鷹取山
散策:2009年04月下旬
【低山ハイク】 鷹取山
概 要 鷹取山は逗子市と横須賀市の境にある低い山で、山頂一帯はかつては石切場でした。 採石跡が垂直の岩壁になっていて独特の景観をしています。 今回は北西にある環境クリーンセンターから鷹取コースを通って鷹取山へ登っていきます。 鷹取山からは尾根道を通って神武寺へ向い、沼間参道を降っていきます。
起 点 逗子市 笹倉バス停
終 点 逗子市 東逗子駅
ルート 笹倉バス停…鷹取山登り口…逗子高校分岐…47番鉄塔…六浦南3丁目分岐…46番鉄塔分岐…46番鉄塔分岐…鷹取山公園…鷹取山…逗子高校分岐…薬師堂…神武寺…沼間参道…法勝寺…海宝院…東逗子駅
所要時間 2時間40分
歩いて... この時には遠くが少し霞んでいましたが、鷹取山からは360度の素晴らしい眺めが広がっていました。 神武寺へ向かう途中には展望が得られる岩場が幾つかあって、山並みを眺めながらの散策が出来ました。 薄っすらとながら富士山の姿を見ることも出来ました。
関連メモ 鷹取山, 鷹取山, 鷹取東尾根, 鷹取山, 鷹取山, 鷹取山, 鷹取山, 鷹取山, 鷹取山, 鷹取山, 鷹取山
コース紹介
笹倉(ささくら)バス停
逗子駅(JR横須賀線)から[逗31][逗32]アザリエ循環バスにて9分、 便は非常に少なくて、朝方には3本しかありません。 バス停の前に逗子市環境部浄化センターの門がありますが、 県道205号をその先へと進んでいきます。
 土日曜 7:24 8:06 8:23 14:47 15:52 16:61
朝方の便の[逗31]は、笹倉バス停へ来てから折返してアザリエ団地へ向かいますが、 夕方の便の[逗32]は、アザリエ団地へ行ってから笹倉バス停へやって来ます。 団地と逗子駅の間を利用する乗客の流れに上手く運行経路を合わせているようです。 [逗30]のアザリエ循環バスは多くありますが笹倉バス停には来ません。 時間が合わないようなら、神武寺駅(京浜急行逗子線)から歩いてきましょう。 1.2kmほどの道程なので20分とはかかりません。
神奈川県内広域水道企業団の施設を過ぎて県道を進んでいきます。 バス停から4分ほど進んで、正面に池子隧道が見えてくると、右手に戻るようにして登っていく坂道があります。 入口には「逗子市清掃センター・逗子市環境部環境クリーンセンター」の看板が出ています。 今回はここから環境クリーンセンターを抜けて尾根へと登っていきます。 登り口にあるゲートを抜けて坂道を登っていきます。
鷹取山登り口
かなり傾斜のある坂道を登っていきます。 右手が開けてきて山並みを見渡せる所もあったりします。 やがて正面にセンターの建物が見えてきます。 右手へ降っていく道を分けて更に登っていくと、 県道から5分ほどで環境クリーンセンターの入口にある計量室の前に着きます。 その先を左折して施設の建物の間を進んでいき、 突き当たりを右折した先にある粉砕機の左側から始まる坂道を登っていきます。 ここが鷹取山へと続く尾根道の入口になります。 笹倉バス停から12分ほどで到着しました。
コンクリート舗装された坂道を1分ほど登って緩やかな尾根道になってくると、 右手の尾根へと細い道が分かれていきます。 右手の道は少し先で二手に分かれていて、右は行き止まり、 左は逗子高校のグランドへ降りて行かれますが、 今回は左手へ曲がっていく緩やかな尾根道を進んでいきます。 入口には逗子市消防本部の設置する緊急時の通報番号を記した「山火事注意 たかとり25」の看板があります。 環境クリーンセンターを抜ける時には少々気が引けたりしますが、 ハイキングコースとして認められた道のように思えて、ひと安心するのでした。
右手の道…
以前に右手の道を歩きました。 笹竹の生い茂る所へ入っていくと、常緑樹混じりの雑木林を降るようになります。 広くて歩きやすい道が続いています。 2分ほど進んでいくと道が二手に分かれています。 角に生える大木には白ペンキで「37」と書かれていて右手の道を指しています。 右手の道を1分ほど進んでいくと、送電線の鉄塔「北鎌倉線No.35」が立っています。 鉄塔の下を抜けて笹竹が両側に生い茂るその先の道を更に1分ほど進んでいくと、 送電線の鉄塔「大-田 37号」が立っています。 そこから先は道が不明瞭になっています。 先ほどの分岐まで引き返して左手の道を進んでいくと、1分半ほどの所に、 送電線の鉄塔「北鎌倉線No.36」が立っています。 鉄塔の左手に続く坂道を降って緩やかな道になってくると、1分ほどの所に、 送電線の鉄塔「大-田 38号」が立っています。 その先の笹竹の生い茂る所を抜けて、傾斜の増した雑木林の尾根を降っていくと、 「大-田 38号」の鉄塔から6分半ほどで、逗子高校のグラウンドの中ほどに降り立ちます。
たかとり25」の看板を過ぎて30秒ほど進んでいくと、左手から山道が降ってきます。 この道は県道205号沿いの神奈川県内広域水道企業団の施設の道路向いから池子隧道の上を通ってきた道で、 「鷹取コース」というようです。 左手からの道を合わせて、尾根道をその先へと進んでいきます。
鷹取コース
神奈川県内広域水道企業団の施設の道路向いには、谷筋から山へ登っていく道があります。 その入口に「散歩みち 大山・鷹取やまなみルート 鷹取コース」の道標が立っています。 その山道は県道205号の北西側の尾根から池子隧道の上を通り、 アップダウンのある尾根を経て、ここまで続いています。 その登り口からここを経て鷹取山へと続く道が「鷹取コース」だと解釈しました。
(左手の道は「鷹取山」を参照)
逗子高校分岐
広めでしっかりとした尾根道を進んでいくと、やがて右側に笹竹が生い茂るようになってきます。 軽い登り気味になってくると、環境クリーンセンターから5分ほどで、右手へ降っていく道が分かれていきます。 角に立つ「たかとり24」の看板に書き込まれたメモによると、右手の道は「谷へ」,「ズシ高」、 正面から左手へ曲がっていく尾根道は「タカトリ山」となっています。 右手の道は逗子高校のグランドへ降りて行かれますが、このまま尾根道を進んでいきます。
(右手の道は「鷹取山」を参照)
47番鉄塔
右手の道を見送って尾根道を進んでいくと、 右側に「山火事注意」の看板が立っています。 その前後には有刺鉄線柵が設置されていて、看板の脇の扉から右手へ降っていく道がありますが、 そのまま尾根道を進んでいきます。 正面に見えてくる鉄塔を左手から回り込むようにして進んでいきます。 角まで来ると細い道が左手へ分かれていきますが、鉄塔の立つ右手へ曲がっていくと、 送電線の鉄塔「東京南線3・4号線No.47」が袂に出ます。 鉄塔のすぐ先に立つ「たかとり23」の看板を過ぎて、その先へと進んでいきます。
山火事注意
・吸いがらの投げ捨てを禁ず
・無断で火を焚くことを禁ず
 (逗子市消防署)
左手へ登っていく鉄製の梯子を見送って尾根道を進んでいくと、 47番鉄塔から2分ほどで開けた所に出ます。 上空には送電線が沢山通っていて、左側すぐの所には鉄塔「大道線No.4」が立っています。 右手が開けていて、山並みや相模湾などを見渡せる眺めが広がっていました。 赤と白の大きな鉄塔の奥に見えているのは、逗子の街でしょうか。
送電線↑に注意
 (東京電力藤沢支社送電保守グループ)
六浦南3丁目分岐
眺めを楽しんだらその先へと進んでいきます。 笹竹などが生える道を1分ほど進んでいくと分岐があります。 角には「火の用心 Stop the Fire」と書かれた北消防署の標柱が立っていて、 袂には先ほど見かけたのと同じ「山火事注意」の看板もありました。 道標類は見かけませんでしたが、標柱に書き込まれた消えかかったメモによると、 左手の道は「六浦駅」,「SW」、右手の道は「タカトリ山」、今来た道は「清掃センター」となっています。 袂にはコンクリートに打ち込まれた円い標識がありました。 円が三つに区切られていて、それぞれ「Y」,「Z」,「YS」となっていましたが、意味は分かりませんでした。 左手の道を進んでいくと、12分ほどで六浦南3丁目へ降りて行かれますが、 今回は鷹取山を目指して右手へ進んでいきます。
(左手の道の散策は所要時間に含めず。「鷹取山」を参照)
六浦南3丁目への分岐を見送って、尾根道を1分半ほど進んでいくと、再び左手へ道が分かれていきますが、 標識類は見かけませんでした。 その道を見送って30秒ほど進んでいくと、左手へ道が分かれています。 すぐに崖になって行き止まりになっていますが、樹木の間から街並みを見渡せました。 長浦湾や深浦湾でしょうか、その奥には海も見えていました。
46番鉄塔分岐
元の尾根道に戻ってその先へ進んでいくと、 すぐに「山火事注意」の看板や、 「たかとり21」の看板が立っています。 その先へ1分半ほど進んでいくと、送電線の巡視路が右手へ分かれていきますが、 そのまま正面に続く尾根道を進んでいきます。
右手の道…
右手の道へ入っていくと、左右に通る道に出ます。 その右手には祠があって、中には赤い頭巾や前掛けをしたお地蔵さんが安置されていました。 椿などがお供えされていて、篤く信仰されているようでした。 左手へ降っていくと、4分ほどで開けた所に出ます。 そこから笹竹の生い茂る急坂を降っていくと、 赤と白に塗られた特大の送電線の鉄塔「東京南線3・4号線No.46」が立っていて、 道はそこで行き止まりになっています。 正面には横浜横須賀道路が通っていました。(所要時間に含めず)
46番鉄塔分岐
たかとり20」の看板を過ぎていくと、左側の樹間から住宅地などが見えるようになります。 更に進んで「たかとり18」の看板を過ぎていくと、細い道が右手へ分かれていきますが、 そのまま尾根道を進んでいきます。 軽く降るようになって浅い鞍部に着くと、左手には造成地が間近に迫ってきていました。 青いシートが被せられていて工事中のようでした。 その手前から右手へ戻るようにして広めの送電線の巡視路が分かれていましたが、 そのまま正面に続く尾根道を進んでいきます。
右手の道…
右手の道へ入っていくとすぐに二手に分かれています。 右手の道は手前にあった細い道へと続いています。 左手の尾根に続く道を3分ほど緩やかに降っていくと、 送電線の鉄塔「東京南線1・2号線No.46」が立っていて、 明瞭な道はそこで行き止まりになっています。 僅かな踏み跡がその先の谷へと降っているようでしたがはっきりしませんでした。(所要時間に含めず)
鞍部を過ぎて正面の高みを左手から巻くようにして進んでいきます。 左手へ降っていく細い道を分けてその先へ進んでいきます。 登り坂に差し掛かると、道が二手に分かれていますが、すぐ先で合流します。 木の根が張りだした坂を登って、緩やかになった道を進んでいきます。 程なくして降るようになると、正面の高みを右手から巻くようにして進んでいきます。 少し降って登り返すようにして巻き道を進んでいくと、左手には切り立った崖が現れます。 張られたロープに掴まりながら進んでいくと、石切場の跡のようでした。 そこを過ぎていくとすぐに分岐があります。 右手の道は鷹取山から神武寺へ向かうハイキングコースへ登っていく道ですが、 今回は左手の道を進んでいきました。
(右手の道は「鷹取山」, 「鷹取山」を参照)
僅かな切通しのような所を抜けていくと、左手の岩壁に弥勒菩薩像が彫られています。 その先へ進んでいくと、すぐの所に阿弥陀如来像が彫られています。 そのすぐ先の左手の岩壁には更に多くの仏像が彫られていました。 極彩色に塗られた像もありました。 凹んだ所の奥には「仏」「祀精霊冥岩山」とも刻まれていました。 石切場の跡のようで、彫刻などは禁止とのことですが、数多くの仏像が刻まれていました。
壁面に彫刻したり塗装したりすることを禁止します。
 (横須賀市)
鷹取山公園
仏像群を後にしてその先へ進んでいくと、すぐに広い舗装路に出ます。 出た道は湘南鷹取4丁目から鷹取山へ登っていく道で、桜並木が続く坂道になっています。 向こう側には磨崖仏も見えています。 右手へと続く広い舗装路を4分ほど登っていくと、鷹取山公園の広場に着きます。 笹倉バス停から55分ほどで到着しました。 東屋や鷹取山公園管理人詰所やトイレなどが設置された広場になっています。 左手が開けていて街並みを見渡せる眺めが広がっています。
公園をいつもきれいに楽しく利用できるよう次のことを守って下さい。
1.ゴミは持ち帰ってください。
2.木の枝を折ったり、草花を引抜いたりしてはいけません。
3.鳥や昆虫をとらないでください。
4.たき火、夜間のキャンプをしてはいけません。
5.危険な場所へ立入らないでください。
6.音の大きい楽器の使用など他人に迷惑のかかるようなことはしないでください。
7.物品の販売行為は禁止します。
当公園についてお気付きのことがありましたら次のところへご連絡ください。
 (横須賀市役所土木みどり部緑地管理課)
広場には「鷹取山ハイキングコース」の案内図もあるので参考にしましょう。 京急田浦駅・京急追浜駅・京急神武寺駅・JR東逗子駅からのルートがイラスト風に紹介されています。 今回登ってきたルートはこの図には載っていませんが、最後は(6)のルートに出たようです。 広場の先には道標が立っていて、右手の道は「展望台・神武寺」、 左手の道は「磨崖仏・追浜駅」,「浜見台・京急田浦」、 今来た舗装路は「鷹取山公園入口」となっていますが、右手にある展望台へと向かっていきました。
鷹取山公園よりのめやす
(1)神武寺:20分、 (2)神武寺経由京急神武寺駅:50分、 (3)京急田浦駅:50分、 (4)神武寺経由JR東逗子駅:35分、 (5)磨崖仏往復:20分、 (6)京急追浜駅:20分、 (7)浜見台:40分
 (横須賀市緑政部公園管理課)
鷹取山 (標高139m)
岩を越えたりしながら進んでいくと、切り立った岩壁の上に展望台が見えてきます。 この展望台が、実質上の山頂ということになります。 鷹取山はその昔には石切場だったようで、 石を切り出した跡が垂直に切り立っていて独特の景観をしています。 この時には崖登りの練習をしている人達を多く見かけました。 講習会が行われていたようで、幾つかのグループに分かれて、指導員らしい方が説明をしていました。
この公園内での岩登りは禁止する
ただし、鷹取山安全登山協議会指導員の指導に従い、 次の事項を厳守して行う場合はこの限りではありません。
1.鷹取山安全登山協議会の指示した場所以外では行わないこと。
2.責任あるリーダーのもとに安全な装備で行うこと。
3.岩登りは日の出から日没までの間とすること。
4.岩登りをする人は、鷹取山安全登山協議会への登録が必要です。
5.登録をした人及び団体は、岩登りを行う前日までに上記の協議会へ届出をすること。
事故を生じた時は自らの責任において処理すること。
 (横須賀市)
展望台
右手の広場の先から岩の隙間のような所に付けられた階段を登り、 左に折れ曲がって横木の階段を登っていくと展望台に着きます。 手摺には「鷹取山139米」と書かれた円い板が取り付けられていたりもします。 床にはここから眺められる場所を記したタイルが埋め込まれています。 それによると、北から時計回りに、 東京方面、追浜工業団地、三笠公園、観音崎、横須賀市役所、久里浜火力発電所、 武山、大楠山、大島、江の島、富士山、丹沢、有馬浄水場となっていました。 遠くの方は霞んでいましたが、東京湾の対岸の房総半島の沿岸部も何とか見えていました。 横浜ランドマークタワーや、逗子から葉山にかけてと思われる海も見えていました。 富士山や丹沢山塊はかなり霞んでいて、心眼を開くと僅かに見える程度でした。 この時は風が強くて吹き飛ばされそうになったりもするので、 ひと通り眺めを楽しんだら下へ降りていきました。
(画像をクリックすると四方の眺めを順次表示します)
合わせて20分ほどいた鷹取山を後にして、展望台のある岩場の左手から続くハイキングコースを進んでいきます。 岩壁に取り付けられた「神武寺」を指す標識に従って岩場をZ字形に降っていきます。 狭い所なので鉄製の手摺が設置されていたりもします。 少し降ってから登り返していくと尾根道に出ます。 そこから右下へ降っていく急な道が分かれています。 その道を指す道標はありませんが、多くの仏像が彫られた先ほどの岩壁の手前の分岐へ降りて行かれます。 今回はこの道は見送って、道標「ハイキングコース」が指す正面の尾根道を進んでいきます。
(右手の道は「鷹取山」, 「鷹取山」を参照)
鷹取山から神武寺までの尾根に続く神武寺・鷹取山ハイキングコースには、 岩盤が露出して滑りやすい所も一部あって注意しながら通過する場面もあったりしますが、 軽いアップダウンがあるものの、全体的には広くてしっかりとした尾根道が続いています。 「たかとり15」の看板を過ぎて岩場を降っていくと「たかとり14」の看板が立っていて、 右手の樹木が途切れて、山並みなどを見渡すことができます。 そこを過ぎて岩の剥き出した所を登っていくと岩場があって、見晴が良くなっていました。 向こう側に見えるのは、森戸川の北側にある二子山でしょうか。 左手の山の上には電波塔が見えていました。
鎖場
たかとり13」の看板を過ぎていくと、道が二手に分かれた岩場があります。 右手はすぐ先に送電線の鉄塔「東京南線1・2号線No.45」が立っているだけなので、 左手の斜面に続く岩場を進んでいきます。 鎖が付けられているので、それに掴まりながら進んでいきます。 鎖が取り付けられた少し下側に新たな踏み跡が道のようにして続いているので、 その道に降りると楽に歩いていけます。 途中には「たかとり12」の看板も設置されています。 道のそばの樹木が根こそぎ倒れてその下の岩盤が露出している所もあったりするので、 滑り落ちたりしないよう慎重に進んでいきます。 黒色と黄色のトラロープや鎖が設置されているので、それらに捉まりながら進んでいきます。
2分ほどで鎖場が終わると、岩の間を抜けた左手に開けた岩場があります。 前の一段低い所にも岩場があって、景色を眺めながらひと休みするのには格好の場所です。 傍には「たかとり11」の看板も立っています。 先ほどの岩場からと同じような眺めが広がっていました。
ひと息いれたら、更にその先へと進んでいきます。 大きな岩がゴロゴロした道がしばらく続きますが、先ほどのような斜面ではないので安心して歩いていけます。 「たかとり10」の看板を過ぎ、大きな岩の間を抜けていきます。 岩が少し斜めになっていて、脇に手をついたりしないと通れませんでした。
1分ほど進んでいくとちょっとした岩場がありますがすぐに終わります。 その左手には送電線の鉄塔「東京南線3・4号線No.45」が立っています。 すぐ先の「たかとり9」の看板を過ぎていくと、正面に送電線の鉄塔「追浜線No.4」が立っています。 尾根道はここから右手へと降っていきます。 岩盤が剥き出した坂道を降っていくと、しばらくは緩やかな降り道が続きます。
なだらかになった尾根道を進んでいくと、少し登るようになります。 「山火事注意」と「たかとり8」の看板の立つ岩場を過ぎて降っていくと、 尾根の真ん中に送電線の鉄塔「大-田 41号」が立っています。 左右の樹木が疎らになっていて明るい感じの所です。 鉄塔の右下に続く道を通って向こう側の尾根に出て、その先へと進んでいきます。
大-田41号 お願い
この送電線は、6万6千ボルトの高電圧です。 下記の事項について御連絡下さい。
1.送電線の附近に建造物を建てられるとき。
2.送電線に接近して作業をされるとき。
3.送電線の附近で火災がおきたとき。
 (新鶴見給電メンテナンスセンター、中央給電指令)
逗子高校分岐
程なくして、こんもりとした岩場を登るようになります。 岩場を登っていくと、その途中から右手へと道が分かれていきます。 樹木の傍に真新しい道標が立っていて、正面に登っていく道は「神武寺」、 右手の道は「逗子高校」となっていて「清掃センター」と書き込まれていました。 右手の道は逗子高校のグランドや、神武寺の裏参道の途中から逗子ホームへと降りて行かれますが、 今回は道標「神武寺」が示す正面の岩場を越えて神武寺へと向かっていきます。
(右手の道は「鷹取山」,「鷹取山」を参照)
岩場を登って緩やかになった尾根道をその先へ少し進んでいくと、 「たかとり7」の看板の立つ岩場があります。 鷹取山の展望台の下を出発してから15分ほどの所になります。 手元の地形図によると、134.2m峰の北北東100m辺りから、尾根が北北西へ分かれている辺りになるようです。 ここから右手へと岩盤の上に続く道が分かれていて、 先ほどの逗子高校分岐からこの高みを巻いてきた道に降りて行かれます。
岩の上に立ってみると、少し霞んではいたものの、西側の少し開いた樹間からは富士山が見えていました。 鷹取山と神武寺の間に「十州望」という見晴らしのいい場所があるとのことですが、 この岩場のことなのでしょうか。
十州望は何処?
「十州望」に関して調べてみると、同一の場所を表しているとは思えない結果になりました。 情景などの描写を整理してみると、 地形図にある134.2m峰だとする情報、鷹取山の展望台のある所だとする情報、 この岩場だとする情報の三つに分けられるようでした。 相模・武蔵・安房・上総・下総・上野・下野・伊豆・駿河・甲斐の 十州十ヶ国が望めたので「十州望」と呼ばれたのだそうですが、 その位置はよく分かりませんでした。
岩盤が剥き出しになった道を降っていって緩やかになってくると、ちょっとした岩場があります。 樹木の脇には「たかとり6」の看板が設置されていました。 左手が開けていて展望が得られる所です。 山並みの奥には、東京湾や対岸の房総半島も見えていました。 左側の山の上には鉄塔が三つ並んで立っていて、そこから正面へと送電線が延びていました。 下には横浜横須賀道路が通っていました。 この岩場を過ぎていくと、大きな岩に「←42」と書かれていて、細い巡視路が左手に分かれていきますが、 右手のしっかりとした尾根道を進んでいきます。
少し降っていくと緩やかな道になってきます。 岩場を登っていくと、右手へ曲がっていく角に 壊れかけた「神武寺・鷹取山ハイキングコース」の標識が立っていて、 今来た道は「鷹取山」となっていました。 笹竹の生い茂る緩やかな尾根道を進んでいきます。 「たかとり3」の看板を過ぎていくと、道の真ん中に大きな石があります。 石には穴が開いていましたが、柱でも立てる穴なのでしょうか。 この石を過ぎていくと降りの石段が始まります。 降り口の左側には自然石を加工した石碑が立っていて、氏名がびっしりと刻まれていました。
かなり傾斜のある石段を降っていきます。 自然石を敷いた石畳の所では滑りやすくなっていたりもするので、注意しながら降っていきます。 鎖が設置されている所もありますが、それに掴まって降るほどのことはありません。 「たかとり2」の看板や京浜急行の設置する標柱「No.4」を過ぎていくと、 降り始めてから4分ほどで広くなった境内に降り立ちます。 「神武寺・鷹取山ハイキングコース」の道標が立っていて、 この先の道は「東逗子駅・神武寺駅」、今降ってきた石段は「鷹取山」となっていました。
御注意
台風による風倒木に御注意下さい。
 (逗子市)
山歩く 心にいつも 火の用心
 (神奈川県)
この神武寺の境内と参道はご住職と檀家信徒等のご好意により清掃されています。 皆さん、感謝をこめてお参りしましょう。
 (神武時友の会)
薬師堂
降り立った左手にある建物は、神武寺の薬師堂になります。 鷹取山から25分ほどで到着しました。 立派な山門や小祠もふたつほど建っていて、かなり広くなっています。 また、かながわの名木100選に選ばれている「なんじゃもんじゃ」の大木もあります。 和名は「ホルトノキ」と云うのだそうです。
神武寺薬師堂と薬師三尊像
薬師堂の創建された時代は明らかではありませんが、 寺伝によると、神亀元年(724)聖武天皇の霊夢によって僧行基が 十一面観音、釈迦如来、薬師如来の三像を祀ったことが起りであるとされています。 吾妻鏡によると、承元3年(1209)5月15日、将軍実朝がここに参詣したことを記しています。 今の堂が建立されたのは文禄3年頃(1590)と推定され、室町末期の建築様式を示すものとされています。 堂の中に秘仏薬師如来坐像と日光・月光両菩薩立像の三像が安置され、 古くから人々の厚い信仰を受けています。
 (神奈川県教育委員会、逗子市教育委員会)
かながわの名木100選 神武寺のなんじゃもんじゃ
和名:ホルトノキ(ホルトノキ科)
ポルトガルからの移植樹とも伝えられているが、もともと日本に自生する樹木であって、 これは分布の北限である。樹種がわからなかったので「なんじゃもんじゃ」と 呼ばれて親しまれてきた。
  樹高 20メートル、胸高周囲 2.8メートル、樹齢 約400年(推定)
ホルトノキは、千葉県以西の本州の太平洋岸から九州の照葉林帯に分布する常緑高木である。 樹高20メートル、胸高周囲4メートル、樹齢約600年に達するものもあると言われている。
 (神奈川県)
梵鐘
山門をくぐってその先の石段を降りていきます。 赤い頭巾と前掛けをした六地蔵を見ながら、岩畳の道を右手へ曲がっていくと、 逗子八景や三浦半島八景のひとつ「神武寺の晩鐘」として選ばれている梵鐘があります。 時がくると鐘を自動的に撞く装置が取り付けられています。 傍には「かながわの景勝50選 神武寺と鷹取山」の石碑も立っていました。 右下には客殿や庫裏が見えていますが、「一般の方はご遠慮下さい」となっています。
逗子八景 神武時の晩鐘
・披露山の暮雪 ・田越川の夕照 ・浪子不動の秋月 ・桜山の晴嵐
・神武寺の晩鐘 ・沼間の落雁 ・小坪の帰帆 ・山の根の夜雨
 (逗子市観光協会)
三浦半島八景 神武寺の晩鐘
「三浦半島八景」は、神奈川県が三浦半島地区の4市1町と協働して、 この地域の"うるおい","にぎわい"づくりをめざし、 半島をぐるっとまわれるような新たな「八景」をつくるため「三浦半島八景」選定委員会を設置し、 県民の皆様のご意見を参考に平成13年11月に選定したものです。
・大塔(鎌倉宮)の夜雨
・灯台(燈明堂)の帰帆
・大佛の秋月
・長者ヶ崎の夕照
・神武寺の晩鐘
・猿島の晴嵐
・城ヶ島の落雁
・建長寺の暮雪
「八景」の考え方は15世紀に中国から日本に移入されました。 「近江八景」や「金沢八景」が有名ですが、 三浦半島地域でもこれまでにたくさんの「八景」が残されています。 伝統的な「八景」は次の八つの景色を基本形につくられ、 それぞれ次のような情景を表わすのではないかと言われています。
・夜雨…水辺の夜の雨
・帰帆…港に帰る漁船
・秋月…水辺に映える秋の月
・夕照…夕日に照らされた遠くの山
・晩鐘…山寺の晩鐘
・晴嵐…朝もやに煙る松林
・落雁…干潟に降り立つ雁の群れ
・暮雪…夕暮れの雪景色
 (神奈川県横須賀三浦地区行政センター)
時鐘の為、鐘をついてはいけません
神武寺
梵鐘を過ぎて幅の広い石段を降っていくと広場に出ます。 右手の岩の割れ目の先には先ほど見えていた客殿や庫裏がありますが、 手前には柵があって「壇信徒・関係者の外 立入禁止」となっています。 丁度昼時になったので、脇に設置されているベンチに腰掛けて昼食タイムにしました。
医王山神武寺
神武寺の歴史】  医王山神武寺は、緑豊かな沼間の山稜に位置し、いまも山岳信仰の面影を伝える古刹です。 縁起によれば、その歴史は奈良時代、神亀元年(724)聖武天皇の命を受けた行基が、 この地に十一面観音と釈迦・薬師如来を祀ったことに始まります。 鎌倉時代には、源頼朝をはじめ幕府の厚い崇敬を受けたことが知られ、 『吾妻鏡』には、北条政子の安産祈願に際して当寺に神馬を奉納したことや、 実朝が参詣した記事を見ることができます。 鎌倉幕府の滅亡以後、関東の動乱のなかでも、多くの人々の信仰や、江戸幕府の寄進を受けて寺勢を保持し、 静寂な佇まいを留める天台の聖地です。
寺域に所在する文化財】  「薬師堂 付棟札」(建造物)や、「みろくやぐら」(史跡)など、 多くの文化遺産が神奈川県及び逗子市の重要文化財として指定されており、 その内容は、彫刻、工芸品、天然記念物など多岐に及びます。 また、山稜一帯が埋蔵文化財包蔵地(遺跡)「神武寺城郭遺構」(逗子市No73遺跡)として知られています。
 (逗子市教育委員会)
神武寺周辺の岩隙植物群落
神武寺周辺の山地は古い堆積岩である三浦層群からなり、 これらの渓谷の斜面や切通しなどの日陰の岩面には、特殊な岩隙植物群落が形成されています。 特に神武寺境内では、コモチシダ、イワトラノオ、ミツデウラボシなどの羊歯植物類や、 これらの羊歯類に酷似した生き方をしているイワタバコが常に生育し、 この群落を特徴づけています。 この群落は、乾燥しやすく水の確保が難しい岩壁からにじみ流れる水分で育生しています。 このような特殊な環境が三浦半島で、最後に残っていることから貴重な存在といえます。 このような後世に引き継ぐべき貴重な財産を、皆さんで大切に保護していきましょう。
 (逗子市教育委員会)
沼間参道
お腹も満ちたところで、神武寺から下山していきます。 正面にある山門の先からは表参道裏参道が続いていますが、 今回は左手に戻るようにして続く舗装路を降っていきました。 下にある駐車場を左から回り込むようにして続く急坂を降っていきます。 何本か並んだソテツを過ぎて、傾斜の急な坂道を降っていきます。 所々にはツツジの花が咲いていたり、蔦の絡まった杉の大木もあったりして、良い雰囲気になっていました。 手元の地図によると、この道は沼間参道というようです。 以前には階段だったのかも知れませんが、今では自動車が通れるように舗装された坂道になっています。
ちょっとした切通しのような所を過ぎて降っていくと、 神武寺から4分ほどで民家の前に降り立ちました。 脇には、今降ってきた道は参道である旨の看板が向こう側を向いて立っていました。 ここからは傾斜が緩やかになって、ぐっと歩きやすくなってきます。 集落に入ったのかと思っていると、民家は数軒で途切れて、 しばらくは森のような感じの所を緩やかに降っていきます。
お願い
この先道路は神武寺参道に付き関係者以外の車は通行出来ません。
 (神武寺、逗子市役所、逗子警察署)
豊かな緑 山火事注意
たばこ・たき火は完全に消そう!
 (森林国営保険、神奈川県)
法勝寺
小さな沢に架かる橋を過ぎていくと、看板の立っていた所から3分ほどで、再び民家が建ち並ぶようになります。 住宅地を1分ほど進んでいくと、左側に続いていた崖が途切れる所から左手へ細い道が分かれていきます。 崖の上には赤い鳥居が立っていて、そこへ登っていく階段もありました。 階段は見送って、細い路地を進んでいくと、大きなイチョウの木の前に出ました。 左手の階段の上には「法勝寺、かぐのみ幼稚園」があり、そのすぐ先に法勝寺がありました。 神武寺から10分ほどで降りて来られました。 本堂の両側に生えている樹木は、七百遠忌記念樹の「しだれ桜」とのことです。 本堂の裏手には墓地があるようでした。
宗旨
名称 日蓮宗
宗祖 日蓮大聖人
開宗 建長5年4月28日(鎌倉時代 西暦1253年)
本尊 久遠の本師 釈迦牟尼佛
題目 南無妙法蓮華経
教義 日蓮宗はお釈迦さまの説かれた最高の教えである法華経をよりどころとする宗団です。 この法華経を身をもって読まれ布教をせられた日蓮大聖人を宗祖と仰いでおります。 本宗の教義は法華経の魂をお題目にこめられた宗祖の教えに導かれて、 私たちが信行に励みこの教えを弘めることによって、やがて世界の平和と人類の幸福、 ひいては個人のしあわせにつながる事を確信できる教えであります。
経典 妙法蓮華経(法華経)
本堂の左手には赤い鳥居の立つ祠があって、中には千羽鶴が沢山奉納されていました。 本堂の前には水瓶がありました。 「蓮華の芽がでてきました ぐんぐん大きくなあれ」と書かれた札があったので、 中を覗いてみると、数本の水蓮の茎の先に蕾が付いていました。 メダカでしょうか、水瓶の中には小さな魚が沢山泳いでいました。 水瓶の中の世界を愛でていると、喪服を着た人達が大勢集まって来られました。 これから法要が始まるようだったので、境内をそっと後にしました。
海宝院
法勝寺から引き返して正面へ進んでいくと左右に通る道に出ます。 そこを右折していきます。 左右に分かれる路地は見送って、道なりに真っ直ぐ進んでいきます。 田越川に架かる馬場橋を渡って4分ほど進んでいくと、 蛇行している田越川に架かる矢の根橋を渡っていきます。 その先へ進んでいくと、右手に「曹洞宗 海宝院」と書かれた看板が立っています。 そこから石畳になった参道を進み、 逗子市重要文化財や逗子景観賞にも選ばれている茅葺屋根の四脚門をくぐって 海宝院の境内へ入っていきます。 鐘楼や白山妙理大権現の祠などを見ながら真直ぐに進んでいくと立派な本堂がありました。 右手には庫裡と思われる建物があり、左手は墓地になっていました。 ここでも法要があったようで、喪服を着た人達が大勢出て来られました。
四脚門
海宝院は徳川家康の代官長谷川七左衛門長綱が之源臨乎和尚を開山として創建した寺です。 天正19年(1591)18石の御朱印を賜った旨「相模国風土記」に記されています。 初め横須賀にありましたが、慶長年間に現地に移されたようです。 寛政2年(1790)の火災に四脚門は焼けず創建当初のまま残っているものと思われます。 茅葺で桁行3.14m、梁行2.78mの規模を持ち、典型的な禅宗様四脚門の形式です。 室町時代最末期頃の様式を色濃くとどめている点、貴重な作例と申せます。
 (逗子市教育委員会)
東逗子(ひがしずし)駅
海宝院を後にしてその先へと進んでいきます。 程なくして東逗子駅が見えてくると、神武寺踏切があります。 踏切を渡っていくと、左手に東逗子駅(JR横須賀線)があります。 神武寺から40分ほどで到着しました。
駅舎には「神武寺鷹取山ハイキングコース略図」が掛けられていて、 この東逗子駅からの表参道と、神武寺駅からの裏参道が描かれていました。 鷹取山や法勝寺や海宝院も載っていましたが、今回降ってきた沼間参道は描かれていませんでした。