相武尾根
散策:2011年04月上旬
【低山ハイク】 相武尾根
概 要 相武尾根は相模国と武蔵国の国境に続く尾根です。 周囲には横浜市民の森や横浜自然観察の森などがあって、横浜市のみどりの七大拠点にもなっています。 今回は横浜自然観察の森から相武尾根に出て、関谷奥見晴台を経て大丸山へ登り、 金沢市民の森のひょうたん池のある谷筋へ降りていきます。
起 点 横浜市 横浜霊園前バス停
終 点 横浜市 港南環境センター前バス停
ルート 横浜霊園前バス停…横浜自然観察の森…モンキチョウの広場…ヘイケボタルの湿地…相武尾根…関谷奥見晴台…13番鉄塔…大丸山…金沢市民の森…ひょうたん池…清戸の広場…相武尾根…いっしんどう広場…円海山…港南環境センター前バス停
所要時間 2時間20分
歩いて... 大丸山からひょうたん池へ降る道は、金沢市民の森の再開園に向けて整備が進められています。 以前よりも広くて歩きやすい道になっていました。 しかし、関谷奥見晴台からの道や延命水のある谷道は非公開のようでした。
関連メモ 鎌倉アルプス, 六国峠, 金沢市民の森, 瀬上池, 鎌倉アルプス, 鎌倉アルプス, 大丸山, 瀬上池, 相武尾根, 相武尾根,
金沢市民の森, 氷取沢, 相武尾根
コース紹介
ヘイケボタルの湿地
金沢八景駅(京浜急行本線)から庄戸行きバス、本郷車庫前行きバス、上郷ネオポリス行きバス、 大船駅行きバスに乗って横浜霊園前バス停で下車します。 バス停から150mほど引き返して来ると、「横浜自然観察の森入口」の標柱や道標の立つ分岐があります。 車止めを過ぎて、一文字ずつの「よ・う・こ・そ・自・然・観・察・の・森・へ」の標識が並ぶ石段を登っていくと、 横浜自然観察の森モンキチョウの広場に出ます。 東屋の脇から続く広い散策路には、クイズ形式で自然に関する解説板などが点々と設置されています。 樹木に掛けられた巣箱などを眺めながら進んでいくとヘイケボタルの湿地があります。 池のようになった湿地にはボードウォークが設置されているので歩いてみました。
ヘイケボタルの湿地
くぼ地にしゃめんからしみ出てくる水や雨水をためてできた湿地です。 水の中や水のまわりのいろいろな生きものが住んでいます。 湿地はほおっておくと植物におおわれ、どろがたまってやがて消えてしまいます。 そこでここでは人手をかけて、草取りやどろ上げをしています。 土のやわらかい水ぎわは、ホタルやゲンゴロウ等がさなぎになったり、 しめったところの好きな植物が生えるたいせつな場所、 そこで人間が土をふみかためないように、木道を作ってあります。
関谷奥見晴台
ウグイスの草地への分岐やノギクの広場への分岐を見送っていくと、 車止めを過ぎた先で左右に通る相武尾根に出ます。 人気のあるハイキングコースになっていて、いっしんどう広場から鎌倉天園へと続く広くてしっかりとした道です。 いっしんどう広場へは左手に進んでいくのですが、右手すぐの所に関谷奥見晴台があるので、立ち寄っていきました。 新たになった案内板の脇から続く横木の階段をひと登りすると、関谷奥見晴台に着きます。 東側が開けていて、横浜の街並みなどを見渡すことが出来ます。 桜でしょうか、脇に植えられた幼木が濃い色の花を咲かせていました。 以前にはここから谷筋へ降りる道があって雰囲気のいい散策が出来たのですが、 今では保護区になって柵で封鎖されています。
円海山周辺を歩いてみませんか
円海山周辺の森は横浜市のみどりの七大拠点のひとつに数えられ、横浜市では貴重なみどりとなっています。 自然の中をのんびりと散策してみましょう。
A:ビートルズトレイル、 B:氷取沢市民の森ルート、 C:氷取沢-いっしんどうルート、 D:光明寺-梅沢山ルート、 E:瀬上市民の森ルート、 F:峯市民の森ルート、 G:六国峠ハイキングコース、 H:金沢市民の森コース  (横浜市)
大丸山 (標高156.8m)
尾根道に引き返してその先へ進んでいくと、カシの森特別保護区の入口があります。 柵が設置されて立入禁止になっていますが、その道の反対側に小尾根へ登っていく階段があります。 金属網の階段をひと登りすると、送電線の鉄塔「中野町線No.13」が立っています。 鉄塔を取り囲む柵の前から左手へ続く山道を歩いていきます。 あまり歩かれていない様子ですが、草木が芽吹く前とあって、道は明瞭に続いていました。 緩やかな小尾根の道を進んでいくと大丸山に着きます。 「横浜市最高峰大丸山156.8m」の標柱や四等三角点が設置されています。 東側が開けていて、先ほどの関谷奥見晴台よりも街並みや東京湾などを間近に望むことが出来る眺めが広がります。 
ひょうたん池
大丸山からは東の谷筋へ降っていく道があります。 金沢市民の森になっていて、しっかりとした道が続いています。 擬木で出来た横木の階段混じりの道を降っていくと、谷筋が合流している地点に降り立ちます。 その手前にある崖には、手摺付きのボードウォークのような階段が設置されています。 以前には右手の谷筋に関谷奥見晴台へ続く道があったのですが、 今では「動植物保護のため立入りはご遠慮下さい」の看板が出ていて立入禁止になっています。 谷筋を流れるせせらぎに架かる木橋を渡って、手摺が設置された歩道を進んでいくと、ひょうたん池があります。 手前にあるのが「新ひょうたん池」で、その先の尾根の登り口付近にあるのが「旧ひょうたん池」でしょうか。 モンキチョウの広場にあった案内図によると、この谷筋は塔ヶ久窪と云うようです。
湿地を大切にしよう
木に囲まれている湿地は干上がることなく一年中じめじめした環境です。 その場所を好きないきものが暮らしています。 オニヤンマ、カワセミ、セキレイ、ヒキガエル、ホンドタヌキ、ハンゲショウ、ミヤマシラスゲ、ツリフネソウ  (横浜市)
よこかんみなみ(圏央道-横浜環状南線)
ひょうたん池ヒメウキガヤの保全について
「金沢市民の森」区域内の横浜環状南線(横環南)事業予定地内に存在するここ「ひょうたん池」には、 神奈川県の絶滅危惧種に指定されている「ヒメウキガヤ」が生育していました。 平成11年、ヒメウキガヤの生育できる湿原環境の保全、水辺環境の創出を図るため、 上流部に「新ひょうたん池」を造成し、ヒメウキガヤの移植を行いました。 現在までの追跡調査では、移植したヒメウキガヤは順調に生育しており、 また、「新ひょうたん池」周辺の植生や動植物も安定した状況が維持されています。
○ヒメウキガヤとは   河川の上〜中流域、水路・水田などの水辺や水中に生育するイネ科の多年草です。 葉は水面に浮遊するか立ち上がり、ときには沈水状態でも生育します。 北海道、東北地方では一般的に見られる場所もありますが、 神奈川県内では生育域が限られてしまうため、絶滅危惧種に指定されています。
 (東日本高速道路株式会社 関東支社 横浜工事事務所)
武蔵と相模の国境
旧ひょうたん池から左手に続く横木の階段を登っていくと清戸の広場がある高みに着きます。 その先へ軽く降っていくと金沢動物園方面へ続く道に出ますが、 右手の金沢動物園方面の道は工事中のため通行止になっています。 左手へ進んで相武尾根に出て、広い尾根道を進んでいきます。 馬頭の丘休憩所・馬の背休憩所への分岐を見送っていくと、木橋が尾根にふたつ架かっています。 橋を渡って、その先にある漆窪休憩所・瀬上池への分岐を見送っていきます。 石畳みになった切通を軽く登っていくと、僅かな高みに着きます。 この尾根道は「武蔵と相模の国境」になっていて、たたら師が歩いた鉄の道でもありました。
武蔵と相模の国境 鉄の道
この尾根道はその昔、武蔵の国と相模の国の国境の一部で、 「たたら師」(昔、鉄をつくっていた職人たち)が通った道でもありました。 昔の人は「たたら」という製法をつかい、木炭を混ぜた砂鉄を粘土でできた炉で熱して溶かし、 鉄をつくっていました。 円海山のまわりでも古い「たたら」の遺跡がいくつか発見されています。
いっしんどう広場
馬の背のような鞍部を過ぎて軽く登っていくと、おおやと広場・氷取沢市民の森への分岐があります。 その先にある大丸広場・瀬上池への分岐を見送っていくと、 横木の階段をひと登りした所にいっしんどう広場があります。 「関東の富士見百景」にも選定され、条件が良いと富士山を望むことが出来ますが、 この時には生憎と霞んでいて見えませんでした。 広場にはテーブル・ベンチが幾つか設置されているので、ひと休みしていくのに良い所です。
関東の富士見百景に選定されました
富士山の見えるまちづくり
「関東の富士見百景」は、富士山への良好な眺望を得られる地点を選定し、 周辺の景観の保全や活用への支援を通じて、美しい地域づくりの推進を目的に、 国土交通省が実施したものです。  (栄さとやまもりの会、栄区役所)
円海山 (標高153.3m)
いっしんどう広場の右手にある車止めを過ぎて広い道を進んでいきます。 僅かな登り坂になって左側に金網柵が続くようになった道を進んでいくと、左手から降ってくる道が合流してきます。 その坂の上に円海山があります。 先ほどの大丸山に次いで、横浜市内で二番目に高い山になります。 以前には電波塔の周りは広場風になっていて、眺めの素晴しい所だったのですが、今では入口は閉鎖されています。 往時を偲ぶかのように展望塔のようなものが残っているばかりです。 いっしんどう広場まで引き返してその先へ進んでいきます。 車止めを過ぎて舗装路に出て、右手に続く急坂を降っていきます。 左右に通る車道に降りて、松が並木を作る道を左手へ降っていくと、環状3号のひよどり団地入口交差点に出ます。 そこから左手へ200mほど進んでいくと港南環境センター前バス停に着きます。