乳頭山
散策:2007年10月中旬
【低山ハイク】 乳頭山
概 要 乳頭山は、三浦半島を流れる森戸川を取り巻くようにして続く山稜の東尾根にある低い山です。 今回は畠山から北西へ延びる尾根を経て乳頭山へ登り、そこから中尾根を通って森戸川へと降っていきます。 森戸川に降りて、川沿いに続く三浦大山林道を歩いて長柄地区へと向かっていきます。
起 点 葉山町 木古庭バス停
終 点 葉山町 長柄交差点バス停
ルート 木古庭バス停…本圓寺…畠山城址橋…横須賀インター前交差点…登山口…39番鉄塔…大谷戸橋分岐…畠山分岐…田浦泉町分岐…T字路…三浦アルプス…乳頭山…田浦分岐…34番鉄塔…35番鉄塔…辻の峯…南中峠…森戸川合流…三浦大山林道終点…砂防ダム…谷沢尾根分岐…南尾根登り口…三浦大山林道起点…黄金橋…大山橋…川久保交差点…御霊神社…長柄交差点バス停
所要時間 4時間20分
歩いて... 乳頭山からは少し霞んでいたものの、横須賀の海を見渡すことができました。 中尾根には小さなアップダウンが何度かありましたが、 息が切れるほど急な所はなく、道もしっかりと確認できました。 三浦大山林道は過日の台風の爪痕がまだ癒えないようで、道や川を倒木が塞いでいたりもしました。
関連メモ 二子山, 畠山, 乳頭山, 塚山公園, 畠山, 森戸川, 乳頭山, 森戸川回峰, 乳頭山, 乳頭山, 十三峠, 乳頭山, 乳頭山,
畠山, 葉山アルプス, 葉山アルプス, 三浦アルプス, 乳頭山, 三浦アルプス
コース紹介
木古庭(きこば)バス停
逗子駅(JR横須賀線)から、[逗15]衣笠駅行きバスにて21分、1時間に2本程度の便があります。
バス停から衣笠駅方向へ150mほど進んでいくと下山川に架かる不動橋があります。 橋を渡った所の不動橋交差点を左折して下山川沿いに進んできます。
不動橋のすぐ先には不動橋バス停があります。 距離的には不動橋バス停からの方が近いのですが、どちらからでも距離はそれほどはないので、 今回はひとつ手前の木古庭バス停で下車して歩いていきました。 衣笠駅方面から来る場合には不動橋バス停で下車する方が便利です。
(木古庭バス停で降りた方が、不動橋バス停まで乗っていくよりも運賃が50円安かったりします)
本圓寺
横浜横須賀道路の下をくぐって2分ほど進んでいくと、右手に野球が出来る広場があります。 広場を過ぎていくと、坊橋の先から右手へ分かれていく道があります。 角には本圓寺の縁起を記した石碑があります。 その右手の先に本圓寺があるので、ちょっと立ち寄っていきました。 広い「本圓寺参拝者専用駐車場」を左手に見ながら真っ直ぐに進んでいきます。 「高祖日蓮大菩薩」と刻まれた石碑を過ぎていくと、正面に石段があります。 石段を登っていくと、左手に普賢菩薩像、右手に文殊菩薩像がありました。 宗教は違うものの、何だか神社にある狛犬を想像してしまいました。 「大明山」の扁額の架かる山門から境内へ入っていくと、 「本圓精舎」の扁額が架かる本圓寺の本堂があります。
日蓮宗 本圓寺 縁起
当山は建長5年(1253)4月28日、房州清澄山に於て立教開宗された高祖日蓮大聖人が 時の府たる鎌倉に開教せんと海を渡り横須賀米ヶ浜に着き、 本道を送びて此地に来り滞在数日、法縁を結びて大明山本圓寺と号し、法華の道場としての基を定む。 孫弟子摩訶一印日印聖人、延慶3年(1310)、高層なる寺門を整へ、 爾来連綿として清浄なる法域は日蓮大聖人の法勲と共に愈々栄え、当地方随一の名刹なり。 口碑に往昔より庵ありし地なりと開山後土地の字名を高祖坂と称し、 附近に日蓮大聖人御使用の高祖井戸あり。 瀧不動の水と同じく法楽の功力に依り、常に水の枯れたる事なし。 猶秘宝願満大黒天ありて顕著なり。
今月の聖語
専ら経文によるに法華経は勝れて第一におわすと意えて侍るなり。
「今月の聖語」解説 =知教者=
経典多数のために、諸経の優劣を一定の基準から取捨し、それによって根拠とする経をたてたために諸宗乱立を生んだ。 論師・人師とよばれる学僧が一宗をたてて一派を起した。 それぞれ学的根拠をもtが、「仏意を窺わざる論師・人師多くして」と日蓮聖人は批判している。 仏意、それは仏の衆生救済の熱きおもいを仏典の中に発見し、仏のご意思を汲み上げること、 仏のご本意にもとづくことである。 仏意忘却はすでに仏教ではない。 一方に偏せず、いくつもの学者の考え方もまずおいて、直接経文の説示に従えば、法華経は最勝である。 仏者は、経の本意・仏の本懐・仏意をきわめる知教者でなくてはならぬ。
 (文永7年 日蓮聖人御遺文「善無畏三蔵照鈔」)
畠山城址橋
本圓寺を後にして下山川に沿って更に進んでいきます。 作の田橋外階戸橋協力橋大谷戸橋と過ぎていくと、 本圓寺への入口の所から4分ほどで畠山城址橋が架かっています。 その手前には「健康の散歩道 木古庭コース」の案内図がありました。 この畠山城址橋を起点とし、県道27号の境橋バス停を終点とする約2kmの散策路で、 コースとその周辺の案内図になっていました。
手前の大谷戸橋を渡っていっても同じ所へ登っていけますが、今回は横須賀インターチェンジの辺りから登っていきます。
(大谷戸橋からのルートは「畠山」, 「畠山」を参照)
健康の散歩道 木古庭コース
健康のため、あなたも歩いてみませんか。
このコースは約2.0キロメートルです。 歩く前後は準備運動をし、はきなれた靴で無理なく歩きましょう。
 (葉山町)
砂防指定地 下山川
この土地の区域内において、宅地造成、家屋の新築、土採取等の行為をする場合は 神奈川県知事の許可が必要ですから横須賀土木事務所にご相談下さい。
 (神奈川県)
畠山城址橋を渡って少し登り気味になった道を進んでいきます。 道なりに2分ほど進んでいくと左手に道が分かれていく所があります。 小さな切通しのような所の先へと続いていますが、その道は先の方で行き止まりになっています。 左手の道を見送って登り坂になった道を進んでいきます。 程なくして降るようになった道を進んでいくと、畠山城址橋から5分ほどで車道に出ます。 右手には池上隧道が見えていますが、車道を左手へと進んでいきます。
横須賀インター前交差点
すぐに道標が立っていて、正面の道は「塚山公園」、池上隧道方面は「大楠山・しょうぶ園」となっています。 道標を過ぎてゴルフ練習場への道を分けて、車道を真っ直ぐに進んでいきます。 中古車販売店の先の高架の下を過ぎていくと横須賀インター前交差点があります。 右手の道は横浜横須賀道路、正面の道は本町山中有料道路ですが、左手へと道なりに進んでいきます。
これまでよりも幅が狭まった道を登り気味に進んでいきます。 塚山公園への降り階段を右手に分けて進んでいくと、右手へ戻るようにして分かれていく坂道の先に、 チェーンが張られただけの簡単な造りの車止めがあります。 これから先は車両通行禁止のようですが、チェーンの脇からその先へと進んでいきます。
車両は通行できません
 (神奈川県横須賀土木事務所、横須賀市土木部)
登山口
軽い登り坂の道を真っ直ぐに進んでいきます。 民家の前を過ぎていくと舗装路から土の道に変わってきます。 倉庫ような建物の左手を過ぎて、正面の上に送電線の鉄塔が見えてくると、道が二手に分かれています。 道標類はありませんが、右手へ降っていく道は見送って、左手の道を進んでいきます。 畠山から乳頭山へと続く尾根に登る山道が、ここから始まります。 木古庭バス停から34分ほどで歩いて来られました。
右手の道は谷筋を経て十三峠へ登っていけます。 (「十三峠」, 「乳頭山」を参照)
夏草が生い茂る道を1分ほど登っていくと、横須賀インターチェンジの道路の下をくぐっていきます。 トンネルの入り口には「横須賀IC1」の銘板が取り付けられていました。 照明のないトンネルですが、出口が正面に見えている真っ直ぐな道なので大丈夫です。 周りに変化していくものがない(見えない)ためなのでしょうか、 歩いていても、前に進んでいるのかどうかがよく分かりません。 飛行機で青空の上を飛んでいても、船で大海原を進んでいても、同じような感覚になったりします。 1分もせずにトンネルを抜けていくと、 またすぐに横浜横須賀道路の下にあるトンネル「横須賀1」を抜けていきます。 金属網の階段をひと登りして、緩やかになった道を左手へ進んでいくと、水路沿いを進むようになります。 2分ほど進んでいくと水路に短い木橋が架かっています。 その橋を渡って先へと続く道を進んでいきます。
39番鉄塔
程なくして金属網の急な階段が始まります。 1分半ほどかけて階段を登り切ると、送電線の鉄塔「大矢部線No.39」の袂に登り着きます。 鉄塔の下は草が刈り払われていて小綺麗になっていましたが、周囲には樹木が生い茂っていて展望は得られません。 道標類はありませんが、鉄塔から右手へと続く尾根道を進んでいきます。
(写真は鉄塔の下から右手にある尾根を写したものです)
大谷戸橋分岐
尾根道の入り口には草が生い茂っていましたが、すぐに分かりやすい道になってきました。 それほど傾斜のない道を2分ほど進んでいくと、道の脇に「矢落ちの松」と書かれた木柱がありました。 何か謂れでもあるのでしょうが、周囲にはそれらしい松は見当りませんでした。 その先へ1分ほど進んでいくと急に傾斜が増してきます。 黒色と黄色のトラロープが張られていたりもします。 ロープにつかまりながら坂道を登っていくと分岐があります。 登山口から15分ほどで登って来られました。 手前の樹木に括り付けられた手製の道標によると、 左手の広めの道は「畠山城跳橋・不動橋・大谷戸橋・木古庭へ」、 右手の細い道は「畠山へ、二子山・乳頭山 分岐右へ」、 今登ってきた坂道は「十三峠・山中町・塚山公園」となっていました。 来る途中にあった大谷戸橋を渡ってくるとここに登って来られます。 ここから右手の細い道を進んでいきます。
(「畠山城跳橋」とは、先ほど渡ってきた畠山城址橋のことだろうと思います)
畠山分岐
常緑樹の生い茂る細い道を進んでいくと、すぐに歩きやすい道になっていきます。 大谷戸橋分岐から2分半ほど進んでいくと分岐があります。 登山口から18分ほどで登って来られました。 角に設置された手製の道標によると、正面の道は「大楠山・畠山・不動橋」、 右手の道は「仙元山・田浦」、今来た道は「山中町・安針塚」となっています。 ここは畠山から乳頭山へと続く尾根になります。 正面の道を3分ほど進んでいくと畠山に着きますが、 今回は畠山を訪ねるのは省略して、道標「仙元山・田浦」に従って、右手の道を乳頭山へと向かっていきました。
道標に従って右手へ戻るようにして続く急な坂道を降っていくと、すぐに緩やかな道になってきます。 笹竹の生い茂る道を進んでいくと、2分ほどで小さな鞍部に着きます。 左右の樹木が低くなっていて、樹木越しに、左手には三浦アルプスの稜線が、右手には横須賀の海が見渡せました。 暗部から笹竹の生い茂る道を登り返していきます。 小さなアップダウンはあるもののいずれも短いので、息が切れてしまうほどの坂道はありません。 季節柄、夏草や笹竹が生い茂ってはいるものの、道ははっきりとしていて歩きやすくなっていました。 椿でしょうか、幹がツルっとした常緑樹がしばらく続いている所があったりします。 花の咲く季節には綺麗なのかも知れません。
畠山分岐から9分ほど進んでいくと、道幅が少し広がって歩きやすくなってきます。 樹間から見える横須賀の海などを眺めながら進んでいくと、畠山分岐から11分ほどで、 道端の樹木の袂に海軍省の設置した「東京湾要塞第一区地帯標」,「第一二号」と記された石標が立っていました。 裏面には「昭和十六年七月三十日建」の文字もあったので、先の大戦の時に設置されたもののようです。 今回歩いてきた向きだと丁度樹木の陰に立っていて見え難くなっているので、 うっかりすると見落としてしまいそうです。
田浦泉町分岐
歩きやすい尾根道を更に進んでいくと、畠山分岐から24分ほどで十字路になった鞍部に着きます。 ここにも海軍省の石標「第一三号」が立っていました。 その石標にマジックで書き込まれた案内によると、右手の道は「田浦泉町・梅林」、 左手の道は「上山口」となっています。 また正面の道の所に手製の道標があって、右手の道は「田浦泉町」、 正面の道は「仙元山・田浦緑地・(二子山)」、今来た道は「畠山」となっています。 左右の道は草や樹木が生い茂っていて余り歩かれていない様子でした。 ここは道標に従って、正面の尾根道を登り返していきます。
山火事注意
自然を大切に!
 (葉山消防署)
T字路
鞍部からひと登りすると緩やかな尾根道になります。 樹木越しに横須賀の海などを眺めながら進んでいきます。 V字になった切通しのような所を過ぎていくと、田浦泉町分岐から7分ほどでT字路があります。 ここにも海軍省の石標「第一四号」が立っていました。 その石標にマジックで書かれた案内によると、今来た道は「畠山」となっていましたが、 左右の道は何も示されてはいませんでした。 以前にここを歩いた時には、右手の道は「梅林近道」、左手の道は「田浦・仙元山・二子山」となっていました。 ここは以前の記憶を頼りにして、左手の道を進んでいきます。
三浦アルプス
斜面に沿って進んでいくと、程なくして正面に尾根が見えてきます。 左手へと曲がって尾根に平行に進むようになると、先ほどのT字路から3分ほどで、 左右に通るしっかりとした尾根道に出ます。 この尾根道は三浦アルプスの縦走路になります。 畠山分岐から37分ほどで到着しました。 手元の地形図によると、ここは211m峰とその北北西の高み(乳頭山)との間にある鞍部になります。 地形図では畠山からの道は乳頭山の山頂へ直接続いているように描かれていますが、 実際にはその南東70mほどの所にある鞍部へ続いています。
角に立つ手製の道標によると、左手の道は「仙元山・上山口小学校・葉山」、 右手の道は「中尾根・梅林・田浦緑地・(二子山)・東逗子」、 今来た道は「畠山・木古庭・安針塚」となっています。
道標に従って右手の尾根道を進んでいくと、すぐに金属網の階段が現われます。 横浜横須賀道路をくぐった先にあったのと同じような階段で、 土が流れ出て抉れてしまうこともなくて、とても歩きやすい階段です。 すぐに左手へ分かれる道がありますが、すぐ先で合流します。 歩きやすい階段を登っていきます。 階段は一旦途切れますが、すぐ先で再び現れます。
乳頭山
階段を登っていくと、縦走路へ出てから2分半ほどで乳頭山の頂上に着きます。 畠山分岐から40分ほどで到着しました。 頂上は小広くなっていて測量の基準点が設置されていました。 側面には「横須賀市」,「三十二」,「公共」,「三角點」の文字が刻まれていました。 大きな木の側には菱形の「保安林」の看板があり、そこにマジックで「乳頭山」と書き込まれていました。
双耳峰
乳頭山は田浦方面から眺めると双耳峰になっています。 この乳頭山と、先ほどの鞍部の左手にある211m峰が正に「双耳」の状態に見えます。 乳頭山は標高200mの等高線に囲まれていて標高200mより少し高いようなので、 これらの山はほぼ同じ高さになるようです。 横浜横須賀道路に架かる田浦橋の辺りから、 猫の耳のように三角状に尖った同じような姿の山が二つ並んでいるのがよく見えます。
山頂の周りは概ね樹木に覆われていますが、左手の先が一部開けていて、横須賀港を見渡すことができます。 空気が澄んでいると東京湾の向こう岸までも綺麗に見えるのですが、この日は残念ながら少し霞んでいました。 持参したおにぎりなどを食べながら、ここでしばらく休憩していきました。
田浦分岐
乳頭山からその先へと降っていきます。 登りにあったのと同じ金属網の階段を30秒ほど降っていくと分岐があります。 角に立つ道標によると、右手の道は「田浦」、正面へ降っていく道は「中尾根」となっています。 右手の尾根道は二子山や沼間地区へと続いていて、その途中から田浦へと降っていく道が分かれていますが、 今回はここから三浦大山林道の終点まで続く中尾根を降っていきます。
中尾根
森戸川を取り巻くようにして標高200mほどの山々が続いています。 その中で、仙元山から乳頭山へと続く南尾根と、 阿部倉山から下二子山や上二子山を経て東へと続く北尾根との間に、 乳頭山から分かれて三浦大山林道の終点まで続く尾根があります。 南尾根と北尾根に挟まれた所にあるこの尾根は、通称「中尾根」と呼ばれているようです。
34番鉄塔
金属網の階段を降りていくと緩やかな道になります。 樹間から横須賀の海などを眺めながら進んでいくと、 田浦分岐から1分ほどで、送電線の鉄塔「東京南線1・2号線No.34」の袂に着きます。 周囲は樹木に囲まれていて展望は良くありません。 これまでの道は夏草が生い茂る季節にしてはしっかりと確認できましたが、 この鉄塔の下は日当たりのいい所になっているためか、夏草やススキなどが生い茂っていました。 どこに道があるのかしばらく分かりませんでしたが、道は鉄塔の下を抜けてその先へと続いていました。
35番鉄塔
34番鉄塔の下を過ぎて30秒ほど進んでいくと、金属網の降り階段が始まります。 1分ほどかけて階段を降ってその先へ進んでいくと、 34番鉄塔から4分ほどで、送電線の鉄塔「東京南線3・4号線No.35」があります。 鉄塔の下は岩盤になっていて、岩がむき出しになっていました。 ここからは鉄塔に邪魔をされながらも山並みを見渡すことができました。 鉄塔の下を抜けて、その先へ続く山道を登っていきます。
辻の峯
登り坂はすぐに終わって緩やかな尾根道が続くようになります。 やがて少し降るようになると、35番鉄塔から3分半ほどで分岐があります。 手元の地形図によると、ここは乳頭山の西北西350m辺りにある標高140mほどの鞍部になるようです。 ここは少しずれた形の十字路になっていて、角に立つ道標によると辻の峯というようです。 右手の岩壁に沿って戻るようにして降っていく道は「中沢」、 左手の道は「中尾根」、左手の道のすぐ先から戻るようにして左手へ降っていく道は「南沢」となっています。 いずれも細めの道でしたが、踏み跡はしっかりと続いているようでした。 今回は道標「中尾根」に従って、尾根道をその先へと進んでいきます。
南中峠
軽いアップダウンを繰り返しながら次第に降っていくと鞍部に着きます。 辻の峯から11分ほど、乳頭山の山頂から25分ほどで到着しました。 ここは十字路になっていて、丸太のベンチも設置されていました。 手元の地形図によると、辻の峯の西北西300m辺りにある標高130mほどの鞍部になるようです。 角に立つ道標によると、ここは南中峠、またの名を六把峠というようです。 右手へ降っていく道は「中の沢」、左手に戻るようにして続く道は「南の沢」、 正面へ登っていく道は「森戸川林道・二子山」となっています。 以前にここを歩いた時には、正面の道は「キケンカ所アリ」との板切れが括り付けられていましたが、 危険ではなくなったのか今回は見かけませんでした。 ここは道標「森戸川林道・二子山」に従って、正面に続く尾根道を登り返していきます。
(左手の道は「乳頭山」、右手の道は「乳頭山」を参照)
尾根道を1分半ほど登っていくと、正面にこんもりとした高みが現れます。 手元の地形図では、南中峠の北西すぐの所にある標高150mほどの高みのようです。 道はその高みを左手に巻くようにして続いています。 少し降っていくと、雑木林の尾根に緩やかな道が続くようになります。 小さなアップダウンは何度もありますが、いずれも短くて軽い坂なので、息が切れるようなことはありません。 夏草が生い茂る季節にしては、道はしっかりと確認できました。
南中峠から11分ほど進んでいくと、右手が開けて山並みを見渡すことができる所がありました。 手元の地形図によると、ここは南尾根にある159m峰の真北の辺りで、 右手に見えている山は、二子山から158.8m峰へと続く北尾根とこの中尾根との間にある標高160mほどの高みのようです。
尾根道をその先へと進んでいきます。 右手の樹木の間からは、時々先ほどの山並みが見えたりもします。 引き続き小さなアップダウンのある尾根道が続きます。 南中峠から18分ほど進んでいくと、正面の樹木越しに二子山が見えてきます。 山頂にある電波塔と思われる構造物の先端がわずかに見えていました。
緩やかな尾根を少し進んでいくと降り傾斜が増してきて、丸い尾根の背を降るようになります。 左下の方からは人の話し声が聞こえてくるようになりました。 そろそろ中尾根の終わりになるようだと思いながら、傾斜の増した尾根道を降っていきます。
5分ほど降っていくと植林帯の中を降るようになります。 林床に細い雑木が生える植林帯を2分ほど降っていくと分岐があります。 道標類はありませんが、 右手の道を降っていくと、三浦大山林道終点から二子山へと登っていく川沿いの道に降り立ちます。 左手の道を降っていくと、森戸川が二手に分かれている所に降り立ちます。 どちらの道を降っていっても同じ所へ続いていますが、今回は左手の道を降っていきました。
森戸川合流
植林帯の中を3分ほど降っていくと、森戸川が大きく蛇行していて、 その角から二手に分かれている所に降り立ちます。 山道はこの川を渡った正面の上へと続いています。 森戸川の曲がり角から分かれて左右の川沿いに続く山道もあります。 右手の川沿いに続く道は二子山へと続いていて、左手の川沿いに続く道は南中峠へと続いています。 今回は左右の山道は見送って、正面の森戸川を渡っていきます。
ご注意
台風による風倒木や崖崩れがありますので、通行には充分注意して下さい。
このさき転落死亡事故あり。危険のため立入禁止。 一人で山に入ることはやめましょう。
 (逗子市)
三浦大山林道終点
森戸川を渡っていくとすぐに広めの道に出ました。 この道は三浦大山林道と言って、ここがその終点になります。 南中峠から30分ほどで降りて来られました。 林道に出たすぐ左手にはベンチが幾つか設置されています。 この時には10名ほどのグループが歓談しながら休憩していました。 中尾根を歩いていて聞こえてきた声はこの人達の声のようでした。
ここでひと休みしていこうかと思っていたのですがベンチが占拠されていたので、 川の写真などを写したりしながら少し休憩してから、 森戸川沿いに続く三浦大山林道を進んでいきました。
鳥獣保護区
この附近は鳥獣保護区になっています。 鳥獣の保護と生活環境の保全にご協力下さい。
 (神奈川県)
森戸川に沿って続く緩やかな三浦大山林道を進んでいきます。 3分ほどして小さな植林帯を過ぎていくと、林道終点から6分ほどで高い崖が現れます。 ここは砂防ダムの上流に当たっていて、以前には河川敷が広がって開けた感じのするいい所だったのですが、 今では樹木がかなり生い茂っていて、単なる川沿いの道のようになっています。 2004年の台風の爪痕がまだ残っていて、崖の上に生えていた大木が地面に落ちてきていて道を塞いでいます。 以前からこのままなのですが、越えて行き易いようにと、 足掛かりにするちょっとした切込みが入れられていたりもします。 大木を撤去することはできないまでも、ちょっとした心遣いがうれしいのでした。
砂防ダム
道を塞いでいる大木を乗り越えて1分ほど進んで金網柵が現われると砂防ダムがあります。 長さ31m、高さ60mのダムで、昭和48年に完成したのだそうです。 一見して高さが60mもあるようには思えませんが、かなり土砂に埋まってしまっているようです。 大きなダムにしては流れ落ちる水の量は少なめでした。
砂防ダムを過ぎて金網柵の終わった林道を進んでいくと、切通しのような所があります。 林道のその部分だけがコンクリート舗装されていたりもします。 4分ほど進んでいくと植林帯へと入っていきます。 6分ほどで植林帯が終わってその先へ進んでいくと、林道終点から22分ほどで頭上に道路が通っています。 逗葉新道の入口から北尾根と南尾根を貫通して、 湘南国際村を経て国道134号へ抜ける県道217号(逗子葉山横須賀線)になります。
山歩く 心にいつも 火の用心
鳥獣保護区
ここは保護区域です。鳥や獣を守って下さい!
 (神奈川県)
谷沢尾根分岐
道路の下を過ぎていくと、道が半分ほど崩れ落ちている所がありました。 過日の台風の爪痕で、川には倒木などがまだ残っていたりもします。 そこを過ぎていくと、ベンチが二つ設置されて少し広くなった所があります。 ここは森戸川と三峰沢が出合う所で、 森戸川を渡った所から南尾根へと続く谷沢尾根の道が三峰沢沿いに分かれていきますが、 このまま林道を森戸川沿いに進んでいきます。
谷沢尾根
森戸川の流れを渡った先から山道が始まっていて、 すぐの所に葉山町消防本部の設置する19番の「山火事防止」の看板も設置されています。 しかし、過日の台風の影響なのか倒木が道を塞いでいて、とても歩ける状況ではありませんでした。 南尾根へ出る所と思われる17番の看板の立つ分岐からの降り道も、倒木で道が塞がれていました。 まだしばらくはこの谷沢尾根は通行不能の状態が続きそうです。
鳥獣保護区
この附近は保護区域になっております。鳥獣の保護と生活環境の保全にご協力下さい。
 (神奈川県)
南尾根登り口
谷沢尾根分岐から3分ほど進んでいくと、葉山町消防本部の設置する20番の「山火事防止」の看板が立っています。 看板にはマジックで「南尾根へ→」と書き込まれていて、その脇から左手に登っていく山道があります。 ここから三浦アルプスの尾根筋へ登っていけますが、今回は林道をそのまま進んでいきます。
山道
以前に左手の山道を登ったことがありましたが、30分ほどで三浦アルプスの尾根道に出ました。 ロープの張られた箇所もある急坂を登り、小ピークを二つ越えていくと、 仙元山ハイキングコースから三浦アルプスの南尾根に数分ほど入った所に出ました。 余り整備された道ではありませんが、踏み跡はしっかりと続いていて迷うようなことはありません。 登り着いた尾根道には、この山道を指して「森戸川、ロマンス平」と書かれていました。 ふたつあった小ピークのいずれかをロマンス平と呼ぶのでしょうか。 何とも魅力的な名前ですが、そのような雰囲気はありませんでした。
後日にも左手の山道を歩きました(「葉山アルプス」を参照)
落石注意!!
この崖は風化が進み崩れやすくなっています。 通行する場合は、落石や倒木に充分注意してください。
 (葉山町森林組合)
三浦大山林道起点
20番の看板を過ぎていくと、再び倒木や土砂が道を塞いでいました。 そこを越えていくと、21番の看板の先でも倒木がありました。 過日の台風被害の復旧作業は遅々として進んではいないようです。 これらの倒木などが綺麗に整理されて、また快適な林道歩きの出来る日が来てほしいものです。 森戸川にある小さな砂防ダムを過ぎていくと、車止めゲートがあります。 ここが三浦大山林道の起点ということなのでしょうか。 林道終点から40分ほどで歩いて来られました。 ゲートの脇を抜けてその先へと進んでいきます。
ここから長柄交差点バス停までの道は「健康の散歩道 長柄コース」にもなっていて、 約2kmの道のりになります。
緑は友だち 山火事注意
 (森林国営保険、神奈川県)
黄金橋
ちょっとした杉林の脇を過ぎていくと畑地に出ます。 資材置き場のような所を過ぎていくと、森戸川に架かる黄金橋があります。 土の道はここまでで、この先からは舗装道路になります。
林道…
黄金橋の袂にある「二子山鳥獣保護区区域図」によると、 この先にある大山橋の辺りからこちら側が三浦大山林道のように描かれていますが、 黄金橋の手前までは民家が建ち並ぶ集落になっていて「林道」という雰囲気はありません。 今回は、先ほどの車止めのあった所からが林道だとしておきます。
二子山鳥獣保護区区域図
この区域は鳥獣の捕獲が禁止されております。 鳥獣の保護にご協力をお願いします。
 (神奈川県)
石材店を過ぎていくと、樹木の袂にあるオニギリ型の岩の上に石仏が立っています。 「天保十一年六月吉日」と刻まれていました。 天保11年(1840)と云えば江戸時代末期に造られたようです。 何か願い事が叶うのか、石仏の前には小銭がたくさんお供えされていました。
大山橋
次第に民家が増えてくる長柄地区の集落に続く道を進んでいきます。 沿道には穂を出したススキが陽を浴びて煌めいていました。 左右の路地を見送って道なりに真っ直ぐ進んでいきます。 Craft Shopや保育園などを過ぎていくと、森戸川に架かる大山橋を渡っていきます。
砂防指定地 森戸川
この土地の区域内において、宅地造成・家屋の新築・土採取等の行為をする場合は神奈川県知事の許可が必要ですから、 横須賀土木事務所にご相談下さい。
 (神奈川県)
川久保交差点
大山橋を渡って、右手に聳える阿部倉山を見ながら進んでいくとT字路があります。 そこを左折して集落の中を更に進んでいくと、県道217号川久保交差点に出ます。 ここから県道を左手へ進んでいってもいいのですが趣きに欠けようというものなので、 今回はこの正面から続く旧道を進んでいきます。
御霊神社
川久保交差点を直進していくと、松久保川に架かる川久保橋を渡った所で分岐があります。 分岐を直進していくと、すぐ右手に御霊神社があります。 神社の前は広くなっていて、道端には鳥居が立っています。 手前の広い所が境内なのでしょうが、周りに囲いなどはなくて、集落の広場といった雰囲気がします。 短い石段の先の鳥居をくぐって石段を登った所に社殿があります。 由緒などを記したものは見かけませんでしたが、本殿と拝殿から成る立派な姿をした社殿でした。 三浦大山林道の起点から18分ほどで到着しました。 乳頭山から休憩らしい休憩をしていなかったので、神社の脇に腰を下ろしてひと休みしていきました。
御霊神社を後にして長柄交差点バス停へと向かっていきます。 神社に近い所にある道と、川久保橋から直進してきた道の二つがありますが、 どちらの道を進んでいっても少し先で合流します。 左右の路地などを見送って道なりに真っ直ぐ進んでいきます。 御霊神社から700mほど進んでいくと、道が二手に分かれています。 その角の右手には、葉山町指定重要文化財の「笠原商店前庚申塔」があります。 斜面に続く短い石段を登っていくと、山際に庚申塔が幾つか並んでいました。
長柄交差点(ながえこうさてん)バス停
商店の前の分岐を右手へ進んで県道311号に出ると、葉山方面の長柄交差点バス停があります。 逗子駅方面のバス停は、横断歩道を渡って左手へ少し行った所にあります。
逗子駅(JR横須賀線)まで、逗子駅行きバスにて6分、1時間に6本程度の便があります。
バス停の手前には「健康の散歩道 長柄コース」と題した案内板が設置されていました。 この長柄交差点バス停を起点とし、三浦大山林道起点を終点とする約2kmの散策路で、 コースとその周辺の案内図になっていました。 今回歩いてきた道がそのコースになります。
健康の散歩道 長柄コース
健康のため、あなたも歩いてみませんか。
このコースは約2.0キロメートルです。 歩く前後は準備運動をし、はきなれた靴で無理なく歩きましょう。
 (葉山町)