高尾山
散策:2010年10月上旬
【低山ハイク】 高尾山
概 要 高尾山は都心から1時間ほどで登り始めることができる人気の高い山です。 条件が良いと、山頂からは富士山も望める素晴らしい眺めが広がっています。 今回は自然研究路6号路から尾根に出て自然研究路5号路を巡ってから山頂に登ります。 山頂からは清滝駅へ向かって稲荷山コースを降っていきます。
起 点 八王子市 高尾山口駅
終 点 八王子市 高尾山口駅
ルート 高尾山口駅…清滝駅…妙音橋…岩屋大師…琵琶滝…大山橋…稲荷山コース分岐…6号路終点…1号路交差…奥高尾縦走路交差…稲荷山コース…高尾山…5号路交差…6号路分岐…455m峰…稲荷山…381m峰…359m峰…旭稲荷…清滝駅…高尾山口駅
所要時間 4時間10分
歩いて... 自然研究路4号路は、みやま橋の損壊のために通行止めになっていました。 曇り勝ちの天候だったので、残念ながら富士山は見えませんでした。 山頂のモミジが色づき始めていて、紅葉シーズンが近づいているようでした。 休日とあって、山頂は勿論のこと、登り道も降り道も多くのハイカーで溢れていました。
関連メモ 湖のみち, 鳥のみち, 高尾山, 稲荷山, 小仏城山, 高尾山, 高尾山, 高尾山, 小仏城山, 景信山
コース紹介
高尾山口(たかおさんぐち)駅
高尾山口駅(京王高尾線)から歩いていきます。
改札口を出た所に大きな「高尾山・陣馬山ハイキングコース案内図」があるので、 これからのコースを確認しておきましょう。 また「歴史と文化の散歩道」と題した都内を巡る23コースが紹介されていました。 高尾山はオリエンテーリングの発祥地で、3つのパーマネントコースも設定されています。 今回は6号路と5号路を経て高尾山の山頂まで登り、稲荷山コースを降るコースを歩きます。
高尾山
高尾山は標高600mほどの山である。昔から信仰上、政治的また軍事的に庇護され、 明治には皇室御料林として保護されてきたため、自然林の趣をそのまま残し 動植物の宝庫となっている。特に植物は、暖地性のものから寒地性のものまでと広く、 日本の全植物の約1/4にあたる1600種あまりがみられる。 昭和25年(1950)都立高尾陣馬自然公園に、そして昭和42年(1967)には 明治百年の記念事業として明治の森高尾国定公園に定められた。 昭和45年(1970)には大阪府箕面市までの東海自然歩道の起点として整備され、 また現在は関東ふれあいの道ともつながり広域のハイキングの出発点となっている。 高尾山は関東屈指の修験道の道場としても有名で、 山頂近くにある古刹薬王院には多くの修験者や参拝者が訪れている。
高尾山を目指すコース
1号路  このコースは高尾山薬王院の表参道。でも意外なほどたくさんの花に出会えます。
3号路  常緑樹主体のコースに野鳥の声が一段と響きます。
4号路  明るい落葉樹の下を歩くコース。緑のシャワーがこの上なく心地よい。
6号路  杉の大木の間を縫って歩く沢沿いのコース。深山の雰囲気が漂います。
稲荷山コース  ちょっときついところもあるけど、見晴らしの良い爽やかな尾根道コース。
自然観察を楽しむループコース
2号路  南側は常緑樹、北側は落葉樹が主体で、森の様子が全く違います。
5号路  山頂下を回るコースで各号路とつながり、ここからいろんなコース取りができます。
歴史と文化の散歩道
この散歩道は、長い歴史が育んだ伝統と新しい東京の文化を訪ねる道です。 私たちの、ふるさと東京を知る道しるべとしてください。
多摩御陵・銀杏並木散歩
高尾山口駅…(多摩御陵・銀杏並木散歩4.6k)…真覚寺…(関東武士ゆかりの地散歩6.1km)…片倉駅
多摩御陵・銀杏並木散歩は、高尾山口駅から蛙合戦で有名な真覚寺までの約4.6kmのみちのりです。 関東屈指の修験道の場であり、今なお豊かな自然をとどめる高尾山から、 大正、昭和の二代の天皇が眠る武蔵陵墓地、そして甲州街道の銀杏並木をめぐります。
清滝駅
コースを確認して、民家や店舗が続く右手の道を小川沿いに進んでいきます。 2分ほど進んで沢の合流地点に架かる小橋を渡ると紅葉橋の脇に出ます。 その右手の先には「高尾山薬王院」と刻まれた石柱が立っています。 脇には「明治の森 高尾国定公園案内図」があり、高尾山の山頂までのコースが載っています。 広場の先にはケーブルカーとエコーリフトの清滝駅があります。 6号路と稲荷山コースは、駅の左脇を抜けていきます。 すぐの所の左手の沢に小橋が架かっていて、6号路と稲荷山コースが分かれます。 角に立つ道標によると、正面の道は「琵琶滝をへて高尾山頂」、 小橋を渡った先に続く山道は「稲荷山コースをへて高尾山頂」となっています。 脇には「稲荷山コース」と題した案内板があって、 1号路〜6号路、稲荷山コース、いろはの森コースなどが図示されています。 コース概要も載っていますが、文章は案内板によって少しずつ異なっているようでした。 稲荷山コースは左手の小橋を渡って尾根道を登っていきますが、 6号路はこのまま沢沿いの道を進んでいきます。
明治の森 高尾国定公園案内図
研究路名 距離標準所要時間
1号路 3.8km90分
2号路 0.9km30分
3号路 2.4km50分
4号路 1.5km40分
5号路 0.9km30分
6号路 3.3km90分
稲荷山コース 3.1km90分
東海自然歩道 (現在地〜相模湖)4時間
関東ふれあいの道 (現在地〜陣場高原下)4時間
(現在地〜城山)3時間
ケーブルカー 日本一の急勾配、全長1020m、乗車時間6分
エコーリフト 二人乗り、全長872m、乗車時間12分
1号路 スギの大木が並ぶ表参道を通り、歴史を感じる薬王院をへて山頂へ。 コース途中の金比羅台園地、霞台園地、薬王院に展望スポットがあります。 約1時間30分。
6号路 沢沿いを歩き、水辺の動植物を観察ができます。 途中にはびわ滝があります。 さらに飛び石を渡り、階段を登り山頂へ。 また、飛び石を渡る手前で左折して稲荷山コースをへて山頂へ。 約1時間30分。
稲荷山コース 尾根道を歩き、スギやヒノキの植林や雑木林の四季の変化を楽しむことができます。 途中の園地でひとやすみ、展望ポイントがあります。 約1時間30分。
妙音橋
沢沿いに続く道を進んでいきます。 途中には砂防ダムがあって、水が勢いよく流れ落ちていました。 民家を過ぎて石仏などが並ぶ先の小橋を渡っていくと、沢は右側を流れるようになります。 階段状に護岸された沢を、心地よい音を響かせながら水が流れていました。 稲荷山コースへの分岐から6分ほど進んでいくと妙音橋が架かっています。 その手前から沢沿いに続く道が分かれています。 角には道標が立っていて、正面の道は「霞台」、左手の道は「自然研究路6号路・琵琶滝・高尾山頂」となっています。 左手の道の入口には「自然研究路6号路」の標柱や案内図がありました。 ここで舗装路と分かれて左手の道を進んでいきます。 「高尾山琵琶滝水行道場」と書かれた大きな石造の錫杖を過ぎた先に、自然に関する解説板があります。 同じような解説板は、山頂までの各所に設置されています。 コース図も一緒に載っているので、勉強と同時に現在地が分かるようにもなっています。
6号路 【森と水】
ふもと近くに琵琶滝があり、道沿いのこけむしたスギの大木や沢の水音など深山の趣が味わえるコースです。 途中、各種カエデの仲間が見られ、水辺を好む草花が楽しめます。 沢沿いの谷間は変化のある山道で、飛び石をとおり登っていきます。
 (高尾自然公園管理センター)
火災の芽 摘んで緑の 八王子
 (八王子消防署、八王子市消防団、八王子山火事防止協議会、関東森林管理局)
解説(1)【沢に響く歌声】
聞いてみよう 探してみよう
自然研究路6号路では、ミソサザイをはじめとする野鳥のさえずりがよく聞かれます。
ミソサザイ(留鳥) ♪チョツィツィツィツーペチルルル
谷川沿いの暗い林を好みます。小さな体ですが、大きな美しい声で歌います。
キセキレイ(留鳥) ♪チチッチチッチチン
水辺、特に渓流を好み、長い尾をよく振りながら鋭い調子の声で歌います。
オオルリ(夏鳥) ♪チーリーロージジッ
見晴らしの良い樹上などでさえずります。夏鳥として春から夏にかけて日本で過ごし、 秋には冬ごしのために南の方へ渡ります。
 (高尾ビジターセンター)
ここから登山道です。足元に十分注意して通行して下さい。
 (高尾自然公園管理センター)
山道とは言っても、暫くは幅が広くて緩やかな道が続きます。 岩壁の脇を通る所や岩が露出している所もありますが、引続き歩きやすい道が続いています。 右下からは沢を流れる水音が聞こえてきます。 入口から4分ほど進んでいくと、山際に小祠がありました。 中には石仏が安置されていました。 前には管から引かれた水がポリバケツに受けられて水場になっていました。
解説(2)【シダを見つけよう】
クジャクにゲジゲジ、イノシシ…。 シダには、いろいろな動物の名前がつけられています。 あなたならどんな名前をつけますか?
ゲジゲジシダゲジゲジ
クジャクシダクジャク
イノデ新芽がイノシシの足のように毛むくじゃらなようすから、その名前がつけられました。
 (高尾ビジターセンター)
引続き、幅が広くて緩やかな道が続きます。 岩壁の脇を過ぎていくと、「右側路肩に注意」の看板が立っていました。 そのすぐ先の谷側は石垣の上をコンクリートで固められていたので、 崩れる危険があるという意味ではないようです。 理由は書かれていませんが、滑って沢に落ちないようにという意味だと思われます。 沢を覗いてみると、段差を流れ落ちる水が小滝のようになっていました。
解説(3)【シシャガの効用】
シャガは、中国産の植物でもともと日本にはありませんが、高尾山ではたくさん見られます。 丈夫な根をのばして数を増やすので、高尾山では土がくずれるのを防いでくれています。 シャガは、5月頃、薄紫色の花を咲かせます。
 (高尾ビジターセンター)
この先 右側路肩にご注意下さい
 (高尾自然公園管理センター)
岩屋大師
山道に入ってから8分ほど進んでいくと、山道から分かれて右手の石段を降った所に小橋が架かっています。 その沢向こうには岩屋大師があります。 橋に「琵琶滝大聖不動明王」と書かれた赤い幟が並んていた時もありましたが、この時には見かけませんでした。 橋を渡った正面に「岩屋大師」と書かれた石柱が立っていて、 左手の岩屋には観音像があり、右手の岩屋には石仏がありました。
お願い
・ロウソク,線香は危険ですので、帰る前に必ず消して持ち帰って下さい。
・お供物,ゴミ等は、山や川に捨てないで持ち帰って下さい。
特に岩屋大師ではお参りの後マナーの悪い方がおりますので、 上記の事を守って頂かないと岩屋大師は閉鎖することになりますのでご了承下さい。 皆様の大切な霊場です。マナーを守って気持よく…ようご協力をお願いいたします。
 (高尾山薬王院)
琵琶滝
岩屋大師を後にして山道を2分ほど進んでいくと、道が二手に分かれています。 角には道標が立っていて、右手に緩やかに降っていく道は「びわ滝」、 左手の岩盤が剥き出した道は「高尾山頂」となっています。 高尾山へは左手の道を進んでいくのですが、その前に琵琶滝に立ち寄っていきました。 緩やかな坂道を降っていくと、沢の向こう岸に建物やお堂が見えてきます。 赤い燈籠の立つ欄干付きの橋を渡っていくと、左手の奥に琵琶滝があります。 妙音橋から13分ほどで着きました。 「高尾山修験道」,「琵琶滝水行道場」の石柱の間には御幣が下がった注連縄が張られていました。 手前には柵が設けられていて「立入禁止」の表示が出ていました。 柵の先の崖からは水が勢いよく流れ落ちていました。 橋を渡った正面に高い段差の石段が続いていて「山頂方面」の道標も立っています。 当初はここから尾根に出て4号路を通っていく予定でしたが、 4号路は通行禁止になっていたので、6号路に引き返していきました。
解説(4)【琵琶滝】
むかし、偉いお坊さんが、高尾山を歩いていると、どこからか琵琶の音が聞えてきました。 しかし、その琵琶の音が、どの方角から聞えてくるのかわかりません。 そのとき、一頭の鹿が現れ「どうぞこちらに…」と言うように先へ立って道案内をしました。 お坊さんが鹿の後についていくと、白髪の老人が大岩に座って琵琶を弾いていました。 その美しい調べに深く心を動かされたお坊さんは、白髪の老人に「悟りの道をお教えください」と お願いしました。すると老人の姿は大岩に吸い込まれるように消え、 そこにまるで白髪のような清らかな滝があらわれました。その滝の音は、琵琶の調べのように美しく、 お坊さんは、この滝を悟りを開くための修行の場としました。これが琵琶滝です。
 (高尾ビジターセンター)
心みだれると ものの姿も ゆがんでみえる。 心を静かに澄ませていれば 誰でも ものの姿を 素直にとらえることができる。 心のふるさと 祈りのお山。
 (高尾山琵琶瀧水行道場)
入瀧修行者以外の立入禁止。土足厳禁。
 (琵琶瀧主管)
これより先は一般の方の立入禁止。 修行者の撮影は堅くお断り致します。
 (主管)
琵琶滝から6号路に戻ってその先へ進んでいくと、 すぐに背丈の高い青色のトタン塀が続くようになります。 右手の下には沢が流れていて危険防止のためというよりは、 ハイカーから修行の様子が見えなくしている囲いのように思えました。 トタン塀を過ぎていくと、その先には金網柵が続いています。 木の根が張り出している所を進んでいきます。
野鳥の密猟は犯罪です
野鳥は環境大臣又は都知事の許可がなくては、捕ることも飼うこともできません。 これに違反すると罰金刑、懲役刑など厳重に処罰されます。 違反者を目撃された方は下記へご連絡下さい。
 (東京都玉環境事務所自然環境課鳥獣保護係)
道を横切っている僅かな沢に架かる木橋を渡っていきます。 軽く登るようになると、ベンチが設置された場所があります。 左へ曲っていく角に二つと、曲がった先にも二つが設置されていました。 角には大きな木が生えていました。
解説(5)【ふりかえって見てみよう】
ヤスデ、クモ、キセルガイ、トカゲ、ヘビ
うしろの石垣をふりかえって見てみましょう。 石と石のすきまをさがしてみると、小さな生きものたちがいませんか? トカゲやヘビ、枯れ葉の下にはクモや昆虫たちが、くらしています。 コンクリートで固められた石垣では、生きものはすめません。 ここは、生きものたちのマンションです。
 (高尾ビジターセンター)
高尾山風致保安林
名所、旧跡と調和した森林の自然の美しい風景は私達の貴重な宝です。 国では特にすぐれた森林の美しさを保存していくために「風致保安林」を設けています。 高尾山付近一帯の森林を昭和4年に風致保安林に指定して、その風致の維持と向上をはかっています。 美しい風景は心をいやすための最大の恵みです。 私たちのために森林を大切にしましょう。
 (東京営林署)
ベンチを過ぎていくと、両側に樹木が生い茂って道が若干狭まってきますが、 山道にしては緩やかで広めの道になっています。 少し登って崩壊気味の山襞を過ぎていくと、左側から来る沢筋に岩が剥き出していました。 そこから水が流れ落ちていて、ちょっとした滝のようになっていました。
解説(6)【高尾山で一番でっかい葉っぱ】
とても大きなホオノキの葉は、昔から食べ物をのせたり包んだりと 人々の生活に利用されてきました。 また、木もその柔らかくてキメのこまかい材質から、家具や下駄、版画の板として利用されています。 直径20cmにもなる大きくて白い花が、5〜6月頃に見られます。とても良いにおいがします。
 (高尾ビジターセンター)
この先、歩道が狭くなりますので、足元に注意をして歩いてください。
 (高尾ビジターセンター)
通行注意
上り優先でお願いします。
 (東京都高尾自然公園管理センター)
6号路を更に進んでいくと、右手を流れる沢との標高差が少なくなってきて、 沢に降りていかれる踏み跡が分かれていました。 沢には綺麗な水が流れて良い雰囲気になっていました。
解説(7)【アジサイの花の上で】
沢すじを彩るアジサイの花たち。高尾山では、6月から9月にかけてヤマアジサイ、タマアジサイが 順に花を咲かせます。そこでは、"食う"、"食われる"のドラマもくりひろげられています。
アオハナムグリ、コアオハナムグリ、カタツムリ、ヨツスジハナカミキリ、ハナグモ、ドウボソカミキリ、オオカマキリ
 (高尾ビジターセンター)
沢から上がってその先へ進んでいきます。 ロープ柵が設置された所を登っていくと、道幅が広がった所にベンチが幾つか設置されていました。 ここも沢との標高差が僅かになっていて、沢に降りて行かれるようになっていました。
解説(8)【水の中の生きもの】
沢の中の石をそっと裏返してみましょう。 水の中をすみかにしている生き物たちがかくれています。 流れの速いところとゆるやかなところとでは、すんでいる生きものにいも違いがあります。 じっくり探してみましょう。
オニヤンマのヤゴ(幼虫)、ヒラタカゲロウ類の幼虫、サワガニ、シマトビケラ類の幼虫
観察が終わったら、石はもとの場所にもどしてね!
 (高尾ビジターセンター)
沢から上がって2分ほど進んでいくと硯岩があります。
解説(9)【粘板岩】
昔むかし、高尾山は海の底でした。砂や泥のたまった海底が大きく盛り上がって現在の高尾山となったものです。 粘板岩とは自然の力で砂や泥が固められてできたものです。 黒色粘板岩は、とてもかたくて磨くと表面がツルツルになるので、硯石ともよばれ、硯や碁石に利用されます。
 (高尾ビジターセンター)
木の根が張り出したり岩盤が剥き出したりした所もありますが、引続き緩やかで歩きやすい道が続きます。 進むに連れて、谷筋が次第に狭まってきます。 右側すぐの所を流れる沢を眺めながら、谷筋を奥へと進んでいきます。
解説(10)【どのような音が聞えてくるだろう?】
ゴォォォォーーー
だん・とんとんとんとんとんとんとんとん
さ〜わ〜 さ〜わ〜
コツッ コツッ
ぴちゅー ちゅう
フィ フィ フィ フィ
バチッ
カラカラカラン
チリリーン
ザッ ザッ ザッ ザッ
ピピン ピピン
タム タム タム
ショワ ショワ ショワ ショワ ショワ
ちょろ ちょろ ちょろ ちょろ ちょろ
さーーー
グッ グッ グッ グッ
ゴッ ゴッ ゴッ ゴッ ゴッ ゴッ ゴッ ゴッ ゴッ
ぷぉぉー ぱぉー ぱぉー
ギィーッ
シー シー シー シー シー
かさ かさ かさ
ぱら ぱら
 (高尾ビジターセンター)
大山橋
やがて沢に架かる小さな大山橋を渡っていきます。 橋を渡ると、ベンチがいくつか設置されたちょっとした広場になっています。 妙音橋から32分ほどで着きました。 橋の袂には道標が立っていて、左手に曲がっていく道は「高尾山頂1.3km」、 今来た道は「びわ滝・高尾山口駅2.5km」となっています。 休憩していくのには良い所ですが、この時には秋に入って凌ぎやすい気候になって、 それほど疲れてもいなかったので、休憩せずに先へと進んでいきました。
解説(11)【見あげてごらん】
キョロキョロしていると、いろいろな発見があるものです。 のぞき込んだり、振り返ってみたり…。 見上げてみるのもいいかもね。ほら、あそこにセッコクがあるよ。
セッコク(ラン科):花期5月中旬〜6月中旬
 (高尾ビジターセンター)
大山橋からは沢の左岸を進んでいきます。進むにつれて次第に沢が狭まってきます。 岩盤になった沢を流れ降る水が心地よい音を響かせていました。
解説(12)【水辺にあつまる生きもの】
水辺には、水中で暮らす生きものの他にも、さまざまな生きものたちが集まります。 水を飲みに、水浴びに、そしてそれらの生きものを狙って…。
タヌキ、オニヤンマ、イノシシ、ヤマガラ、アカネズミ、テン
 (高尾ビジターセンター)
幅が広がってきた道を進んでいくと、道端に大木が生えていました。 そのすぐ先の岩壁から水が流れ出ていて、極小さな水場になっていました。 あまりにも小さくて可愛らしいので、 先を行く若い女性グループがしゃがみ込んで「わぁ可愛い」と叫びながら写真を撮っていました。
極小さな水場で、一年を通じて水が流れ出ているのかどうかは分かりません。 水量も僅かなので、水を飲むにはかなり時間がかかりそうでした。
岩壁が迫ってくると、沢側には金網柵が設置されていました。 そこを過ぎていくと、沢に木橋が架かっています。 辺りの樹木が少なくなっていて日当たりがいい所になっていました。 木橋を渡って、大きく左手に曲がって、沢からかなり高くなっていく斜面を進んでいきます。
解説(13)【高尾山と海】
一滴からはじまったこの沢の流れは、東京湾までつながっています。 山の水を大切に想うことは、海を大切に想うことにつながります。
高尾山…前の沢…案内川…小仏川…浅川…多摩川…東京湾
 (高尾ビジターセンター)
稲荷山コース分岐
木橋を渡ってから4分ほど進んでいくと、再び木橋があります。 大山橋から16分ほどの所になります。 橋の先に道標が立っていて、正面に続く沢は「自然研究路6号路」、 橋を渡って左へ登っていく道は「稲荷山コース」、今来た道は「高尾山口駅2.4km」となっています。 橋を渡っていくと稲荷山コースへ出られますが、今回は6号路である正面の沢を進んでいきます。
沢には飛び石が設置されていて、その上を歩いていくようになっています。 沢とは言っても流れる水は僅かになっています。 それでも石の上は濡れているので、滑ったりしないよう足元に注意しながら登っていきます。 途中の所々にはベンチのような木組みがありましたが、こんな所に腰を掛けて休むことはないだろうし、 単なる道の補強用なのかも知れません。 そんな沢を3分ほど登っていくと、沢が二手に分かれています。 沢の本流は左手のように思えましたが、飛び石は右手の道の方に続いています。 角には道標が立っていて、右手の道は「高尾山頂」、今来た道は「高尾山口駅」となっています。 右手の道を登っていくと、すぐに沢から上がります。 右に鋭角に折れ曲がって、斜面を横切るようにして続く緩やかな道になります。
緩やかな道を2分ほど進んでいくと横木の階段が現われます。 少し登ると左へ曲がり、その上へと真っ直ぐに続いています。 今回のコースの中では一番の難所になります。 幅がかなりあって、横木の上面が平らに削られていて歩きやすいのはいいのですが、 長い階段なので次第に息が切れてきます。 そんな階段も2分ほどで一旦途切れて緩やかな道になります。 道端には大きな樹木が生えていました。 立ち止まって梢を見上げたりしながらひと息入れていきます。
解説(14)【森と生きものと人と】
自然研究路6号路では、森の様子を身近に見ることができます。 また、水辺が近く、生きものの種類も豊かです。 森と生きものたちは、さまざまに関わり合いをもちながら暮しています。 私たち人間も高尾山の森と関わって生きています。
ムササビ、ミソサザイ、サワガニ、ホオノキの花、コアオハナムグリ
 (高尾ビジターセンター)
6号路終点
ひと息入れたら気を取り直して、再び始まる横木の階段を登っていきます。 息を切らせながら3分ほどかけて登り切ると、小広くなった尾根に着きます。 両側にはベンチが幾つか設置されていて、高尾山の山頂を前にして休憩していくのには良い所です。 自然研究路6号路はここが終点になります。 稲荷山コース分岐から11分ほどで登って来られました。 脇には「山頂周辺コース案内」と題した案内図や、 「自然研究路6号路」の案内板もあるので参考にしましょう。 このすぐ先が曲がった十字路になっています。 角には道標が立っていて、正面の道は「自然研究路5号路を経て高尾山頂」、 左手の道は「自然研究路5号路をへて一丁平・城山」、右手の道は「自然研究路3号路」、 今登ってきた階段は「自然研究路6号路をへて琵琶滝・高尾山口駅」となっています。 左手から来て正面へ登っていく簡易舗装された道が5号路で、 右手へ分かれていく緩やかな道は3号路になります。 今回は5号路を進んでいきます。
6号路 【森と水】
飛び石を通り、沢沿いの谷間をふもとまで変化のある山道を下ります。 途中、各種カエデの仲間が見られ、水辺を好む草花が楽しめます。 道沿いのこけむしたスギの大木や沢の水音など深山の趣が味わえるコースで、 ふもと近くに琵琶滝があります。
 (高尾自然公園管理センター)
1号路交差
簡易舗装された道を3分ほど登っていくと、高尾山の山頂へ続く1号路に出ます。 ここは高尾山の山頂直下で、1号路と4号路と5号路が交わっている所になります。 角には道標が立っていて、右手の道は「薬王院・高尾山口駅」、 左手の道は「高尾山頂をへて陣場山」、今来た道は「自然研究路5号路をへて3・6号路」、 1号路を横切った所から谷筋へ降っていく道は「自然研究路4号路」、 斜面に沿って緩やかに降っていく道は「自然研究路5号路」となっています。 脇には「自然研究路4号路」や「自然研究路5号路」の案内板もあります。 ここから左手の坂道をひと登りするとすぐに高尾山の山頂に着きますが、 今回はまだ歩いた事がない5号路を巡ってから山頂に向かうことにしました。 左右に続く1号路を横切って5号路に入っていきます。
解説(9)【高尾山のカラス】
ガーガーとにごった声は山のカラス、ハシボソガラス。 カーカーと明るい声が都会で見られるハシブトガラスです。 高尾山では昭和30年代からハシブトガラスがふえ始め、山頂のゴミ箱をあさる姿がよく見られました。 最近、山頂のハシブトガラスがへっているのは、なぜでしょう。 答えは、山頂のビジターセンターへ
 (東京都、環境庁・林野庁)
4号路 【森と動物】
山頂からイヌブナの自然林が残る高尾山の北斜面を横切り、1号路に下るコースです。 春の新緑と秋の黄葉がすばらしく、早朝、谷間に響き渡る夏鳥のさえずりもすがすがしい。 コースの中ほどには、つり橋があります。
 (高尾自然公園管理センター)
5号路 【人と自然】
山頂のすぐ下を一周する平坦なコースです。 雑木林、スギやヒノキの植物帯など、人のくらしと係わりの深い林が続きます。
 (高尾自然公園管理センター)
僅かに降り坂になってはいますが、幅の広い道を緩やかに進んでいきます。 左上には高尾山の山頂にある茶店が間近に見えていました。 その下に続く散策路を進んできます。
解説(1)【春をつげる黄色い花】
早春の山では、葉を出す前に小さな黄色い花をたくさんつける木が目立ちます。 アブラチャンもそのひとつ。 しなやかな枝は、雪の上を歩く「かんじき」の材料になります。 目の前にあるアブラチャンはいったい何本だとおもいますか。 答えは、山頂のビジターセンターへ。
 (東京都、環境庁・林野庁)
程なくして植林帯が現われると、道は大きく左手へ曲がっていきます。 少し傾斜が増してきた道を降っていくと、右手の谷筋にはスギの巨木が林立していました。 「江川スギ」といって、江戸時代末期に植林されたのだそうです。
日本の緑・国有林
植物群落保護林 高尾山江川スギ
場所 八王子市高尾 高尾山国有林
面積 0.12ヘクタール
設置目的 江戸時代末期、伊豆韮山代官江川太郎左衛門によって植林されたと伝えられ、 当地方では希な高齢のスギ人工林である。 別名「江川スギ」と言われている。
 (林野庁、関東森林管理局東京神奈川森林管理署)
解説(2)【字を書いたのはだれ?】
葉の上の曲がりくねった白いすじは「字書き虫」とよばれるハモグリガやハモグリバエの幼虫が葉の中を食べたあとです。 よく見ると、すじの太さが変化しているのがわかります。 入口はどちらでしょう。 答えは、山頂のビジターセンターへ。
 (東京都、環境庁・林野庁)
高尾山江川スギ保護林 高尾山国有林
江川スギ(林齢平成2年現在128年)
植えた人 伊豆韮山代官江川太郎左衛門
植えた時 江戸時代末期
一番大きな木 高さ32m、目の高さの直径82cm
 (林野庁、関東森林管理局、高尾森林センター)
左手に登っていく横木の階段を見送って、引続き5号路を降っていきます。 「解説(4)」だったと思われる板も見かけましたが、表面の解説板が剥がれてなくなっていました。
解説(3)【ムササビのすみか】
ムササビは、木のうろやキツツキの巣あななどをすみかに利用しています。 太陽がしずむと巣から出て、飛まくをひろげながら木から木に飛びうつります。 長い尾は、何の役に立つのでしょうか。 答えは、山頂のビジターセンターへ。
 (東京都、環境庁・林野庁)
奥高尾縦走路交差
坂道を降っていくと尾根の十字路に出ました。 脇に立つ道標によると、尾根を横切って左前方へ続く道は「自然研究路5号路(稲荷山コース・6号路方面)」、 今来た道は「自然研究路5号路(4・1号路方面)」となっています。 左右の道を示す道標は見かけませんでしたが、 左手に続く階段を登っていくと高尾山の山頂、 右手の道は陣場山へと続く奥高尾縦走路になります。 右手は広い鞍部になっていて、ベンチが幾つか設置されています。 そのすぐ先に「これより奥高尾」の大きな標柱が立っていて、道が四方に分かれていますが、 今回は尾根を横切っていく5号路を更に進んでいきます。
解説(5)【森のマント】
正面のぞうき林は、林のふちが背の低い木やつる植物でおおわれています。 これはマント群落とよばれ、林の中に強い光や冷たい風が入るのをふせぐ役割をはたしています。 森を切り開いて道路を作ったら、どうなるでしょう。 答えは、山頂のビジターセンターへ。
 (東京都、環境庁・林野庁)
尾根を横切っていくと、道幅が狭まってきて、普通の山道のようになってきますが、 よく歩かれている道なので、しっかりとしています。 3分ほど進んでいくと、右手の谷筋へ降って行く道が分かれていきます。 道標類は見かけませんでしたが、このまま正面の緩やかな道を進んでいくと、少し先で再び合流していました。 かなり下に降りてからまた登ってくる道になっていました。 旧来の道なのか、何かの作業路なのかはよく分かりませんでした。
解説(6)【スミレのタネ】
花の咲く時期がすぎても、スミレにはたくさんのタネができます。 それは、夏にできるつぼみのような形の花の中でタネを作るからです。 地面に落ちたタネを遠くに運ぶのは、だれでしょう。 答えは、山頂のビジターセンターへ。
 (東京都、環境庁・林野庁)
稲荷山コース
右手から登ってくる分岐道を併せていくと十字路に出ました。 左右に通っている道が稲荷山コースになります。 ベンチが幾つか設置されて小広くなった所で、山頂を前にしてひと休みしていくのに良い場所です。 6号路終点から17分ほどで巡って来られました。 角には道標が立っていて、右手の道は「清滝・高尾山口」、 左手の道は「高尾山頂・ビジターセンター」、正面の道は「1号路をへて薬王院へ」、 今来た道は「もみじ台・一丁平・小仏城山へ」となっています。 5号路は稲荷山コースを横切ってその先の6号路終点へ続いていますが、 今回はここから高尾山の山頂を目指して、左手に続く横木の階段を登っていきました。
解説(7)【アワのかくれが】
アワフキムシは、セミのなかまです。 幼虫はストローのような口でくきのしるをすって、ねばりけのあるアワを出します。 アワはどこから出すのでしょう。 答えは、山頂のビジターセンターへ。
 (東京都、環境庁・林野庁)
高尾山 (標高599m)
幅の広い横木の階段を登っていきます。 6号路にあったのと同様に、横木の上面が平らに削られていて歩きやすくなっていました。 息を切らせながら階段を3分ほど登っていくと、高尾山の山頂部の端に登り着きました。 妙音橋から1時間37分ほどで登って来られました。 山頂はとても広くなっていて、茶店や自動販売機などが幾つもあります。 お昼の少し前の時刻でしたが、山頂は既に超満員の状態で、 腰掛けたりシートを広げて食事などをしている人達でごった返していました。 私も脇に空いている場所を何とか見つけて、早めの昼食タイムにしました。
緑とふれあう高尾山
東京の都心から西へ約50kmに位置し、東京都八王子市高尾山とその周辺には、 約1200haの国有林があり、東京か縄が森林組合が管理しています。 高尾山国有林は、モミや広葉樹の天然林と、スギ・ヒノキの人工林がほどよく調和した 森林のため、この地域の国有林をレクリエーションの森として、森林との「ふれあい」の場を みなさんに提供しています。 四季を通じて、自然に親しみながら、森林浴・バードウォッチング・自然観察・ハイキングなどを 楽しんでいただき、一般の方々に広く利用されています。 また、自然環境の保全、水資源の涵養など、森林のもつ様々な機能が充分発揮できるよう、 それぞれの森林の特徴に合せた管理を行っています。 なお、高尾山は明治の森高尾国定公園と、都立高尾陣場自然公園に指定されています。
 (林野庁、関東森林管理局)
国際森林年記念の森案内図
国際森林年記念の森は、国際森林年(1985)を記念して、 森林の役割や森林を守り育てることの大切さを理解して頂くために、ここ高尾山国有林に設定したものです。 この記念の森を、多くの皆さんに親しんで頂くため、 展示林や学習の歩道、森林浴の歩道、展望台などを整備しています。
 (関東森林管理局)
登り着いた所の近くには「高尾山大見晴園地」と書かれた標柱が立っています。 左手が開けていて、丹沢などを一望できる眺めが広がっています。 ここから見える山々の名前を書いた案内図も設置されていました。 条件が良いと、大室山の右側に富士山が見えるのですが、この時には曇っていて見えませんでした。 ここからの眺めは「関東の富士見100景」にも選ばれているようです。 案内図によると、南側から北側に向かって、次の山々が見えるようでした。
高取山522m、経ガ岳633m、仏果山747m、高旗山705m、大山三峰山935m、大山1257m、二ノ塔1140m、三ノ塔1205m、 行者ガ岳1209m、本間ノ頭1345m、太礼ノ頭1352m、丹沢山1567m、蛭ガ岳1673m、袖平山1432m、犬越路、 石老山700m、大室山1588m、加入道山1418m、富士山3776m、御正体山1682m、赤鞍ガ岳1257m、二十六夜山972m、 開運山1785m、御巣鷹山1775m、黒岳1793m、本社ガ丸1631m、蝙蝠岳2865m、塩見岳3052m、広河内岳2895m、 農鳥岳3025m、西農鳥岳3051m、滝子山1615m
山頂には「高尾ビジターセンター」があって、高尾の自然などが紹介されていますが、 靴を脱いで上がらないといけないのが面倒だったりします。 近くには高尾山周辺を記した「明治の森高尾国定公園」の地図や、 もう少し範囲の広い「都立高尾陣場自然公園」の地図もあるので参考にしましょう。
高尾ビジターセンターのご案内
高尾ビジターセンターは、自然に親しみ自然と人とのルールを学ぶための自然公園の施設です。 建物の中の展示やスライドを見たり、自然教室に参加して自然と友だちになりましょう。
開館時間 午前10時より午後4時まで
休館日 月曜日(月曜日が祝祭日のときは翌日)
年末年始(12月29日から1月3日まで)
入場料 無 料
ご注意 館内は、喫煙及び飲食等はできません。
中ほどには「十三州大見晴台」の碑が立っていて、傍には二等三角点もあります。 東側の樹木の切れ間からは東京方面が眺められる景色が広がっていますが、 この時には霞んでいて、遠くはよく見えませんでした。 脇に設置されている解説板によると、条件がいいと、眼下には橋本の街並みが、 右手には横浜ベイブリッジが、奥の方には東京アクアラインや房総半島も見えるようです。 その昔には十三州を見渡せたとのことです。 越後までも見えたようですが、高い山の山頂部が僅かに見える程度だったのでしょう。
十三州について
駿河(富士山)、 甲斐(南アルプス)、 信濃(北アルプス)、 越後(上越山塊)、 上野(上州三山)、 下野(日光山塊)、 常陸(筑波山)、 上総(房総半島)、 下総(房総半島)、 安房(房総半島)、 相模(丹沢山塊)、 伊豆(天城山)、 武蔵(ここ)
十三州 幾州見える 今日の月 草仁
解説【14】 どこまで見えるかな?
昔は山頂から、なんと13州もの広範囲が見えたと言います。 今でも、房総半島が見えることがあります。 遠くまで良く見えるのは、どんな時でしょう? 晴れた日? 風の強い日? 季節は? 今日は、どこまで見えるかな?
 (高尾ビジターセンター)
猛暑の夏が終わって10月に入り、山頂のモミジが色づき始めていました。
高尾山で見られる動植物
イロハモミジ 葉が5〜7に裂け、「い・ろ・は・に・ほ・へ・と」と数えられるところから名付けられました。 紅葉の名所である京都の高雄山の名をとり、タカオカエデの別名もあります。
カシワ 丸いドングリは細長い鱗片のついた穀斗に包まれています。 材はウイスキーの樽に、葉は餅を包んでかしわ餅とします。 冬に葉が枯れてもなかなか落ちず、木に残っています。
ツルリンドウ 林の下に生えるつる性の多年草。 紫色を帯びたつるは地をはうか、他の植物に絡んで伸びます。 秋にリンドウに似た形の花が咲き、果実はリンドウと違い球形で赤く熟します。
シモバシラ 山地の斜面の水はけのよい木陰に生えます。 茎は4稜形で、夏の終わりに咲く白い花は一方向に向いています。 初冬の枯れた茎に霜柱のような氷の結晶ができるのでこの名があります。
ホンドリス ニホンリスとも呼ばれ、本州、四国、九州に分布しますが、西日本にはあまりいません。 主にドングリやマツの実、クルミなど植物質のものを食べます。 夏と冬で毛がかわり、冬毛には耳の先にふさ毛があります。
ムラサキシキブ 初夏に淡紫色の花を多数つけます。 果実は紫色に熟し、その美しさを紫式部にたとえて和名が付けられました。
ジョウビタキ 冬鳥として、農耕地や市街地にも渡来します。 縄張り性が強く、オス・メスとも単独でいます。 頭を下げ、尾を振る動作をします。 ヒッヒッやクワックワッと鳴きます。
スズメバチ 日本で最大になるハチです。集団で生活し、土の中や木の洞に巣を作ります。 働きバチは樹液や花の蜜を食べますが、幼虫は肉食です。 よくミツバチの巣を攻撃します。毒が強いので注意しましょう。
イノシシ 夜行性で、円盤状の鼻で土を掘り返して、草や果実、小動物などを食べる雑食性です。 親子で生活し、子供は、はじめ体にしまがあってウリのようなのでうり坊と呼ばれます。
マユミ 熟した淡紅色の実が、晩秋に割れて橙赤色の仮種皮に包まれた種子をつりさげます。 ヤマニシキギとも呼ばれます。 材は稠密で将棋の駒やこけしに用いられます。
ヤブコウジ 林下に群生する常緑の小低木です。 葉に斑が入ったり、形の変化が多く、冬に赤い実がつくので江戸時代から多く栽培され、 十両(じゅうりょう)とも呼ばれます。
イイギリ 葉が落ちた後も果実が長く枝に残ってよく目立ちます。 昔、この大きな葉で飯(イイ)を包んだことからこの名がついたとされます。 赤い実をつけるので、ナンテンギリともいいます。
 (林野庁)
5号路交差
お腹も満ちたところで、高尾山から稲荷山コースを降っていきます。 先ほど登ってきた横木の階段を、5号路との交差地点まで降っていきます。 6号路終点にあったのと同じ「山頂周辺コース案内」と題した案内板がここにもあります。 それによると、「高尾山口方面3.1km90分」となっています。 また「3.0km/3.1km 稲荷山線歩道」の真新しい標識も立っていました。 ここから清滝駅までのコースに沿って、同様の標識が0.2km間隔で設置されています。 道標「清滝・高尾山口」に従って、正面に続く広い尾根道を緩やかに降っていきます。
稲荷山コース
高尾山口方面 3.1km 90分
尾根沿いで見晴らしのあるコース。 少しすべりやすいので足下注意!
 (東京都高尾ビジターセンター)
6号路分岐
植林帯の尾根に、広くて緩やかな道が続いています。 所々に横木の階段があったり、木の根が張り出している所もありますが、 総じて歩きやすい道が続いています。 「2.8km/3.1km」,「2.6km/3.1km」の標識を過ぎていくと、 5号路交差から10分ほどで分岐があります。 角には道標が立っていて、正面の道は「清滝・高尾山口」、 左手の道は「高尾山口駅へ」、右手の道は「高尾林道を経て大垂水峠方面」、 今来た道は「高尾山頂・ビジターセンター」となっています。 ここには例外的に「2.5km/3.1km」の標識も立っています。 左手の道は6号路に降りて行けますが、「稲荷山コース」の貼り紙もある正面の尾根道を進んでいきます。
植林帯と雑木林を分ける尾根道を進んでいくと、程なくして幅の広い木製の階段が現われます。 その手前から右手に道が分かれていきますが、道標類は見かけませんでした。 以前に歩いた時の淡い記憶を辿ってみても、この階段は覚えがありません。 比較的新しそうな様子だったので、近年になって設置されたように思われます。 階段を1分弱で登り切ると、ボードウォークのようになだらかな木道になります。 降り始めると、右手から道が合流してきます。 その先を見ると、階段の手前で分かれてきた道のようでした。 理由は分かりませんが、以前の道が少し横に付け替えられたようでした。
階段が終わって緩やかになった先に現われる横木の階段を降っていきます。 緩やかになった道から軽く登り坂になって「2.4km/3.1km」の標識を過ぎていくと、 道の真ん中に大きな木が生えた僅かな高みに着きます。 周囲にはベンチが幾つか設置されていて「高尾山のウルシ」の解説板もありました。 6号路分岐から4分ほどの所になります。
高尾山のウルシ
ヤマウルシ、ヌルデ、ツタウルシ
ウルシ科の植物には、ふれるとかぶれてしまうものが数多くあります。 特に樹液は、ふれることで皮膚に炎症を起こすものが多く、また、 枝などを燃やした煙によって炎症を起こす場合もあります。 ウルシ科の植物による「かぶれ」は、アレルギー性の皮膚炎です。 個人差があり、かぶれにくい体質の人もいるようですが、 ふれてから1〜2日たって症状が出る場合もあるため、 ウルシが原因と気づかないこともあります。 秋には美しく紅葉して私たちを楽しませてくれます。 さわらずに見て楽しみましょう。
 (東京都高尾ビジターセンター)
455m峰
高みの先に続く横木の階段を降っていきます。 階段が終わると、雑木林の尾根に続く広くて緩やかな道になってきます。 「2.2km/3.1km」の標識や「高尾山のヘビ」の解説板を過ぎていくと、僅かな高みに着きます。 再び現われる植林帯の脇にはオリエンテーリングのポスト「X」がありました。 6号路分岐から11分ほどの所で、手元の地図に載っている455m峰になるようです。
高尾山のヘビ
有毒:ヤマカガシ、マムシ
無毒:ジムグリ、ヒバカリ、アオダイショウ
ヤマカガシの毒牙は、上アゴの奥にあり、よほど深くかまれない限り、この毒が人の体に入ることはありません。 また、ヤマカガシは、首に有毒物質を出す腺があります。 マムシの毒牙は、上アゴの前方にあります。獲物を捕らえるだけでなく、 近づく敵から身を守るために、とびかかってくることがあります。 決して手を出さないでください。
【ヘビを見かけたら…】
人に対して積極的に攻撃するヘビは少なく、多くの場合、自分の身を守るためにかみつきます。 つついたりふみつけたりしないでそっとしておきましょう。
【ヘビにかまれたら…】
どの種類のヘビにかまれたのか見きわめることが大切です。 無毒のヘビならば、傷口を消毒しましょう。 有毒なヤマカガシやマムシにかまれた場合でも、すぐに命に関わるものではないので、 あわてずに病院へ行きましょう。
 (東京都高尾ビジターセンター)
高みを越えて少し左へ曲がりながら降っていくと、両側に丸太の手摺が設置された横木の階段が現われます。 左右が急な崖になっている訳でもなくて、手摺の設置理由はよく分かりませんでした。 降り口にある「2.0km/3.1km」の標識を後にして、横木の階段を降っていきます。
横木の階段が終わっても、降り基調の尾根道が続きます。 程なくして緩やかな尾根道になってくると、「1.8km/3.1km」の標識を過ぎていきます。 植林帯と雑木林を分ける尾根に広くて歩きやすい道が続きます。 「1.6km/3.1km」の標識を過ぎていくと、やがて上の方に小さな建物が見えてきます。 登り坂が始まる手前まで来ると、右手に緩やかな道が分かれていきます。 角には小振りの道標が立っていて、右手の道は「高尾山口(まき道)」、 正面の道は「高尾山口(トイレ・あずまや)」となっています。 正面に見えているのが稲荷山なので、ここは巻かずに、正面へと登っていきました。
稲荷山 (標高408m)
正面の広い道を登っていくと、1分もせずに稲荷山に着きます。 手元の地形図によると、先ほどの455m峰の北東500m辺りにある標高400mほどの高みで、 稲荷山コースのほぼ中間地点になるようです。 高尾山から40分ほどで到着しました。 最初に見かけた「稲荷山コース」の案内板によると、標高は408mとのことです。 手前にあるのはトイレ設備で、その先に東屋があります。 「1.4km/3.1km」の標識や「ここからの眺め」と題した解説板もありました。 正面には八王子方面の街並みを見渡せる眺めが広がっていました。 東屋に入って、水分補給をしながら最後の休憩をしていきました。
ここからの眺め
正面に見える市街地は、八王子市の街並みです。 右よりに続く丘陵は多摩丘陵、左よりに見える帯状の丘陵のうち、 手前は加住丘陵、その向こうが狭山丘陵です。 展望のよい日には、新宿や池袋の高層ビル、あるいは遠く筑波山まで見えることがあります。
381m峰
眺めを堪能したら、稲荷山の先へ続く幅の広い横木の階段を降っていきます。 階段が終わると、右手から道が合流してきます。 角には小振りの道標が立っていて、右手の道は「高尾山頂(まき道)」、 今降って来た道は「高尾山頂(トイレ・あずまや)」となっています。 稲荷山の手前にあった分岐から巻いてきた道のようでした。 その道を併せて降っていくと、再び横木の階段が始まります。 階段が終わって坂道を更に降っていくと、稲荷山から5分ほどで緩やかな尾根道になってきます。 「1.2km/3.1km」の標識を過ぎて僅かに登り坂になってくると、 「ようこそ高尾山国有林へ」の大きな標識が立っています。 そこを過ぎて広くて歩きやすい尾根道を進んでいくと、 「高尾山のサクラ」と題した解説板を過ぎたすぐ先で僅かな高みに着きます。 手元の地形図に載っている381m峰になるようです。 稲荷山から8分ほどの所になります。
ようこそ高尾山国有林へ
高尾山自然休養林
林野庁・関東森林管理局は高尾山国有林(452ヘクタール)を自然休養林に指定し、 皆様の保健休養の場として利用頂いております。
 (林野庁・関東森林管理局)
高尾山のサクラ
花と葉が同時に開くヤマザクラが代表的です。 葉は、緑から赤褐色まで多様な色合いを見せてくれます。 今では、お花見と言えばソメイヨシノが有名ですが、以前はヤマザクラが主役でした。 ブラシのような花が咲くこんなサクラも見られます。
イヌザクラ(別名:シロザクラ)、 ウワミズザクラ(別名:ハハカ)
この2種類のサクラは、とてもよく似ていますが、ちょっとした違いがあります。 見つけられるかな。 ヤマザクラやウワミズザクラの美しい樹皮は、さまざまな工芸品の材料として用いられます。
ナタのさや、茶筒、茶托
 (東京都高尾ビジターセンター)
高みを越えて横木の階段を降っていきます。 程なくして階段が終わり、その先へ続く緩やかな坂道を降っていきます。 雑木が頭上まで被っていて緑のトンネルのようになっている所もありました。 間隔の広い横木の階段が始まる辺りに、「1.0km/3.1km」の標識が立っていました。 そこを過ぎていくと、「高尾山のスズメバチ」と題した解説板の先から傾斜の増した横木の階段を降るようになりますが、 1分ほどで終わって、緩やかな尾根道になってきます。
高尾山のスズメバチ
スズメバチの仲間は、幼虫を育てるために獲物となる昆虫などを捕らえます。 また、甘い蜜も好物で樹液にも集まります。 人に危害を加える害虫として取り上げられることもあるスズメバチですが、自然界では必要不可欠な存在です。 ハチのことをもっと知ってうまくつきあっていきましょう。
刺されたら…  ハチの毒は水に溶けやすいので、傷口を水でよく洗ってください。 その後は、抗ヒスタミン剤などのぬり薬をぬります。 人によっては、ひどくはれたり気分が悪くなることがあるので、早めに病院へ行きましょう。
コガタスズメバチ  体長(はたらきバチ)22〜27mm。 里山や都市郊外で普通に見られる。 庭木や街路樹、人家の軒下に巣を作る。 ハエやアブなど小さな昆虫をおもなエサとし、攻撃性はあまり強くないが毒性がやや強い。
オオススメバチ  体長(はたらきバチ)27〜38mm。 世界でもっとも大きくて強いスズメバチ。 雑木林に多く、カブトムシなどの甲虫でさえも場所をゆずることがある。 巣は、地中や木の穴などに作る。 主に昆虫をエサとし、秋にはキイロスズメバチなどほかのハチの巣をおそって全滅させることもある。
キイロスズメバチ  体長(はたらきバチ)17〜24mm。 もともとは里山に多い種類だが、都市部でも見られるようになっている。 巣は、あらゆるところに作る。 土の中や木の穴などせまいところにも作り、 夏に家族が増えると家の軒下や天井うらなどの広いところへ引っ越すことも多い。 気が荒く、はたらきバチの数も多い。
クロスズメバチ  体長(はたらきバチ)10〜12mm。 平地から山地まで普通に見られる。 巣は、おもに土の中に作る。 性質は比較的おとなしいが、体が小さくて、しかも他のスズメバチのように黄色っぽくないので、 そばに近づいても気づかないことが多い。
 (東京都高尾ビジターセンター)
359m峰
「0.8km/3.1km」の標識を過ぎていくと、石がゴロゴロした坂を登るようになります。 程なくして坂が終わると緩やかな尾根道になります。 その先へ進んでいくと、僅かな高みの右斜面を進むようになります。 この辺りの高みが、地形図に載っている359m峰になるようです。 高みの脇を過ぎて尾根に乗ると「0.6km/3.1km」の標識が立っています。 稲荷山から16分ほどの所になります。
旭稲荷
僅かな高みを右手から巻くように二つ過ぎていきます。 尾根の右手を降るようになると横木の階段が始まります。 「0.4km/3.1km」の標識を過ぎて階段を更に降っていきます。 階段が終わると、岩盤が剥き出した坂道になります。 岩盤が終わると、正面の高みを右手に巻くようにして降っていきます。 緩やかになった道を進んでいくと「0.2km/3.1km」の標識が立っています。 そこを過ぎて横木の階段を降っていくと、旭稲荷がある踊場のような所に降り立ちました。 稲荷山から30分ほどで降りて来られました。 「旭稲荷」の扁額が掛る赤い鳥居や狐像の狛犬のある社の中には、 檜皮葺きの屋根になった小祠が安置されていました。 裏手にも小祠がありました。
清滝駅
大きな石灯籠の右手に続く横木の階段を降っていきます。 擬木から丸太に変わっていく手摺が設置された横木の階段を、高みを右手から回り込むようにして降っていきます。 階段が終わって広めになった坂道を降っていきます。 突き当たりを右折して横木の階段を降っていくと、清滝駅の脇に架かる小橋に降り立ちます。 旭稲荷から5分ほど、稲荷山から38分ほど、高尾山から1時間25分ほどで降りて来られました。 小橋の手前には「稲荷山コース入口」の道標が立っていて、今降って来た道は「高尾山頂」となっていました。 脇には「0.0km/3.1km」の標識も立っていました。 小橋を渡っていくと、正面にケーブルカーの清滝駅の出口があります。 出口には手彫りのフクロウの像が沢山並べられていました。 また、ひょうたん形をした水場もありますが飲用ではないようでした。
縁起物 手彫りの福ろう
福ろうは、昔からやさしく見つめる事から、家族を見守る又は首をよく回す事から金回りが良いと言われ、 家庭のしあわせ商売の繁栄を願う鳥、最近では若者の間で学問の博士と言われております。 手彫りですので同じ物はありません。 どうぞ御自由にご覧下さいませ。
靴や杖等を洗わないで下さい。
この水はのめません。
 (駅長)
高尾山口(たかおさんぐち)駅
清滝駅の前広場から元来た道を高尾山口駅へと戻っていきます。 1号路の登り口には高尾山飯綱権現遙拝社や「とんとん地蔵尊」があって、 綺麗な花が手向けられていました。 道路の向かい側には高尾山別院不動院があり、本堂の前には「なでなで地蔵尊」がありました。 紅葉橋の手前から左手に分かれていく川沿いの道を進んでいくと、 最初の高尾山口駅(京王高尾線)に着きました。
とんとん地蔵尊縁起
とんとんとは、尊い尊いということ、 とんとんむかしと語り始め、語り継がれた伝説や昔話は、ふるさとの宝物であると、 ふるさとを一生懸命知ることは、そこを通じて、日本の全体を知ることにつながると、 語り続けた菊池先生。
春の風 仲間はずれの 子を誘い 大玄
高尾山別院不動院
千里の行も一歩より起こる
 (高尾山)
なでなで地蔵尊
ご自身の具合の悪い処をよく撫でてから、お地蔵さまに手をかざし御祈念ください。