乳頭山
散策:2010年05月下旬
【低山ハイク】 乳頭山
概 要 乳頭山は、三浦半島を流れる森戸川を取り巻くようにして続く山稜の東尾根にある標高200mほどの山です。 山頂からは東京湾や対岸の房総半島まで見渡せる眺めが広がります。 今回は田浦梅林から乳頭山に登り、畠山へ続く尾根の途中から分かれて、田浦泉町へ続く谷筋を降っていきます。
起 点 横須賀市 田浦駅
終 点 横須賀市 田浦駅
ルート 田浦駅…大六天神社…田浦梅林…展望塔…田浦橋…巻き道分岐…東尾根…展望地…中尾根分岐…乳頭山…14号標識…13号標識…沢合流…沢合流…田浦泉町…十三峠…のの字橋…田浦駅
所要時間 3時間20分
歩いて... 前夜に雨が降ったのか、田浦泉町へ降っていく谷筋の道はぬかるんでいました。 沢を歩く場面もありますが、すぐに岸に上がれました。 季節柄、シダ類も伸びていて、足元が分かり難い所もありました。 湿度が高くて、後から後から汗が噴き出てきました。 このルートは晴れが続いた冬枯れの日に歩くのが良さそうです。
関連メモ 三浦アルプス, 畠山, 乳頭山, 塚山公園, 田浦梅の里, 乳頭山, 森戸川, 乳頭山, 森戸川回峰, 乳頭山, 乳頭山,
十三峠, 乳頭山, 畠山, 三浦アルプス, 乳頭山, 三浦アルプス
コース紹介
田浦(たうら)駅
田浦駅(JR横須賀線)から歩いていきます。
改札口を出て南側(左側)の階段を降って駅の外へ出た所に 「田浦梅の里周辺案内図」があります。 塚山公園・田浦梅の里・南郷公園などへのルートが紹介されているので参考にしましょう。 先ずは田浦梅林へと向かっていきます。 辻々には梅林を指し示す標識などが設置されていて、迷うことなく歩いていけます。
田浦梅の里周辺案内図
●所要時間(徒歩)
現在位置より
・田浦梅の里まで…約25分
・南郷公園まで…約25分
・塚山公園まで…約45分

・京急田浦駅まで…約25分
・京急安針塚駅まで…約20分
その他のルート
・田浦梅の里−長然寺−塚山公園…約60分
バスやタクシーの乗場を過ぎていくと、国道16号の田浦駅入口交差点があります。 手前の電柱には「田浦梅林 この横断歩道 先を左折 徒歩25分」の看板が取り付けられていて、 右手の道を指しています。 信号の手前を右折して国道16号を進んでいきます。 120mほどの長さの田浦隧道を抜けていくと、新田浦隧道からの道を合わせた先に 「横須賀市田浦二丁目」の歩道橋があります。 脇には田浦郵便局もあります。 歩道橋の登り口に立つ電柱には 「田浦梅の里(田浦梅林)はこの歩道橋、又はこの先横断歩道を渡って下さい」の看板が取り付けられています。 歩道橋を渡って降りた所から続く路地へ入っていきます。 入口には、駅前にあったのと同様の案内図が設置されています。
左右に分かれていく路地を見送って道なりに真っ直ぐ進んでいきます。 やがて右側に現われる水路に沿って進んでいくと、 正面に「田浦梅の里」の看板が設置されたこんもりとした山が見えてきます。 突き当たりのT字路まで来ると、手製の道標「←田浦梅林」が左手の道を指していますが、 今回は右手から登って行くことにしました。
田浦町2丁目急傾斜地崩壊危険区域
この区域内で、のり切、掘削、伐採等を行なう場合は知事の許可が必要ですから左記へお問合わせ下さい。
 (神奈川県横須賀土木事務所)
T字路を右折していくと、食堂を過ぎた所から狭い路地が左前方に分かれていきます。 そのまま進んでいくと少し遠回りになるので、その路地へ入っていきます。 ブロック塀や植込みの間に続く狭い路地を進んでいくと、すぐに左右に通る道路に出ます。 左手すぐの所に京浜急行のガードがあります。 手前に立つ電柱には「田浦梅林 30m先左折」の看板が取り付けられています。 ガードをくぐって竹塀の民家を過ぎた所に、カーブミラーの立つ分岐があります。 角のブロック塀には「←田浦梅の里」の標識が取り付けられていて、左手の道を指しています。
田浦梅の里(梅林)へおこしの方へ
この先、大変道幅が狭いため、お車での進入はおやめください。
 (田浦警察署、田浦観光協会)
分岐を左折して小川に架かる橋を渡っていくと、道が左右に分かれています。 道標類は見かけませんでしたが、右手へと進んでいきます。 川から離れていく道を登り気味に進んでいくとY字路があります。 角の民家には「←田浦梅の里」の看板が取り付けられていて左手の道を指しています。 左手の道に入って、生け垣や畑などが続く狭い路地を登っていきます。 少し右へ曲がって、高いコンクリート崖に沿って登っていくと、 石垣に変わった先から、左手に登っていく階段が分かれていきます。 角には標柱が立っていて、正面の道は「梅林 アスレチック広場 近道 青少年自然の家(キャンプ場)」、 左手の階段は「旧梅林・あずま屋を経て右の道と合流」となっています。 その他に看板類が幾つか設置されていました。 この左手の階段が田浦梅林への登り口になります。
長柄方面へ続く森戸川林道の「一の橋」付近に崖崩れがあったようで、 「通行できません」との看板も出ていました。 地図も載っていて、線の山道以外の枝道も描かれていました。 「大山尾根」「ロマンス平」「矢沢尾根」「葉山三峰」などの文字も見受けられ、 この看板の元になった地図を見てみたいものだと興味が湧いてきました。
旧梅林
梅林は、昭和9年、現在の天皇陛下のご誕生を記念して、地元の有志が約700本の梅を植樹したことに始まります。
 (田浦地域文化振興懇話会)
おねがい
この梅林の梅の実は、よこすかブランド「横須賀梅わいん」等の原料にします。 取らないでください。
 (横須賀市緑政部)
来園するお客様へ
1.犬は「綱若しくは鎖」から放さないでください…県条例で禁止されています
2.自転車(さいくりんぐ車等)の乗入れは遠慮ください…歩く道です
3.火気は使用禁止です…都市公園条例により禁止されています
4.リスに餌をやらないで…樹木の被害拡大中です
5.梅の木は折らないでください…収穫はワインにします…育つのに時間が掛ります
 (横須賀市)
マムシに注意!
特  徴 マムシは驚いたときに襲ってきます。絶対に触れないで下さい。
危険性 毒はありますが、すぐに体が麻痺することはありません。
対処法 かまれたときは、あわてずに梅の里管理事務所などにご連絡ください。 走ったりせずに、ゆっくり歩いて移動してください。 必ず医師の診断を受けてください。
 (横須賀市)
大六天神社
擬木の手摺が設置された階段を登っていきます。 周囲に植えられている梅の木を眺めながら登っていくと、ちょっとした踊場があります。 そこに「昭和52年市制施行70周年記念 横須賀風物百選 田浦梅林」の標柱が立っていました。 そこから右へ曲がって、梅林に続く階段を更に登っていきます。 周囲では草刈り作業が行なわれていて、刈り取られた草がいい匂いを漂わせていました。 木製の鳥居を過ぎて竹製の手摺が続く階段を登っていくと、左手に石碑が立っていました。 その奥の高みには祠も見えていたので、階段から外れて訪ねてみました。 石碑には「田浦梅林発祥之地」と刻まれていて、 脇には「旧田浦梅林について」と題した解説板もありました。 その間に続く階段を登っていくと、平らになった所に小祠がありました。 「大六天神社」と書かれた額が取り付けられていて、お参り用の鈴も下がっていました。 神社の由緒などを記したものは見かけませんでしたが、この先の管理小屋に置かれていた観光マップによると、 鎌倉時代に、村人達が海の幸・山の幸を願い、 大山咋命・萱の姫・山神・水神の四神を合祀したのが始まりとのことです。
旧田浦梅林について
旧田浦梅林は昭和9年、皇太子明仁親王殿下の御生誕を長く寿ぎ奉る為、 大六天宮の鎮座まします60アール(六反歩)の山林に田浦梅林組合員36名が一致協力して 梅の幼樹、中樹併せて700本を記念植樹したものです。 現在では、田浦梅の里として横須賀市が管理しています。
 (横須賀市)
祠の右手から階段に出て更に登っていきます。 登り口から続く階段からは、三浦アルプスや横須賀の街並みなどを見渡せる所が何箇所かあるので、 足を止めて景色を眺めながら登っていきました。 再び擬木の手摺が続くようになった階段を登っていくと、左手から登ってくる道に出ました。 道標類は見かけませんでしたが、ここは右手へと登っていきます。
田浦大作町C急傾斜地崩壊危険区域
この区域内で、のり切、掘削、伐採等を行なう場合は知事の許可が必要ですから 横須賀土木事務所へお問合わせ下さい。
 (神奈川県)
タイワンリスの餌付けはやめましょう
こんな被害が出ています。
・家の戸袋をかじられた! ・樹木等をかじられた! ・果実を食べられた! ETC…
餌付けはこのような被害の大きな原因となっています。
 (神奈川県、横須賀市、鎌倉市、逗子市、三浦町、葉山町)
田浦梅林
僅かな高みを右手から巻くようにして登っていくと、高みには送電線の鉄塔「田浦線No.7」が立っています。 そこから少し降り坂になった田浦梅林には石敷きの散策路が続くようになります。 ベンチが設置されていたりもして、ひと休みしていくのに良さそうでした。 散策路の両側には鎖の柵が続いていて、「立入禁止」の看板が取付けられています。 左手に少し入った所には休憩舎もありました。 休憩舎を過ぎた所の十字路には「田浦梅の里案内図」があるので参考にしましょう。 今回は展望塔の奥から横浜横須賀道路に架かる田浦橋へ向かっていきます。 「ここから展望塔まで15分」となっていますが、今回は10分ほどで着きました。
立入禁止
ウメの木をいたわってね
火気使用禁止
公園内でバーベキュー、花火等の火気は使用できません。 周辺環境を維持するため公園使用ルールを守りましょう。
 (横須賀市)
持ち帰ろう!ごみときれいな思い出
 (横須賀市)
梅林の散策路を進んでいくと、程なくして登り階段になってきます。 左前方への階段を登って、その先に続く散策路を更に登っていきます。 梅林の中の散策路は幾つかに枝分かれしていますが、 今回は梅林の散策が目的ではないので、上を目指して登っていきました。 最後に現われる階段をひと登りすると、目の前には芝生広場が広がっていました。 広場の左手に沿って進んでいくと管理小屋があります。 そこにも先ほどと同様の「田浦梅の里案内図」がありました。 また駅前にあった案内図と似た「たうら観光マップ」も置いてあったので、一枚貰っていきました。 管理小屋を過ぎていくと、左手の松林の所に記念碑がありました。
土の呼吸を 肌で感じるこの広場に 私は翳りなき魂の故里をみる 石川宏
この碑の建つ「田浦緑地」は、表に刻んだ詩の作者石川宏さんが、 昭和五十一年横須賀市へ寄付された山林約三十六万平方メートルを中心に造られたものである。 石川宏さんは、先祖代々この地元田浦町の住人で、大学教授、詩人でもある。 寄贈の趣旨は、本市がすすめている「クリーンよこすか」運動に役立ててほしいということと、 前年亡くなられた母親美枝さんの遺志によるものであった。 市は市制施行七十周年記念事業の一つとして造成に取りかかった。 何れの日か寄付者の意図にそうた壮大で夢多き緑の里が、 この田浦の地に出現することを心から期待して、ゆえんをここに誌す。
 (昭和六十一年三月吉日 横須賀市長 横山和夫)
展望塔 (標高126.3m)
記念碑を過ぎて石敷きの散策路を進んでいくと展望塔があります。 登り口から25分ほど、田浦駅から45分ほどで登って来られました。 先ずは展望塔の上に登って、眺めを楽しむことにしました。
火の用心 Stop the Fire
 (横須賀市北消防署)
螺旋階段を登って上階に出ると素晴しい眺めが広がっています。 北東側から見える写真が掲示されていて、場所の名前が記されていました。 それによると、北側から東側にかけて、丹沢山塊・逗子市・戸塚区・港南区団地・ランドマークタワー・ 東京新宿方面・ベイブリッジ・羽田空港方面・東京ディズニーリゾート方面・幕張メッセ方面・海ほたるPA・東京アクアライン・ 木更津方面・君津方面・富津市方面となっていて、手前には、 鷹取山・能見台・船越町・八景島シーパラダイス・鳥浜工業団地・日産追浜工場・造船所住友重機・ 横須賀港(長浦港・本港)・塚山公園などが見渡せるようです。 この時は対岸は霞んでいて見えませんでしたが、北西の奥の方にある鷹取山は何とか見えていました。
展望塔の裏手から続く石敷きの道に入っていきます。 両側に竹製の柵が設置された道を降り気味に1分ほど進んでいくと、 こんもりとした高みの手前で道が二手に分かれています。 角には道標が立っていて、右手の石敷きの道は「田浦青少年自然の家」、 左手の山道は「自然林」、今来た道は「展望台・アスレチック」となっています。 「自然林」の板には「三浦アルプスへ」とも書き込まれていました。 袂には三浦アルプスを歩いていて時折見かける形の手製の道標「三浦アルプス・ハイキングコース」があって、 左手の道は「畠山65分・大楠山150分・仙元山160分・二子山80分・葉山上山口堀内木古庭・沼間・港が丘・田浦4丁目」 となっていました。 ここは左手の山道を登っていきます。
木の根が張り出した広い山道を登っていくと、小広くなった高みに着きます。 手元の地形図にある標高127mの高みになるようです。 その手前から巻くようにして左手へ分かれていく細い道を降っていきます。 広場の前まで来ると、高みから降ってきた広めの道に出ます。 垣根に沿って左手へ進んでいくと、左手へ戻るようにして道が分かれていきます。 脇にある「帰り道のコース」と題した案内図によると、 芝生広場からアスレチック広場を経てくる道の出口にあたるようですが、 「この先危険につき立ち入り禁止」になっていてロープが張られていました。
つかれた人は、ひとやすみ
・もう一度遊ぶ人は、スタート地点までもどってください。
・逆コースで遊ばないでください。
・ゴミはお持ち帰りください。
・木を大切にしましょう。
アスレチック広場への道を見送って、その先へと進んでいきます。 シダ類や草などが生い茂るようになって「山道」の雰囲気が増してくる道を進んでいきます。 シダ類が生い茂る植林帯に入って進んでいくと、道が二手に分かれています。 角に立つ道標によると、左手の道は「横々道路を渡り逗子市境へ(0.6km)」、 右手の道は「田浦大作町から国道16号方面へ」、今来た道は「青少年広場・展望台・梅林へ」となっています。 また、三浦アルプスでも見かける金属製の手製の道標もあって、右手の道は「大作町・谷戸」となっています。 「田浦大作町の保健保安林」と題した案内図もあるので参考にしましょう。 右手の道は森の中に続く散策路のようですが、今回は左手へ進んでいきます。
田浦大作町の保健保安
この森林は、生活環境を保全し、自然とふれあう憩いの場として、保健保安林に指定されています。 保安林ないの経路は急峻で、ところにより滑ります。足下に注意してください。 森林の中にはヘビやハチなど危険な動物もいます。気をつけてください。
 (神奈川県横須賀三浦地域県政総合センター)
田浦橋
草などが生い茂る植林帯を進んでいくと、右へ曲がって階段を降った所に、 横浜横須賀道路に架かる田浦橋があります。 展望塔から9分ほどで着きました。 橋の向こう側には猫の耳のような三角形に尖った同じような高さの山が二つ並んでいます。 地形図によると、左手が211m峰で、右手がこれから向かう乳頭山になるようです。 手前の尾根の樹木が少し邪魔をしていますが、正に双耳峰と呼ぶに相応しい姿をしています。
地形図によると、乳頭山の山頂は標高200mの等高線に囲まれているので、211m峰よりは10mほど低いようです。
田浦橋を渡って、右手に続く階段を登っていきます。 一旦途切れて再び始まる階段をひと登りすると、笹竹などが生い茂る雑木林の尾根道になります。 緩やかで歩きやすい尾根道を進んでいくと、少し登り坂になってきた所に分岐があります。 田浦橋から3分ほど登ってきた所になります。 角には道標が立っていて、右手の道は「田浦大作町方面へ(急な下り道)」、 左手の道は「逗子市沼間・桜山へ、市境まで0.3km」、 今来た道は「横々道路を渡り青少年広場・梅林へ」となっています。 左手の道を指す板には、マジックで「仙元山へ・二子山へ」とも書き込まれていました。 「市境」とは三浦アルプスの東尾根を意味しているようです。 ここは乳頭山を目指して左手の道を進んでいきます。
道標の脇に生える樹木の幹には「アブラギリ」と書き込まれていました。 何だか分からなかったので、家に帰ってから調べてみると、 中国原産の落葉高木で、「油桐」と書くようでした。
あぶら‐ぎり【油桐】  トウダイグサ科の落葉高木。古く中国から入り、関西・九州では自生化。 葉は大きく、キリの葉に似る。初夏に白色の単生花を開く。 種子から搾った油を桐油という。材は山桐と称し器具・下駄などとする。 油木。毒荏。イヌギリ。ヤマギリ。ケシギリ。
 (出典:広辞苑第五版)
巻き道分岐
僅かな高みに出ると、正面にはこれから向かう三浦アルプスの尾根が横たわっていました。 少し降って、緩やかになった道を進んでいきます。 そろそろ夏草が生い茂る季節でしたが、まだ足元までは覆っておらず、道は明瞭な状態でした。 木の根が張り出した所を過ぎていくと次第に登り傾斜が増してきます。 ロープが張られていて岩が頭を出していたりもしますが、登る分にはそれほど大変ではありませんでした。 一旦ロープが途切れて緩やかになって安心していると、再びロープが張られた急坂になってきます。 滑りやすくなった所を過ぎていくと、岩盤が剥き出した所で、道が左手へと分かれていきます。 先ほどの分岐から8分ほどの所になります。 道標類は見かけませんでしたが、 岩盤が剥き出した正面の道が尾根へ登って行く道で、左手の緩やかな道は乳頭山の巻き道になります。 ここは正面の道を登っていきます。
左手の道は、シダ類などが生い茂る植林帯の斜面を横切るように続いていて、 乳頭山から畠山へ続く尾根にある14号標識の立つ分岐へと続いています。 3分ほどで出られます。
東尾根
岩盤が剥き出した急坂をロープに掴まりながら登っていきます。 木の根が張り出した所を過ぎて、大木の間を抜けて更に登っていくと、正面が明るくなってきます。 最後に木の根が張り出した所を登っていくと、左右に通る尾根道に出ました。 先ほどの分岐から3分ほど、田浦橋から15分ほどで登って来られました。 登り着いたこの尾根は、乳頭山から北側へ続く三浦アルプス東尾根になります。 脇には手製の道標が立っていて、右手の道は「東逗子・二子山・田浦4.5丁目・港が丘」、 左手の道は「仙元山・畠山・上山口小学校」、今登ってきた道は「田浦梅林」となっています。 正面にも道標が立っていて、右手の道は「4.5丁目商店街・国道15号至ル」、 左手の道は「畠山・仙元山」となっています。 目指す乳頭山の名前が見られないのは寂しい限りですが、左手の道になります。
展望地
尾根に登り着いた右側の2mほど上の樹木が切り払われていて、眺めが広がる展望地になっています。 小さなベンチも設置されていて、休憩するのに良い所です。 乳頭山へ向かう前に、急坂を登ってきた疲れを癒しながら、ここでひと休みしていきました。 条件が良いと、対岸の房総半島まで見渡せる眺めの素晴しい所なのですが、 歩き始めた頃には良く晴れていたのですが、ここまで登ってくると遠くは霞んでいて見えませんでした。
眺めも堪能して疲れも癒えたところで、展望地を後にして、 道標「畠山・仙元山」に従って乳頭山へと向かっていきます。 これまでの道と比べて、広くてよく踏まれた尾根道が続きます。 1分半ほど進んで登り傾斜が増してくると、ロープが張られた岩場が現われます。 かなり傾斜があるものの短い岩場なので、ロープに掴まりながら登っていきます。
中尾根分岐
岩場を過ぎて、正面の高み(乳頭山)を右手から巻くようにして登っていくと、 金属網の階段が設置された坂道に出ます。 角には、丸太を縦半分に割ったような形の道標が立っていて、 右手へ降っていく道は「中尾根・長柄」、左手に登って行く道は「畠山・仙元山」、 今来た道は「田浦」となっています。 袂には「森戸川方面」と書かれた板が落ちていて、右手の道を指していました。 ここから右手へ続く尾根は中尾根といって、三浦大山林道の終点へ降りて行かれます。 正面左側の地面近くにも小さな道標があって、 左手に登って行く道は「乳頭山・仙元山」となっています。 やっと「乳頭山」の文字を見かけて安心しながら、左手へと登っていきます。
乳頭山
とても歩きやすい金属網の階段をひと登りすると、乳頭山の山頂に着きます。 展望地から5分ほどで登って来られました。 登り着いた左側が開けていて、先ほどの展望地からと同じような眺めが広がっています。 ここでも景色を眺めながら休憩していきました。 それほど広くない山頂には、測量の基準点が設置されていて、 側面には「横須賀市」,「三十二」,「公共」,「三角點」の文字が刻まれています。 手元の地形図によると、この山頂は標高200mの等高線で囲まれているので、標高は200m強はあるようです。 この南東にある211m峰と併せて双耳峰を成しています。 中ほどに生える大木の側には菱形の「保安林」の看板があり、マジックで「乳頭山」と書き込まれていました。
この時には、脇の細木に手製の地図が取り付けられていました。 何度か登っている乳頭山ですが、これまでには見かけたことがなかったので、最近になって取り付けられたようです。 少々デフォルメした地図になっていることを念頭に置いて眺めると、 主だった山道はしっかりと示されていました。
眺めを堪能したら、乳頭山から下山していきます。 山頂の先に続く金属網の階段を降っていくと、階段が途切れた所で道が二手に分かれています。 右手は坂道で、左手は金属網の階段になりますが、どちらを降ってもすぐ下で合流します。 乳頭山と双耳峰を成す211m峰を正面に見ながら降っていきます。 左右の道が合流して、傾斜が緩やかになって広くてよく踏まれた尾根道を進んでいくと分岐があります。 乳頭山から2分半ほどの所になります。 角には手製の道標が立っていて、正面の道は「仙元山・葉山・上山口小学校」、 左手の道は「畠山」、今降って来た道は「田浦緑地(二子山)・東逗子」となっています。 三浦アルプスの南尾根は正面へと続いていますが、今回は左手の道を進んでいきます。
乳頭山から畠山へ続く尾根道は、地形図では乳頭山の山頂から続くように描かれていますが、 実際にはこの分岐から左手に戻るようにして、乳頭山の南側を通って東側の尾根へ続いています。
14号標識
左手に戻るようにして折れ曲がり、斜面を横切るようにして緩やかに降っていきます。 崩れそうになった所もあるので、足元に注意しながら進んでいきます。 大きな杉が生えるようになると、先ほどの分岐から3分ほどで分岐があります。 角には石標が立っていて、四面には、 「海軍省」,「東京湾要塞第一区地帯標」,「第一四号」,「昭和十六年七月三十日建設」と刻まれています。 マジックで書き込まれたメモによると、右手に続く尾根道は「畠山」、 左手の切通のような所から降っていく道は「梅林近道」となっています。 左手の道は、先ほど東尾根へと登っていった途中にあった巻き道分岐へと続いていますが、 今回は右手に続く尾根道を進んでいきます。
試しに左手の道を歩いてみました。 シダ類が生い茂る植林帯の斜面を横切るようにして、降り基調の細い道が続いていました。 3分ほど降っていくと、巻き道分岐へ出ました。 往復8分ほどで引き返してきて、畠山へ続く尾根道を進んでいきました。
13号標識
雑木林の尾根に緩やかな道が続いています。 夏草などが伸び始める季節とあって、道が隠れ気味の所もあったりしましたが、 踏み跡はしっかりと続いていました。 僅かな登り降りはあるものの、いずれも短いので、息が切れるようなことはありません。 僅かな高みを越えて降り気味になった尾根道を進んでいくと、 14号標識の所から8分ほどで鞍部に着きます。 ここから右手と左手に道が分かれていて十字路になっています。 脇には手製の道標が設置されていて、正面の尾根道は「畠山」、 左手の道は「田浦泉町」、今来た道は「仙元山・田浦緑地(二子山)」となっていて、 右手の道には何も示されてはいません。 また、先ほどと同じような石標も立っていて、四面には、 「海軍省」,「東京湾要塞第一区地帯標」,「第一三号」,「昭和十六年七月三十日建設」と刻まれています。 石標にマジックで書き込まれたメモによると、右手に降っていく道は「上山口」、 左手に降っていく道は「田浦泉町・梅林」となっています。 右手の谷筋へ降っていく道は大沢谷川の上流から大沢谷ダムを経て境橋バス停へ出られますが、 今回は、ここから左手の谷筋へ降っていく道を歩いていきます。
(右手の道は「乳頭山」を参照)
山火事注意16
自然を大切に!
 (葉山町消防署)
林床に細木などが生い茂る杉林を降っていきます。 最初の内は傾斜も緩やかで歩きやすくて良いのですが、 斜面を降るにつれて、次第にシダ類が生い茂るようになってきます。 足元には滑った靴跡があったりもして、つい最近に歩いた人がいるようだと安心しながら降っていきました。 しかし、次第に降り傾斜が急になってくるし、前夜に雨でも降ったのか、道が少しぬかるんでいて、 とても滑りやすくなっていました。 木の枝やシダなどに掴まりながら滑って転ばないよう注意しながら降っていきました。 谷筋ということもあって湿度がかなり高く、後から後から汗が噴き出してきました。 時折蜘蛛の巣が顔にかかったりもするし、不快指数の高い降り道が続きました。 そんな坂道を6分ほど降っていくと、傾斜が緩やかになった谷筋に降り立ちました。 周囲は相変わらずシダ類が生い茂る杉林になっていました。
沢合流
傾斜は緩んでくるものの、引続き滑りやすい道が続いています。 左側に沢が流れるようになった道を進んでいくと、遂に沢に降りてしまいました。 13号標識の所から12分ほど降ってきた所になります。 沢を流れる水は僅かなので歩く分には支障は有りませんでした。 この先はずっと沢歩きが続くのかと思っていると、10mも行かない所から対岸へ登る道が付いていました。 沢の左岸に続く道を進んでいくと、再び沢に降りてしまいました。 沢を進んで大きな樹木が1本だけ生えている所まで来ると、沢の合流地点になっていました。 13号標識の所から16分ほど降ってきた所になります。 道標類は見かけませんでしたが、僅かな水が流れる方角である右手へと進んでいきました。
沢合流
ここでもすぐに沢から上がっていく道がありましたが、少し先でまた沢に降りていきます。 沢から上がったりしなが進んでいくと、先ほどの沢の合流地点から5分ほどで、右手から沢が合流してきます。 その沢を併せて左手へと曲がっていく沢は歩けそうな様子ではありませんでした。 どうしたものかと周囲を覗っていると、正面の石がゴロゴロした所に踏み跡らしきものがありました。 この時にはシダ類や夏草で覆われていて見えにくくなっていましたが、しっかりとした道のようでした。
沢から上がっていくと、右手の沢筋からの道が合流してきました。 その道を併せて、草が生い茂る道を左手へ進んでいくと、沢から1分半ほどで正面が明るくなってきました。 右手に現われる金網柵沿いに進んでいくと、開けた感じの草地に出ました。 その先には鉄パイプで補強された木橋が架かっていました。 その下にはこれまで歩いて来た沢が流れていました。 13号標識の所から24分ほどで降りて来られました。 これで山道は終わりになります。 腕を左右に広げてバランスを取りながら木橋を渡っていきました。
ポイ捨て禁止!
「ポイ捨て防止及び環境美化を推進する条例」で違反者には2万円以下の罰金規定があります。
迷惑です!
・缶や紙くずのポイ捨て
・ガムの吐き捨て
・たばこの吸殻のポイ捨て
清潔で美しいまちづくりと快適で安全な生活環境を保つため、路上での喫煙をしないよう努めましょう。
 (横須賀市)
田浦泉町
木橋を渡って作業場のような所を過ぎていくと舗装路に変わってきます。 周囲には民家が建ち並ぶようになります。 道端にあった看板によると、この辺りが田浦泉町になるようです。 木橋を渡った所から5分ほど進んでいくと、十字路とT字路が繋がったような所に出ます。 十字路の先のT字路を左折していくと、 市営住宅の長屋を過ぎた所から右手の尾根へ登っていく急階段があります。 住宅地に続く舗装路をこのまま進んでいくと、田浦梅林から降りて来た所へ出られますが、 今回は右手の尾根を越えていくことにしました。 階段の登り口には、白地に赤矢印の案内標識があって、階段の途中から右手へ分かれていく道は 按針塚方面へ続いていることを示していました。
田浦泉町F急傾斜地崩壊危険区域
この区域内で、のり切り・掘削・伐採等を行う場合は、知事の許可が必要ですから、左記へお問い合わせ下さい。
 (神奈川県横須賀土木事務所)
鉄パイプの手摺が設置された急階段を登っていきます。 息を弾ませながら2分ほど登っていくと、右手へと緩やかな道が分かれていきます。 階段は更に上へと続いていましたが、先ほどの案内標識にあった按針塚へ続く道だろうと思って、 金網柵が続く右手の道を進んでいきました。 程なくして再び階段が始まりますが、それまでのような急傾斜ではなくて、登りやすくなっていました。
コンクリート壁の脇に続く階段を登っていくと、高台にある住宅地に出ました。 下の住宅地から5分半ほどで登って来られました。 道なりに左手へ登り気味に進み、突き当たりを右へクランク形に曲がっていきます。 かなり傾斜のある坂道を登っていくと、左側が開けてきて、山並などを見渡せるようになってきます。 振り返ると、三浦アルプスの尾根が横たわり、谷越しには田浦梅林の展望塔もよく見えていました。
傾斜が緩やかになった道を進んでいきます。 再び登り傾斜が増してきた坂道を登っていくと、左右に通る道に出ました。 正面には白地に赤矢印の案内標識があって、右手の道は「京急安針塚駅」、 左手の道は「JR田浦駅」となっています。 今回は田浦駅へ向かって左手へと進んでいきました。 高みの少し下を巻くようにして登り坂が続いています。 開けた所からは横須賀の街などを見下ろせる眺めが広がっていました。
竹林を過ぎていくと、緩やかな降り坂になってきます。 正面に横須賀の街や港などを眺めながら降っていくと、 金網柵で囲まれた無線局送受信所を過ぎた先で、尾根に続く道路に出ました。 田浦泉町の階段の登り口から20分ほどで登って来られました。 手前には黄色い標識が取り付けられていて、今来た道は「田浦泉町26・39方面」となっていました。
十三峠
尾根に降り気味に続く歩きやすい舗装路を進んでいきます。 尾根の上の道路に出た所から7分ほど進んでいくと、左手へと急階段が分かれて降っていきます。 その降り口に「浦賀道(十三峠)」の標柱が立っていました。 道標の役割もあるようで、正面の道は「JR田浦」、 左手の階段は「田浦梅林」、今来た道は「塚山公園(按針塚)」となっていました。
「この尾根道は十三峠ともいわれ…」という表現からすると、 「十三峠」というのは鞍形になった所謂「峠」ではなくて、 この尾根に続く道の全体を指しているように思えました。
浦賀道(十三峠)
この尾根道は十三峠ともいわれ、古道(浦賀道)で険路の難所でした。 昔は木がおおい繁り淋しい道であったと伝えられています。
のの字橋
田浦梅林への階段を見送っていくと、すぐに道が二手に分かれています。 正面から左手に続く住宅地は市営月見台住宅というようですが、右手の道を降っていきます。 回り込むようにして降っていくと、左下には田浦1丁目公園があります。 道はその公園を一周するように回りながら続いています。 その道を歩くと遠回りになるので、途中から分かれていく近道の階段を降っていきます。 公園のすぐ手前に降り立って、その先に架かるのの字橋をくぐっていきます。
「ながかまトンネル」の出入口を見送って住宅地に続く道を進んでいくと、 「浦賀道(十三峠)」の標柱の所から8分ほどで国道16号に出ます。 左手の先には新田浦隧道の出入口があり、右手すぐの所には田浦駅バス停があります。 追浜駅(京浜急行本線)までは1時間に2本〜4本程度、 逗子駅(JR横須賀線)までは1時間に2本〜3本程度の便がありますが、 すぐ近くにある田浦駅(JR横須賀線)へと向かっていきます。
田浦(たうら)駅
田浦駅バス停を過ぎていくと、信号機の設置された交差点があります。 横断歩道を渡ってその先に続く地方道206号を進んでいくと、 最初に曲がっていった田浦駅入口交差点に出ます。 交差点を渡って正面に進んでいくと、最初の田浦駅(JR横須賀線)に戻ってきました。