六国見山
散策:2007年08月中旬
【街角散策】 六国見山
概 要 六国見山は、北鎌倉駅から北東へすぐの所にある低い山です。 山頂にある展望デッキからは鎌倉の街や海を見渡せる景色が広がっています。 空気が澄んでいれば富士山を望むこともできます。 今回は南口広場から六国見山へ登り、尾根道から脇道を通って山ノ内地区へと降るルートを歩きます。
起 点 鎌倉市 北鎌倉駅
終 点 鎌倉市 北鎌倉駅
ルート 北鎌倉駅…権兵衛踏切…高野地区…南口広場…六国見山…稚児墓…小ピーク…分岐1…分岐2…分岐3…山ノ内地区…古山稲荷…北鎌倉駅
所要時間 1時間30分
歩いて... 「六国見山森林公園」としての整備が進められていて、 南口広場から山頂へ向う道には広くて歩きやすい横木の階段が設置され、 気軽に出かけられる所になっていました。 山ノ内地区へと降る山道は余り歩かれていないのか、 蜘蛛の巣が張っていたり笹竹が生い茂っていたりもしますが、道はしっかりと確認できました。
関連メモ 六国見山, 鎌倉回峰, 六国見山, 六国見山, 六国見山, 六国見山
コース紹介
北鎌倉(きたかまくら)駅
北鎌倉駅(JR横須賀線)の裏口から歩いていきます。
大船・横浜方面から来た場合は、線路を渡らずに鎌倉寄りのホーム先端にある臨時出口からそのまま出ます。 そしてホーム沿いの細めの道を大船・横浜方面へと進んでいきます。
北鎌倉小瀧美術館を過ぎていくと、駅から2分ほどで、岩にくり抜かれたトンネルがあります。 10歩も歩けば通り抜けられるほどの短さで、背の高い人だと頭が天井につかえてしまいそうです。 背が低めの私の場合は、幸いにもギリギリで頭はつかえませんでした。 短いトンネルを抜けていくと、「雲頂禅庵」と「慈母観音菩薩」の石碑の立つT字路があります。 そこを直進して細い竹で組まれた塀沿いに進んでいきます。
権兵衛踏切
再びあるT字路を見送って真っ直ぐに進んでいくと、ホームが終わって線路沿いの道になります。 北鎌第一踏切を見送って更に進んでいきます。 小さな稲荷神社や料理店への桃色のトンネル「好好洞」を右手に見ながら線路沿いに進んでいくと、 駅から7分ほどで十字路があります。 左手には権兵衛踏切があります。 正面の道を進んでいっても六国見山へ登っていけますが、今回はこの十字路を右折していきます。
T字路を直進して、正面に続く緩やかな登り坂を進んでいきます。 左手へと分かれていく道を見送って山沿いの住宅地を登っていくと、 権兵衛踏切から4分ほどで道は途絶えて石段が現われます。 石段を右手へと曲がって、広くなった石段を登っていきます。 踊り場のような所に着くと、左手には高野地区の住宅地が現われます。 振り返ると、北鎌倉の街並みを望むことができました。
高野地区
更にその先へと登っていって石段が終ると、道なりに左へと曲がっていきます。 住宅が続く細めの道を緩やかに降っていくと、やがてT字路に出ます。 右手の角には「至ル 六国見山(約六百五十米)」の 標識が立っていて右手の道を指していますが、 電柱に隠れるようにして立っているので、こちら側から来た場合には見えにくい位置になっています。 その標識に従って、ここを右手へと進んでいきます。
住宅地の中の広い坂道を緩やかに登っていくと左へと曲がっていきます。 十字路を過ぎた先でT字路に突き当たります。 そのT字路を右折したすぐ先を左へ曲がって真直ぐに進んでいきます。 1分ほどすると、道が右手へ分かれている角に 「至ル 六国見山(約三百五十米)、六国見山登り口」と 書かれた標柱が立っていて、正面の道を指しています。
南口広場
右手の道は見送って更に真直ぐに進んでいくと、右手から道が合流してくる所に南口広場があります。 北鎌倉駅から25分ほどで到着しました。 広場の手前に「至ル 六国見山(約二百米)」と書かれた古びた標柱が立っていますが、 その先は樹木が植えられていて、道などはありません。 広場の先の方に「六国見山森林公園」と書かれた大きな標柱と案内図があるので参考にしましょう。 その案内図によると、六国見山の山頂にある展望広場へは三箇所から登る道があります。 ここはその内のひとつで、南西側からの登り口になります。 ここ以外には、北側の高野台の住宅地から登る道と、南東側の山ノ内地区から登る道があります。 標柱の脇から続く幅の広い石段を登っていきます。
六国見山森林公園として整備される前からここは空き地のようになっていて、 古びた標柱の指す方向には山道がありました。 その後、横に住宅が建ち南口広場としても整備されて、今ではその道はなくなってしまいました。
六国見山森林公園で見られる生き物たち
六国見山森林公園は針葉樹と落葉樹の混った明るい林で、植物の種類が豊富です。 そのため、これらを求める昆虫や小動物、さらには野鳥たちも多く暮らしています。
ウグイス、コゲラ、コジュケイ、ノウサギ、アカネズミ、カナヘビ
公園のマナー
自然の中には危険もありますので、「自己責任」で利用して下さい。
・ゴミは持ち帰りましょう。
・よそからの生き物は持ち込まないで下さい。
・火気厳禁。
・動植物の採集は禁止です。
・公園周辺の道路は駐車禁止です。
・バイク・自転車の乗り入れは禁止です。
石段はすぐに終わって横木の階段に変わります。 その階段もすぐに終わって左手へと曲がって森の中へ入っていくと、幅の広い横木の階段が始まります。 まだ出来て間もないようで、真新しそうな木材で出来ていました。 登り口には鎌倉市消防本部と鎌倉市危険物安全協会が設置する 「No.35 ハイキングコース内での喫煙はやめましょう」と 書かれた標識が立っています。 鎌倉や逗子にあるハイキングコースには、これと同じような標識が各所に設置されています。
植林帯の斜面に続く幅の広い横木の階段を右・左と曲がりながら登っていきます。 「六国見山森林公園」として整備される以前にもここに山道はありましたが、 今よりもずっと狭い道でした。 その頃には雑木混じりの植林帯になっていて、今よりも鬱蒼とした感じでした。 1分ほど登っていくと道が二手に分かれています。 正面の道は管理用通路になっていて、 「これより先は管理用通路のため入らないでください」と 書かれた看板が設置されていました。 手前にはロープが張られていて通れないようになっていましたが、 これまでの横木の階段と同じような感じだったので、 将来的には一般開放すべく整備中ということなのでしょうか。 角には古びた道標が立っていて、右手に続く横木の階段は 「至ル 六国見山 約百五十米」となっています。 ここは道標に従って、右手へと続く横木の階段を更に登っていきます。
この道標は「六国見山森林公園」として整備される以前からここに立っていますが、 今ではかなり古びた様子になってしまいました。
植林帯の中に続く幅の広い横木の階段を更に登っていきます。 やがて植林帯から雑木林へと変っていくと、先ほどの分岐から3分ほどで、 道の両側に笹竹が生い茂ってトンネルのようになった所があります。 何だか異世界に迷い込んだような雰囲気のする所です。 そんな笹竹のトンネルに続く横木の階段を上へと登っていきます。
1分ほどで笹竹のトンネルを抜けると、正面にこんもりとした高みが現れます。 これが六国見山の山頂になります。 正面に設置された板のような道標によると、 左手の道は「大船高校方面」、右手の道は「明月院・今泉台・散在ヶ池森林公園方面」、 今登ってきた道は「南口広場」となっています。 登りついた所に左右に通っている道は、山頂を取り巻くようにして続く周回路になっています。
六国見山 (標高147m)
左手のすぐ先から細い道が分かれて高みへと登っていきます。 その道をひと登りすると六国見山の山頂に着きます。 南口広場から8分ほど、北鎌倉駅から35分ほどで登って来られました。 山頂は小広くなっていて「六国見山々頂(海抜一四七米)」と書かれた標柱が立っていますが、 かなり風化が進んでいてほとんど読めなくなっています。 森林公園としての整備が更に進めば、この標柱も作り直されるかも知れません。 また、「浅間大神」と刻まれた大きな石碑や、 鎌倉市の設置する「三級基準点No.43219」やベンチも設置されています。 南口広場にあった案内図によると、この山頂辺りは展望広場と云うようです。 こんもりとした山頂部の周囲には周回路が巡っています。 以前には笹竹の生い茂る所だったのですが、 今では笹竹や草木が刈り払われてベンチも設置され、小綺麗な感じの所になっています。
ここにある標識は「基準点」となっていて、国土地理院の管理する「三角点」とは別物のようです。 手元の地形図に描かれている三角点のマークのある「六国見山」はここではなくて、 南東へ300mほど行った所のようです。 そうすると、ここにある「六国見山々頂(海抜一四七米)」の標柱はどういう意味なのでしょうか。 地形図を見るとどちらもほぼ同じ標高のようだし、事実のほどはよく分かりません。
山頂にある展望デッキには、四角い井桁の上に乗せられた円盤状の解説板が設置されています。 円く写された山頂部の魚眼写真が付けられていて、ここから見渡せる場所の名前が書き込まれていますが、 4ヶ月ほど前に来た時から写真が変っていました。 それによると、北東側にはみなとみらい・ベイブリッジ、 南側には三浦半島・逗子マリーナ・由比ヶ浜・材木座海岸・伊豆大島、 南西から北西側には江ノ島・伊豆半島・箱根町・富士山・丹沢山となっていました。 また簡単な解説文も新たに載せられていました。
六国見山森林公園
六国見山はかつて山頂から六つの国、相模・武蔵・伊豆・上総・下総・安房が望め、 西には富士山、北には筑波山が眺望できたと伝えられるところです。
展望デッキからは鎌倉の街や海を見渡すことができます。 西側の樹木が切り払われていて、条件がいいと富士山も望めるのですが、 この時には遠くは霞んでいて見えませんでした。
六国見山からは高野地区へも降っていけますが、今回は山ノ内地区へと降っていきます。 展望デッキの左手から続く横木の階段を降っていくと、すぐに山頂の周回路に降り立ちます。 降り立った所には「至ル 稚児墓(約八十米) 稚児墓入口」と書かれた標柱が立っているのですが、 この時には夏草に覆われて分かり難くなっていました。 その標柱に従って、この先へと続く緩やかで広い尾根道を進んでいきます。
「六国見山森林公園」として整備されるまでは細い尾根道でしたが、 今ではその脇に広い道が付けられています。 これまでの道もまだ微かに残っていますが、 年月が経つにつれて、いずれは自然へ帰っていくものと思われます。
稚児墓
広くて緩やかな尾根道を1分ほど進んでいくと、 常緑樹の円い生け垣に囲まれた稚児墓があります。 開いた所から入っていくと、大きな木の袂に石塔がありました。 少し前にお参りしていった人がいるのか、 白色・紫色・青色などの真新しいお花が供えてあり、ロウソクが1本立ててありました。 水を入れたコップや、大きめの空缶にはお賽銭も沢山供えてあったりしました。 「稚児墓」と書かれた標柱も立っていますが、文字はほとんど消えかかっていました。
稚児墓を後にして雑木林の中に続く尾根道を進んでいきます。 南口広場の登り口から稚児墓までは整備が進んでいて広い道が続いていましたが、 稚児墓から先は以前の細い山道のままになっていました。 登り口にあった「六国見山森林公園」の案内図にも記されている道なので、 いずれ近いうちに広い道に整備されていくのでしょうか。 鎌倉のすぐ近くにある所なのに、何だか深い森の中へ迷い込んだような雰囲気もしてきます。 笹竹や雑木などが生い茂っていて見通しはよくありませんが、 踏み跡はしっかりと続いていて迷う心配はありません。
小ピーク (標高147.3m)
背の高い笹竹の生い茂る尾根道を進んでいきます。 多少はアップダウンがあるものの息が切れるほどの傾斜はなくて快適に歩いていけます。 少し登り坂になった尾根道を登っていくと、稚児墓から4分ほどで小さな高みに着きます。 道の真ん中には短い標柱が設置されていました。 一見すると、よく見かける市町村の境界を示す標識のようにも思えましたが、 側面に刻まれた文字を確認してみると「三等三角点」となっていました。 手元の地形図によると、 先ほどの六国見山の南東300mほどの所にある「六国見山」と記された標高147.3mの高みのようです。
分岐1
小ピークを過ぎて少し傾斜が増した尾根道を降っていくと、笹竹の生い茂る植林帯へと変わってきます。 植林帯から雑木林へと変ってくると、小ピークから4分ほどで、右手へと道が分かれていきます。 入口には小さな境界標識があるだけで道標などは見当たらず、どちらへ行けばいいのか迷うところです。 正面の道を真っ直ぐ降っていくと今泉台地区と山ノ内地区とを結ぶ道に降りられますが、 今回は右手の道を進んでいきます。
(正面の道は「六国見山」, 「鎌倉回峰」, 「六国見山」, 「六国見山」を参照)
分岐2
道は浅い谷筋の山腹を横切るようにして続いていて、余り傾斜もなくて歩きやすくなっています。 程なくして植林帯へと入っていきます。 日陰になっているためか、林床にはシダ植物が大きな葉を伸ばしていたりもしました。 先ほどの分岐1から3分ほど進んでいくと、道の左側には青緑色の金網が現れます。 このまま金網沿いに進んでいくと、最初の南口広場がある谷筋の奥の畑地へ続いていますが、 今回は金網が始まる所から左手へと分かれていく道へ入っていきます。
(金網沿いに正面へ続く道は「六国見山」を参照)
山火事防止
お互いに守りましょう。 山中でのたばこ、たき火、火あそびをやめよう。
 (大船消防署)
笹竹の生い茂る所を過ぎていくと、雑木林の尾根を降るようになります。 ちょっとした高みを越えていくと、笹竹が再び生い茂るようになります。 歩く人が少ないのか、山道の所々には蜘蛛の巣が張っていたりもします。 落ちていた枯れ枝を前にかざして蜘蛛の巣を払いながら進んでいきました。 笹竹の生い茂る所を2分ほどで抜けると、 先ほどの分岐2から6分ほどで、少し広くなった所に出ました。 こんもりとした尾根が続いていて、大きめの樹木が並んでいました。 道はその左肩を通って先へと続いていました。
分岐3
広くなった所を過ぎていくと再び笹竹が生い茂るようになります。 そこを過ぎて雑木林の中を降っていくと、4分ほどで分岐があります。 正面には小さな高みがあって、その手前で道が左右に分かれている形になっています。 辺りを見回してみても道標類はないので、どちらへ行けばいいのか迷う所です。 これまで降ってきた道の流れからすると右手へと降っていく道の方が自然な感じでしたが、 ここは左手のわずかなマウンドの先へと続く道を進んでいきます。
右手の道
後日に右手の道を歩いてみました。 落ち葉が積もった道を過ぎて次第に狭まってくる尾根の背を降っていくと、 ここから2分ほどで円覚寺の「洪鐘」の脇に降り立ちましたが、 手前には柵が設置されていて境内へは入っていけませんでした。 (「六国見山」を参照)
左手の道を進んでいくと、少し先の樹木に赤いテープが巻かれていて、道を示しているように思われました。 1分もしない内に降り傾斜が増してくると、右手に青緑色の金網が現れます。 その金網に沿って傾斜の増した坂道を降っていくと、右手には民家が建っています。 少し広がった所に降りて右手へと曲がっていく道を更に降っていくと、先ほどの民家の門があります。 この辺りまで降ってくると、しっかりとして分かりやすい道になってきます。 門を見送って金網沿いに更に降っていきます。 金網が途切れた所には、別の民家が建っていました。
山ノ内地区
山の斜面に沿って進んでいくと、横木の階段が現れます。 道なりに右手へ曲がって降っていくと、石垣沿いの細い道に降り立ちます。 これで山道は終りになります。 金網のあった分岐2から15分ほど、六国見山から30分ほどで降りて来られました。 降り立ったこの辺りは山ノ内地区というようで、民家が建ち並ぶ住宅地になっています。 石垣に沿って進んでいくと石段が現れます。 民家の間に続く石段を道なりに降っていきます。
古山稲荷
岩盤を削って付けられたような石段を1分半ほど降っていくと、 左手に鳥居が立っています。 その奥の岩盤を少し掘ったような所に小さな祠が祀られていました。 上部には「古山稲荷」と書かれた額が掲げられていました。 祠の左右には大小様々な多くの狐の像が控えていました。 奥の岩には手堀りのノミの跡のような筋が幾つも付いていました。 謂れを記したようなものは見かけませんでしたが、 祭礼は2月1日であることを記した板切れが打ち付けてありました。
古山稲荷を後にしてその先へ降っていくと、程なくして石段は終りになります。 住宅地の中に続く路地を道なりに進んでいくと、古山稲荷から1分半ほどで、 北鎌倉駅から鎌倉駅方面へと続く線路沿いの道に出ます。 左手へ行くと明月院や建長寺などへと続いていますが、 今回の散策はここまでで切り上げて、右手へ曲がって北鎌倉駅へと向かっていきました。
北鎌倉(きたかまくら)駅
鎌倉の街や猫などを描いた小振りの絵画が沢山展示されているギャラリーを過ぎ、 第二円覚寺踏切と第一円覚寺踏切を過ぎて真っ直ぐに進んでいくと、 線路沿いの道に出てから5分ほどで、最初の北鎌倉駅(JR横須賀線)に戻ってきます。