台峯緑地
散策:2010年12月中旬
【低山ハイク】 台峯緑地
概 要 台峯緑地は北鎌倉の西側にある標高90mほどの尾根筋と浅い谷戸で形成された緑地です。 湿地のようになった谷戸の奥には溜め池もあって、近年まで水田が作られていたような雰囲気も残っています。 今回は倉久保ノ谷戸の入口から谷戸ノ池を経て尾根へ登る谷筋ルートを歩きます。
起 点 鎌倉市 北鎌倉駅
終 点 鎌倉市 北鎌倉駅
ルート 北鎌倉駅…十王堂橋…神明神社…倉久保ノ谷戸…谷戸ノ池…尾根道…西瓜ヶ谷地区…北鎌倉駅
所要時間 1時間30分
歩いて... 前夜に雨が降ったので、倉久保ノ谷戸の道には少しぬかるんだ所もありました。 この時は初冬でしたが、四季折々の姿を見せてくれる谷戸なので、 季節を変え、コースを変えて歩いてみたい所です。
関連メモ 台峯緑地, 台峯緑地, 源氏山公園, 鎌倉中央公園, 大仏切通
コース紹介
北鎌倉(きたかまくら)駅
北鎌倉駅(JR横須賀線)から歩いていきます。
改札口を出た正面にある北鎌倉駅前交差点を右折して、県道21号(鎌倉街道)を進んでいきます。
十王堂橋
コンビニを過ぎていくと、少し左手へ曲がっていく辺りに十王堂橋があります。 「鎌倉十橋」のひとつなのだそうですが、今では道路の一部のようになっていて「橋」という雰囲気はほとんどありません。 鎌倉十橋のひとつに数えられた往時にはもっと立派な姿をしていたのでしょうか。 橋の左側に欄干が残っていて「十王堂橋」と刻まれていましたが、 右側の欄干はなくなっていて、うっかりしていると通り過ぎてしまいそうになります。
鎌倉十橋とは…
鎌倉十橋とは昔から鎌倉に伝わる「鎌倉の名数」のひとつです。 新編鎌倉志では、 琵琶橋・筋違橋・歌の橋・勝の橋・裁許橋・針磨橋・夷堂橋・逆川橋・乱橋・十王堂橋として紹介されているようで、 この十王堂橋もその内のひとつになっています。
北鎌倉女子学園前交差点を直進していくと、レトロな趣きのある鎌倉小坂郵便局があります。 その先の信号を直進していくと、小袋谷バス停を過ぎた所に小袋谷交差点があります。 そこを左折して細い路地を進んでいきます。 小袋谷川に架かる小さな橋を渡って右手へ進んでいくとT字路があります。 その左手すぐの所から正面へ続く道に入って、住宅地を緩やかに登っていきます。 小袋谷川を渡ってから4分ほど進んでいくと、少し曲がった十字路があります。 左手からは光照寺方面から降ってくる坂道が合流してきます。
(左手の道は「台峯緑地」を参照)
神明神社
十字路を直進していくと、再び曲がった十字路があります。 そこも直進していくと、道が二手に分かれている正面に石段が現れます。 以前に来た時には土の斜面でしたが、この時には石垣になっていました。 台峯緑地へは左手の道を進んでいくのですが、 石段の上には鳥居や社が見えているので立ち寄っていきました。 登り口には「神明神社」と刻まれた石碑と石祠がありました。 石段を登っていくと、右手に庫裡と思われる建物があります。 鳥居をくぐって更に石段を登っていくと神明神社の社殿がありました。 神社の由緒などを記したものは見かけませんでした。 社殿の左手には小祠が三つ並んでいて、 稲荷社・三社神社(淡島神社,諏訪神社,第六尊天社)・三峰社という名前のようでした。
神明神社から元の道に降りて、左手に続く道を進んでいきます。 カフェテラスを過ぎて登り坂になってくると、ビニール網の柵で囲まれたさくら青少年広場があります。 この時には少年野球のチームが練習をしていました。 坂道を登り切る手前まで来ると、左手へと道が分かれていきます。 台峯緑地の丘陵への登り口になりますが、今回は谷筋を通っていくべく、正面へ進んでいきます。
(左手の道は「台峯緑地」を参照)
坂道を登り切って降り坂になってくると、山崎小学校を右手から回り込むようにして降っていきます。 グラウンドの金網柵沿いに進んでいき、住宅の手前を左手へ曲がってグラウンド沿いに進んでいきます。 正面に森がある突き当たりのT字路を左折して、竹林が続くグラウンド沿いの道を更に進んでいくと、 茅葺屋根の風情のある門がありました。 屋根には苔や草が生えていて年代を感じさせます。 周囲には竹柵が設置されていました。 垣根越しに中を覗かせてもらうと、 竹林があったり東屋のような建物があったりして雰囲気のいい庭といった感じがしました。 門には表札も掛かっていましたが、文字が消えかかっていてよく読めませんでした。 個人所有の別庭なのでしょうか。
後日に調べてみると、北大路魯山人の邸宅「星岡窯」の跡地とのことです。 陶芸家・美食家でもあった魯山人は、東京永田町の星岡茶寮を借り受けて会員制料亭を始め、 自ら料理をし食器も手掛け、晩年にこの地に星岡窯を開いて過ごしたようです。
登り坂になってきた道を、山崎小学校の金網柵沿いに進んでいきます。 正面が開けてくると広めの道は左手へ曲がって降っていきますが、 その角から正面へと続く細い道を進んでいきます。 作業小屋のような建物を過ぎていくと、山道になります。
倉久保ノ谷戸
畑地を回り込むようにして山沿いに続く道を進んでいきます。 笹竹などが生い茂る細い道になりますが、、踏み跡はしっかりと確認できます。 この辺りは倉久保ノ谷戸と呼ばれる湿地になっています。 以前には田んぼが広がっていたようですが、耕作を止めてから40年ほど経つのだそうです。 その昔にはこの谷戸にも黄金色の稲穂が頭を垂れる里山風景が続いていたのでしょうか。 この時には枯れススキが陽の光を浴びて綺麗な眺めになっていました。
山際に続く道を進んでいくと、左手に沢が流れるようになります。 沢沿いに進んでいくと、程なくしてその沢を渡っていきます。 沢には土管が埋設され、丸太が横に渡されていました。 沢を渡っていくと、沢沿いに左右に続く道と、谷を横切っていく正面の道に分かれる十字路になっていました。 正面の道は以前にも歩いているので、今回は右手の沢沿いの道を歩いていきました。
沢沿いに続く道を進んでいきます。 周囲には笹竹などが生い茂っていますが、道はしっかりと続いています。 前夜に雨が降ったようで、少しぬかるんだ所もありましたが、なかなか雰囲気のいい道になっていました。 大きな樹木が生える所まで来ると、道は左手へ曲がっていきますが、正面の沢沿いに続く道を更に進んでいきます。
細い岩盤を流れ落ちる滝のようになった沢を眺めながら進んでいくと、正面には谷戸が広がってきました。 正面の道は不明瞭になっていたので、ここは左手の背の高い笹竹の間に続く回廊を進んでいきました。 溝の上をコンクリートで蓋をした形になっていて、歩きやすくなっていました。 谷の向かい側まで進んでいくと、左右に通る道に出ました。 土管が埋設された先ほどの分岐から分かれてきた道になります。 正面の山にも道が続いていましたが、右折して谷戸の奥へと進んでいきます。
山際に続く道を進んでいくと、背の高い笹竹が谷戸の幅一杯に広がっている所があります。 遠目には行き止まりのように見えますが、道は左手の山際に続いています。 少し登り坂になってくると、笹竹の間に続く道が右手へ分かれていきます。 谷戸の奥へは正面の道を進んでいくのですが、右手の道へ寄道をしていきました。
谷戸ノ池
背の高い笹竹の間を進んでいくと、左手が途切れていて、その先には池が広がっていました。 これが谷戸ノ池というようです。 倉久保ノ谷戸に入って15分ほど、北鎌倉駅から45分ほどで到着しました。 以前には谷戸に広がる田んぼへ水を引くための溜池だったのでしょうか。 笹竹の生い茂るこの場所は、池を堰き止める堤になっているようでした。 夏場にはウシガエルが低音のよく響く声で鳴いていたりもしますが、冬場のこの季節は静かでした。
谷筋の左手に続く道まで引き返して谷の奥へ進んでいくと、谷戸ノ池の上流側の湿地へ降る道があります。 池へ流れ込む沢に架かる丸太を渡っていくと、 池に土砂が流れ込まないようにする沈砂池が幾つか設置されていました。 湿地の中ほどからは、池の全体を見渡すことができましたが、 陽の光の当たり具合があまり良くなくて、綺麗には写せませんでした。
沈砂池
深さ50cm。 谷戸の池への土砂の流入を防止するため沈砂池を設置しました。
(仮称)山崎・台峯緑地基本設計に基づくもので、沈砂池への土砂の流入量を測定します。
 (鎌倉市景観部公園海浜課)
山際の道に戻って、谷筋の奥へと更に進んでいきます。 湿地が続く山際の道を進んでいくと、少し左へ曲がっていきます。 左側にある谷戸を横切るように続く道を進んでいくと、谷筋から離れて山際を登るようになります。 ぬかるみも無くなって歩きやすい山道を登っていきます。 右下には谷戸が広がり、紅葉もまだ少し残っていて、いい雰囲気になっていました。
坂を登り切る所まで来ると、左手の斜面を登っていく道が分かれていきます。 左手の道は台峯緑地の尾根筋を通る道に登って行けますが、今回は正面に続く道を進んでいきます。
(左手の道は「台峯緑地」を参照)
山際の道を進んでいくと、左へ曲がり始める辺りの脇に、丸太を輪切りにしたものが幾つか置かれていました。 座るのに良さそうな形になっていました。 そこから右手へ道が分かれていて、行く末が気になりましたが、 今回は左へ曲がっていく山際の道を進んでいきました。
(後日に右手の道を歩きました。 「鎌倉中央公園」, 「大仏切通」を参照)
アオキや笹竹などが生い茂ってはいますが、道はしっかりと続いていました。 程なくして右へ曲がっていくと、尾根に突き当たりました。 左右に道はないしどうしたものかと思っていると、尾根にロープが垂らされていました。 どうやら木の根が張り出したこの崖を登っていくようです。 ロープに掴まりながらひと登りして尾根に出て、左手へと続く道を進んでいきました。
僅かな坂を登っていくと畑地の脇に出ました。 入口には柵が設置されていますが、道は右手へ戻るようにして続いていました。 登り坂になった道を進んでいきます。 畑へ続く作業路になっているのか、これまでよりもしっかりとして歩きやすい道になっていました。
尾根道
畑地との境界を示すためなのか、左側にはロープ柵が続いていました。 やがて傾斜が緩んでくると、左右に通る舗装路に出ました。 谷戸ノ池から20分ほどで登って来られました。 出た所には簡易倉庫のようなものがありました。 目の前には畑地や丘などを一望出来る眺めが広がっていました。 この道は台峯緑地の尾根に続く道で、さくら青少年広場の先にあった分岐から歩いて来られます。 今回はここを右折していきます。
(左手の道は「台峯緑地」, 「鎌倉中央公園」を参照)
広い尾根道を進んでいくと民家が建っています。 その脇に「NPO北鎌倉台峯トラスト」と書かれた簡易倉庫があって、 「北鎌倉・台峯を歩く」と題した紙が貼り出してありました。 詳細は分かりませんが、山ノ内公会堂から台峯を経て鎌倉中央公園まで歩くようでした。 民家を過ぎていくと、左手の森へと山道が分かれていきます。 このまま正面の舗装路を登っていくと、山ノ内配水池の脇に出られます。 そこから鎌倉中央公園や源氏山公園へ続いていますが、 今回は左の山道に入っていきました。
(正面の道は「台峯緑地」を参照)
北鎌倉・台峯を歩く
台峯の入口、大きなカラスザンショウの下枝につがいらしきコゲラがみえました。 「あれは警戒音」と教わった途端、上空をオオタカがサアッと飛んでいきました。 人間の世界に比べると、鳥たちの生存競争はいじらしいように思えますが、 本人(?)にとっては命がけなのですね。 これからは木の葉が落ち、空が澄んで冬鳥がよく見える季節です。 どうぞ、お誘いあわせてお出かけください。
 (北鎌倉台峯トラスト)
鳥獣保護区
ここは保護区域です。 鳥や獣を守ってください!
 (神奈川県)
笹竹などが生い茂ってはいますが、広めで歩きやすい道が続いていました。 山道にしてはしっかりとしているので、付近にある民家の方々も日々歩いている道のように思えました。 僅かに登ってから緩やかに降っていきます。 正面の樹間から民家が見えてくると、入口から1分ほどで分岐があります。 右手へ登っていく道は、先ほどの舗装路を直進した先にある山ノ内配水池の脇に出ますが、 今回は左手へ降っていきました。
西瓜ヶ谷地区
広めのしっかりとした道を降っていくと、1分もせずに住宅地に降り立ちました。 民家に出ている住所表記によると、ここは鎌倉市山ノ内の西瓜ヶ谷地区になるようです。 この時は道路工事をしていましたが、脇を通って、正面から左へ曲がっていく道を進んでいきます。
住宅が建ち並ぶ緩やかな道を進んでいきます。 やがて降り傾斜が増してくると、左右に通る坂道に出ます。 そこを右手へ降っていきます。 益々傾斜が増してきて、日々登り降りするのは大変だろうと思いながら降っていきました。 石垣の脇を降っていくと左右に通る道に出ました。 正面には赤い色をしたホース格納箱がありました。 そこを左折して、更に急になってくる坂道を降っていきます。
道なりに右へ曲がりながら降っていくと、傾斜が緩やかになってきます。 突き当たりのT字路を左折していくと、すぐに車道に出ます。 この道は西瓜ヶ谷地区と東瓜ヶ谷地区を分ける道になります。 ここを左折して、住宅地に続く道を北鎌倉駅へと向かっていきます。
珈琲豆や表具店の看板を眺めながら住宅地に続く車道を進んでいきます。 1分半ほど進んでいくと、左手に田んぼが広がっていました。 この谷戸にも以前には田んぼが続いていなのでしょうが、 開発が進んで、今では僅かに残された田んぼのようです。
田んぼを過ぎていくと、暗渠から出てきた小川が右側に続くようになります。 左手に曲がっていくその小川に架かる小橋を渡って住宅地を進んでいくと、 右側の岩壁には四角い大きな穴が開いていました。 鎌倉地区に多くある「やぐら」なのでしょうか。 その先へ進んでいくと、住宅の間の僅かな所に稲木があって、脱穀した稲藁が干されていました。
北鎌倉(きたかまくら)駅
太い竹が植えられた民家や東瓜ヶ谷子どもの遊び場を過ぎていくと、県道21号(鎌倉街道)に出ます。 そこを右折して100mほど進んだ所にある北鎌倉駅前交差点を左折していくと、 最初の北鎌倉駅(JR横須賀線)に戻って来ました。 西瓜ヶ谷地区に降り立った所から18分ほどで到着しました。