白山
散策:2007年12月下旬
【低山ハイク】 白山
概 要 白山は厚木市と清川村の境界にある標高284mほどの低い山ですが、 山頂にある展望台からは素晴らしい眺めが広がっています。 周囲は飯山白山森林公園になっていて多くの散策路が巡っています。 今回は飯山観音(長谷寺)を訪ねてから白山へ登り、狢坂峠や物見峠を経て上古沢地区へ降るルートを歩きます。
起 点 厚木市 飯山観音前バス停
終 点 厚木市 上古沢バス停
ルート 飯山観音前バス停…庫裡橋…散策道…山門…仁王門…長谷寺…男坂女坂分岐…男坂…樹木園分岐…長谷の森…尾根下分岐…尾根道…白山池…白山神社…展望台分岐…白山…御門橋分岐…狢坂峠…物見峠…小ピーク…降り口…厚木霊園…野竹沢橋…上古沢バス停
所要時間 2時間40分
歩いて... 当初は狢坂峠から南東へ分かれていく道を降ろうと思っていましたが、 狢坂峠の位置が地形図と現地とで一致していないようで、その道は見つけられませんでした。 その代わりに物見峠から上古沢へと続く尾根道を降っていきましたが、 途中で尾根から分かれていく道に入っていって、厚木霊園へ降りてしまいました。
関連メモ 巡礼峠のみち, 狢坂峠, 白山, 白山, 白山
コース紹介
飯山観音前(いいやまかんのんまえ)バス停
本厚木駅(小田急小田原線)の北口にあるバスターミナルから、 [厚18]上飯山行きバス、[厚19]上煤ヶ谷行きバス,または,[厚20][厚21]宮ヶ瀬行きバスにて13分から20分、 1時間に2本程度の便があります。
庫裡橋
バス停から50mほど引き返してくると、飯山観音入口交差点があります。 その角に、小鮎川に架かる朱塗りの欄干の庫裡橋があります。 板敷きになった歩道が両側に設置された広い庫裡橋を渡っていくと、 上には飯山観音や飯山白山森林公園への歓迎を示す大きな標識が設置されています。
飯山白山森林公園へようこそ
(飯山鎮守)龍蔵神社<白山神社> (飯上山 長谷寺)飯山観音 (国重文阿弥陀如来座像)金剛寺
伝説・白龍の里 桜とたにしのまち
庫裡橋を渡って正面に続く緩やかな坂道を登っていきます。 1分ほど進んだ道脇に大きな「飯山温泉郷観光マップ」が設置されています。 これか向かう長谷寺や白山への道がイラスト風に紹介されているので参考にしましょう。 白山ハイキングコース・白山巡礼峠ハイキングコース・飯山白山森林公園などがあるようですが、 今回はその中のほんの一部を歩きます。 簡単な説明文も載っていましたが、今回の散策に関連のある部分だけを紹介しておきます。
飯山温泉郷観光マップ
白山ハイキングコース 飯山白山森林公園内をめぐる自然と歴史のふれあいコース。 春の桜、秋の紅葉など四季折々の自然が楽しめる。白山は標高824m。
白山巡礼峠ハイキングコース 飯山観音と巡礼峠を結んだ尾根の縦走コース。 巡礼峠では大きなお地蔵さんが迎えてくれる。
白山池 日照りのときでも水がかれることがないといわれ、 このため雨乞いの際にこの池の水を田にまいて慈雨を祈りました。 また、昔、この池に白龍が住んでいて日照りのときの祈とうで池から飛び出し、 雨を降らせたという伝説があり、この白龍は白山神社の使者であると言われています。
白山神社 白山山頂に周辺5m余りの白山池があり、そのそばに白山神社がある。
飯山観音長谷寺 坂東三十三番観音巡礼札所の第六番目札所。 札所の制定は建久年間(1190〜99)に源頼朝が関わったとされ、観音堂は江戸時代の再建。 本尊の高さ10cmの十一面観音像は行基作といわれ、高さ176cmの同じく十一面観音像の胎内に安置されている。 縁結びの観音様として有名。 また、鐘は嘉吉2年(1442)のもので、観音堂とともに厚木市指定重要文化財に指定されている。 境内にあるイヌマキは樹齢約400年と推定されている。「かながわの名木100選」の一つ。 昭和41年8月、厚木市指定天然記念物に指定。
飯山白山森林公園 面積約33haの規模をもつ大きな森林公園。 園内には、小動物園や樹木園、自然遊歩道などがあり、のんびりと散策が楽しめる。 「かながわの花の名所100選」に選ばれたソメイヨシノ、春の時期になると約3,000本の桜が咲く。 見頃3月下旬〜4月上旬。
散策道
左手に分かれていく東丹沢グリーンパークへの分岐を見送って真っ直ぐに進んでいくと、 「散策道をご利用ください」と書かれた標識が立っていて、 左手を流れる沢沿いの道を指していました。 そのまま真っ直ぐに進んでいってもいいのでしょうが、 少しでも雰囲気が良さそうな沢沿いの散策道を進んでいきました。 白い鉄パイプの柵が続く散策道を進んでいくと、道の脇には熊笹が生い茂っていました。 そこを過ぎていくと竹林がありました。 道は舗装されてはいますが、趣きのある道になっていました。
山門
沢沿いの散策道は2分ちょっとで終わって、再び元の道路と合流します。 合流したすぐ先の所で、右手に登っていく坂道、正面の山門の先に続く石段、 石段の左手から正面へ続く道、左手に戻るようにして曲がっていく道に分かれています。 脇には「坂東第六番霊場 飯上山長谷寺 飯山観音」と刻まれた石碑が立っています。 今回は正面にある山門の先に続く石段を登っていきました。 山門の両側の柱には消えかかった文字で、 「高野山真言宗飯山長谷寺」,「坂東第六番霊場飯山観世音」と記された板が取り付けられていました。
仁王門
山門を抜けてその先に続く急傾斜の石段を登っていきます。 2分ほど登っていくと、駐車場のような所に出ました。 左手からは車道が登ってきていました。 その先へ真っ直ぐに進んでいくと、「かながわの景勝50選 飯山観音」の石碑の先に再び石段が現れます。 その上には立派な仁王門が見えています。 「坂東第六番霊場飯山観世音長谷寺」と刻まれた石柱を過ぎて石段を登っていくと、 仁王門の両側には阿吽の形相をした大きな仁王像が立っていました。
梵鐘の 余韻若葉の 峡渡る
山門を過ぎてその先の石段を更に登っていくと、手水舎や執務所などがある所に着きます。 正面にはイヌマキの大木が聳えていました。 周りには仏像や六地蔵や歌碑などが幾つかありました。 手水舎や六地蔵には千羽鶴がお供えされていたりもしました。
かながわの名木100選 飯山観音のイヌマキ
室町時代末期ごろ、多くの巡礼者の無事や参拝者の長寿を祈願して植樹されたと伝えられている古木である。 厚木市の天然記念物に指定されている。
  樹高17メートル 胸高周囲2.8メートル 樹齢約400年(推定)
イヌマキは、関東南部から沖縄の照葉樹林に分布する常緑高木で、沿岸地域では庭木として植えられることが多い。 樹高20メートル、胸高周囲7メートル、樹齢約600年に達するものもあると言われている。
 (神奈川県)
山鳥の ほろほろとなく こゑきけば ちちかとぞおもふ 母かとぞおもふ
長谷寺
正面に続く石段を更に登っていくと、長谷寺の本堂がある境内に着きます。 飯山観音前バス停から25分ほどで到着しました。 両側には石燈篭が並んでいて、右手には鐘楼もありました。 鐘楼の前には「カイの木」というのがありました。 奥にある本堂の正面には「飯山寺」,「長谷寺」の扁額が掲げられていました。 この本堂は観音堂といって、通称「飯山観音」と呼ばれているようです。 左脇には「お守お札授与所」があり、おみくじなどもあって、 そこだけは何だか神社のような雰囲気がしました。
年中行事
1月1日〜7日 初詣 打鐘可(1日〜3日)
1月1日 元旦初護摩祈祷
4月8日 例大祭 開山法会・稚児行列・釈迦誕生会・甘茶進上
11月3日 秋まつり 柴燈護摩供養(厄除火渡り)
12月31日 大晦日 除夜の鐘・打鐘可
本尊開扉日 1月1日〜3日、4月8日、11月3日
 (飯山観音 長谷寺)
市指定重要文化財 長谷寺観音堂
この観音堂は、江戸時際の建立されたものと推定され、 桁行五間(39尺)、梁間五間(39尺)の正方形平面を持つ、銅板葺(以前は茅葺)の宝形堂です。 正面中央間とその両脇間は両折桟唐戸、両隅間は連子窓という古風な構えをみせ、 側面も前一間を両折桟唐戸としていて、四周には木口緑をめぐらし、擬宝珠高欄をまわしています。 堂内は、前二間が外陣、後三間が内陣に分けられていて、 内陣には、寛文12年(1672)に旧飯山村の大工西海氏によって造られた市指定重要文化財の厨子が安置され、 その中には本尊の木造十一面観世音菩薩立像が納められています。
 (厚木市教育委員会)
樹名 カイの木(ウルシ科)
この木は、楷あるいは孔子木ともいわれ、中国原産で落葉高木、 高さ15〜20mにもなり、特に孔子廟にある木は国の象徴として国民に愛されているとのことです。 日本ではこの木を通称「親孝行の木」と呼ばれいるところから、 親孝行宣言都市の厚木市に記念樹として寄贈されたものであります。
男坂女坂分岐
境内の左手に道標が立っていて、本堂の左手からその先へと続く階段は「白山(男坂0.6km・女坂0.9km)」、 今登ってきた道は「飯山観音前バス停0.7km」となっています。 「山頂展望台・七沢方面」,「白山ハイキングコース」,「男坂・女坂」の道標もその階段を指しています。 「参拝順路」という小さな標識もありました。 道標に従って本堂の左手から続く階段を10mほど登っていくと道が三方に分かれています。 角には石積みの上に「坂東第十番」と刻まれた台座に乗った仏像があります。 脇に立つ道標によると、真ん中の尾根に続く階段は「男坂・白山展望台」、 左手に緩やかに続く道は「女坂・白山展望台」となっています。 男坂は白山神社と白山展望台の間の尾根へ、女坂は南側から白山展望台へと続いていますが、 今回は正面の尾根に続く男坂を登っていきました。
(女坂は「白山」を参照)
男坂にはタヌキの石像、女坂にはウサギの石像が立っていたりもします。 また「参拝順路」の標識が示す階段が右手へと続いていました。 クマやヤマビルへの注意書きもあって、ドキッとしたりもしました。
WARING!
クマにご注意ください! 先日、飯山地区内におきましてクマが捕獲されました。
・音を鳴らして行動する。
・見晴らしのよい場所を歩く。
・刺激せず、その場を立ち去る。
 (厚木市)
ヤマビルについて
1.ヤマビル予防対策
(1)ストッキングやロングタイツを着用する。
(2)靴下に塩を擦り込む。
(3)虫除けスプレーを使用する。
(4)日の当たる所で休憩する。
(5)日陰で湿気の多い場所では、なるべく立ち止まらない。
2.ヤマビルに吸血されたら
(1) ヤマビルを無理に取りはがさずにタバコの火や塩、虫さされかゆみ止めの薬、肩こり筋肉痛薬をヒルにかけてはがす。
(2) 傷口を指でつまんで、血を押し出すように絞り出し、水で洗い抗ヒスタミン剤を塗布し、カットバンを貼る。
お願い
吸血したヤマビルだけが産卵(2週間で平均70個ぐらい)できるので、石ですり潰したり、タバコの火で焼き殺すなどして、必ず殺して下さい。
 (厚木市役所公園緑地課)
男坂
尾根に続く男坂を登っていきます。 幅の広い横木の階段が尾根に続いています。 最初のうちは、段差が低くて傾斜もそれほど急ではないので、歩きやすくなっていました。 左右には樹木の解説板が点々と設置されていたりもしました。 このコースは白山ハイキングコースになっているようで、 採番された「緊急時位置確認表示板」がコースに沿って設置されていました。 「野生ザルに対する心得」もありましたが、この時にはサルには出合いませんでした。
山火事注意 火の用心!
たきび・たばこは確実に消して!
 (森林共済セット保険、神奈川県)
野生ザルに対する心得(野猿と人間とのかかわり方)
農作物への被害防止のため、次の事項を守ってください。
1.食べ物をあたいないで下さい。
2.見つめないで下さい。
3.近づかないで下さい。
4.食べ物を見せないで下さい。
高松山・白山・白山巡礼峠・鐘ヶ岳・鳶尾・日向薬師ハイキングコースには猿が出没しまうので、注意してください。
 (厚木市、厚木市農業協同組合、県央地区野猿対策連絡会)
樹木園分岐
一旦緩やかになった尾根を進んでいくと再び登り階段になってきます。 やがて右手にあるこんもりとした高みの左手から巻くようにして登っていくと、 男坂女坂分岐から6分ほどの所で、右手から道が合流してきます。 角に立つ道標によると、右手から登ってくる道は「樹木園約5分」、 正面の尾根道は「白山神社」、今登ってきた道は「長谷寺約7分」となっています。 振り返ると、こんもりとした高みにはテーブル・ベンチが1セット設置されていました。 ここは正面へと続く尾根道を更に登っていきます。
後日に右手の道を歩きました。(「白山」を参照)
自然環境保全地域
自然を大切にしましょう。
 (神奈川県)
長谷の森
丸太で囲われた通称「ようすいくん」と呼ばれる防火用水を過ぎていくと、再び横木の階段が現れます。 この辺りから次第に傾斜が増して段差も高くなってきて登り辛くなってきます。 道端に「長谷の森」と書かれた標柱が立っていました。 この辺りの森の名前なのでしょうか。 横木の階段を登っていくと、青いシートと竹製の熊手が階段の上に置いてありました。 誰かが置き忘れたのかと思っていると、100mほど上の方で階段の掃除をしている女性が二人いました。 熊手で落葉などを掻き集めたりしていたので、その人達の物だったのでしょう。
樹木園分岐から3分ほど登っていくと、二つ目の「ようすいくん」がありました。 脇には道標が立っていて、この先の尾根に続く横木の階段は「白山頂上約7分」、 今登ってきた階段は「長谷寺約10分」となっていました。 ここから左手へ細い道が分かれて降っていっていましたが、 少し先の方に「通行止 この先は危険につき、通行することが出来ません」と書かれた看板が立っていました。 左手の道は見送って、正面の尾根に続く横木の階段を更に登っていきます。
白山の山頂にあった案内板によると、 左手へ分かれていく道は「つばきの森」を経て女坂の途中へと続いているようでした。
燃やすまい みんなが来る山 歩く山
 (神奈川県)
尾根下分岐
登りの傾斜がどんどん増してきて、段差も高くなってきます。 ひと休みしながら登っていくと、樹木園分岐から9分ほどで分岐があります。 角に立つ道標によると、正面の道は「白山頂上約2分」、右手の道は「白山池約5分」、 今登ってきた道は「長谷寺約20分」となっています。 正面に続く横木の階段のすぐ先には左右に続く尾根が見えていますが、 今回は右手に分かれていく道を進んでいきました。
尾根道
斜面に沿って続く道を1分ほど登っていくと、左右に通る緩やかで広い尾根道に出ました。 長谷寺から20分ほどで登って来られました。 登り着いた所には「男坂」の標柱が立っていて、 正面には少し古くなった「飯山白山森林公園案内図」がありました。 また道標も立っていて、右手に続く尾根道は「白山の池約2分」、 左手の尾根道は「白山展望台約2分」、今登ってきた道は「長谷寺 男坂経由約15分」となっていました。 白山展望台は左手にありますが、先ずは右手にある白山神社まで往復してくることにしました。
白山池
道標「白山の池」に従って、尾根道を右手へ進んでいくと、 1分もしない所に赤い鳥居が立っています。 そのすぐ先に白山池があります。 手前に石積みのある直径1m強ほどの小振りの池で、 傍には白山神社縁起の解説板と龍の像がありました。 水が涸れることのない池のようで、この時にも水が溜まっていました。 周囲や底が岩盤になっていて水持ちがいいのでしょうか。 広くはない尾根の上にあって、外から水が流れ込んでくる訳でもなく、 地下から湧き出してくる訳でもないとすれば、雨水が溜まっているのでしょうか。 たとえ雨水にしてもしばらくすれば蒸発してしまいそうに思えますが、 こんな山の上にどうして水が溜まっているのか不思議な気がします。
白山神社縁記
白山神社は、厚木市飯山筧ヶ沢の頂上に位置し、眺望佳絶な所であります。 坂東六番飯山観音より登りますと約五町(550m)程の所です。 ここに昔より雨乞に霊験著しい池があり、 この池は、如何なる旱魃の時でも、池の水が涸れることがなく、 それ故、人はこれを霊地と唱え、ここに古い石像、石碑が残存しています。 往古行基大士此の地に来て、当山の絶頂に登り、 この池を見た時、霊水の湧き出る清浄な霊地であることを発見して、 この山を霊地と定め、楠木をもって霊御形を彫刻し、 加賀国白山妙理大権現(石川県石川郡に鎮座)を勧請したとあります。 下って江戸時代の明和8年(1771)別当龍蔵院隆光は、 境内にある大松(四丈)の根元より、古瓶2個、鏡3個を発掘しました。 これ龍蔵神社宝物として、今尚神社に保存してあります。 亭和年間(1801)別当隆光は、山上に於いて、修行中に霊夢によって、 同山に秋葉権現と蔵王権現を勧請し、諸難、火難消除の守護 とすれば疑なしと云々近郷、近在の住民、信仰者の力をもって、 白山神社建立を企して、文化元年(1804)再建を見ました。 社殿は、明治初年頃、不時の火災にあい烏有に帰りましたが、 御本殿は、現在龍蔵神社社務所の護摩堂を仮殿として、鎮座して居ります。 山上には只昔を偲ぶ霊地のみが、松風の音も淋しく残っていましたが、 いつまでもこのままにして置くことは忍びがたいと、昭和53年春から、 この神社再建の話しが進み、ここに飯山龍蔵神社関係者を始め氏子及び 一般崇敬者の方々の心温まる御浄財による御寄付を仰ぎ 昭和55年11月1日再建したものであります。
白山神社
白山池を過ぎたすぐ先に白山神社があります。 「白山神社」の扁額が架かる白壁の小振りの社殿の屋根には、 三本の鰹木が乗っていて外削ぎの千木が聳えていました。 社殿の先へも道があって桜山へと続いているようですが、 今回は先ほどの分岐まで引き返して白山展望台へと向かっていきました。
(後日に桜山への道を歩きました。 「白山」を参照)
白山神社から引き返してきて、広くて緩やかな尾根道を進んでいきます。 尾根下分岐から登ってきた分岐を過ぎていくと、道端にテーブル・ベンチが二組ほど設置されていました。 脇には立派な古木が生えていました。 そのすぐ先で、尾根下分岐から真っ直ぐに登ってきた横木の階段を併せて、その先へと進んでいきます。 その先の道端にもテーブル・ベンチが設置されている所が何箇所かあったりもします。
展望台分岐
白山神社から4分ほど進んでいくと、「ようすいくん」の先で道が二手に分かれています。 角に立つ道標によると、正面の道は「白山展望台(女坂)」、 右手へ降っていく道は「巡礼峠1時間20分・七沢1時間45分」、 今来た尾根道は「白山神社(男坂)」となっています。 今回は狢坂峠から物見峠へと続く右手の道を降っていくのですが、 正面すぐの所が展望台のある白山の山頂なので、立ち寄っていきましょう。
白山 (標高283.9m)
狢坂峠への分岐を見送って正面の尾根道を10mほど進んでいくと白山の山頂に着きます。 白山神社から5分ほどで到着しました。 三等三角点のある山頂には「飯山白山森林公園」と題した大きな案内板が設置されていて、 公園内の散策路やその所要時間などが載っています。 それによると、長谷寺からここまで登ってきたルートも飯山白山森林公園の範囲に含まれているようです。 長谷寺からこの白山山頂までは、男坂経由で25分、女坂経由で30分とのことです。 今回は白山神社を訪ねてきたので35分ほどかかりましたが、 白山神社を訪ねるのを省略すると、案内図と同じ25分ほどで登って来られたように思います。 飯山白山森林公園には今回歩いたルート以外にも多くの散策路があるようなので、 また機会を得て散策してみたい所です。
白山の山頂には展望台が設置されているので、先ずは展望台に登って眺めを堪能しましょう。 この日は比較的条件が良くて、厚木の街を一望できる景色が広がっていました。 遠くの方には高いビル群が幾つも見えていましたが、肉眼では余りはっきりとは識別できませんでした。 小型双眼鏡で覗いてみると、横浜のみなとみらい21地区のランドマークタワーや、 帆船の帆の形をしたヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルなどが確認できました。 その左手の方には新宿の高層ビル群と思われる高いビルが幾つも見えていました。 池袋の辺りなのでしょうか、更にその左手の方にもビル群が見えていました。 展望台の下に設置されたテーブル・ベンチに腰を掛けて、 持参したおにぎりなどを頬張りながら、しばらく休憩していきました。
白山展望台からの眺めを堪能したら、白山から下山していきます。 展望台の先には幅の広い横木の階段が降っていて、脇には「女坂」の道標も立っていますが、 手前にあった分岐まで引き返して、道標「巡礼峠・七沢」に従って、狢坂峠へと続く道を進んでいきます。 植林帯の斜面に続く道を1分ほど降って尾根の背を降るようになると、降り傾斜が次第に緩やかになってきます。 植林帯と雑木林を分ける尾根を進むようになると、幅が広くて歩きすい道が続いていました。
(女坂への道は「白山」, 「白山」, 「白山」を参照)
御門橋分岐
浅い鞍部について軽く登り返していきます。 植林帯が遠退いて雑木林に続く尾根道を進んでいきます。 再び現れる植林帯の尾根を登っていくと、白山から10分ほどで分岐があります。 角に立つ道標によると、右手へ降っていく道は「関東ふれあいの道 御門橋0.8km」、 正面の尾根道は「関東ふれあいの道 むじな峠・巡礼峠2.4km」、 今歩いてきた道は「白山0.4km・飯山観音」となっています。 正面から来て右手へ降っていく道は関東ふれあいの道「巡礼峠のみち」になります。 右手の坂道はコースの終点である御門橋へ降りていけますが、 今回は狢坂峠を目指して、関東ふれあいの道にもなっている正面の尾根道を進んでいきます。
森林を育てる
森林を育てるには、子供を育てると同じように愛情をもって、守り育てることが必要です。
1.種まき 畑に種をまいて、苗木を作る。
2.植え付け 3年間畑で育てた苗木を山に植える。
3.下刈り 植え付け後8年間ぐらい、毎年6・7月ごろに木のまわりの雑草を刈り取る。
4.つる切り 8年から10年ぐらいの間に、2回、木に巻きついているつる類を取り除く。
5.除伐(ぬきぎり) 10年から20年ぐらいの間に、形の悪い木や成長のおくれた木を取り除く。
6.枝打ち(枝おろし) 節のない良質でのびのある木を作るため10年から25年ぐらいの間に2・3回下枝を切り落とす。
7.間伐(ぬぎぎり) 太く大きな木材を作るため20年から25年ぐらいの間に2・3回森林の木の間引きをする。
8.伐採(きり出し) 40年から50年ぐらいで成長した木を切り木材として利用する。
どんないきものとふれあるかな
この道を歩いてみるといろいろないきものに出会うと思います。 かれらがどんな生活をしているか、そっと観察してみましょう。
 (環境庁、神奈川県)
御門橋への分岐を見送って正面の尾根道を進んでいくと、1分もしないうちに降りの傾斜が増してきます。 右手には鉄線柵が続くようになりますが、やがて鉄の鎖も現れるようになります。 鎖場の上端と下端には「足元に注意」の標識が立っていたりもします。 かなり傾斜のある降りになりますが、横木の階段が設置されていて、安心して降っていけました。
鎖場が終わって、その先へ続く尾根道を更に降っていくと、 御門橋分岐から4分ほどで緩やかな尾根道になってきます。 右手に続く鉄線柵沿いに進んでいくと、 左手から回り込むようにして少し降ってから岩が剥き出した急坂をひと登りする所があります。 御門橋分岐から5分半ほどの所になります。 坂を登ってから振り返ってみると、尾根道が2mほど抉られた「堀切」のような感じになっていました。 詳しく確認した訳ではありませんが、自然に崩れたような感じではなくて、 意識的に掘り下げたような雰囲気がしました。
狢坂峠?
ここが地形図に載っている標高235mの「狢坂峠」に当たるのでしょうか。 「狢坂峠」の標識があることを前提にして歩いていたので、 ここが地形図に載っている峠に当たるのかどうかを考えることもなく通り過ぎてしまい、 左右に道があったのかどうかの確認は漏らしてしまいました。 しかし「峠」というよりも「堀切」という雰囲気のする所でした。
どうやらここが狢坂峠!
後日に地形図に載っている道を上古沢地区から登ってくると、ここへ着きました。 幅2mほどの歩きやすい道が続いていて、その昔には峠道として利用されていたような雰囲気が残っていました。 ここから見ると降り始めの部分が少し分かりにくいようですが、すぐに歩きやすい道になってきます。 この西側を確認してみると、その先へと降る道が続いていましたが鉄線柵で封鎖されていて、 ゴルフ場建設のために廃道になったようです。 その昔には上古沢地区からこの尾根を越えて清川村へと続く峠道になっていたようで、 どうやら昔の狢坂峠はこの地点になるように思われます。
(上古沢地区から登ってくる道については「狢坂峠」を参照)
堀切のような所を過ぎて軽く登っていくと、緩やかな尾根道になってきます。 樹間から山並みなどを眺めながら2分ほど進んでいくと、再び尾根が抉れた所がありました。 ここでも左手から回り込むようにして少し降っていくと、峠のような感じになっていました。 ここでも自然に崩れたような感じではなく、意識的に掘り下げたような雰囲気がしました。 中ほどには「関東ふれあいの道」の道標が立っていました。 道標の指す左手の坂道を登っていきました。
狢坂峠?
左右に道が続いていたのかどうかの確認は、ここでも漏らしてしまいました。 先ほどの所は「堀切」という雰囲気でしたが、 こちらの方は堀切ではなくて「峠」という雰囲気に近いように思えました。 ここが狢坂峠だとすると雰囲気的にも合うように思えますが、 この先のピークにある狢坂峠に近すぎる感じもします。 いずれにしても、地形図に載っている「狢坂峠」は、 先ほどの堀切かここかのどちらかになるように思われます。
後日に再度歩いたところ、どうやら先ほどの堀切のような所が狢坂峠になるようですが、 ここも峠として利用されていたのかも知れません。
狢坂峠
「関東ふれあいの道」の道標を過ぎて尾根道を1分ほど登っていくと小ピークに着きます。 御門橋分岐から9分ほどで到着しました。 手元の地形図によると、白山の南南西500mほどの所にある標高240mほどの高みになるようです。 ピークには「むじな坂峠」と刻まれた石柱が立っていて、関東ふれあいの道の里程標も設置されています。
むじな坂峠
むじなとは、獣の狢(むじな)のことではなく、この付近の六つの地名、 つまり「ムツナ」がムジナになったと言われ、 この峠の前後にある白山橋・長坂・花立坂及び月待場・京塚・細入江のことを言う。 昔、清川村と厚木とを結ぶ人馬の交通路として重要な役割をもった山道でした。
手前の樹木に邪魔をされて眺めは今ひとつですが、厚木の街並みなどを見渡すことができました。 ベンチも設置されているので、石柱に刻まれた解説文を読んだりしながら、ここでひと休みしていきました。
狢坂峠?
ここは小ピークになっていて「峠」という雰囲気ではありません。 地形図では狢坂峠から南東へ道が分かれているように描かれているので辺りを探してみましたが、 それらしい道は見当たりませんでした。 本来の狢坂峠では見晴しが得られないので、 近くにあるこのピークに「むじな坂峠」の石柱を立てて、その代わりとしたのでしょうか。 事実のほどはよく分かりません。
10分ほどいた狢坂峠を後にしてその先へと進んでいきます。 広くて歩きやすい尾根道を少し降って浅い鞍部に着いて登り返していきます。 右手の樹間からはゴルフ場のコースが見えていました。 手元の地形図によると「清川ゴルフ場」というようです。 小高くなった所を過ぎて緩やかに降るようになった尾根道を、右手に続く鉄線柵に沿って進んでいきます。
発砲注意!
ゴルフ場内の人身事故防止のため発砲注意!
 (清川カントリークラブ)
物見峠
浅い鞍部を過ぎて少し傾斜の増してきた尾根道を登っていくと、狢坂峠から5分ほどで小ピークに着きました。 ベンチが幾つか設置されていて、「物見峠」の標識も設置されていました。 手元の地形図によると、204m峰の北東400mほどの所にある標高240mほどの高みになるようです。
東側が開けていて、先ほどの狢坂峠よりも眺めが良く、 標高は少し低いものの白山展望台と同じくらいの展望が得られます。 ここでも景色を眺めながら少し休んでいきました。
物見峠からは道が二手に分かれています。 道標によると、右手へ降っていく急な階段は「関東ふれあいの道 巡礼峠1.7km」、 左手へ降っていく道は「上古沢」、今来た道は「関東ふれあいの道 むじな坂峠・白山1.0km」となっています。 当初は狢坂峠から上古沢へと分かれていく道を降ろうと思っていたのですが、 見つけられずにここまできたので、手元の地形図には載っていませんが、 道標「上古沢」も立っていることだし大丈夫だろうと考えて、左手の道を降っていくことにしました。
(巡礼峠への道は「巡礼峠のみち」, 「白山」を参照)
雑木林に続く尾根の背を降っていきます。 傾斜はそれほど急ではなく道もしっかりとしていて、意外と歩きやすくなっていました。 程なくして緩やかな道になってきます。 左右の樹間からは山並みを見渡すことができました。 丹沢大山でしょうか、山頂に電波塔のようなものが建っている山も見えていました。
小ピーク
軽く登るようになると、物見峠から7分ほどで小ピークに着きました。 手元の地形図によると、物見峠の南東200mほどの所にある標高230mほどの高みになるようです。 周囲には樹木が生えていて、樹間から山並みが覗いている程度の展望しか得られません。 大きな樹木の袂には石祠がふたつ並んでいました。 祠の名前でも書かれていないかと側面を確認してみましたが、文字のようなものは見かけませんでした。
石祠があるところをみると、この尾根道はその昔にはかなり歩かれていた道のように思えます。 かなり広くてしっかりとした道になっているし、 上古沢地区から物見峠を越えていく峠道として利用されていたのでしょうか。 後日に再度訪れた時には、左手の石祠に「大山津見神」と書かれた板が納められていました。
降り口
小ピークを後にしてその先へと降っていきます。 これまでの道と比べて笹竹などが少し目立つようになりますが、しっかりとした尾根道になっていました。 少しずつ降っていく尾根道を進んでいくと、石祠のあった小ピークから3分ほどの所で、 右手へ分かれて降っていく細い道があります。 右手の道へ入った少し先の樹木には青テープが巻かれていたりもします。 今回はここで尾根道から外れて、右手の細い道を降っていきました。
正面の尾根道…
手元の地形図によると尾根はこの先にもまだ続いているようだし、 広めの尾根道はこの先へと続いていたので、 試しに分岐を見送って正面へ登り気味に続く尾根道を進んでいきました。 1分も行かないうちに尾根道ははっきりとしなくなり、 代わりに尾根から外れて左斜面に続く巻き道のような細い道が続いていました。 何だか様子が変だと思ってこの分岐まで引き返してきたのですが、 その先へ行くとしっかりとした尾根道になっていたのかも知れません。 後になって思うと、もう少し先まで行って、その行く末を確認すればよかったと後悔するのでした。
(正面の尾根道については「狢坂峠」を参照)
尾根から右手へと分かれていく道を降っていきます。 落葉が積もった斜面に細い道が続いていました。 最初のうちは明るい雑木林ですが、次第に笹竹が生い茂るようになります。 踏み跡はしっかりと続いていて迷うようなことはありませんでしたが、 物見峠から続いていた尾根道に比べると余りにも貧弱な道だし、 これが本当に道標が指している道なのか、先ほどの尾根にあった分岐を直進した方が良かったのではないかなど、 一抹の不安を感じながらも降っていきました。 尾根から3分ほど降っていくと、再び青テープが巻かれた樹木があったので、少しは安心したのでした。
厚木霊園
青テープを過ぎて少しすると、道は右手へ曲がって斜面の鉛直方向へと降るようになります。 一段と笹竹は生い茂ってくるし傾斜も急な道ですが、何とか踏み跡を辿ることができました。 青テープから1分半ほど、尾根の降り口から4分半ほど降っていくと、急に正面が開けた所に出ました。 眼下には墓地が一面に広がっていました。 どうやら手元の地形図にある厚木霊園の北西端に降りてきたようです。 道とは思えないような所を崖に沿って降っていくと、霊園に通る舗装路に降り立ちました。 物見峠から20分ほどで降りて来られました。 これで山道は終わりになります。 ここからは舗装路を上古沢バス停へと向かっていきます。
霊園に降り立ってから降ってきた所を振り返ってみましたが、とても道があるようには見えませんでした。 確かめた訳ではありませんが、物見峠にあった道標「上古沢」が指していた道は、 やはり先ほどの尾根にあった分岐を直進していく道の方だったように思うのでした。
厚木霊園の中に続く舗装路を左手へと進んでいきます。 振り返ると丹沢大山と思われる高い山が聳えていました。 やがて右へ曲がりながら降っていくとT字路があります。 その左手20mほどの所に、舗装路から分かれて降っていく石段があります。 その石段を降っていくと厚木霊園管理事務所の右横に降り立ちます。 事務所の前を左手へ進んでいくと小さなゴンドラがありました。 霊園の参拝者用に設置されているようで、脇には階段も併設されていました。 利用制限などは特に書かれてはいませんでしたが、 ハイカーの為に設置されているとは思えないし距離も短いので、 今回は乗るのは遠慮して、横にある階段を降っていきました。
ご使用方法
・定員は2名、定格積載量150kgです。
・遮断棒を上げ、乗車してください。
・遮断棒が下りていないと車両は動きません。
・行き先ボタンを押すとチャイムが鳴り自動で発車します。
・走行中、遮断棒を上げると車両は止まります。
・目的地に近づいたら自動で停止します。
・降車後は、必ず遮断棒を下ろしてください。(遮断棒が下りていないと呼出しができません)
・緊急時以外は「停止」ボタンを押さないでください。
階段を降り切って坂道を降っていくと門があります。 門から出ていくと、右手の深い沢には立派なやすらぎ橋が架かっています。 橋を渡って一段と広くなった道路を道なりに緩やかに降っていきます。 左手から登ってくる道を合わせてその先へ進んでいくと、やすらぎ橋を渡って3分ほどで分岐があります。 手元の地形図によると、上古沢バス停へは左手に降っていく道の方が若干近道のように思えたので、 今回は左手の道を降っていきました。 谷筋まで降っていくと小さな沢に架かる橋があります。 左手に民家がありますが、右手へ曲がって浅い谷筋に続く道を進んでいきます。
森の里バス停
後で調べてみると、正面の道を進んでいって左・右と曲がっていくと、 ここから500mほどの所に森の里バス停があるようです。 今回の上古沢バス停よりも近いし、厚木バスセンター行きや愛甲石田駅行きのバスの便が多くあるので、 森の里バス停の方が便利なようです。
みどりの協定区域
この区域は、みどりを育て守る区域です。 皆んなでみどりを大切にしましょう。
 (宗教法人西善寺、神奈川県)
発砲危険!
近くにハイキング道路あり。危険!
 (神奈川県)
野竹沢橋
数匹の犬に吠え立てられながら、民家や作業所などがある所を過ぎていきます。 石垣沿いに続く路地を進んでいくと、広い車道に出ました。 そこから恩曽川沿いに続く車道を左手へと進んでいきます。 「厚木森の里霊園」への分岐を見送り、道路の一部のようになった野竹沢橋を過ぎていきます。
上古沢(かみふるさわ)バス停
車道に出てから11分ほど進んでいくと十字路があります。 十字路を直進していくと、すぐ先の広くなった場所に上古沢バス停があります。 厚木霊園に降り立った所から30分ほどで到着しました。
本厚木駅(小田急小田原線)まで、厚木バスセンター行きバスにて25分、 1時間に1本程度の便があります。
 土曜 ...12:59 13:55 14:55 15:55 16:59 17:55 18:55 19:55
 日曜 ...12:25 12:59 13:25 14:25 15:25 16:25 16:59 17:25 18:25 19:55