小雀公園
散策:2010年06月下旬
【里山散歩】 小雀公園
概 要 小雀公園は横浜市戸塚区にある7.2haほどの総合公園です。 園内には運動施設などの他にも、草地になった広場・雑木林・植林・湿地帯・菖蒲田などがあって、 自然と触れ合える所になっています。 季節になると園内にはアジサイやアヤメ類が咲き、トンボやホタルも飛び交う豊かな自然が残されています。
起 点 横浜市 常勝寺バス停
終 点 横浜市 影取バス停
ルート 常勝寺バス停…常勝寺…小雀公園…小雀公園レストハウス…運動広場…竹林…常緑樹林…ため池…神明広場…雑木林…ヒガンバナの丘…ホタルの里…ヨシ原…ショウブ田…雑木林…スギ植林…テニスコート…遊具広場…小雀ポンプ場…原宿団地高架水槽…不動明王像…影取バス停
所要時間 2時間10分
歩いて... 園内には今を盛りとアジサイが綺麗な花を咲かせていました。 季節になるとホタル鑑賞会なども催されるようでした。 葦原ではよく響くウシガエルの鳴き声も聞こえてきて、雰囲気のいい里山風景に出合うことが出来ました。
関連メモ 今のところ、関連メモはありません。
コース紹介
常勝寺(じょうしょうじ)バス停
大船駅(JR東海道線)の西口を出て、 柏尾川に架かる大和橋を渡った所の交差点を右折した先にあるバス乗り場から、 [船21][船22]立場バスターミナル行きバス、[船24]俣野公園・横浜薬大前行きバス, または,[船24]ドリームハイツ行きバスにて5分、1時間に5本程度の便があります。
大船駅のバス乗り場の手前には「大船観音入口」の看板が立っていて、すぐ近くに大船観音があるので立寄っていきました。 1929年に建設計画が始まり、途中の戦争で滞ったものの、1960年に現在の観音像が完成したようです。 「大船観音寺」と称し、曹洞宗大本山の總持寺の末寺とのことですが、 散策の様子は省略します。(所要時間にも含めず)
常勝寺
小雀公園へはバスを降りたすぐ先にある常勝寺前交差点を左折していくのですが、 バス停や交差点の名前にもなっている常勝寺とはどんな所かと思って、訪ねていきました。 交差点を過ぎて10mほど進んだ所の右側に石段があって、脇には 「常勝寺」「南無妙法蓮華経」「一天四海皆帰妙法」「宗祖六百五十遠忌」と刻まれた石柱がありました。 石段を登っていくと山門があります。 手前の左右には歴史を感じさせる石燈籠が立っていました。 山門から境内に入っていくと、正面に本堂があり、左側に庫裡と思われる建物がありました。 本堂では法事が行われていたようで、喪服を着た人達が沢山集まっていて、読経も聞こえていました。 謂われなどを記したものは見かけませんでしたが、日蓮宗のお寺とのことです。
常勝寺前交差点まで引き返してきて、県道23号(環状4号)から西側へ分かれていく道に入っていきます。 左右に分かれていく道も沢山ありますが、道なりに真っ直ぐ進んでいきます。 沿道にはアジサイやヤマユリが綺麗な花を咲かせていました。 少し登り坂になってきた道を登り切ると、聞き覚えのある政治家と同じ名前の表札が掛かる民家がありました。 そこを過ぎて降り坂になってくると、左手に曲がっていく所に田んぼがあって、 青々とした苗が元気に育っていました。 その奥は広場になっているようで、子供達の声が聞こえてきました。 正面の民家へ続く道もあって公園に続いていそうに思えましたが、 左手の竹林に沿って続く道を進んでいきました。
(奥にある広場は小雀公園の「神明広場」のようです)
竹林沿いに進んでいくと少し登り坂になってきます。 右手に曲がりながら登っていくと、正面に大きな導水管が見えてきます。 横浜市戸塚区と鎌倉市に跨る小雀浄水場の中の施設のようです。 道は正面の高みを巻くようにして、右から左へとS字形に曲がりながら登っていきます。
小雀公園
沿道に咲くアジサイなどを愛でながら、坂道を緩やかに曲りながら登っていきます。 坂を登り切って高台に出ると、左手の高みには小雀浄水場が続いていました。 浄水場への道が分かれる所を過ぎていくと、右手に小雀公園の入口があります。 常勝寺から17分ほどで着きました。 駐車場への入口の右側には「小雀公園」と刻まれた石碑や公園の掲示板がって、 「小雀公園散策マップ」も貼り出してありました。 レストハウス・運動広場・竹林・常緑樹林・スギヒノキ林・雑木林・伊賀の溜池・神明広場・ ショウブ田・ヨシ原・ホタルの里・ヒガンバナの丘・景観畑と、 飛び地にあるテニスコート・遊具広場などから成るようです。 同様の案内図は「緑とコミュニティーグループ」のホームページにも載っているので、 事前に調べておくと参考になります。
来る途中の道々には「小雀地区大船行 乗合バス」と書かれた停留所がありました。 2008年10月から「小雀乗合バス」として運行が開始され、 定員9名の小型バス「こすずめ号」が大船駅東口側から出ています。 小雀地区を巡って大船駅へ戻る循環ルートを走っています。 1時間に1本から2本程度の便があるので、小雀公園入口バス停まで乗って来れば便利です。 時刻表などの情報は横浜市のホームページに載っています。
小雀公園
里山の自然の仕組み  小雀公園はもともとあった田んぼや薪をとる雑木林など、里山の自然を活かして造られた公園です。 里山の自然は人為的な管理が入ることによって保たれており、 多種多様な動植物が生存する環境を作りあげています。 現在でも小雀公園は里山の管理法に習い、定期的に雑木林のクヌギやコナラを伐採して新しい芽を吹かせ、 木を若返らせる作業をしています。 それは自然を破壊しているのではなく、より豊かな自然環境を作るための作業なのです。
※切った木は、薪や炭、シイタケのほだ木に利用されます。
 (横浜市指定管理者 緑とコミュニティーグループ)
小雀公園レストハウス
駐車場へ続く坂道を真っ直ぐ登っていくと、すぐの所に小雀公園レストハウスがあります。 中へ入ってみると、円卓や椅子などが設置されていて、ひと休みしていくのに良さそうな所でした。 椅子の脚の先端には黄色いテニスボールが取り付けられていて、靴を履いているようにも見えました。 草花や野鳥などの写真が沢山掲示されていて、木や竹などで作ったクラフトも展示されていました。 先ほどの「小雀公園散策マップ」も置いてあったので、一部貰っていきました。
第23回都市公園コンクール管理運営部門国土交通大臣賞 小雀公園
横浜の自然は、多くが「里山」として農家が手を入れることによって維持され、 雑木林や谷戸の美しい景観と長い年月の管理に適応した豊かな生態系が育まれてきました。 その里山は、昭和30年代以降急速に経済的価値を失い、 手入れされずに荒れた状態となっており、生態系も変化しています。 横浜市環境創造局の所管する公園緑地においても、豊かな生態系を維持するためには どのような管理を行っていくかが課題となっています。 横浜市戸塚区にある小雀公園は、雑木林・竹林・植林・谷戸の溜池や湿地などを活かして整備され、 小規模ながら里山の自然と景観が保全されています。 これらを良好な状態で維持するため、現場職員が様々な工夫をしながら、 生態系に配慮した維持管理を継続して行ってきました。 その結果、現在では、ホタルやチョウなどの昆虫類・鳥類・魚類など多くの生物が生息しており、 自然観察等を通じて生き物にふれあえる公園として多くの市民に親しまれています。 小雀公園が19年度より指定管理者へ移行するにあたり、17・18年度生物調査を行い、 それを元に管理マニュアルを作成し、生物の生息環境を豊かにする取り組みを進めています。 …(以下略)
こすずめの里だより 第14号 呼ばれて行っても逃げるコジュケイ
「ちょっと来い、ちょっと来い」。山の方から誰かが呼びかける。 それじゃあと近づいてみると、みんな一斉に逃げ出してしまう…。 こんな体験した事ありませんか? これはコジュケイという鳥のお話です。 コジュケイはキジの仲間ですが、キジは元々日本にいた種であるのに対し、 コジュケイは大正時代に中国からやってきた新参者です。 狩猟対策として山に放ち、それが定着した帰化動物です。 始めは東京と神奈川に放鳥されたそうですが、今では東北から九州まで、 太平洋側の暖かい地域を中心に、広範囲で繁殖をしているようです。 コジュケイは雑木林や茂みの中で生活し、人目に付くところにはあまり出てきません。 辺り一帯に響きわたる大きな声で鳴くため、身近にいることはわかっても、 狩猟鳥であるがゆえか用心深く、エサをついばみながら時々ヤブから出てきても、 人の気配を感じると急いでヤブに飛び込みます。 そうです、飛び立つのではなく、飛び込むのです。 コジュケイはほとんど空を飛ぶこともなく、地上で生活しています。 巣も木の上ではなく、草むらなどの地面にくぼみを作り、卵を産みます。 したがって外敵も多いため、ヒナは卵からかえると数時間で親の後をついて歩きまわるようになります。 そしてヒヨコから親鳥と変わらない若鶏になっても家族で群れて生活をするので、 コジュケイは1羽見かけた場合、周りに複数羽いる可能性が高いです。 鳴き声はよく聞こえるし、群れで生活をしているはずなのに、姿はなかなか見られない。 コジュケイって不思議な鳥ですね。  (緑とコミュニティーグループ、小雀公園)
運動広場
レストハウスを過ぎていくと、シロツメグサなどの短い草が生える広場があって、 仄かな花の香りが辺りに漂っていました。 その奥に金網柵で囲まれた運動広場があります。 横浜市の市民利用施設予約システムで申し込む有料施設のようです。 ここには先ほどとは違う案内図がありました。 町内会か職場などのチームでしょうか、この時にはユニフォームを着た人達が練習試合をしていました。
実家の近くには田んぼなどが沢山あり、土手道にはシロツメグサが沢山咲いていました。 長い茎を付けたまま沢山摘んで、それらを編んで花輪を作ったりしたことを思い出しました。
公園利用のみなさまへ
他の利用者やご近所の迷惑になることはやめましょう。
・バイクの乗り入れは禁止です。
・ゴルフの練習や、かたいボールを投げるなどの危険な遊びはやめましょう。
・犬を放さないでください。
・犬のふんは、必ず飼い主が家へ持ち帰ってください。
・ロケット花火やバクチクなどの大きな音の出る花火は禁止です。
・早朝、深夜に騒ぐことはやめましょう。
・樹木や草花を大切にしましょう。
公園はみなさまのものです。ルールを守って使いましょう。
 (横浜市南部公園緑地事務所)
遊びを通してマナーを学ぶ ふれあい学校
毎月第3水曜日は運動広場で遊ぼう!!  みんなで仲良く遊びながら、社会のルールやマナーを学んでいきましょう。 お友達やご家族などと一緒に、ぜひご利用ください。 午後15時から17時まで。雨天中止。 申込、参加費は不要です。 自由に遊んでいただいて結構ですが、試合はご遠慮いただき、譲り合ってご利用ください。 自転車の乗り入れや、動物の入場はお断りします。 ケガなどは自己責任としますので、安全に事故がないよに遊びましょう。
 (小雀公園詰所、小雀オアシスの会、緑とコミュニティーグループ)
竹林
運動広場の右側に沿って進んでいきます。 右手の谷側には竹林が続いていました。 綺麗な花が咲く道を進んで石段が始まる所まで来ると、手前から横木の階段が右手へ分かれています。 角に立つ道標によると、右手の階段は「ショウブ田・神明の広場」、今来た道は「レストハウス」となっています。 正面の石段には何も示されていませんが、 先ほどの散策マップによると、運動広場の裏手の住宅地へ続いているようです。 今回は右手の横木の階段の先へ続く道を進んでいきました。
竹林
小雀公園では、里山の自然と景観を保全するため、区域ごとに管理方針をたてて維持管理を行っています。
−景観的に良好な竹林として管理します−
・竹林の範囲を定め、他へ拡大しないように管理します。
・枯竹、5年以上の竹は秋に間伐し、適切な密度を保ちます。
・林床の植物に配慮して管理します。
 (横浜市南部公園緑地事務所)
常緑樹林
竹林から植林帯へと変わっていく右手の谷筋を眺めながら、斜面沿いに続く緩やかな道を進んでいきます。 少し登って林の中へ入っていくと、幅の広い横木の階段が左手へと分かれていました。 道は正面の常緑樹林へと続いていましたが、左手の階段を登っていきました。
常緑樹林
小雀公園では、里山の自然と景観を保全するため、区域ごとに管理方針をたてて維持管理を行っています。
−横浜の極相林への遷移を見守ります−
高木はシラカシ・スダジイ・アカガシなど。 亜高木はシロダモ・シラカシなど。 低木はヤブツバキ・アオキ・ヒサカキなど。 横浜の自然植生である常緑樹林に戻りつつあり、生態系の保全に配慮します。
 (横浜市南部公園緑地事務所)
幅の広い横木の階段を真っ直ぐに登っていくと、金属製の柵の先にある草地になった広場に出ました。 周囲にはアジサイなどが植えられていて綺麗な花が咲いていました。 左手の先には運動広場があり、正面の短い階段の上は住宅地になっています。 ここは右手の先から戻るようにして続く幅の広い横木の階段を降っていきます。
左手に広がる植林地に沿って、幅の広い横木の階段を降っていくと左右に通る道に出ます。 先ほどの散策マップによると、右手の道は、手前の分岐を直進してきた道へ続いているようなので、 右手へと進んでいきました。
降り気味に続く道を進んでいくと分岐がありました。 角には道標が立っていて、右手へ登っていく横木の階段は「運動広場・レストハウス」、 左手へ曲りながら降っていく横木の階段は「ショウブ田・神明の広場」となっています。 右手の階段は草地の広場へ登っていった分岐を直進してきた道なので、 ここは左手へ続く横木の階段を降っていきました。
(左の尾根も歩けそうな様子になっていましたが、散策路としては設定されていないようでした)
ため池
植林帯に続く幅の広い横木の階段を曲りながら降っていくと、 左手に葦が生い茂ったため池がありました。 散策マップに載っている「伊賀の溜池」になるようですが、「伊賀」の意味はよく分かりませんでした。 野鳥の観察をしようというのでしょうか、一眼レフカメラを手に持った人や、 三脚に載せたテレスコープを覗き込んだりしている人達を見かけました。 解説板によると、1日に15匹ほどの魚を食べるカワセミが営巣するとペアで1年中食べているので、 1年では「15匹×2羽×365日=10,950匹」にもなります。 ひと組のペアが暮らしていけるということは、これだけの魚が生息する環境があるということにもなるようです。
ため池
小雀公園では、里山の自然と景観を保全するため、区域ごとに管理方針をたてて維持管理を行っています。
−鳥や水生生物の生息に配慮した管理を行います−
水辺のヨシは、魚の隠れ場所や産卵場所、餌場になる。
 (横浜市南部公園緑地事務所)
「アシ」と「ヨシ」
温帯から熱帯にかけての湿地帯に分布する背の高いイネ科の一種です。 「葦」・「芦」・「蘆」・「葭」などの漢字で表記されるこの植物は、 関東では「アシ」と呼びますが、関西では「アシ」の音が「悪し」に通じるのを忌んで、 「善し」に因んで「ヨシ」と呼ばれることが多いようです。 ここでは現地で見かけた「ヨシ」という表記をそのまま用いておきます。
ため池の先にはトイレ設備のある浅い谷筋が広がっていて、 ショウブ田・ヨシ原・ホタルの里・神明広場などへ道が分かれています。 かなり開けた所になっていて、この小雀公園の中心的な場所のように思えました。 どういう順序で歩こうかと思案してみるに、神明広場を訪ねてから、 雑木林・ホタルの里・ヨシ原・ショウブ田と2往復すれば、 一筆書きのルートを歩けることを確認して、まずは神明広場に向かって右手へ進んでいきました。 道標も立っていて、右手の道は「神明の広場」、左手の道は「ショウブ田」、 今来た道は「運動広場・レストハウス」となっていますが、板の向きが少しずれているように思えました。
小雀公園花ごよみ
なんとなくゆううつな季節、梅雨が今年もやってきます。 お出かけするにも傘を持ったり足元の汚れを気にしたりと、ちょっと億劫になりがちです。 でも植物は成長期! 恵みの雨をうけて、スクスク・いきいき輝いています。
ドクダミ(ドクダミ科)  薄暗い道をパッと照らすように輝く純白の花は、イメージとは裏腹に、清楚で美しいです。
ユウゲショウ(アカバナ科)  野の花にしていはちょっと派手な色合いで、朝や昼ではなく夕方を連想させる艶っぽい名をもっています。
ヘビイチゴ(バラ科)  大粒のルビーが転がっているような真っ赤なイチゴは、毒はないけれど食用には向きません。
ミヤコグサ(マメ科)  マメ科特有のふくふくとした花は、鮮やかな黄色がかわいらしく、見ているとなんだか元気がでてきそうです。
ホタルブクロ(キキョウ科  ぷっくりふくらんだつぼみは風船のようで、それが開くとまるでお姫様のドレスのようです。
タイサンボク(モクレン科)  雨に湿った空気を甘く染めます。青々と茂った高木に咲くので見つけにくいですが、大きくて立派な花をしています。
トイレ設備の右手に続く道を進んでいくと、道幅が広がった所があります。 ブロック敷きになった目地の部分に草が格子状に生えていて、綺麗な模様のように思えました。 手前には「生きもの保護区」と題した掲示板があって、公園の図などが載っています。 同様の掲示板は園内の各所に設置されていて、分かり易くなっていました。 掲示板の脇からは緩やかな道が、少し先からは横木の階段が左手へと分かれていきます。 正面にも道が続いていますが、公園の外へ出ていく道のようでした。
図中の−−−で囲まれた区域は、鳥や虫、草花のための生活の場所です。 彼らが安心して暮らせるよう、公園利用者やペットの立ち入りはご遠慮ください。
 (横浜市南部公園緑地事務所 小雀公園詰所)
神明広場
右手の階段をひと登りすると、背丈の短い草が生える広場がありました。 これが神明広場になるようです。 小雀浄水場に向かう途中で見えていたのは、この広場になるようです。 この時には子供達がサッカーの練習をしていました。 「神明」とは何の意味なのかは分かりませんでした。
雑木林
手前の道幅が広がった所へ戻って、中ほどの所から林の中へ続く横木の階段を登っていきます。 階段をひと登りして緩やかになってくると、小広い草地に出ました。 幅が広がった周囲にはベンチが幾つか設置されていました。 雑木林に囲まれていてしっとりとした静かな場所でした。 草地を横切ってその先に続く雑木林へ入っていきます。
雑木林C
小雀公園では、里山の自然と景観を保全するため、区域ごとに管理方針をたてて維持管理を行っています。
−水源林として保全します−
高木はイヌシデ・コナラ・ミズキ・ケヤキなど。 ホタル生息地の水源地となっている安定したシデ林です。 豊かな生態系を保全します。
 (横浜市南部公園緑地事務所)
ヒガンバナの丘
雑木林に続く幅の広い横木の階段を降っていきます。 少し右へ曲がって降っていくと、開けた草地に降り立ちました。 広場の奥には東屋が一つ建っていました。 散策マップによるとヒガンバナの丘と云うようですが、 季節ではないこともあって、アジサイ以外にはそれらしい花は咲いていませんでした。 右手の横木の階段のすぐ上には住宅地があるようなので、左手に続く幅の広い横木の階段を降っていきました。
段差の低い横木の階段をS字形に曲りながら降っていきます。 下の方の谷戸にはヨシ原が広がり、枝垂れ柳も生えていて、いい雰囲気になっていました。 そんな光景を眺めながら階段を降っていくと、舗装された散策路に降り立ちました。 右手は広場を経て公園の外へ続いているので、左手の道を進んでいきました。
水辺に枝垂れ柳はよく似合います。 私の故郷の街中を流れる川岸にも枝垂れ柳が植えられていて並木を作っています。 子供の頃にはかなりの老大木でしたが、その後に植え替えられたようで、今では若木になっています。 枝垂れ柳を見ると、いつも故郷の並木を思い出します。
ホタルの里
ヨシ原の脇に続く道を進んでいきます。 この辺りはホタルの里になっているようです。 夜に鑑賞するようで、その旨を覗わせる注意書きもありました。 ヨシの生える湿地の彼方此方から、ウシガエルと思われるよく響く大きな鳴き声が聞こえていました。 聞こえてくる方角や鳴き声などが微妙に違っていて、少なくとも3匹は鳴いているようでした。 何とも長閑な光景ではあります。 蛙の棲める環境が維持されていることを嬉しく思うのでした。
入場のお願い
ここホタルの里には、ヘイケボタルが自然繁殖しています。 水路で一生の大半を幼虫の姿で過ごし、土中でサナギになり、成虫は草むらに潜みます。 このように一年を通じて水路以外でもホタルは生活していますので、 散策の際は園路以外を歩かないでください。 また植物採取もおやめください。 ルールを守って美しい自然と小さな命を守りましょう。
 (小雀公園)
ヘイケホタルを鑑賞される方へ
草の陰にもホタルが隠れています。 通路以外の場所(草のある所)には入らないで下さい。 暗いので足元には十分注意してお進み下さい。
 (小雀公園管理事務所)
ホタル鑑賞の夕べ
今年もホタルの季節がやってきました。 地上に舞い降りた星屑のような輝きを、みんなでそっとのぞきに来ませんか? ホタルの一生がわかる展示もご用意しますので、夕涼みがてらぜひ小雀公園へホタル見物にいらしてください。
 (小雀公園のホタルを守る会、緑とコミュニティーグループ)
ヨシ原
ヨシ原沿いに進んでいくと、神明広場の脇にあった小広くなった所に戻ってきます。 そこからトイレ設備を曲がって右手に続く舗装された散策路を進んでいきます。 沿道には今を盛りとアジサイが咲き、右手にはヨシ原が続いていました。 散策路とボードウォークが接する所まで来ると、ヨシ原に突き出すようにして展望デッキがありました。 ベンチも設置されていて、湿地に生えるヨシに囲まれた静かな空間で、 カエルの鳴き声を聞きながらひと休みしていきました。
子供の頃に実家が農家をしていて、竹竿を差して漕ぐ小舟で中洲にある田んぼまで往復したことを思い出しました。 葦原を進んでいくと体に葦がかかるので、払い除けながら進んだものです。 葦原を抜けると大きな川へ出ました。 そこでも竹竿を差して進んでいたので、水深はそれ程なかったようでした。 田んぼの脇に着いて、刈り取った稲を積み込んで、別ルートから引き返していきました。 今から思うと一方通行になっていたのでしょうか。 橋の下を通る所もありましたが、水嵩がある時には、舟から降りて押して通ったこともありました。 水門の脇にある土手では舟を押したり引いたりしながら越させて、 その先の大きな池を横切って、稲木のある所まで戻っていったものでした。
ヨシ原
小雀公園では、里山の自然と景観を保全するため、区域ごとに管理方針をたてて維持管理を行っています。
−良好なヨシ原を維持し、水辺の生物の生息環境を保全します−
オオヨシキリはヨシに巣を作る。
 (横浜市南部公園緑地事務所)
舗装された散策路を更に進んでいくと、東屋の建つ広場に出ました。 このすぐ先は一般道路になっていて、「小雀公園」と刻まれた石碑もありました。 ここにも掲示板があって、案内図や案内書きなどが出ていました。
ホタルからのお願い
☆連れて帰らないで!
・ホタルより人の方が多いので、1人1匹連れて帰っただけでも絶滅してしまいます。
☆ライトはつけないで!
・光はホタルの言葉です。ライトを照らすとホタルのコミュニケーションのじゃまになります。カメラ付き携帯電話での撮影もしないで下さいね。
☆道から外れないで!
・土の中にはさなぎ、水辺の草やコケにはホタルの卵があります。
☆しーっ、しずかに!
・鳴く虫やカエル、フクロウなどの鳴き声がかき消されてしまいます。
☆路上駐車厳禁!
・路上駐車は近所迷惑となるため、絶対にしないで下さい。
 (小雀公園、小雀公園のホタルを守る会)
右手の小橋を渡っていくと、ヒガンバナの丘から降ってきた所へ続いています。 畔に生える枝垂れ柳の脇からは、ヨシ原の沼地が一望できる眺めが広がっていました。
ショウブ田
広場から引き返して小さな池を過ぎていくと、ショウブ田に広いボードウォークが続いています。 親子連れがザリガニ釣りをしていました。 暫く眺めていると、元気なザリガニが釣れました。 先ほどの散策路と接する所を過ぎて、ボードウォークを更に進んでいきます。 湿地には葉の一部が白くなった花が群生していましたが、 解説板によると「ハンゲショウ」という名前のようでした。 花の季節は過ぎたのか、湿地の名前の由来になっている菖蒲は咲いていませんでした。
しょうぶ田
小雀公園では、里山の自然と景観を保全するため、区域ごとに管理方針をたてて維持管理を行っています。
−湿性植物を保全し、季節の花を楽しめるよう管理します−
生態系や湿性植物に配慮して草刈や畦の管理を行います。
 (横浜市南部公園緑地事務所)
ボードウォークを進んでいくと、先ほどのトイレ設備のある広場に戻ってきます。 「伊賀の溜池」の前を右折して坂道を登って高みに着くと、道の真ん中にある「小雀公園」と書かれた杭の先から、 左手に戻るようにして登っていく道が分かれていきます。 その道へ入っていくと「この先行き止まり」の看板が出ていました。 散策マップでは、この道が雑木林や植林に続いているようなのですが、行き止まりとは困ったなと思っていると、 看板にはマジックで「車・バイクは」と書き込まれていました。 人は通って行けるようだと分かって、安心して進んでいきました。
雑木林
右手にある畑地の脇を過ぎて雑木林へ入っていきます。 少し登り坂になった広い道を進んでいくと、背丈の低い草が生えた広場がありました。 テーブル・ベンチも設置されていて、周囲の樹木が木陰を作り、雰囲気のいい所になっていました。 広場の左手から雑木林に続く道を更に進んでいきます。
雑木林B
小雀公園では、里山の自然と景観を保全するため、区域ごとに管理方針をたてて維持管理を行っています。
−萌芽更新し、若い林を育てます−
雑木を順次萌芽更新し、若木を育成することで、生物多様性を維持します。 タチツボスミレ、ツクシ(スギナ)、カントウタンポポは里山で普通に見られる植物です。 里山の環境の指標となります。 モズは肉食で、昆虫類などを主に食べています。 林縁や草地管理が昆虫の生息に大きく影響します。 アカシジミはクヌギやコナラを食草とし、里山の環境指標となります。
 (横浜市南部公園緑地事務所)
緩やかな雑木林に続く広い尾根道を進んでいきます。 道端にはベンチも設置されていました。 脇には、草むらには入らないようにとの注意書きもありました。
雑木林A
小雀公園では、里山の自然と景観を保全するため、区域ごとに管理方針をたてて維持管理を行っています。
−明るい落葉常用樹林として管理します−
生物の生息に配慮した下草刈りや落葉管理を行います。 常緑樹の大木化を抑え、明るい林床を維持します。 ゴマダラチョウは、エノキの葉を食草とし、落葉の中で越冬します。 林床管理に注意が必要です。 枯木を残すことで、セミの産卵場所やコゲラなどの餌場になります。 アカハラは、落葉が豊かな落葉樹林の指標となります。
 (横浜市南部公園緑地事務所)
この場所にしばらくの間入らないようにして下さい
ここが草の原っぱになり、床床(地面)が安定し落ち着くまでの間、 入り込まないようにお願い致します。 チョウチョが飛び交い、野鳥が立ち寄る場所になりますように。
 (小雀公園)
スギ植林
雑木林を過ぎていくと、スギ植林の斜面を横切るようにして進んでいきます。 明るい杉林の林床には草などがびっしりと生えていました。 僅かに登り坂になってくると、先ほど運動公園の裏手から降ってきた所にあった分岐に戻ってきます。
スギ植林
小雀公園では、里山の自然と景観を保全するため、区域ごとに管理方針をたてて維持管理を行っています。
−良好な生態系と景観を維持します−
スギの枝打ち・間伐、生物の生息に関した定期的な草刈を行います。 林床でキジやコジュケイが抱卵する。 手入れされたスギは林床が明るいので、植物が多様。
 (横浜市南部公園緑地事務所)
ヤマユリの球根を補植しました
球根が大きく育ち、たくさんの花を咲かせてくれるよう、やさしく見守ってください。
 (山百合の会、緑とコミュニティーグループ)
ヤマユリの咲く豊かな自然を未来へ残しましょう
 (小雀公園、やまゆりの会)
分岐を右折して、元来た横木の階段を登っていきます。 広場に出た所にある住宅地への階段を見送っていくと、左前方に運動公園があります。 元来た道を左に分けて、運動公園を右側から巻くようにして続く道を進んでいきます。 途中で左手にある階段を降り、グラウンドの金網沿いを進んでいきます。 グラウンドの端まで進んで左手へ曲がっていくと、右手の先に最初のレストハウスがあります。 これで、小雀公園内の主だった散策路は歩いたことになります。
テニスコート
レストハウスの脇を過ぎて小雀公園から出て行きます。 小雀浄水場の前の道路を右手へ進んでいくと、 敷地を囲む柵の一部が開いていて、その中にテニスコートがあります。 浄水場の敷地の一角を利用した形になっていますが、小雀公園の一部になるようです。 試合コート4面と壁打ちコート2面があるようでした。 ここも横浜市の市民利用施設予約システムで申し込む有料施設とのことです。
テニスコート利用のみなさまへ
このテニスコートは、大切な水を供給するための水道施設の上部に設けられているため、 次の点に十分注意して下さい。
(1) テニスコートでの飲食、喫煙は禁止します。
(2) ゴミ等の廃棄物は必ず持ち帰りましょう。
(3) 用便は必ずトイレを使用して下さい。
(4) フェンスを越えて水道施設内へ絶対に入らないで下さい。
(5) 決められた駐車場以外に駐車しないで下さい。特に周辺道路には絶対に駐車しないで下さい。
(6) 特に幼児・児童を同伴する場合には上記の点について十分注意してテニスコートを利用して下さい。
 (横浜市南部公園緑地事務所)
遊具広場
テニスコートを後にして少し登り坂になった道を進んでいくと、坂を登り切った所で道が二股に分かれています。 その手前の左側に遊具広場があります。 滑り台・ブランコ・砂場や休憩舎などがある遊び場になっていました。 少し離れてはいますが、ここも小雀公園の一部になるようで、 公園の案内図や催し物の案内が掲示されていました。
小雀ポンプ場
遊具広場の先には小雀浄水場の正門がありますが、入口は柵で閉ざされていました。 中を覗ってみると、奥の方に「小雀浄水場 場内案内図」と題した看板がありました。 それによると色々な施設がある広い浄水場のようですが、かなり距離があったのではっきりとは写りませんでした。 浄水場の正門のすぐ先にある二股の左側の道を降っていきました。 送電線の鉄塔「水道小雀線No.15」の所まで来ると、 右手に神奈川県内広域水道企業団の小雀ポンプ場がありました。
ポンプ場の先の送電線の鉄塔「水道小雀線No.16」を過ぎていくと、 広めの道路は左へ曲がっていきますが、その角から細めの道が正面と右手へ分かれています。 どの道でも良さそうでしたが、今回は右手の道を進んでいきました。 すぐに道なりに左へ曲がっていくと、民家の脇の畑地には青・紫・赤紫・白などの綺麗な花が沢山咲いていました。 名前はよく分かりませんがアヤメ類のようでした。 そこを過ぎていくと左手に畑地が広がってきます。 その先のカーブミラーの立つ所から右手に分かれていく道があります。 脇の電柱には「この先幅員減少の為大型車通り抜け出来ません」の看板が取り付けられていました。 正面の道を覗ってみると、すぐ先にT字路があって、「×←車行止→×」の板が取り付けられていました。 ここはカーブミラーの立つ分岐を右手へと進んでいきました。
原宿団地高架水槽
民家の塀や生け垣などが続く住宅地を進んでいくと、正面に細長い塔が見えてきます。 左手からの道を併せて進んでいくと、カーブミラーの立つ分岐があります。 正面に登っていく坂道は見送って、左手の緩やかな道を進んでいきます。 次第に近づいてくる塔を眺めながら進んでいくと、 正面から来て左手へと曲りながら降っていく二車線道路に出ました。 道なりに左手へ降っていくと、右手に分かれていく道の先に、先ほどから見えていた塔が立っていました。 何だろうと思って傍まで行ってみると、 神奈川県と神奈川県土地建物保全協会が管理する水道施設「原宿団地高架水槽」で、 地上高は33.85mで、1971年に竣工したようです。
高架水槽から引き返してその先へ降り気味に進んでいくと、 水路のような滝ノ川に架かる大清水橋を渡っていきます。 名前に「大」という文字はありますが、ほんの短い橋です。 右手を見ると、先ほどの高架水槽が聳えていました。
歩き始めはまずまずの天候でしたが、この辺りまで来ると細い雨粒が落ち始めました。 しかし大した降りではなくて、傘を差すまでもありませんでした。 梅雨時とあってとても蒸し暑く、何度も袖で汗を拭いながらの散策だったので、 火照った体を冷やすのには心地よい雨でした。
登り坂になってきた道路を真っ直ぐに進んでいくと、国道1号の影取歩道橋東側交差点に出ます。 その左手の先には戸塚区影取町第一歩道橋があります。 その階段の袂には「旧東海道 龍長院入口」と題した標柱がありました。 この先のガソリンスタンドを過ぎた所に藤沢駅方面の影取バス停がありますが、 歩道橋を渡った所に不動明王像があるのというので、歩道橋を渡っていきました。
旧東海道 龍長院入口
龍長院は室町時代に堅心和尚が開山した瀧長庵でした。 その後東俣野村領主永井丹波守白元が鎮護国家の祈願所として辰岩和尚を迎えて堂宇を改築し龍長院と改めました。 本尊は釈迦牟尼仏です。歩道橋を渡った所には龍長院入口を示した不動明王像があります。
 (戸塚区役所)
不動明王像
歩道橋を渡って道路の向かい側へ降りると、すぐの所に岩石が小山のようになっていました。 中ほどに「智證大師霊作 天王山不動尊」と刻まれていて、 上の方には先ほどの標柱にあった不動明王像と思われる像がありました。 周囲には「大正十一年十一月再建」「大正十二年九月一日大震災ノ為倒壊」「大正十五年四月修繕」などの文字も刻まれていました。 脇には「曹洞宗天王山龍長院」の看板が立っていて右手の道を指していますが、訪ねるのは省略しました。
影取(かげとり)バス停
右手の道を見送ったすぐ先にあるコンビニの前に影取バス停があります。
戸塚駅(JR東海道線)まで、 [戸81]戸塚バスセンター行きバスにて11分、1時間に3本から4本程度の便があります。 道路向かいのバス乗り場からは、藤沢駅(JR東海道線)まで、 [戸81][藤54]藤沢駅北口行きバスにて17分、1時間に4本から6本程度の便があります。
道路が渋滞してなかなかバスが来ないし、お昼を過ぎて小腹も空いてきたので、 雨宿りも兼ねて近くにあったカレー店に入り、 お勧めの「手仕込キャベツメンチカツカレー」というのを食べていきました。