三ッ池公園
散策:2010年02月下旬
【街角散策】 三ッ池公園
概 要 三ッ池公園は横浜市の北東部にある公園で、浅い谷戸の三つの池を中心にしてその周囲を樹林が取り巻いています。 「百樹の森」とも呼ばれる園内には、桜を始めとして数多くの種類の樹木が植えられています。 日本の「桜の名所100選」にも選ばれていて、春には公園全体が桜色に染まります。
起 点 横浜市 寺尾中学入口バス停
終 点 横浜市 寺尾中学入口バス停
ルート 寺尾中学入口バス停…南門…水の広場…上の池…中の池…花の広場…見晴しゾーン…自由広場…下の池…水辺の広場…コリア庭園…芝生広場…正門…馬超龍雀…歌碑…売店…石碑の広場…三ッ池龍神宮…里の広場…遊びの森…東屋…滝の広場…南門…寺尾中学入口バス停
所要時間 2時間10分
歩いて... 丘の上にも公園を半周する散策路が続いていますが、今回は歩くのを省略しました。 池には水鳥も沢山泳いでいて、森林浴をしながらのんびりとできる処です。 カワセミを間近で見ることも出来ました。 コリア庭園では隣国の伝統や民俗を感じることもできます。 家を出る時に降っていた小雨も止んで、終り頃には青空も覗くようになりました。
関連メモ 歴史と緑の散歩道, 三ッ池公園
コース紹介
寺尾中学入口(てらおちゅうがくいりぐち)バス停
鶴見駅(JR京浜東北線)の西口から、[川50]川崎駅西口行きバスにて10分、 [鶴05]東寺尾循環・鶴見駅西口行きバスにて12分、[鶴06]寺谷循環・鶴見駅西口行きバスにて10分、 [鶴07]駒岡車庫行きバスにて8分、便は頻繁にあります。
川崎駅(JR東海道線)の西口から、[川50]鶴見駅西口行きバスにて16分、1時間の3本から6本程度の便があります。
バス停は別所交番前交差点から数10m離れた所に、方向別に三箇所設けられています。
紛らわしい案内図
バスが停留所に着く前に、三ッ池公園までの案内図がバス停にある旨の車内放送があります。 確かに「三ッ池公園へのご案内」と題した案内図が貼り出してありましたが、 別所交番前交差点の南東のバス停と南西のバス停で同じ案内図が使用されています。 今回は南東のバス停で下車しましたが、 「現在位置」が南西のバス停を示しているのに気付かず、かなり迷ってしまいました。
南門
別所交番前交差点から北東に延びる車道を進んでいきます。 横浜北寺尾三郵便局と駒岡車庫方面のバス停を過ぎた先にある分岐から、北西へ続く急坂を降っていきます。 この道は、下末吉六丁目と北寺尾三丁目の境界になっていて、 角に立つ電柱には「鶴見区下末吉六丁目1」、 手前の民家の塀には「鶴見区北寺尾三丁目19」の住所表示板が取り付けられています。 急坂を降っていくと、程なくして緩やかになってきます。 左手にある空地の奥の竹林を眺めながら、住宅地に続く坂道を真っ直ぐ降っていくと、 正面に三ッ池公園南門があります。 「県立三ッ池公園」「南門」の表札が取り付けられた門から公園に入っていくと、 左側に公園の案内図があるので参考にしましょう。 今回は左右の丘の上の散策路は省略して、先ずは「花の広場」へ向かっていきました。
三ッ池公園づくりの方向性
5つの基本的な考え方
1. 自然とふれあい、生き物たちといっしょに生きる
ザリガニ・ドジョウ・カエルが棲み、鳥が水浴びできる水辺、バッタやカブトムシを追いかけた森、 もっと自然の豊かさにふれあえるように…
2. 誰もがゆったり安らぎの場所づくり
水面を渡る風、緑陰を訪ね歩く、行き交う様々な表情の人、そしてゆったりと自分を見つめる時間、 どんな時も、心のゆとりと健やかさを取り戻す、安らぎの園となるように…
3. 遊び、学び、集い、世代を越えてコミュニケーション
木登り、水遊び、自然観察会、お祭り・・笑顔、歓声、あいさつが交わされて、 心暖まる人びとの交流が図られるように…
4. 資源の有効利用、施設づくりでも環境共生
葉っぱを大地に戻る、太陽の光や吹きぬける風、これら目に見えないエネルギーを活かしていく。 施設づくりでも自然にやさしく環境を大切に…
5. 大切な場所、だからみんなで企画運営
お気に入りの景色、毎年訪れる水鳥たち、いろんなステキを分かち合いたくて、みんなで創意工夫、 肩肘張らない楽しい公園とのおつきあいができるように…
水の広場
歩き始めると、すぐに水の広場があります。 噴水から出た水が敷石のせせらぎを通って「上の池」へ注ぐようになっていますが、 この時には水は流れていませんでした。 右側には「三ッ池公園ユニバーサルMAP」や「県立三ッ池公園樹木マップ」などが掲示されていて、 「池の周りコース1.4km」や「上のコース1.9km」の散策コースも紹介されています。 今回は「池の周りコース」を中心にして散策することにしました。
噴水及び流れでの注意
・小さな子供が入る時は、付き添って下さい。
・走る・跳ぶ・泳ぐ・飲む・噴水に登るなどの行為は、危険ですのでやめて下さい。
・ゴミの投入れ・犬の入水は、やめて下さい。
・ビーチサンダル類を除いて、靴などをはいて入らないで下さい。
この水はのめません
ペットを水にいれない
 (公園管理事務所)
上の池
「水の広場」の先には上の池が広がっています。 この時は冬枯れの季節とあって彩りは少なく、寒々とした眺めでした。 三ッ池公園は文字通り、上の池・中の池・下の池の三つから成る広い公園です。 以前に訪ねた時に北門で見かけた案内文を載せておきます。 この三ッ池は、田んぼの用水を溜めておく池だったのだそうです。
三ッ池公園概要
県立三ッ池公園は、面積は約28.6ヘクタールあり、その名のとおり、三つの池(約3.2ヘクタール)と、 それを取り囲む樹林によって構成される緑と水の豊かな公園であります。 この公園は、昭和16年に指定された都市計画緑地の一部に当たるもので、 戦時中、防空用地となりましたが、昭和25年から整備事業に着手し、 昭和32年には、県立都市公園として指定され、逐次、公園施設の整備が図られています。 園内にある"三ッ池"は、その昔、水田の灌漑用水池として作られたもので、 下の池畔に保存されている水神祠の石碑に天明7年(1787)と刻されていることからも、 その歴史の古さがうかがわれます。 この池の水は湧き水で、コイ、フナをはじめクチボソ、ウナギ等が棲息し、 冬には、カモなどの渡鳥が飛来し来園者の目を楽しませてくれます。 又、園内には百数十種の樹木が茂り、中でもサクラは千五百本を数え、 花見の季節には多数の来園者でにぎわいます。
「上の池」の畔に続く道を左手へ進んでいくと、早咲きの桜が咲いていました。 この公園には桜の木が沢山植えられていますが、花の季節にはまだ早くて、 この時にはあまり咲いていませんでした。
中の池
ジャンボすべり台を過ぎていくと、「中の池」へ降っていく道が分かれていますが、 左側へ続く坂道を登っていきました。 僅かな高みを越えていくと、中の池に少し突き出たデッキがあります。 水面には水鳥が沢山浮かんでいました。 羽の色などからすると、解説板に載っている「キンクロハジロ」というカモのようでした。
ここで観察できる主な水鳥たち
コガモ 頭がくり色と緑色をした小形のカモ。主に冬鳥として渡来する。川や池などにいて、夕方えさを取りに出かける。体長37.5cm
カルガモ 体は褐色で顔が白っぽく見え、黒い線がはしる。くちばしは黒くて先が橙色。オスもメスも同じように地味である。体長60.5cm
オナガガモ こげ茶色の頭で胸は白く尾がとがったカモ。日本に渡って来たときはオスもメスも地味であるが、次第にその種独特の色彩になる。体長 雄73cm,雌53cm
キンクロハジロ 白と黒の体をした中形のカモ。頭には冠羽がある。広い川、池などに住み、水中に完全にもぐって貝や魚を食べる。体長40cm
カイツブリ 池や沼の水面を泳ぎ、もぐって魚をとる。水面に浮いていたと思うと急にもぐり、数分間もたってから思わぬ所に浮かび上がる。体長26cm
ゴイサギ 昼間は樹林内で休み、夕方から活動を始め、川や池などの岸に立って、近づいてくる魚をすばやくとらえて食べる。体長57.5cm
水鳥たちをおどかしたりしないで、静かに観察しましょう。
 (神奈川県)
花の広場
「中の池」に沿って進んでいくと花の広場があります。 入口には「三ッ池の桜」と題した解説板もありました。 浅い谷筋に続く広場の中ほどに設置された赤レンガ敷きの散策路を、 花壇や梅の木などを眺めながら奥へと進んでいきました。 周囲の桜はまだ咲いていませんでしたが、奥まった所の木には花が咲いていました。 小さめの木でしたが、ほぼ満開になっていました。 濃いめの色をした花で、葉はまだ出ていなかったので、解説板に載っている椿寒桜でしょうか。
三ッ池の花鳥風月 三ッ池の桜
さくらさくらさくさくらちるさくら 山頭火
梅護寺数珠掛桜 花期:4月下旬。 新潟県の梅護寺のものは国の天然記念物になっています。
八重紅虎の尾 花期:4月中旬〜下旬。 花が密集して虎の尾状になります。
横浜緋桜 花期:4月上旬。 横浜市の白井勲氏がケンロクエンクマガイとカヒザクラで交配を行った品種です。
一葉 花期:4月中旬。 雌しべがふつう1個で緑色の葉状に変化しています。
鬱金 花期:4月中旬。 花が淡黄緑色で、ウコン(ショウガ科の草)の根茎を使って染めた色に似ているのでこの名がつきました。
天の川 花期:4月中旬〜下旬。 小枝が直立し、同筒状の樹形になります。
椿寒桜 花期:3月上旬〜中旬。 葉より早く濃紅色の花が咲きます。
松月 花期:4月下旬。 淡紅色の花が垂れ下がって咲きます。
八重紅大島 花期:4月中旬。 オオシマザクラの花が重弁化した品種。
駿河台匂 花期:4月下旬。 芳香のある花が咲きます。かつて江戸駿河台の一庭園にあったので、この名がつきました。
花笠 花期:4月下旬。 花と突き出た雌しべが花笠を連想させます。
御衣黄 花期:4月中旬〜下旬。 花弁の中心に紅色のすじができます。
苔清水 花期:4月中旬。 花の先端が濃い淡紅紫色です。
白妙 花期:4月中旬。 白花の代表的品種です。
修善寺寒桜 花期:3月中旬〜下旬。 修善寺にある6本の老大木が有名です。
見晴しゾーン
三ッ池公園の西口へと続く正面の坂道を見送って、右へ曲がっていく緩やかな中腹の道を進んでいきます。 桜が並木を作る道を軽く登っていくと、曲がっていく角の右側にデッキが広がっています。 左側には階段が続いていました。 この辺りは遊びの森見晴しゾーンというようです。 デッキの先の方からは「中の池」を見渡すことが出来ます。
自由広場
左側の広い階段は「花のテラス階段」というようです。 花の季節には綺麗に彩られるのでしょうか。 階段を登っていくと自由広場が広がっています。 運動などが出来そうな広い空間になっていました。
「中腹の道」まで引き返してその先へ進んでいくと、 下にある「水辺の遊び場ゾーン」へと降る長いローラー滑り台の乗り場があります。 人気のある滑り台ですが、この時には雨模様の寒空だったので、人影はありませんでした。
滑り台の注意書きもありました。 子供を意識して漢字は使用されていませんが、 仮名文字ばかりの文というのも区切りが分からずに読み難いものです。 分かち書きの習慣がない日本語では、 文字種の違いが語句の区切りの目安にもなる「漢字仮名混じり文」が読み易いように思えました。
1.じゅんばんをまもりうしろからおしたりせず、まえのひとがすべりおわってからすべりましょう。
2.こしをかけ、まえむきにあしをそろえて、すべりましょう。
3.おしりのしたにダンボールなどものをひいてすべらない。
4.たったり、とちゅうでおりたりのったりしない。
5.ものをもったままや、マフラーなどくびにまきつくものをつけたりしてすべらない。
下の池
途中から池の畔へ降っていく階段などを何度か見送って「中腹の道」を進んでいくと、 やがて降り坂になってきます。 両側に大きな桜が並木を作る坂道を降っていくと、下の池の畔に出ました。 脇には桜の解説板がありました。 この公園は「かながわの公園50選」にも選ばれているようで、その旨を記した石碑もありました。 左手にはテニスコート・野球場・運動広場などがあります。 その先には三ッ池公園の北門がありますが、 テニスコートと池の間に続く道を進んでいきました。
三ッ池の花鳥風月 桜
さまざまのこと 思ひ出す 桜哉 芭蕉
「序破急」そのままに春を告げる桜。 ゆうくりと生長した花芽がつぼみになった途端、冬の名残の枯れ野を枝いっぱいの花で彩り、 瞬く間に春の嵐に散っていく。 桜の花と人生の様々な場面が重なる人も多いのではないでしょうか。 ここ、三ッ池公園は、35品種1000本を超えるサクラ達が咲き競い、 (財)日本桜の会の「桜の名所100選」にも選ばれています。 どうぞ、春爛漫の「桜絵巻」を心ゆくまでお楽しみください。
寒緋桜 花期:3月中旬。 葉に先立って濃紅紫色の花をつけるのでよく目立ちます。垂れ下がって半開状に咲きます。
江戸彼岸 花期:3月下旬。 花期が早く、彼岸のころには咲くのでこの名がつきました。葉より先に花をつけます。
紅枝垂 花期:3月下旬。 枝が長くしだれるのが大きな特徴で、葉がでる前に紅色の花が咲きます。
染井吉野 花期:4月上旬。 オオシマザクラとエドヒガンとの間に生まれたサクラで、三ッ池では7割を占めます。
大島桜 花期:4月上旬。 伊豆や房総、三浦半島などの海岸近くに多いサクラです。花餅は、この葉で包みます。
山桜 花期:4月上旬〜中旬。 日本の野生桜の代表です。高さ15〜25mになり、若葉と同時に花が咲きます。
関山 花期:4月下旬。 花は大輪八重の深紅色で、普賢象とともの代表的なサトザクラです。
普賢象 花期:4月下旬。 2本の花柱を普賢菩薩の乗る象の鼻や牙に見立てた名で、大輪八重の淡紅色の花です。
冬桜 花期:4月上旬〜中旬・10月〜12月。 葉が小形であるので小葉桜とも呼ばれています。冬の花は梅の花のような感じがします。
十月桜 花期:4月上旬・10月〜12月。 コヒガンザクラ系の園芸品種です。冬に咲く花は小形、春に咲く花はやや大形です。
サクラ属は「Prunus」とつづり、アンズを意味する。 ヨーロッパではアンズやスモモなどの果樹が多く、 花を観賞するウメやサクラは東アジア原産が多い。 日本には、世界でも類を見ないほど多数の園芸品種が存在する。
水辺の広場
プールの脇を過ぎていくと水辺の広場があります。 その名の通り、「下の池」の畔にまで降りていかれるようになった場所です。 畔では大柄な水鳥が休んでいたりもしました。
コリア庭園
「水辺の広場」の左側にはコリア庭園があります。 入口の両脇には「ヘテ石」が控え、 右側には「天下大将軍」「地下女将軍」と刻まれた「チャンスン」が立っています。 正門の脇には案内板があるので参考にしましょう。 中へ入っていくと、正面には別堂があり、軒下に吊り下げられた風鈴が風に吹かれて異国情緒を奏でていました。 右側には亀形山や半月池や六角亭などがあり、奥には景石や煙家などがありました。 後門の先には、天池や草亭などがある後苑が広がっていました。
コリア庭園
コリア庭園は、神奈川県と韓国・京畿道との友好提携(1990年4月)を記念し、 在日韓国・朝鮮人の方々が「故郷」を感じ、また多くの県民が朝鮮半島の文化への関心と 理解を深める場となるよう整備しました。 この庭園は、両班(ヤンバン:地方の豪族)の代表的な建築と庭園の洋式を取り入れて造ったもので、 前苑、前庭、主庭、後庭、後苑の5つの空間により構成されています。 庭園の入口部にあたる前苑には、チャンスンやソッテを建て、 村の繁栄を祈願する祭儀空間となっています。 正門周辺の前庭には、周辺の気を集めるといわれるエンジュを植え、 その傍らには陰石と陽石を設置し、陰陽を象徴化した方池円島を造成しました。 主庭は、別堂「通友齊」を中心として、渓流・半月池・亀形山・六角亭「観自亭」からなり、 塀の外部となる自然林には石燈を建て、寺院に見立てた情景を創り出しています。 後庭には花階を造成し、煙家、景石、石池の他にチャントッテを設置しました。 後苑には、祭壇石(陰型)、立石(陽型)、支石(陰陽和合型)などで巨石文化を表現するための神苑を造り、 山麓には天池(卵池)と古代の草亭を築きました。 これらの空間を結ぶのが水の流れです。後苑の井字型井戸から湧き出す水は、 龍象曲水形の遣水と二段の滝をつなぎ、天池(卵池)と半月池を経て、前庭の方池円島へ流れています。 この庭園を取り囲む塀は、塀の原形である磐境石から始まり、石塀、土塀、土石塀と変化させながら塀の変遷を表現し、 花階の後ろには朝鮮時代に好まれた花草文様のレンガ塀を築きました。 別堂「通友齊」と六角亭「観自亭」周辺の庭の名前は、 自然と共に生きながら心を育て上げる場所という意味で「観自庭」と命名しました。 この庭園事業にあたっては、設計・施工に際し韓国造景家の監修のもとに、 京畿道の全面的な協力を得るとともに、 建物の瓦や扁額、燈籠等の石造物、庭園石等の韓国特有の資材の寄贈を受けたものです。
芝生広場
コリア庭園を後していくと、芝生広場が広がっています。 冬枯れの季節にあって緑色をした草が生えていて、心安らぐ光景が広がっていました。 芝生広場の脇にはパークセンターがあって、 この辺りの自然や歴史などがパネルで紹介されていました。 玄関の外側から屋上に登っていく階段もあります。 屋上は金網柵で囲まれた広場風になっていてベンチも設置されていました。 そこから小橋を渡っていくと、コリア庭園の方へ続いていました。
正門
パークセンターの先には駐車場があって、その先が三ッ池公園の正門になります。 道路に出た所に公園正門バス停があって鶴見駅西口からの便がありますが、 朝方と午後に1時間に1本程度しかありません。 少し歩きますが、三ッ池公園に来るには、 今回の寺尾中学入口バス停まで乗ってくる方が便数も多くて便利なようです。
馬超龍雀
正門から引き返して「芝生広場」を過ぎていくと、 「水辺の広場」に中国から寄贈された馬超龍雀と呼ばれる天馬の銅像があります。
馬超龍雀
この銅像はロマンチックな発想と合理的な構造で作られた中国古代の芸術的逸品と言われる「馬超龍雀」の複製品です。 実物は1969年10月、中国西北部甘粛省武威県の北にある漢墓の中から主づトしたもので、今から1700余年前のものです。 馬は首を上げ、尾を仰向け、三本の足を空に舞いあがらせ、右後足を龍雀にかけて、疾走する姿を表しています。 馬の全重量が龍雀の背中にのせた一本の足を力点に集中していることは、 力学的平衡原理を正確に計算されていることを物語っています。 中国遼寧省と日本国神奈川県との友好提携五周年を記念するため、 ここに謹んで神奈川県民に寄贈いたします。
 (中国遼寧省人民政府)
天馬の像を過ぎていくと、「下の池」と「中の池」を区切る道が分かれていきます。 その道を進んでいくと、「中の池」の広い範囲を眺められるようになります。
歌碑
向こう岸の近くまで進んでいくと、道端にこの三ッ池を詠んだ歌碑があります。
この石碑は天保14年(1843)に作られたもので、 当時三ッ池の水が広い田んぼにひかれて涸れることなくいつも農民に深い恩恵を与えたことを詠んだ和歌が刻まれています。
和歌の読み方
千町田に 引登茂都喜じ 君賀代乃 恵母富加幾 三ッ池農水
ちまちだに ひくともつきじ きみがよの めぐみもふかき みついけのみず
売店
向こう岸に渡っていくと、右手の先に売店があります。 お菓子や飲み物のほかにも、おでんやカップめん等も販売されていますが、 この時には営業していませんでした。 「定休日 火曜日(雨天もお休みとさせていただきます)」となっていたので、 既に雨は止んでいたものの、この時はその「雨天」に該当したようです。 売店にはテーブル・ベンチなどが設置されていて、 「下の池」を眺めながらひと休みしていくのに良い所です。 売店の前はいこいの広場になっています。
石碑の広場
売店から引き返して「中の池」沿いに進んでいくと、 山裾に「百樹乃森」の記念碑が建っています。 三ッ池公園は、昭和43年に明治改元100年を記念して「百樹の森」と命名され、 100種類・5000余本の樹木が植栽された時の記念碑とのことです。 この辺りの森は石碑の広場というようです。
三ッ池龍神宮
「百樹乃森」の記念碑のすぐ先にある階段を登っていくと、赤い鳥居の先に三ッ池龍神宮があります。 真ん中の小さな祠の屋根には5本の鰹木が乗り内削ぎの千木が聳えていました。 手前には簡単な解説板もありましたが、文字が剥がれていてほとんど読めませんでした。 以前に来た時にはよく読めたので、その時の内容を載せておきます。 祠の左手には「水神祠」と刻まれた石碑が、右手には「旭三光乃池の碑」と刻まれた石碑がありました。
旧跡 水神宮祠、三ッ池龍神宮
此処三ッ池は、天明の昔(二百余年前)から当地旭村の農水として大切な池であった。 池の周囲は最近まで深い草木におおわれて静かな姿で守られていた。
水神宮 昔から三ッ池を守っている神を祀る。
龍神宮 三ッ池の主を祭るお宮。三ッ池と共にみんなの生活を護っている神。
 (龍神宮奉賛会)
里の広場
三ッ池龍神宮を後にして更に進んでいくと里の広場があります。 「中の池」にはデッキが突き出ていて、池を間近に眺められるようになっていました。
さらに魅力アップ!再生三ッ池公園づくりの方向性
第一回「みんなで三ッ池を考える会では、「現在の三ッ池公園の魅力と課題」と 三ッ池公園づくりへの思いやアイデアを描いた「パークライフ絵日記」」を頂きました。 これらに加えて、アンケート調査、手紙、Fax、投書、メールなど、 再生三ッ池公園づくりへお寄せ頂いた思いを1つ1つ読み込みました。 そして、この中から見出された再生三ッ池公園づくりの方向性を 公園全体に対しての5つの基本的な考え方と、各ゾーンの特徴に照らしたゾーン毎の基本的な考え方に整理してみました。 さらに具体的な公園づくりを進めていく、良いきっかけとなればという願いを込めて…
1.人と自然の交流ゾーン 約6.3ha
2.緑のレクリエーションゾーン 約12.5ha
3.水辺のふれあいゾーン 約6.5ha
4.スポーツレクリエーションゾーン 約3.5ha
5.育む緑のゾーン 約3.1ha
遊びの森
小橋を渡ってその先へ進んでいくと遊びの森があります。 脇にある「あそびの森案内図」によると、「遊びの森」は、 「水辺の遊び場ゾーン」,「林間プレイゾーン」,「見晴しゾーン」,「野鳥保護ゾーン」,「山頂の遊び場ゾーン」, 「親子コーナー」,「生き物観察の林」,「自由広場」など、幾つかのゾーンから成っているようです。 雨が上がって少し時間が経ったので、家族連れがかなりやってきていました。
「災害対策型トイレ」と「湧水を生かした流れ」
トイレの屋根に設けた太陽電池で「発電」を行い、この電気でポンプを動かし、 池の水を丘の上の貯水槽に汲み上げます。 また、太陽光発電のため、環境にもやさしく、停電の時でもポンプやトイレの照明が使えます。 災害時には、バルブを操作することで貯水槽にためた池の水を「トイレの洗浄」に使うことができます。 貯水槽の水は、普段は隣の広場の「流れ」を経て池に戻します。 流れは、自然にわき出る水を主な水源としますが、この池の水を汲み上げたものも流れの途中から補給水として使います。 貯水槽では木炭を使ってろ過を行い、「池の水質浄化」にも役立っています。
「中の池」の畔の近くまで降りていけるデッキもありました。 向こう側に立つ電波塔を背景にして写真を撮っていると、カラスが舞い降りてきました。 何をするのだろうかと思って見ていると、頭や羽をブルブル振るわせながら水浴びをしていきました。
東屋
「中の池」に沿って進んでいきます。 「花の広場」の入口を過ぎて、元来た坂道を登っていくと、道が二股に分かれています。 そこから左手へ進んでいくと東屋が建っています。 この時には猫が数匹集まってきていて、中年の女性から食べ物を貰って食べていました。
東屋の先へ進んでいくと、「中の池」と「上の池」の区切る道が分かれていきます。 左右に池を眺めながら向こう岸へ渡っていきます。 水面ではカモが優雅に浮かんでいました。 何もせずに水面をスーッと移動していくように見えますが、 上からは見えない水面下では、水かきを懸命に動かしているのだろうと思ったりしながら、 泳ぎ回る様子をしばらく眺めていきました。
滝の広場
向こう岸に渡って右手へ進んでいくと滝の広場があります。 この時には水は流れ落ちてはいませんでした。 しばらく水辺を眺めていると、ここでもカラスが舞い降りてきて、水浴びをしていきました。 脇にあるベンチでは、アコーディオンを持ってきて演奏しているおじさんを見かけました。 長閑な時間が流れていました。
池の脇の手摺に、空色と橙色をしたカワセミが一羽留まっていました。 こんな間近で見たことはなかったので、何とかしてこの綺麗な姿を写真に収めたいとは思うものの、 持ち合わせていたカメラではアップで写すことは叶わず、 小さな写真になってしまったのが残念ではあります。 何枚か撮っていると飛び立って、離れた所にある木の方へ行ってしまいました。 おぼろ気に想像していたよりも小振りな体つきをしていました。
「上の池」の畔では早咲きの桜が咲いていました。 まだ若い木のようで、花はそれほど多くはありませんでした。 道には花ビラが沢山落ちていて、葉も出始めていたので、ここの木は満開を迎えていたようです。 公園に植えられた桜は何種類かあるようで、品種によって咲く時期が違っているようです。 これ以外の桜も、これから順次咲き出すのだろうと思われます。
南門
「上の池」を過ぎて水の広場を進んでいくと、最初の南門に戻ってきました。 朝方に降っていた雨もすっかり上がって、この頃になると青空も覗くようになっていました。 元来た道を寺尾中学入口バス停へと引き返していきます。
寺尾中学入口(てらおちゅうがくいりぐち)バス停
坂道を登って車道を右折していくと、別所交番前交差点の南東と南西に乗り場があります。
別所交番前交差点の南東のバス停からは、 鶴見駅(JR京浜東北線)まで、[鶴05][鶴07]鶴見駅西口行きバスにて11分、1時間に5本から7本程度の便があります。 川崎駅まで、[川50]川崎駅西口行きバスにて16分、1時間に4本程度の便があります。
別所交番前交差点の南西のバス停からは、 鶴見駅(JR京浜東北線)まで、[川50][鶴06]鶴見駅西口行きバスにて12分〜14分、便は頻繁にあります。