、左手から巻いていく道に分かれていますが、 高みを越えていく道の方が明瞭になっています。 今回は高みを越えていく道を進んでいきました。 坂道を登って高みへ着いて、少し左へ曲がりながら降っていくと、巻き道と合流します。
巻き道を併せて緩やかになった尾根道を進んでいくと、1分もしない所に分岐があります。 正面の高みへ登っていく道と、高みを右手から巻いていく道のようです。 角には「水源の森林 神奈川県」の標識が立っています。 両方ともしっかりとした道になっていますが、道標類は見かけませんでした。 右手は巻き道だろうと判断して、今回は正面に続く道を登っていきました。
763m峰
広い尾根道を2分ほど登って一番高いと思われる所に着くと、 道端に「水源の森林 神奈川県」の標識が立っていました。 この辺りが、手元の地形図にある763m峰だと思われます。
高みを越えて、その少し先から始まる幅の広い横木の階段を降っていきます。 右・左と曲がりながら2分ほど降って緩やかな道になると、右手から道が合流してきました。 手前で分かれてきた巻き道と思われますが、確かめた訳ではありません。 角には「水源の森林 神奈川県」の標識が立っていましたが、 道標類は見かけませんでした。
山火事から森を守ろう
 (相模原市消防局・消防団 津7-10)
緩やかな尾根道を2分ほど進んでいくと、少し左へ曲がりながら降っていく横木の階段が現れます。 その手前に関東ふれあいの道の里程標があって、 この先の道は「高尾山口13.0km」、今来た道は「陣馬高原下6.0km」となっています。 この右手に僅かな高みがあって、そこに石碑がありました。 向こう側を向いていて、脇には「水源の森林 神奈川県」の標識も立っていました。 石碑には「馬 牛 観世音菩薩」と刻まれていました。 石碑は割れているようで、針金で縛って何とか立っている状態でした。 その台座には「杤谷 落合 上澤井 中」「佐川 中」などと刻まれていましたが、 関連する地区の名前のように思えました。
(杤谷の「杤」は木偏に萬と書いて、現在の表記では「栃谷」のことのようです)
奈良子峠
石碑を後にして横木の階段を降ってその先へ進んでいくと、道が左右に分かれている浅い鞍部に着きました。 陣馬山から38分ほどで到着しました。 左右に立つ道標によると、ここは奈良子峠というようです。 右手の道は「栃谷鉱泉3.2km・陣馬登山口バス停7.3km(藤野方面)」「陣馬の湯を経て藤野駅」、 左手の道は「陣馬高原キャンプ場1.4km」、正面の道は「明王峠0.4km・景信山4.2km」「明王峠」、 今来た道は「陣馬山1.5km・陣馬高原下バス停5.2km」「陣馬山」となっています。 「陣馬高原キャンプ場」を指す板には「難路(石・障害物多い・急坂)」「陣馬高原下バス停へ」とマジックで書き込まれていました。 手元の地図には左手の道は載っていませんが、道は続いているようでした。 「難路」とのことで心配ではありましたが、今回はここから左手の道を降っていきました。
奈良子峠
陣馬山と堂所山の間、萩ノ丸のすぐ西にある峠。高さ730m。 ここから奈良子尾根が西南に派出し、神奈川県藤野町の栃谷へ下る道が通じる。 明治・大正期に八王子方面への通路として使われたという。 (訳注:20007年の市町村合併により、藤野町は相模原市藤野町になりました)
 (出典:Web八王子事典)
山火事に注意
集う森 声かけ合って 火の始末
 (八王子消防署、八王子市消防団、八王子山火事防止協議会)
あなたは 山と恋人を愛す人 山と良心を汚す人 ゴミも恋人も捨てないでね
小さな火 "まさか"がおこす 山の火事
 (神奈川県)
作業小屋
左手に戻るようにして続く道を進んでいきます。 下草がほとんど生えていない植林帯の斜面に沿って緩やか続く道を2分ほど降っていくと、 道は右手へ折れ曲がっていきます。 その先でも少しずつ間隔が狭まりながら、右・左と折れ曲がって植林帯の斜面を降っていきます。 分岐のような所もなくて分かり易い道を降っていくと、 右へ曲がっていく角から2mほど入った所に小屋がありました。 奈良子峠から7分ほど降って来た所になります。 金属製の板が下げられていて、目や鼻などのある樹木の絵が描かれていました。 小屋の中にはベンチが備え付けられて、谷側が開いた構造になっていました。 林業の作業用の小屋でしょうか。 この辺りから、道には砂利が見られるようになります。
小屋を過ぎて更に2分ほどジグザグに降っていくと、谷筋になってきます。 「明王造林地」の看板を過ぎて林床に細木などが生えるようになってくると、 道端にある岩の上に小石が沢山積み上げられていてケルンのようになっていました。
多摩森林育成事業 明王造林地
所在地八王子市上恩方町3768外8筆
植栽面積4.03ha
植栽樹種ヒノキ
植栽年度昭和61年度
この森林は、都行造林地です。 許可無く林産物の採取等の行為はできません。
 (東京都南多摩経済事務所)
V字谷
ケルンを過ぎて更に1分半ほど降っていくと、正面が開けたV字谷になってきます。 奥の方には尾根が見えていましたが、方角からすると要倉山などがある尾根でしょうか。 道の両側には雑木が生い茂って回廊のようになった所を降っていくと、谷筋の道に降り立ちました。 周囲には2〜3mほどに切られた樹木が沢山放置されていました。 過日の台風などによる倒木を始末して、まとめて置いているのでしょうか。
これまでよりも緩やかになった谷筋の道を4分ほど進んでいくと、僅かながあります。 橋などは架かっていませんが、幅は狭くてとても浅いので、難なく渡っていけます。 この先は少し道幅が広がって、歩きやすい道になってきます。 右手を流れる沢沿いに続く道を緩やかに降っていきます。 次第に大きくなってくる沢沿いに進んでいくと、右手が開けてきて、上の方に尾根が見える所がありました。 その辺りから道幅は更に広がって、小型車なら通っていけそうな道になってきます。
七ツ久保林道
右手を流れる沢の水音を聞きながら、快適になった道を緩やかに降っていきます。 谷筋の植林帯に続く道を進んでいくと、開けた所に出ました。 左手からは、コンクリート護岸された沢が合流してきていました。 奈良子峠から25分ほど降って来た所になります。 沢はコンクリート橋の下に埋設された直径1m以上の太い管を通って、右手の沢へと流れ込んでいました。 ここからは更に道幅が広がってきます。 この先にある標識によると七ツ久保林道というようです。
山火事注意
火の始末 山に来るたび 歩くたび
タバコの投げ捨てはやめましょう。
 (東京都)
火気に注意
 (東京都)
防ごう山林火災
火の用心
不動明王
右手から流れてくる沢に架かるコンクリート橋を渡っていくと、右手の尾根が次第に低くなってきます。 やがて尾根が道と同じ所まで降りてくると、山際に祠がありました。 曲がり角からそこへ続く踏み跡があったのでちょいと登ってみると、 「不動明王」と書かれた額が掛けられた建物の中に小祠がありました。 祠の前にはワンカップが沢山お供えされていました。
山火事に注意
燃やすまい、みなくる山、あるく山
 (八王子消防署、八王子市消防団、八王子山火事防止協議会)
燃やすまい 水のふるさと 緑の資源
山火事注意
 (森林国営保険、東京都、東京消防庁)
底沢峠分岐
不動明王から往復1分半ほどで引き返してきて、左手を流れる沢に架かるコンクリート橋を渡っていくと、 右手から緑色の欄干の橋を渡って広い道が合流してきます。 奈良子峠から33分ほどで降りて来られました。 角には道標が立っていて、右手の道は「底沢峠・明王峠」、正面の道は「陣馬高原下バス停」、 今来た道は「奈良子峠」となっています。 左脇には道路標識「七ツ久保林道」が立っていました。 右手の道にも道路標識「中の沢作業道」が立っていました。 右手の道は底沢峠から降って来た道ですが、正面に続く簡易舗装された広い道(明王林道)を進んでいきます。
(右手の道は「木下沢林道」を参照)
七ツ久保林道
幅員3.6m 延長261m
 (昭和48年度開設 八王子市)
中の沢作業道
幅員2.7m 延長371m
 (昭和62年度開設 八王子市)
これから先は、林業経営のための林道です。 一般車両の通行はご遠慮ください。
 (八王子市)
山火事注意
たき火は絶対にやめましょう。
たばこの火に注意しましょう。
ゴミ・あきカン・あきびんを捨てないようにしましょう。
 (八王子市)
陣馬高原キャンプ場
底沢峠からの道を併せて、簡易舗装された道を沢沿いに降っていきます。 2分ほど降っていくと、左手に陣馬高原キャンプ場があります。 道から一段高くなった山際にバンガローなどが幾つも建っていました。 バンガローを始めとして、電燈・布団・毛布・マキ・テントなどを借りられるようで、 各々の料金表がトタン板に書いてありました。 この200mほど先にある養魚場で申し込むのだそうです。
火の始末 山にくるたび 歩くたび
山はたばこが嫌いです。
 (八王子消防署、八王子山火事防止協議会)
燃やすまい 水のふるさと 緑の資源
山火事注意
 (森林国営保険、東京都、東京消防庁)
辻野養魚場
キャンプ場を後にして植林帯の中に続く簡易舗装された道を更に降っていきます。 脇を流れる沢には所々に取水口が設置されていたりします。 沢には小さな滝のような所もあって、心地よい水音が響いていました。 樹木に囲まれた緩やかな道が続いていて、気分も爽やかに歩いていけます。 左手にある空地のような所を過ぎていくと、道幅が広がった先に辻野養魚場がありました。 先ほどのキャンプ場に書いてあった養魚場で、釣り堀としても営業されているようでした。
当養魚場は卸売の為、つり堀は日曜・祭日のみ営業致しております。
「飲み物」の持ち込み、ご遠慮下さい。
 (辻野養魚場)
明王林道起点
沢に架かるコンクリート橋を渡っていきます。 沢にある小さな滝を見ながら簡易舗装された道を快適に進んでいきます。 沢向こうに渡る木橋などを眺めながら進んでいくと、 コンクリート製の柱に太い丸太が渡された頑丈そうなガードレールが続くようになります。 ガードレール沿いに2分ほど進んでいくと、 右手から流れてくる支沢に架かるコンクリート橋の手前に「明王林道」の道路標識が立っていました。 底沢峠分岐から15分ほどの所になります。 標識に書かれた「延長」からすると、底沢峠分岐からここまでが明王林道になるようです。
明王林道
幅員3.6m、延長1,013m
 (昭和36年度開設 八王子市)
これから先は、林業経営のための林道です。 一般車両の通行は、ご遠慮ください。
 (八王子市)
水場
明王林道の起点を過ぎて1分ほど進んでいくと、数軒の民家の建つ石垣の下を過ぎていきます。 民家が終って植林地に入っていくと、道端の崖に管が設置されていて、水が流れ出ていました。 明王林道の起点から3分ほどの所になります。 長い管も引かれていて、取水口にもなっているようでした。 流れ出る水を掌に受けて少し飲んでみると、冷たくて美味しい水でした。
川向こうに点在する民家へ続く西入橋を見送っていくと、右側に大きな石碑がありました。 その後には石仏などが幾つも並んでいて、左手からは石段が上へと続いていました。 手元の地形図によるとこの上にお寺があるようですが、訪ねるのは省略しました。
陣馬高原下(じんばこうげんした)バス停
民家が増えてきた道を進んでいくと、円筒形の昔懐かしい形をした郵便ポストを過ぎた先に分岐があります。 最初に、陣馬高原下バス停から陣馬山へと向かっていった分岐になります。 そこを右手へ進んでいくと、すぐの所に最初の陣馬高原下バス停があります。 底沢峠分岐から22分ほどで歩いて来られました。
高尾駅(JR中央線)まで、高尾駅北口行きバスにて25分、1時間に1本程度の便があります。
 土日曜 ...12:40 13:40 14:40 15:40 16:40 17:40 18:40 19:40 20:40
係り員と運転手の会話を聞いていると、乗客が多い休日などの午後には臨時便が出るようでした。 この時も、私が乗った定期便の少し後に臨時便が出るような話でした。