乳頭山
散策:2008年05月中旬
【低山ハイク】 乳頭山
概 要 乳頭山は、三浦半島を流れる森戸川を取り巻くようにして続く山稜の東尾根にある低い山です。 今回は北尾根を越えて中の沢を経て三浦大山林道の終点まで行き、そこから中尾根を乳頭山へと登っていきます。 乳頭山からは畠山へ続く尾根道の途中から分かれて、大沢谷川が流れる谷筋を降っていきます。
起 点 葉山町 長柄交差点バス停
終 点 葉山町 境橋バス停
ルート 長柄交差点バス停…御霊神社…登り口…遊歩道…公園分岐…二子山分岐…森戸川分岐…中の沢…中尾根登り口…沢合流…三浦大山林道終点…中尾根登り口…中尾根…南中峠…辻の峯…35番鉄塔…34番鉄塔…田浦分岐…乳頭山…仙元山分岐…14号標識…13号標識…大沢谷川…沢合流…コンクリート壁…巡視路分岐…湿地帯…大沢谷ダム…境橋バス停
所要時間 4時間30分
歩いて... 大沢谷川が流れる谷筋は、季節柄、シダ類などが葉を伸ばしていて足元が確認し難くなっていました。 沢を流れる水の量も多めで、かなりの深さに水が溜まっている所や湿地帯があったりして、歩き難い思いをしたりもしました。 大沢谷川を降るルートは、よく晴れた冬枯れの日に歩くのが良いように思いました。
関連メモ 畠山, 乳頭山, 乳頭山, 森戸川, 森戸川回峰, 乳頭山, 乳頭山, 乳頭山, 乳頭山, 葉山アルプス, 畠山, 三浦アルプス,
乳頭山, 三浦アルプス
コース紹介
長柄交差点(ながえこうさてん)バス停
逗子駅(JR横須賀線)から、[逗1]葉山福祉文化会館行きバス、 [逗2]葉山行きバス、[逗4]大楠芦名口行きバス、[逗5]横須賀市民病院前行きバス、 [逗6]長井行きバス、[逗7][逗71]佐島マリーナ入口行きバス、[逗8]電力中央研究所行きバス、[逗10]元町循環バス、 [逗13]上山口小学校行きバス、[逗15]衣笠駅行きバス、[逗16][逗26]湘南国際村行きバス, または,[逗72]湘南佐島なぎさの丘行きバスにて6分、1時間に6本程度の便があります。
バス停の先に「健康の散歩道 長柄コース」の案内図があるので参考にしましょう。 今回歩くコースの最初の部分(川久保交差点まで)が案内図に載っています。
健康の散歩道 長柄コース
健康のためあなたも歩いて見ませんか。
このコースは約2.0キロメートルです。 歩く前後は準備運動をし、はきなれた靴で無理なく歩きましょう。
 (葉山町)
御霊神社
バス停の左手の道を少し行くとT字路があります。 その左手にある短い石段を登った所に「笠原商店前の庚申塔」がひっそりと佇んでいます。 庚申塔を後にして、住宅が建ち並ぶ道を進んでいきます。 沿道には所々に畑もあったりして、のどかな田舎道の雰囲気が残っています。 正面に阿部倉山や二子山などの山並みを眺めながら、道なりに真っ直ぐに進んでいきます。 10分ほど進んでいくと、道路の左手に御霊神社があります。 森に覆われた長柄の里の守り神です。 鳥居をくぐった先の石段を登っていくと本殿があります。 これからの散策の安全をお祈りしていきましょう。
神域につき、参詣者以外の者の立入りを禁ず
 (葉山警察署、御霊神社)
御霊神社のすぐ先にあるT字路を直進して松久保川に架かる川久保橋を渡っていくと、 県道311号川久保交差点に出ます。 森戸川沿いの道は正面へと続いているのですが、今回は左折して県道311号を進んでいきます。 間近に聳える阿部倉山を右手に眺めたりしながら車道沿いの歩道を進んでいきます。 中古車販売所を過ぎていくと右手には山が迫ってきます。 小振りの子の神陸橋の下を過ぎていくと、御霊神社から11分ほどで、 大きな南郷歩道橋の架かる十字路があります。 南郷上ノ山公園へはこの歩道橋を渡って右手へと進んでいくのですが、 今回は歩道橋の下を直進していきます。
砂防指定地 松久保川
この土地の区域内において、宅地造成・家屋の新築・土採取等の行為をする場合は神奈川県知事の許可が必要ですから、 横須賀土木事務所にご相談下さい。
 (神奈川県)
南郷歩道橋を過ぎて2分ほど進んでいくと、T字路になった南郷トンネル入口交差点があります。 正面に続く道路は逗葉新道で、これまで続いてきた車道沿いの歩道は金網で閉ざされていて、 この先は通行止めになっています。 以前に来た時には歩いていけたのですが、自動車専用道路が完成して歩行者は通行出来なくなったようです。 仕方がないので右手から回っていくことにしました。
(有料)逗葉新道
当公社一般自動車道逗葉新道を通行する自動車についての保安上の供用制限は次による。
1. 自動車(人が乗車し又は貨物が積載される場合にあってはその状態)の長さ、幅、高さ、重量及び速度
(1)長さ 12.0メートル以下、(2)幅 2.5メートル以下、(3)高さ 3.8メートル以下、(4)重量20.0トン以下、
(5)速度
   ア 逗子市沼間5丁目768番から逗子市沼間5兆面767番まで 40.0キロメートル/時以下
   イ 逗子市沼間5丁目767番から三浦郡葉山町長柄字上ノ山1795番2まで 60.0キロメートル/時以下
2. キャタピラを有する自動車等の通行禁止
キャタピラを有する自動車、その他の自動車を損壊するおそれのある構造装置を有する自動車は通行を禁止する。
3. 途中折返し等の禁止
自動車道の使用者は、事故、故障その他やむを得ない事由のある場合のほか、自動車道の途中において折返し、停車又は駐車することを禁止する。
登り口
南郷トンネル入口交差点から右手へ1分ちょっと進んでいくと、南郷トンネル入口バス停があります。 その左手にある階段をジグザクに登っていくとすぐに道路に出ます。 右手へ登っていくと南郷上ノ山公園へと続いていますが、今回は左手へと降っていきます。 逗葉新道の脇まで降ってくると、電柱の脇から戻るようにして右手の山へと横木の階段が分かれていきます。 夏草が生い茂っていると見落としてしまいそうなのですが、 電柱には「NTT防衛庁支8」や「逗葉36」の標識が取り付けられているので目印にしてください。 長柄交差点バス停から30分ほどで到着しました。 ここから始まる横木の階段を登っていきます。
南郷トンネル入口バス停
ここまでバスで来られればいいのですが、 平日の朝方に僅かに運行されているだけで、週末には運行されていません。
夏草が生い茂る横木の階段を登っていきます。 最初は幅が狭くて頼りなさそうなのですが、程なくして幅が広がってきます。 段差がかなりあって歩き難い思いをしながら登っていくと、登り口から2分ほどで竹林へ入っていきます。 前日に雨でも降ったのか、道には水が流れていて沢のようになっていたりもしました。 3分ほどで竹林が終わると、笹竹や雑木などが生い茂って煩わしい所を過ぎていきます。
緑地内で竹の子を取ると、窃盗罪で処罰されます
 (葉山町・葉山警察署)
煩わしい所はすぐに終わって、U字形に浅く窪んだ広い道になってきます。 右下の方からは南郷上ノ山公園で憩う人達の声が聞こえてきたりもしました。 どこからともなくウグイスの鳴き声が聞こえてきたりもして雰囲気のいい道が続きます。 やがて抉れもなくなって広くて歩きやすい尾根道になってきます。 登り口から8分ほど登っていくと、正面の高みの手前で道が二手に分かれています。 左手の道はU字型に抉れた道で余り歩かれていない様子なので、 右手に続く草や笹竹などが生い茂る道へと進んでいきます。
遊歩道
笹竹などの生い茂る所を抜けていくと再び広くて歩きやすい道になります。 左手の高みに沿うようにして登り気味に進んでいくと、舗装された広い道の曲がり角に出ます。 この道は南郷上ノ山公園から登ってくる道で、二子山まで続く遊歩道になっています。 登り口から10分ほどで登って来られました。 道標類はありませんが、左手から正面へと続く道を進んでいきます。
遊歩道に出てすぐ左手から戻るようにして高みへと道が分かれています。 先ほどから続いていた高みで、すぐ先にはベンチなどが設置された広場があります。
皆んなの遊歩道・果実と野鳥の森から
・鳥獣・昆虫・植物等の採取はできません。
・ゴミは各自で持ち帰りましょう。
・犬の散歩の際は必ずリードを着用し、ふんの後始末を忘れずに!
・火気には十分注意し、マナーを守り、親しみのある遊歩道にしましょう。
舗装された遊歩道はすぐに土の道に変わりますが、 緩やかな尾根には引き続き広くて歩きやすい道が続いています。 二子山にある電波施設の建設資材を運ぶのに使ったのか、小型車なら通っていけるだけの道幅があります。 道沿いの右手にはちょっとした高みが三箇所ほどあって、その上は広場のようになっています。 ベンチなどが設置されていたりもするので、高みへ登ったりしながらのんびりと進んでいきました。 周囲には桜の木が植えられていて、花の季節には綺麗な眺めになる所です。 二つ目の高みには東屋が建っていて、その脇からは二子山の電波塔が見えていたりもします。
写真を写したりしていると、犬を連れて遊歩道を散歩している妙齢のご婦人が通り過ぎていきました。 背筋をピンと伸ばして物静かで無表情な様子で淡々と歩いていました。 小さな子供を連れた家族も歩いていたりして、山道という雰囲気はなくて、 自然公園の中の散策路といった感じの広い道になっています。 まさに普段着で歩ける「遊歩道」です。
緑は森呼吸 山火事注意
たばこ・たき火はよく消そう!
 (森林国営保険、神奈川県)
公園分岐
三つ目の高みの先の防火用水「ようすいくん」を過ぎて僅かな高みに着くと、道が右手へと分かれていきます。 右手の道もかなりしっかりとした道のようでどちらへ行けばいいか迷う所ですが、道標類は見かけませんでした。 手元の地図によると、この辺りまでが南郷上ノ山公園に含まれていて、 これまで歩いてきた遊歩道も公園に含まれるようです。 ここにも「皆んなの遊歩道・果実と野鳥の森から」と題した看板があることを考えると、 確かめた訳ではありませんが、右手に分かれていく道は公園へと降っていく道のようなので、 ここは正面に続く広い道を進んでいきます。
葉山町都市公園条例により、植物の採取、鳥等動物を捕える事を禁ずる。
 (葉山町、葉山警察署)
緑は友だち 山火事注意
 (森林国営保険、神奈川県)
山火事注意
自然を大切に!
 (葉山町消防署)
二子山分岐
二子山などを右手に眺めながら、広くて緩やかな道を降り気味に進んでいきます。 石垣の脇を過ぎて軽く登り気味になってくると、「雨」と書かれたマンホールが道の真ん中に点々と設置されていました。 やがて傾斜が増してきた坂道を登るようになると、右手に曲がっていく角から細い山道が左手へ分かれていきます。 遊歩道に出た所から15分ほどで到着しました。 ここにも「皆んなの遊歩道・果実と野鳥の森から」と題した看板があります。 遊歩道は右手へ曲がって二子山まで続いていますが、今回はここから左手へ分かれていく山道に入っていきます。 入口の樹木には注意書きが括り付けられていたりもします。
旧制神中生徒による植林事業について
ここ二子山は、頂から西に相模湾を望み、麓に森戸川の水源を擁する景勝の地である。 この掲示板の右下、急峻な山腹に、旧制県立横浜一中(神中)の生徒が杉や檜を植林した。 昭和14年に学校と地主とで報国造林契約を結び、翌15年から19年にかけ、 京急新逗子駅から徒歩でトンネルをくぐり、川を渡って急斜面を這い上がりながら、 2メートル余りの竹薮を蝮に気をつけ、特注鎌を振るって苅り、苗を植え、約3千本の植林を完了したのである。 戦後、神高生(現希望ヶ丘高校生)によって下刈り等が数年間行われた。 現況は、水源涵養林として、森戸川の流れを生み、環境保全に貢献している。 なお、この掲示板は現地主・鈴木久彌氏のご厚意により、往時を偲んで建立するものである。
 (2007年6月吉日 財団法人 桜蔭会(神中・神高・希望ヶ丘高 同窓会))
ご注意
台風による風倒木や崖崩れがありますので通行には充分注意して下さい。
 (逗子市)
森戸川分岐
広い遊歩道から分かれて細い山道へ入っていきます。 浅くU字型に抉れた所や岩が剥き出した所もあったりする山道を降っていくと、 2分もしない所で道が二手に分かれています。 角には道標が立っていて、右手へ降っていく道は「至 森戸川・長柄口」、 左手の尾根道は「至 JR東逗子駅」、今降ってきた道は「至 二子山頂上」となっています。 その脇には逗子市消防本部の設置する緊急時の通報番号を示す看板「ふたごやま27」も立っています。 左手の尾根道を進んでいくと、北尾根から東尾根を経て乳頭山へと続いています。 乳頭山に登ることだけを目的とする場合には左手の尾根道を進んだ方がずっと楽ですが、 今回は右手の道から森戸川へ降りて、中尾根を経て乳頭山へと登っていきます。
注意
どこにも危険はひそんでいます。
・山をよく知っている人と行動しよう。
・知らない道に入るな。
・ゆだん・過信するな。
ポイ捨て禁止
空き缶やタバコのすいがらは持ち帰りましょう。
 (逗子市)
右手の道を折れ曲がりながら降っていくと谷筋になってきます。 季節柄、シダ類が葉を伸ばしていて鬱蒼とした感じの道が続きます。 分岐などはなくて分かりやすくなっているのはいいのですが、 岩が露出した上を水が流れている所もあって滑りやすくなっていました。 倒木などを過ぎていくと沢のようになった所を進むようになります。 ずっとこんな感じなのかと思っていると、2分ほどで沢から上がっていきます。
中の沢
沢から上がって歩きやすくなった道を進んでいくと、降り傾斜が増してきます。 シダ類や常緑樹などが生い茂る坂道を降っていきます。 岩が露出していて滑りやすくなっているので注意しながら降っていくと、広い沢の脇に降り立ちます。 この沢は森戸川の上流の中の沢になります。 尾根から12分ほどで降りて来られました。 左手の2mほど下を流れる沢から登ってくる道を合わせた所の地面近くに「二子山順路」の標識が設置されていて、 今降ってきた道を指しています。 すぐ先に架かる小さな木橋を渡って沢沿いに30秒ほど進んでいくと中の沢に降りていきます。 降り口は岩盤が露出した急傾斜の坂になっています。 設置されたロープに捉まりながら降っていきます。
岩盤になった沢を進んでいくと、1分もしない所から右手へ登っていく道があります。 沢から上がって2分ほど進んでいくとまた沢へ降りていきます。 ここでもロープに捉まりながら沢へ降りていくと、沢の向こう岸に道が見えていました。 脇には長い木梯子のようなものがありました。 二本の丸太の上面に多くの木が横向きに打ち付けられた形をしていました。 そんな様子からすると、以前にはこの沢に架けられた橋だったように思えました。
沢から上がって植林帯を進み始めると、先ほどと同じような「二子山順路」の標識がありました。 再び沢へ降りて1分ほど進んでいくと、沢の右手に「二子山順路」の標識がありました。 沢の左手を見ると道が続いていました。 標識は、三浦大山林道の終点から二子山へ進む向きから見やすいような位置に設置されているようでした。 標識のすぐ先には樋で導かれるようにして水が流れ落ちていました。 この水は飲めるようです。 ちょっと飲んでみましたが冷たくて美味しい水でした。 体が火照る夏場には嬉しい水場になりそうでした。 以前にはコップが置かれていたりもしたのですが、今回は見かけませんでした。
中尾根登り口
沢を渡って植林帯の中を30秒ほど進んでいくと、左手から降ってくる山道が合流してきます。 左手の山道は、南中峠や辻の峯を経て乳頭山まで続く中尾根の登り口になります。 以前に来た時には角に「立入禁止」の立て札があったのですが、 今回は10mほど山へ入った所に打ち捨てられるようにして置かれていました。 「立入禁止」となっていますが、中尾根の反対側には同様の立て札はありません。 以前に歩いた時には危険な様子は特にありませんでした。 ここから中尾根を登っていってもいいのですが、 このすぐ先に三浦大山林道の終点があってベンチなども設置されているので、ちょっと立寄っていきました。
(写真は登り口を過ぎてから振り返って写したものです)
このさき転落死亡事故あり。 危険のため立入禁止。 一人で山に入ることはやめましょう。
 (逗子市)
沢合流
中尾根から降ってくる道を合わせて沢沿いに続く植林帯を進んでいくと、 沢が大きく蛇行していて二手に分かれている所に着きました。 中の沢へ降り立った所から12分ほどで到着しました。 左手から合流してくる沢は南の沢になります。 これまで続いてきた「中の沢」と左手からの「南の沢」を合わせて「森戸川」となって、 葉山町の森戸海岸へと流れていきます。 ここでも、左手の尾根から山道が降ってきています。 この山道も中尾根へ続いていて、3分ほど登った所で、先ほどの登り口からの道と合流します。 先ほどの立て札では「立入禁止」となっていましたが、ここにある立て札は「充分注意」となっていて、 少しニュアンスが異なっています。 また「二子山順路」の標識もあって、今歩いてきた道を指していました。 今回はここから中尾根を登っていくのですが、沢を渡ったすぐ先が三浦大山林道の終点なので、 ひと休みしていきましょう。
三浦大山林道終点
沢を渡って正面にある小さな高みへ登っていくと、すぐに三浦大山林道に出ます。 左手にはベンチが幾つか設置されていて、林道の終点になっています。 尾根から25分ほどで降りて来られました。 ベンチに腰掛けて水分補給などをしながら、ひと休みしていきました。
鳥獣保護区
この附近は鳥獣保護区になっております。 鳥獣の保護と生活環境の保全にご協力下さい。
 (神奈川県)
中尾根登り口
ひと息入れたところで、中尾根から乳頭山へと登っていきます。 先ほどの沢合流の所まで引き返して、「ご注意」の看板の脇から続く尾根道を登っていきます。 植林帯に続く傾斜のある山道を登っていくと、1分ほどで緩やかな道になってきます。
ご注意
台風による風倒木や崖崩れがありますので、通行には充分注意して下さい。
このさき転落死亡事故あり。危険のため立入禁止。 一人で山に入ることはやめましょう。
 (逗子市)
中尾根
植林帯を1分ほど進んでいくと左手から登ってくる道が合流してきます。 その道を合わせて更に1分ほど進んでいくと、再び左手から登ってくる道が合流してきます。 左手からの道を合わせて傾斜が増してきた植林帯を登っていきます。 木の根が張り出したりしている急坂を2分ほど登っていくと、少し傾斜が緩やかになった雑木林の丸い尾根の背になります。 登り口から8分ほどでちょっとした高みに着くと、その先からは緩やかな尾根道になってきます。 左下の「中の沢」と右下の「南の沢」の間に続く中尾根には、 小さなアップダウンを繰り返しながら山道が続いていますが、 いずれも短くて軽い坂なので、息が切れるようなことはありません。 夏草が伸び始める季節にしては道はしっかりと確認できて、 登り口にあった「危険」という雰囲気を感じることもなく歩いていけました。
登り口から12分ほど進んでいくと、左手が開けて尾根を見渡すことができる所がありました。 その先にも尾根を見渡すことが出来る所が何箇所かありました。 ちょっとした高みを巻くようにして過ぎていく場面も何回かあります。 所々には橙色のツツジが咲いていたりもして、彩りを添えていました。 登り口から20分ほど進んだ所からも尾根を見渡せました。 手前の山は二子山から158.8m峰へと続く北尾根とこの中尾根との間にある標高160mほどの高みで、 その左奥に見えている丸い形の山は北尾根にある標高150mほどの高みのようです。
南中峠
更に7分ほど尾根を進んでいくと、標高150mほどと思われる高みを右手から巻いていきます。 高みを巻き終わって尾根を2分ほど降っていくと、左右に道が分かれている鞍部に着きます。 三浦大山林道終点から32分ほどで到着しました。 手元の地形図によると、乳頭山の西北西600m辺りにある標高130mほどの鞍部になるようです。 峠には丸太を縦半分に割ったような形で白塗りの地の道標が立っていました。 それによると、ここは南中峠で、またの名を六把峠ともいうようです。 左手へ降っていく道は「中の沢」、右手へ分かれていく道は「南の沢」、 正面へ登っていく道は「乳頭山」となっています。 乳頭山の手前から左手へ分かれた所からは「田浦」へ、 乳頭山から右手へ降った所からは「畠山」や「仙元山」へと続いているようです。 以前にここを歩いた時には、今歩いてきた道には「キケンカ所アリ」との板切れが括り付けられていましたが、 危険ではなくなったのか今回は見かけませんでした。 また脇には丸太のベンチがひとつ設置されていますが、壊れかけていて座れそうな様子ではありませんでした。 ここは道標の左脇から正面へ続く尾根道を、乳頭山へと登り返していきます。
辻の峯
傾斜の急な道を少し登っていくと緩やかな尾根道になってきます。 軽いアップダウンを繰り返しながら次第に登っていきます。 やがて左手の山の上に送電線の鉄塔がふたつ見えるようになってきます。 これから向かう35番鉄塔と34番鉄塔のようです。 その少し先から降り気味に進んでいくと、南中峠から12分ほどで再び鞍部に着きます。 十字路になった峠ですが、右手の道は鞍部の手前から分かれていて、少しずれた形になっています。 手元の地形図によると、乳頭山の西北西350m辺りにある標高140mほどの鞍部になるようです。 峠には先ほどの南中峠にあったのと同じ感じの道標が立っています。 それによるとここは辻の峯というようです。 左手の岩壁に沿って降っていく道は「中沢」、手前から右手へ降っていく道は「南沢」となっています。 いずれも細めの道ですが、踏み跡はしっかりと続いているようでした。 ここは正面の尾根道を登り返していきます。
35番鉄塔
緩やかになった尾根から丸い尾根の背を過ぎて少し降るようになると、 辻の峯から5分ほどで送電線の鉄塔「東京南線3・4号線No.35」があります。 鉄塔の下は岩盤になっていて、岩がむき出しになっていました。 鉄塔に邪魔をされながらも、左右からは山並みを見渡すことができました。 鉄塔の下を抜けて、その先へ続く山道を進んでいきます。
34番鉄塔
少し登っていくと、正面に送電線の鉄塔が見えてきます。 高みを右手から巻くようにして進んでいくと、金属網の階段を登るようになります。 抉れてしまうことがないので歩き易い階段です。 階段を1分ほどで登り切ってその先へ進んでいくと、 先ほどの35番鉄塔から5分ほどで、送電線の鉄塔「東京南線1・2号線No.34」の袂に着きます。 周囲は樹木に囲まれていて、ここからの展望は良くありません。 道は鉄塔の下を抜けてその先へと続いています。
田浦分岐
緩やかになった尾根道を進んでいくと、1分もしない所の左手が開けていて、 横須賀の街や東京湾などを見渡せる所がありました。 その先から再び始まる金属網の階段を登っていくと、すぐに分岐があります。 角に立つ道標によると、左手の道は「田浦」、正面へ登っていく道は「畠山・仙元山」となっています。 また、右手に生えている樹木の袂に手製の道標があって、正面へ登っていく道は「乳頭山・仙元山」となっています。 左手の尾根道は二子山や沼間地区へと続いていて、その途中から田浦へと降っていく道が分かれていますが、 今回はこの正面のすぐ上にある乳頭山へと登っていきます。
乳頭山
金属網の階段を更に30秒ほど登っていくと乳頭山の山頂に着きます。 辻の峯から15分ほど、三浦大山林道終点から1時間ほどで登って来られました。 山頂は小広くなっていて、測量の基準点が設置されています。 側面には「横須賀市」,「三十二」,「公共」,「三角點」の文字が刻まれていました。 大きな木の側には菱形の「保安林」の看板があり、そこにマジックで「乳頭山」と書き込まれていました。
山頂の周りは概ね樹木に囲まれていますが、手前の左手が一部開けていて、横須賀港などを見渡すことができます。 奥の方には八景島も見えていました。 空気が澄んでいると東京湾の向こう岸までも綺麗に見えるのですが、 この日は残念ながら霞んでいて見えませんでした。 持参したおにぎりなどを食べながら、しばらく休憩していきました。
双耳峰
乳頭山は、田浦方面から眺めると双耳峰になっています。 この乳頭山と、この右手の鞍部の先にある211m峰が正に「双耳」の状態に見えます。 乳頭山は標高200mの等高線に囲まれていて標高200mより少し高いようなので、 この二つの山はほぼ同じ高さになるようです。 横浜横須賀道路に架かる田浦橋の辺りから、 猫の耳のように三角状に尖った同じような姿の山が二つ並んでいるのがよく見えます。
仙元山分岐
お腹も満ちて景色も堪能したら乳頭山から下山していきます。 手元の地形図では、畠山へ向かう道は乳頭山の山頂から直に東へ続いているように描かれていますが、 実際にはその南東へ70mほど降った所の鞍部から続いています。 山頂に道標類はありませんが、奥の方から右手へと続く金属網の階段を降っていきます。 階段が一旦途切れると道が二手に分かれていますが、どちらの道を降っていってもすぐ先で合流します。 正面には乳頭山と双耳を成す211m峰が聳えています。 再び始まる金属網の階段を降ってその先の緩やかになった尾根道を進んでいくと、乳頭山から2分ほどで分岐があります。 角に立つ金属製の道標によると、正面に続くしっかりとした尾根道は「仙元山・上山口小学校・葉山」、 左手に戻るようにして降っていく道は「畠山・安針塚・木古庭」となっています。 正面に続くのは南尾根で、相模湾の近くにある仙元山まで続いていますが、 今回はここを左折して畠山へと続く道を降っていきます。
14号標識
雑木林の斜面を横切るようにして降っていきます。 傾斜が急な所も一部ありますが、全体的には緩やかな道になっています。 仙元山分岐から2分ほど降っていって大きな杉の木が生えた所まで来ると、道が二手に分かれています。 角には石標が立っていて、側面には 「海軍省」,「東京湾要塞第一区地帯標」,「第十四号」,「昭和十六年七月三十日建設」と刻まれています。 その石標にマジックで書き込まれたメモによると、右手の道は「畠山」となっています。 左手へ降っていく道は何も示されてはいませんが、以前ここを歩いた時には「梅林近道」となっていました。 ここは右手の道を降っていきます。
13号標識
緩やかな尾根道を2分ほど降っていくと、ちょっとしたV字になった切通しのような所を過ぎていきます。 樹木越しに横須賀の海などを眺めながら進んでいきます。 尾根道には青葉が伸びてきているものの、しっかりとしていて歩きやすくなっていました。 やがて少し降るようになると、14号標識から7分ほど、乳頭山から15分ほどで、十字路になった鞍部に着きました。 鞍部の手前に設置されている金属製の道標によると、正面の道は「畠山」、 左手の道は「田浦泉町」、今降ってきた道は「仙元山・田浦緑地(二子山)」となっていて、 右手の道は何も示されてはいません。 角には先ほどのと同じような海軍省の設置した石標「第十三号」が立っています。 その石標にマジックで書き込まれたメモによると、左手の道は「田浦泉町・梅林」、 右手の道は「上山口」となっています。 畠山へは正面の尾根道を登り返していくのですが、今回はここから右手の谷筋へ降っていきました。
山火事注意16
自然を大切に!
 (葉山町消防署)
13号標識のある十字路から右手に戻るようにして降っていきます。 すぐに左折して林床にシダ類や雑木などが生い茂る植林帯の谷筋を降るようになると、 程なくして細い水の流れが右下に続くようになります。 大沢谷川の源流になるようです。 道はその少し上の斜面に続いていますが、 葉を伸ばしたシダ類が道を覆っていて、足元が分かり難くなっていました。 路肩を踏み外して右手の谷へずり落ちたりしないよう十分に注意しながら慎重に降っていきました。 何だか頼りなさそうな道ですが、樹木に括り付けられた「山火事注意」の看板を見かけたりもします。 一般ハイキングルートではないものの人が歩く道としては認知されているようで、心丈夫に思ったりもしました。
大沢谷川
生い茂るシダ類を掻き分けながら更に降っていくと、尾根から11分ほどで沢へ降り立ちました。 この沢が大沢谷川の上流域の姿のようです。 過日に雨が降ったのか沢を流れる水は多めでしたが、沢床は岩盤になっていて、何とか歩いていくことが出来ました。 沢から上がったり沢へ降りたりしながら細い道が続いています。
降るにつれて、沢は次第に幅を広げてきます。 概ねは岩盤の上を僅かな水が流れているだけですが、時にはかなり水が溜まった所もありました。 どうやって向こうへ進んでいこうかと考え込む場面もあったりしました。 沢床は岩盤なので最悪は靴を脱いで渡っていけばいいのでしょうが、 今回は倒木や石などを伝いながら、何とか靴を水に踏み入れることもなくて済みました。 こんな状態の道ですが他にも歩く人がいるようで、真新しい靴跡を見かけて、ちょっと安心したりもしました。
沢合流
引き続き、沢を歩いたり沢から上がったりを繰り返しながら進んでいきました。 笹竹や常緑樹などが生い茂る道を掻き分けながら進む場面も何度かあったりします。 その上、この季節にしては気温が高くて湿度も高く、次から次へと汗が流れ落ちてきたりもして、 不快指数の高い谷筋でした。 晴天が続く冬枯れの季節に歩くと、もっと歩きやすいのだろうと思ったりもしました。 沢に降りてから30分ほど進んでいくと、右手から細い沢が流れ込んできます。 その沢を合わせてその先へと更に進んでいきます。
コンクリート壁
幅が次第に広がってくると共に、流れる水の量も増してきます。 引き続き、沢を歩いたり沢から上がったりを繰り返しながら進んでいくと、 沢合流の所から12分ほどで、沢の岸がコンクリート壁で補強された所がありました。 単なる護岸なのか、この上に架かる橋の基礎だったのかは分かりませんでした。 この時には水がかなり溜まっていて、とても歩いて行くことは出来ませんでした。 どうしたものかと辺りを見回していると、左手へ登っていく踏み跡があったので、 そこから上がっていくと細い道が続いていました。 コンクリート壁の先へ進んでいくと、その道はすぐに沢に降りていきました。
沢を少し進んだ所から右手へ上がって、 シダ類や常緑樹などが生い茂る所を掻き分けていくと、再び沢沿いに出ました。 道は沢の上に続いているのですが、 土崩れを補うための丸太の木橋が壊れてしまっていて、歩いていけない状態でした。 仕方がないので沢へ降りて、木橋を過ぎた先へとよじ登っていきました。
巡視路分岐
沢から上がって、生い茂る笹竹を掻き分けて2分ほど進んでいくと、右手へ戻るようにして道が分かれていきます。 その少し先からは金属網の階段が続いていました。 確かめた訳ではありませんが、手元の地形図によると、 この北西200mほどの所に送電線の鉄塔があるようなので、そこへ向かう巡視路だと思われます。 ここは右手の道は見送って、沢沿いに続く道を更に進んでいきます。
後日に右手の道を歩きました。 「東京南線1・2号線No.32」の鉄塔を経て、「東京南線1・2号線No.33」の鉄塔が立つ茅塚へと続いています。 (「三浦アルプス」を参照)
湿地帯
沢から少し離れた道を3分ほど進んで再び沢に近づくと、コンクリート製の短い橋が架かっています。 その先は谷筋にぽっかりと開いた空間が広がっていて、小広い湿地帯のようになっていました。 橋を渡って真っ直ぐに進んでいくと、湿地帯には竹林があったりもしました。 湿地なのでぬかるんでいて、靴がズブズブと入り込んでしまいます。 道に沿って竹や木などが敷かれていたりもするので、その上を選んで歩いていきました。 竹林の端までいくと、水が結構ある幅1m半ほどの沢が横切っています。 丸太の木橋だったようなものが脇にありましたが壊れていました。 その代わりなのか竹と細い木が向こう岸まで渡されていたので、 その上に両足を乗せて、交互に少しずつ擦り出しながら何とか渡っていきました。
砂防指定地 大沢谷川
この土地の区域内において宅地造成、家屋の新築、土採取等の行為をする場合は、 神奈川県知事の許可が必要ですから、横須賀土木事務所にご相談下さい。
大沢谷ダム
湿地帯を抜けて、その先に続く笹竹や雑木などが生い茂る道を1分ほど進んでいくと、 右手に大沢谷ダムがあります。 沢に降りてから1時間ほどで到着しました。 ダムの中ほどまで出てみると、水が勢い良く流れ落ちていました。 どうやら、先ほどの湿地帯は、このダムによって堰き止められて土砂が堆積した所のようでした。 ここまで来ると、終点の境橋バス停まではあと僅かです。 ダムから流れ落ちる水音を聞きながら、鬱蒼とした谷筋を歩いてきた疲れを癒していきました。
今回は沢の水が多めで歩ける所を探したり、 シダ類などが生い茂っていて足元を確認したりしながら歩いてきたので、 尾根からここまで降ってくるのに想定していた以上の時間がかかってしまいました。 冬枯れの時期だともっと短い時間で降りて来られるものと思います。
大沢谷ダムを後にしてその先へと進んでいきます。 笹竹が生い茂る脇に続く道を進んでいくと、コンクリート敷きの道になってきます。 笹竹が終わって草地に出ると、綺麗な花が咲いていたりもしました。 左手の竹林を眺めながら進んでいき、右手に建物が近づいてくると広い道に出ました。 これで山道は終りになります。 出口はロープで閉ざされていました。 注意書きなどは見かけませんでしたが、これまで歩いてきた道は通行禁止ということだったのでしょうか。 庭のような草地になってもいるし、向こう側からは入り難い感じがしました。 ロープを跨いで右手へと進んでいきます。
境橋(さかいばし)バス停
作業場や民家などを過ぎていくと、大沢谷ダムから3分ほどで県道27号に出ます。 その左手すぐの所と、横断歩道を渡った右手に境橋バス停があります。
手前のバス停からは、衣笠駅(JR横須賀線)までの便が1時間に2本程度、 汐入駅(京浜急行本線)までの便が1時間に1本程度あります。
道路向かいのバス停からは、逗子駅(JR横須賀線)までの便が1時間に2本程度あります。
バス停の脇には「健康の散歩道 木古庭コース」の案内板がありました。 この境橋バス停から畠山城址橋までのコースが紹介されていました。 途中の木古庭バス停から分かれて、不動滝や明神神社などへの道もあるようでした。
健康の散歩道 木古庭コース
健康のためあなたも歩いて見ませんか。
このコースは約2.0キロメートルです。歩く前後は準備運動をし、はきなれた靴で無理なく歩きましょう。
 (葉山町)