七沢弁天の森
散策:2009年04月中旬
【低山ハイク】 弁天の森
概 要 七沢弁天の森は、鐘ヶ岳の南を流れる大沢川の上流域に広がっています。 今回は梅の木尾根を越えて、弁天の森ハイキングコースを通って、すりばち広場のある尾根へと登っていきます。 巨木の森を経てつどいの森にもなっている二の足林道へ降り、 不動尻から谷太郎林道へと続く谷太郎沢沿いの青少年自然歩道を歩いていきます。
起 点 伊勢原市 日向薬師バス停
終 点 清川村 煤ヶ谷バス停
ルート 日向薬師バス停…白髭神社…薬師林道…薬師沢…天神尾根分岐…梅の木尾根…十字路…二の足沢…テントサイト…ひょうたん広場分岐…五段の滝…水辺の広場…崩壊地…沢分岐…尾根取付…すりばち広場…東屋…二の足林道…谷太郎沢…不動尻…青少年自然歩道…大小屋沢出合…谷太郎林道…鳥屋持沢…不動沢…水の尻沢…寺家の谷橋…煤ヶ谷バス停
所要時間 5時間30分
歩いて... 弁天の森ハイキングコースは、雰囲気的には良いルートになっていましたが、道がかなり荒廃していて、 崩れやすい急斜面を横切る所では、進退窮まりそうな場面も何度かありました。 「経路荒廃・要注意・初心者不可」となっていて、初級者の私にはかなり厳しいルートでした。
関連メモ 丹沢大山, 梅の木尾根, 鐘ヶ嶽北尾根, 見城山, 日向山, 梅の木尾根
コース紹介
日向薬師(ひなたやくし)バス停
伊勢原駅(小田急小田原線)の北口から、[伊20][伊22]日向薬師行きバスにて22分、 1時間に2本から3本程度の便があります。
この時は客も少なく道路も空いていて、伊勢原駅から16分ほどで着きました。 この日向薬師バス停は、関東ふれあいの道の 「太田道灌・日向薬師のみち」,「巡礼峠のみち」,「大山参り蓑毛のみち」の起終点にもなっていて、 バス停の脇にその解説板が設置されています。
関東ふれあいの道
関東ふれあいの道は、一都六県を巡る自然歩道です。 沿道の豊かな自然にふれ、名所や史跡をたずねながら、ふる里を見直してみませんか。 この地点は、県内17コースのうち「順礼峠のみち」・ 「大山参り蓑毛のみち」・「太田道灌・日向薬師のみち」の分岐点です。 みどころは、白山・順礼峠・日向薬師・日向渓谷・二重の滝・ 阿夫利神社・太田道灌の墓・三之宮比々多神社など各コースとも他にいろいろあります。
【大山参り蓑毛のみち】 全長=8.7km
蓑毛バス停…蓑毛越え…下社…見晴台…青年の家…日向薬師バス停
【太田道灌・日向薬師のみち】 全長=8.5km
坪ノ内バス停…長福寺…三之宮比々多神社…伯母様橋…上粕屋神社…太田道灌の墓…上粕屋神社…産業能率大学…鎧塚…諏訪神社…日向薬師入口…日向薬師バス停
【巡礼峠のみち】 全長=8.8km
日向薬師バス停…日向薬師…展望台…七沢神社…巡礼峠…物見峠…むじな坂…白山御門橋分岐…御門橋バス停
 (環境庁・神奈川県)
白髭神社
日向薬師バス停の先へ続く舗装路を進んでいくと、庚申塔の佇むT字路の右手に白髭神社があります。 石垣の間の石段を登って、「白髭神社」の扁額の架かる鳥居を過ぎていくと境内になります。 普通の神社の屋根は瓦葺きやトタン葺きのものが多いのですが、 ここのは茅葺きになっていて珍しく思ったりします。 萱葺き職人が減少していく時代にあって、このような屋根を維持していくのは大変なのでしょうが、 とても趣きのある佇まいでした。 葉を伸ばし始めていたものの、この時にはまだ桜の花を咲いていました。 これからの散策の安全をお祈りしていきました。
薬師林道
白髭神社を後にして、関東ふれあいの道「大山参り蓑毛のみち」にもなっている道をその先へ進んでいきます。 この辺りは秋には彼岸花が咲き誇る所でもあります。 菜の花などが咲く田畑を眺めながら登り気味に進んでいくと、薬師林道が右手へ分かれていきます。 周囲には道標類が幾つか設置されています。 それらによると、正面の道は「関東ふれあいの道 下社5.3km・蓑毛8.4km」,「見晴台1時間25分・大山山頂2時間35分」、 右手の道は「七沢50分・日向薬師15分」となっています。 今回はここを右折して薬師林道を進んでいきます。
林道 薬師線(終点)
この林道は林業経営のためにつくられたものです。 一般道路とは異なり、急カーブや落石の危険がありますので、 林業関係者及び地元関係者以外の通行を禁止致します。 なお、利用に際しては承認等が必要となりますので、ご注意願います。
標準幅員W=4.0m 全体延長L=3,061m
 (湘南地域県政総合センター森林課)
緩やかな登り坂になった薬師林道を進んでいきます。 山際に沿って登っていくと、ガードレールに木製の小さな鳥居が括り付けられていました。 散り始めた桜の花を愛でたりしながら林道を進んでいくと、 先ほどの分岐から8分ほどで、左手に浅い谷が現れます。 その右側には道標が立っていて、この先の林道は「日向薬師0.34km・七沢温泉6.0km」、 今登ってきた道は「坊中0.45km」となっていました。 このまま林道を進んでいって、日向薬師の裏手から梅の木尾根を越えていく方が楽なのですが、 今回はここから梅の木尾根へ登っていくことにしました。
注意 野猿の出没区域
・決してエサを与えない
・お弁当等の残りは持ち帰る
一人一人のマナーがサルからの農作物被害を減らします
 (JAいせはら農政対策委員会)
薬師沢
新緑が眩しい谷筋へ入っていきます。 この谷筋は薬師沢というようです。 涸れ沢になっていて、水は流れていませんでした。 沢筋に入ってすぐの所から左手へ戻るようにして道が分かれていきます。 その登り口には道標が立っていて、左手の道は「天神尾根1.2km」、 正面の谷筋は「梅の木尾根0.5km」となっています。 左手の道は335m峰から天神平へと続いていますが、 今回は道標「梅の木尾根」に従って、正面の砂防ダムの先を右折して登っていきます。 天神尾根や梅の木尾根へと続くこれらの道は、 平成3年度のハイキングコース整備事業として開かれたコースのようで、 道標の袂にはその旨を記した板が括り付けられていました。
(左手の道は「梅の木尾根」を参照)
私たちの暮らしを守る保安林
森林には水をたくわえたり、土砂崩れを防いだり、汚れた空気をきれいにしたり、 森林浴の場になったりなどいろいろな働きがあります。 国や県ではこのような重要な働きを持った森林を森林法に基づいて「保安林」に指定しています。 保安林には表土の浸食による土砂の流出を防ぐ土砂流出防備保安林や、 生活環境を守り森林レクリエーションの場を提供してくれる保健保安林など全部で17種類あります。 このうち神奈川県内には12種類あり、ここ日向薬師の森は土砂流出防備保安林と保健保安林に指定されています。
天神尾根分岐
堰堤を横切って右手の尾根を登っていきます。 程なくして植林帯へ入っていくと、左手に横木の階段が現れます。 幅が広くてしっかりとした階段は、土が流出して抉れている訳でもなくて歩きやすくなっていました。 赤い頭をした白い標柱「水源の森林71」の袂には、赤い頭の黒くて短い標柱が対になっていました。 何を意味するのか、横木の階段にはチョークで数字が書かれていたりもします。 薬師沢から8分ほど登っていくと、倒れた道標の先に分岐があります。 道標によると、左手に分かれていく道は「天神尾根0.24km」、正面の横木の階段は「三ノ沢・鍵掛2.3km」、 今登ってきた階段は「日向薬師0.4km・薬師林道0.3km」となっています。 左手の道は天神平から335m峰へと続く天神尾根になりますが、 このまま正面の横木の階段を登っていきます。
左手の道の入口には、水を入れたドラム缶二つを木柵で囲んだ防火用水「ようすいくん」があり、 その解説板も設置されています。 神奈川県内の山を歩いているとよく見かける防火用水ですが、 ここ以外で防火用水の解説板を見かけたことはまだありません。
(左手の道は「見城山」, 「梅の木尾根」を参照)
ようすいくん
この1mほどのものは防火用水で通称「ようすいくん」と呼んでいます。 ようすいくんは、昭和63年2月5日に湯河原町を中心に約150haも延焼した火災をきっかけに 平成元年に登場し、神奈川県が初期消火対策として森林公園や林道・ハイキング道沿いに200基余り設置しています。 外観は県内産の間伐材を防腐処理加工したものを使用し、 その中にドラム缶を2本設置しており、直接ドラム缶が見えないようになっています。 木材の使用量は、ようすいくん1基当たり0.22立方mで間伐材の利用面でも役立っています。
天神尾根への分岐を見送って、正面に続く横木の階段を登っていきます。 横木が朽ち果てて縦杭だけになった所もあったりします。 程なくして左側に金網柵が現れます。 植林帯を抜けて雑木林になった尾根を更に登っていきます。 この辺りには「イロハモミジ」があって、秋には綺麗に紅葉する所でもあります。 ヒイラギの大木を過ぎて更に登っていきます。 右側の樹間からは、伊勢原方面の街並みや日向山も見えていました。
Acer palmatum Thunb. イロハモミジ(カエデ科)
最もよくみる品種で、モミジの名所・京都の隆雄の名をつけて別名をタカオモミジともいいます。 秋に美しく紅葉するカエデの仲間の代表格。
Osmanthus heterophyllus P.S.Green ヒイラギ(モクセイ科)
節分の時、イワシの頭にヒイラギの枝をさして戸口にかざって鬼よけとするならわしがあります。 子供たちは葉を指に上手にはさんで吹き回して遊びます。
梅の木尾根
桜の花を愛でたりしながら幅の広い横木の階段を更に登っていくと、左右に通る尾根に登り着きました。 薬師林道から14分ほどで登って来られました。 この尾根が梅の木尾根になるようです。 角には道標が二つ並んで立っていて、左手の道は「三ノ沢・鍵掛2km」、 右手の道は「日向薬師・弁天の森分岐0.18km」、今登ってきた階段は「天神平0.3km」となっています。 左手の尾根を進んでいくと二ノ沢ノ頭を経て大沢分岐へと続いていますが、 今回はここから右手へと降っていきます。
指示板の向き…
「天神平」を指す板と「日向薬師」を指す板が、両方とも右手を指してました。 「天神平」を指す板は、正しくは今登ってきた階段を指すべきなのですが、60度ほどもズレています。 ここに限ったことではありませんが、道標は正しい方角に向けて設置してほしいものです。
(左手の道は「梅の木尾根」, 「日向山」, 「梅の木尾根」を参照)
十字路
梅の木尾根を右手へと降っていきます。 植林帯と雑木林を分ける尾根に幅の広い横木の階段が続いています。 一旦途切れて再び現れる横木の階段を降っていきます。 植林帯になった尾根を降っていくと、梅の木尾根に出た所から5分ほどで十字路になった鞍部に着きます。 ここにも「ようすいくん」が設置されていました。 傍に立つ道標によると、正面の横木の階段は「日向山0.5km」、 右手の道は「薬師林道0.37km・日向薬師0.47km」、左手の道は「弁天の森キャンプ場1.03km」、 今降ってきた階段は「梅の木尾根0.18km」となっています。 脇の樹木には「クマ出没注意」の看板が立て掛けられていました。 また「弁天の森・広沢寺」の小さな板も取り付けられていて、左手の道を指していました。 今回は弁天の森キャンプ場へ向かって左手の道を進んでいきます。
以前には「日向薬師0.7km」の道標があったのですが、 今回はその道標はなくなっていて、これまでにあった別の道標に新たな板が取り付けられて、 「日向薬師0.47km」となっていました。
クマ出没注意
クマに会わないために ●音を鳴らして、人の存在を知らせながら行動する。
クマに遭遇したら ●刺激しないように慌てないで、静かにその場を立ち去りましょう。
 (伊勢原市)
等高線に沿うようにして、緩やかでしっかりとした道が続いています。 樹木が途切れた所からは、谷筋の向こう側に連なる516m峰から674m峰にかけての稜線もよく見えていました。 崩壊気味の山襞に差し掛かると、手摺が設置された木橋を渡っていく場面もありますが、 引き続き歩きやすい道が続いています。 進むにつれて見える角度が変化していく山並みを眺めながら、緩やかに進んでいきます。 奥の方の稜線は南へ曲がっていて、大沢分岐へと続いているようでした。
先ほどの十字路から8分ほど進んでいくと、細い道が右手へと分かれていきます。 角には道標が立っていて、正面の道は「梅の木尾根0.47km」、 今来た道は「日向薬師の森0.4km・日向薬師1.4km」となっています。 右手の斜面を降っていく細い道には何も示されてはいません。 登り気味に続く正面の道はしっかりとした道でしたが、また梅の木尾根へ戻ってしまうようなので、 右下の方に見えている沢を目指して、ここから右手の急斜面に続く細い道を降っていきました。
正面の道は、弁天の森キャンプ場のテントサイトから梅の木尾根へ登っていく道に続いています。 この100mほど先にある合流地点まで行ってキャンプ場へ降りていく方が歩きやすいようでした。
二の足沢
かなり傾斜がある斜面を小刻みに折れ曲がりながら降っていきます。 古びた横木の階段もあったりしますが、滑り落ちたりしないよう慎重に降っていくと、 2分ほどで沢筋の植林地へ降り立ちます。 そのまま植林地へ入っていくと、沢を指す道標が立っていて、「弁天の森キャンプ場0.2km」となっています。 道標のすぐ先には沢が流れています。 この沢は大沢川の上流域にあたり、二の足沢というようです。 沢へ出てみると、沢の対岸から右手へ登っていく道と、左手へ登っていく道がありました。 正面の上には、大沢林道のガードレールが見えていました。 沢に橋などは架かっていませんが、水量は少ないので石伝いに難なく渡っていけます。 この辺り一帯は弁天の森キャンプ場になっているようです。 今回は左手の先に見えている砂防ダムや小屋などを目指して、 左手から沢を渡ってその先へ登っていきました。
弁天の森ハイキングコース
右手へ進んでいくとバンガローなどの先に管理棟があって、その脇に案内板が設置されています。 キャンプ場の地図に加えて、ハイキングコースの簡単なルート図も載っています。 この沢沿いの道からひょうたん広場へ登っていく道や、 更にその奥からすりばち広場へ登って、弁天オグシ尾根を経て一巡りするルートが描かれていました。 弁天の森ハイキングコースというようですが、その案内板に名前は載っていませんでした。
厚木市七沢弁天の森キャンプ場
このキャンプ場は、青少年の皆さんが野外活動を通じて自然とふれあい、 情操を豊かにし、心豊かな人間性を培うための施設として設置したものです。
 (厚木市青少年課)
山歩く 心にいつも 火の用心
 (神奈川県)
テントサイト
すぐに現れる幅の広い横木の階段を登っていくと、金網柵の脇に出ます。 右手は大沢林道の終点になっているようで、自動車が何台か止められていました。 金網柵沿いに進んでいくと、すぐに植林地にある広くなったテントサイトに出ます。 「七沢弁天の森キャンプ場テントサイト」の標識が出ていました。 テントを設営するための場所なのでしょう、テーブル状の四角い板床が何セットも設置されていました。 左手の管理小屋には「クマ出没 注意!」の貼り紙がありました。
左手の沢向こうに解説板が幾つか見えていたので、ちょいと立ち寄っていきました。 「日向薬師・大山・唐沢」の小さな道標があって、その先に続く横木の階段を指していました。 階段を登っていくとすぐ上に分岐がありました。 角には道標が立っていて、右手は「梅の木尾根0.35km」、 左手は「日向薬師の森0.6km・日向薬師1.5km」、 登ってきた階段は「弁天の森キャンプ場0.05km」となっていました。 左手の道は、沢へ降ってきた先ほどの分岐を直進してきた道のようでした。 ここから梅の木尾根へ登っていく道は、手元の地形図に破線で載っている道だと思われます。
かながわ水源の森林づくり
●森林の働き
森林は、雨が降ったときに土に水をたくわえ、きれいにしながら少しずつ時間をかけて河川やダム湖などへ流します。 そのため、水源地域に豊かな森林があれば、洪水や渇水は起きにくくなり、 私たちの生活に欠かせない水を安定的に確保することができます。 豊かな森林を維持するには手入れが欠かせません。 しかし、近年、外国産木材の輸入量の増加などにより、県産木材の利用が減少し、 手入れがされずに放置され、土壌が流出するなど荒廃が進む森林が増えています。
●「かながわ水源の森林づくり」とは
そこで神奈川県では水源の森林エリア内の荒廃が進む森林の土壌保全を図りながら、 水源かん養機能が持続的に発揮できる「巨木林」や「複層林」や「混交林」や 「活力ある広葉樹林」へ誘導していく「水源の森林づくり」事業に取り組んでいます。
●目標とする森林の姿
巨木林 樹齢100年以上のスギやヒノキの大木が林立している森
(下層植生が豊かな土壌保全や貯水能力に優れた森林です)
複層林 高い木と低い木からなるスギやヒノキの二段の森林
(上木を伐っても下木が残り、裸地化せずに土壌が保全される木材の循環利用が可能な森林です)
混交林 針葉樹と広葉樹が混生する森林
(様々な大きさや高さを持つ性質の違う樹木で構成される病虫害や自然災害に強い森林です)
活力ある広葉樹林 高い木や低い木など多様な樹種で構成されている広葉樹林
(有機物に富んだ保水力のある土壌が形成される貯水能力に優れた森林です)
 (神奈川県)
保安林区域図
この区域は森林がもっているいろいろな働きを守るため、保安林に指定されています。 保安林内で木を伐採したり、植物や土砂を採取するときは許可が必要です。 くわしい事は右記へお問い合わせ下さい。
 (神奈川県湘南地区行政センター農林部林務課)
テントサイトの奥へ進んでいくと、右側の山際に「すりばち広場」を指す道標が立っていました。 その板に書き込まれたメモによると、「至 大山・唐沢峠」,「経路荒廃・要注意・初心者不可」となっていました。 また「大山(経路荒廃)」の小さな標識も取り付けられていました。 その脇には経路が荒廃している旨の看板も設置されていましたが、 このまま進んでいくことにしました。
弁天の森ハイキングコースは経路が荒廃しています。 初心者の方はご遠慮ください。
 (弁天の森キャンプ場管理者)
ひょうたん広場分岐
岩壁の脇を過ぎて、二の足沢の左岸に続く道を進んでいきます。 「荒廃している」とのことですが、なかなか歩きやすい道が続いていました。 程なくすると、少し登って植林帯を進むようになります。 再び沢が近づいてくると、次第に谷筋が狭まってきます。 沢を流れる水音を聞きながら進んでいくと、 二の足沢へ流れ込む支沢に架かる鉄橋を渡った先で道が二手に分かれています。 テントサイトから6分ほどの所になります。 右手の谷筋の奥には石積みの堰堤が見えていました。 角に立つ道標によると、右手の尾根へ登っていく横木の階段は「ひょうたん広場」、 正面の道は「五段の滝」、今来た道は「キャンプ場」となっていました。 右手の階段の登り口には「歩行注意」の看板も立っていました。 ここは正面の沢沿いの道を更に進んでいきます。
歩行注意
経路が荒廃しています。
 (弁天の森キャンプ場管理者)
沢沿いの植林地に続く道を進んでいきます。 少し登り坂になってくると、ひょうたん広場分岐から2分ほどで、 山際に金網柵で囲まれた水道設備があります。 キャンプ場で使用する水を確保するための設備なのでしょうか。 そこを過ぎて緩やかになった道を1分ほど進んでいくと、二の足沢に流れ込む支沢があります。 沢には木橋が架けられています。 その手前には道標が立っていて、木橋の先の道は「すりばち広場」、 今来た道は「キャンプ場」となっています。 支柱には「五段の滝」と書かれていて、 その脇には先ほどと同じ「歩行注意」の看板も立っていました。
五段の滝
右手を見ると、岩が何段にもなった崖がありました。 これが五段の滝というようですが、この時には水は流れ落ちていませんでした。 普段は涸れ滝になっていて、大雨などが降った時に水が流れ落ちるようになって、滝の姿が現れるのでしょう。 『ここが一段目、ここが二段目、…』と岩の形を確認していると、 確かに五段になった崖のように思えてきましたが、 各段の落差はそれほど高くはないようでした。 支沢に架かる木橋を渡って、二の足沢沿いの道を更に進んでいきます。
水辺の広場
木橋を渡って、植林帯の斜面に続く道を3分ほど進んでいくと砂防ダムがあります。 堰堤からは水が勢いよく流れ落ちていて、心地よい音を響かせていました。 堰堤を過ぎていくと、ダムの上流側が土砂で埋まった広い場所になっていて、 沢筋の左岸は植林地になっていました。 樹木の袂に朽ち果てそうになった標識「水辺の広場」が落ちていました。 沢の流れとほとんど同じ高さになっていて、まさに「水辺の広場」なのでした。 テントサイトから18分ほどの所になります。
右手の斜面沿いに植林地を進んでいくと、斜面を少し登り始めるようになります。 その登り口に道標が立っていて、斜面を登っていく道は「至る すりばち広場 約1,080m 約90分」、 今来た道は「至る キャンプ場 約600m 約20分」となっていました。 支柱には貼り紙もありました。 表面が剥がれていましたが、クマの絵が描かれているようだったので、 先ほども見かけた「クマ出没」を示す貼り紙のようでした。 ここは道標に従って、斜面に続く道を登っていきます。 すぐに沢沿いに降りて木橋を渡っていきます。 右手に続く二の足沢沿いにも踏み跡がありましたが、橋の正面に続く道を進んでいきます。
沢から離れて植林帯の尾根を登り始めると、 樹木に「この先は登山道ではありません」の貼り紙がありました。 その先にも踏み跡が続いていて「山火事注意」の板も見えていたので、 どうしたものかと考えていると、手前から右手へ折れ曲がって登っていく道がありました。 植林帯の斜面をジグザグに曲がりながら4分ほど登っていくと、右手の樹木越しに山並みが見える所がありました。 そこを過ぎて植林帯を更に1分ほど登っていくと、 露出した岩の袂に壊れた道標が倒れていました。 水辺の広場から8分ほどの所になります。 道標によると、正面の道は「至る すりばち広場 約1,010m 約75分」、 今来た道は「至る 水辺の広場 約170m 約10分」となっていました。 先ほどの「登山道ではありません」の貼り紙で少々不安になっていたのですが、 この道標を見かけてひと安心しました。
この先は登山道ではありません。 森林整備の作業を行っています。
 (中村園)
豊かな緑 山火事注意
たばこ・たき火は完全に消そう!
 (森林国営保険、神奈川県)
大きな岩が露出した斜面を登って傾斜が緩やかになってくると、 二の足沢にある砂防ダムの脇に出ました。 土砂で埋まったダムの上流側を進んでいくと、 また「歩行注意」の看板が立っていました。 水辺の広場から13分ほど、テントサイトから32分ほどの所になります。 キャンプ場からここまでは比較的しっかりとした歩きやすい道が続いていて、 「初心者不可」というほど荒廃した道のようには思えませんでしたが、 ここから先がほんとうに荒廃した道になってきます。
崩壊地
「歩行注意」の看板を過ぎていくと、右手の斜面を登るようになります。 崩れやすい土の急斜面になっていて、トラロープが張られていました。 ロープに掴まりながら登っていくと、沢から少し高い所に続く緩やかな道になってきます。 しかし左右の傾斜はかなりある上に、崩れやすい土になっていて、 うっかりすると沢へずり落ちてしまいそうになります。 右上には丸太を積み上げた土留め柵が何段にも設置されていて、 この辺りは崩壊が進んでいるようでした。 僅かばかりの木の枝や根に掴まりながら慎重に進んでいきました。 たかが2〜3m先の所なのにずり落ちそうで進んで行けず、進退窮まりそうな場面も何度かありました。 斜面の上から進もうか、少し下へ降りて進もうかと試行錯誤しながら、 短い距離にしては随分と長い時間が経ったように感じました。
崩壊地をどうにか過ぎていくと砂防ダムの脇に出ました。 距離にすれば短いものの、先ほどの「歩行注意」の看板の所から18分ほどもかかりました。 再び沢から離れて右手の斜面へ登っていきますが、 先ほどの崩壊地ほどではなくて、何とか歩いていけました。 右へZ字形に折れ曲がって更に進んでいきます。 少し右へ曲がって登り始めると、崩壊地の先の砂防ダムから4分ほどで、 道端に赤い花をつけた椿が生える所に出ました。 崩壊気味の道が続いていたので、緑色の樹木を見かけてホッとした気持ちになりました。 右側にある急傾斜の尾根の背沿いには鹿避け柵が続いていて、柵沿いに踏み跡もありました。 手元の地形図によると、674m峰から南西へ延びる尾根になるようです。 これから向かうすりばち広場は674m峰よりも西側にあるので、正面へ続く緩やかな道を進んでいきます。
少し降っていくと、沢が二股に分かれている所に出ました。 開けた感じになった所で、右手の小さな沢には木橋が架かっていました。 その上は植林地になっていて、鹿避け柵が続いていました。 木橋を渡った所に土管がひとつ縦に埋めてありました。 以前には休憩設備のようなものでもあったのか、礎石として使われていたと思われる石も幾つかありました。
沢分岐
木橋を渡って、左手の広い方の沢沿いの道を進んでいきます。 崩壊気味の斜面を横切るようにして細い道が続いていますが、 先ほどの崩壊地ほどひどくはなくて、何とか歩いていくことが出来ました。 傾斜地を過ぎていくと、木橋から3分ほどで砂防ダムの脇に出ます。 水が流れていない堰堤を過ぎていくと、涸れ沢が二股に分岐しています。 道標類はないかと辺りを見回してみましたが、それらしいものは見かけませんでした。 どちらへ行けばいいか迷う所ですが、 左手の沢の方が少し広くて本沢のように思えたので、今回は左手の沢を進んでいきました。 進み始めると、すぐに右側に鹿避け柵が続くようになります。
道は涸れ沢の少し上の鹿避け柵沿いに続いています。 崩壊気味の斜面に続く踏み跡程度の道を進んでいきます。 10分ほど進んでいくと、少し降った所にある短い木橋を過ぎていきます。 そこを過ぎて軽く登ってその先へ進んでいくと、大きな樹木の先に、鹿避け柵のがあります。 先ほどの開けた感じの所にあった木橋を渡ってから18分ほどの所になります。 故意なのか崩れ落ちた土砂に押されたのかは分かりませんが、扉は開いた状態になっていました。 この扉を抜けて右側の尾根へ登っていけるようにも思えますが、 今回はこの扉は見送って、柵沿いに更に進んでいきます。
試しにこの扉から右側の尾根へ入ってみましたが、歩けそうな踏み跡は見かけませんでした。 よく探せばあったのかも知れませんが、ここから登るのはあきらめて、 柵沿いに進んでいったのでした。
尾根取付
開け放たれた扉を見送って柵沿いの道を1分ほど進んでいくと、再びがありました。 柵沿いに続く道はこの先からは更に細くなって、頼りなさそうな様子でした。 扉は閉まっていましたが、細い針金で留められているだけなので、簡単に開くことが出来ました。 扉の先を覗いてみると踏み跡らしいものが続いているようだったので、 今回はここから扉を抜けて、右側の尾根に取付くことにしました。 扉を開けて左手の数m先から右側の尾根に登っていく踏み跡がありました。 すぐに右手へ折れ曲がって急斜面を横切るようにして続いていました。
僅かな踏み跡を辿って、急斜面をジグザグに登っていきます。 登るにつれて、踏み跡は次第にはっきりとしてきます。 振り返ると、右下の方には日向山と思われる山が聳え、その奥には伊勢原の街並みが広がっていました。 これまで展望が得られない荒廃した沢筋を歩いてきたので、開放感に浸りながら暫く眺めていきました。
手前から左手へ登っていく開けた感じの尾根は、先ほどの椿が生えていた所から続いている尾根で、 674m峰から南西へ延びる尾根になります。
引き続き、斜面をジグザグに折れ曲がりながら登っていきます。 登るにつれて次第に踏み跡がはっきりとしてきて、傾斜も緩やかになって歩きやすくなってきます。 若葉を伸ばし始めた樹木を愛でる心の余裕も出てきました。
すりばち広場
幼木の植林帯を抜けて更に傾斜が緩やかになってくると、鹿避け柵の扉の所に出ました。 開け放たれた扉を抜けると、左右に通る尾根道の鞍部になっていました。 この尾根は、大沢分岐の少し北から東へ伸びる尾根になります。 沢沿いの尾根取付から10分ほど、水辺の広場から1時間15分ほど、 弁天の森キャンプ場のテントサイトから1時間35分ほどで登って来られました。 尾根道に出た所には道標が二つ立っていて、その支柱に「すりばち広場」と書かれていました。 尾根道の正面の奥が広場のような空間になっていますが、そこが「すりばち広場」なのでしょうか。 道標によると、右手の道は「見晴広場・鐘ヶ嶽・広沢寺」、 左手の道は「大山」、今登ってきた道は「キャンプ場・弁天の森(経路荒廃)」となっていました。
(右手の道は「梅の木尾根」, 「鐘ヶ嶽北尾根」, 「梅の木尾根」を参照)
かけがえのない自然をよいマナーでみんなで楽しみましょう。
草木を採ったり踏み荒らしたりしないようにしよう。
動物たちをおどろかさないようにしょう。
ごみは持ち帰りましょう。
東屋
道標「大山」に従って、左手の植林帯の尾根に続く幅の広い横木の階段を登っていきます。 5分ほど登っていくと、道標の立つ分岐があります。 正面の道は「大山」、右手の道は「巨木の森」、今登ってきた道は「鐘ヶ嶽」となっています。 左側にはしっかりとした東屋が建っています。 左手の樹木が少し低くなっているものの、周囲は樹木に囲まれていて展望は得られません。 かなり葉が出てきていましたが、桜の花も咲いていました。 丁度昼時になったので、ここで昼食タイムにしました。
東屋の屋根には短い避雷針のようなものがあり、雨樋から集めた雨水をパイプで引いてきて、 中央のテーブルの中にあるタンクに貯めるような構造になっていました。 柱には「熊出没注意」の貼り紙があって、食事をしていても何だか落ち着きませんでした。
お腹も満ちたところで、道標「巨木の森」に従って、右手の植林帯をジグザグに降っていきます。 3分ほど降っていくと、左手に続いていた金網柵が直角に折れ曲がっていきます。 道はその金網柵に沿って続いています。 少しすると柵から離れて、植林帯を更に降っていきます。 淡い色の花を咲かせたミツマタが所々に群生していたりもしました。 道自体は歩きやすくなっているので安心ですが、総じて薄暗くて味気ない植林地が続いています。 尾根の端の辺りまで来ると、谷越しに山並みを見渡せる所があったりもするので、 そんな景色を眺めたりしながら、引き続きジグザグに降っていきます。
(大沢分岐への道は「梅の木尾根」, 「鐘ヶ嶽北尾根」, 「梅の木尾根」を参照)
横木の階段混じりの道を降っていくと、東屋から27分ほど降った所からは、鐘ヶ嶽が見えるようになります。 植林帯が終わって、崩壊気味の雑木林をジグザグに降っていくと、やがて下の方に舗装路が見えてきます。 道は右手を流れ落ちる沢筋へと寄っていきます。 ガレ場に続く崩れかけた横木の階段を降っていくと、砂防ダムの下に小さな滝があって、 僅かながら水も流れ落ちていました。
二の足林道
滝を過ぎて植林地を抜けていくと舗装路に降り立ちました。 東屋から35分ほどで降りて来られました。 この舗装路は二の足林道というようです。 正面には「つどいの森」と題した大きな案内板がありました。 それによると、右にある一の橋から左にある三の橋にかけての一帯は「つどいの森」というようで、 散策路も巡っているようでした。
巨木の森は?
降ってきた所には、鉄柱に取り付けられた小さな標識があって、 「この経路は山林管理道です 立入禁止」となっていました。 あれ、「巨木の森」はどこにあったのでしょう。 途中には分岐らしい所は見かけなかったので、降ってきた植林地が「巨木の森」なのでしょうか。 数10年は経っていると思われる木はあったものの、「巨木」と言えるほど大きくはありませんでした。 以前には「巨木の森」だった所を植林して、今の姿になったということなのでしょうか。
谷太郎沢
案内板の脇には道標が立っていて、左手の道は「大山」、右手の道は「広沢寺」、 正面の沢へ向かっていく小径は「つどいの沢」となっています。 正面に流れている沢は谷太郎沢になります。 つどいの沢は谷太郎沢へ流れ込む支沢で、案内板には沢を渡ってそこへ通じる小径や橋が描かれていましたが、 それらしい橋は見当たりませんでした。 沢に降りていけるようになっていて、大汗をかく夏場には涼を得るのに良さそうな所でした。 上流にある砂防ダムから流れ落ちる水音を聞きながら、しばらく休んでいきました。 ひと息ついたところで、右手の道を降っていきました。
不動尻
林道を4分ほど降っていくと、谷太郎沢に橋が架かっています。 先ほどの案内図によると二の橋というようです。 橋を渡った所から小径が左手へと分かれて登っていました。 登り口に道標が立っていて、左手の道は「つどいの沢」となっていました。 先ほどの案内図に載っていた散策路のようでした。 その道を見送って林道を更に進んでいくと、1分もしない所に再び橋が架かっています。 先ほどの案内図によると一の橋というようです。 ここから左手へと谷太郎沢沿いに山道が分かれています。 角には道標が立っていて、正面の道は「広沢寺温泉バス停3.2km」、 左手の道は「煤ヶ谷3.5km」、今来た道は「大山4.5km・三峰山2.5km」となっていて、 真ん中には「不動尻」と書かれていました。 今回はここから谷太郎沢沿いに続く左手の道を進んでいくことにしました。
青少年自然歩道
左手の道へ入っていくと壊れた標識が落ちていました。 それによると、谷太郎沢沿いに続くこの道は青少年自然歩道の「不動尻〜谷太郎林道コース」というようで、 「歩道距離1,483m 林道2km」となっていました。 道は沢から5〜10mほど上の所に緩やかに続いています。 不動尻から9分ほど進んで小さな木橋を渡っていくと道標が立っていて、 その先の道は「煤ヶ谷バス停4.8km」、今来た道は「不動尻0.7km」となっています。 道標を過ぎて2分ほど進んでいくと、鎖が設置された岩場があります。 この青少年自然歩道の中では一番危なそうな所でしたが、 弁天の森の荒廃した道を歩いてきた身には楽勝で進んでいけました。 2分ほどで鎖場は終わって、その先へと進んでいきます。
注意
ハンターの皆さん! この附近は鳥獣保護区になっています。 猟犬の訓練はしないでください。
鳥獣保護区
ここは保護区域です。 鳥や獣を守ってください!
土砂流出防備 土砂崩壊防備 保安林
この区域は森林の持つ働きにより土砂の流出や崩壊を防ぐ目的のため指定された保安林です。
 (神奈川県)
岩場を過ぎて1分ほど進んでいくと、 左手から流れてくる支沢へ向かって横木の階段をジグザグに降っていきます。 支沢まで降りていくと木橋が架かっています。 その手前に道標が立っていて、木橋の先の道は「煤ヶ谷バス停4.6km」、 今来た道は「不動尻0.9km・大山4.7km」となっています。 木橋を渡って谷太郎沢沿いに更に進んでいくと、程なくして沢から少し高い所を進むようになります。 支沢を渡ってから9分ほど進んでいくと、左手からくる涸れ沢へ降っていきます。 道は沢筋を横切ってその先へ登っていきますが、右手すぐの所に谷太郎沢が流れているので、 ちょいと流れの所まで出てみました。 下流の先には砂防ダムがあるようで、その上流側が土砂で埋まって広くなった場所でした。
流れから引き返して砂防ダムを過ぎていくと、鎖が設置されている所がありました。 鎖場はすぐに終わって、横木の階段混じりの道を降り気味に進んでいくと、 1.5mほどの木梯子がありました。 梯子を降って沢沿いに降りていくと、谷太郎沢に木橋が架かっています。 その手前には道標が立っていて、木橋は「煤ヶ谷バス停」、今来た道は「大山・不動尻」となっていました。 木橋を渡って谷太郎沢の右岸へ渡っていきます。 1分ほど進んでいくと再び木橋が架かっています。 その橋を渡り返して、谷太郎沢の左岸を進んでいきます。
新緑が萌え始める季節で、沢沿いは良い雰囲気になっていました。 何が釣れるのか、沢に竿を伸ばして釣りをしている人を見かけたりもしました。
すぐ先に架かる長めの木橋を更に渡って、植林地へ入っていきます。 広くなったなだらかな道を進んで河原に出て、先ほどと同様な道標を過ぎていくと、 谷太郎沢に木橋が架かっています。 その手前にも道標が立っていて、木橋は「煤ヶ谷バス停」、今来た道は「大山・不動尻」となっていました。 この辺りは河川敷が広くて開けた感じになっていて、良い雰囲気の場所でした。 木橋を渡って右岸を進んでいきます。 1分ほど進んでいくと再び木橋が架かっています。 その橋を渡り返して、谷太郎沢の左岸を進んでいきます。 川辺にはキブシが淡い色の蕾を付けた房を幾つも垂らしていて、 間もなく綺麗な花が咲くようでした。
大小屋沢出合
やがて植林地の中に続く広い道になってきます。 そこを抜けると、谷太郎沢に木橋が架かっています。 その手前には「谷太郎沢」の標識が設置されていました。 左手からは大小屋沢が流れてきて、木橋の先で合流している所になっていました。 手元の地図によると、谷太郎沢と大小屋沢が合流して谷太郎川となって流れていくようです。 沢では家族連れが水遊びをしていました。
谷太郎林道
木橋を渡っていくと、すぐに舗装路に出ます。 ここは谷太郎林道の終点で、少し道が膨らんで、自動車数台を駐車できるようになっていました。 不動尻から40分ほどで到着しました。 これで山道は終わりになります。 周囲には、熊出没情報やヤマビルに関するものなど、看板が幾つか設置されていました。 それらを眺めたりしながら、ひと休みしていきました。
クマ出没注意!!
この附近でツキノワグマが目撃されました。 クマを近寄せないために、
・生ゴミ・残飯等を放置しない。
・畑に廃棄野菜を放置しない。
・音(鈴など)を鳴らして行動する。
 (目撃情報は清川村役場産業観光課)
釣り人の皆様へ
・渓流魚(ヤマメ・イワナ・ニジマス)の遊漁期間は次の通りです。
 3月1日〜10月14日(10月15日〜2月末日禁漁)
・15cm未満の渓流魚の採捕は県条例により禁止されています。
・自然環境の保全を心がけ、ゴミは必ずお持ち帰り下さい。
 (相模川漁業協同組合、谷太郎川マス釣り場)
ヤマビルにご注意ください!
活動期間:5月〜11月頃、雨中雨後の蒸暑い日は特に活動が活発です。 人や動物の体温や吐く息に反応し、尺取虫のように接近、吸着、吸血します。 登山道や獣道の落ち葉の下など湿った環境に生息します。 …(以下略)
ひと休みしたところで、煤ヶ谷バス停を目指して谷太郎林道を進んでいきます。 林道に出た所に道標が立っていて、正面の林道は「煤ヶ谷バス停3.0km」、 今来た谷太郎沢沿いの道は「大山5.8km・三峰山4.0km」となっています。 歩き始めると「これより下流 特別漁区 谷太郎川マス釣場」の看板が立っていました。 この川で釣りをする場合には遊漁券が必要なようでした。 河原にはテントが何組か設営されていて、中にはテーブル状の板床が並んでいました。 川を流れる水音を聞きながら林道を緩やかに降っていくと、 林道終点から9分ほどで、谷太郎川にが架かっています。 その手前が少し広くなっていて、駐車場のようになっていました。 看板なども幾つか並んでいました。
遊漁上の注意
1 此の釣場で遊漁される方は必ず相模川漁業協同組合連合会の発行する遊漁券をお求め下さい。
2 放流料金及び漁具漁法については、事務所の指定を守ること。
3 本漁場は特別漁区につき、相模川漁連傘下組合員でも指定された料金を納入して下さい。
4 遊漁者は道徳を重んじ、他人の迷惑になるような行為をしてはなりません。
 (相模川漁業協同組合連合会)
鳥屋持沢
橋を渡って更に林道を進んでいきます。 川向こうにテントが設営されていて、川遊びをしている家族連れを見かけたりもしました。 「これより上流 特別漁区 谷太郎川マス釣場」の看板を過ぎていくと、 左手に崩れかけた崖があって、全体が太い金網で覆われて補強されていました。 そこを過ぎていくと、谷太郎林道の看板がありました。 看板を過ぎて更に林道を進んでいくと、小さな沢にが架かっています。 林道終点から24分ほどの所になります。 手元の地図によると、この沢は鳥屋持沢というようです。 その手前から左手へと道が分かれていますが、ガードレールや鎖などで封鎖されていました。 上流の方には二段になった砂防ダムがあって、水が勢いよく流れ落ちていました。 この沢はヤマメの産卵場になっているようで禁漁区とのことでした。
車輌通行制限
この谷太郎林道は、森林経営のために作られており、一般道路と異なり、カーブがきつく、 防護施設等が十分でありませんので、下記以外の者の通行を禁止します。
1.林業関係者 2.地元関係者 3.林業沿線施設関係者
但し、制限速度(20km以下)、制限重量(14トン以下)を遵守し、悪天候時は通行しないこと。
 (神奈川県県央地区行政センター)
禁漁区
この沢はやまめの産卵場として増殖計画を実施しています。 限りある資源を増やす事に協力願います。
 (相模川漁業協同組合連合会)
橋を渡って更に進んでいきます。 小さな竹林を過ぎていくと、鳥屋持沢から4分ほどで、 右手に民家が二軒ほど建っていて、左手には「御安心処」がありました。 その前には道標が立っていて、正面の道は「煤ヶ谷1.2km」、今来た道は「不動尻3.8km」となっていました。 ここにも「熊出没注意」の貼り紙がありました。
遊漁者の皆さんへ
相模川の本支流で遊漁する場合、以下の事を必ず守って下さい。
・資源保護のため、産卵場の採捕はご遠慮下さい。
・体長制限 鯉18cm、マス12cm、うなぎ24cm以下の魚は採捕してはなりません。
・時間制限 夜網、夜釣は禁止です。
・友釣、ドブ釣専用地区では、他の漁法で漁獲は出来ません。
・竿釣は1人2本までとし、釣糸の長さは30メートルまでとします。
・漁場において遊漁承認証を監視員に求められた場合、何時でも提示して下さい。
・遊漁者は道徳を重んじ、他人の迷惑になるような行為をしてはなりません。
・遊漁についての詳細は、各単位組合事務所に問い合せて下さい。
・投網の遊漁については、各単位組合の指定した区域及び期間によるものとします。
・投網の日券については、購入した単位組合の区域内に限るものとします。
・遊漁者は県調整規則及び遊漁規則を守って下さい。
 (相模川漁業協同組合連合会)
緑は森呼吸 山火事注意
たばこ・たき火はよく消そう!
 (森林国営保険、神奈川県)
茶畑の脇を過ぎていくと「林道 谷太郎線」の看板がありました。 その少し先の山際には一際大きな看板もありました。 そこを過ぎていくと、民家が建ち並ぶ集落に入っていきます。 その入口には石仏が何体か並んでいて、脇には歌碑もありました。
道けわし 浮世七十路 風雪にたえて とわの平和を 祈り奉らん あづま
林道 谷太郎線
林道の規格・構造は、公道とは異なり、路肩の保全・法面の落石防止等の処置が十分ではありませんので、 利用される方は次の事を承諾厳守のうえ通行して下さい。
1.降雨降雪時にはスリップまたは落石の危険があります。
2.車のスピードは20km/時速以下として下さい。
3.夜間または濃霧のときの通行は避けて下さい。
4.見通しの悪い箇所での駐車は避けて下さい。
 (神奈川県県央地区県政総合センター)
一般車両通行禁止
この林道は、林業経営のためにつくられていますので、 一般道路と異なりカーブがきつく、又防護施設が十分ではありません。 下記以外の車輌の通行を禁止します。
1.林業関係車輌 2.治山林道関係車輌 3.地元関係車輌 4.林道沿線施設利用関係車輌
通行可能な方については、次の注意事項を厳守願います。
1.制限速度 20km/h以下
2.台風・集中豪雨・地震・積雪・路面凍結時は通行禁止
3.日没1時間から日の出1時間前までの時間帯は通行禁止
 (神奈川県県央地区農政事務所)
不動沢
桜でしょうか、民家の庭には綺麗な花を咲かせた木がありました。 清川リバーランドまで来ると、小さなが架かっています。 林道終点から36分ほどの所になります。 手元の地図によると、この下を流れているのは不動沢というようです。
水の尻沢
橋を渡って1分ほど進んで、ちょっとした切通しのような所を抜けると、再びが架かっています。 橋に設置されたガードレールに取り付けられた銘板によると、 この橋は水の尻沢橋で、この下を流れているのは水の尻沢というようです。
以前の地形図では、この沢は「川ノ尻沢」となっていました。 誤記だったのか、名称が変更になったのかはよく分かりません。
砂防指定地 水ノ尻沢
この土地の区域内において、掘さく、盛土、立木の伐採、その他一定の行為をする場合は、 県知事の許可が必要です。
寺家の谷橋
橋を渡って、集落の中の道を更に進んでいきます。 すぐに左手へ登っていく坂道が分かれていきますが、そのまま正面の道を進んでいきます。 橋を渡ってから4分ほど進んでいくと、道端に道標が立っていて、 正面の道は「煤ヶ谷バス停0.3km」、今来た道は「不動尻4.7km」となっていました。 そのすぐ先には、先ほど見かけたのと同じような「御安心処」が建っていました。 そこを過ぎていくと、右手を流れる谷太郎川に、立派な寺家の谷橋が架かっています。 橋の由来と関係があるのか、欄干には龍の絵が刻まれていたりもしました。
寺家の谷橋を見送って、谷太郎川沿いの道を進んでいきます。 赤い屋根の民家を過ぎていくと、左手へ戻るようにして登ってく坂道があります。 登り口に立つ道標によると、左手の道は「札掛・物見峠・三峰山」、正面の道は「煤ヶ谷バス停0.2km」、 今来た道は「大山・不動尻・谷太郎林道」となっています。 左手の道を見送って真っ直ぐに進んでいくと、道端にが建っていました。 祠の中を覗ってみると、小振りな鳥居が三方に立つ白木の社があって、 「日枝神社」「八阪神社」と書かれた札が納められていました。 祠の横には石祠が三つ並んでいて、それぞれ、 「大山咋神」、「健速須佐之男」、「稲荷社宇迦之御魂」と書かれた札が納められていました。 祠の前には白木の鳥居も立っていました。 弁天の森ハイキングコースの荒廃した斜面では進退窮まりそうになったりもしましたが、 どうにか無事に下山することができたことを報告していきました。
煤ヶ谷(すすがや)バス停
祠を後にして谷太郎川沿いに1分半ほど進んでいくと県道64号に出ます。 脇には「大乗妙典六十六部日本廻国供養塔」と刻まれた石碑の上に乗る石仏や、 馬頭観世音などが並んでいました。 道標も立っていて、今来た道は「不動尻−谷太郎林道・この先200m分岐 右は物見峠、直進は不動尻」となっています。 道路向かいにも道標が立っていて、左手の道は「宮ヶ瀬・半原越」、右手の道は「飯山・七沢」となっています。 右側を流れる谷太郎川に架かる橋を渡っていくと、すぐの所に煤ヶ谷バス停があります。 谷太郎林道の終点から50分ほどで到着しました。
本厚木駅(小田急小田原線)まで、[厚19][厚20]本厚木駅行きバスにて28分から33分、 1時間に1本程度の便があります。
 土日曜 ...12:04 13:04 14:04 15:04 16:04 17:04 18:04 18:29 19:04 20:04