白山
散策:2010年03月中旬
【低山ハイク】 白山
概 要 白山は厚木市と清川村の境界にある標高284mほどの低い山ですが、 山頂にある展望台からは素晴らしい眺めが広がっています。 周囲は飯山白山森林公園になっていて多くの散策路が巡っています。 今回は、猪久保ハイキングコースから白山に登って桜山へ向い、 木の国だいらを経て一ぷくの滝へと降る外周コースを歩きます。
起 点 厚木市 飯山観音前バス停
終 点 厚木市 尼寺バス停
ルート 飯山観音前バス停…庫裡橋…龍蔵神社…登り口…長谷寺分岐…女坂分岐…白山…男坂分岐…白山池…白山神社…桜山…木の国だいら…一ぷくの滝…北ゲート…田野崎橋…尼寺バス停
所要時間 2時間40分
歩いて... 猪久保ハイキングコースは2009年3月に開設されたコースで、歩きやすい道が続いていました。 見はらし坂コースや女坂コースに合流して、白山の山頂へと続いていました。 飯山白山森林公園は桜も楽しめる所のようですが、この時はまだ季節が早くて、 民家の庭先にチラホラと咲いていた程度でした。
関連メモ 巡礼峠のみち, 白山, 白山, 白山
コース紹介
飯山観音前(いいやまかんのんまえ)バス停
本厚木駅(小田急小田原線)の北口にあるバスターミナルから、 [厚18]上飯山行きバス、[厚19]上煤ヶ谷行きバス,または,[厚20][厚21]宮ヶ瀬行きバスにて13分から20分、 1時間に2本程度の便があります。
庫裡橋
バス停から50mほど引き返してくると、飯山観音入口交差点があります。 その角に、小鮎川に架かる朱塗りの欄干の庫裡橋があります。 脇に佇む石仏に挨拶をしてから、板敷きになった歩道が両側に設置された広い庫裡橋を渡っていくと、 上部には飯山観音や飯山白山森林公園への歓迎を示す大きな標識が設置されています。
飯山白山森林公園へようこそ
(飯山鎮守)龍蔵神社<白山神社> (飯上山 長谷寺)飯山観音 (国重文阿弥陀如来座像)金剛寺
伝説・白龍の里 桜とたにしのまち
庫裡橋
古くは華厳山金剛寺の庫裡(くり)に向って架かっていたもので、 このことから庫裡橋と呼んだと言われている。
庫裡橋を渡っていくと、川沿いにも道が分かれていく十字路になっています。 その左側すぐの所に龍蔵神社があるので立ち寄っていくことにしました。 歩き始めてすぐの川際に「飯山の七不思議」と題した解説板が設置されていて、 小鮎川の向こう岸の土手には、各々の不思議に対応する大きな絵が掲げられていました。
龍蔵神社
七不思議の解説板を過ぎていくと、右手に鳥居が立っています。 両側に控える狛犬に挨拶をして鳥居をくぐり、短い石段を登っていくと、正面に龍蔵神社の社殿がありました。 社殿の屋根は赤い色をしていました。 本殿の屋根には6本の鰹木が乗り外削ぎの千木が聳えていました。 境内の右手には神楽殿が、左手には手水舎がありました。 この時には、拝殿の前に七五三祝・初宮詣・新嘗祭・歳旦祭・祈念祭などの写真が貼り出してありました。
龍蔵神社
鎮座地 厚木市飯山5526
祭神 級長津彦命(シナツヒコノミコト)、級長戸辺命(シナトベノミコト)
例祭日 8月1日、現在は8月第1日曜日
社殿 本殿(流造柿葺)、覆殿(神明造)、拝殿(入母屋造亜鉛葺)、神楽殿(寄棟亜鉛葺)、手水舎
由緒沿革 神亀2乙丑年(725)僧行基勧請すると云伝えられる。 古昔は井山神社龍蔵大権現と称した。 治承4年(1180)鎌倉頼朝公の願により、しんぎかん(白川殿)奉幣の相模国六十一社の内に入り、 社領も旧来の寄附地と天正19年(1591)徳川家康公より社領高二石の朱印がある。 宝暦元年(1751)拝殿を再建、天保4年(1833)本殿も再建した。 明治2年朱印地上地となり、明治6年7月30日足柄県に於いて村社に列格、 明治40年4月30日神饌幣帛料供進の神社に指定された。 昭和34年覆殿、拝殿を改築した。
特殊神事 祈雨祭(干魃に際し行われる神事である)。 当日社領に集合し、祈雨祭を執行する。 前の川原に下りて水垢離を取り、それから筧ヶ沢、通称、白山の池の水を浚うのが古例となっている。
宝物 古瓶二個、古鏡二個
参拝の作法
二拝(深い礼を二度します)  二拍手(拍手を二度します)  一拝(深い礼を一度します)
心を込めてお参りしましょう。
 (神奈川県神道青年会創立五十周年記念)
庫裡橋の袂まで引き返してきて、正面に続く緩やかな坂道を登っていきます。 角に立つ「坂東六番飯山寺」と刻まれた石碑を過ぎて1分ほど進んでいくと、 道脇に大きな「飯山温泉郷観光マップ」が設置されています。 簡単な説明文も載っていましたが、今回の散策に関連のある部分だけを紹介しておきます。 白山ハイキングコース・白山巡礼峠ハイキングコース・飯山白山森林公園などがあるようです。 この図には載っていませんが、 今回は飯山グラウンドの脇から始める猪久保ハイキングコースを白山へと登っていきます。
飯山温泉郷観光マップ
白山ハイキングコース 飯山白山森林公園内をめぐる自然と歴史のふれあいコース。 春の桜、秋の紅葉など四季折々の自然が楽しめる。白山は標高824m。
白山池 日照りのときでも水がかれることがないといわれ、 このため雨乞いの際にこの池の水を田にまいて慈雨を祈りました。 また、昔、この池に白龍が住んでいて日照りのときの祈とうで池から飛び出し、 雨を降らせたという伝説があり、この白龍は白山神社の使者であると言われています。
白山神社 白山山頂に周辺5m余りの白山池があり、そのそばに白山神社がある。
飯山白山森林公園 面積約33haの規模をもつ大きな森林公園。 園内には、小動物園や樹木園、自然遊歩道などがあり、のんびりと散策が楽しめる。 「かながわの花の名所100選」に選ばれたソメイヨシノ、春の時期になると約3,000本の桜が咲く。 見頃3月下旬〜4月上旬。
龍蔵神社 「ここに居れば ここの上なり 天の川」 この句碑は、つぶね法師の死後、1周忌の嘉永5年(1826)の秋9月、飯山村の門人たちによって造立された。
観光マップを過ぎて坂道を更に登って竹林が現れると、左手へと道が分かれていきます。 角には「東丹沢グリーンパーク」の看板が出ていて左手の道を指しています。 また「飯山グラウンド」の小さな看板も金網に取付けられていて、同じく左手を指しています。 飯山観音へは正面の道を進んでいくのですが、今回はここを左手へと進んでいきます。 緩やかな坂道を登っていくと、すぐに東丹沢グリーンパークへの道が右手へ分かれていきます。 角には多くの看板が立っていて右手の道を指していますが、 金網に取り付けられた小さな看板「飯山グラウンド」が指す正面の道を進んでいきます。
東丹沢グリーンパーク
野鳥飛び交う5万uの森で、 アスレチック・ハイク「かたらいコース」、つりぼりセンター、よい子の広場・うさぎ園、 野外バーベキューガーデン、溶岩焼、いろり焼山荘、宴会場、珈琲店などがあって、 森を取り囲むようにしてマウンテンバイクコースも設定されているようです。 入園料以外に、各施設等の利用料金も必要のようです。
坂道を緩やかに登っていくと、右手にはコンクリートブロックの崖が続きます。 程なくして左手へ降っていく階段が分かれていきますが見送っていきます。 こんもりとした森の手前を道なりに右へ曲がって更に進んでいくと、 周囲を高い金網柵に囲まれた飯山グラウンドが右手に広がってきます。 この時にはサッカーの練習試合をしようというのか、ユニフォームを着た人達が集まっていました。
飯山グラウンド
・この施設の利用を希望する方は、マイタウンクラブで申込みをしてください。
・この施設は、厚木市土地開発公社から土地を借用してスポーツ施設として暫定利用しております。
 (厚木市教育委員会スポーツ施設課)
登り口
グラウンドを過ぎていくと、テニスコートがありました。 そこを過ぎて道なりに右へ曲がっていくと、正面に飯山グラウンドの入口がありました。 広い舗装路は手前から左へ曲がっていきますが、 グラウンドの入口の門の脇から猪久保ハイキングコースが始まります。 飯山観音前バス停から30分ほどで到着しました。 角には「猪久保ハイキングコース」と題した案内板が設置されています。 ここから見晴らしポイントまで30分、白山展望台までは更に30分となっています。 明記はさせていませんでしたが、赤丸の点線が付けられた範囲が猪久保ハイキングコースなのでしょうか。 車止めを抜けて、幅3mほどはある緩やかなハイキングコースを登っていきます。
猪久保ハイキングコースは2009年3月に開設されたコースで、 飯山観音の裏手から始まる女坂に合流して、白山の山頂まで続いています。
右手には白いガードレールが続いていますが、程なくして鉄パイプ柵に変わってきます。 両側に笹竹などが生えるようになった広い道を真っ直ぐに登っていくと、やがて鉄パイプが途切れます。 登り口から3分ほど登って正面にこんもりとした森が見えてくると、道は右手へと曲がっていきます。 その角には「白山展望台まで1.2km約50分」の道標が立っていて、右手の道を指しています。 正面にも僅かな踏み跡が続いていましたが、道標に従って、金網柵沿いに続く右手の道を進んでいきます。
右手に広がる街並みを眺めながら、金網柵沿いに続く緩やかな道を進んでいきます。 1分ちょっと進んでいくと、金網柵の扉があります。 一見して行き止まりのようですが、「猪久保ハイキングコース順路」の貼り紙がしてあって、 扉の向こうに続く道を指しています。 よくある鹿避け柵に設けられた鎖や針金とは違って、コ字形のしっかりとした錠になっていました。 270度ほど回転させるだけで簡単に開けることができました。 扉を抜けてその先へ続く道を進んでいきます。 左手に続いていた金網柵は、道を横切って右手に続くようになります。
鳥獣被害対策として電気柵を設置しています。 扉を開けた方は必ず閉めてください。
 (厚木市)
軽い登り坂になった道を金網柵沿いに1分ほど進んでいくと、先ほどと同じような扉が正面にあります。 簡単に開けられそうでしたが、扉の向こう側に設置された立て札によると、 金網柵の向こう側は東丹沢グリーンパークの施設になるようです。 角に立つ道標「白山展望台まで0.8km約45分」に従って、 左手へ曲がっていく横木の階段を登っていきます。
注意
ここから先入園できません。 これより東丹沢グリーンパーク施設内です(有料施設)。 無断に入園されますと、年齢にかかわらず、一人一万円申し受けます。
 (施設管理警備)
横木の階段はすぐに終わりになります。 この辺りまでくると道幅が狭まってきますが、普通の山道よりは広めになっています。 柵の向こう側には木製のアスレチック遊具などが点々と設置されていました。 2分ほど登っていくと、右手に戻るようにして分かれる道の所にも扉がありましたが、 そのまま真っ直ぐに進んでいきます。 再び現われる横木の階段を登っていきます。 階段が終わってその先へ進んでいくと道標が立っていて、 左手へ曲がっていく道は「白山展望台まで0.7km約40分」となっています。 道標の袂から右手へ道が分かれていましたが、入口にはロープが張られていて、 「コース外立ち入り禁止」の貼り紙がありました。 右手に続いてきた金網柵はここで右へ曲がっていきますが、道標に従って左手へと登っていきます。
雑木林の斜面を、等高線に沿うようにして緩やかに登っていきます。 僅かに登ってその先へ降って尾根の背に出ると、馬の背のような浅い鞍部になっています。 鞍部を進んで登り坂になってくると横木の階段が現れます。 コースが開かれてから1年ほどしか経っていないので、まだ階段はしっかりとしていました。 右手には街並みを望む眺めが広がっていました。 階段を登り始めると道標が立っていて、「白山展望台まで0.5km約30分」となっていました。 横木の階段を登っていくと、息が切れてきたりもします。 時々立ち止まって呼吸を整えながら登っていきました。
長谷寺分岐
4分ほどかけて横木の階段を登っていくと、左右に通る傾斜した尾根筋に出ます。 角には道標が立っていて、左手に登っていく道は「白山展望台まで0.3km約25分」、 今登ってきた横木の階段は「飯山グラウンドまで0.9km約40分」となっています。 右手の尾根を降っていく道もありましたが、道標には何も示されてはいませんでした。 脇の樹木に取り付けられた貼り紙によると、右手の道は長谷寺へ降っていけるようでした。 登り口の猪久保ハイキングコースの案内図に載っていた、赤丸の点線から白丸の点線に変わる地点だと思われます。 手元の地形図によると、ここは標高210mほどの地点で、東北東へ延びている尾根の付け根になるようです。 樹間からは厚木の街並みなどを眺めることが出来ました。 白山の山頂で見かけた案内図によると、 かなり傾斜のあるこの尾根筋は「見はらし坂」というようです。 ここは道標に従って左手へと登っていきます。
「白山展望台まで…km…分」という道標はこの先では見かけなかったので、 猪久保ハイキングコースの範囲はここまでのように思えました。
後日に右手の道を歩きました。(「白山」を参照)
尾根の背に続く道を1分ほど登っていくと、傾斜が緩やかになってきます。 地形図にある標高220mほどの細長い高みになるようです。 緊急時位置確認表示板「白山コースNo.15」が取り付けられた道標が立っていて、 正面の道は「白山展望台」、今来た道は「長谷寺」となっています。 左手の樹間からは丹沢の山並みを、右手には厚木の街並みなどを眺めながら、 緩やかでしっかりとした尾根道を進んでいきます。
自然環境保全地域
自然を大切にしましょう。
 (神奈川県)
女坂分岐
緩やかで歩きやすい尾根道を進んでいくと、所々にはベンチも設置されていました。 僅かに降り気味に進んでいくと、神奈川県の設置する防火用水「ようすいくん」がありました。 ここから右手へと横木の階段が分かれて降っていきます。 先ほどの長谷寺分岐から3分半ほどの所になります。 角に立つ道標によると、正面に続く緩やかな尾根道は「白山山頂 約12分」、 右手の階段は「長谷寺 女坂経由約15分」、今来た道は「長谷寺 見はらし坂経由約20分」となっています。 支柱には「No.16」の標識も取り付けられていました。 右手の階段は女坂で、長谷寺へと降っていけるようですが、このまま正面の尾根道を進んでいきます。
(女坂は「白山」を参照)
樹木を大切に!! 山火事をおこさぬように!!
女坂への分岐を見送って緩やかな尾根道を進んでいきます。 「クマ出没」の貼り紙を見てドキリとしながらも進んでいくと、 程なくして右手が開けて展望が得られる所がありました。
クマにご注意ください!
クマの出没が目撃されています。
・音を鳴らして行動する。
・見晴らしのよい場所を歩く。
・刺激せずその場を立ち去る。
 (厚木市)
やがて登り傾斜が少し増してきますが、尾根の幅が広くてしっかりとしているのが救いです。 一旦緩やかになってから再び傾斜が増してくると、トラロープが張られていたりもしましたが、 その外側は急斜面になっていて危ないので、 掴まって登るためと云うよりも、間違って落ちてしまわないようにするための仕切り用のロープのように思えました。 この辺りから、樹木には小さな解説板が取り付けられているのを目にするようになりました。 見落としたのもかなりあろうかと思いますが、この先にかけて見かけたものを載せておきます。
イヌシデ 厚木での方言名:ソロ
<犬四手>アカシデとくらべて、若葉に白い毛が多く、シロシデとも呼びます。 雑木林に普通に生えます。 (カバノキ科)
スダジイ 厚木での方言名:シイ
単にシイノキというと関東ではスダジイのことですが、関西ではツブラジイをさすといわれます。 実は食べられます。 (ブナ科)
ケヤキ 厚木での方言名:ケヤキ
竹ぼうきをさかさまにしたような雄大な姿(地域差もありますが)と、秋の紅葉がみごとな木です。 (ニレ科)
カマツカ 厚木での方言名:ウシコロシ
<鎌柄>低山地に多い落葉低木。 材に弾力があり丈夫なので、鎌の柄や牛の鼻輪にしました。 (バラ科)
コゴメウツギ 初夏に乳白色の小花を房状につける小花木。 ヤマブキの様に細かく枝が茂るのでキクバヤマグキとも呼びます。 (バラ科)
イヌザクラ <犬桜>本州以南の山野に自生するウワミズザクラの一種。 花は総状花序で、雄しべが弁より長いのが特徴です。 (バラ科)
ミズキ 厚木での方言名:カギッコノキ・ミズクサ
枝を切ると水が出るのでこの名があります。 枝が何段にも重なって水平に長くのびた特有の樹姿となります。 (ミズキ科)
イタヤカエデ 厚木での方言名:ハイタモミジ・ヘイタ
カエデの中ではたいぼくになる種類で、秋には黄葉します。 葉には全く毛がありません。 美しい材がとれます。 (カエデ科)
白山 (標高283.9m)
横木の階段混じりの尾根道を登っていくと、正面の高みに白い展望台が見えてきます。 Z字形に折れ曲がりながら登っていくと、白山の山頂に着きました。 女坂分岐から8分ほど、飯山グラウンド脇の登り口から32分ほどで登って来られました。 山頂には三等三角点があり、「飯山白山森林公園」と題した大きな案内板が設置されていて、 公園内の散策路やその所要時間などが載っています。 また、「白山展望台」の標柱と「No.17」の標識が取り付けられた道標も立っています。
登り口にあった案内板では、ここまで30分+30分=60分となっていました。 コースに沿って設置されている道標も同様ですが、かなり余裕をみた時間が記されているようでした。
展望台の下にはテーブル・ベンチが設置されています。 展望台の上に登ってみると、厚木の街を一望できる景色が広がっていました。 少し霞んでいましたが、遠くの方には横浜ランドマークタワーと思われる高いビルも見えていました。 景色を眺めながら、ここでひと休みしていきました。
燃やすまい みんなが来る山 歩く山
 (神奈川県)
三角点
基本測量 大切にしましょう三角点
 (国土地理院)
ひと休みしたら、白山神社へと向っていきます。 北側に続く尾根道を進み始めると、すぐに左手へ道が分かれていきます。 角には「No.18」の標識が取付けられた道標が立っていて、左手の道は「巡礼峠1時間20分・七沢1時間45分」、 正面の道は「白山神社(男坂)」、今来た道は「白山展望台(女坂)」となっています。 脇にある「ようすいくん」の中には竹箒が置いてありました。 左手の道の少し先には、関東ふれあいの道「巡礼峠のみち」が通っていて、 御門橋へと降っていけますが、今回は白山神社へ向って正面の尾根道を進んでいきます。
(左手の道は「巡礼峠のみち」, 「白山」を参照)
男坂分岐
テーブル・ベンチなどが設置された広くて緩やかな尾根道を4分ほど進んでいくと、 大きな樹木の脇の小広場のような所を過ぎた先から、右手へと道が分かれていきます。 角には「飯山白山森林公園案内図」と題した大きな案内板が設置されていますが、 風化が進んでいて見えにくくなっていました。 脇に立つ「No.62」の標識が取り付けられた道標によると、右手の道は「長谷寺男坂経由約15分」、 正面の道は「白山の池約2分」、今来た道は「白山展望台約2分」となっています。 右手の道の入口には「男坂」の標柱も立っています。
(男坂を登ってくる道は「白山」, 「白山」を参照)
飯山白山森林公園の展望台でのたき火等は、山火事のおそれがあるため、絶対に行わないでください。
 (厚木市消防本部、厚木市消防団)
白山池
男坂への道を見送って尾根道を軽く1分ほど登っていくと、朱塗りの鳥居が立っています。 そのすぐ先に白山池があります。 手前に石積みのある直径1m強ほどの小振りの池で、 傍には「白山神社縁起」の解説板と龍の像がありました。 水が涸れることのない池のようで、この時にも水が溜まっていました。 周囲や底が岩盤になっていて水持ちがいいのでしょうか。 広くはない尾根の上にあって、外から水が流れ込んでくる訳でもなく、 地下から湧き出してくる訳でもないとすれば、雨水が溜まっているのでしょうか。 たとえ雨水にしてもしばらくすれば蒸発してしまいそうに思えますが、 こんな山の上にどうして水が溜まっているのか不思議な気がします。
白山神社
白山池のすぐ先に白山神社があります。 地形図によると、白山の北側200m辺りにある標高280mほどの高みになるようです。 「白山神社」の扁額が架かる白壁の小振りの社殿の屋根には、 三本の鰹木が乗り外削ぎの千木が聳えていました。 左手には「勅諡神変大菩薩」と刻まれた石碑と、胸から上がコンクリートで補修された石像がありました。 高下駄を履いた足を開き気味にして、石座に腰掛けた姿をしていました。 「神変大菩薩」と云えば修験道の役行者(役小角)ですが、この白山神社と関連があるのでしょうか。
白山神社縁記
白山神社は、厚木市飯山筧ヶ沢の頂上に位置し、眺望佳絶な所であります。 坂東六番飯山観音より登りますと約五町(550m)程の所です。 ここに昔より雨乞に霊験著しい池があり、 この池は、如何なる旱魃の時でも、池の水が涸れることがなく、 それ故、人はこれを霊地と唱え、ここに古い石像、石碑が残存しています。 往古行基大士此の地に来て、当山の絶頂に登り、 この池を見た時、霊水の湧き出る清浄な霊地であることを発見して、 この山を霊地と定め、楠木をもって霊御形を彫刻し、 加賀国白山妙理大権現(石川県石川郡に鎮座)を勧請したとあります。 下って江戸時代の明和8年(1771)別当龍蔵院隆光は、 境内にある大松(四丈)の根元より、古瓶2個、鏡3個を発掘しました。 これ龍蔵神社宝物として、今尚神社に保存してあります。 亭和年間(1801)別当隆光は、山上に於いて、修行中に霊夢によって、 同山に秋葉権現と蔵王権現を勧請し、諸難、火難消除の守護 とすれば疑なしと云々近郷、近在の住民、信仰者の力をもって、 白山神社建立を企して、文化元年(1804)再建を見ました。 社殿は、明治初年頃、不時の火災にあい烏有に帰りましたが、 御本殿は、現在龍蔵神社社務所の護摩堂を仮殿として、鎮座して居ります。 山上には只昔を偲ぶ霊地のみが、松風の音も淋しく残っていましたが、 いつまでもこのままにして置くことは忍びがたいと、昭和53年春から、 この神社再建の話しが進み、ここに飯山龍蔵神社関係者を始め氏子及び 一般崇敬者の方々の心温まる御浄財による御寄付を仰ぎ 昭和55年11月1日再建したものであります。
白山神社の裏手から始まる横木の階段を降っていきます。 降り口には「No.61」の標識が取り付けられた道標が立っていて、 正面の階段は「桜山」、今来た道は「男坂・白山展望台」となっていました。 梢越しに丹沢の山並みを望みながら、幅の広い横木の階段を降っていきます。
階段は程なくして終わって、少し傾斜が緩んだ尾根の背を降っていきます。 白山神社から3分ほど降っていくと鞍部に着きます。 そこから丸くて広い尾根に続く道を登り返していきます。 木の根が張り出していたり傾斜が急な所もあるので、 左右の樹間から見える景色を眺めながらゆっくりと登っていきました。 4分ほど登っていくと小ピークに着きました。 地形図によると、白山神社のある高みの北東200m辺りにある標高280mほどの高みになるようです。 中ほどには大きな木が生えていて、「No.60」の標柱も立っていました。 右手には厚木方面の街並みが、左手には丹沢の山並みが見えていましたが、 周囲に生える雑木が邪魔をしていて、眺めは今ひとつでした。 冬枯れの季節だったので、山や街が何とか見えていましたが、 青葉が生い茂る季節になると見えなくなると思われます。
小ピークからその先へと降っていきます。 馬の背のようになった尾根を軽く降っていくと、浅い鞍部を過ぎていきます。 手前の小ピークより樹木が疎らになって、左右の眺めが広がってきました。
桜山 (標高280m)
次第に傾斜が増してくる尾根を登っていくと桜山に着きました。 地形図によると、白山神社のある高みの北側600m辺りにある標高280mの高みになるようです。 白山神社から12分ほどで到着しました。 細長く続く緩やかな高みになっていて、テーブル・ベンチが幾つか設置されています。 「桜山」の標柱や「飯山白山森林公園案内図」と題した案内板もありました。 見はらし坂コース・女坂コース・男坂コース・桜山コースなどが色分けしてあって、 各々の所要時間も載っていました。
右手の樹木が切り払われて、厚木方面の街並みを一望できる眺めが広がっていました。 左手は引続き樹木が生い茂っていて、樹間から僅かに丹沢の山並が見える程度でした。 眺めを楽しみながら、ここで昼食タイムにしました。
お腹も満ちて眺めも堪能したら、桜山から下山していきます。 山頂からは道が三方に分かれています。 北側に立つアンテナの脇からは急傾斜の道が降っていましたが、その道を指す道標類は見かけませんでした。 東側の斜面には、北東と南東に降っていく道があります。 「No.59」の標識が取り付けられた道標が立っていて、東側の斜面の道は「北口〜バス停留所」、 今来た道は「白山神社」となっています。 東側を指す板は北東と南東に降っていく道の中間を指していて、板の指す方角には道がなく、 急傾斜の斜面が続くばかりです。 案内図によると、両方の道はこの下で合流しているようなので、どちらの道を降っていっても良さそうでしたが、 今回は北東へ降っていく道を選んでみました。
樹木が伐採されて見通しの良い斜面をジグザグに折れ曲がりながら降っていきます。 横木の階段も途切れ途切れにありますが、段差は低くて歩き難くはありません。 最近になって整備されたようで、まだ踏み固められていない新しい感じの広めの道が続いています。 谷側に施された土留めもまだ新しそうな様子でした。 所々には道標が立っていて、この先の道は「木の国だいら」、今降って来た道は「桜山」となっています。 明るい雑木林に続く道を折れ曲がりながら4分ほど降っていくと、 山頂から分かれてきたと思われる横木の階段が右手から合流してきます。 脇には「No.58」の標識が取付けられた道標も立っています。
木の国だいら
右手からの道を合わせて、道標「木の国だいら」に従ってその先へ3分ほど降っていくと、 雑木林から植林帯に変わってきます。 横木の階段混じりの道を更に降っていくと、 等高線に沿ってU字形に通る山道と交わる所に降り立ちました。 桜山から13分ほどの所になります。 脇には「木の国だいら」の標柱が立っていて、 「飯山白山森林公園」と題した案内板や、 杉に関する解説板や「ようすいくん」もありました。 角には「No.55」の標識が取り付けられた道標も立っていて、正面の道は「いっぷくの滝」、 右手の道は「扇平」、今降ってきた道は「桜山」となっています。 左手にも道が続いていますが、道標には何も記されてはいません。 白山や桜山にあった案内図では行き止まりのようになっていましたが、 ここにある案内図では、桜山から北側へ降ってきた道になるようです。 右手の道は「紅葉の森」を経て「扇の広場」の方へ降りて行かれるようですが、 今回は正面に続く道を降っていきました。
スギの人工林
スギは、日本で最も大きくなる樹木の一つです。 家を建てるときに柱などにたくさん使われます。 このスギ林は、数十年前に苗木を植え、その後、下草刈りや生育の悪い気を除く手入れをして、 このような林になりました。 高さは、およそ15mです。 さあ、足元の木の切り口の年輪を数えて、木の年齢を調べてみましょう!
新たに整備された様子のこれまでの道から一変して、落葉が積もる良く踏まれた山道に変わってきます。 馬の背のようになった雑木林の尾根を緩やかに降っていくと、 左右の下に続く谷からは、水の流れる音が聞こえてくるようになります。
右側が少し盛り上がってくると、木製の太い手摺が設置された横木の階段を降るようになります。 先ほどの案内図には「注意箇所」の表記がされていましたが、この階段のことのようでした。 手摺に手を添えながら階段を1分半ほど降っていくと、右側の沢の袂に降り立ちました。 道なりに左手へ進んでいくと、幅の広い木橋が架かっています。 木橋の左側で、左右から来る沢が合流していました。
一ぷくの滝
木橋を渡っていくと、道端に「一ぷくの滝」の標柱が立っていました。 「木の国だいら」から5分ほどで降りて来られました。 標柱の下流側には小さな砂防ダムがありました。 標柱の近くに滝などはないので、何処にあるのだろうと辺りを見回していると、 降りてきた向きで言うと左側の沢が滝のようになっていたので、傍まで行ってみました。 2mほどの岩盤の段差が何段も続いていました。 僅かながら水も流れ落ちていて、何とか「滝」の雰囲気がありました。 これが「一ぷくの滝」だろうと思われますが、自信はありません。
「一ぷくの滝」から引き返して、谷筋に続く緩やかになった道を進んでいきます。 右側の斜面を降ってくる断面が半円形をした水路を跨いでいくと、先ほどよりも大きめの砂防ダムがあります。 そこを過ぎていくと、正面の樹間から山並みが見えるようになってきます。 下には民家も見えていて、そろそろ里が近くなってきた雰囲気がしてきます。 滝から2分ほど進んでいくと、木製の太い手摺が設置されていて、 右手に登っていく横木の階段へと導いています。 角には「No.53」の標識が取付けられた道標が立っていて、 右手に登っていく横木の階段は「北口〜バス停留所」、今来た道は「木の国だいら〜桜山」となっています。
折れ曲がりながら斜面に続く横木の階段を2分ほど登っていくと、 自動車一台が通っていけるだけの幅がある舗装路に出ました。 出た所にも「No.52」の標識が取付けられた道標が立っていて、 右手の道は「扇の広場へ」、左手の道は「尼寺バス停へ」、今登ってきた階段は「桜山へ」となっていて、 支柱には「あじさい小道」と書かれていました。 脇にはベンチも設置されていました。 今回は、ここから舗装路を左手へと降っていきました。
北ゲート
ベンチを過ぎていくと解説板と思しき板がありましたが、 文字はほとんど消えていて「治山事業…」以外は読み取れませんでした。 その先を道なりに右へ曲がって降っていきます。 民家が間近に見えてくるようになると、左へ曲がっていく角から、右手の斜面に山道が分かれていきます。 舗装路に出た所から5分ほど降ってきた所になります。 角には「No.51」の標識が取付けられた道標が立っていて、 右手の山道は「木の実の森」、左手の舗装路は「尼寺バス停へ」、今来た道は「あじさい小道へ」となっていて、 支柱には「北ゲート」と書かれていました。 ここがこれまでの案内図に載っていた北ゲートになるようですが、ゲートらしきものは見かけませんでした。
保安林区域図
この区域は森林がもっているいろいろな働らきを守るため保安林に指定されています。 保安林内で木を伐採したり、植物や土石を採取するときは許可が必要です。 くわしい事は右記へお問い合わせ下さい。
 (神奈川県県央地区行政センター農林部林務課)
緑は森呼吸 山火事注意
たばこ・たき火はよく消そう!
 (神奈川県、森林国営保険)
道なりに、舗装路を左手へ降っていくと、左右に通る道路に出ます。 角には道標が立っていて、右手のすぐ先から正面に続く道は「尼寺バス停へ」、 左手の道は「あじさいの谷戸へ」、今来た道は「森林公園北ゲートへ」となっています。 道標に従って、右手のすぐ先から正面に続く道を進んでいきます。 民家や畑地が続く道路を緩やかに降っていくと、下の方に広場があって馬が一頭いました。 牧場なのでしょうか。
尼寺(にんじ)バス停
民家の庭に咲く桜などを愛でながら道なりに進んでいくと、 小鮎川田野崎橋が架かっています。 橋の下を覗いてみると、緋色の鯉が数匹泳いでいました。 橋を渡ってすぐに右へ分かれていく道は見送って、 正面に続く坂道を緩やかに登っていくと県道60号に出ます。 そこから右手へ数10m進んでいくと尼寺バス停があります。 舗装路に出た所から20分ほどで到着しました。
本厚木駅(小田急小田原線)まで、本厚木駅行きバスにて14分から21分、1時間に2本程度の便があります。