高尾山
散策:2008年10月上旬
【低山ハイク】 高尾山
概 要 高尾山は都心から1時間ほどで登り始めることができる人気の高い山です。 山頂からは条件が良いと富士山も望める素晴らしい眺めが広がっています。 今回は金比羅台歩道から自然研究路1号路に出て高尾山へと登っていきます。 高尾山からは、一丁平の先から小仏城山を巻いて日影沢林道を降っていきます。
起 点 八王子市 高尾駅
終 点 八王子市 日影バス停
ルート 高尾駅…登山口…320m峰…金比羅台園地…自然研究路1号路…城見台…山上駅…高尾山駅…かすみ台…浄心門…仏舎利塔…薬王院…いろはの森分岐…高尾山…もみじ台…大垂水峠分岐…一丁平…小仏城山分岐…小仏峠分岐…車止めゲート…日影沢…水場…日影沢園地…いろはの森分岐…小仏川…日影バス停
所要時間 5時間50分
歩いて... 金比羅台歩道は分かり易い道になっていました。 高尾山周辺の尾根からは山並みや街並みを見渡せる眺めが広がっていましたが、 遠くの方は霞んでいて、山頂から富士山は見えませんでした。 林道では日陰沢を流れる水が心地よい音を響かせていました。 沢に降りていける所が何箇所かあって、夏場には涼を得るのに良さそうでした。
関連メモ 湖のみち, 鳥のみち, 高尾山, 稲荷山, 小仏城山, 小仏城山, 小仏城山, 高尾山, 高尾山, 景信山, 高尾山, 小仏城山,
景信山
コース紹介
高尾(たかお)駅
高尾駅(JR中央線)から歩いていきます。
北口を出て正面の坂を降った所にある高尾駅前交差点を左折して、国道20号を進んでいきます。
高尾駅前第二交差点・高尾駅前第三交差点・浅川郵便局前交差点と過ぎていくと、 「日本橋から51km」の標柱が立っています。 河原宿バス停・両界橋東交差点と過ぎていくと、 左手へ曲がっていく所にJR中央線の第一浅川架道橋が架かっています。 その下を流れる南浅川の上流の方を見ると、砂防ダムから流れ落ちる水が心地よい音をたてていました。 南浅川に架かる両界橋を渡って、国道20号をその先へと進んでいきます。
(写真は両界橋から南浅川の上流方向を写したものです)
小名路バス停の先を西浅川交差点を直進していくと、 右手に西浅川児童遊園という名前の小さな広場がありました。 ブランコや雲梯などがある静かな広場になっていました。 そこを過ぎていくと、南浅川が二手に分かれている所があります。 手元の地図によると、右手は小仏川、正面は案内川というようです。 小仏川には上椚田橋が架かっています。 手前には道標が立っていて、この先の道は「京王線高尾山口駅 徒歩約10分」、 これまで歩いてきた道は「JR高尾駅 徒歩約15分」となっていました。 橋を渡っていくと、右手の小仏川沿いにはコスモスが綺麗な花を咲かせていたりもしました。
(写真は小仏川沿いに咲くコスモスです)
京王線のガードへと続く道を左手に分けたすぐ先に落合交差点があります。 そこから右手へと道が分かれていきます。 角には石標が立っていて、「是ヨリ右 金ひら宮 高尾山ちか道入口」、 「是ヨリ本堂迄 本道四十四丁 ちか道三十四丁」と刻まれていました。 降ってくると見える向きに道標が立っていて、 今歩いてきた道は「JR高尾駅15分」、正面の道は「京王高尾山口駅7分」となっていました。 また道路の左手には「ろくざん亭入口」の看板も立っていて、右手の道を指していました。 今回はここから右手に続く「ちか道」を高尾山へと登っていきます。
手元の地図では、落合交差点のある所は「西浅川南交差点」となっていますが、名前が変わったのでしょうか。 (写真は道路の左側から入口を写したものです)
登山口
民家の間に続く路地を進んでいくと、程なくして登り坂になってきます。 左右に分かれていく路地を見送って真っ直ぐ登っていくと、右手に趣きのある建物があります。 先ほどの看板にあった「ろくざん亭」になるようです。 そこを過ぎて、正面の高みにある民家を左手から廻り込むようにして続く坂道を登っていくと、 民家の玄関先に出ました。 行止まりなのかと思っていると、左手の塀の角から山道が分かれていました。 その入口には標識が取り付けられていて、左手に登っていく横木の階段は「高尾山頂」、 今来た道は「ろくざん亭経由JR高尾駅」となっています。 高尾駅から25分ほどで到着しました。 今回はここから左手に続く横木の階段を登っていきます。
注意
イノシシによる農作物被害のため、東京都知事の許可を得て、 この付近に、捕獲のため罠を仕掛けてあります。 充分注意して下さい。
 (八王子市農林課)
緑色の手摺が設置された横木の階段を登っていきます。 登り始めの辺りには夏草がかなり生い茂っていましたが、次第に少なくなってきて、 分かりやすい道になってきます。 右手に金網が続くようになると、U字形に抉れた道を登るようになります。 登山口から2分半ほど登っていくと、横木の階段は終わりになります。 左手には黒色と黄色のトラロープが張られていて、 「植物保護のため立入らないでください」の札が下げられていました。 雑木林の尾根に続く道はU字形に抉れていたりもしますが、 それほど深くはないので歩きに難くはありません。 道が二俣に分かれている所がありますが、すぐ先で合流します。 片方の道はロープで柵がされていたりもしました。 柵のされた方の道は通行止めということなのでしょうが、 様子をうかがってみても、危なそうな感じはしませんでした。 そんな所がこの先にも何箇所かありましたが、いずれも危険な様子はありませんでした。
岩が少し剥き出した所を過ぎていくと、尾根の左斜面を進むようになります。 登山口から11分ほど登っていくと、右手の斜面に僅かな踏み跡がありました。 歩き易い道は正面へと続いているのですが、上の方には赤テープも見えていたので、試しに登ってみました。 崩れ易い土になったかなりの急斜面で、辺りの木の枝や根に捉まったりしながらでないと、 ずり落ちてしまいそうになります。 そんな急坂を2分ほどかけて登り切ると、こじんまりとした尾根に着きました。 登り着いた所には頭を赤く塗られた境界杭があって、その脇には林野庁の設置する「境界見出標202」もありました。 右手の方に少し伸びた緩やかな尾根になっていましたが、名前などを記したものは見かけませんでした。 手元の地形図によると、320m峰の東200m辺りにある標高300mほどの尾根の肩のようでした。 周りは樹木に囲まれていて展望は得られません。
320m峰
尾根の肩からは右手へと細い踏み跡が降っているようでしたが、 左手に続く明瞭な踏み跡を降っていきました。 登ってきた道と比べて格段に歩き易い道を降っていくと、先ほど分かれてきた広めの道に降り立ちました。 登るのならこちらの道からにすれば良かったと思いながら、 左側が植林帯になった尾根道をその先へと進んでいきました。 1分半ほど進んでいくと尾根の背に着きました。 右手からも細めの道が合流してきていて、今歩いてきた道との間には尾根が降ってきていました。 その尾根の少し先にある高みが、手元の地形図にある320m峰のようで、 ここはそのすぐ南側の鞍部になるようです。 高みへと続く踏み跡程度の道も見つからなかったので、登ってみるのは止めておきました。 右手からの道を合わせて、馬の背のようになった広い尾根道を進んでいきます。
植林帯と雑木林を分ける尾根の左斜面に続く広めの道を緩やかに登っていくと、再びロープ柵がありました。 ここでも二俣に分かれた道はすぐ上で合流していましたが、特に危なそうな感じではありませんでした。 一段高い尾根に出て、右斜面に続く緩やかになった道を進んでいきます。 2分ほどすると、左手に並行して続いてきた尾根に乗ります。 そこから広めで緩やかな登りになった尾根道を進んでいきます。 ロープ柵の施された二俣を過ぎていくと、登り傾斜が少し増してきて、 横木の階段が設置されていたりもします。 その先のちょっとした岩場を登っていくと、緩やかな尾根道になってきます。 正面の尾根を左手から巻くようにして進んでいくと、登り傾斜が増してきます。 階段などが設置されていたりもしますが長くは続きません。
金比羅台園地 (標高387m)
大きな樹木の横を過ぎていくと緩やかな道になってきます。 左手の樹木が遠退いて明るくなった斜面に続く細い道を進んでいくと、横木の階段が現れます。 その階段をひと登りすると踊り場に出ます。 角に立つ道標によると、左手の横木の階段は「高尾山口駅1.1km」、右手の道は「高尾山頂2.7km」、 今登ってきた道は「JR高尾駅2.3km」となっています。 そこから右手に続く横木の階段をひと登りすると、広くなった金比羅台園地に着きました。 麓の登山口から30分ほどで登って来られました。 園地には「金比羅台園地 標高387m」の標識が立っていて、 ベンチも幾つか設置されていました。 山際には「金比羅社」の扁額が架かる鳥居が立っていて、石段の上には祠が建っていました。
高尾山の利用ルール
〜素晴らしい自然を後世に〜
多様な動植物に恵まれた自然環境や景観を守り、 このすばらしい高尾山の自然を後世に引き継げるよう大切にしましょう。
1.計画や準備を万全にする
2.ゴミは必ず持ち帰る
3.登山道を外れて歩かない
4.動植物は大切にする
5.火の始末をきちんとする
6.トイレなどの公共施設をきれいに使う
7.ペットにはリードをつける
8.マウンテンバイク等車両を乗り入れない
9.生き物にエサをやらない
 (高尾地域連絡会)
振り返ると、山並みの奥には街並みなどを見渡せる眺めが広がっていました。 脇に設置された自然研究路1号路の「解説板4」によると、 眼下の街並みは八王子で、その奥の方には池袋・新宿・東京タワー・東京湾などが見渡せるようでした。 この時には遠くが少し霞んでいてはっきりとはしませんでしたが、 新宿の高層ビル群や東京タワーと思われるものは何とか見えていました。 景色を眺めたり、脇に設置されている解説板を読んだりしながら、ここでひと休みしていきました。 解説板によると、麓の登山口からこの園地まで登ってきた道は金比羅台歩道というようです。 また、現在では高尾山から東京湾までの距離はおよそ50kmですが、 2万年ほど前は新宿の辺りまでが海で、12万年ほど前には吉祥寺の辺りまでが海だったようです。
自然研究路1号路
金比羅台園地からその先へ続く広くて緩やかな土の道を進んでいきます。 沿道にある歌碑などを見ながら1分半ほど進んでいくと舗装道に出ます。 角に立つ道標によると、正面の道は「高尾山頂・ビジターセンター2.6km」、 左へ降っていく道は「高尾山口駅1.5km」、 今来た道は「金比羅台をへて高尾山口駅・高尾駅」となっています。 左手から登ってきて正面へ続く舗装路は自然研究路1号路になります。 先ほどの金比羅台園地を経ていく枝道もあるようですが、主ルートはこの舗装路になります。 舗装路は高尾山口駅から薬王院まで続き、その先も高尾山の山頂まで広い道が続いています。 今回は正面に続くこの1号路を高尾山の山頂まで歩いていきます。 右手に立ち並ぶ石柱や石仏などを過ぎて、その先へと登っていきます。
城見台
雑木林に続く広い舗装路を登っていくと、3分ほどで道が膨らんだ所に着きます。 脇に立つ標柱によると城見台というようですが、 周りは樹木に囲まれていて、展望はほとんど得られません。 城見台を後にして、舗装路をその先へと進んでいきます。
火災の芽 摘んで緑の 八王子
 (八王子消防署、八王子市消防団、八王子山火事防止協議会、関東森林管理極)
山上駅
信仰の山「高尾山」の表参道になっているので、沿道には仏像などが点々と設置されていたりもします。 大きな杉の切り株が幾つも道端にあって、歴史の古さを実感したりもします。 道標「高尾山頂」の立つ所を過ぎて更に登っていきます。 舗装路には尖った小石が埋め込まれていて滑り止めになっているようでした。 傾斜もかなりあって、暑い夏場だと結構汗をかきそうな坂道が続きます。 城見台から8分ほど登っていくと、左下にエコーリフトの山上駅があります。 1号路から分かれて左手へ降っていくとすぐの所に乗り場があります。 「明治の森国定公園 ハイキングコース案内図」と題した大きな案内板が設置されているので参考にしましょう。 今歩いている1号路である表参道コースの他に、2号路〜6号路や奥高尾縦走コースなどが紹介されていました。
1号路 【表参道コース】 山麓…(3.8km,1時間30分)…山頂見晴台
2号路 【霞台ループコース】 かすみ台周辺ループ(0.9km,30分)
3号路 【カツラ林コース】 神変山…(2.4km,1時間)…山頂見晴台
4号路 【吊り橋コース】 神変山…(1.5km,45分)…山頂見晴台
5号路 【山頂ループコース】 大見晴台一周(0.9km,30分)
6号路 【びわ滝コース】 山麓…(3.3km,1時間30分)…山頂見晴台
(「神変山」というのは、浄心門や神変堂のある所を指しているものと思われます)
高尾山駅
山上駅から元の道に戻って、道標「高尾山頂2.0km」に従って、舗装路をその先へと登っていきます。 尾根の右斜面に出て緩やかになった道を進んでいくと、 趣きのある休憩所の建物のすぐ先の右手にケーブルカーの高尾山駅がありす。 周囲には店などが建ち並んでいます。 左手が開けていて、展望地にもなっています。 ベンチや望遠鏡なども設置されているので、ひと休みしていきました。 手前の樹木に少し邪魔されながらも、多摩丘陵の奥には新宿から横浜にかけての眺めが広がっています。 炭火焼の三福だんご(大福・幸福・裕福)やハスカップソフトクリームを売っている店もありました。 不老長寿の実というハスカップとはどんな味がするのかと思って、ひとつ買って食べてみました。 紫色をしたソフトクリームでしたが、味の方はどう違うのかよく分かりませんでした。
ハスカップ
北海道勇払平野(苫小牧市を中心とする平野)に自生するスイカズラ科属の植物です。 ハスカップはアイヌ語のハシカブ("枝の上に沢山あるもの"という意味)に由来しており、 和名はクロミノウグイスカグラ(黒味鶯神楽)といいます。 実はカルシウム、ビタミン、アントシアニン、鉄分などの栄養にとみ、不老長寿の実とも言われていますが、 時間とともに液状化するため生のままの保存が難しく、酸味が強いため加工品が流通の中心です。 当店のソフトクリームはりんご果汁とあわせ、ブルーベリ−のような爽やかな味に仕上げてあります。
ハスカップとは
ハスカップとは北海道に自生する植物で、スイカズラの様な花が咲き、濃青の実がつきます。 独特の酸味と甘みを持つ果実はビタミンC,カルシウム、鉄分を豊富に含み、 不老不死の果実として知られております。 大量生産が難しく、北海道を除きハスカップ商品を扱うのは都内で1,2店舗のみです。
なぜ高尾山でハスカップ?
八王子市と北海道苫小牧市は姉妹都市関係を結んでおり、 毎年、高尾山に苫小牧市から沢山の登山客を迎えております。 そこで苫小牧市の花であるハスカップ商品を友好の証として高尾山の当店で扱うようになったものです。
かすみ台
「薬王院15分・山頂40分」や「さる園・野草園・薬王院・山頂」の道標に従って、 高尾山駅からその先へと続く広い舗装路を進んでいきます。 リフトやケーブルカーで登ってくる人も多くいるようで、ドンドンと人の数が増えてきます。 高尾山の山頂までは広い道が続いているし、「登山」という雰囲気はほとんど感じられません。 高尾山駅から1分半ほど進んでいくと、開けたかすみ台に着きます。 右手からは高尾山駅からの道が合流してきます。 また自然研究路2号路が横切っている所にもなっています。 ここは麓から11丁目になっているようで、「拾壱丁目」と刻まれた石碑があり、 「十一丁目茶屋」という名前の店もあります。 右手にはログハウスの「高尾ウッディキャビン」があって、高尾山の自然などが紹介されています。 ここからも左手が開けていて、山並みを見渡すことができます。
高尾山風致保安林
名所、旧跡と調和した森林の自然の美しい風景は私達の貴重な宝です。 国では特にすぐれた森林の美しさを保存していくために「風致保安林」を設けています。 高尾山付近一帯の森林を昭和4年に風致保安林に指定して、その風致の維持と向上をはかってます。 美しい風景は心をいやすための最大の恵みです。 私達のために森林を大切にしましょう。
 (高尾森林センター)
国際森林念記念の森案内図
国際森林念記念の森は、国際森林年(1985年)を記念して、 森林の役割や森林を守り育てることの大切さを理解して頂くために、ここ高尾山国有林に設定したものです。 この記念の森を、多くの皆さんに親しんで頂くため、 展示林や学習の歩道・森林浴の歩道、展望台などを整備しています。
 (関東森林管理極)
自然研究路2号路
霞台周辺は、1号路をはさんだ北側にはブナやイヌブナの落葉広葉樹林が、 南側にはカシやヤブツバキなどの常緑広葉樹林が広がっています。 2号路は南北をぐるりと一周するコースで、 北側に下ると蛇滝、南側に下ると琵琶滝が水しぶきを上げています。
 (高尾自然公園管理センター)
道標「薬王院・高尾山頂」に従って、かすみ台からその先へと進んでいきます。 1分ほどの所にある「サル園・野草園」を過ぎていくと、道端にたこ杉があります。 以前にはなかったのですが、この時には道との間に金網が設置されていました。
市指定天然記念物 たこ杉(蛸杉)
高さ37メートル、目通り幹囲約6メートル、樹齢およそ450年の大杉で、 高尾山内にある都指定の飯盛杉に次ぐ大木である。 「蛸杉」とは、 「昔参道開さくの際、盤根がわだかまって工事の邪魔になるところから伐採しようとしたら、一夜にして根が後方に屈折した」 との伝説と、その根が「たこの足」に似ているところから呼ばれるようになったものである。
 (八王子市教育委員会)
「たこ杉」からのお願い
・根っこにのぼらないで!!
・幹や根にさわらないで!!
わたしも450歳(年)を越えました。 病気が心配で、特に靴底の泥や雑菌がからだによくないそうです。 皆さんのご協力をお願いします。
浄心門
たこ杉を過ぎて2分ほど進んでいくと浄心門があります。 金比羅台園地から40分ほどで到着しました。 ここから左手に自然研究路3号路が、右手に自然研究路4号路が分かれていて、 自然研究路2号路が横切っています。 右手に「高尾山」、左手に「薬王院」、正面に「霊気満山」と書かれた板の架けられた浄心門を抜けていきます。
自然研究路3号路
1号路の浄心門から高尾山の南斜面を横切り、山頂へと登る静かなコースです。 ほぼ等高線に沿ってつくられた山道は起伏が少なく、歩きやすい。 常緑広葉樹に針葉樹のモミが混じり、つる植物も見られ、 また山頂付近では、アカマツ林がモミ林に移り行く森林の遷移のようすが観察できます。
自然研究路4号路
イヌブナの自然林が残る高尾山の北斜面を横切り、1号路につながるコースです。 春の新緑と秋の紅葉がすばらしく、早朝、谷間に響き渡る夏鳥のさえずりもすがすがしい。 コースの中ほどには、つり橋があります。
 (高尾自然公園管理センター)
1. ここから高尾山長までの1.5kmに高尾山の主要な樹木70種類、200枚の樹名板を標示しています。
1. これらの樹名板は、緑の水の森林基金を活用し、 国土緑化推進機構が東京営林局高尾森林センターの協力を得て設置したものです。
1. 森林浴を楽しみながら、高尾山の樹木に親しんで下さい。
 (国土緑化推進機構関東森林管理局高尾森林センター)
浄心門のすぐ先の左手に神変堂があります。
神変堂
神変大菩薩は、又の名を役の小角或は役の行者と申され、奈良時代の山岳行者であります。 後世、修験道(山伏)の開祖と崇められております。役の行者は、日本全国の霊山・霊場に 修行して、数々の不思議な御霊験を残されましたが、ここ高尾山においても、 諸願成就の御誓願をたてられて、このお堂に安置され、多くの御信徒の信仰をあつめております。 御法号は「南無神変大菩薩」とお唱えします。
 (高尾山)
妙童鬼・善童鬼
こちらに並ぶ二匹の鬼の像は、むかって右側が前鬼(妙童鬼)、左側に後鬼(善童鬼)といいます。 その昔、赤目と黄口という鬼の夫婦が現われて、村の子供をさらっていきました。 村人に相談された役行者(神変大菩薩)はたちまちに山奥の鬼の住処を探すと、 反対に鬼の子供を一匹隠してしまいました。それに気付いた鬼の夫婦は、怒って役行者に 襲いかかりますが、役行者の験力にかなう筈がありません。たちまちに降参した鬼の夫婦は、 心を悔い改めて人の為に尽くす心を持つのを条件に、子供を返してもらい、 そのまま役行者の従者として仕えるのを誓いました。 赤目は前鬼(妙童鬼)となり、水瓶を持ち役行者の山中修行にはかかせない水を汲み、 黄口は後鬼(善童鬼)となり、背中に笈を担ぎ手には斧を持ち役行者が修行する道を切り開き、 薪を切り役行者に尽くすのです。この前鬼・後鬼の像は、自分の為ではなく、まず先に 人々の救済、そして幸せを願うという心、すなわち菩提心を表わすと共に、 人につくし許しあい信じあう仏の慈悲を象徴する姿でございます。
 (大本山高尾山薬王院蔵書)
神変堂を過ぎて、赤い灯籠が立ち並ぶ道を進んでいくと、道が左右に分かれています。 角には「南無飯縄大権現」と刻まれた大きな石柱が立っています。 右手は緩やかな道で、左手は108段あるという階段道になりますが、今回は左手の道を進んでいきました。 途中で二度ほど踊り場のような所がある石段を息を切らせながら登っていくと、 その先は赤い灯籠が立ち並ぶ緩やかな道になっていました。 途中の樹間からは、二瘤になった山並みを見渡せたりもしました。
百八の石の階段
この階段は百八段あります。 百八とは、人間の限りない悩みや苦しみの煩悩を意味するものです。 ご本尊様の加護により、かかる苦しみ悩みを踏み越えるよう、一歩ずつ 「なむ、いづなだいごんげん」と念じながら、この石段をお登りください。
 (大本山 高尾山薬王院)
仏舎利塔
緩やかになった道を2分ほど進んでいくと、先ほど分かれてきた道が右手から合流してきます。 その間から手前の高みへ戻るようにして坂道が続いています。 その入口には「高尾山育喜苑」と刻まれた石柱が立っていて、 その脇には「有喜苑奉安」と出した石碑があって、 釈迦御真身佛舎利塔・修験道紫燈護摩壇・百観音御砂踏霊場・護国英霊碑・愛眼千手千眼観音の名が連ねられていました。 「南無百観音」,「南無護国英霊」,「愛眼千手千眼観」と書かれた幟が立ち並ぶ坂道を登っていくと、 なだらかな山頂の奥に、「高尾修験」,「根本道場」と刻まれた石柱がある玉垣で囲まれた護摩壇があり、 その奥に白くて大きな「高尾山佛舎利奉安塔」がありました。 その横や裏手には英霊碑や愛眼碑やお砂場霊場などがある厳かな場所になっていました。 何だかハイカーが気軽に入っていくような所ではなさそうに思えたので、 様子を確認しただけで早めに引き返しました。
左右の道が合流している所まで引き返して、 案内標示「薬王院約300mを経て山頂約1.2kmに至る」や 「薬王院5分・高尾山頂30分」に従って、「権現茶屋」の前を過ぎてその先へ進んでいきます。 道の右手には「杉苗奉納者御芳名」を記した板が塀のようにズラリと並んでいました。 また左手には杉の巨木が並木を作っていて、天狗の腰掛け杉というのもありました。
お杉苗の御奉納について
古来より高尾山信仰の特色として、お杉苗のご奉納があります。 これは信徒の方々が、御本尊に御祈願をなされ、その願いが成就した御礼詣りの時にお山へ御杉苗料を奉納されます。 当寺はこの浄財をもって山林の護持に努めて参りました。 人々の篤い信仰心と温かい愛情の蓄積の賜ものとして樹齢千年に及ぶ大樹もございます。 ご来山の皆様方にこの大自然保護につきまして深い御理解と御協力をお願い申し上げます。
 (高尾山)
高尾山の杉並木
この巨大なる杉並木は、昭和34年と同41年の2回の台風災害により、その数は大変少なくなりました。 しかし、現存する杉のうち、大きなものは目通り4〜5米もあり、樹齢は壱千年ともいわれ、 東京都内では他に例のない杉並木といわれております。
 (高尾山薬王院)
都天然記念物 高尾山のスギ並木
高尾山薬王院境内に接する参道に植えられたこのスギ並木は、参道下にある巨杉とともに、 都内ではまれに見るもので、その数およそ十数本ある。 昭和41年9月24日に襲った台風26号によってかなりの被害を受けたが、 青梅市の御岳神社参道のスギ並木よりも巨樹がそろっている。 このスギ並木の中での巨樹は、目通りが幹囲約7m、高さ約45mに達している。 なお、すでに老杉であるため、根もとに近いところが空洞化しているものもある。
 (東京都教育委員会)
天狗の腰掛け杉
高尾山に住むと伝えられる「天狗様」が腰掛けて物見をしてござると語り伝えられるのがこの大杉。 天狗様は高尾山の精霊とも言うべき存在で、御本尊飯縄大権現の信仰の霊域を護るため、 この大杉の高みの枝に腰掛けて登山参詣の人々を見守ってござる。と云うのである。 天狗様は高尾山の生きとし生ける物を代表する正義の味方。 それを宿す御霊木である樹齢七百年以上と言われる注連縄の懸けられた杉の木を大切に守ってゆきたい。
 (高尾山薬王院、高尾山武相講)
塀のように板が並んだ所を過ぎて茶店の所まで来ると、 右手の石段の上に四天王が安置されている立派な山門があります。 山門をくぐっていくと、本堂の一段下にある広い境内になります。 ここからもかすみ台からと同じような山並みを見渡せる眺めが広がっていました。 天狗像や御護摩受付所やお札授与所などを過ぎて境内の奥へ進んでいくと、右手へ登っていく石段があります。 道は正面にも続いていますが、 角に立つ道標「高尾山頂・ビジターセンター0.8km」に従ってその石段を登っていくと、 「開運除厄」と書かれた朱塗りの仁王門があります。
四天王像
広目天 軸と筆とを手にもって 澄んだまなざしさしむける 広く見る目でしっかりと 大きな社会を守ります
多聞天 宝塔槍を手にもって すなおに耳をかたむける 福徳たちまち集って 豊かな社会を守ります
持国天 よろいかぶとに身をかため するどい独鈷を光らせる 心の悪魔をうちくだき 清らかな社会を守ります
増長天 剣を手にして勇ましく 無数の鬼をこらしめる おごれる心をうちのめし 安らかな社会を守ります
東京都指定有形文化財(建造物) 薬王院仁王門
三間一戸八脚門、一重、寄棟造り。 間口の寸法は3.63m、奥行2.72mある。 高尾山不動堂(薬王院奥の院)が寛永年間の建築であり、 鐘楼にかける銅鐘が寛永9年(1632)の鋳造であることから、 この門も大体、江戸初期の創建と考えられる。 昭和34年の伊勢湾台風により破損を受け復元した。 仁王像を安置してあり、その胎内収蔵木礼銘に 「告貞亨元甲子年六月吉祥日、奉再営仁王当山本尊薬師堂、 延宝5年11月晦日煙焼、其時・・・」とある。
 (東京都教育委員会)
薬王院
仁王門をくぐった正面に薬王院の本堂があります。 浄心門から30分ほどで到着しました。 引きがないので右手斜めから写しました。 左手の石段を登っていくと朱塗りの薬王院飯縄権現堂がありますが、 今回は本堂の右手へ進んでいきました。 幾つか並んだお堂を過ぎていくと、本堂の裏手から登っていく石段があります。 その登り口には「高尾山方面 徒歩約20分」の看板が出ていたので、その石段を登っていきました。
高尾山略記
開創 当山は天平16年(1200有余年前)、行基菩薩が聖武天皇の勅願を奉じ、東国鎮護の総祈祷寺として開山された。
中興 今から600年前、俊源大徳がこれを中興し、併せて飯縄大権現を祀かかい修験道の根本道場とした。
宗派 現在は新義真言宗智山派に所属する大本山であり、高尾山薬王院有喜寺と称する関東三山の一つである。
お護摩 お護摩の火は智慧の火であり、護摩木は煩悩をあらわし、この火を通じて全てのものを清浄にし、 御本尊の無限の力と信ずる者の力が一体となるとき、「お護摩の功徳」が生ずる。
杉苗の奉納 当山を信仰する人々が御本尊に祈願をこめる時、また、祈願成就の御礼に奉納下さるわけで、 大自然林の育成に力添えすることである。
坊入りについて 遠来の御信徒、ご講中参拝団並びに一般のご信徒の方々に、 精進料理をご接待いたします。詳しくは本坊にてお尋ね下さい。
 (高尾山薬王院)
十善戒
・不殺生 あらゆる生命を尊重しよう
・不倫盗 他人のものを尊重しよう
・不邪婬 お互いを尊敬しあおう
・不妄語 正直に話そう
・不綺語 よく考えて話をしよう
・不悪口 優しいことばを使おう
・不両舌 思いやりのあることばを話そう
・不慳貧 惜しみなく施しをしよう
・不瞋恚 にこやかに暮らそう
・不邪見 正しく判断しよう
日々の生活で実践して仏の教えを体感しよう。
石段を登っていくと、薬王院飯縄権現堂を経てきた道に出ます。 そのすぐ先から石段が始まります。 角に立つ道標「高尾山頂」に従って、扉の開けられた石段を登っていくと高尾山不動堂があります。 その右手を過ぎていくと再び扉があります。 先ほどの扉もそうですが、夜間は立入禁止になっていて閉じられるようです。 道標「高尾山頂」に従って、扉の先へ進んでいきます。
東京都指定有形文化財 高尾山不動堂
この不動堂は高尾山薬王院の奥院であり、江戸時代初期の建造物として優秀なものである。 構造および規模は、木造、厚板銅版葺き宝形造、梁間、桁行とも三間であり、 間口、奥行はともに6.60メートル、四方回り縁で、様式から寛永年間(1624〜44)の建築になるものと認められる。 なお、附の須弥壇も同時代に造られたものであろう。
東京都文化財保護条例(昭和51年3月31日改正)により、 文化財の指定種別を都重宝から東京都指定有形文化財に変更しましたので、 石造標識については、このように読み替えて下さい。
 (東京都教育委員会)
都重宝 高尾山奥之院不動堂
江戸初期寛永年間の建造にて、当時の風格をよく今日に伝えたり。 依って去る昭和28年東京都重宝に指定さる。 本尊大聖不動明王、両脇童子、並びに開山行基菩薩尊像、中興俊源太徳尊像を安置す。 昭和34年復元解体工事を完成す。
 (大本山 高尾山薬王院)
いろはの森分岐
扉を過ぎていくと、幅の広いボードウォークの階段になります。 不動堂の裏手の尾根に出て右手へ曲がっていくと、ボードウォークが広がった所があります。 ベンチが幾つか設置されていて周囲は樹木に囲まれ、ひと休みしていくのに良さそうな所でした。 そこを過ぎていくと土の道になります。 横木の階段を少し降っていくと、雑木林に続く広くて緩やかな尾根道になってきます。 金比羅台園地から時折見かけていましたが、 高尾山の周辺にはサルが出没するようで、可愛らしいサルの絵が描かれた注意書きが立っていたりもします。 やがて現れる横木の階段を登り切って緩やかな尾根道を進んでいくと分岐があります。 角に立つ道標によると、右手へ分かれていく道は「日影沢・高尾山口方面(いろはの森・学習の歩道)」、 左手へ曲がっていく道は「大見晴台・大垂水峠方面(学習の歩道)」となっていますが、 左手へ曲がっていく尾根に続く自然研究路1号路をそのまま進んでいきます。
サルや野生動物にエサを与えないで下さい
ゴミは持ち帰りましょう
この看板は、高尾山を訪れる人たちに安心して自然を楽しんでもらうため、 八王子市追い払い駆除隊・(社)八王子青年会議所・高尾山を活動の拠点とする八王子森林パトロール隊・ ボランティアが協力して設置したものです。
 (八王子市農林課)
いろはの森
この森林には「いろは」48文字をそれぞれ頭文字とする樹木を選んで表示してあります。 中には、昔から愛されている地方名で示したものもあります。 選んだ樹木の大部分は高尾山に自生しているものです。 きれいな花の咲く木、赤い実のなる木、常緑の木、落葉する木、太い木、細い木など、 様々なものがあります。 皆さん、「いろはの森」で森林浴を楽しみながら、48種類の樹木と友達になって下さい。(行程:約60分)
 (関東森林管理局、高尾森林センター)
少し先にある横木の階段を登って緩やかで広い尾根道になってくると、立派なトイレがあります。 その先で、高尾山を取り巻いている自然研究路5号路が横切っていて、自然研究路4号路も分かれていきます。 この時には土砂崩れのために通行止めになっている自然研究路もあるようでした。 ここは正面に続く舗装路になった坂道を登っていきます。
自然研究路5号路
山頂のすぐ下を一周する平坦なコースです。 雑木林、スギやヒノキの植物帯など、人のくらしと係わりの深い林が続きます。
 (高尾自然公園管理センター)
高尾山を歩くみなさまへ
高尾山一帯は、国定公園の特別地域に指定されています。 自然公園を維持するため、お願い事がたくさんあります。 ご協力をお願いします。
ゴミ持ち帰り運動実施中。生ゴミも動植物に悪い影響を及ぼします。
歩道や広場以外には入らないでください。山頂周辺は植生復元運動を行っています。
動植物はもちろん落ち葉や枯れ枝もたいせつに。すべてのものが自然界の一員です。
キャンプ(テント張り)は禁止です。(キャンプ指定地を除く)
たき火禁止です。コンロ等を使用する際には、火元に注意してください。
その他、施設利用上、制限させていただく事があります。
 (高尾自然公園管理センター)
土砂崩れのため、以下のコースが通行止めになっています
・6号路、2号路、蛇滝道
地盤がゆるんでいるため、その他のコースもご注意下さい
・5号路(南側)、4号路
高尾山 (標高599m)
舗装路の坂道を登っていくと、程なくして高尾山の山頂に着きます。 薬王院から20分ほど、麓の登山口から2時間10分ほどで到着しました。 山頂はとても広くなっていて、茶店や自動販売機などが幾つもあります。 ケーブルカーやリフトを利用すれば手軽に登ってくることが出来るとあって、この時には超満員でした。 山頂には「十三州大見晴台」の碑が立っていて、傍には三角点もあります。 十三州を見渡せるとのことですが、この時には少し霞んでいてはっきりとはしませんでした。
十三州について
駿河(富士山)、 甲斐(南アルプス)、 信濃(北アルプス)、 越後(上越山塊)、 上野(上州三山)、 下野(日光山塊)、 常陸(筑波山)、 上総(房総半島)、 下総(房総半島)、 安房(房総半島)、 相模(丹沢山塊)、 伊豆(天城山)、 武蔵(ここ)
十三州 幾州見える 今日の月 草仁
緑とふれあう高尾山
東京の都心から西へ約50kmに位置し、東京都八王子市高尾山とその周辺には、 約1200haの国有林があり、東京か縄が森林組合が管理しています。 高尾山国有林は、モミや広葉樹の天然林と、スギ・ヒノキの人工林がほどよく調和した 森林のため、この地域の国有林をレクリエーションの森として、森林との「ふれあい」の場を みなさんに提供しています。 四季を通じて、自然に親しみながら、森林浴・バードウォッチング・自然観察・ハイキングなどを 楽しんでいただき、一般の方々に広く利用されています。 また、自然環境の保全、水資源の涵養など、森林のもつ様々な機能が充分発揮できるよう、 それぞれの森林の特徴に合せた管理を行っています。 なお、高尾山は明治の森高尾国定公園と、都立高尾陣場自然公園に指定されています。
 (林野庁、関東森林管理局)
山頂には「高尾ビジターセンター」があって、高尾の自然などが紹介されています。
高尾ビジターセンターのご案内
高尾ビジターセンターは、自然に親しみ自然と人とのルールを学ぶための自然公園の施設です。 建物の中の展示やスライドを見たり、自然教室に参加して自然と友だちになりましょう。
開館時間午前10時より午後4時まで
休館日月曜日(月曜日が祝祭日のときは翌日)
年末年始(12月29日から1月3日まで)
入場料無 料
ご注意館内は、喫煙及び飲食等はできません。
高尾山で見られる動植物
イロハモミジ 葉が5〜7に裂け、「い・ろ・は・に・ほ・へ・と」と数えられるところから名付けられました。 紅葉の名所である京都の高雄山の名をとり、タカオカエデの別名もあります。
カシワ 丸いドングリは細長い鱗片のついた穀斗に包まれています。 材はウイスキーの樽に、葉は餅を包んでかしわ餅とします。 冬に葉が枯れてもなかなか落ちず、木に残っています。
ツルリンドウ 林の下に生えるつる性の多年草。 紫色を帯びたつるは地をはうか、他の植物に絡んで伸びます。 秋にリンドウに似た形の花が咲き、果実はリンドウと違い球形で赤く熟します。
シモバシラ 山地の斜面の水はけのよい木陰に生えます。 茎は4稜形で、夏の終わりに咲く白い花は一方向に向いています。 初冬の枯れた茎に霜柱のような氷の結晶ができるのでこの名があります。
ホンドリス ニホンリスとも呼ばれ、本州、四国、九州に分布しますが、西日本にはあまりいません。 主にドングリやマツの実、クルミなど植物質のものを食べます。 夏と冬で毛がかわり、冬毛には耳の先にふさ毛があります。
ムラサキシキブ 初夏に淡紫色の花を多数つけます。 果実は紫色に熟し、その美しさを紫式部にたとえて和名が付けられました。
ジョウビタキ 冬鳥として、農耕地や市街地にも渡来します。 縄張り性が強く、オス・メスとも単独でいます。 頭を下げ、尾を振る動作をします。 ヒッヒッやクワックワッと鳴きます。
スズメバチ 日本で最大になるハチです。集団で生活し、土の中や木の洞に巣を作ります。 働きバチは樹液や花の蜜を食べますが、幼虫は肉食です。 よくミツバチの巣を攻撃します。毒が強いので注意しましょう。
イノシシ 夜行性で、円盤状の鼻で土を掘り返して、草や果実、小動物などを食べる雑食性です。 親子で生活し、子供は、はじめ体にしまがあってウリのようなのでうり坊と呼ばれます。
マユミ 熟した淡紅色の実が、晩秋に割れて橙赤色の仮種皮に包まれた種子をつりさげます。 ヤマニシキギとも呼ばれます。 材は稠密で将棋の駒やこけしに用いられます。
ヤブコウジ 林下に群生する常緑の小低木です。 葉に斑が入ったり、形の変化が多く、冬に赤い実がつくので江戸時代から多く栽培され、 十両(じゅうりょう)とも呼ばれます。
イイギリ 葉が落ちた後も果実が長く枝に残ってよく目立ちます。 昔、この大きな葉で飯(イイ)を包んだことからこの名がついたとされます。 赤い実をつけるので、ナンテンギリともいいます。
 (林野庁)
山頂の先の方へ進んでいくと「高尾山大見晴園地」と書かれた標柱が立っています。 正面が開けていて、丹沢などを一望できる眺めが広がっています。 ここからの眺めは「関東の富士見100景」にも選ばれているようです。
ここから見える山の名前を記した案内図が設置されていました。 それによると、左手から、 高取山(522m)・経ガ岳(633m)・仏果山(747m)・高旗山(705m)・大山三峰山(935m)・大山(1257m)・ 二ノ塔(1140m)・三ノ塔(1205m)・行者ガ岳(1209m)・本間ノ頭(1345m)・太礼ノ頭(1352m)・丹沢山(1567m)・ 蛭ガ岳(1673m)・袖平山(1432m)・犬越路・石老山(700m)・大室山(1588m)・加入道山(1418m)・ 富士山(3776m)・御正体山(1682m)・赤鞍ガ岳(1257m)・二十六夜山(972m) となっていて、更に奥には南アルプスの山々も望めるようです。 条件が良ければ富士山も良く見えるとのことなので、案内図と見比べながら探してみました。 コニーデ型のそれらしい形をしているのは大室山で、 その右手にあるはずの富士山の位置を想定して心眼を開いてみても、残念ながらおぼろげにも見えませんでした。
高尾山で丁度昼時になりましたが、山頂は余りにも多くの人でごった返していたので、 この先にある「もみじ台」まで行ってから昼食にすることにしました。 「高尾山大見晴園地」の標柱の脇にある標識「小仏城山1時間・景信山2時間・陣場山5時間・相模湖方面3時間」に従って、 その右手へ続く坂道を降っていきます。 山頂から一段低い所に降りても多くの人がシートを広げて休んでいました。 そこを過ぎて幅の広い石段を降っていくと、山頂から3分ほどで分岐に降り立ちます。 右手と左手からは山頂を一周する自然研究路5号路が来ていて、すぐ右手からは脇道が降っています。 少し先からは左手に大垂水峠への道が分かれて、*字形のような六叉路の分岐になっています。 傍には「自然研究路5号路」と題した案内板があって、この付近の道が紹介されているので参考にしましょう。 今回は、もみじ台の高みを巻いてその先で尾根道と合流する左右の脇道は見送って、 道標「一丁平1.3km・城山2.3km」に従って、正面に続く広くて緩やかな尾根道を進んでいきました。
大垂水歩道
これから入る道は、すぎ・ひのき等の人工林の中を通っています。 みなさんはこれまで、もみ・ぶな類・かし類等の多い天然林の姿を見てきました。 これからは樹種が統一され、整然とした美しさをもった人工林を見ることができます。 国有林ではこのような森林を育てる方法を研究しています。 この道の途中にはつぎの造林地が見られます。
すぎ・ひのき人工林、明治百年記念造林地、からまつ・けやき造林地、富士見台地
 (関東森林管理局)
もみじ台
正面の尾根道は「これより奥高尾」と書かれた大きな標柱の所で、 幅の広い横木の階段と坂道に分かれていますが、いずれを登っていっても1分ほどでもみじ台に着きます。 茶店が1軒営業しているもみじ台は左手が開けていて、山並みなどを一望できる眺めが広がっています。 緩やかな高みになったもみじ台の先には「紅葉台便所」が設置されています。 そこから幅の広い横木の階段を30秒ほど降った所からも展望が得られるので、 脇にあるベンチに腰を降ろして、眼前に広がる山並みをおかずにしながら昼食タイムにしました。
枝の注意
この先、一丁平方面のサクラには枝が枯れているものがあります。 立ち止まったり、休憩をとったりする際には、頭上に充分気をつけて下さい。
 (高尾自然公園管理センター)
お腹も満ちて眺めも楽しんだら、もみじ台の先へと続く幅の広い横木の階段を降っていきます。 3分ほど降っていくと階段が途切れて緩やかになりますが、その少し先から再び横木の階段が始まります。 1分もしないうちに緩やかになった先で三度目の階段が始まります。 正面から左手にかけての樹木越しには山並みが見えていました。 綺麗に穂を出したススキが続く雰囲気のいい階段を降っていきます。
もみじ台から9分ほど降っていくと分岐のある所に降り立ちました。 左右から右が合流していきていました。 脇にある「もみじ台案内板」によると、 もみじ台の手前にあった*字形の六叉路から左右に分かれてきた脇道になるようです。 すれ違ったハイカーの話によると、今回歩いてきた尾根道は階段続きですが、 左右の脇道には階段がないような話でした。 脇に立つ道標「一丁平0.6km・城山1.6km」に従って、正面に続く広くて緩やかな尾根道を進んでいきます。
大垂水峠分岐
広い尾根道を進んでいくと、1分もしない所に分岐があります。 角に立つ道標によると、左手に分かれていく道は「大垂水峠」、 正面の道は「一丁平・小仏城山」となっていました。 また「奥高尾分岐点」と題した地図もあって、左手の道は「学習の歩道」になっているようでした。 正面の尾根道は、横木の階段と緩やかな道の二手に分かれています。 横木の階段は尾根の背を通って一丁平へと続いていますが、 今回は右手に続く緩やかな道の方を進んでいきました。
この時にはこの南側一帯の歩道や林道などは、伐採作業のために通行止めになっていて、 左手に分かれていく道には「通行止」の看板が出ていました。
森林整備(間伐)実施中
1 実施作業 森林整備に伴う伐採(間伐)及びヘリコプター等による集材搬出
2 実施場所 一丁平から小仏城山周辺の国有林
3 実施期間 自 平成20年8月1日(予定) 〜 至 平成21年2月28日
4 通行規制期間 自 平成20年8月1日(予定) 〜 至 平成21年2月28日(終日)
5 通行止め箇所 学習の歩道、一丁平起点南側防火線(尾根道)、大平林道
 (林野庁関東森林管理局 東京神奈川森林管理署、東京都高尾自然公園管理センター)
注意
これより先、森林整備(間伐)実施中 入ると危険!関係者以外立入禁止
この先、伐採搬出作業中です。 抜き伐りにより、枯れた木や根が浮いた状態の木といった危険な木を除去するとともに、 過密になった森林内の樹木の本数を調節することにより、より健全な森林の育成と眺望景観の向上等を目的として、 間伐による森林整備を実施しております。 ご理解ご協力をお願いたします。
 (林野庁 東京神奈川森林管理署)
尾根から一段低い所に、広くて緩やかな道が続いていました。 樹間から見える山並みを眺めたりしながら軽く登って植林帯へ入っていくと、 左手に曲がっていく角から細い山道が右手へ分かれて降っていきます。 先ほどの大垂水峠分岐から5分ほどの所になります。 道標などは見かけませんでしたが、これまでにあった案内図にも載っていた日影沢林道へ降っていく山道のようでした。 手元の地形図に載っている破線の道で、「萩原作業道」というようです。 それほど荒れた様子でもないし一度は歩いてみたいと思いながら、今回は左手へと続く広い道を進んでいきました。
近々、「高尾山天狗トレイル」が開催されるようで、その練習なのか、 この辺りから日影沢林道にかけて走っているグループを何組も見かけました。
一丁平
やがて左手の雑木林と右手の植林帯の間に続く細くなった山道を登るようになります。 木の根が張り出していたりもする道を登っていくと、 左手に並行する尾根道へ分かれていく小径が幾つかあったりもしますが、 道なりに上へと登っていきます。 植林帯を登るようになって左へ曲がっていくと、広くなった所に出ました。 ここが一丁平になります。 大垂水峠分岐から12分ほどで着きました。 一丁平は尾根が膨らんだような所で、一丁平園地便所や東屋も設置された広い場所になっています。 「明治の森 高尾国定公園」,「一丁平園地」,「環境庁・東京都」と刻まれた三本の石標が立っていたりもします。 解説板を読んだり東屋から高尾山を眺めたりしながら、ここでしばらく休んでいきました。
高尾山国有林 一丁平
みんなの広場です。 なかよくきれいに使いましょう。 ごみは家まで持ち帰りましょう。
 (林野庁 関東森林管理局)
明治の森高尾国定公園
この公園は国の明治100年記念事業の一つとして、東京都八王子市郊外の高尾山麓から高尾山頂大見晴、 一丁平、小仏城山にかけての標高600メートル程度の山稜部一帯で高尾山国有林を中心として指定されたものです。 高尾山は古寺薬王院の寺領時代からの、もみ、あかまつ、かや、すぎ、ぶな、かしなどの針広混交の 高齢巨木の自然林を構成して東京近郊ではまれにみる自然状態を保有する。 公園面積 770ヘクタール
 (林野庁、東京都)
高尾山は奈良時代の昔から信仰の山として、その後も江戸時代の幕府直轄、 明治以後の御料林、そして戦後の国有林と、さまざまな形で森林が保護されてきました。 さらに昭和25年には、高尾山、陣場山を中心とした美しい景観を守り、広く都民に利用してもらうために、 都立高尾陣場自然公園としての指定を受けました。 その後昭和42年には、明治100年を記念して、高尾山を中心とした地域が明治の森高尾国定公園に指定され、 今日にいたっています。 高尾山の森林は、南斜面に多く残るカシ林、北斜面丈夫のイヌブナ林、尾根筋のモミの林などの自然林と、 コナラ・クリなどの雑木林、スギ・ヒノキの植林もあります。 そしてこの変化に富んだ森林のそれぞれの環境に応じて1,200種類近くの植物が生育し、 ムササビ、タムキをはじめとした25種類以上の哺乳類そのた、たくさんの動物がすんでいます。 この高尾山には、自然を観察し、皆さんに自然に親しんでいただくために、 自然研究路をはじめとする遊歩道がいくつも整備してあります。 いろいろなコースを歩いてみて、林のようすのちがや生き物などを比べてみると、 きっとたくさんの発見やおどろきがあることでしょう。
 (東京都高尾自然公園管理センター)
一丁平からは尾根道に横木の階段が二筋続いていますが、どちらを登っていってもすぐ上で合流します。 そこで正面の高みへ続く横木の階段と、右手に続く緩やかな道とに分かれています。 今回はまだ歩いたことのない右手の道を進んでいきました。 右手の道は尾根の高みの巻き道になっているようです。 雑木林に続く広くて緩やかな道を2分半ほど進んでいくと、鞍部のような所で尾根道と合流しました。 この先でも尾根に続く横木の階段と、右手に続く緩やかな道に分かれていて、K字形の鞍部の分岐になっています。 ここでも右手の道を進んでいきました。
小仏城山分岐
左手の雑木林の尾根と右手の植林帯の間に続く道を緩やかに登っていきます。 ここでも尾根道へと分かれていく小径が何箇所かありましたが、 それらを見送って進んでいくと、尾根の脇にひろがったテーブル・ベンチのある所に出ました。 そこからは尾根に続く横木の階段を登っていきます。 階段を登り終えて緩やかになった広い尾根道を進んでいくと分岐があります。 角に立つ道標によると、左手の道は「小仏城山山頂」、 右手の道は「小仏城山を経て相模湖へ」となっています。 また別の道標も立っていて、左手の道は「城山・小仏峠・相模湖」となっています。 脇には「小仏城山周辺案内図」があって、この辺りの道が図示されているので参考にしましょう。 それによると、関東ふれあいの道の「湖のみち」と「鳥のみち」は左手の道、 東海自然歩道は右手の道になるようでした。 左手の道を進んでいくと小仏城山へ続いていますが、今回は右手の巻き道を進んでいくことにしました。
活力ある森を育てよう 間伐展示林
森林を健全に育て、生活環境の保全、良質な木材資源の造成に努めるとともに、 花粉症対策にも資する観点から、間伐等森林整備を進めています。
 (東京都、八王子市、間伐推進中央協議会)
植林帯に続く広くて緩やかな道を4分ほど進んでいくと、開けた伐採地に出ます。 左手から斜面を横切るようにして進んでいくと、左手に登っていく道が分かれていきます。 角に立つ道標によると、左手に登っていく道は「小仏城山0.2km・相模湖4.5km」、 今歩いてきた道は「高尾山頂2.3km」となっています。 斜面を横切っていく右手の緩やかな道は何も示されてはいませんが、 小仏城山の巻き道は右手の道になります。 今回はこの右手の道を進んでいきます。
緑は友だち 山火事注意
みんなで守ろうこの自然
たばこ・たき火はよく消そう
 (東京都)
小仏峠分岐
右手に広がる山並みを眺めながら斜面を横切っていきます。 少し登るようになると、左右に通る舗装路に出ます。 巻き道はその舗装路を横切って先へと続いています。 角に立つ道標によると、正面の道は「小仏峠」、左手へ登っていく舗装路は「小仏城山山頂」、 右手へ降っていく舗装路は「日影沢林道」、今歩いてきた道は「一丁平・高尾山頂」となっています。 正面へ続く道は、小仏城山を巻いて小仏峠へ降っていく道になりますが、 今回は右手へ続く舗装された日影沢林道を降っていきました。
右手には山並みを見渡せる素晴らしい眺めが広がっていました。 左手に見えているこんもりとした山が高尾山で、その右手前にあるのが一丁平でしょうか。 その奥に連なっている尾根は、小仏城山から大垂水峠を経て三沢峠から草戸山方面へ伸びている尾根でしょうか。 少し霞んではいたものの、その奥には八王子などの街並みも見えていました。 降るにつれて見える角度が徐々に変化していく山並みなどを眺めながら、 かなり傾斜のある林道を降っていきます。
車止めゲート
10分ほど降っていくと、右手の樹木が育ってきて森の中へと入っていきます。 緑色のガードレールが途切れ途切れに続くようになった林道を降っていくと、 小仏峠分岐から14分ほどで鋭角に右手へ曲がって、これまでの東向きから西向きに降るようになります。 樹上に見える小仏城山に立つ電波塔を眺めながら、左傾斜の植林帯に続く林道を降っていきます。 「この道路はNTTの専用道路です」の看板を過ぎて、 沢の水音が大きく聞こえるようになってくると車止めゲートがあります。 「滑り止め」という表現があるところからすると、 「関係者以外立入り禁止」というのは、車両を対象にしているように思えました。
この道路はNTTの専用道路です。 関係者以外の立入りを禁止します。
道路使用にあたっての注意事項
一、集中豪雨には通行禁止とします。
二、落石箇所があるので、安全確保の上通行すること。
三、路肩の地盤がわるいので、安全確認の上通行すること。
四、冬期は凍結箇所があるので、滑り止めを使用のこと。
 (NTT多摩ネットワークセンタ)
日影沢
車止めゲートの脇を抜けて降っていくと、 すぐにある沢筋の所を曲がって東寄りへと向きを変えていきます。 角には電柱が二つ並んで立っていて、その袂に短い橋が架かっています。 小仏峠分岐から23分ほどの所になります。 橋の下を通って左手の谷へと流れ落ちていく沢は日影沢の源流域になるようです。 段差になった所が幾つもあって、心地よい音をたてて水が流れていました。 ここから右手の沢沿いに登っていく山道が分かれていましたが、 左手へと曲がっていく林道を降っていきます。
後日に右手の沢沿いの山道を歩きました。 小仏城山の東側の伐採地を横切っている巻き道に出られました。 小仏城山分岐を過ぎて伐採地に出た辺りになります。 (「景信山」を参照)
東寄りに向きを変えた傾斜の増した林道を日影沢沿いに降っていきます。 左手を流れる日影沢には段差が幾つもあって、心地よい水音を響かせていました。 トタン張りの作業小屋を過ぎていくと、再び 「この道路はNTTの専用道路です」の看板が立っていました。 その看板のすぐ先で、右手から山道が降ってきていました。 手元の地形図にある破線の道で、一丁平の手前の脇道から分かれてきた道のようでした。 そこを過ぎていくと、日影沢に架かる短い橋を渡っていきます。 車止めゲートの先の小橋から6分ほどの所になります。 橋を渡ったすぐ左手には八王子市の市有林管理小屋が建っていました。 土の道になった林道を更に降っていきます。
山火事注意
・たき火は絶対にやめましょう。
・たばこの火に注意しましょう。
・ゴミ、あきかん、あきビンを捨てないようにしましょう。
 (八王子市)
この先、沢を渡ったり渡り返したりしながら、次第に幅を広げてくる沢沿いに降っていきます。 沢へ降りていける所もあって、涼を得るのに良さそうでした。 砂防ダムを過ぎていくと、右手の沢向こうに水道施設のようなものがあります。 車止めゲートの先の小橋から17分ほどの所になります。 そこから右手の斜面へと山道が分かれていました。 登り口に設置された「保安林指定地位置図」にその山道が「ハイキングコース」として載っていて、 高尾山の少し西側へ続いているようでした。 尾根道で見かけた案内図と併せて考えると、もみじ台を巻いていく脇道の途中へ登っていく道のようでした。
後日に右手の斜面の山道を歩きました。(「小仏城山」を参照)
保安林指定地位置図には、今歩いている道は「日影林道」と書かれていました。 林道に出た所にあった道標には「日影沢林道」となっていて一致していませんが別物なのでしょうか、 それとも単なる別称なのでしょうか。 手元の地図を見ても、確かに二つの名前が記されていて、 上流側が日影沢林道で、下流側は日影林道となっています。 よく分かりませんが、別称ではないとすると、 先ほどの管理小屋があった橋の辺りがその境界ということなのでしょうか。
保安林指定地位置図
災害を防ぎ、心にやすらぎを与えてくれる森林をみんなで守り育てましょう。
保安林についての問合せは東京都南多摩経済事務所林務課へ
水場
少し左手へ曲がって、北東向きに降るようになります。 沢筋へ降りていける所もあるので、ちょいと降りて沢の水に触れたりしながら降っていきました。 5分ほど降っていくと、右手の崖から水が流れ落ちている所がありました。 管が設けられ、その下には鍋のようなものが置かれていて、受け皿になっていました。 一年中かどうかは分かりませんが、この時にはかなりの水量が流れ落ちていました。 多分飲めるのだろうと思って、手で受けて飲んでみました。 それほど冷たくはありませんでしたが、無味無臭の水でした。
水場を後にして林道をその先へと降っていきます。 沢に降りて流れを写したりしながら、のんびりと降っていきました。 右手から流れてくる支沢に「飲料用水源地に付き立入禁止」と書かれた所を過ぎていくと、 広い道が右手へと分かれて登っていきます。 辺りには道標類は見かけませんでしたが、右手の道は地形図にある実線の道のようだったので、 ここは左手に続く道を降っていきました。
日影沢園地
右手の道を見送って2分ほど降っていくと、左手に広場があります。 その奥にはログハウス風の建物があります。 このログハウス風の建物は「ウッディハウス愛林」というようで、 中には森の図書館もあるようです。 ここが日影沢園地になります。 小仏峠分岐から1時間5分ほどで降りて来られました。 この時には広場には小さなテントが幾つも設営されていました。
高尾山で見られる動植物
ミヤマフユイチゴ 山地に生えるつる性の常緑小低木です。 茎は細く、小さいトゲがあります。 夏から秋に白い花が咲き、果実は冬に赤く熟して食べられます。
ミゾソバ 茎には下向きのトゲがあります。 夏から秋に、枝先に淡紅色の花が集まってつきます。 溝に生え、ソバの葉に似ているのでこの名があり、 また、葉の形を牛の顔に見立ててウシノヒタイとも呼ばれます。
ツリフネソウ 夏から秋にかけて紅紫色の花を咲かせます。 花の形が帆かけ船をつり下げたように見えるので、この名がつきました。
キセキレイ 川辺に生息する、胸が黄色いセキレイです。 他のセキレイ類より上流で見られ、川岸の虫をエサにします。 チチチチ…と澄んだ声で鳴きます。
ヤマガラ よく茂った常緑広葉樹林に生息し、原の赤茶色が目立ちます。 木の実を樹皮の割れ目に貯える習性があります。 ツーツーピーやニーニーと鳴きます。
ジョウビタキ 冬鳥として、農耕地や市街地にも渡来します。 縄張り性が強く、オス・メスとも単独でいます。 頭を下げ、尾を振る動作をします。 ヒッヒッやクワックワッと鳴きます。
ムササビ 樹上で、木の葉や種子などを食べて生活します。 前足と後足の間にある飛膜を広げて木から木へと飛び移り、 その距離は最長100m以上飛ぶこともあります。
ツグミ 秋、冬鳥として渡来し林に住んだのち、畑や川原に移動します。 地上を歩いてミミズなどを捕まえます。 クィクィやクワックワッと鳴きます。
ミヤマシキミ 晩秋の林内で、赤く熟した有毒の樹果が目立ちます。 山地の林下に生える常緑低木で、春、香気のある小さな白い花が枝先に集まって咲きます。
カツラ 日当たりのよい谷沿いに生えます。 早春、葉に先立って花が咲きますが、花びらやがくはなく、紅色の雄しべ雌しべが彩りを添えます。 ハート型の葉は、新緑や秋には鮮やかな色となります。
イロハモミジ 葉が5〜7に裂け、「い・ろ・は・に・ほ・へ・と」と数えられるところから名付けられました。 紅葉の名所である京都の高雄山の名をとり、タカオカエデの別名もあります。
ムラサキシキブ 初夏に淡紫色の花を多数つけます。 果実は紫色に熟し、その美しさを紫式部にたとえて和名が付けられました。
 (林野庁)
いろはの森分岐
ウッディハウス愛林の脇まで行くと、右手から広い道が合流してきます。 角に立つ道標によると、右手から合流してくる道は「高尾山頂・大垂水峠方面(いろはの森・学習の道)」となっていますが、 正面の道や今歩いてきた林道は何も示されてはいません。 右手の道は、薬王院から高尾山へ向かう途中にあった「いろはの森分岐」へと続いています。 分岐点には「高尾山自然休養林」の標識があり、傍にはその解説板が設置されていました。 また「国際森林記念の森」や「いろはの森案内図」もありましたが、 内容は尾根で見かけたものと同じになっていました。
(写真は分岐を過ぎて振り返って写したものです)
高尾山自然休養林
高尾山自然休養林は、皆さんに森林レクリエーションを楽しんでいただけるように整備した「いこいの森」です。 面積は452ヘクタールあります。 このあたりは高尾山国有林で、スギ、ヒノキの人工林です。 植えてまもない幼齢林から大正時代に植えられた壮齢林まであり、林木の成長の様子がうかがわれます。
【植物・昆虫】 高尾山一帯は、年平均気温13℃、年平均降雨量1,400mmで、暖地性植物と寒地性植物がよく繁茂し、 植物の群落地として知られ、約1,300種類あります。 原標本産地(植物が最初に発見されたところのことをいいます)になっているものも数10種類あります。 昆虫は約5,000種に及んでいます。 中でもギフチョウ、ムカシトンボ、ガロアムシなどは珍しいものです。
【鳥獣類】 鳥類は渡り鳥を含めて約100種、ブッポウソウ、ホホジロ、アキジ、オナガなどがいます。 獣類は約10種、ニホンリス、ムササビ、タヌキ、ヒメネズミがいます。 このため特別鳥獣保護区に指定されており、 小鳥の巣箱を設置したり、えさ木を植えたりしています。
【森林の利用】 森林は水を蓄え、供給してくれたり、きれいな空気を提供してくれます。 また私たちに安らぎを与えてくれます。 そして家をつるくときなどに使う木材を供給してくれます。
国有林は皆さんの貴重な財産です。 美しい自然を守るためにも森林を大切にしましょう。
いろはの森からの道を合わせてその先へと降っていきます。 すぐにある支沢に架かる小橋を渡っていくと、左手すぐの所に日影沢が流れるようになります。 最初は細い流れでしたが、日影沢もこの辺りまで来るとかなり幅が広くなってきます。 心地よい水音を聞きながら林道を降っていきます。
これからの森林づくり(複層林施業)
関東森林管理局では、ここ高尾山国有林において、森林のもっている保健休養などの公益的機能と 木材生産機能を調和させ、確実な世代交代を図っていくために、 明治末期に植えられたスギ、ヒノキの人工林を複層林へ誘導する森林づくりを実施しています。
【複層林ができるまで】
単層林 ほぼ同じ高さの木がそろっている林を単層林といい、スギやヒノキなどの人工林に多く見られます。
すかしぎり もとの単層林をきりすかし、林の中に光を多く入れて、あと継ぎの苗木がよく育つようにします。
苗木の植えつけ すかしぎりでできたあき地に、あと継ぎのスギやヒノキなどの苗木を植えます。
複層林 苗木を植えて、下刈り、枝打ちなどを行うと大きさのちがった林が出来ます。 このような林を二段林とよんでいます。 この作業を何度かくり返すことによって、大小さまざまな木々のまざりあった複層林ができます。
林地を裸にしないで、いつも樹木のある状態にしておき、災害の防止、地力の維持に役立て、 その上、風致の維持の面でも利点があります。 又、大径材から小径材まで多くの種類の木材の生産ができます。
 (関東森林管理局 高尾森林センター)
程なくして右手へ曲がっていく角にちょっとした駐車場があります。 その先には「高・尾・山・国・有・林」と一文字ずつ書かれた看板が並んでいました。
野生獣にエサを与えないで下さい!
八王子市の西部地域では野生獣(サル・イノシシ・ハクビシン等)による農作物被害が多発し、 地域の農業振興に弊害が出ています。 その対策として、市ではボランティアによる野生獣追い払いを実施し、 農地に出没した野生獣を山へ追い返すことで、農作物被害を未然に防いでいます。 野生獣にエサを与えることで、せっかく山へ追い返しても、再び農地に出没し、 農作物に被害を与えてしまいます。 また、やがては人なれし、人間にも危害を加える可能性があります。 従って、野生獣にはエサを与えないで下さい。
 (八王子市農林課)
入山者の方へ
東京都動物の愛護及び管理に関する条例第9条により、犬を放すことは禁止されていますので、 犬は絶対に放さないで下さい! また、この付近にはイノシシ捕獲用のワナが仕掛けてありますので、注意して下さい。
 (八王子市農林課)
看板を過ぎたすぐ先で、小仏川に小橋が架かっています。 いろはの森分岐から7分ほどの所になります。 これまで続いてきた日影沢は、この左手すぐの所で小仏川に注いで終わっています。 橋の手前の右手から木道が分かれていました。 以前に来た時にはなかったのですが、最近になって設置されたのでしょう。 正面の橋を渡って車道を右手へ進んでいくと日影バス停があるのですが、 脇にある案内図ではそのバス停よりもずっと先まで続いているように描かれていました。 かなり長そうな木道だと思いながら案内板の説明文を読んでみると、長さは約85mとのことなので、 ちょいと寄り道をしていくことにしました。
国際森林年記念の森
COMMEMORATIVE FOREST FOR THE INTERNATIONAL YEAR OF THE FOREST
 (林野庁、関東森林管理局)
カツラ人工林
カツラは、北海道から九州まで全国に分布し、古事記や万葉集にも記述がみられるなど、 古くから知られている日本固有の落葉高木です。 天然のカツラで大きいものは、高さ35m、直径2mのものもあります。 樹形がよく、春の芽ぶきの色、夏のさわやかな淡緑色、秋の紅葉が美しいため、公園などにも植えられます。 カツラの木は、木目が細かく加工しやすいため、彫刻、家具、碁盤などにひろく使われています。
植栽 昭和3年、HA当り本数 730本、面積 1.89HA、平均樹高 17m、平均直径 18cm
 (高尾森林センター)
高尾山国有林
一.森林を愛しましょう。樹木は皆んなの資源です。
一.山ではたき火に注意しましょう。
一.たばこは歩きながらすわないようにしましょう。
一.山のエチケットを守りましょう。
 (東京神奈川森林管理署)
小仏川
木柵が施されたしっかりとした木道を進んでいくと、途中に扉があって川辺へ降りていく階段が設けられていました。 その扉を見送って木道を更に進んで突き当たりまでいくと、 そこにも扉があって川辺へ降りていく階段が設けられていました。 扉を開けて川辺へ降りてみると、その先にも僅かな踏み跡がありましたが、 「この歩道はこの先で行止まりです」の標識が立てられていました。 川面へ降りていくと、小仏川が淵のようになっていました。 周囲には雑木(カツラ?)が生い茂っていて雰囲気のいい空間になっていました。 何枚も写真を撮ったりしながら、しばらく休んでいきました。
ユニバーサルデザイン歩道(木道)触知図案内板
このユニバーサルデザイン歩道(木道)は、国産のヒノキで造られています。 歩道の延長は約85m、幅は1.5mで、終点部のデッキでは小仏川の清流や小滝を鑑賞することができます。 歩道の周辺はカツラの林で、春にはその新緑が清流に映え、秋には鮮やかな黄葉に衣替えします。 また、耳をすませば、種々な野鳥のさえずりや小仏川のせせらぎ、木々を渡る風の音などが聞こえてきます。 このユニバーサルデザイン歩道から林道を経由して約5分のところには、 展示室と森の図書館を備えた多目的ホール「ウッディハウス愛林」やキャンプ場、 ユニバーサルデザイントイレがあります。
 (林野庁 関東森林管理局)
小仏川から上がって木道を引き返していきます。 小仏川に架かる小橋を渡って真っ直ぐ進んでいくと、すぐに旧甲州街道に出ます。 角には石柱が立っていて、右側から見て、「右 小仏峠・景信山」、「左 日影沢・高尾山」となっています。 また「高尾国有林多目的ホール300m」の看板もあって、今歩いてきた道を指しています。 ここは日影バス停を目指して、右手へと車道を進んでいきます。
林道 日影沢線 起点」の標識も立っていましたが、 白字で書かれている中で、何故だか「沢」の文字だけが黒く消されたようになっていました。 英字表記の「HIKAGESAWA」の「SAWA」の部分も同じく黒くなっていました。 手元の地図には日影林道と日影沢林道という表記があるし、 ここに立っている標識といい、名前が変更されたのか、別の道を指しているのかは結局よく分かりませんでした。
林道日影線
これから先は林業経営のため開設された林道です。 利用される方は次の事項を厳守のうえ通行してください。
1.降雨・降雪時には、スリップの危険があります。
2.落石や崩土が多いので、注意してください。
3.急カーブ・急勾配が多いので、スピードはひかえ目に。
4.道幅が狭いので、すれちがいに注意してください。
5.見通しの悪い箇所での駐車は避けてください。
 (東京都林業事務所浅川林務出張所)
日影(ひかげ)バス停
車道を右手へ歩き出すと、道路脇に大きな看板が並んでいます。 高尾山の風天狗と雪天狗の絵が描かれていて「山を壊す者に天罰あり」と書かれていました。 看板を過ぎて道なりに緩やかに降っていくと、 小仏川に流れ込む木下沢に架かる木下沢橋を渡った先に日影バス停があります。 車道に出てから3分ほどで到着しました。
高尾駅(JR中央線)まで、高尾駅北口行きバスにて12分、 1時間に2本程度の便があります。
 土日曜 ...13:13 13:43 14:13 14:43 15:13 15:43 16:13 16:43 17:43 18:43 19:43 20:43