春木径
散策:2008年03月下旬
【街角散策】 春木径
概 要 酒匂川の支流である狩川に春木径(はるきみち)と呼ばれる土手道があります。 3月中旬には早咲き桜「春めき」が綺麗な並木を作る所です。 今回は大泉河原橋と神崎橋の間の土手道である「春木径」と「幸せ道」に咲く春めき桜と菜の花を愛でながら、のんびりと歩いていきます。
起 点 南足柄市 富士フイルム前駅
終 点 南足柄市 大雄山駅
ルート 富士フイルム前駅…大泉河原橋…春木径…水神様…神崎橋…辻下グラウンド…明神見晴橋…幸せ道…大泉河原橋…大雄橋…大雄山駅
所要時間 1時間40分
歩いて... この日は春めき桜が丁度満開になっていて、枝一杯に綺麗な花を咲かせていました。 また土手には菜の花も沢山咲いていて、桜の仄かな香りと、菜の花の甘酸っぱい香りが辺り一面に漂っていて、 気持ちのいい散策ができました。 「桜まつり」最後の休日とあって、多くの花見客が繰り出していました。
関連メモ 今のところ、関連メモはありません。
コース紹介
富士フイルム前(ふじふいるむまえ)駅
富士フイルム前駅(伊豆箱根鉄道大雄山線)から歩いていきます。
改札口を出て振り返ると、駅舎の脇には今を盛りと満開の桜が咲いていました。 その袂には「清左衛門地獄湧水1040m、春木径・幸せ道220m」の道標が立っていて左手を指しています。 道標に従って駅から左手へ進んでいくと、すぐに貝沢川に架かる筏場橋を渡っていきます。
大泉河原橋
県道74号の狩野交差点を直進して景色が開けてくると、狩川に架かる大泉河原橋があります。 欄干には「あしがら花紀行 桜まつり」の幟がはためき、 袂には菜の花が咲いていました。 右手の奥の方には特徴的な姿をした矢倉岳が聳えていて、 その左肩には雪化粧した富士山が少しだけ頭を覗かせていました。
酒匂川の清流を大切にしましょう!
この川や水路の水は水道の源です。 ご協力、よろしくお願いしま〜す。
 (酒匂川水系保全協議会、神奈川県内広域水道企業団)
(補足:狩川は酒匂川の支流のひとつです)
春木径
大泉河原橋を渡って狩川の右岸に続く土手道を左手へと進んでいきます。 松田土木事務所の大泉河原橋局の小さな設備を過ぎていくと、「春木径」の標識が立っています。 狩川の右岸のこの辺りの土手道は「春木径」と呼ばれているようです。 ここから狩川の両岸の土手道に沿って、桜並木が続いています。
この時は丁度満開になっていて、枝一杯に綺麗な花を咲かせていました。 「春めき」という名前の早咲きの桜だそうで、花びらの色が濃くて長い蕊をしています。 かつては俗称で「足柄桜」と呼ばれていたのが、平成12年に「春めき」として品種登録された桜のようです。 なかなか趣きがあっていい名前だと思います。 実生の桜から生まれたとのことですが、交配親の品種はよく分からないようです。 学名は「Prunus cv. Harumeki」というようですが、無学の私には意味はよく分かりません。
この日は「桜まつり」とあって、紅白の雪洞が吊られていました。 河原では花摘みなどをしている人達も見かけたりしました。 この日はいい天気で午前中から多くの花見客が繰り出していました。 土手には菜の花も綺麗な花を咲かせていて、桜の仄かな香りと菜の花の甘酸っぱい香りが辺り一面に漂い、 麗らかな春になったことを実感するのでした。
向こう岸にも桜が並木を作っています。 桜色と黄色が帯状に連なっていて、綺麗な眺めが続きます。
水神様
花や景色を眺めながら土手道をゆっくりと歩いていくと、 大泉河原橋から15分ほどの所に小祠が建っていました。 中には「水神」と刻まれた丸まった石が納められていて、その前には賽銭箱があり、 両脇には綺麗な花がお供えされていました。 その脇には「春木径」の解説板があり、その由来が記してありました。
水神様
狩川は古来より、足柄の山々の谷間の水を集め、この悠久の清流となり、 流域の人々の生活を培って、幾多の恩恵を与え、今も水と緑の里を残して、 酒匂川と合流し相模湾に注いでいます。 しかし、一たび豪雨となると激しい濁流となって、時には氾濫して流域の住民を苦しめました。 特に中沼地域は地形的に、貝沢川の増水による奔流が加わり、 または酒匂川の氾濫を受けて大洪水となり、家屋の浸水や土地の流失など、住民に大きな被害をもたらしました。 現在もその名残として、欠ヶ下、押切、筏場、石田、神崎、大泉河原などの地名が残っています。 私達の先祖は、この災害とたたかい協力して堤防を作り、生活地域の復旧に立ち上がりました。 そしてこの地に水の神様(水神社)をおまつりし、水害の少なからんこと、 地域の平安息災と二世安楽をこの水神様に祈ってきました。 この水神様も、幾たびかの洪水に流失し、
 「うづもれて もとの水神 なさけない 世にも出られず 助けたまえや
今も供養念仏に歌い継がれております。 何代目かの現在の水神様は、明治41年5月建立と記されております。 その後のたび重なる水害や、戦後のアイオン台風にも耐えて、 中沼の除災平安とこれからの地域の発展を見守っておられます。
 (中沼自治会、南足柄市教育委員会)
春木径
南足柄市名誉市民であり、富士フイルム株式会社の創設者であります春木榮氏が 西暦2000年(平成12年)10月25日に101歳でご逝去されました。 春木榮氏は、南足柄市勢の発展と富士写真フイルム株式会社の伸展に多大な貢献をされました。 春木榮氏が尽くされたご偉業を偲び、永く後世に伝えるため、 この創業の地に101本の春めき(旧・足柄桜)を植栽し、 多くの人々の憩いの場として、この地を「春木径(はるきみち)」と名づけます。
 (平成13年3月 南足柄市、富士フイルム株式会社)
水神様を過ぎていくと、土手には菜の花が更に多く咲いていて、 華やいだ雰囲気の道が続いていました。 道端には「第6回春木道幸せ道桜まつり」の看板が立っていました。 今年は3月20日から23日までの期間で開催されていて、今日はその最終日でした。 桜は満開で綺麗な花をもう少しの間楽しめそうだったので、 今日で桜まつりを終えてしまうのは何だか勿体無いような気がしました。 「71本の春めき(桜)が足柄平野に一足早く春の香りをお届けします」 とのことでした。 先ほどの大泉河原橋からこの先の神崎橋の間の両岸に桜と菜の花が咲いていて、まさに春爛漫の眺めなのでした。
神崎橋
右手から登ってくる道を合わせて土手道をその先へ進んで車道に出ると、 左手を流れる狩川には神崎橋が架かっています。 大泉河原橋から25分ほどで歩いて来られました。 この手前にも「春木径」の標識が立っていました。 遊歩道「春木径」は一般車両の通り抜けが禁止されているようで、その旨の看板が立っていたりもします。 鉄道の鉄橋のような形をした神崎橋は、車道橋と歩道橋とに別れています。 土手道はこの先にも続いているようですが、 今回はこの神崎橋を渡って、狩川の左岸を引き返していきました。
(神崎橋を渡って真っ直ぐに400mほど進んでいくと和田河原駅に着きます)
菜の花の咲く土手道を進んでいきます。 「自転車通行可能」と書かれた車止めを過ぎていくと、桜の並木が続くようになります。 これまで歩いてきた向こう岸の桜並木の奥には矢倉岳が聳えていて、 その左肩には雪化粧した富士山が頭を覗かせていました。 この時は薄雲がかかっていて富士山はあまり明瞭ではなく、時間が経つにつれて次第に霞んできました。
いい眺めが広がる土手道を、花を愛でながらゆっくりと歩いていきました。 土手には菜の花が咲いていて、桜色と黄色の対比が何とも綺麗なのでした。 ちょっと土手から降りて嗅いでみると、いい香りがするのでした。
一段低い所に続く道に降りて菜の花を間近に眺めたりしながらゆっくりと歩いていくと、 神崎橋から12分ほどで、狩川に流れ込む貝沢川に架かる明神見晴橋があります。 土手道は橋を渡ってその先へと続いているのですが、 この右手に桜まつりのメイン会場になっている辻下グラウンドがあるので、ちょっと立寄っていきました。
辻下グラウンド
明神見晴橋の手前を右手へ進んでいくと柵の開いた所があって、 「あしがら花紀行 桜まつり」の幟が立っていました。 そこからグラウンドの中へと入っていきました。 「本部」の看板が立つテントや、露店などが幾つか並んでいました。
ちょいと小腹が空いたので、その中のひとつの店に入って、鮎の塩焼きなどを食べてみました。 「頭からいっちゃってください」とのことだったので、頭からガブリと丸ごと全部食べてしまったのでした。
食べることに夢中になっていて、腹から垂れてくる汁が服に付くのに気がつかず、 恥ずかながら、この先、魚の匂いを漂わせながら歩いていったのでした。
盆栽や足柄人形や衣料品なども商われていました。 金太郎人形に混じって、鬼のような顔だけのものもありました。
足柄人形
足柄地方は万葉集など古くから歌に詠まれた史実と伝説に富んだところです。 その足柄の歴史・芸能・民話に登場する人物などを主人公に土人形・お面・鈴などを創作しています。 小さいながら生命力一杯の人形たち・素朴なもの・格調高いものどれも丹精こめて造った自信作です。 身近に置いて、また贈り物としてご愛願いただければ幸いです。
 (金太郎窯 府川泰行)
明神見晴橋
辻下グラウンドから引き返して明神見晴橋を渡っていくと、すぐにテント張りの店がありました。
おでん・うどん・そば・手作り羊羹などが売られていました。 先ほどの鮎一匹ではお腹も満たないので、ここでもおでんを食べたのでした。 値段の割りには具の品数も結構あって味も良く、大満足なのでした。
明神見晴橋を過ぎた所の土手には菜の花が沢山咲いていました。 少し先に丸い石が敷き詰められた階段があって河原まで降りていけるようになっていました。 河原には飛び石が二列あって、向こう岸へ渡っていくことが出来るようになっていました。 その先を見ると、先ほどの水神様のあった所でした。
河原から振り返ると土手には菜の花が咲き誇り、上の桜と合わせて、いい眺めが広がっていました。 花を背景して記念写真に納まっている家族連れも沢山見かけました。
幸せ道
河原から土手道に上がって、その先へと進んでいきます。 菜の花や桜の花の奥には引き続き矢倉岳が聳えています。 薄雲が広がってきて、 その左肩に頭を覗かせていた富士山は、いつの間にか見えなくなっていました。
道端には「幸せ道」と刻まれた石標が立っていました。 よくは分からないのですが、大泉河原橋と神崎橋の間の狩川の土手道は、 右岸が「春木径」で、左岸が「幸せ道」という名前のようです。
大泉河原橋
桜並木が終わった左岸を少し進んでいくと、最初の大泉河原橋へ戻ってきます。 河原に降りていた時間も含めて、明神見晴橋から20分ほどで歩いて来られました。 ここから元来た道を最初の富士フイルム前駅へ戻っていってもいいのですが、 まだまだ時間に余裕があったので、もう少し狩川沿いに歩いていくことにしました。 車道を渡って、菜の花が咲く土手道を更に進んでいきます。
程なくして菜の花が終わると、道が右手へ分かれていきますが、そのまま狩川沿いに進んでいきます。 土手道の右手には水路が流れていました。 川向こうには明神ヶ岳から矢倉岳にかけての箱根外輪山が続いていて、いい眺めの道でした。
釣りをする皆さんにお願い
釣りをする人は、遊漁券を購入して釣りをして下さい。
現場日釣り券1,400円、 現場雑魚券800円
売店日釣り券1,400円、 売店雑魚券800円
*小学生以下は無料です。
ごみは必ず持ち帰りましょう。
 (酒匂川漁業協同組合)
◎告◎
大泉河原橋〜上山下橋の間はコロガシ、シャクリ釣りは禁止です。
 (酒匂川漁業協同組合)
大雄橋
ファンシーショップやコーヒーハウスの前を過ぎていくと、 大泉河原橋から9分ほどで大雄橋に着きました。 今回の狩川沿いの散策はここまでとして、大雄山駅へと向かっていきました。
大雄山(だいゆうざん)駅
大雄橋の所を右折して真っ直ぐに進んでいくと、飯沢交差点があります。 そこを直進して、道の両側に建つビルを結ぶ渡り廊下の下を過ぎていくと、 大雄橋から200mほどの所の右手に大雄山駅(伊豆箱根鉄道大雄山線)があります。
小田原駅(JR東海道線)まで21分、1時間に5本程度の便があります。