鎌倉アルプス
散策:2009年09月中旬
【低山ハイク】 鎌倉アルプス
概 要 鎌倉アルプスは、鎌倉の街を取り巻くように聳える標高150mほどの山々です。 そこに隣接するように横浜市民の森もいくつかあります。 今回は朝比奈の谷筋から熊野神社の裏手に出て朝比奈切通へ降り、十二所から鎌倉天園へと登っていきます。 天園からは送電線の巡視路を経て二階堂川の源流域へ降っていきます。
起 点 横浜市 朝比奈バス停
終 点 鎌倉市 大塔宮バス停
ルート 朝比奈バス停…登り口…十二所果樹園分岐…熊野神社分岐…朝比奈切通…梶原太刀洗水…泉橋…十二所神社バス停…登り口…天園ハイキングコース…貝吹地蔵…見晴台…天園休憩所…二階堂川…獅子舞地区…亀ヶ渕橋…永福寺跡…鎌倉宮…大塔宮バス停
所要時間 3時間30分
歩いて... 前夜の降雨のため、山道は蒸し暑くなっていました。 蜘蛛の巣が顔にかかる場面もありましたが、分かり易い道が続いていました。 天園の岩場からは、棚引く雲の上に頭を出す富士山を望むことができました。
関連メモ 朝比奈切通, 池子の森, 鎌倉アルプス, 鎌倉回峰, 池子の森, 鎌倉アルプス, 鎌倉アルプス, 鎌倉アルプス,
鎌倉アルプス, 十二所果樹園, 吉沢川, 鎌倉アルプス, 朝比奈切通, 鎌倉アルプス, 六国峠, 鎌倉アルプス,
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相武尾根
コース紹介
朝比奈(あさひな)バス停
金沢八景駅(京浜急行本線)から少し離れた所にあるバス乗り場から、 [金24][金25]上郷ネオポリス行きバス、[金26]庄戸行きバス、[金28]本郷車庫行きバス、 [船08]大船駅行きバス,または,[鎌24]鎌倉駅行きバスにて9分、1時間に4本から6本程度の便があります。
京浜急行と神奈川中央交通のバスでは、金沢八景の乗り場が違う所にあります。 京浜急行のバス乗り場は横浜駅寄りの所で、1時間に2本程度の便があります。 神奈川中央交通のバス乗り場は東寄りの所で、1時間に3本から5本程度の便があります。 なお、京浜急行の金沢八景(国道)バス停が神奈川中央交通の金沢八景駅バス停と隣接しているので、 そこで待っていれば何れが来ても大丈夫です。 大船駅からも1時間に2本から3本程度、鎌倉駅からも1時間に2本程度の便がありますが、 金沢八景駅からの方が便数が多く、所要時間も短くなっています。
後日に来てみると、鎌倉駅や大船駅方面の乗り場は、朝夷奈切通への路地を過ぎた所に移動していました。
朝比奈バス停から金沢八景駅方向へ数10m進んでいくと、右手へ戻るようにして分かれていく坂道があります。 そこを降って立派な門の前を左折していきます。 石垣に沿って進んでいき、突き当たりを道なりに右に曲がっていくと、浅い谷筋に畑地が広がっています。 竹林を過ぎた所から右手の尾根に登っていく山道を見送って、畑地の脇に続く坂道を登っていきます。 送電線が2系統通っている所まで来ると分岐があります。 左手の坂道は東朝比奈3丁目の住宅地へ続いていますが、 右手の横浜横須賀道路のガード「横浜16」をくぐっていきます。
(竹林の先から右手の尾根に登っていく道は 「池子の森」, 「十二所果樹園」を参照)
お願い
地下道内の照明灯をこわさないでください。 故意にこわした場合は法により罰せられます。
 (金沢土木事務所、金沢警察署)
登り口
ガードを抜けていくと、正面にこんもりとした森が見えてきます。 これから向かう山道の登り口がある所になります。 小さく曲がりながら進んでいくと、正面に崖が現れます。 朝比奈バス停から11分ほどの所になります。 左手の一段低い所には「送水管路1号トンネル」があり、 そこから左手に伸びる暗渠の水路の先には「送水管路2・3・4号トンネル」があります。 1号トンネルの右肩から始まる山道を登っていきます。
右側にコンクリート打ちされた道を登っていきます。 右側には柵が設置されていて「立入禁止」の看板も取り付けられています。 振り返ると、これまで歩いてきた畑地を眺めることが出来ます。 これから暫くは展望が得られる所がないので、眺めを楽しんでいきました。
立入禁止
この土地は、横須賀市上下水道局の管理用地です。 無断で立入ることを禁止します。
 (業務部財務課、施設部水道施設課)
東朝比奈2丁目分岐
崖の上を柵沿いに登っていくと、柵はすぐに終わって森の中へ入っていきます。 雑木林の尾根を右・左と曲がりながら登っていきます。 道はしっかりとして明瞭になっていますが、 岩盤が剥き出している所もあるので、滑らないよう注意しながら登っていきます。 そんな道を2分ほど登っていくと、左手へ降っていく道が分かれていきます。 そのすぐ下には住宅地が見えていました。 手元の地図によると東朝比奈2丁目の住宅地のようでした。 この分岐は見送って、右手に続く坂道を登っていきます。
後日に左手の道を歩きました。 植林地を1分ほど降っていくと東朝比奈2丁目の住宅地に出ました。 47番地・48番地・54番地の間の辺りになります。
岩盤が剥き出した所を登っていくと、緩やかな尾根の背に植林帯が続くようになります。 その中に、明瞭でしっかりとした道が続いています。 傾斜も緩やかで快適になった道を進んでいきます。 尾根の背から左傾斜の斜面を進むようになると、道端に1m四方ほどの水溜めがありました。 岩盤を削って造られているようでしたが、山仕事などで使うのでしょうか。
十二所果樹園分岐
水溜めを過ぎて1分ほど進んでいくと、浅い鞍部にあるT字路に出ます。 登り口から11分ほど、朝比奈バス停から24分ほどで登って来られました。 左右に通る道は、池子の森から十二所果樹園を経て熊野神社方面へと続く尾根道になります。 以前にはなかったのですが、 この時には角に真新しい道標が立っていて、右手の道は「朝比奈切通・熊野神社」、 今来た道は「東朝比奈・三信住宅」となっています。 岩盤が剥き出した左手の坂道には何も示されてはいませんが、十二所果樹園へと続く尾根道になります。 今回はここを右折して、熊野神社の裏手から朝比奈切通へ降っていきます。
(左手の道は「池子の森」, 「池子の森」, 「十二所果樹園」を参照)
2分ほどで植林帯が終ると、雑木林の中を進むようになります。 笹竹が生い茂るようになった道を軽く登っていくと、十二所果樹園分岐から5分ほどで分岐があります。 正面の樹木には、黄色地に青色で「←」矢印が書き込まれいて、数字の「6」も添えられていました。 それ以外には案内類は見かけず、左手の道に入っていきそうになりますが、 その入口には木の枝などが置かれていて注意を促しているようです。 ここは右手へと進んでいきます。
左手の道を進んでいくと、送電線の鉄塔の脇を通って谷筋へと降ってしまいます。
熊野神社分岐
雑木林の中の道を進んでいくと、やがて背の低い常緑樹が生い茂る植林帯へと入っていきます。 先ほどの分岐から1分半ほど進んでいくと、道が二手に分かれています。 十二所果樹園分岐から8分ほどの所になります。 左側の樹木の幹には鳥居マークが刻まれています。 正面の樹木には、先ほど見かけたのと同じような黄色地に青色の「←」矢印がありました。 ここを右手へ入っていくと、すぐに熊野神社の本殿の裏手に出られますが、 今回は正面から左手へ曲がっていく道を進んでいきます。
(右手の道は「池子の森」, 「池子の森」, 「十二所果樹園」を参照)
常緑樹や雑木の低木が生える植林帯に続く緩やかで広めの道を進んでいきます。 1分半ほどして雑木林になってくると少し降るようになりますが、程なくして緩やかになってきます。 道端に笹竹が生えている所もありますが、引続き広めでしっかりとして歩きやすい道が続きます。
29番鉄塔
やがて降り傾斜が増してきます。 丸い岩が頭を覗かせていたりもするので、滑らないよう注意しながら降っていきます。 坂道を降って緑のトンネルを抜けると、送電線の鉄塔「大-田29号」が立っています。 周囲は樹木に囲まれていて展望は得られません。 道は鉄塔の手前から右手へ曲がって降っていきます。
大-田29号 お願い JR東日本
この送電線は、6万6千ボルトの高電圧です。 下記の事柄について御連絡下さい。
1.送電線の附近に建造物を建てられるとき。
2.送電線に接近して作業をされるとき。
3.送電線の附近で火災がおきたとき。
 (新鶴見給電メンテナンスセンター、中央給電指令)
29番鉄塔を過ぎて2分ほど降っていくと、 右手へ曲がっていく角に生える樹木の脇から左へ分かれて降っていく道があります。 左手の道は数10m下に立つ送電線の鉄塔「北鎌倉線No.27」への巡視路で、 鉄塔の所で行き止まりになっています。 ここは右手へ曲がっていく道を降っていきます。
程なくして、雑木混じりの植林帯を降るようになります。 小さな岩が頭を覗かせている道を降っていくと、道端に彼岸花が咲いていました。 彩りの少ない森にあって、綺麗な花に出合えて心が和みます。 この辺りから降り傾斜が一段と増してきます。
朝比奈切通
程なくして岩盤が剥き出しになってU字形に抉れた坂道になってきます。 かなり傾斜があって苔生している上に、前夜の降雨のために滑りやすくもなっていたので、 道端に手を突いたりして、滑って転ばないよう慎重に足元を確かめながらゆっくりと降っていきました。 そんな坂道を何とか降っていくと、下の方に朝比奈切通の道が見えてきます。 最後に右へ曲がって、剥き出した岩盤を更に降っていくと、切通の道に降り立ちました。 熊野神社分岐から18分ほどで降りて来られました。 ここからは歩きやすい道になります。 岩盤になった朝比奈切通を左手へと降っていきます。
滑らかになった岩盤の道を緩やかに降っていきます。 道には少し水が流れていて滑りやすくなっていたので、転ばないよう注意しながら降っていきました。 左右には切り立った岩壁が続いていて、岩盤を切り開いて造った道だというのがよく分ります。 以前には紅葉の木が沢山あって秋には綺麗な眺めになる所でしたが、 近年になって切通しの周囲の樹木が切り払われてしまいました。
歴史的風土特別保存地区
昭和63年6月17日から、この地区は、歴史的風土特別保存地区になりましたので、 建築物、工作物の新築・増築・改築、土地形質の変更、木竹の伐採、土石の類の採取、 建築物、工作物の色彩の変更、屋外広告物の表示又は、掲出及び水面の埋立又は、 干拓の現状変更行為をするときは、許可がいります。 違反すると刑罰に処せられます。 なお行為の申請、質問等の申出は下記へ。
 (神奈川県横須賀三浦地区行政センター、鎌倉市役所)
十二所果樹園分岐
朝比奈切通に降り立ってから1分半ほど降っていくと、左手に小さな滝があります。 その側には「朝夷奈切通」の記念碑が建っています。 滝のすぐ先にある車止めを過ぎるとT字路になっています。 前回来た時には工事中でしたが、この時には工事は終わっていて綺麗になっていました。 真新しい車止めの脇には古びた「史跡 朝比奈切通」の標柱も立っています。 真新しい道標も立っていて、左手の道は「十二所果樹園」、今来た道は「朝夷奈切通」となっています。 「朝比奈」は「朝夷奈」とも書くようです。 また脇には解説板が新たに設置されていました。 日本語の他に、英語・中国語・韓国朝鮮語でも書かれていました。 左手の道は十二所果樹園へと続いていますが、十二所神社バス停へは右手の道を緩やかに降っていきます。
朝夷奈切通
鎌倉七口ノ一ニシテ鎌倉ヨリ六浦ヘ通ズル要 衝ニ当リ大切通小切通ノニツアリ土俗ニ朝夷 奈三郎義秀一夜ノ内ニ切抜タルヲ以テ其名ア リト伝ヘラルルモ東鑑ニ仁治元年(皇紀一九 〇〇)十一月鎌倉六浦間道路開削ノ議定アリ 翌ニ年四月経営ノ事始アリテ執権北条泰時其 所ニ監臨シ諸人群集シ各土石ヲ運ビシコト見 ユルニ徴シ此切通ハ即チ其当時ニ於テ開通セ シモノト思料セラル
 (昭和十六年三月建 鎌倉市青年団)
史跡 朝比奈切通
文化財をたいせつに
国史跡指定 朝夷奈切通
朝夷奈切通は、いわゆる鎌倉七口の一つに数えられる切通で、 横浜市金沢区六浦へと通じる古道(現在の県道金沢・鎌倉線の前身)です。 鎌倉時代の六浦は、鎌倉の外港として都市鎌倉を支える重要拠点でした。 『吾妻鏡』には仁治2年(1241)に、幕府執権であった北条泰時の指揮のもと、 六浦道の工事が行われた記事があり、これが造られた時期と考えられています。 その後、朝夷奈切通は何度も改修を受けて現代にいたっています。 丘陵部に残る大規模な切岸(人工的な崖)は切通道の構造を良く示しており、 周辺に残るやぐら(鎌倉時代頃の墓所)群・切岸・平場や納骨堂跡などの遺構と共に、 中世都市の周縁部の雰囲気を良好に伝えています。
 (鎌倉市教育委員会)
梶原太刀洗水
朝比奈切通が終って、太刀洗川沿いに続く土の道を右手へ数10m進んでいくと、 川向こうの岩肌を四角く刳り貫いた所から水が流れ落ちている所があります。 そこから管で川へと導かれていました。 解説板などは見当たりませんでしたが、これが梶原太刀洗水なのでしょうか。 刳り貫いた所に石碑などもありますが、この時には夏草が生い茂っていてよく見えませんでした。
寿永2年(1183)、梶原景時が上総介千葉広常を討ってその太刀を洗った所と云われ、 鎌倉五名水の一つとされている。この付近の地名に「太刀洗い」の名が残っている。
 (鎌倉市ホームページより抜粋)
やぐら群
川床が岩盤になった太刀洗川沿いの道を1分ほど進んでいくと、 川向こうの崖に四角い穴が列を成して幾つも開いていました。 鎌倉地方に数多くあるやぐら群なのでしょう。 以前は樹木などが生い茂っていて、何度か歩いているのに気が付きませんでしたが、 近年になって切り払われて、穴がよく見えるようになりました。 岩床になった川を渡って、階段状の切れ込みが施された岩場を登っていくと、すぐ傍までいくことができます。 最近になって入れた切れ込みとは思えない様子なので、やぐらを作った頃からあったのでしょう。 その左側には小さな沢があって、何段にもなった岩壁を滝のように水が流れ落ちていました。
泉橋
太刀洗川沿いの雰囲気のいい道を4分ほど進んでいくと住宅地になってきます。 舗装された道を川沿いに2分ほど進んでいくと、滑川に架かる泉橋があります。 ここで太刀洗川は滑川へと注いで終りになります。 泉橋を渡った所に道標が立っていて、左手の道は「十二所神社300m」、 今歩いてきた道は「朝比奈切通し400m、十二所果樹園600m」となっています。 ここは道標に従って左手へと滑川沿いに進んでいきます。
砂防指定地 太刀洗川
この土地の区域内において、宅地造成・家屋の新築・土採取等の行為をする場合は、 神奈川県知事の許可が必要ですから、藤沢土木事務所に御相談下さい。
 (神奈川県)
十二所神社(じゅうにそうじんじゃ)バス停
集落の中に続く道を3分ほど進んでいくと県道204号(金沢鎌倉線)に出ます。 その左脇に十二所神社バス停があります。 朝比奈切通に降り立った所から15分ほど、朝比奈バス停から1時間10分ほどで到着しました。 鎌倉駅(JR横須賀線)までの便が1時間に3本から4本程度ありますが、 まだまだ時間に余裕があったので、馬場地区から尾根道に出て天園まで登っていくことにしました。 横断歩道を渡った所に佇む赤い頭巾と前掛けをしたお地蔵さんに挨拶をして、 県道を100mほど左手へ進んだ所にあるT字路を右折して、 滑川に注ぎ込む吉沢川沿いの道を進んでいきます。
砂防指定地 滑川
この土地の区域内において宅地造成・家屋の新築・土採取等の行為をする場合は、 神奈川県知事の許可が必要ですから藤沢土木事務所に御相談下さい。
 (神奈川県)
登り口
吉沢川沿いに100mほど進んだ所に架かる御坊橋を渡って、山際に続く軽い坂道を登っていきます。 登り坂が終わって山際から離れて右手へと曲がり、馬場地区の集落に続く道を進んでいきます。 小さな沢に架かる橋を渡っていくと、道がクランク形に左・右と曲がっていきます。 再び山際に沿って進んでいくと、御坊橋から3分ほどで、左手へ山道が分かれていきます。 角には道標「瑞泉寺・天園」が立っていて、左手に分かれていく山道を指しています。 ここが瑞泉寺や明王院から貝吹地蔵を経て天園へ続くハイキングコースへの登り口になります。 正面の道をこのまま進んでいくと、馬場ヶ谷に続く吉沢川の源流域へと続いていますが、 今回はここから尾根道へ登っていくことにしました。
(正面の道は 「鎌倉アルプス」, 「鎌倉アルプス」, 「吉沢川」, 「朝比奈切通」, 「吉沢川」を参照)
砂防指定地 吉沢川
この土地の区域内において宅地造成・家屋の新築・土採取等の行為をする場合は、 神奈川県知事の許可が必要ですから藤沢土木事務所に御相談下さい。
 (神奈川県)
十二所馬場地区急傾斜地崩壊危険区域
この区域内で、のり切、掘削、伐採等の行為を行う場合は、知事の許可が必要ですから 左記へお問合わせ下さい。
 (神奈川県藤沢土木事務所)
民家の裏側の山際に続く細い道を進んでいきます。 夏草が生い茂っていて路面も隠れ気味ですが、何度か歩いている道なので、 草をかき分けながらドンドンと進んでいきました。 笹が生い茂る所を過ぎていくと、小さな谷筋の畑地に出ます。 山際を流れる細い沢に沿って谷の奥へ進んでいくと、大きな岩があります。 道は岩を右手から迂回するようにして続いています。 谷筋を進むにつれて夏草の背丈は低くなってきて、分かり易い道になってきます。
天園ハイキングコース
やがて沢が細くなってくると、植林帯と雑木林を分ける谷筋を登るようになります。 それほど急傾斜ではなくて歩きやすい道を登っていくと、 登り口から9分ほどで、左右に通るしっかりとした尾根道に出ます。 この尾根道が、瑞泉寺や明王院から天園へ続く天園ハイキングコースになります。 角には道標が立っていて、右手の道は「天園」、左手の道は「瑞泉寺」となっています。 また、マジックで書き込まれたメモによると、今来た道は「十二所神社ウラへ」「ハイランド」となっています。 左手の数10m先には分岐があって、瑞泉寺や明王院へ続いていますが、 今回は右手に続く尾根道を天園へと向かっていきます。
両側に笹竹の生い茂る尾根道を進んでいきます。 ここから天園まではそれ程の傾斜もなくて、歩きやすくてしっかりとした道が続いています。 緩やかな尾根道を2分ほど進んでいくと、右手には「やぐら」が沢山ありました。 中には五輪塔が納められたものもあり、綺麗な花束が手向けられていたりもします。 この先にかけて、点々と「やぐら」が見られるようになります。
歴史的風土瑞泉寺特別保存地区
この地区内において建築物の新築、改築、増築、土地形質の変更、木竹の伐採等の行為をするときは許可がいります。
 (神奈川県横須賀三浦地区行政センター、鎌倉市役所)
やがて抉れた感じになって左手に有刺鉄線柵が続くようになると、 尾根道に出てから5分ほどの所の左手にお堂が建っています。 柵があって近づくことは出来ませんが、瑞泉寺の偏界一覧亭のようです。 その先へ進んでいくと、道が右手へ分かれていきます。 その角には、半ば土に埋まっているような石碑があります。 側面には「瑞泉寺山内 従是右 北條家御一門御…」や 「文政十二年丑正…」の文字が刻まれています。 右手の道の少し先には「やぐら群」がありますが、今回はこのまま正面の尾根道を進んでいきます。
右手の道
斜面に続く広めで緩やかな道を進んでいくと、1分もしない所の山際に、 岩を刳り貫いた「やぐら」が10個ほど並んでいます。 中には五輪塔のような石積みもあります。 尾根道にある石碑には「従是右 北條家御一門御…」となっているので、北條一門の「やぐら群」なのでしょうか。 道はその先にも続いていますが、急速に踏み跡程度になっていきます。
持ち帰ろう 古都の香りと あなたのゴミを
 (鎌倉市観光協会、鎌倉史跡パトロール隊)
22番鉄塔
やぐらが幾つか並んでいる所を過ぎて、広くて緩やかな道をその先へと進んでいきます。 古びた道標が道の脇に立て掛けられていたりもします。 かなり前から見かけている道標ですが、まだ破棄されずに残っていました。 それによると、この先の道は「天園」、今来た道は「瑞泉寺」となっています。 岩盤が剥き出した所を過ぎていくと、「歴史的風土保存用地」の大きな看板が立っています。 そのすぐ先に、送電線の鉄塔「北鎌倉線No.22」が立っています。 脇にある細い道を登っても、周りは木や笹竹などが生い茂っていて展望は得られません。
歴史的風土保存用地
地番 鎌倉市二階堂639-1外5筆
面積 22,094.00u
この土地は、「古都における歴史的風土の保存に関する特別措置法」に基づき 歴史的風土を長く保存するため昭和54年度及び55年度に神奈川県が買い入れたところです。 歴史的風土を協力して保存しましょう。
 (神奈川県横須賀三浦地区行政センター)
22番鉄塔を過ぎていくと、鎌倉市消防本部の設置する 「No.5 ハイキングコース内での喫煙はやめましょう」の標柱が立っています。 その脇から左手へ道が分かれていて、21番鉄塔・20番鉄塔を経て二階堂川の源流へ降っていけます。 その道を見送って岩盤が剥き出した道になってくると、右手の谷筋へ細い道が分かれていきます。 「お塔の窪やぐら」を経て吉沢川へ降っていく道ですが、今回はこのまま尾根道を進んでいきます。
(右手の道は「鎌倉アルプス」, 「朝比奈切通」, 「鎌倉アルプス」を参照)
(左手の道は「朝比奈切通」を参照)
貝吹地蔵
岩盤が剥き出した所を過ぎていくと、すぐに登り傾斜が増してきます。 過日の台風のために道が崩れて迂回路が出来てから、かなり年月が経ちました。 岩盤に切られた階段を登っていくと、右手の斜面に貝吹地蔵があります。 尾根道に出た所から13分ほどの所になります。 脇には箒や塵取が置かれていて、地蔵の周囲は小綺麗になっているし、 世話をしている方がおられるようです。
貝吹地蔵
新田義貞の軍に攻められ(1333年)自害した北条高時の首を守りながら敗走する北条氏の部下たちを助けるため、 貝を吹き鳴らしたという。
 (瀬谷文化協会)
貝吹地蔵を過ぎていくと、岩盤を切り開いたような登り坂になった切通しがあります。 小さな切通しなので難なく過ぎていくと、緩やかな尾根道になります。 切通しが終わったすぐの所から、左手の高みへと道が分かれています。 登り口には「No.27」と赤字で書かれた杭があります。 その道を2分足らず登っていくと、小さな石祠がある天台山の山頂に着きますが、 今回は天園へ続く広い尾根道を進んでいきました。
(天台山への道は「鎌倉アルプス」, 「鎌倉アルプス」, 「六国峠」, 「鎌倉アルプス」, 「鎌倉アルプス」を参照)
広くて緩やかなしっかりとした尾根道を進んでいくと植林帯になってきます。 太い樹木が立ち並んでいる所を過ぎてその先へ進んでいくと、 再び太い樹木が立ち並んでいる所があります。 天台山への分岐から4分ほどの所になります。 そこから右手へ道が分かれて降っていきます。 脇に生える樹木には 「国鉄送電線巡視路No.26 No.25 森林愛護 火の用心」と書かれた黄色い板が取り付けられています。 この道も吉沢川へと降っていけますが、このまま正面に続く尾根道を進んでいきます。
(右手の道は「鎌倉アルプス」を参照)
彼岸花が咲く広い尾根道を進んでいきます。 吉沢川への分岐道を見送って尾根道を1分半ほど進んでいくと、道が二手に分かれています。 正面から左手へ少し曲がっていく道は送電線の巡視路です。 「キケン注意」と書かれた黄色いテープで閉ざされていた時期もありましたが、 この時には何も張られていませんでした。 両方ともしっかりとした道になっていて迷いそうな所ではあります。 以前には道標があったのですが、最近では見かけなくなりました。 天園へは右手の岩盤になったちょっとした切通しを抜けていきます。
左手の道は、途中にある分岐を右手に進んでいくと、 天園から獅子舞地区へ降り始めた角から分かれていく小径へ続いています。 (「鎌倉アルプス」を参照)
X字路
再び植林帯になった尾根道を進んでいきます。 少し傾斜の増した植林帯を登っていくと、正面が開けて山並みを見渡せたりもします。 左手へと曲がって雑木林に続く尾根道を更に進んでいきます。 ちょっとしたマウンドを越えて植林帯になった道を降り気味に進んでいくとX字路に出ます。 天園ハイキングコースの尾根道に出た所から25分ほどで到着しました。 角には真新しい道標が立っていて、右手の道は「建長寺・金沢文庫方面」、 左手の道は「鎌倉宮・鎌倉駅方面」、今来た道は「瑞泉寺・十二所方面」となっています。 また古い道標もあって、左手の道は「獅子舞経由鎌倉宮」となっていて、「永福寺アト」と書き込まれていました。 左手の高みへ登っていく細い道もありますが、道標には何も示されてはいません。 今回はここから獅子舞地区へ降っていくのですが、その前に天園休憩所に寄っていくことにしました。 右手の道からでも行けますが、正面の岩場を経ていくことにしました。
明治の頃よりこの地に居住し、祖父母の時代に、いちょうやもみじ、梅などを植え、公園を造り、 天園と称し、四季折々の自然の美しさと恵みに感謝して現在に至っております。
 (かまくら六国峠 天園休憩所)
見晴台
正面の高みへ登っていく道は過日の台風の影響などで通行禁止になっていた時期もありましたが、 この時には修復作業が終わったのか、通行禁止の旨の標記はありませんでした。 岩場を少しよじ登っていくと、岩が剥き出した高みに着きます。 眼下には鎌倉の街や海が広がり、奥の方には丹沢や箱根の稜線が続いています。 この時には棚引く雲の上に頭を出す富士山を望むことが出来ました。
天園見晴台
眼下に鎌倉の町並、海、遠く前方には箱根の山々、富士山、伊豆方面が眺められ、大変に趣きがあります。
天園休憩所
岩場を過ぎてその先へ進んでいくと、すぐに右手へ道が分かれていきます。 角には道標が立っていて、右手の道は「瑞泉寺 約30分・鎌倉宮 約30分」、 正面の道は「建長寺」、今来た道は「天園見晴台」となっています。 正面のすぐ先には「天園峠の茶屋」もありますが、 今回は右下にある「天園休憩所」で休憩していくことにしました。 分岐を右折して竹林の脇に続く横木の階段を降っていきます。 綺麗に咲いた彼岸花を眺めながら降っていくと、すぐに天園休憩所があります。 十二所神社バス停から45分ほどで到着しました。 お昼をかなり過ぎた時刻になったので、注文したおでんを食べながら休憩していきました。 おでんには、いつもの具に加えてうどんも入っていました。
天園休憩所をご利用下さいまして誠にありがとうございます。 検査に合格している井戸水を井戸水を大切にしながら年中無休で営んでいます。 採れたてのものを採れたそのところで素材の持つ良さがより活きるメニュー造りに心掛けております。 左記のことにつきましてはお断り申し上げます。
 ・アルコール類のお持ち込み
 ・コンロを用いましての火のご使用
また、当所でお買い上げ以外のごみはお願いです!! お持ち帰り下さいます様に。
ネコにはエサを与えないで下さい。 朝夕二回、時間を決めて当所で与えております。
X字路
天園休憩所を後にして横木の階段を右手へ降っていくと、すぐに広めの道に降り立ちます。 先ほどのX字路から右手へ分かれてきた道で、天園のある高みの巻き道になっています。 角には道標が立っていて、左手の道は「金沢八景・文庫」、 右手の道は「瑞泉寺」、今降って来た横木の階段は「建長寺」となっています。 左手の道は市境広場を経て金沢動物園やいっしんどう広場へと続いていますが、 右手の道から先ほどのX字路まで引き返してきて、 古い道標「獅子舞経由鎌倉宮」が指す西側へ続く道を降っていきます。
坂道を降っていくと、右手へ曲がっていく角から、細い踏み跡が左手へ分かれていきます。 右手の道は二階堂川の源流域の谷を過ぎて獅子舞地区へ降りていけますが、 今回は左手の道を進んでいきます。 細木などが生い茂る小径を登っていくと、大きな樹木の袂に出ます。 そこからは緩やかで歩きやすい道になります。 右手の樹木の間からは、建長寺方面へ続く鎌倉アルプスの稜線が見渡せました。 今回のコースで眺めが広がる最後の場所になります。
植林帯の斜面を横切るようにして緩やかでしっかりとした道が続いています。 植林帯が終わって右手へ少し曲がっていく所まで来ると、しっかりとした道が左手へ分かれていきます。 先ほどのX字路から3分ほどの所になります。 角の樹木に赤ペンキで左を指す矢印らしいものが書き込まれている以外には道標類は見かけませんでした。 どこへ続いているのか興味のあるところですが、今回は右手へと曲がっていく道を進んでいきます。
後日に左手の道を歩いてみました。 途中で右手へ分かれていく道を見送っていくと、天園から瑞泉寺へと続くハイキングコースに出ました。 途中の分岐を右手へ降っていくと沢筋に降り立って、東電送電所の近くの二階堂川に続いていました。 (「鎌倉アルプス」を参照)
24番鉄塔
岩盤が露出した所もありますが、広めで歩き易い道が続いています。 道端にアオキなどが生い茂るようになった道を緩やかに降っていくと、 先ほどの分岐から5分ほどで送電線の鉄塔「大-田24号」が立っています。 鉄塔の周囲には樹木が生い茂っていて、 樹木の間から僅かに山並みを見渡せる程度で、見晴らしは良くありません。 道は鉄塔の手前から右手へ曲がって降っていきます。
大-田24号 お願い JR東日本
この送電線は、6万6千ボルトの高電圧です。 下記の事柄について御連絡下さい。
1.送電線の附近に建造物を建てられるとき。
2.送電線に接近して作業をされるとき。
3.送電線の附近で火災がおきたとき。
 (新鶴見給電メンテナンスセンター、中央給電指令)
24番鉄塔を過ぎて1分ほど降っていくと、左へ曲がっていく角から、右手の高みへ登っていく道が分かれていきます。 どちらもしっかりとした道になっていますが、道標類は見かけません。 試しに右手の道を登っていくと、高みには送電線の鉄塔「大-田23号」が立っていて、 道はそこで行き止まりになっていました。 往復2分ほどで引き返してきて、左へ曲がっていく道を降っていきます。 坂になった所には階段状に切れ込みが入れられていて歩き易くなっています。 緩やかになったり少し傾斜が増したりしながら次第に降っていきます。 「ハイキングコース内での喫煙はやめましょう」の標柱が設置されていないところをみると、 この道はハイキングコースではなくて、送電線の鉄塔の巡視路なのでしょう。 それにしてはしっかりとしていて、ハイキングコースとしても十分に歩ける道になっています。
二階堂川
使われなくなった緑色の網を過ぎて、笹竹などが生い茂る間を抜けていくと、小さな川の畔に降り立ちました。 23番鉄塔の寄り道も含めて、ハイキングコースのX字路から17分ほどで降りて来られました。 この川は二階堂川の源流域になります。 道が途切れたようにも思えますが、岩盤になった川へ降りて行けるようになっています。 流れる水は少ないので、難なく渡っていけます。 川に降りたすぐ右手から、向い側の道に上がっていけるようになっています。 川向こうに続く道は、獅子舞地区から谷筋を経て、先ほどのX字路へ登っていく道になります。 右手へ10mほど進んだ所にある小さな木橋の先に 「No.7 ハイキングコース内での喫煙はやめましょう」の標柱も立っていますが、 今回は二階堂川の下流へ向かって左手へと降っていきます。
川沿いに数10m進んだ所に架かる木橋を渡っていくと、岩畳になった切通のような道を降るようになります。 前夜の雨で岩の上が濡れていて滑りやすくなっていたので、足元を確認しながら慎重に降っていきました。 道の右側には溝のようになった二階堂川の源流が流れ落ちています。 小さな段差になった所は小滝のような雰囲気がしたりもします。
獅子舞地区
切り立った岩壁の脇を過ぎていくと、コンクリート製の短い橋が架かっています。 橋を渡って再び岩盤になった道を進んでいくと畑地の脇に出ます。 ハイキングコースのX字路から25分ほどで降りて来られました。 これで山道は終って、ここからは歩きやすい道路になります。 ここは獅子舞地区の一番奥になります。 畑を左手から回り込むようにして川沿いに進んでいくと東電送電所があり、 その脇には送電線の鉄塔「北鎌倉線No.19」が立っています。
歴史的風土保存用地
この土地は「古都における歴史的風土の保存に冠する特別措置法」に基づき歴史的風土を長く保存するため、 平成5年3月、神奈川県が買い上げたところです。 この土地を大切に保存していきましょう。
 (横須賀三浦地区行政センター環境部)
亀ヶ渕橋
東電送電所を過ぎて、民家が点在するようになった二階堂川沿いの道路を進んでいきます。 小橋を渡っていくと、送電所から6分ほどで、二階堂川に亀ヶ渕橋が架かっています。 脇に立つ砂防指定地の看板によると、橋の上流にある集落は獅子舞という名前のようです。 民芸の獅子舞と何か関連がある地区なのでしょうか。 亀ヶ渕橋を渡って左手へと二階堂川に沿って続く道路を進んでいきます。
砂防指定地 二階堂川
この土地の区域内において宅地造成・家屋の新築・土採取等の行為をする場合は、 神奈川県知事の許可が必要ですから藤沢土木事務所に御相談下さい。
 (神奈川県)
歴史的風土特別保存地区指定図
昭和63年6月17日から、この地区は、歴史的風土特別保存地区になりましたので、 建築物、工作物の新築・改築・増築、土地形質の変更、木竹の伐採、土石の類の採取、 建築物・耕作物の色彩の変更、屋外広告物の表示又は掲出及び水面の埋立又は、 干拓の現状変更行為をするときは、許可がいります。 違反すると刑罰に処せられます。 なお行為の申請、質問等の申出は下記へ。
 (神奈川県横須賀三浦地区行政センター環境部、鎌倉市役所)
永福寺跡
二階堂川沿いに続く道路を更に進んでいくと、右手に原っぱが広がっています。 永福寺の跡地のようでかなり広い場所になっていますが、入口には柵が設置されていて立入禁止になっています。 川沿いに更に進んでいくと通玄橋が架かるT字路があります。 左手の先には瑞泉寺がありますが右折していくと、 テニスコートの脇に永福寺跡の石碑や解説板があって、 往時の建物と庭園の図も載っています。 それによると、二階堂・阿弥陀堂・薬師堂の前には広い池があって、規模の大きな寺院だったようです。
国指定史跡 永福寺跡
永福寺は源頼朝が建立した寺院で、源義経や藤原泰衡をはじめ奥州合戦の戦没者の慰霊のため、 荘厳なさまに感激した平泉の二階大堂大長寿院を模して建久3年(1192)、工事に着手しました。 鎌倉市では、史跡の整備に向けて昭和56年から発掘調査を行い、 中心部の堂と大きな池を廃した庭園の跡を確認しました。 堂は二階堂を中心に左右対称で、北側に薬師堂、南側に阿弥陀堂の両脇堂が配され、 東を正面にした全長が南北130メートルに及ぶ伽藍で、 前面には南北100メートル以上ある池が造られていました。 市では昭和42年度から土地の買収を行っており、今後は史跡公園としての整備事業も進めていく予定です。
 (鎌倉市教育委員会)
永福寺舊蹟
永福寺世ニ二階堂ト称ス今ニ二階堂ナル地名 アルハ是ガタメナリ文治五年頼朝奥州ヨリ凱 旋スルヤ彼ノ地大長寿院ノ二階堂ニ擬シテ之 ヲ建立ス輪奐荘厳洵ニ無双ノ大伽藍タリキト 云ふ亨徳年間関東官領ノ没落セル頃ヨリ後全 ク頽廃ス
 (鎌倉町青年會)
鎌倉宮
鎌倉宮カントリーテニスクラブへの道を見送って真っ直ぐに3分ほど進んでいくと、右手の水路に小さな橋が架かっています。 その橋を渡っていくと鎌倉宮の境内になります。 この時には境内では「鎌倉宮骨董市」が催されていました。 毎月第二日曜日に開催されているようです。 振り子式の柱時計・鉄瓶・陶器・磁器・着物など、私的にも懐かしい物が境内に広げられていました。 広い境内の奥の石段を登っていくと、鳥居をくぐった先に社殿があります。 本殿は拝殿の奥の方に見えていて、かなりの距離があるようでした。 何だか厳かな雰囲気が漂っていました。 どういう意味なのかは分かりませんが、拝殿の前には赤い大きな獅子頭が置いてあります。 社殿の右手には「撫で身代り」の像もあります。 撫でていく人が多いのか、欅で出来た像はツルツルになっていました。
鎌倉宮
御醍醐天皇の皇子である護良親王を祭神とする神社です。 護良親王は、後醍醐天皇の鎌倉幕府討幕の動きに呼応して幕府軍と戦うなど貢献しました。 幕府が滅亡し天皇親政が復活(建武の新政)すると征夷大将軍に任じられましたが、 その後足利尊氏と対立して捕えられ、28歳で非業の最後を遂げました。 社殿の後ろ手に残る土牢が親王最後の地と伝えれています。 10月には境内で薪能が催されます。
 (鎌倉市)
手水の作法
一、左手を清めます。
二、右手を清めます。
三、左の手のひらに水を受けて口をすすぎます。
四、水の入った柄杓を手前に立て柄に水を流してから伏せて置きます。
五、柄杓に直に口をつけたり直接中で洗ったりしないで下さい。
 (鎌倉宮社務所)
この鎌倉宮は「大塔(鎌倉宮)の夜雨」として「三浦半島八景」のひとつに数えられています。 脇には大きな「鎌倉市観光案内図」があって、寺社以外にも、 天園ハイキングコース、葛原岡・大仏ハイキングコース、祇園山ハイキングコースなども紹介されていました。
三浦半島八景 大塔(鎌倉宮)の夜雨
「三浦半島八景」は、神奈川県が三浦半島地区の4市1町と協働して、 この地域の"うるおい","にぎわい"づくりをめざし、 半島をぐるっとまわれるような新たな「八景」をつくるため「三浦半島八景」選定委員会を設置し、 県民の皆様のご意見を参考に平成13年11月に選定したものです。
・大塔(鎌倉宮)の夜雨
・灯台(燈明堂)の帰帆
・大佛の秋月
・長者ヶ崎の夕照
・神武寺の晩鐘
・猿島の晴嵐
・城ヶ島の落雁
・建長寺の暮雪
「八景」の考え方は15世紀に中国から日本に移入されました。 「近江八景」や「金沢八景」が有名ですが、 三浦半島地域でもこれまでにたくさんの「八景」が残されています。 伝統的な「八景」は次の八つの景色を基本形につくられ、 それぞれ次のような情景を表わすのではないかと言われています。
・夜雨:水辺の夜の雨
・帰帆:港に帰る漁船
・秋月:水辺に映える秋の月
・夕照:夕日に照らされた遠くの山
・晩鐘:山寺の晩鐘
・晴嵐:朝もやに煙る松林
・落雁:干潟に降り立つ雁の群れ
・暮雪:夕暮れの雪景色
 (神奈川県横須賀三浦地区県政総合センター)
大塔宮(だいとうのみや)バス停
鎌倉宮の境内を横切った所に大塔宮バス停があります。
鎌倉駅(JR横須賀線)まで、[鎌20]鎌倉駅行きバスにて7分、1時間に4本程度の便があります。