まさかりが淵市民の森
散策:2009年02月中旬
【横浜市民の森】 まさかりが淵市民の森
概 要 宇田川にある民話の残るまさかりが淵と、それを取り巻く雑木林の森です。 森の中には広場や散策路が整備され、歩きやすくなっています。 今回は市民の森から少し離れた所から、谷を渡り丘を越えていくルートを歩きます。
起 点 横浜市 新道大坂上バス停
終 点 横浜市 吹上バス停
ルート 新道大坂上バス停…殿山橋…まさかりが淵…村上橋…吹上バス停
所要時間 1時間20分
歩いて... 雨季ではないので、まさかりが淵を流れ落ちる水は少なめでした。 宇田川にはカモが何羽も泳いでいて、風情のある眺めでした。 以前に見かけたディスクゴルフのコース設備は今回は見かけませんでした。 森の案内図も新たなものに作り変えられていて、雰囲気が少し変わっていました。
関連メモ まさかりが淵市民の森, 宇田川, まさかりが淵市民の森, 深谷市民の森
コース紹介
民話の残るまさかりが淵
戸塚駅(JR東海道線)の西口の先にある戸塚バスセンターからバスにのって新道大坂上バス停で下車します。 手前の歩道橋を渡って国道1号から分かれて西側に入っていく道を進んでいきます。 急坂を降った所の十字路を直進し、左へ曲っていく坂道を登っていきます。 坂の途中のT字路を右折して住宅地を抜け、小さな谷を渡っていくと、まさかりが淵市民の森の北東端に着きます。 起伏のある森を西の方角へ降っていくと、宇田川の畔に降り立ちます。 殿山橋を渡って左手へ進んでいくと、まさかりが淵があります。
まさかりが淵の伝説
今から200年前のある日、彦八という若い木こりがあやまってまさかりを滝つぼに落としてしまった。 滝つぼをのぞくと美しい娘が機を織っており、 「あなたのまさかりが滝の魔物を退治してくれた」お礼にと三日間ごちそうになった。 帰るとき「私はこの滝つぼの主。私のことを他人に言わないで。言うとあなたの命がなくなります」 彦八が家にもどると三年前に死んだと思っていた家族に 問い詰められ、娘の話をしてしまい、そのまま死んでしまった。 こんな物語を小さな供養塔とともに語り続けてきた滝がこのまさかりが淵です。
 「かながわのむかし話」より
宇田川を泳ぐカモの列
浅瀬になった川に入って正面からまさかりが淵を写してから、森の中にある広場などを散策しました。 寒い日でしたが、広場では子供達がボール遊びをしていたり、森の中を散策している人を見かけました。 森の散策を終えて宇田川へ戻り、下流へ向って左岸を進んでいきます。 川面にはカモが幾羽も列を成して泳いでいました。 竹林を過ぎていくと村上橋が架かっています。 その脇の十字路を左折して坂道を登っていきます。 途中にある二俣の左手の道を登って、二車線道路に出る手前の十字路を左折していきます。 高台に続く住宅地を進んでいくと国道1号の吹上交差点に出ます。 左折して歩道橋を過ぎた先にある吹上バス停から戸塚駅へと戻っていきます。
まさかりヶ淵(鉞ヶ渕)
汲沢町小無行三百十番地先の宇田川には、「鉞ヶ渕」と呼ばれる幅約八メートル、高さ約三.五メートルの滝があります。 この滝には、昔から次のような話が語り継がれています。
むかしむかし、この滝うらの大きな「やご」に大きい大蛇が住んでいたとよう。 深谷村の番場のあたりに「さき山」がいてなあ、この男が滝の上の山で木を切っていたとよう。 この山はでっかい木がいっぱいでなあ、昼間も暗くすごかったとよう。 男が一所懸命、木を切っているとよう、持っていたまさかりが吹っ飛んでなあ、滝の下におっこちてしまったとよう。 「これはしまった」と滝つぼをのぞいて見たらなあ、なんとたまげるじゃねえかよう、 滝つぼの底は明るくてよう、きれえで、その水の中に、またまたきれえなお姫さまが機を織っていたとよう。 さきやまは、おそるおそるまさかりをおっことしたことを話してよう、 「そこにあるわっしのまさかりを取ってくださらんか」と頼んだとよう。 するとなあ、「これですか」とひろい上げてなあ、 「わたしはここの主です、わたしがここにいることを人に言わないでください」 「もし約束を破れば、あなたの命はたちどころになくなります」といって渡してくれたとさあ。 さき山が、まさかりを肩に家に帰ってみるとよう、近所の人や親類の者が大勢集って念仏を唱え、 法事のまっ最中だったとさあ。 これはなあ、さき山がまさかりヶ渕の上の山に木を切りに出たきり帰って来ないので、 てっきり死んでしまったことと思ってなあ、今日は三回忌の命日だと言うんだよう。 そこえさき山が、ひょっこり帰って来たもんでなあ、 みんな驚いてなあ、色々話を聞きたがったと。 でも、さき山は、まさかりヶ渕の主の、あのきれいなお姫様との約束があるのであなあ、 決して話をしまいと思っていたと。 ところがなあ、ちゃんや、おっかあがしつこく聞くもんでなあ、 つい、まさかりを取ってもらったことを話してしまったとよう。 そしたらその場にばったり倒れてよう、そのまま死んでしもうたとよう。 それからこの滝を鉞ヶ渕というようになったんだと。(汲沢小史より)
鉞ヶ渕の民話には、これとは異なるお話もあるようです。