高塚山
散策:2008年06月上旬
【低山ハイク】 高塚山
概 要 高塚山は相模湖の南側にある石老山の東南東に聳える低山です。 石老山からはしっかりとした尾根道が高塚山まで続いていますが、 今回は東側を通る小野林道にある小野橋から続く尾根道を登っていきます。 途中には三ヶ木地区を見渡せる眺めの広がる所があったりします。
起 点 相模原市 三ヶ木バス停
終 点 相模原市 ピクニックランド前バス停
ルート 三ヶ木バス停…青山小学校跡地…横浜水道沈殿池…弁天橋…馬頭観世音…小野林道…小野橋…尾根の肩…高塚山…石老山…篠原分岐…大明神山…篠原分岐…大明神展望台…沢…林道…相模湖休養村キャンプ場…蓑石橋…鼠坂…ピクニックランド前バス停
所要時間 6時間10分
歩いて... 小野橋から高塚山へ登る今回のルートは、登山口までのアプローチが長いのが難点です。 季節がら草木などが生い茂っていて、藪漕ぎ状態の所もかなり続いていましたが、 一般ハイキングコースではないものの、道自体は分かり易くなっていました。 このルートは冬枯れの季節に歩くのが良さそうです。
関連メモ 石老山, 石砂山, 石老山
コース紹介
三ヶ木(みかげ)バス停
橋本駅(JR横浜線)の北口から、[橋01]三ヶ木行きバスにて32分、1時間に5本程度の便があります。
今回は小野林道にある小野橋から高塚山へ登り、石老山や大明神山を経て蓑石橋へと降るルートを歩きます。 先ずは、車道や林道を通って小野橋へ向かっていきます。 バスターミナルを出て左手へ50mほど進んだ所にある三ヶ木交差点を左折して、 国道412号を進んでいきます。
津久井高校前バス停を過ぎていくと、左手に送電線の鉄塔「都留線212」が立っています。 送電線の下を過ぎ津久井中央小学校入口バス停・三ヶ木新宿バス停と過ぎていくと、 三ヶ木バス停から12分ほどで右手に分かれて降っていく道があります。 入口には半円形の「童人夢農場」を示す看板が立っています。 この右手の道を降って、すぐの所にある青山川に架かる青山橋を渡ると、 正面にカントリー調の童人夢農場の建物があります。 その脇に佇む庚申塔に挨拶してから、道なりに右手へと進んでいきます。
青山小学校跡地
軽い登り坂を進んでいくと、左手から道が合流してきます。 その道を合わせて引き続き軽く登っていきます。 ちょっとした竹林の辺りまでくると降り坂になってきます。 正面には山並みが広がっていました。 『方角からするとこれから向かう高塚山なのだろうか』などと思ったりしながら坂道を降っていくと、 左へ曲がっていく所の右上に、ゲートボールをするグループが見えました。 ちょっと立寄ってみると小振りのグラウンドになっていて、周囲には綺麗な花が咲いていたりしました。 脇にある解説板によると「青山小学校跡地」とのことでした。 何度も学校名を変えながら続いてきましたが、昭和35年に他校と合併して移転していったようです。
青山小学校跡地
かつてこの地に青山小学校があったことを記憶にとどめるためにその沿革のあらましを記します。
明治6年8月 青山宿真言宗安養寺内に、青山村小澤学校として開校
明治29年4月30日 青山村長竹村組合立尋常西青山小学校と改称
明治35年4月 この地に建坪30坪平屋校舎新築移転
明治42年5月1日 串川村率尋常西青山小学校と改称
大正12年4月1日 県令により、西青山尋常小学校と改称
昭和4年5月1日 串川第三尋常小学校と改称
昭和16年4月1日 国民学校令により、串川村西部国民学校と改称
昭和22年4月1日 学校教育法施行により、串川村立西部小学校と改称
昭和30年4月1日 町村合併により、津久井町立青山小学校と改称
昭和35年4月1日 津久井町立中の小学校三ヶ木分校と合併し、津久井町立中央小学校として津久井町三ヶ木39の7に移転
この間58年、青山地区の発展に貢献した多くの人々を輩出しました。
横浜水道沈殿池
正面に山並みを眺めながら、降り坂が続く道を進んでいきます。 民家の脇を過ぎて更に降っていくと、 右手へ鋭角に折れ曲がる角に「横浜市水道局青山水源事務所」の看板が立っていて、 その奥には建物がありました。 その前を右手へ折れ曲がって降っていくと、左手にはかなり大きな水源池が続いていました。 手元の地図によると横浜水道沈殿池というようです。 そんな池を眺めながら、柵に沿って緩やかに降っていきます。
弁天橋
大きなヒマラヤ杉の袂を過ぎて左へ曲がっていくと池への入口があり、そこで道が二手に分かれています。 道標類は見かけませんでしたが、右手にある橋を渡っていきます。 右手の上にある保養所「津久井山荘」への階段を見送って、切通しのような所を過ぎていくと、 左手へ戻るようにして鋭角に分かれていく道があります。 分岐のすぐ先には「企業庁11号サイレン・弁天橋電光表示盤制御装置」があり、注意書きも設置されていました。 そこを左折していくと、程なくして道志川弁天橋が架かっています。 三ヶ木バス停から38分ほどで到着しました。 橋の左右には山並みなどを見渡せる眺めが広がっていました。
サイレンがなったら川からはなれて!!
ダムの放流による増水に注意
この川の上流に宮ヶ瀬ダムの津久井導水路放流口があり、放流口から水を流すことにより、 この川の水が急に増えることがありますから注意して下さい。 また、放流口から水を流すときは、下記のとおりサイレンやスピーカーなどでお知らせしますので、 そのときには川から離れてください。
サイレン 約55秒 約5秒休止 約55秒 約5秒休止 約55秒
 (国土交通省相模川水系広域ダム管理事務所)
弁天橋を渡っていくと、すぐに右手へ道が分かれていますが、正面に続く坂道を登っていきます。 左右へ分かれていく路地を見送って道なりに登っていくと、 右へ鋭角に曲がるヘアピンカーブがあります。 その角には、今ではあまり利用されていない様子のリゾートペンションがあります。 曲がり角からそのペンションの先へと道が分かれていますが、すぐ先で行止まりになっています。 ヘアピンカーブを右へ登っていくと、すぐの所から左手へと道が分かれていきます。 手元の地形図によると、正面の道はコの字形に曲がって小野林道へ続いているようです。 左手の道も地形図に載っていて小野林道へ続いているようですが、左手の方が近道のようだったので、 道標類は見かけませんでしたが、今回はここから左手へ戻るようにして登っていく道を進んでいきました。 左手へ曲がっていくと、すぐの所に 「この先 1000m 行止まり」の看板がありました。 地形図によると500mも行けば林道に出られるように思えるので、 1000mとはどの辺りだろうかと地形図を見ながら考えてみましたが、よく分かりませんでした。
(写真は振り返って写したものです)
程なくして緩やかになってくる道を進んでいきます。 先ほどの分岐から2分ほど進んでいくと、右手に戻るようにして分かれていく山道がありました。 登り口には道標の板切れが落ちていて、「寒沢・高塚山・石老山→」となっていました。 その脇には電力会社が設置した巡視路を示す黄色い標識「49 みどりを大切に」が立っていて、 同じく右手の山道を指していました。 手元の地形図によると、今歩いている道は500mほどで林道へ出られるように思えるのに、 どうしてこんな道がここから分かれているのだろうかと不思議に思ったりもしました。 高塚山へ向かっていくような方角でもないし何か変だとは思ったものの、今回はここから右手に続く山道を登っていきました。
馬頭観世音
横木の階段混じりの山道を登っていくと、程なくしてU字形に抉れた道になってきます。 そこを抜けて更に登っていくと、高台にある畑地に出ました。 畑地に続く道を進んでいくと民家が見えてきました。 道端に佇む石仏を過ぎて民家の間を通っていくと、左右に通る舗装路に出ました。 正面には古びた道標が立っていて「大山街道」となっていました。 手元の地形図によると、道路がコの字形に曲がっている中ほど当たるようでした。 ここは左手へと登っていく道を進んでいきました。 立派な門構えの民家を過ぎて、正面に登っていく石段を見送っていくと降り坂になってきます。 沢に架かる橋を渡った所で道が左右に分かれています。 正面には馬頭観世音が納められた小祠がありました。 弁天橋から20分ほどの所になります。 右手へ進んでいくと相模湖町へと続いているようですが、 今回はここを左折して、沢沿いに続く道を緩やかに登っていきました。
注意
ハンターのみなさん! この附近に住宅・農耕地等があります。 狩猟に注意しましょう。
 (神奈川県)
登り坂を1分ほど進んでいくと、道が二手に分かれています。 右上には建物が見えていますが、今回は左手の道を進んでいきます。 その入口には車止めゲートがあって、 「林業関係者及び所有者以外進入禁止」となっています。 「進入禁止」なのは自動車が対象なのだろうと勝手に判断して、ゲートの脇を抜けてその先へと進んでいきました。 左手を流れる沢の水音を聞きながら坂道を登っていくと、程なくして植林帯になってきます。 車止めゲートから3分ほど登っていくと、左手から広めの道が合流してくる所がありました。 その入口には車止めゲートが設置されていました。 手元の地形図によると、先ほどの畑地へと続く山道を見送ってきた道になるようでした。 幅も広くてしっかりとした道になっていたので、 そのまま進んでくるとここまで来られたのかも知れないなどと思いながら、その先へと進んでいきました。
(実際にそこまで道が続いているのかどうかは確かめていません)
この先、落石多発 危険
 (神奈川県県北地域県政総合センター)
小野林道
左手が開けて山並みを見渡せる所を過ぎていくと、見上げた上空には送電線が通っていました。 車止めゲートから9分ほど進んでいくと、左手が開けた所に出ました。 ちょっとした広場のようになっていて、そこへ降っていく道も分かれていましたが、 そのまま真っ直ぐに進んでいきます。 2分ちょっと進んでいくと、左手へ曲がっていく所にふたたび車止めゲートがあります。 先ほどのゲートよりも大掛かりな造りになっていました。 先ほどのゲートからこの先へと続く道は小野林道というようです。 馬頭観世音のあった分岐から12分ほどの所になります。 ゲートの脇を抜けてその先へ進んでいくと小野林道の標識がありましたが、 文字が一部消えていて、林道の「延長」部分は読めませんでした。
お知らせ
これから先の林道は一般車両通行止です。
一般車両通行止
この林道は、林業経営のためにつくられていますので一般道路とは異なりカーブがきつく、 又防護施設も十分ではありません。 よって、下記以外の一般車両は通行止です。
1.林業関係車両 2.林道関係車両 3.工事関係車両 4.地元関係車両 5.その他、管理者が特に認めた車両
(注)
1.制限速度20km以下 2.制限重量20t以下 3.豪雨・路面凍結・地震時は通行止
 (県央地域県政総合センター)
緑は森呼吸 山火事注意
たばこ・たき火はよく消そう!
 (神奈川県、森林国営保険)
林道 小野線
幅員4.0m 延長_m
 (神奈川県県央地域県政総合センター)
小野橋
舗装されてしっかりとした林道を進んでいきます。 傾斜もほとんどなくて楽に歩いていくことができました。 車止めゲートから3分半ほど進んでいくと、御飯場沢に架かる御飯場橋を渡っていきます。 橋を過ぎて軽く降るようになった林道を更に進んでいくと、登り気味になってきます。 左下を流れる沢の水音を聞きながら林道を緩やかに登っていくと小野橋が架かっています。 車止めゲートから9分ほど、三ヶ木バス停から1時間20分ほどで到着しました。 林道はこの先へと更に続いているようですが、今回はここから高塚山へ登っていきます。 これからの登りに備えて、リュックを降ろしてひと休みしていきました。 橋の前後を伺ってみましたが沢へ降りていけそうな所はなかったので、 欄干に寄り添って休んでいきました。
疲れも癒えたところで、カーブミラーの左脇から続く山道を登っていきます。 登り始めて1分もしない所で、沢へ降りていける所がありました。 試しに沢へ降りてみると、冷たくて気持ちのいい水が流れていました。 高塚山から降ってきた時には火照った体を癒していくのに良さそうな所でした。 ここでも少し休んでから沢から上がって山道を登っていきました。
発砲注意!
この付近は人家などあり、注意!
 (神奈川県)
植林帯の斜面をジグザグに登っていきます。 下草もなくて歩きやすいと思っていると、左斜面を進むようになると、草が少し生えるようになってきました。 この先はどうなんだろうと思いながら登っていくと、沢から上がって2分ほどで分岐がありました。 真ん中に生える樹木には「火気に注意」の看板が取り付けられています。 下草が生えていてはっきりとはしませんでしたが、正面の緩やかな道は沢の奥へと続いていそうだったので、 今回は右手に続く傾斜の増した坂道を登っていきました。
火気に注意
 (神奈川県)
少し先で右手に折れ曲がって、斜面を横切るようにして下草が少なくなった道を登っていきます。 やがて尾根の背をほぼ真っ直ぐに登るようになると、再び下草が生えるようになりますが、 道を覆ってしまって路面が見えなくなるほどではないので、何とか登っていけました。 傾斜がかなりあって息が切れてきます。 その上湿度が高い日だったこともあって、後から後から汗が噴出してきます。 何度も立ち止まって汗を拭きながら呼吸を整え、休み休み登っていきました。 登るにつれて次第にシダ類などが生い茂るようになってきて、この先の道が不安になったりしますが、 分岐などは特にないので、迷うようなことはありませんでした。
尾根の背を汗を拭き拭き登っていくと、小野橋から25分ほどで少し傾斜が緩やかになってきました。 手元の地形図によると、高塚山の東南東500mから600mにかけての標高470m前後の尾根になるようです。 右手の雑木林と左手の植林帯を分ける丸い尾根の背に、緩やかな道が続いていました。 夏草も少し遠退いて、ホッとひと安心できる所でもあります。
緩やかな尾根は2分ほどで終わって植林帯へ入っていくと、再び登り傾斜が増してきます。 登るにつれて樹間からは山並みが見えるようになります。 そんな山などを眺めながら休み休み登っていきました。 草木などが益々生い茂るようになってきて、軽い藪漕ぎ状態になってきました。 それでもまだ何とか道を確認できる状況だったので、登り続けたのでした。 緩やかな尾根の所を過ぎてから6分ほど登っていくと、大きな岩が露出した所がしばらく続きました。 岩に手をついたり生い茂る夏草などを掻き分けたりしながら傾斜の急な尾根を登っていくと、 やがて正面に尖ったピークが近づいてきました。 その左手の奥には、目指す高塚山と思われるピークも見えていました。
振り返ると樹木越しに三ヶ木地区などを見渡せる景色が広がっていました。 方角からすると道志橋でしょうか、左手の方には、 道志川が津久井湖へ流れ込む辺りに架かる橋も見えていました。 そんな景色を眺めたりしながら、藪漕ぎ状態で更に登っていきました。
尾根の肩
景色が広がる所からひと登りすると、緩やかになった尾根に着きました。 先ほどからピークのように見えていたのは尾根の肩なのでした。 手元の地形図によると、高塚山の北東200m辺りにある標高620mほどの尾根になります。 小野橋から55分ほどで登って来られました。 登り着いた所には切り株と黄色い支柱がありました。 高塚山への道は左手の尾根に続いていますが、 右手の先へ降っていく道も分かれている分岐点になっていました。 振り返ると、ここからも三ヶ木地区などを見渡せる眺めが広がっていました。 何はともあれリュックを降ろして、水分補給をしたり景色を眺めたりしながら、 草木などが生い茂る煩わしい急坂を登ってきた疲れを癒していきました。
尾根の肩から右手の先へ降っていく道はかなりの傾斜がありました。 方角からすると、200mほど北側に通っている林道へ降っていけるように思えましたが、 確かめた訳ではありません。
疲れも癒えて眺めも楽しんだら、左手に続く植林帯の尾根を高塚山へと登っていきます。 これまでよりも傾斜が緩やかで歩きやすいと思っていると、次第に登り傾斜が増してきました。 再び生い茂るようになった夏草などを掻き分けながらしばらく登っていくと、 次第に草が少なくなってきて傾斜も緩んできました。 道をしっかりと確認できるようになってきて、心にも余裕が出てきました。 右手の雑木林と左手の植林帯の間に続く尾根道を登っていきます。
高塚山 (標高675.4m)
再び傾斜が増してきた道を登っていくと、先ほどの尾根の肩から10分ほどで小広くなったピークに着きました。 向こう側を向いて立っている道標によると、ここが高塚山になるようです。 小野橋から1時間15分ほどで登って来られました。 道標の袂には三等三角点もありました。 周囲は樹木に囲まれていて展望は得られませんが、脇にある倒木に腰を降ろして休憩していきました。
小野橋からここまで登ってくる道には、 生い茂る草木などを掻き分ける藪漕ぎ状態の所がかなり続いていました。 気分的にも疲れていたので、何とか目的地に着いてホッとしたのでした。 お昼にはもう少し時間があったので、石老山に着いてから昼食にしようと思いながら、 水分補給などをしていきました。 休憩しながら周囲を伺っていると、 道標に正対して左手と後ろ側(登ってきた道の正面方向)に道が続いていました。 磁石で方角を確認してみると、 左手の道は北北西へ、後ろ側の道は西南西へと向かっているようでした。
高塚山で15分ほど休憩してから石老山へと向かっていきました。 「かながわ森林づくり公社No.113」と書かれた赤い頭の白い標柱の先から続く道を降っていきます。 石老山へ向かう道は西北西へ続いているはずなのですが、この道の歩き出しは西南西へ向かっています。 本当に合っているのかと不安に思いながらも進んでいくと、すぐに西北西に向きを変えてきて、 大丈夫そうに思えてきました。 草木などが生い茂るこれまでの道から一転して、歩き易い道が続いていました。
道標の西南西の方角に白い標柱があったので、 その先から降っていく道も西南西へ続いているように感じたのですが、 道はそこから西北西へと向かっていたのでした。 高塚山の山頂は東北東から西南西に向かう形に広がっていて、 石老山へ向かう道は、山頂の西南西の所から西北西の方角へ続いていたのでした。 (左の写真の上にマウスカーソルを乗せると山頂のイメージ図が表示されます)
軽く降っていくと、広めの尾根に緩やかな道がしばらく続きます。 夏草は生えていても、背丈が低くて道を覆っている訳でもないので、 煩わしかった小野橋からの登り道に比べると、格段に歩きやすくなっていました。 山道もこんな感じばかりだと良いのにと思いながら、気分も軽やかに進んでいきました。 「No.106」の標柱を過ぎていくと、軽く登るようになります。
雑木林と植林帯を分ける尾根の背を2分ほど登っていくと、 高塚山から7分ほどで、赤い頭の境界杭がある小さな高みに着きました。 手元の地形図によると、高塚山の西北西200m辺りにある標高640mほどの高みのようです。 そこを過ぎて軽く降っていくと、樹間から山並みが眺められる所がありました。 浅い鞍部に着いてその先へ軽く登り返していくと、 先ほどの高みから3分ほどで、「No.111」の標柱や赤い頭の境界杭がある高みに着きました。 先ほどの高みの北西100m辺りにある高みのようで、 この二つの高みが浅い鞍部を挟んで並んでいるような形になっていました。
高みを過ぎて降り始めると、左手の樹木の間から丹沢の山並みを見渡せる所がありましたが、 曇勝ちの天候だったため、遠くの方は霞んでいました。 鞍部から登り返して「No.113」の標柱を過ぎていくと、 「かながわ森林づくり公社分収造林地」の看板の立つ所から、緩やかな尾根を進むようになります。 防火帯にでもなっているのか、左右の樹木の間に続く尾根の幅はかなり広くなっていました。 軽く登ったり降ったりを繰り返しながら、歩きやすい尾根道を進んでいきます。
「No.119」の標柱を過ぎて更に進んでいきます。 軽く降ってから登っていくと、「No.128」の標柱の立つ尾根の肩に着きます。 手元の地形図によると、石老山の南西200m辺りにある標高690mほどの所になるようです。 高塚山から28分ほどの所になります。 ここから少し右手へ曲がって、引き続き軽く登ったり降ったりしながら、歩きやすい尾根道が続いています。
石老山 (標高694.3m)
広くて歩きやすい尾根を進んでいきます。 軽く登るようになって「No.132」の標柱を過ぎていくと石老山の山頂に着きました。 高塚山から33分ほどで到着しました。 山頂には「石老山 相模湖町」と書かれた大きな標柱が立っていました。 その脇には小振りの「石老山山頂 標高694.3m」や 「藤野町十五名山 石老山 標高694.3m」と書かれた標柱も立っていました。 既に多くのハイカーが登ってきていて、幾つもあるベンチに腰を降ろして食事などをしていました。 丁度昼時になったので、私も空いているベンチに腰を降ろして昼食タイムにしました。
標柱では「標高694.3m」となっていますが、手元の地形図によると、 石老山の山頂は標高700mの等高線で囲まれているので、700mよりも少し高いように思われます。 三角点はここから西へ100mほどの所にあって、地形図ではそこに「694.3」と書かれています。 実際に歩いてみても、三角点のある場所よりもここの方が少し高くなっているので、 この「標高694.3m」という標記は誤りのように思えます。
石老山の山頂は南西側が開けていて、丹沢などの山並みを見渡せる景色が広がっています。 条件がいいと富士山も望めるのですが、この時には曇っていて見えませんでした。
石老山(標高694.3m)
ここは石老山の頂上です。 山の中腹にある石老山顕鏡寺は有名で、寺の山号をとってこの山を石老山と呼ぶようになりました。 正面には標高1,000mを越える丹沢の山並みが見えます。 最高峰は標高1,672.7mの蛭ヶ岳です。 東海自然歩道は手前に二つの峰がある石砂山を越え、道志川を渡って西野々へと向います。 そこからは山岳地帯となりますので充分な装備と、綿密な計画が必要です。
 (神奈川県)
お腹も満ちて疲れも癒えたところで、30分ほど居た石老山から下山していきます。 すぐの所から右手へ降っていく道が分かれています。 角に立つ道標によると、右手の道は「顕鏡寺1.9km・石老山バス停」、 正面の道は「大明神展望台1.6km・篠原2.1km」となっていますが、 今回は正面に続く広い尾根道を大明神展望台へと向かっていきました。 少し段差のある石老山の山頂部の端までくると、「東海自然歩道」の大きな案内板が設置されていて、 その脇には「石老山 標高694.3m」と書かれた古びた標識も立っていました。 案内板には神奈川県内の東海自然歩道のルート図や各ポイント間の距離が記されていました。 麓のねん坂から石老山を経て篠原地区へと降る道は東海自然歩道のルートになっていて、 顕鏡寺経由のルートと大明神展望台経由のふたつのルートに分かれています。 今回はその中の大明神展望台を経て蓑石橋へと降るルートを下山路に選びました。
東海自然歩道
環境省が計画する長距離自然歩道のひとつが東海自然歩道です。 長距離自然歩道は、国土を縦断、横断又は循環し、 多くの人々が四季を通じて手軽に楽しくかつ安全に国土の優れた風景地等を歩くことにより、 沿線の豊かな自然環境や自然景観、さらには歴史や文化に触れ、国土や風土を再認識し、 併せて自然保護に対する意識を高めることを目的にしえいます。 東海自然歩道は、全国初の長距離自然歩道として昭和45年に路線決定されました。 明治の森高尾国定公園(東京都八王子市高尾)を起点に 神奈川、山梨、静岡、愛知、岐阜、三重、奈良、滋賀、京都をつないで 明治の森箕面国定公園(大阪府箕面市)に至る1697kmの路線です。 神奈川県内は、東京都県境の城山から県立陣馬相模湖自然公園、丹沢大山国定公園、県立丹沢大山自然公園を通って、 山梨県境高指山出合いまでの127.5kmです。 一部区間は本格的な登山道と比較的歩きやすい林道等を歩く道の複路線になっています。 中山間部が中心ですが、途中は里や沢など変化に富んだ風景に出会い、豊かな自然に親しむことができます。 東海自然歩道は本格的な登山道を含みますので、十分な装備を用意し、 無理をせず、健康に気をつけ体調を整えて歩きましょう。
※非難小屋について
非難小屋は緊急時に非難するために設置しています。 常時開放していますので、ご利用ください。
 (神奈川県自然環境保全センター自然保護公園部自然公園課)
篠原分岐
東海自然歩道の案内板を過ぎて、幅2mほどはある広くて緩やかな道を降り気味に進んでいきます。 1分半ほど進んでいくと、テーブル・ベンチが幾つか設置されている所があります。 壊れかけたベンチもあって、この時には利用者はひとりもいませんでした。 その先の道端に三等三角点がひっそりと佇んでいました。 そこが手元の地形図にある「標高694.3m」の場所なのだろうと思われます。 三角点を過ぎて傾斜が少し増してきた広い尾根道を降っていくと、1分もしない所に分岐があります。 手前には「かながわ森林づくり公社分収造林地」の看板と、「No.137」の標柱が立っています。 角に立つ道標によると、左手の道は「篠原2.0km」、右手の道は「大明神展望台1.5km」となっています。 今回はここから大明神展望台を目指して、傾斜が更に増した右手の坂を降っていきました。
傾斜の増した坂道を降っていくと、程なくして幅の広い横木の階段を降るようになります。 段差はそれ程高くなく土も抉れていないので、歩き難くはありませんでした。 篠原分岐から5分ほど降っていくと横木の階段も終わって、緩やかな尾根道になってきます。 やがて少し登るようになって高みに着くと、道標とベンチがひとつ設置されていました。 石老山から14分ほどの所になります。 手元の地形図によると、石老山の三角点の北北西350m辺りにある標高630mほどの高みになるようです。 道標「大明神山・ねん坂」に従って、左手へ続く広くて緩やかな尾根道を進んでいきます。
たばこの投げ捨て!火事のもと
 (神奈川県)
緩やかに1分ほど進んでいくと降り傾斜が増してきます。 浅い鞍部に着いて登り返していくと、 先ほどのベンチのあった高みから7分ほどで、ベンチがひとつ設置された高みに着きました。 手元の地形図によると、石老山の三角点の北北西600m辺りにある標高610mほどの高みになるようです。
高みを過ぎて軽く降ってから登り返していきます。 道端に大きな岩が幾つかある所を過ぎて高みを越えていくと、降り傾斜が増してきます。 岩が剥き出している所を小刻みに折れ曲がりながら降っていきました。 途中で樹木越しに山並みが見える所もありましたが、遠くの方は霞んでいました。 3分ほどで急坂を降り切ると、幅は狭いながら緩やかな道になってきます。 程なくして登り坂になってくると、先ほどの高みから7分ほどで、ちょっとした高みに着きました。 手元の地形図によると、石老山の三角点の北北西700m辺りにある標高590mほどの高みになるようです。 左手には丹沢方面の山並みが広がっていました。 高みを越えて降り始める所に道標が立っていて、この先の道は「大明神山・ねん坂」となっていました。
再び小刻みに折れ曲がりながら降っていきます。 1分ほどで降り切って緩やかな鞍部に着いてその先へと進んでいきます。 木の根が張り出した坂道を軽く登るようになると、先ほどの高みから3分ほどで高みに着きました。 先ほどの高みの北西100m辺りにある標高580mほどの高みになるようです。 その高みを越えて降っていき、浅い鞍部から登り返していくと高みに着きました。 手元の地形図によると、大明神山の南南東200m辺りにある標高570mほどの高みになるようです。
大明神山 (標高551m)
高みを越えていくと、植林帯に広がる尾根を降るようになります。 一瞬どこが道なのかと思ったりもしますが、道は右手に沿って続いています。 程なくして横木の階段を降るようになります。 1分ほどで階段が終わると、「大明神山・ねん坂」を指す道標が立っています。 その先の緩やかになった道から登り返していきます。 横木の階段の痕跡のようなものもあったりする坂道を登っていくと大明神山に着きました。 石老山から40分ほどで到着しました。 山頂には赤く塗られた石祠とベンチがひとつ設置されていました。 右手が開けていて山並みを見渡せる景色が広がっていたので、少し休憩していきました。
篠原分岐
大明神山の山頂に立つ道標「ねん坂1.5km」に従って、その先へ降っていきます。 程なくして緩やかな尾根道が続くようになって安心していると、 その先で降り傾斜が少し増してきます。 大明神山から2分ほど進んでいくと、左手から細めの道が合流してきました。 角に立つ手製の道標によると、その道は「尾根道・谷戸沢経由篠原へ」となっていましたが、 そのまま正面の尾根道を降っていきます。
緑は友だち 山火事注意
自然を守りましょう。
 (森林国営保険、神奈川県)
大明神展望台
緩やかになった尾根をしばらく進んでいくと登り坂になってきます。 古びた横木の階段がある坂道を登っていくと大明神展望台のある高みに着きました。 大明神山から10分ほどで到着しました。 手元の地形図によると、大明神山の北180m辺りにある標高550mほどの高みになるようです。 鉄柵で囲まれた展望台にはベンチも幾つか設置されているので、 本コース最後の展望を楽しみながら、ここでひと休みしていきました。
ここにも石老山にあったのと同じ「東海自然歩道」の大きな案内板があるので参考にしましょう。
生憎と曇勝ちの天候だったので遠くは霞んでいましたが、 展望台からは奥高尾の山並みや丹沢の山並みなど、360度の大パノラマが広がっています。 振り返ると、今登ってきた石老山と思われる山も見えていました。 眼下には相模湖や相模湖大橋・相模湖町の街並みなどを見下ろすことも出来ました。
展望を堪能したら、脇に立つ道標「ねん坂」に従って下山していきます。 東海自然歩道の案内板の前から雑木のトンネルのような所を降っていくと、 すぐの所に立つ「ねん坂1.3km」の道標から横木の階段が始まりますが、1分もしない内の緩やか道になります。 大きな赤松などが生える道を降っていくと、再び横木の階段が始まります。 階段が終わると岩が剥き出した所もあったりしますが、 階段状に削られていたりもして歩きやすくなっていました。 程なくして植林帯の谷筋を降るようになると、 大明神展望台から6分ほどで、小さな沢を越えて左手へと曲がっていきます。 曲がり角には道標が立っていて、左手へ曲がっていく道は「鼠坂」、 今降ってきた道は「石老山」となっていました。
しばらく緩やかな道が続いてから、岩がゴロゴロした降りになってきます。 足元に気をつけながら降っていくと、小さな木橋を渡った先で、沢に降りていける所がありました。 大明神展望台から13分ほど降ってきた所になります。 岩ゴロゴロの沢には綺麗で冷たい水が流れていました。 手ですくってちょっと飲んだり顔を洗ったりしながらひと休みしていきました。
沢から上がってその先へと降っていきます。 植林帯に続く緩やかな道が続いています。 降り傾斜が増してきてジグザグに降るようになると、「鼠坂」を指す道標が立っています。 そこを過ぎていくと沢筋に続く岩ゴロゴロの道を降るようになります。 大きな岩の傍を過ぎていくと、先ほどの沢から12分ほどで、再び沢に降りていける所がありました。 岩から流れ落ちる水が涼しげな音をたてていました。
林道
沢から上がって2分ほど降っていくと林道に降り立ちました。 大明神展望台から32分ほどで降りて来られました。 これで山道は終りになります。 林道は左手から登ってきて、右手の沢を渡ってその先へと曲がっていきます。 降り立った所には道標が立っていて、左手の道は「ねん坂」、今降ってきた道は「大明神山・石老山」となっていました。 また小さな案内板も設置されていて、今降ってきた道は「大明神展望台・石老山」となっていました。 沢を眺めたりしてひと息入れてから、左手に続く林道を降っていきました。
相模湖休養村キャンプ場
沢に沿って続く緩やかな林道を進んでいきます。 2分ほど進んでいくと、左手の石垣の上に「関川公衆便所」があります。 右手の沢を覗いてみると、かなり幅も広がってきて、しっかりとした沢になっていました。 少し先にある車止めゲートを過ぎて小さなコンクリート橋を渡ると相模湖休養村キャンプ場に着きます。 道はそこから左手へと曲がって、バンガローなどが建ち並ぶ道を降っていきます。
蓑石橋
左手にある倉庫や管理棟への道を見送って更に降っていくと県道517号に降り立ちました。 左手には貯水池があり、沢には蓑石橋が架かっています。 林道に降り立った所から6分ほど、大明神展望台から40分ほどで降りて来られました。 橋の袂には道標が立っていて、正面に続く県道は「ねん坂1.0km」、 今降ってきた道は「大明神山1.4km・石老山3.0km」となっています。 ここから正面へ続く車道をねん坂へと向かっていきます。
交通規制
この林道は指定車・許可車以外の通行が禁止されています。 事故が発生しても責任を負いません。
 (相模湖町役場)
保安林区域
保安林内で知事の許可なく次の行為をすることは禁止されています。
立木竹の伐採、立木の損傷、家畜の放牧、下草落葉落枝の採取、土石樹根の採掘、 開墾その他土地の形質を変更すること。
(注)これに違反した場合は、森林法の規定により処罰されます。
 (神奈川県)
県立陣馬相模湖自然公園
これより自然公園区域です。 開発行為等の問い合わせは丹沢大山自然公園管理事務所まで
鳥を大切に
野鳥を捕るには知事の許可が必要です。あなたは?
 (神奈川県)
緩やかな車道を5分ほど進んで小さな関川橋を過ぎていくと、景色が開けてきます。 丘の上に続く畑地には民家が点在するようになります。 「大明神・石老山 500m先左折」の道標の立つ分岐を道なりに左手へ降っていくと、 右手の畑地の向こうには山並みが続いていました。 方角からすると、中沢山から小仏城山・景信山へと続く尾根でしょうか。 正面の山の上の方には大きな観覧車も見えていました。
鼠坂
「相模湖線8」の鉄塔の袂を過ぎ、鼠坂ポンプ所を過ぎていくと、 道路の両側には「鼠坂関址」や「甲州路」と刻まれた石碑や「鼠坂」の標識が立っています。 その左手から渡し舟の乗り場への細い道が分かれていきますが、 その道は見送って車道をその先へと進んでいきました。 更に1分ほど進んでいくとT字路があります。 角に立つ道標によると、右手の道は「顕鏡寺2.2km」、正面の道は「城山7.0km・嵐山2.4km」、 今来た道は「篠原」となっていました。 T字路を直進していくと、程なくして左手に細い路地があります。 角に立つ道標によると「嵐山2.5km」とのことですが、そのまま真っ直ぐに車道を進んでいきます。
渡し舟への道…
試しに左手に続く渡し舟への道を歩いてみました。 民家の庭のような所から石垣の前を過ぎていくと、山の斜面に幅1mほどの道が続いていました。 その道を降っていくと、合掌造りのような形をした趣きのある食事処の前に降り立ちました。 その手前に立つ看板「ゆらーりプカプカ渡し舟・正面倉の前を下へ」に従って、 食事処の左手を降っていきます。 最初は広い道ですが次第に細くなってきて、道に水が流れていたりもします。 雑木林に続く細い山道の状態になった道を更に降っていくと、相模湖の湖面が見えてきて、 そこに船着場がありました。 車道のすぐ近くにあるのかと思っていましたが、降りていくだけで10分近くかかりました。 (この散策に要した時間は所要時間に含めていません)
ピクニックランド前(ぴくにっくらんどまえ)バス停
八幡神社の横を過ぎて国道412号に出るとピクニックランド前バス停があります。 蓑石橋から18分ほどで到着しました。
相模湖駅(JR中央線)まで、相模湖駅行きバスにて11分、 1時間に2本から3本程度の便があります。
バス停の右手には「鼠坂関址」の解説板と「鎌倉街道」と刻まれた石碑がありました。
2010年3月に、「ピクニックランド前」から「プレジャーフォレスト前」に名前が変更されました。
鼠坂(ねんざか)関址
この関所は、寛永8年(1638)9月に設置された。 ここは、小田原方面から甲州に通じる要塞の地で、地元民の他、往来を厳禁し、 やむを得ず通過しようとする者は、必ず所定の通行手形がなければ通れなかった。 慶安4年(1651)には、由井正雪、丸橋忠弥の陰謀が発覚し、一味の逃亡を防ぐ為、 郡内の村人が総動員し、鉄砲組と共にこの関を警固したという。