浅間山林道
散策:2008年09月下旬
【低山ハイク】 浅間山林道
概 要 浅間山林道は丹沢大山の南側に続いていて、伊勢原市の大山駅から尾根を越えて秦野市の蓑毛まで続く延長11km余りの林道です。 今回は寺山地区の谷筋を訪ねてから高取山へ登り、不動越を経て浅間山林道に出て、 そこから大山駅までの5km余りの伊勢原市側ルートを歩きます。
起 点 秦野市 藤棚バス停
終 点 伊勢原市 大山駅バス停
ルート 藤棚バス停…T字路…東中学校前バス停…車止めゲート…山乃神…車止めゲート…登り口…高取山…栗原分岐…不動越…浅間山林道…水呑地蔵菩薩…山道分岐…阿夫利林道分岐…山道分岐…水場…浅間山林道起点…慈雲山観音寺跡…大山駅バス停
所要時間 4時間10分
歩いて... 歩き始めた時には晴天でしたが、高取山の山頂に着くと雲が広がってきていて、 最後の大山駅へ着く頃には、今にも雨が降り出しそうになってきました。 丹沢の山も雲で覆われてしまい眺めは良くなかったものの、 田畑などに咲く彼岸花が目の保養になりました。 雨後で気温が高めの日だったので、今回もヤマビル攻撃に遭ってしまいました。
関連メモ 高取山, 聖峰, 高取山, 高取山, 高取山, 浅間山
コース紹介
藤棚(ふじだな)バス停
秦野駅(小田急小田原線)の北口から、[秦20]蓑毛行きバス,または,[秦21]ヤビツ峠行きバスにて10分、 朝方には1時間に4本程度の便があります。 少し遠回りになりますが、くず葉台経由の[秦23]藤棚行きバスに乗ると18分ほどで着きます。
今回は寺山地区の谷筋を訪ねてから高取山へ登っていきます。 寺山地区の散策を省略する場合は、次の東中学校バス停で下車しましょう。
バス停から秦野駅方向へ引き返していくと、すぐに三叉路があります。 横断歩道を渡って道路の反対側へ進んでいくと、左手に分かれていく道があります。 角には「天社神」や「地蔵尊」等と刻まれた石碑が並んでいて、その奥の石垣の上には祠がありました。 神社の名前は分かりませんでしたが、中には注連縄を渡された白木の小祠と鑑のようなものが安置されていました。 これからの散策の安全をお祈りしてから、この左手に分かれていく道へ入っていきます。
(写真は秦野駅方面から振り返って写したものです)
T字路
僅かに登ってから、道端に咲く彼岸花を眺めながら降っていきます。 金目川の支流のひとつと思われる細い川に架かる橋を渡った先のT字路を左折していきます。 生垣の続く民家の前を過ぎていくと、川が合流している所があります。 段差になっていて、流れ落ちる水の音が辺りに響いていました。 右手の川沿いに進んでいくとT字路に出ます。 左手へ進むと先ほどの車道(県道70号)に出ますが、 今回はここから右手に続く谷筋を訪ねていくことにしました。
綺麗に護岸された川沿いに進んでいきます。 川に架かる小橋を見送って坂道を登っていくと、正面には高取山が聳えていました。 右手の田畑には彼岸花が綺麗な花を咲かせていました。 ちょっとした竹林の脇を過ぎて更に登っていくと、畑地が広がってきます。 右手から橋を渡って合流してくる道を合わせて、更に奥へと進んでいきす。 この辺りでも田んぼの畦道などに彼岸花が咲いていました。
注意
ハンターのみなさん! この附近にゴルフ場があります。 狩猟に注意しましょう。
 (神奈川県)
小川が右手に遠退いていくと、田んぼが続く所がありました。 畑や田んぼの畦道に咲く彼岸花を眺めながら、緩やかな登り坂を進んでいきます。 田んぼが終わって更にその先へ進んでいくと、民家を過ぎた先に再び田んぼが少しありました。
田んぼが終わって畑などを眺めながら進んでいくと、 森に入る手前で道が二手に分かれています。 左手の道は畑地の先で行止まりのように思えたので、ここは右手の道を登っていきました。 植林帯を進んでいくと、再び右手に小川が近づいてきますが、またすぐに離れていきます。 もう民家はないだろうと思っていると、ポツンと建っていたりもします。
発砲危険!
近くに住宅・学校・農耕地等あり。危険!
 (神奈川県)
次第に狭まってくる谷筋を進んでいくと、再び小川が近づいてきます。 右手に橋が架かっていて、その先には民家が何件か建っていました。 橋を見送っていくと、これまでの舗装路から土の道に変わり、背丈の低い草が生えるようになってきました。 雑木林や植林帯を過ぎていくと、橋の所から1分半ほどで、左右に道が分かれていました。 右手の道はかなり草木が生い茂っているし、左手の道には柵が設置されていました。 ゴルフ場へと続いているようでしたが、立入禁止になっていました。 手元の地図によると、ゴルフ場のクラブハウスへ続く車道に出られそうだったので、 可能ならば通っていこうかと思って歩いてきたのですが、今回はそこで引き返すことにしました。
ご注意
これより先は当倶楽部の所有地に付き、ゴルフ場ご利用の方以外の立入りは固く禁止します。
(ハイカーの方はハイキング道路をご利用下さい)
 ((株)東京カントリー倶楽部)
最初のT字路まで引き返して車道へと向かっていきます。 小川に架かる小橋を渡っていくと左右には田んぼが広がり、畦道には彼岸花が咲いていました。 先ほどまではよく晴れ渡っていたのですが、丹沢の高い山々には雲が少しかかるようになってきました。
東中学校前(ひがしちゅうがっこうまえ)バス停
軽い登り坂になった道を進んでいくと県道70号に出ます。 県道に出て右手へ進んでいくと、程なくして東中学校前バス停があります。 蓑毛方面のバス停の傍には「清水湧水池跡」の記念碑がありました。 横には「久奈斗大神」や「萬霊」と刻まれた石碑もありました。
藤棚バス停から寺山地区を散策してここまで来るのに45分ほど要しました。 寺山地区の散策を省略する場合には、ここまでバスに乗ってきましょう。
ふるさと秦野 景観100選 清水湧水池跡(記念碑)
新編相模国風土記稿(1841)に「此処しみず湧出す 田間の用水とし 又民家の用水ともなす」と記されている。 かつてこのあたりに四ヶ所の湧水池があった。 この地を「清水」と呼ぶのはこの湧水による。 縄文時代から、この地で生活をしてきた先人たちの命の水でもあったこれらの湧水池は、 2004年におこなわれた県道改修工事を最後に、その姿をすべて消し、 東小学校・東中学校の校歌の歌詞にその影を残すのみとなった。 人は歌うとき、おのずとその情景を思い浮かべる。 この地に住む子供たちが、思い浮かべる「清水」として、先に私たちは記念の碑を建立した。 このたび、秦野市は市制50周年を記念して「ふるさと秦野景観100選」を選定したが、 「清水湧水池跡」がその一景として選ばれた。 私たちは、そのことを喜びとし、この案内板を設置した。
 (2007年1月吉日 清水自治会)
東中学校前バス停を過ぎて数10m進んでいくと、車道が右手へと分かれていきます。 「東京カントリー倶楽部→右折」の看板に従って、右手の車道を進んでいきます。 田んぼの脇を過ぎていくと、先ほど小川の上流に架かる橋を渡っていきます。 橋の先に立つ民家を過ぎた辺りから次第に登り坂になってきます。 左手の丘陵地帯の奥に見える丹沢の山並みを眺めながら、かなり傾斜のある車道を登っていきます。 丹沢大山と思われる山の頂きには雲がかかるようになってきました。 この季節にしては気温が高い日だったこともあって、汗が滴り落ちてきたりもするので、 休み休みゆっくりと登っていきました。
車止めゲート
大きくS字形に曲がって登っていくと、右手に道が分かれていきます。 分岐の所に看板が立てかけられていて、右手の道は「東京カントリー倶楽部コース課」、 正面の道は「クラブハウス これより0.5km」となっています。 右手の道を見送ったすぐ先に車止めゲートがありますが、この時には開け放たれていました。 取り付けられているチラシによると、開門は5:00、閉門は19:00となっていました。 車止めゲートを過ぎて1分ほどの所から左手へ分かれて降っていく道がありますが、 車道をそのまま進んでいきます。
かなり傾斜があって息が切れてくる車道を休み休み5分ほど登っていくと、 左手へ曲がっていく角に建設中のトイレ設備があります。 その脇からコースの中へと続くカート道が分かれています。 入口には「ハイキング道路」の標識があって、 寺山地区の谷戸の奥で見かけたのと同じ注意書きが添えられていました。 標識の指している向きが少し曲がっていましたが、車道を指しているようでした。 そのまま車道を進んでいき、すぐ先にあるヘアピンカーブを右手へ曲がって更に登っていくと、 正面にクラブハウスが見えてきます。 車道はその手前から左手へと曲がっていきますが、その曲がり角のガードレールが一部開いていて、 その先へと山道が続いていました。 脇には「ハイキング道路」の標識があってその道を指しています。 何だか急に頼りなさそうな道になるがと思いながらも、標識に従ってその山道へ入っていきました。
ご注意
これより先は当倶楽部の所有地に付き、ゴルフ場ご利用の方以外の立入りは固く禁止します。
(ハイカーの方はハイキング道路をご利用下さい)
 ((株)東京カントリー倶楽部)
山道は長く続くのかと思って降っていくと、ほんの10mほども行くとカート道に降り立ちました。 そこにも「ハイキング道路」の標識があって、左手へ登っていくカート道を指していましたが、 逆向きに降ってくる場合には見え難い位置に設置されていました。 正面の浅い谷筋にはゴルフコースが広がっていました。 地形図と磁石で確認してみると、左手の電波塔の立つ高い山が高取山で、 奥の方に見える双こぶの高みのうち、左手の山が454m峰、 右手の山は念仏山との間にある430mほどの高みのようでした。 ここは標識に従って、一段と傾斜の増した左手に続くカート道を登っていきました。
山乃神
急傾斜のカート道を1分半ほど登っていくと、左手にクラブハウスがあります。 その手前には「山神」の扁額が架かる鳥居があって、その奥に石祠が四つ並んでいました。 由来記も掲げられていましたが、かなり擦れていて、後半部分は読めませんでした。
山乃神 由来記
国定公園丹沢大山の山ふところにいだかれた、この寺山の地には、 永い年月、山に親しみ山とともに生活してきた人々が、山の安全と平穏を祈って各所に「山の神」を祀ってまいりました。 この地にあります大小四体の石祠は大変古いもので、向かって左から 江戸期寛政2年(1790)久保講中建立、次は年代不詳、三番目が明治3年(1879)宝ヶ谷戸建立、 四番目は安政2年3月(1855)角ヶ谷戸二ッ沢講中建立との銘があります。 このたび地元の同意とご協力によりこの地に一段と神社形式に整備をし、安置いたしました。 地元住民各位、並びに__及びゴルファーの皆様がより安全で楽しいプレーができますことと …(以下判読不可)
ご注意
ハイカーの方はゴルフプレー中のボールにご注意下さい。
 (東京カントリー倶楽部)
車止めゲート
「ハイキング道路」の標識に従って、カート道を更に登っていきます。 丹沢の山並みが広がっていて眺めはいいのですが、かなり傾斜があって、足取りも重くなってきます。 間近にグリーンがあったりしてプレイしている人達を見かけたりもしました。 これからコースで出て行く人達でしょうか、カートに乗って準備中のグループも見かけました。 途中で道が分岐していたりもしますが、右・右と登っていきます。 山際までくると車止めゲートがあります。 東中学校前バス停から38分ほどで到着しました。 急坂を登ってきて大汗をかいて息も切れていたので、 これからの高取山への登りに備えて、木陰に座って水分補給などをしながらひと休みしていきました。
登り口
車止めゲートの脇にある注意書きによると、 正面の道は「高取山方面」、今登ってきたカート道は「秦野市内方面」となっていました。 車止めゲートを抜けて広めの道を40秒ほど進んでいくと、 左手に戻るようにして山道が分かれています。 入口には文字が消えかかった手製の道標「高取山」が立っていて、その山道を指しています。 入口には夏草が生い茂っていましたが掻き分けて登っていくと、すぐに分かり易い道になってきました。 金網柵沿いに1分ほど登っていくと、ゴルフ場を見下ろす所に出ました。 そこから金網柵沿いの山道を更に登っていくと、1分もしない所に扉があります。 扉を開けた先には手製の道標「高取山」が立っていて、その先へ続く山道を指していました。 ここが高取山への登り口になります。
山道を見送って車止めゲートの先に続く広めの道をその先へ進んでいくと、 1分ほどの所で二手に分かれていました。 その先は確認していませんが、あまり歩かれている様子ではありませんでした。
通行時扉を開けた方は必ず閉めて下さい。 電線には「猪」進入防止の為電気が流れています。 触れぬ様通過の事。
 (東京カントリー倶楽部)
ハイカーの皆様へお願い
入口のドアはご自由に開けてお通り下さい。 尚、通り抜け後は必ず閉めて下さい。
ご注意:イノシシよけの電線は非常に危険な為、触れないようご注意下さい。
柵の扉を抜けて、その先の山道を登っていきます。 夏草が生い茂る季節にしては、草が道を覆っている訳でもなくて、分かり易くなっていました。 1分ちょっと登った所にある電柱を過ぎて、雑木林の尾根に続く道を更に登っていくと、 登り口から3分半ほどで、ちょっとした踊り場のような所に着きました。 そこからは傾斜の急な横木の階段が続いていました。 段差もかなりあって大汗をかきながら登っていくと、3分半ほどで横木の階段が終わって、踊り場のような所に着きました。 登り着いた所には「銃猟禁止区域」の赤い標識が取り付けられた電柱が立っていました。 ひと息いれてから、更にその先へと続く横木の階段を登っていきます。
横木の階段がまたしばらく続くのかと思っていると、すぐ先に立つ電柱の所で終わっていて、 その先は、比較的緩やかな尾根道になっていました。 道に沿って点々と電柱が設置されていました。 山頂にある電波塔へ電気を送るための電線だろうと思われます。 その作業路になっていて定期的に整備されているのか、 桧などが混じる雑木林の尾根には分かり易い道が続いていました。 所々で傾斜が急になったりもしますが、「急登」というほどではなく長くも続かないので、 それほど苦労することもなく登っていけました。
高取山 (標高556m)
やがて傾斜が緩やかになった尾根を進むようになると、 左手に日本放送協会の大山無線中継所の電波塔が立っています。 そこを過ぎていくと、すぐに高取山の山頂に着きました。 ゴルフ場の上にあった登り口から23分ほどで登って来られました。 山頂には「高取山 標高556米」と書かれた標柱が立っています。 展望も得られるとのことですが、手前の樹木が育っている上に雲が広がり始めてきて、生憎と眺めは良くありませんでした。 二等三角点のある山頂は余り広くはなくて、 二組ほどあるベンチは、既に登ってきていた幾組かのパーティーで占拠されていました。 お昼にはまだ早かったのですが、脇の倒木に腰を降ろして昼食タイムにしました。
休憩している中年女性グループがヤマビルに取り付かれていたようで、ワーワー騒ぎながら対処していました。 それを契機に自分の足元を確認してみると、 左足に小振りのヤマビルが取り付いていて、靴下の上から血を吸っていました。
自然と見晴
ようこそ高取山へ
 (栗原ふれあい里づくり研究会)
ゆっくりと休憩していきたかったのですが、いつヤマビルに取り付かれるかと気が気ではないので、 お腹も満ちてひと息入れると、早々に高取山から下山することにしました。 高取山からは左右に道が降っています。 山頂に立つ道標によると、右手の道は「聖峰」,「鶴巻6km・弘法山4km」、 左手の道は「大山・蓑毛」、今登ってきた道は「寺山」となっています。 右手の道は454m峰や念仏山を経て善波峠へ降って、更に弘法山や吾妻山へと続いていますが、 今回は道標「大山・蓑毛」に従って、左手の道を不動越へと降っていきました。 雑木林の尾根に続く広くてしっかりとした道を降っていきます。 横木の階段混じりの坂道を1分ちょっと降っていくと、緩やかな尾根道になってきます。
(右手の道は 「高取山」, 「聖峰」, 「高取山」, 「高取山」を参照)
注意
ハンターのみなさん! この附近に銃猟禁止区域があります。 狩猟に注意しましょう。
 (神奈川県)
栗原分岐
植林帯と雑木林を分ける尾根道を緩やかに降っていきます。 僅かに登ったりする所を越えたりしながら降っていくと、高取山から6分ほどで分岐があります。 秦野市の設置する道標には、この正面の道は「大山・蓑毛」、今来た道は「鶴巻・弘法山」となっています。 伊勢原市消防署の設置する「山火事注意 通報番号39」の標識の裏面には、 マジックで「三の宮→」と書き込まれていて右手の道を指していました。 以前に通りかかった時には表面に「栗原→」と引っ掻いてあって右手の道を指していたのですが、 この時にはもう見えなくなっていました。 ここを右手へ降っていくと栗原地区へ降りられますが、不動越へは正面の道を進んでいきます。
(右手の道は「高取山」, 「浅間山」を参照)
植林帯になった尾根道を緩やかに登っていきます。 やがて植林帯を降るようになると、横木の階段があったりもしますが、 降っていく分にはそれほど大変ではありませんでした。 栗原分岐から7分ほど進んでいくと、緩やかになった尾根道を進むようになります。
不動越
左手が明るくなってきた植林帯を左へ曲がりながら降っていくと分岐があります。 ここが不動越になります。 高取山から19分ほどで降りて来られました。 ここで道が左右に分かれていて「峠」になっています。 左側に生える樹木の幹に「不動越」と書かれた板切れが括り付けてあります。 中ほどに立つ道標によると、正面の尾根道は「大山5.5km」、 左手へ降っていく道は「小蓑毛2km 野菊と信仰の道」、今降ってきた道は「鶴巻7km・弘法山5km」となっています。 右手に戻るようにして降っていく道は何も示されてはいませんが、厚木大山街道(県道611号)へ降りていけるようです。 今回は左右の道は見送って、正面に続く尾根道を進んでいきます。
当初はここから右手に分かれていく道を降っていく予定にしていましたが、 夏草が生い茂り気味になっていてヤマビルが心配だったので、 今回は降るのを諦めて、このすぐ先にある浅間山林道を歩いていくことにしました。 (左手の道は「高取山」、 右手の道は「高取山」を参照)
浅間山林道
半分に割れた「不動明王」の石碑を過ぎて1分ほど登っていくと、左右に通る浅間山林道に出ます。 出た所には「浅間山林道 市境 伊勢原市(現在地)秦野市」の標識が立っています。 また保安林区域図もあって、浅間山林道のルートが載っているので参考にしましょう。 高取山から降ってきた今回の尾根道は、伊勢原市と秦野市の市境になっています。 浅間山林道は伊勢原市の大山駅からこの尾根を越えて秦野市の蓑毛へと続いていて、 ここが林道の最高地点になるようです。 周囲の道標や看板などを見たりしながら、ひと息入れていきました。 右手の大山駅へ降ろうか、左手の蓑毛へ降ろうかと考えた末、 今回は大山駅へ降っていくことにしました。
林道を渡った正面に登っていく坂道がありますが、蓑毛越を経て丹沢大山へと続く尾根道になります。 その入口に立つ道標によると、正面へ登っていく道は「大山山頂2時間・下社1時間」、 今来た道は「高取山30分・聖峰1時間」となっています。
(正面の道は「聖峰」, 「浅間山」を参照)
保安林区域図
この区域は森林がもっているいろいろな働きを守るため、保安林に指定されています。 保安林内で木を伐採したり、植物や土石を採取するときは許可が必要です。 くわしい事は右記へお問い合わせ下さい。
 (神奈川県湘南地区行政センター農林部林務課)
お知らせ
有害鳥獣捕獲実施中
銃器に依る鳥獣捕獲を行っております。 被害の緊急対策にご理解・ご協力をお願い致します。
 (伊勢原猟友会猪狩班)
平成20年8月20日〜平成20年10月30日まで
 (JAいせはら営農部)
浅間山林道を右手へ緩やかに降っていきます。 右手の谷側に植林帯が続いている林道を1分半ほど進んでいくと、 左手の山際に「浅間山林道 起点から5km」の標識が立っていました。 「現在地」を真ん中にして、進行方向が「起点」、歩いてきた方向が「終点」となっていたので、 林道の起点は伊勢原市側にあるようです。 浅間山林道は11km余りの長さなので、先ほどの市境の標識が立っていた尾根は、 林道の中間地点よりも少し伊勢原寄りの所にあることになります。 この先にも1km毎に同じような標識が立っていそうだったので、それらを確認しながら歩いていくことにしました。
水呑地蔵菩薩
降り基調の緩やかな林道を進んでいきます。 沿道にはススキが穂を出していて雰囲気のいい道が続いていました。 標識を過ぎて5分ほど進んでいくと、左の山際に石仏が幾つか並んでいました。 真ん中には、まだ新しい様子の合掌した仏像が立っていて、 左右には頭の取れた仏像や庚申塔がありました。 仏像の背後に設置された解説板によると水呑地蔵菩薩というようです。 この辺りに泉があったとのことですが、この時には確認できませんでした。
水呑地蔵菩薩
この地を彷徨える旅人あり。 ここの泉にて一命を長らえ、この所に地蔵菩薩を開眼する。 人よんで水呑地蔵と称し伝えられ、 ここに浅間山林道の開通を記念して、平成の水呑地蔵を開眼す。
 (平成4年秋吉日 伊勢原市森林組合)
山道分岐
水呑地蔵を過ぎて更に4分ほど進んでいくと、左手に曲がっていく角から、 広めの山道が右手から正面の植林帯へと分かれていました。 浅間山林道に出た尾根の所から11分ほどの所になります。 手前には防火用水の「ようすいくん」や保安林区域図がありました。 保安林区域図には林道の図も載っていました。 現在地の◎印が消えかかっていましたが、何とか痕跡は残っていました。 その図と手元の地形図とを照らし合わせてみると、 ここは林道が鋭角に北西へと曲がっていく角に当たるようでした。 正面に続く山道は保安林区域図には載っていませんが、地形図にある破線の道のようでした。
山の護美
山は県・市民と所有者の庭です。 庭をよごす人はいません。 ゴミの不法投棄はやめましょう。
(法令により処罰されます)
 (伊勢原市森林組合、伊勢原市、伊勢原警察署、伊勢原みどりのまち振興財団)
山道の入口には、石碑と石祠が並んでいました。 文字も刻まれていましたが、無学の私にはよく読めませんでした。 尾根に続く右手の道と、小さな谷筋へ降りていく左手の道とに分かれているようでしたが、 夏草がかなり生い茂っていて、はっきりとは確認できませんでした。 手元の地形図によると、この山道を降っていくと浅間山林道の先の方へ続いているようでした。 石碑の脇にある「水源の森林づくり」の看板にも簡単な地図が載っていて、 現在地とそこから分かれて林道へと降る道が図示されていました。 正面の山道は、林道を歩くよりもかなり近道のように思えましたが、ヤマビル禍を避けるためにも、 今回はこのまま林道を降っていくことにしました。
山火事注意 火の用心!
たばこ・たきびは確実に消そう!
みどりとのふれあいでリフレッシュ
 (森林共済セット保険、神奈川県)
神奈川県「水源の森林づくり」契約地(水源分収林)
水資源を大切にしましょう。
 (神奈川県農政部水源の森林推進室、神奈川県湘南地区農政事務所森林保全課)
山道を見送って左手へ曲がっていく林道を進んでいくと、 すぐの所の右手に「大山水源の森林」と題した新しそうな案内板が設置されていました。 「この森林は所有者の方々のご協力を得まして県が水源の森林として管理している森林です…」というような書き出しでしたが、 手前にはススキや草などが生い茂っていて、解説文をすべて確認することはできませんでした。 更にその先へと緩やかに林道を降っていきます。 先ほどの山道分岐の所から4分ほど進んでいくと、 左手へ曲がっていく角に「起点から4km」の標識が立っていました。
標識を過ぎて4分ほど進んでいくと急カーブがあります。 その山手の谷には表面を木で覆われた砂防ダムが何段にも連なっていました。 カーブを過ぎて更に4分ほど進んでいくと、再び急カーブがあります。 左手の山側から流れてくる沢の水が、林道に設けられた溝を通って横切り、右手の谷筋へと流れ落ちていました。 また林道に沿って設けられている溝にも水が流れ込んでいました。 雨後の日ということもあってか、水量も多くて心地よい水音をたてながら勢い良く流れていました。
更に5分ほど進んでいくと、左手へ曲がっていく角に 「起点から3km」の標識が立っていました。 標識を過ぎて、コンクリート補強された崖沿いに右手へ曲がっていきます。 引き続き、林道沿いの溝には水が勢い良く流れていましたが、 落ち葉などで詰まった所では林道の上にまで水が流れ出てきていて、 まるで川のようになっていたりもしました。
ふと足元を確認してみると、右足に小振りのヤマビルが取り付いていて、靴下の上から血を吸っていました。 どこで取り付かれたのかは分かりませんが、今回はこれで2匹目になります。 この先でも時々確認しながら歩いていきましたが、これ以降で被害に遭うことはありませんでした。
阿夫利林道分岐
標識を過ぎて5分ほど降っていくと車止めゲートがあります。 浅間山林道に出た尾根の所から35分ほどで到着しました。 その脇を抜けていくと、道が左右に分かれています。 左手にある標識によると、ここから左手へ分かれていく道は阿夫利林道というようで、 ここがその起点になるようでした。 「大山寺3km」の道標も立っていて左手の道を指していました。 浅間山林道はここから右手へと続いています。 今回はここから右手へ続く浅間山林道を更に降っていきました。
林道 阿夫利線(起点)
この林道は、林業経営のためにつくられたものです。 一般道路とは異なり、急カーブや落石の危険がありますので、 林業関係者及び地元関係者以外の通行を禁止致します。 なお、利用に際しては承認及び許可等が必要となりますので、ご注意願います。
標準幅員W=4.0m 全体延長L=3,614m
 (神奈川県湘南地区県政総合センター森林課)
森林をきれいに大切に
森林は豊かな水を貯え災害を防ぐ大切な働きをしています。 土砂やゴミの不法投棄は環境を破壊する犯罪です。
 (神奈川県)
阿夫利林道分岐から右手へ1分ほど進んでいくと、 右へ曲がっていく角の左側が開けていて、眺めが広がる所がありました。 脇には保安林区域図があって、林道の図や現在地も載っていました。 正面のススキ越しには伊勢原の街並みが広がっていましたが、 雲が広がってきていて、遠くの方は霞んでいました。
振り返ると、丹沢大山へ続く稜線が連なっていました。 歩き始めた頃にはよく晴れていたのですが、この辺りまでくると空にはかなり雲が広がってきて、 大山の山頂は雲に包まれて見えなくなってしまいました。
眺めを確認したら、林道をその先へと降っていきます。 傾斜が少し増してきた林道を降っていくと、小さな谷筋の所で、左手へと曲がっていきます。 山側から流れてくる沢が道の下の暗渠を通って、左手の谷筋へと流れ落ちていました。 僅かな尾根を越えるようにして右へ曲がって降っていくと、 左手へ曲がっていく所に、「起点から2km」の標識が立っていました。
山道分岐
標識を過ぎて5分ほど降っていくと、右手へ登っていく山道が分かれている所がありました。 辺りに道標類は見かけませんでしたが、少し入っていった所には、 「鳥獣保護区」の赤い標識や「水源かん養保安林」の標柱が立っていました。 手元の地形図にある破線の山道のようで、かなりしっかりしている様子でした。 確かめた訳ではありませんが、 先ほどの石祠などがあった分岐から山道を降ってくると、ここへ出られるようです。 目測では山道は600mほどの道程でしょうか、 林道の道程は2.5kmほどのようなので、かなりの近道になるようです。 冬枯れの時期に歩く場合には利用したいものだと思いながら、右手の山道を見送っていきました。
水場
更に林道を降っていくと、ちょっとした沢筋を過ぎていきます。 正面の樹木越しに山並みなどを眺めながら更に降っていくと、 大きな樹木が道に倒れ掛かるようにして生えている所を過ぎたすぐ先の曲がり角に、 「起点から1km」の標識が立っていました。 その右手の谷筋からは細い塩化ビニールの管で水が引かれてきていて、勢い良く流れ出ていました。 飲めるのかどうかは分かりませんが、手で受けてみると冷たくて綺麗な水でした。
水場を後にして林道を更に降っていきます。 程なくして、左手の樹間の下の方には建物が幾つも見えるようになってきます。 そろそろ林道も終りが近づいてきたようだと思いながら降っていきました。 途中には樹木が途切れて、丹沢大山へと続く山並みを見渡せる所もあったりしました。 653.4m峰から770m峰(見晴台)にかけての尾根でしょうか。 樹木が伐採された跡地が草などで覆われた所も見えていました。 空一面に雲が広がってきて、今にも雨が降り出しそうな雰囲気になってきました。
浅間山林道起点
林道を更に降っていくと、開け放たれた車止めゲートがあります。 脇には「林道 浅間山線(起点)」の標識が立っていました。 ここが浅間山林道の起点になるようです。 阿夫利林道分岐から35分ほど、浅間山林道に出た尾根の所から1時間10分ほどで降りて来られました。
林道 浅間山線(起点)
この林道は、林業経営のためにつくられたものです。 一般道路とは異なり、急カーブや落石の危険がありますので、 林業関係者及び地元関係者以外の通行を禁止致します。 なお、利用に際しては承認及び許可等が必要となりますので、ご注意願います。
標準幅員W=4.0m 全体延長L=11,158m
 (神奈川県湘南地区県政総合センター森林課)
車両通行制限
この林道は、許可車以外は通行できません。 林道は森林経営のためにつくられており、一般道路とは異なり カーブがきつく防護施設等が十分ではありませんので、許可車は、次の事項に注意して通行願います。
注意事項(車両には二輪車及び自転車も含まれます)
1.制限速度 20km以下
2.制限重量 15トン以下
3.大雨積雪時の通行禁止
 神奈川県湘南地区行政センター(
慈雲山観音寺跡
右手にある民家を見ながら舗装路を降っていきます。 右手へ曲がっていく角の辺りは墓地が続いていて、 その道端には「大山寺慈雲山観音寺跡」の札の架かる小祠がありました。 その中には小振りの仏像が2体安置されていました。 今でも篤く信仰されているようで、季節の花が手向けられていました。 芭蕉の句が掲げられていたりもしました。 脇には彼岸花が綺麗な花を咲かせていて、今回の散策の最後を彩ってくれました。 花にはアゲハチョウが来ていて蜜を吸ったりしていました。
観音の いらか見やりつ 花の雲 芭蕉(文政3年建)
小祠の先から左手に階段が降っていました。 その階段の下には建物が並んでいたので車道へ降りていけるようでしが、 今回は舗装路を道なりに右手へと降っていきました。 石垣の脇を過ぎて小さな沢に架かる橋を渡って左へ曲がって降っていくと、ちょっとした駐車場に出ました。 左手には休憩所や土産物屋になっている店があります。 その店の駐車場なのでしょうか。
大山駅(おおやまえき)バス停
駐車場を横切っていくと、すぐに県道611号(厚木大山街道)に出ます。 そこから左手に数10m登っていくと、 「丹沢大山国定公園」,「ようこそ大山へ」,「光と緑の街伊勢原」と書かれた大きなゲートがあります。 そのすぐ先に大山駅バス停があります。 浅間山林道起点から5分ほどで到着しました。
伊勢原駅(小田急小田原線)まで、伊勢原駅北口行きバスにて17分から21分、 1時間に3本程度の便があります。