金沢緑地
散策:2010年06月中旬
【街角散策】 金沢緑地
概 要 金沢緑地は横浜市金沢区にある緩衝緑地で、 国道357号の西側に沿うようにして南北に4kmほど細長く続いています。 面積15.3haの緑地には樹木が沢山植えられていて、緑の帯を形成しています。 今回は、北側の鳥浜駅から南側の八景島駅までを歩いていきます。 途中では市民農園の柴シーサイドファームに寄り道をします。
起 点 横浜市 鳥浜駅
終 点 横浜市 八景島駅
ルート 鳥浜駅…金沢緑地…並木橋…小柴橋…農園入口…柴シーサイドファーム…柴漁港碑…柴漁港…八景島駅
所要時間 2時間20分
歩いて... 東側の工場群と西側の住宅地との間に続く緑地には樹木が生い茂る散策路が続いていました。 各所に案内板や休憩コーナーがあって、散策し易くなっていました。 道端には落葉も積もっていて、青葉との対照的な眺めも楽しめました。 柴シーサイドファームなどの農園では「じゃがいも堀り」や「ラベンダー摘み」も行えるようでした。
関連メモ 富岡総合公園
コース紹介
鳥浜(とりはま)駅
鳥浜駅(金沢シーサイドライン)から歩いていきます。
改札口を出ると、左手すぐの所から金沢緑地が始まります。 この金沢緑地は、都市公園の中でも「緩衝緑地」に分類されていて、 車道に沿って続く分離帯として機能しているようです。
緩衝緑地とは
大気の汚染、騒音、振動、悪臭等の公害の防止、緩和若しくはコンビナート 地帯等の災害の防止を図ることを目的とする緑地で、公害、災害発生源地域 と住居地域、商業地域等とを分離遮断することが必要な位置について公害、 災害の状況に応じ配置します。
 (出典:横浜市ホームページより抜粋)
金沢緑地
今回歩く金沢緑地は、 「横浜市のみどりの七大拠点」のひとつ「小柴・富岡地区」に含まれています。 入口には「金澤緑地」と刻まれた石碑があります。 その脇から始まる石畳の広い道を進んでいくと少し広くなった「休憩コーナー」があって、 「金沢緑地案内板」もあるので参考にしましょう。 全体を表わした「附近図」と、案内板の近くの区間だけを拡大表示した図から成っていて、 この先にかけて要所に設置されています。
横浜市のみどりの七大拠点「小柴・富岡地区」(約600ha)
旧海岸線沿いの緑や史跡など歴史的資産を保全し、 農とのふれあいの場や海のレクリエーション拠点として活用します。
主な水と緑の拠点  称名寺市民の森、柴・長浜特別緑地保全地区、 柴農業専用地区、柴シーサイドファーム、 富岡総合公園、長浜公園、海の公園、野島公園、長浜野口記念公園、金沢緑地、港湾緑地、八景島、称名寺
 (出典:横浜市ホームページより抜粋)
緑地に植えられた咲き始めたアジサイの花を眺めながら進んでいくと、 赤レンガが敷かれて道幅が少し広くなった所がありました。 先ほどの案内図によると、ここも「休憩コーナー」になるようで、小型のベンチが設置されていました。 この先にかけても「休憩コーナー」が幾つかありましたが、 周囲と区別できるように何処もレンガ敷きになっているようでした。 ここを過ぎていくと、道端に「バードバス」と題した解説板がありました。 何だろうと思って辺りを見回していると、 樹林の中には四角いコンクリート製の台のようなものがあました。 中ほどの窪んだ所は水が溜っていて、小鳥が水を飲んだり水浴びをする場所とのことです。 「野鳥の風呂」という意味でしょうか。
バードバス
この緑地は、野鳥が多く集まる様に次のような工夫がされています。 そのひとつは、野鳥が水を飲んだり水を浴びたりする場として、このバードバスが設けられています。 あわせてこの緑地には、野鳥の好む木が植えられています。 野鳥は害虫を駆除したり、周辺の環境にうるおいをもたらしてくれます。 利用者の皆様も野鳥の生息環境を守るため、樹林地内には入らないようにお願いします。
この付近で見られるおもな野鳥  コジュケイ、ツグミ、キジバト、ヒヨドリ、ムクドリ、オナガ
野鳥の好む木 
樹木名科名 好む鳥
アオキみずき科 ツグミ、ヒヨドリ
ウメバラ科 ヒヨドリ、ウソ、メジロ
エゴノキえごのき科 カケス、コジュケイ、ツグミ、ヒヨドリ
クスノキくすのき科 オナガ、コジュケイ、ツグミ、ヒヨドリ、ムクドリ
クロガネモチもちのき科 コジュケイ、ツグミ、ヒヨドリ
サザンカツバキ科 ヒヨドリ、メジロ
サンゴジュすいかずら科 ヒヨドリ、ムクドリ
ニシキギにしきぎ科 コジュケイ、ジョウビタキ、ツグミ、ヒヨドリ
ネズミモチもくせい科 オナガ、ツグミ、ヒヨドリ、キジバト
ハナミズキみずき科 オナガ、ツグミ、ヒヨドリ
ピラカンサバラ科 ジョウビタキ、ツグミ
バードバスを過ぎていくと、レンガ敷きになった広めの所がありました。 最初の所にあった案内図に載っていた「自転車置場」になるようです。 右手の道路を挟んだ向かい側には大きな集合住宅が建ち並んでいます。 この先を横切っている道路を渡って、正面に続く緑地を進んでいきます。
道路を渡っていくと、すぐに道幅が広がって「休憩コーナー」がありました。 ここには周囲に沿うようにして長いベンチが設置されていました。 この少し先にも「金沢緑地案内板」があって、 傍には「金沢緑地」と題した解説板も設置されていました。
金沢緑地
金沢緑地は、工場地帯と住宅地の間に緑豊かな森を創造し、 それによって住宅地の良好な環境づくりに役立てる目的で、昭和57年12月に横浜市からの依頼により 公害防止事業団が施工したものです。 緑地の中には、工場従業員及び周辺住民の皆様が利用できる散策園路、休憩コーナー、トイレなどが設置されています。 また、園路勾配を緩やかにし、階段の手摺、盲人誘導ブロック、身障者トイレなどを設置し、 どなたでも利用できるよう工夫されています。
規 模 幅員:30m〜60m、 延長:4km、 盛土高:4.5m〜6.5m、 総面積:15ha
施設概要 園路(幅員1.5m〜3.0m):3.3km、 広場:20箇所、 ベンチ:83基、 くず入れ・すいがら入れ、 自転車置場:4箇所、 照明灯:84灯、 トイレ:2棟、 自動散水システム
植栽計画 全体の植栽としては、金沢区の気候風土にふさわしい樹種を選定しています。 特に工場側の斜面については、耐潮性、耐煙性の強い常緑樹を植えています。 また、住宅地側には、それらに加えて花の咲く木、鳥が好む木などを植えています。
工場側: タブノキ、ヤマモモ、クスノキ、マテイシイ、サンゴジュ、アクレミノ、ツバキ、ハマヒサカキ、トベラ
住宅地側: ケヤキ、コブシ、ハナミズキ、オオシマザクラ、雑木類、サザンカ、ツツジ
市民の皆様の緑地です。大切にしましょう。
 (横浜市緑政局公園緑地部 南部公園緑地事務所)
解説板を過ぎていくと、すぐの所に大きな日時計モニュメントがありました。 「赤道環形日時計」というようです。 モニュメントとしては良いのですが、周囲に樹木が生い茂っていて、 日時計として機能するのにはあまり適した場所ではないように思えました。
日時計モニュメント
「時」は太陽と地球の関係から生まれた一定のリズムであり、大自然と私たちを結ぶ大切な役割をしています。 鳥や動物たちをはじめ、地球上のすべての生物はこの自然界がつくる昼と夜のリズム、 変化する季節のリズムの中で生活しています。 大昔から、人々は太陽の位置でおよその時刻を知る方法を考え出し、 やがてこの原理から日時計が誕生しました。 この日時計は、大空に飛び立つカモメをモチーフとし、 限りないロマンと科学性を持つ日時計の機能を巧みに組み込んだ「時」のモニュメントです。  (横浜市)
赤道環形日時計
東経:139°38’42”、 北緯:35°22’13”
この日時計は当地の地方太陽時を示しています。 下表の均時差を差引くと日本標準時になります。
均時差表(単位:分)
1日6日11日16日21日26日
1月161311986
2月554455
3月678101113
4月151617192021
5月212222222222
6月212019181716
7月151413131212
8月121313141517
9月192022242527
10月293032333435
11月363535343331
12月302825232118
住宅地側の樹木が途切れて明るくなった所を過ぎていくと、先ほどと同じ「バードバス」の解説板がありました。 その少し先で道が二手に分かれています。 広めの道は正面へ降っていきますが、車道に降りてしまいそうに思えたので、 登り気味に続く左手の道を進んでいきました。
坂道を登っていくと、並木北駅(金沢シーサイドライン)へ続く北駅連絡橋が左手に架かっています。 右手は階段になっていて、その下は広場のようになっていました。
階段を降って、下に続く散策路を進んでいくと、第1ポンプ室の建物があります。 そこを過ぎて、青葉の繁る樹木が続く坂道を緩やかに登っていくと、右手に降っていく広い階段があります。 左側にはベンチが設置されていて、「休憩コーナー」になっているようでした。 階段の下を覗ってみると、道路の脇に「シーサイドライン ←並木中央540m・並木北230m→」の看板が立っていました。 階段を見送っていくと、すぐの所に立派なトイレがありました。
緩やかな坂を降っていくと、道路沿いの道に降り立ちます。 樹木が生い茂る散策路を左手へ進んでいくと、ベンチが設置された「休憩コーナー」があります。 ここにも先ほどのと同じ「金沢緑地」の解説板が設置されていました。 道路の脇には、「シーサイドライン ←並木中央250m・並木北520m→」の看板が立っていました。
「バードバス」を過ぎていくと、第2ポンプ室の建物の先が広場のようになっていました。 ここにも「金沢緑地案内板」がありました。 右手の道路向かいには並木中央小学校があります。
クスノキ
クスノキ科クスノキ属
分布=本州の茨城県以西〜四国・九州、台湾・中国、暖帯
葉や材の精油から樟脳がとれる。病虫害に強く長寿。常緑大高木。
並木橋
正面の階段を降りていくと富岡川が流れています。 右手に架かる並木橋を渡っていきます。 並木橋に並行して、青く塗られた大きな管の「富岡川第4600A水道橋」も設置されています。 並木橋を渡った先には自転車駐車場が続いていますが、すぐの所から左手に分かれていく道に入っていきます。
緑地を横切るようにして進んでいくと、並木中央駅(金沢シーサイドライン)へ登っていく階段がありました。 その手前を右手へ曲がっていくと、ベンチが設置された「休憩コーナー」がありました。 道なりに左へ曲がって、緑地に続く散策路を進んでいきます。
散策路を少し進んでいくと明るくなった所に出ます。 左手には並木中央駅(金沢シーサイドライン)へ登っていく広い階段があります。 右手に通る車道沿いの歩道に降りて、自転車置場の脇を進んでいきます。 イチョウ並木が続いていて綺麗な歩道になっていました。
第3ポンプ室の建物を過ぎていくと、歩道と並行するようにして、左手に道が分かれていきます。 少しでも緑地を歩こうと、左手の道へ入っていきました。
緩やかな坂道を登っていくと、海側を通る高速道路の高架の下に出ました。 高速道路に沿って進んでいくと、左右に通る広い道路に出ました。 緑道は何処へ続いているのだろうと辺りを覗っていると、道路の向かい側へ続いているのを見つけましたが、 真っ直ぐには渡っていけません。 右手には幸浦交番前交差点、左手には幸浦二丁目交差点がありました。 どちらでも良いのですが、左手の方が近かったので、幸浦二丁目交差点から向こう側へ渡っていきました。
緑道の入口にはベンチが設置されていて、「休憩コーナー」になっているようでした。 ここからは緑道の道端にアジサイが沢山植えられていました。 品種や彩りなど、多様な花が咲いていました。
(画像を左クリックすると、写真が順次表示されます)
公園利用の民様へお願い
緑地内において次の行為をしてはいけません。
1.オートバイ、自転車を乗り入れること。
2.たき火、花火等火気を使用すること。
3.他人の迷惑となる行為や、危険な行為を行うこと。
4.樹林地内に入ること。
5.ゴミ、廃材等の投棄をすること。
6.物品の販売、広告物の掲示をすること。
散水時間のお知らせ
この緑地は、自動散水システムを採用しています。 下記の時間帯は、スプリンクラーが自動的に散水を行いますので、 緑地内への立ち入りはご注意下さい。
散水時間 午前0:00〜午前5:00
散水目的 樹木の活着、養生、生育を図るとともに塩素等に対する葉の洗浄を行う。
 (横浜市緑政局公園緑地部 南部公園緑地事務所)
アジサイなどを愛でながら坂道を緩やかに登っていくと、左手へ道が分かれていきます。 正面の道は車道の方に降りてしまいそうに思えたので、ここでも左手の道へ入っていきました。
・犬を散歩させるときは、綱につないで放さないで下さい。
・フンは飼い主が始末し、放置したり埋めたりしないで下さい。
 (横浜市緑政局、衛生局)
ブロックが敷かれた道を緩やかに登っていくと、赤レンガが敷かれた所に出ました。 左手には幸浦駅(金沢シーサイドライン)へ続く幸浦駅連絡橋が架かっていて、右手には広い石段が降っていました。 左右の橋や階段は見送って正面に続く散策路を進んでいくと、道端に赤いツツジが咲いていました。
イロハモミジ
一名 タカオモミジ、 カエデ科カエデ属
分布=本州の福島県以西〜四国・九州。
庭園によく植えられる。 秋に紅葉。園芸品種が多い。
第4ポンプ室の建物を過ぎていくと、車道から来た道と接してH字路のようになった所があります。 少し丸みを帯びた円筒形の腰掛けが並んでいて、「休憩コーナー」になっているようでした。 ここにも「金沢緑地」の解説板が設置されていました。 右手に降っていく道は車道に降りてしまいそうに思えたので、ここでも左手の道を登っていきました。
ブロック敷きになった坂道を登っていくと、先ほどのと同様の形をした椅子が幾つか並んでいて、 脇には腰掛けるのに良さそうな平たい石もありました。 ここも「休憩コーナー」なのでしょうか。 周囲には樹木が生えていて、静かな空間を作っていました。
落葉が積もった道を降り気味に進んでいくと、車道から登ってきた道と合流します。 登り気味に進んでいくと、青葉が繁る樹木が上部を覆っていて、雰囲気の良い道が続きます。
新たな葉が育ってから古い葉が枯れて落ちるのが「常緑樹」の仕組みだと知ってはいても、 青葉が繁る季節なのに枯れた落葉があるというのは妙な感じがします。
小柴橋
左手に分かれていく道を見送って、道なりに真っ直ぐ降っていくと小柴橋交差点に出ます。 左手には長浜水路が流れていて小柴橋が架かっています。 ここにも「金沢緑地案内図」が設置されています。 長浜水路に沿って右手へ進んでいくと長浜公園・富岡八幡公園・富岡総合公園へ続いていて、 左手へ進んでいくと産業振興センター駅(金沢シーサイドライン)へ行かれますが、 今回はそれらは見送って、小柴橋を渡っていきます。
(長浜公園・富岡八幡公園・富岡総合公園への道は「富岡総合公園」を参照)
小柴橋を渡ったすぐの所に「金澤緑地」と刻まれた石碑があります。 「金沢緑地案内板」と題した大きな看板もありますが、掠れていてほとんど読めなくなっていました。 その脇から続く広い階段の先は、藤棚風の所にベンチが設置された「休憩コーナー」になっています。 正面から出て行く道もありますが、右手に続く散策路を進んでいきます。 立派なトイレを過ぎて、青葉が繁る道を進んでいきます。
アジサイの花を愛でながら坂道を緩やかに登っていくと、左手に分かれていく道があります。 ここでも正面の道は車道へ降りてしまそうに思えたので、左手の道へ入っていきました。 両側に落葉が積もる道を登って高みに着くと、円筒形の椅子などが設置された「休憩コーナー」がありました。
アジサイ(紫陽花)
一名 シチヘンゲ<七変化>
ユキノシタ科アジサイ属
ガクアジサイの品種。 花のほとんどは装飾花で色が土壌条件で変わる。 花は梅雨時に開花。
オトメツバキ(乙女椿)
ツバキ科ツバキ属
ヤブツバキの園芸品種
性質が強く、さし木で簡単に繁殖。名は花の優しげな様子から。
落葉が積もる坂道を降っていくと、車道から登ってくる道に出ます。 そこから登り気味に左手へ進んでいくと、これまでに見かけたのと同じ「金沢緑地」と題した解説板がありました。 その先の左手の林際には「バードバス」と題した解説板がありましたが、これまでのと同じ内容でした。 林の中にはコンクリート製の「バードバス」がありました。 「バス」には枯葉が沢山入っていましたが、野鳥が飲む程度の水は溜っていました。 これまでに幾つか見かけたバードバスですが、形や大きさは一定ではなくて、若干の違いがあるようでした。
第5ポンプ室の建物を過ぎて、落葉が積もった道を降っていきます。 浅くU字形に抉れ気味の所を過ぎていくと、道端に「バードバス」と題した解説板と、 コンクリート製の「バードバス」がありました。 円筒形の椅子もあって、「休憩コーナー」になっているようでした。
落葉が積もる道を降っていくと、手前で分かれてきたと思われる道に出ました。 そこから左手へ僅かに登ってその先へ降っていくと、遂に車道に出てしまいました。 道路向かいの金網柵に看板が取り付けられていたので近寄ってみると、 「開港150周年の森づくり」と題した看板と、「富岡海荘図巻」と題した細長い絵図でした。 その絵図によると、往時の富岡の海は切り立った断崖が続いていたように見えますが、 所々にあると思われる入江が湊になっていたのでしょうか。
みんなで集めたドングリから開港150周年の森づくり
平成21年の横浜開港150周年を記念した「開港150周年の森」づくりに向けて、 およそ10万本のドングリ苗が育っています。 金沢区の旧米軍小柴貯油施設のほか、市内に大小さまざまな森づくりを計画しており、 20年6月には京浜地区「貨物線の森」で第1号地の植樹を行いました。
25万個のドングリ集まる  平成18年10月から12月までの約2ヶ月の募集期間に、個人の方々をはじめ、 保育園、幼稚園、学校、企業、NPOなどのべ8,000名の方々から、 市内の公園や街路樹などから集めたクヌギやコナラ、シイ、カシなど約25万個のドングリが寄せられました。
ドングリの苗木が芽吹きました  集まったドングリは、環境活動支援センター(保土ヶ谷区)で市民の参加もいただいて種まきを行い、 およそ10万本の苗が芽吹きました。
広い畑で10万本が育ちます  育ちはじめたドングリの苗を、19年春から順次、市内の農地に植え替えました。 農家の協力により森づくりの苗木として育てられ、森に植えられる日を待っています。
各地で森づくりが始まった  20年6月には、京浜地区「貨物線の森」(鶴見区)にて鉄道跡地に緑道づくりの一環として、 地域の子どもたちが苗木150本を植樹し「開港150周年の森」づくりの第一歩を記しました。 11月には、金沢動物園(金沢区)、横浜市環境活動支援センター(保土ヶ谷区・南区)、 新治市民の森(緑区)ほかで森づくりを行いました。
 (横浜市150万本植樹行動推進本部、横浜市環境創造局環境政策課)
農園入口
車道沿いに続く歩道を左手へ進んでいきます。 少し右へ曲がっていく道を進んでいくと、左側に小広くなった所があります。 ベンチも設置されていて「休憩コーナー」になっているようでした。 この先にある第6ポンプ室の建物の左脇から散策路が続いていて、入口には案内板も設置されています。 このまま緑地内を進んでいっても良いのですが、 車道の右側に「柴シーサイドファーム」の看板の立つ柵があって、その先へ道が続いていました。 柵は開いていたし、どんな所か気になったので、ちょいと寄り道をしていくことにしました。
柴シーサイドファーム
海をのぞむ緑の農園。 「"農"のあるまちづくり」をめざして。 じゃがいも堀り。
新鮮野菜直売所:毎週土日開催しております。管理棟にて午前8時半ほり売切りまで
 (柴観光農園、JA横浜)
柵の先に続く道へ入っていきます。 遊水地のような所の手前を左折して坂道を軽く登っていくと、 延長25m、幅6m、高さ4.5mの小柴崎トンネルがあります。 トンネルを抜けてアジサイなどが咲く道を進んでいくと、左手に登っていく道が分かれていきますが、 角に立つ道標「柴シーサイドファーム」に従って正面の道を進んでいきます。 右手の金網柵の下の谷筋には白い作業所のような建物が幾つか建っていました。 程なくして右手に畑地が広がるようになりますが、青い網が張られています。 道標に従って右手に分かれていく道を見送っていくと登り坂になってきます。 飼料置場のような建物を過ぎて高みに着くと、左右に通る道に出ました。 角に立つ道標「柴シーサイドファーム」に従って右手へ降っていくと、 正面の丘に広がる畑地が見えてきます。 これが「柴シーサイドファーム」なのだろうかと思いながら、坂道を緩やかに降っていきました。
左手へ道が分かれていく所まで来ると、右側に「完成記念碑」がありました。 この柴地域の土地改良事業の完成を記念した石碑のようでした。 脇にはコンクリート製の祠に納められた石仏もあって、綺麗な花が手向けられていました。
柴土地改良区 完成記念碑
土地改良施工面積16.6ha
地区のあゆみ  本地区は横浜市の南東部に位置し、東京湾に面した眺望のよい丘陵地である。 かつては、起伏の激しい雑木林の中に狭小な農地が散在し、 道路も未整備のため農作業に困難を来たし、荒廃農地も多く見られた。 また、地区の人達の殆どが漁業中心の自家消費農家で、農産物の販売はなく、都市住民との交流は殆ど無かった。 周辺地域の住宅化が進む中、農地の有効利用を図るため、 行政の指導のもと昭和63年8月土地改良事業要望書を県に提出し、平成2年3月農業振興地域の指定を受け、 同年10月土地改良区発起人18名が選ばれ、柴土地改良事業が始まった。 平成3年11月柴土地改良区(組合員79名)を設立、農村総合整備事業に着手した。 工事に当たり自然環境に配慮し、緑地保全や土砂の地区内処理、災害対策等を行い、 艱難辛苦の15年の歳月を経て平成18年3月換地処分登記の完了に至った。 平成8年3月には、横浜市の防災協力農地登録を行った。 また、市民農園整備促進法に基づく横浜市第一号の市民農園(500区画)を開設し、横浜農協が管理、運営を行っている。 此れ等、まさに組合員一同の熱意と努力のあらわれであり、当地の歴史的大事業の完成に当り、 柴地域農業の足跡として此処に記し後世に伝えるものである。
左手の道は見送って真っ直ぐに降っていくと、浅い鞍部になった十字路があります。 角には道標が立っていて、右手の道は「柴シーサイドファーム」、左手の道は「柴町バス停」、 今来た道は「並木インター」となっています。 右の角には網で囲まれた「ラベンダー園」がありました。 中には紫色の小さな花を咲かせたラベンダーが沢山植えられていました。 月曜日を除く10:00〜16:30の時間帯にラベンダーの摘み取りが出来るようでした。
御来園の皆様へのお願い
1. 園内ではお子様から目を離さないようにお願いします。 特に「はさみ」を持って走り回るのはとても危険です。 株によっては古い板、根がむき出しになっています。 つまずかれたり転ばれたりなさらないよう《特に足腰の弱い方》充分お気をつけください。 (摘み取り中の事故、けが、体調不良に関しては責任を負いかねます)
2. 雨あがりは特にすべりやすいので御注意ください。
3. ラベンダーの花のみつを求めて水橋がたくさん集まっています。(ニホンミツバチです) ミツバチはみつを吸っているのをじゃまされない限り、攻撃してくることはまずありません。 (今まで刺された方はいらっしゃいません) しかし、まれに普通のハチがいることもあります。 こちらは近づかないよう、刺激しないよう、刺されないよう気をつけてください。
以上の点に留意され、ラベンダー摘みをお楽しみください。
 (ラベンダー園オーナー)
柴シーサイドファーム
十字路を右折して坂道を登っていくと、「柴シーサイドファーム」と書かれた大きな標柱が立っていて、 その奥に「JA柴農園管理事務所」がありました。 前に設営されたテントの中には苗木や花などの鉢植えが並んでいました。 裏手は芝地の庭風になっていてテーブル・ベンチも設置されていました。 脇にある案内板によると、この丘陵地全体が「柴シーサイドファーム」ではなくて、 一般の農家の畑地もかなりあるようでした。 柴シーサイドファームはこの管理事務所の北側から東側に広がる区域で、 A〜Jのブロックから成るようでした。
先ほどの完成記念碑にもあった柴土地改良区16.6haの一部の2.5haを市民農園として整備し、 平成10年5月に「柴シーサイドファーム」として開園したもので、 一般488区画・団体8区画・福祉4区画の他にも休憩所・給水施設・管理棟などがあり、 JA横浜が管理運営を行っているようです。
 (出典:横浜市ホームページから抜粋)
農林水産省補助事業 団体営農村基盤総合整備事業
地区名 柴地区
面積 16.6ha
主要事業の概要 ほ場整備:10.1ha、排水施設整備:調整池3ヶ所、農道整備:1,864m、
集落農園整備:2.5ha、農作業準備休養施設:1棟
事業着手 平成3年度
事業完了 平成9年度
丘にはアジサイが沢山植えられていて、色とりどりの花が咲いていました。 丘陵地の一番高い所まで行こうと思って管理事務所を過ぎていくと、左右に通る道に出ました。 左折して丘に続く道を真っ直ぐに登っていくと、車止めがあります。 その先で右手へと道が分かれていますが、西柴地区へ降りていく道のようでした。 正面から左へ曲がっていく道を更に登っていきます。 振り返ると、丘陵地の畑地の向こう側には金沢の街や海が見えていました。 往来する大型船を眺めたりしながら、暫く時を過ごしました。
防災協力農地
この農地は、大災害が発生した場合に、避難空間や仮設住宅の建設用地などとして利用出来るよう、 所有者の御好意により登録された農地です。 農地は、農作物の生産の場であるほか、環境上も防災上も重要なスペースです。 農地を保全するため、平常時には農地に立ち入らないよう、 またゴミを投げ捨てないよう市民の皆様の御協力をお願いします。
 (横浜市緑政局)
左へ曲がりながら降っていくと、管理事務所へ向かっていった十字路に出ました。 そこから来た道を引き返し、小柴崎トンネルを抜けて車道まで戻っていきます。 往復40分ほどで戻って来られました。 金沢緑地は道路向かいの「休憩コーナー」からその先へ続いているのは先ほど確認していますが、 手前の右手にも緑地が続いていたので、ちょいと立寄ってみました。 尖り屋根のトイレを過ぎていくと、急傾斜の崖になった山がありました。 先ほど見かけた「富岡海荘図巻」に描かれていたのと様子が似ているので、 以前はこの辺りが海岸線だったのでしょうか。 山際には何やら大きな石が沢山並んでいました。 小川のようにも思えましたが、水は流れていませんでした。 石が敷き詰められた遊水池でしょうか。 手前は草原になっていてベンチも設置され、良い雰囲気の所になっていました。
散策路がその先へ続いていたので、金沢緑地に戻るのは中止して、このままこちら側を歩いていくことにしました。 散策路を進んでいくと水が溜った池がありました。 その先の湿地のようになった所は葦原になっていて、良い雰囲気になっていました。 そんな道を進んでいくと、小さな東屋風の休憩所もありました。 こちら側の方が金沢緑地より変化があって、散策するのには良さそうに思えました。
手元の地図にはこちら側も「金沢緑地」と書かれていますが、 これまでに見かけた「金沢緑地案内図」ではそのような記載はありませんでした。 「緩衝緑地」という意味からすると、ちょっと違う所のように思えました。
柴漁港碑
東屋風の休憩所を過ぎていくと、金沢緑地に並行していた車道の柴漁港碑前交差点に出ました。 脇の一段高くなった所には「蒼い穹の下 魚鱗耀きし地」と刻まれた大きな記念碑があって、 その由来を刻んだ石碑もありました。 碑文によると、以前にはこの辺りは豊かな漁場だったようです。
由来
傳承によれば、柴町は鎌倉時代この地の東方に長浜千軒稱された村落が在って、 応長元年に津波で民家の悉くが流失し、その難を逃れた漁民が良い越場として転住し、 ここを小柴村と字して漁業を続けてきたとのことである。 遠くに房総の山々を望み、緑濃い丘陵地を背に砂浜続く波静かな海に、 資源豊かな漁場を持った私共柴漁業協同組合の組合員は、 祖先より受継いだ文化と土地と漁場を誇りをもって守り育ててきた。 昭和四十六年一月二十九日苦悩の末、横浜市発展のため大乗的見地から、 蒼穹の下 魚鱗耀きし海が生まれかわることに合意した。 かってこの地先では地引網漁や打瀬網漁、潜水器漁、海苔養殖等々が盛んに行われた。 金沢八景の一つ、乙艫の帰帆は夕日に映えて波間に浮ぶ柴の打瀬船の帆を詠んだものといわれ、 四季折々に多くの魚や貝が獲れ、のり洪は秋から冬の風物詩となり、 春は潮干狩、夏は海水浴と、大勢の人々た遊んだ海も今は大地となって、町名も柴、福裏、幸浦、並木となる。 亦柴漁民の協同組合体として明治三十五年十一月に創立した柴漁業組合は、 昭和十一年十二月法律改正により柴漁業協同組合となり、更に昭和十九年五月柴漁業会に、 次いで昭和二十四年十月再び柴漁業協同組合となって、 今日の柴漁業発展の基礎となった漁港をはじめ多くの諸施設を整備し、 県下有数の総合単協として漁民の社会的経済的地位の向上に努めてきたが、 昭和五十六年十月十五日横浜市漁業問題対策審議会の答申に副って、 永年の誇りある歴史に幕を下ろし発展的解散をした。 今ここに多くの先人の労苦に感謝の意を捧げると共に、 この大地の下に眠るかっての豊かな海と賑わった柴漁港の往時を偲ぶよすがとし、 柴漁業協同組合の名を永く後世に傳えることを希ってこの碑を建てる。
昭和六十三年十月吉日 柴漁業協同組合建之 元参事 天田茂 撰文
「のり洪」の「洪」は「竹」冠に「洪」と書き、全体で「のりひび」と読むようです。
【ひび】 海苔・牡蠣などの養殖で、胞子・胚子を付着させるため、海中の干潟に立てる枝付の竹、粗朶、網の類。 もとは枝付の竹などを並べ立て、一方に口をあけ、魚がいったん入れば出られないようにした装置。  (出典:広辞苑第五版)
柴漁港碑前交差点を直進していくと柴町交差点があります。 そこも直進していくと、車道に沿って雰囲気の良い松林があって、その中に歩道が続いていました。 大きな建物の手前にある広場まで来ると、松並木の歩道は終わりになります。
柴漁港
広場の右手には仕立船などの乗り場があり、船が幾隻も係留されていました。 その奥には柴漁港がありました。 すぐ近くには向こう岸へ渡る橋が架かっていて、その先には今回の終点になる八景島駅も見えていました。 橋は独特の曲線を描いていて、翼を広げたカモメを模しているのでしょうか。
広場の左手から車道に出てその先へ進んでいくと、 「シーサイド・スバ八景島」の手前から右手に登っていく坂があります。 その坂を登っていくと、先ほど見えていた橋が架かっています。 右手には柴漁港、左手には八景島を眺めながら橋を渡っていきます。
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八景島(はっけいじま)駅
向こう岸の傍まで来ると、橋は支柱を避けるように左右に分かれていますが、すぐ先で合流します。 高架の下をくぐって左折していくと、八景島駅(金沢シーサイドライン)に着きました。
駅の前には「海の公園」が続き、左手の先には八景島へ渡る金沢八景大橋も架かっていますが、 今回はここで散策を終えることにしました。