表丹沢県民の森
散策:2008年08月上旬
【低山ハイク】 表丹沢県民の森
概 要 表丹沢県民の森は櫟山や栗ノ木洞のある尾根の東斜面に広がる森で、 芝生の広場・ミズキの森・シデの森・カシワの森・アブラチャンの森・笹地の森などがあります。 谷筋には四十八瀬川が流れていて黒竜の滝もあって、自然に親しめる所です。 今回は黒竜の滝を訪ねてからミズキの森まで登り、上秦野林道から西山林道へと降っていきます。
起 点 秦野市 みくるべバス停
終 点 秦野市 大倉バス停
ルート みくるべバス停…みくるべ病院…三廻部林道起点…40番鉄塔…井戸沢橋…トカゲ橋…上秦野林道起点…散策路入口…四十八瀬川…黒竜の滝…表丹沢県民の森…東屋…ミズキの森…上秦野林道…東屋…水無堀山林道終点…勘七橋…西山林道…黒竜の滝分岐…一ノ沢…石仏…堀川分岐…大倉バス停
所要時間 4時間20分
歩いて... この日はとても蒸し暑くて、後から後から汗が噴き出してきました。 黒竜の滝で涼んでから櫟山まで登る予定にしていたのですが、余りの蒸し暑さとヤマビル攻撃のため、 途中の上秦野林道に出た所で引き返すことにしたのでした。 折りしも雷雨の季節とあって、最後の大倉バス停に着いた直後に、激しい雷雨が始まりました。
関連メモ 櫟山, 三廻部林道, 櫟山
コース紹介
みくるべバス停
渋沢駅(小田急小田原線)の南口から、[神03]みくるべ行きバスにて15分、 便は僅かしかないので、事前に確認しておきましょう。
 土日曜 8:05 10:35 13:05 15:35 18:05
以前から進められていた渋沢駅南口の再開発工事は既に終わっていて、綺麗になっていました。 降り口の所に「渋沢駅南口発着バスマップ」と題した案内図があり、 そこにバスルートと共に、観光スポットなどが紹介されています。 今回の表丹沢県民の森も載っていて、 みくるべバス停から大倉バス停へのコース(約8km)が図示されているので参考にしましょう。
★[神03]系統は、2011年9月末を持って廃止になりました。
みくるべバス停の手前から右手の谷筋へ道が分かれています。 その角に「表丹沢県民の森3.5km」の道標が立っていて、正面の車道を指しています。 右手の道沿いには田んぼが広がり、その奥には丹沢の山並みが続いていて、雰囲気の良さそうな道なのですが、 今回は道標に従って、正面に登り気味に続く車道を進んでいきます。
この谷戸の右手には四十八瀬川が流れていて、 この近くの森戸下取水口から上流にある水沢えん提までは、キャンプ禁止区域になっているようです。
名称・秦野四十八瀬川 キャンプ禁止区域
期間 通年
目的 飲料水の水質保全のため、 キャンプ禁止区域に関する条例により、この区域でのキャンプを禁止します。
なお身分証明書を所持した関係職員の指示に従わない者は処罰されることになります。
 (神奈川県、秦野市)
緩やかな登り坂になった車道を進んでいきます。 老人ホームへの分岐を右手に見送っていくと、正面には櫟山と思われる山が聳えていました。 高台の畑地の中に続く緩やかになった車道を進んでいくと、 バス停から8分ほどで、民家の先にX字路のような形の分岐があります。 角に立つ道標によると、正面から左手へと曲がっていく車道は「寄方面」、 右手の道は「表丹沢県民の森2.9km」となっています。 また「医療法人財団青山会みくるべ病院」の看板も出ていて右手の道を指しています。 ここは道標などに従って、右手の道を進んでいきます。
みくるべ病院
僅かに降り気味の道を進んでいきます。 右手に分かれていく細い踏み跡を見送って舗装路を進んでいきます。 右手の谷筋には植林帯が続いていました。 小さな沢を過ぎて軽く登るようになって景色が開けてくるとみくるべ病院があります。 左右の建物の間に続く坂道を登っていきます。
登り傾斜が少し増してきた舗装路を進んでいくと、 「地鶏有精卵たまご小売りいたします」の看板が出ている小さな農場がありました。 「みくるべ卵」というのだそうです。
丹沢山麓 みくるべ卵
みくるべ卵の卵油は、秦野市三廻部の杉・ひのきの山あいで、 自家特製配合飼料で育てた放し飼い地鶏より生みおとされた新鮮な有精卵を使用し、 昔ながらの手作りによって製造した天然無添加の栄養補助食品です。 毎食後1〜3錠を目安としてお客様の状態に合わせてお飲みください。 飲みやすいカプセルです。
 (丹沢・みくるべイネ自然農場)
農場を過ぎると民家などもなくなって植林帯へと入っていきます。 程なくして植林帯が終わると僅かに降るようになります。 小さな沢のある山襞を過ぎていきます。 沿道には青葉が茂り、右手の方からは四十八瀬川の水音が聞こえてきて、雰囲気のいい道が続いています。 表丹沢県民の森へと向かうと思われる自動車が時折通っていったりもしますが、交通量は僅かです。
この先500m 車両通行禁止
但し、次の車両を除く。
1.林道関係者 2.地元関係者 3.林道沿線施設利用者
 (湘南地区行政センター)
たき火・たばこに注意
 (神奈川県)
いま山の木々が大変つかれてきました。 自動車等の乗り入れはご遠慮下さい。
お知らせ
只今、この山中で銃器による有害獣の捕獲を週2日行っています。(日、祝日、除く)
 (秦野農業協同組合、秦野市、神奈川県猟友会西秦野支部)
三廻部林道起点
樹木が途切れた所から丹沢の山並みを眺めたりしながら舗装路を進んでいくと、 道の脇に半分に割れた標識がありました。 それによると、ここからが三廻部林道になるようです。 みくるべバス停から25分ほどで到着しました。
林道 三廻部線(起点)
この林道は林業経営のためにつくられたものです。 一般道路とは異なり、急カーブや落石の危険がありますので、 林業関係者及び地元関係者以外の通行を禁止します。 なお、利用に際しては承認等が必要になりますので、ご注意願います。
  標準幅員 W=4.0m 全体延長 L=6,630m
  林道管理者 湘南地区県政総合センター
 (湘南地区県政総合センタ森林課)
三廻部林道起点の標識の左手の崖からパイプで導かれて水が流れ出ていました。 下には小さな桶が置かれていて水場になっていました。 ちょっと手で受けて飲んでみましたが、冷たくて美味しい水でした。
水場を過ぎて2分ほど進んで沢筋の所までくると、道は大きく右手に曲がって登っていきます。 その角から細い踏み跡が左手の沢筋へと分かれていましたが、 そのまま林道を進んでいきます。 曲がり角には「保安林区域図」があって、今歩いている三廻部林道をはじめとして、 上秦野林道・西山林道などの周辺の林道が描かれているので参考にしましょう。
保安林区域図
この区域は森林がもっているいろいろな働きを守るため、保安林に指定されています。 保安林内で木を伐採したり、植物や土石を採取するときは許可が必要です。 くわしい事は右記へお問い合わせ下さい。
 (神奈川県湘南地区行政センター農林部林務課)
40番鉄塔
1分半ほど進んでいくと、小さな切通しのような所を過ぎていきます。 樹木が途切れた所から広がる山並みなどを眺めながら林道を進んでいきます。 崖の脇を過ぎていくと、再び沢筋を渡って右手へと大きく曲がっていきます。 程なくして植林帯になってくると、少し登りの傾斜が増してきます。 三廻部林道起点から14分ほどで、道の左手すぐの所に送電線の鉄塔「新秦野線40」が立っています。 周りは緑色の金網で囲まれていました。
山歩く 心にいつも 火の用心
山火事注意
 (神奈川県)
燃やすまい みんなが来る山 歩く山
 (神奈川県)
注意
ハンターのみなさん! この附近に鳥獣保護区があります。 狩猟に注意しましょう。
この附近にハイキング道があります。 狩猟に注意しましょう。
 (神奈川県)
井戸沢橋
鉄塔を過ぎて、植林帯に続く林道を進んでいくと、 「三廻部林道 起点から1km」の標識が立っていました。 そこを過ぎて僅かに降るようになった林道を進んでいくと、鉄塔から3分ほどで沢筋を過ぎていきます。 左手には砂防ダムがあって水が流れ落ちていました。 沢を渡る橋の手前には「三廻部林道 井戸沢橋」の標識が立っていました。 この沢は井戸沢というのでしょうか。
林道を軽く登っていくと、右下の四十八瀬川へ降っていくと思われる小径が分かれていました。 その袂には川釣りやキャンプに関する注意書きの看板がありました。 ここから川辺へと降りていく人が利用する道ということのようでした。
お願い
一、 此の川で釣りをする方は、あらかじめ遊漁証(釣り券)をお買い求めのうえ 必ず見やすい所に取り付けて下さい。
中学生以上の方
  売店売り日釣り券 あゆ1,000円 雑魚500円
  現場売り日釣り券 あゆ1,400円 雑魚800円
一、 組合が許可した者以外の投網の使用は禁止です。
一、 ビン・カン・ゴミ類は捨てずに各自で持ち帰り、気持ち良い釣りを楽しんで下さい。
 (酒匂川漁業協同組合)
名称・四十八瀬川 キャンプ禁止区域
期間 通年
目的 飲料水の水質保全のため、 キャンプ禁止区域に関する条例により、この付近の河川でのキャンプ及びゴミの放置を禁止します。 なお身分証明書を所持した関係職員の指示に従わない者は処罰されることになります。
 (神奈川県、秦野市)
トカゲ橋
小径を過ぎて2分ほど進んでいくと、コンクリート打ちされた崖の先に沢があります。 左手には砂防ダムがあって水が流れ落ちていました。 沢の手前には「三廻部林道 トカゲ橋」の標識が立っていました。 この沢はトカゲ沢というのでしょうか。
「トカゲ」とは爬虫類のトカゲでもないだろうし、「戸陰」のような地名なのでしょうか。 何故だかカナ文字で記されているし、何を表しているのかはよく分かりませんでした。
上秦野林道起点
トカゲ橋を過ぎて林道を2分半ほど進んでいくと、左手の上に白いガードレールが続くようになり、 車止めゲートのようなものも見えていました。 程なくして道端に「表丹沢県民の森入口」の標柱が立っています。 標柱を過ぎていくと、左手へ曲がっていく角から正面へと道が分かれていきます。 40番鉄塔から15分ほどの所になります。 角には道標が立っていて、左手へと曲がっていく道は「寄方面」、 正面に分かれていく道は「鍋割山方面、上秦野林道」、今来た道は「三廻部方面」となっています。 三廻部林道はここから左手へと曲がって寄地区へと続いていますが、 今回はここで三廻部林道と分かれて、正面に続く道を進んでいきます。 明示はされていませんでしたが、この先にある道標や案内図などからすると、 ここから正面に続く道が上秦野林道になるようです。
土石流出防備保安林
保安林があれば…保安林がないと…
この保安林は、地域の土砂の流出防止に役立っています。 森林は、枝や葉や枯枝等で土地を覆い、根によって土壌を締め付け、 降雨による林地の表面浸食や、崩壊によって生ずる土砂の流出を防止する重要な役割りをはたしています。 この保安林は、これらの機能を高めるため、特に指定された保安林です。 保安林内においては、次の行為は知事の許可を受けなければなりません。
一、立木竹の伐採及び立木の損傷
二、土石の採取及び樹根の採掘
三、その他土地の形質を変更する行為
森林は国の宝です。保護育成に努め、後世に引き継いで行きましょう。
 (神奈川県)
散策路入口
上秦野林道を1分半ほど登っていくと、右手へと散策路が分かれています。 その入口には道標が立っていて、 右手の道は「散策路(路肩注意)」、正面の道は「芝生の広場方面」、 今来た道は「三廻部・寄方面」となっていて、 この先へと続いているこの道は「上秦野林道」となっていました。 このまま林道を進んでいくと広場へと続いていますが、 今回はここから右手へと続く散策路へ入っていきました。
植林帯へ入っていくと、30秒ほどで横木の降り階段が始まります。 かなり段差のある急な階段になっているので、滑ったり踏み外したりしないよう注意しながら降っていきました。 階段は1分もしない内に終わって左手にある沢筋へと降っていきます。 沢には砂防ダムがあって、その前を横切るようにして進んでいきます。 脇にはパイプが設置されていて、ダムの上からと思われる水が勢い良く流れ出ていました。 丸太の木橋もありますが、表面が濡れていて非常に滑りやすくなっていました。 うっかり足を乗せて危うく転ぶところでした。
崖を横切るようにして進んでいくと、程なくして植林帯へ入っていきます。 左・右とZ字形に折れ曲がって登っていくと分岐がありました。 角に立つ道標によると、左手の道は「上秦野林道」、右手の道は「黒竜の滝・大倉方面」、 今来た道は「散策路(路肩注意)・林道」となっています。 以前に上秦野林道から三廻部林道を歩いた時には、林道からこの谷筋へ降る散策路が二つあったように記憶しているので、 左手に分かれていく道はその内のひとつだと思います。 ここは右手の道を進んでいきます。
雑木林の斜面に沿って続く道を進んでいきます。 夏草が生い茂っていて煩わしい所を抜けていくと小さな沢筋を過ぎていきます。 再び植林帯になった道を降り気味に進んでいくと、 丸太を横に組んだしっかりとした木橋を二つ渡った先に分岐があります。 角に立つ道標によると、左手へ登って行く道は「芝生の広場約10分」、 右手へ降っていく道は「黒竜の滝・大倉方面」、 今来た道は「散策路(林道へ)」となっています。 ここは、黒竜の滝を目指して、右手へと降っていきました。
四十八瀬川
横木の階段を右・左と折れ曲がりながら1分半ほど降っていくと、四十八瀬川の畔に出ます。 そこには道標が立っていて、川沿いに左手へ続く道は「黒竜の滝・大倉方面」、 今降ってきた道は「芝生の広場約15分」となっています。 道標に従って左手へ進んでいくと、すぐに四十八瀬川木橋が架かっています。 かなりしっかりとした造りになっているので、安心して渡っていけます。
木橋を渡った所から川辺へ出てみると、四十八瀬川には綺麗な水が勢い良く流れていました。
木橋の先に進んでいくと道標が立っていて、「黒竜の滝・西山林道・大倉方面」の板が左手を指しています。 道標に従って左手へ進んでいくと、二筋になった沢に架かる木橋を渡っていきます。 この沢は黒竜の滝から流れてくる沢で、四十八瀬川へと注いでいます。 この辺りは広場のように整備されて小綺麗になっていて、ベンチが設置されていたりもします。
分岐
木橋を渡って右手へ進んでいくと、大きな樹木の袂に「黒竜の滝→」の白塗りの道標が落ちていました。 更にその先へ進んでいくと道が二手に分かれています。 角に立つ道標によると、左手へ登っていく道は「西山林道・大倉方面」、 正面の沢沿いの道は「黒竜の滝」、今来た道は「芝生の広場約20分」となっています。 左手の上には東屋も建っていて休憩するにはいい所ですが、 ここは正面に続く道を進んでいきます。
黒竜の滝
沢の脇に架かっている木橋を渡ってその先へ少し登っていくと、 先ほどの分岐から1分半ほどの所に黒竜の滝があります。 上秦野林道起点から15分ほどで到着しました。 この日はとても蒸し暑い日で大汗をかいたので、滝から流れてくる水に浸したタオルで顔や首筋を洗うと、 生き返るように気持ちがいいのでした。 写真を何枚も写したりしながら、リュックを降ろしてひと休みしていきました。
渋沢駅の南口にあったバスマップに載っている案内図によると、 この滝の落差は15mで、涸れることのない滝なのだそうです。 この時も多くの量の水が流れ落ちていました。
滝の真下まで行って見上げてみると、 岩壁の上から勢い良く流れ落ちる水の飛沫が辺りに満ちて、 滝の周りはヒンヤリとした空気に包まれていました。 濡れているためなのか岩壁が黒く感じました。 「黒竜」という名前はこの岩壁の色を表したものなのだろうかと思ったりもしました。
ふと手元を見てみると、掌にヤマビルが付いていました。 東丹沢にはよくいるというヤマビルですが、この辺りにまでも進出してきているようです。 気温が高い雨の翌日などに活発になるようなので、蒸し暑いこの日などは絶好の活動日だったのでしょう。 もう少し涼んでいきたかったのですが、ヤマビル攻撃を受けては大変と、 心引かれる思いながら滝を後にしたのでした。
黒竜の滝から元来た道を引き返していきます。 四十八瀬川に架かる木橋を渡って斜面に続く横木の階段を登っていきます。 足元を確認すると、ズボンにヤマビルが取り付いていました。 先ほどの分岐まで戻って、道標「芝生の広場」に従って右手へと続く横木の階段を更に登っていくと、 川から6分ほどで上秦野林道に登り着きます。 脇には道標が立っていて、右手の道は「鍋割山方面」、 左手の道は「三廻部・寄方面」、 正面から左手へ続く道は「櫟山方面」、 今登ってきた道は「四十八瀬川経由 黒竜の滝・西山林道・大倉方面」となっています。 左右に通る舗装路は先ほどの三廻部林道から分かれてきた上秦野林道になります。 この正面から左手へ続く道が表丹沢県民の森の「芝生の広場」方面になります。
表丹沢県民の森
上秦野林道を横切って左正面へ軽く登っていくと小さな駐車場があります。 脇には蛇口から水が出しっ放しになっていましたが、 「この水は飲めません」との貼り紙がしてありました。 何台か駐車している自動車の脇を過ぎていくと、右手の斜面へと山道が分かれています。 角に立つ道標によると、右手に登っていく道は「櫟(くぬぎ)山 約1時間10分」、 正面の道は「カシワの森 約40分」となっていました。 その脇に大きな「表丹沢県民の森案内図」が設置されているので参考にしましょう。 表丹沢県民の森には、笹地の森・アブラチャンの森・シデの森・ミズキの森・カシワの森や、 炭かま跡や芝生の広場があるようです。 ここは芝生の広場の下端に当るのでしょうか。 上の方へ登っていくと櫟山や栗ノ木洞のある尾根へ続いていて、その手前には展望地もあるようです。
(写真は櫟山への登り口です)
表丹沢県民の森案内図
ハイカーのみなさまへ
この豊かな森林は、木材の生産、水源のかん養、土砂崩れの防止、動物の住みかなど、 多くの役割を果たし、自然環境を守っています。 そこで、楽しく森林とつき合うために次のことをお願いします。
1.木の枝を折ったり草木を採るのやめましょう。
2.ゴミは持ち帰りましょう。
3.山火事防止のため、たき火やタバコの投げ捨てはやめましょう。
 (神奈川県自然環境保全センター県有林部)
東屋
案内板を過ぎていくと、道が二手に分かれています。 右手の道の先にはトイレがあり、左手の道の先の芝が生える広場の奥に東屋があります。 東屋まで行ってリュックを降ろしてひと休みしていきました。 黒竜の滝から13分ほどで到着しました。
以前来た時には「ヤマビル注意」の貼り紙があったのですが、今回は見かけませんでした。
注意
ハンターの皆さん!! この付近は鳥獣保護区になっています。 猟犬の訓練はしないでください。
 (神奈川県)
疲れも癒えたところで、先ほどの駐車場にあった登り口まで引き返して、櫟山を目指して、 表丹沢県民の森が広がる斜面に続く横木の階段を登っていきました。 植林帯を登っていくと、道の左右には草が刈り払われて広場のようになった所が何箇所かありました。 これらが「芝生の広場」という所のようです。 登り口から5分ほど登っていくと分岐があります。 角に立つ道標によると、右手の道は「笹地の森 約1時間20分」、 左手の道は「カシワの森方面」、正面左手へ登っていく道は「櫟山 約1時間5分」となっています。 ここは道標「櫟山」に従って、正面左手へと続く横木の階段を登っていきます。 斜面には夏草などが生い茂っていますが、道の部分は何とか分かるようになっていました。
ミズキの森
植林帯の斜面にジグザグに続く横木の階段を登っていくと、 周囲に生い茂る夏草は程なくして少なくなってきます。 かなり傾斜があって息が切れてきたりもするので、噴き出す汗を何度も拭いながら、ゆっくりと登っていきました。 やがて上の方が明るくなってきます。 先ほどの案内図に載っていた上秦野林道のようなので、林道に出たらひと休みしようと考えながら、 雑木林になった斜面を登っていきました。 案内図によると、この辺りの雑木林が「ミズキの森」になるようです。 足元を確認してみると、ズボンにまたヤマビルが取り付いていました。
上秦野林道
汗を拭き拭き横木の階段を登っていくと、広い道に出ました。 この道は先ほども通ってきた上秦野林道になります。 三廻部林道から分かれた上秦野林道は一旦北上してからUターンして南南西へと続いていて、 ここはその南南西へ伸びている部分になります。 駐車場の登り口から22分ほどで登ってこられました。 上秦野林道は下の方では舗装されていましたが、この辺りは土の道になっていました。 登り着いた所には道標が立っていて、登ってきた道は「芝生の広場 約25分」となっていました。 脇にはベンチがひとつ設置されていたので、 ベンチに腰を降ろして、ここでもひと休みしていきました。
水分補給などをしながら左右を伺っていると、 林道を左手に20mほど進んだ所から、正面の斜面へと横木の階段が続いていました。 その登り口に立つ道標によると、正面へ登っていく横木の階段は「櫟山 約40分」、 左手の林道は「寄方面 終点」、右手の林道は「大倉方面」,「芝生の広場 約25分」となっています。 その脇にも大きな「表丹沢県民の森案内図」が設置されています。 この階段を登っていくと、シデの森を経て櫟山へ続いているようです。 当初はここから櫟山まで登る予定にしていたのですが、 余りの蒸し暑さとヤマビル攻撃のため、今回は登るのを断念しました。
登り着いた所から右手へと続く上秦野林道を緩やかに降っていきます。 1分半ほど降っていくと、金網で補強された石積みのダムのある沢筋を過ぎていきます。 山襞を過ぎて、正面に山並みを眺めながら、快適な林道を進んでいきます。 8分ほど進んでいくと、これまでにもあった「表丹沢県民の森案内図」が設置されています。 その脇から横木の階段が左手の斜面へと登っていました。 角に立つ道標によると「笹地の森 約40分」となっていました。 案内図によると、アブラチャンの森や笹地の森を経て、栗ノ木洞と櫟山の間の尾根に登っていけるようです。 ここを過ぎたすぐ先から右手へと降っていく道があります。 その脇に立つ道標によると「芝生の広場 約35分」となっています。 案内図によると、芝生の広場を過ぎた所にあった分岐を右手へ進んできた道のようです。 左右の道は見送って、上秦野林道をその先へと降っていきました。
分岐を見送っていくと、右手が開けてきて、山並みを見渡せる眺めが広がっていました。 歩き始めた頃はよく晴れていたのですが、高い山には何やら雲がかかるようになってきました。 雷雨にでもなると大変だと思いながら降っていきました。
簡易舗装された所を過ぎていくと、砂防ダムのある沢筋があります。 上秦野林道に登り着いた所から12分ほどの所になります。 林道と沢はほとんど同じ高さなので、ガードレールの脇から沢へ入っていくと、 何段にもなった砂防ダムは木で出来ていて、珍しく思いました。 中身はコンクリートのようで、表面だけが木で覆われているようでした。 ここでもダムを流れ落ちて沢を流れてくる水に浸したタオルで火照った顔や首筋を拭いたりしながら、ひと休みしていきました。
東屋
林道の下をくぐった沢は石積み護岸されて綺麗になっていました。 その沢と林道との間に続く草地の先に東屋が見えたので立寄っていきました。 右手の沢には木橋もあって、その先にはベンチもありました。 東屋の先は切り立った傾斜地になっていて、沢はその下へと落ちていました。 東屋には「ヤマビル注意」の貼り紙がありました。 それを契機にして足元を確認してみると、またしてもヤマビルが取り付いていました。 先ほどの沢で取り付かれたのか、林道から僅かに続く草地で取り付かれたのかは分かりませんが、 僅かの間に取り付くようです。
ヤマビル注意
この付近には吸血性のヤマビルが発生しています。 特に足元にご注意下さい。
※ヤマビルに噛まれた場合、しばらく血が止まらなくなりますが毒はありません。 噛まれたら傷口を清潔にして絆創膏を貼って下さい。
※ヤマビルはミミズの仲間です。 噛まれた場合は虫除けを吹き付ける、塩を振りかける、ライターであぶる等の方法で駆除して下さい。
 (神奈川県自然環境保全センター県有林部森林整備課)
水無堀山林道終点
簡易舗装されたカーブを過ぎて再び土の道になった林道を緩やかに降っていきます。 再び舗装路になってくると、切通しを過ぎた所から、上秦野林道は右手へと鋭角に曲がって降っていきます。 その角から左手へと土の道が分かれていきます。 上秦野林道に登り着いた所から26分ほどの所になります。 正面に立つ道標によると、右手の道は「芝生の広場 約20分」、 左手の道は「西山林道を経て大倉」となっていました。 また「鍋割山近道(二俣経由)」と書かれた板が取り付けられていて、左手の道を指していました。 脇に立つ標識によると、左手へ分かれていく道は水無堀山林道というようです。 このまま上秦野林道を右手へと降っていくと、四十八瀬川から登ってきた所へ戻っていけますが、 今回は左手の水無堀山林道から西山林道を経て大倉バス停へと向かうことにしました。
林道 水無堀山線(終点)
この林道は林業経営のためにつくられたものです。 一般道路とは異なり、急カーブや落石の危険がありますので、 林業関係者及び地元関係者以外の通行を禁止致します。 なお、利用に際しては承認等が必要となりますので、ご注意願います。   標準幅員 W=4.0m 全体延長 L=1,700m
  林道管理者 神奈川県湘南地区農政事務所
 (湘南地区県農政事務所森林土木課)
三廻長尾国有林
一、森林を愛しましょう。樹木は皆んなの資源です。
一、山ではたき火に注意しましょう。
一、たばこは歩きながらすわないようにしましょう。
一、山のエチケットを守りましょう。
 (東京神奈川森林管理署)
勘七橋
水無堀山林道へ入ってすぐの所から、左手の斜面へと階段が分かれていきます。 その階段の途中には「栗ノ木洞」の道標が立っていました。 これまでに見かけた「表丹沢県民の森案内図」によると、栗ノ木洞へは1時間20分ほどで登っていけるようです。 その道は見送って林道を降っていくと、右下には砂防ダムがあって、流れ落ちる水が滔々と音を響かせていました。 分岐から2分ほど降っていくと、四十八瀬川に勘七橋が架かっています。 橋の手前には「水無堀山林道 勘七橋」の標識が立っていました。 勘七橋は、金属製の欄干が設置されたコンクリート製のしっかりとした橋です。 下流側には、砂防ダムが間近に見えていました。
(後日に栗ノ木洞への道を登りました。「櫟山」を参照)
西山林道
勘七橋を渡って右手へ登り気味に3分ほど進んでいくと車止めゲートがあります。 その脇を抜けていくと、水無堀山林道と西山林道がX字形に交差している所に出ます。 この先の水無堀山林道の入口にも車止めゲートがありました。 手前に立つ道標によると、右手の道は「大倉3.5km・堀川5.3km」、 左手の道は「鍋割山4.1km・二俣0.5km」、 今来た道は「三廻部・表丹沢県民の森」となっています。 ここは西山林道を右手へと進んでいきます。
一般車輌通行禁止
この水無堀山林道は、林業経営のためにつくられていますので、 一般道路と異なりカーブがきつく、防護施設が十分ではありません。 下記以外の通行を禁止します。
 1.林業関係車輌 2.林道関係車輌 3.工事関係車輌 4.地元関係車輌
 5.林道沿線施設利用関係車輌 6.その他、特に認めた車輌
通行可能な方については次の注意事項を厳守願います。
1.制限速度 20km以下
2.制限重量 20トン以下
3.台風、集中豪雨、地震、積雪、路面凍結時は通行禁止
4.日の出1時間前・日没1時間後の時間帯は通行を禁止する。
 (神奈川県湘南地区県政事務所、秦野警察署)
黒竜の滝分岐
緩やかな西山林道を9分ほど進んでいくと、黒竜の滝を経て表丹沢県民の森へと続く道が分かれていきます。 角には道標が立っていて、右手に降っていく横木の階段は「黒竜の滝・四十八瀬川経由芝生の広場」、 左手へと曲がっていく林道は「大倉方面」となっています。 傍にはこれまでにも見かけた「表丹沢県民の森案内図」があります。 お昼近くになって小腹が空いたので、ひとつ設置されているベンチに腰掛けて、休憩を兼ねて食事にしました。
一ノ沢
お腹も満ちて疲れも癒えたところで、西山林道をその先へと進んでいきます。 右手の下には沢が流れています。 黒竜の滝の上流にあたるようで、林道からその沢へ降っていく散策路が二つ分かれています。 散策路を見送っていくと、黒竜の滝分岐から2分ほどで、小さな沢が林道を横切っています。 左手には砂防ダムがあって、そこから水が流れ出ています。 名前を記したものは見かけませんでしたが、この沢は「一ノ沢」と言うようです。 手前には道標が立っていて、沢を過ぎて右手へと続く林道は「大倉2.7km・堀川4.5km」となっています。 橋などはありませんが、浅いので難なく渡っていけます。
石仏
西山林道を淡々と進んでいきます。 植林帯になったり雑木林になったりしながら、緩やかで歩き易い道が続いています。 一ノ沢から4分ほど進んでいくと、道端に「かながわ水源の森林づくり」と題した真新しい看板が設置されていました。 その先のちょっとした切通しのような所を過ぎていきます。 沢筋の水が林道を横切っている所が何箇所かありますが、歩くのには支障はありません。 黒竜の滝分岐から25分ほど進んでいくと道端に小祠があって、 中にはお地蔵さんが安置されていました。 その袂には木彫りの仏像もありました。
かながわ水源の森林づくり
●森林の働き
森林は、雨が降ったときに土に水をたくわえ、きれいにしながら少しずつ時間をかけて河川やダム湖などへ流します。 そのため、水源地域に豊かな森林があれば、洪水や渇水は起きにくくなり、 私たちの生活に欠かせない水を安定的に確保することができます。 豊かな森林を維持するには手入れが欠かせません。 しかし、近年、外国産木材の輸入量の増加などにより、県産木材の利用が減少し、 手入れがされずに放置され、土壌が流出するなど荒廃が進む森林が増えています。
●「かながわ水源の森林づくり」とは
そこで神奈川県では水源の森林エリア内の荒廃が進む森林の土壌保全を図りながら、 水源かん養機能が持続的に発揮できる「巨木林」や「複層林」や「混交林」や 「活力ある広葉樹林」へ誘導していく「水源の森林づくり」事業に取り組んでいます。
●目標とする森林の姿
巨木林 樹齢100年以上のスギやヒノキの大木が林立している森
(下層植生が豊かな土壌保全や貯水能力に優れた森林です)
複層林 高い木と低い木からなるスギやヒノキの二段の森林
(上木を伐っても下木が残り、裸地化せずに土壌が保全される木材の循環利用が可能な森林です)
混交林 針葉樹と広葉樹が混生する森林
(様々な大きさや高さを持つ性質の違う樹木で構成される病虫害や自然災害に強い森林です)
活力ある広葉樹林 高い木や低い木など多様な樹種で構成されている広葉樹林
(有機物に富んだ保水力のある土壌が形成される貯水能力に優れた森林です)
 (神奈川県)
小祠を過ぎて、西山林道を更に進んでいきます。 「保安林区域」の看板を過ぎ、「大倉0.7km・堀川2.5km」の道標を過ぎていくと、 左手に戻るようにして登っていく道が分かれています。 角には道標が立っていて、「鍋割山・二俣・県民の森方面」の板が今歩いてきた道を指しています。 脇には小さな道標もあって、左手の道は登山道ではない旨の表記がありました。 その道を見送って西山林道を進んでいくと、1分半ほどで、「丹沢大山国定公園」の標示板があります。 黒竜の滝分岐から42分ほどの所になります。 丹沢全体の主な登山道などが紹介されていますが、今回歩いたコースは載っていませんでした。
堀川分岐
標示板を過ぎて傾斜が増した坂を降っていくと、程なくして道が二手に分かれています。 角には道標が立っていて、左手に戻るようにして続く道は「大倉」、 今歩いてきた道は「二俣」となっています。 また別の道標もあって、左手の道は「大倉20分」となっています。 正面に続く林道は何も示されてはいませんが、 これまでにあった道標からすると堀川地区へ続いているようです。 今回はここを左折して大倉バス停へと向かっていきます。
(写真は振り返って写したものです)
すぐに杉林の中を進むようになります。 浅い谷筋に着いた所で道が二手に分かれています。 谷筋の奥へと踏み跡が分かれていましが、 脇に立つ道標「大倉バス停」に従って右手へ曲がって谷筋を進んでいきます。 5分ほどして林を抜けると簡易舗装された道に出ます。 金網沿いに続く舗装路を緩やかに降っていきます。
草地や竹林の脇を過ぎていくと、やがて畑地の脇を通っていきます。 左手の民家へ続く道を分けて真っ直ぐ進んでいくと、広めの道路に出ます。 T字路に立つ道標「大倉バス停」に従って右折して、広くなった道路を道なりに進んでいきます。
この辺りまで来ると、遠くの山には雲がかかってきて、空が次第に暗くなってきました。 時折ポツリと雨粒が落ちてきたりもして、急がないと雨が降ってきそうな雰囲気になってきました。
カーブミラーのあるT字路を道なりに左へ曲がって降っていきます。 堀山下大倉自治会館の横を過ぎて道なりに降っていき、 民家が増えてくると県道706号に出ます。 右手には「お食事・ラーメン」の店がありますが、 左手の横断歩道を渡っていくと、秦野戸川公園の広場に着きます。
大倉(おおくら)バス停
レストハウスを過ぎていくと、広場の中ほどに大倉バス停があります。 堀川分岐から17分ほど、黒竜の滝分岐から1時間ほどで到着しました。
渋沢駅(小田急小田原線)の北口まで、[渋02]渋沢駅北口行きバスにて14分、 週末の朝方と夕方には1時間に3本程度、それ以外は1時間に2本程度の便があります。
ゲリラ雷雨に遭遇
レストハウスで冷たいものを飲んだりしてからバス停のベンチに座っていると、 急に暗雲が広がってきて激しい雷雨になりました。 稲妻が光り、雷鳴が轟き、大粒の雨が滝のように降ってきて、 僅かの間に地面は川のようになってしまいました。 停留所には屋根が付いていますがあまり役には立たず、 吹き込む雨に濡れながら、バスが来るまでの間、不安な気持ちで待っていたのでした。 渋沢駅に着いてバスを降りると雨はほとんど降っていなかったので、局地的な雷雨だったようです。 最近よく耳にするようになった「ゲリラ雷雨」に遭遇したのでした。 今回は櫟山へは登らずに途中で引き返すことにしましたが、 そのまま登っていたら、下山途中のどこかでこの雷雨に遭遇していたかも知れないことを思うと、 結果オーライなのでした。