駒岡中郷市民の森
散策:2007年07月中旬
【横浜市民の森】 駒岡中郷市民の森
概 要 駒岡中郷市民の森は、横浜市の東寄りにある小高い丘に残る小さな緑地です。 森の中ほどにある広場は桧林や雑木林などに囲まれていて、三つの入口から広場へと散策路が続いています。 今回は駒岡中郷市民の森を訪ねてから、同じ緑地帯にある寺社などを訪ねていきます。
起 点 横浜市 長松寺前バス停
終 点 横浜市 長松寺前バス停
ルート 長松寺前バス停…南口…ヒノキ通り…うぐいす広場…サクラ通り…谷戸口…赤ガシの径…明神社口…駒岡明神社…常倫寺…駒岡不動尊…長松寺…長松寺前バス停
所要時間 0時間50分
歩いて... 開設されてから間もない時だったこともあって、 散策路に敷き詰められた木片チップが真新しくて、ふわふわとした感じがして心地よく感じました。 面積1ha、散策路200mという小さな森で、ゆっくりと散策しても15分とはかかりません。 近くには三ッ池公園もあるので、併せて散策するといいかも知れません。
関連メモ 歴史と緑の散歩道
コース紹介
長松寺前(ちょうしょうじまえ)バス停
鶴見駅(JR京浜東北線)の西口の先の鶴見駅入口バス停から、[104]新横浜駅前行きバスにて16分、 1時間に4本程度の便があります。
新横浜駅(JR横浜線、横浜市営地下鉄)から、[104]鶴見駅西口行きバスにて15分、 1時間に4本程度の便があります。
バス停から鶴見駅方向へ数10m行った所にある信号を左手へと曲がっていきます。 すぐに道が二手に分かれていますが、正面の坂道を真っ直ぐに登っていきます。
かなり傾斜のある坂道を登っていきます。 梶山自治会館を過ぎた先のT字路を左折して、住宅地に続く道を数10m進んでいくと、 カーブミラーのあるT字路があります。 そこを右折して少し降り坂になった道を進んでいくと、左手に駒岡三丁目公園があります。 遊具などが少し設置された静かな公園です。 その公園を過ぎた所のT字路を左折していくと、右手に駒岡1号雨水調整池があります。
駒岡1号雨水調整池
この池は、大雨のとき、雨水を一時貯水して、下流へ少しずつ流し、 河川の氾濫を防ぐ大切な役目をします。
貯留量748.07立方m、水深2.415m、池底面積309.76u
きけんですからなかへはいらないでください。
 (横浜市環境創造局水・緑管理課、横浜市鶴見土木事務所)
南口
駒岡1号雨水調整池のすぐ先の左手に、青緑の金網の一部が開いている所があります。 ここが駒岡中郷市民の森南口になります。
金網の間から入っていくと、横木の階段があります。 脇に立つ道標によると、この道はヒノキ通りというようです。 横木の階段を登った所で右手へと道が分かれていきますが、そのまま左手から上へと続く道を進んでいきます。
右手の道は、うぐいす広場を経ずにサクラ通りへと続く近道になっています。
ヒノキ通り
左手から右手へと曲がっていく道を進んでいきます。 道には真新しい木片チップが敷き詰められていて、ふわふわとした感じがして心地よく感じました。
うぐいす広場
桧の林を抜けていくとうぐいす広場に着きます。 周囲は樹木に囲まれていて、中ほどにテーブルとベンチが設置されていました。 この広場が、この駒岡中郷市民の森の中心的な場所になるようです。 ここで道が二手に分かれています。 正面に続く道は赤ガシの径、右手に降っていく道はサクラ通りになります。 まずは、右手のサクラ通りを降っていきました。
サクラ通り
幅が広くて木片チップが敷かれていて、ふわふわする道を降っていきます。
谷戸口
サクラ通りを真っ直ぐに降っていくと道路に降り立ちます。 ここが谷戸口になります。 先ほどの南口を見送って道路を降ってくると、すぐの所にあります。 この谷戸口がこの森の正面の入口にあたるようで、ここに市民の森の解説板が設置されていました。 掲載されている案内図によると、この市民の森には入口が三つあって、 南口からは「ヒノキ通り」が、谷戸口からは「サクラ通り」が、 明神社口からは「赤ガシの径」が、森の真ん中にある「うぐいす広場」へと続いている形になっています。
駒岡中郷市民の森
市民の森は、市内の森を守り育てるとともに、市民の皆さんの憩いの場としてご利用いただくため、 山林所有者の方々のご厚意により、山林を使用させていただくものです。 市民の森の散歩道や広場の清掃・草刈りなどは、地元の方々でつくられた「市民の森愛護会」が行っています。 利用者の皆さんもきれいな市民の森になるようにご協力お願いいたします。
市民の森利用ルール
・利用時間は原則として日の出から日没までです。
・利用できるのは散歩道と広場だけです。
・犬の散歩は鎖などでつないで行います。
・犬のフンは飼い主の持ち帰りです。
・火遊びや喫煙、バーベキューなどができません。
・草花や果実は見るだけです。
・ゴミは持ち帰りです。
・森の利用は自己責任です。
 (駒岡中郷市民の森愛護会、横浜市環境創造局、北部公園緑地事務所)
谷戸口からサクラ通りを引き返してくると、中ほどから左手へと道が分かれています。 先ほどのヒノキ通りへと続く道ですが、特に名前は付けられていないようでした。
うぐいす広場へ戻って、広場の右手から続く横木の階段を登っていきます。 階段はすぐに終わって、雑木林に中に続く緩やかな道になります。
赤ガシの径
この道は赤ガシの径というようで、両側にロープ柵が設置された緩やかな道になっていました。 この駒岡中郷市民の森の中では、一番森らしい雰囲気のする道でした。 何処からかミンミンゼミの鳴き声が聞こえてきたりもして、雰囲気を盛り上げてくれているようでした。
やがて横木の階段を降るようになりますが、整備が行き届いていて、歩きやすくなっていました。 左手に茶色い屋根を見ながら降っていきます。
明神社口
一旦緩やかになってから再び横木の階段を降っていくと明神社口に着きます。 ここにも道標が立っていて、今降ってきた道は赤ガシの道となっていました。 これで駒岡中郷市民の森は終りになります。 南口から森へ入ってから12分ほどの短い散策でした。 まだまだ時間に余裕があったので、近くにある寺社などを訪ねながらバス停へと向かうことにしました。
駒岡明神社
駒岡中郷市民の森の明神社口を出た所は、駒岡明神社の境内になっています。 舞殿のような建物を脇を過ぎて左手の方へ進んでいくと、社殿がありました。 大規模ではないものの、本殿と拝殿に分かれた立派な姿をしていました。 境内には横浜市の名木古木に指定されている大きなイチョウの木もありました。 神社の由緒などを記したものは見かけませんでした。
左右の狛犬の間から続く石段を降っていくと、「明神宮」の扁額が架かる鳥居がありました。 脇には小さな祠があって、中には「道陸神」と刻まれた石碑が安置されていました。
駒岡町中郷地区急傾斜地崩壊危険区域
この区域内での、のり切り・掘さく・伐採等を行う場合は、知事の許可が必要ですから、 左記へお問い合わせ下さい。
 (神奈川県横浜治水事務所)
鳥居を出てすぐ左手に駒岡中町子供の遊び場があります。 その左手に続く路地を進んでいきます。 住宅地に続く道を右・左・右と曲がっていくと県道111号に出ます。 県道を左手へと150mほど進んでいくと、左手に大きな石柱が立っています。 左側には「曹洞宗照光山常倫寺」、右側には「駒岡不動尊」と刻まれています。 その前には駒岡不動尊前バス停があります。 石柱の先に続く参道へと進んでいきます。
石畳の参道を進んでいくと、短い石段を登った所に「照光山」の扁額の架かる山門がありました。 脇にはお寺の解説板がありました。
常倫寺の史跡と伝説
久志本氏歴代の墓碑  久志本氏は、今の三重県度会郡久志本の出身で、元は神主でのちに徳川家康の侍医として召し抱えられました。 宝永3年(1706)久志本常勝は、五代将軍綱吉の病気を治療し、 武蔵国橘樹郷、都筑郡のうち八百石の采地(領地)を賜わり、総知行高二千石となりました。 久志本氏歴代の墓所は、本堂左手の急な照光坂を昇った所にあります。 墓城に立って、大きな常倫(常勝の父)の墓を中央に、一列に建ち並ぶ墓碑を見ますと、 江戸時代中期からこの地を治めてきた殿様のお墓ということが感じられます。
梵鐘  本堂の回廊に吊り下げられている梵鐘は、元禄6年(1693)2月、 時の地頭小田切土佐守直利が、父美作守須猶の追善供養のために寄進したものです。
乳母銀杏  境内の乳母銀杏には次のような伝説があります。 江戸時代に久志本左京亮常倫の妻が身ごもって、一子常勝を産みましたが、お乳が一滴も出ませんでした。 思い余った夫婦は、この寺に詣で、父の出るよう一心に祈願しました。 すると、銀杏の木の乳房のように垂れ下がった先端から、真っ白な乳がしたたり落ち、 この乳を飲んで常勝はたくましく成長しました。 それ以来、この銀杏は乳母銀杏と呼ばれ、乳の出ない母親は、 この銀杏に祈るようになったということです。 なお、現在この銀杏は、横浜市の名木古木に指定されています。
 (鶴見区役所)
常倫寺
山門をくぐっていくと常倫寺の境内になります。 正面には「常倫寺」の扁額の架かる本堂がありました。 右手には横浜市の名木古木に指定されている大きなイチョウの木が、 左手には真新しい建屋に入れられた六地蔵がありました。 横浜市の設定する「歴史と緑の散歩道」を歩いた時に見かけた解説板の内容を 参考までに載せておきます。
信仰にまつわる伝説
常倫寺参道の江戸時代の石橋を渡って山門をくぐると、いちょうの大木がそびえたっています。 その昔、駒岡村を治めていた旗本の家に子供が生まれましたが、母親は乳が一滴も出ず、 子供はやせ細っていきました。そこで両親は常倫寺に詣で、乳の出るように一心に祈りました。 すると、いちょうのこぼから乳が滴りました。 毎日この乳を飲んだ子供は立派に成長したということです。 以来、このいちょうは乳母いちょうと呼ばれ、信仰をあつめました。 常倫寺本堂の廻廊に梵鐘がつりさげられています。 最近まで、付近の農家では、この鐘の音で農作業の時間を知ったといいます。 常倫寺のならびに駒岡不動尊があります。 二匹の小さな犬の石像が置かれています。 また、常倫寺につづく山林に端には、駒岡神明社があります。
右手にある渡り廊下の下をくぐっていくと、左手に石段が登っていきます。 角には「駒岡不動女坂」と刻まれた石柱があります。 この上に駒岡不動があるようなので、登ってみることにしました。
駒岡不動尊
石段を登りきって樹木が植えられた道を進んでいくと、すぐに駒岡不動尊があります。 引きがなくて正面からでは全体が収まらないので、斜めから写しました。 達筆で読みにくかったのですが「不動尊」と書かれた扁額が架かっていました。 駒岡不動尊の正面に控える狛犬の間から急傾斜の石段を降っていきます。 先ほどの「駒岡不動女坂」の石柱からすると、こちらの石段が「男坂」ということなのでしょうが、 その旨を記した石柱などは見かけませんでした。
長松寺
駒岡不動尊の石段を降って道路に降り立つと、左手には赤い鳥居と小さな祠があります。 その奥から左手へと続く小径を進んで右手へ曲がると、県道17号(環状2号)に出ます。 その左手の先に長松寺前バス停があります。
バス停のすぐ先に長松寺があるので、バスを待つ間にちょっと立ち寄っていきましょう。 右手に「摩尼寺」、左手に「長松寺」と刻まれた大きな石柱の間から境内へ入っていくと、 すぐ正面にコンクリート製の本堂があります。 お寺の謂れなどを記したものは見かけませんでしたが、 前の塀に掲げられていた看板によると、 「玉川八十八ヶ所霊場第八十一番札所」、 「武相不動尊霊場第十七番札所」、 「東国八十八ヶ所霊場第十三番札所」とのことです。 横浜市の設定する「歴史と緑の散歩道」を歩いた時に見かけた解説板の内容を 参考までに載せておきます。
信仰にまつわる伝説
駒岡歩道橋をわたり、右に進むと長松寺があり、まっすぐに進むと常倫寺が見えます。 長松寺の裏山には、山海行者の碑がのこされています。 伝えられるところによると、幼い頃から仏道にはいった山海行者は、 60歳を過ぎて修行をしたあと、はるばる長松寺にやってきました。 そして、境内の古い穴の中で、16日間念仏を唱えつづけて即身仏になったということです。 長松寺の大日堂は、山海行者の遺言によって建立されたものといわれ、 駒岡では今も大日講がおこなわれています。
長松寺前(ちょうしょうじまえ)バス停
鶴見駅(JR京浜東北線)まで、[104]鶴見駅西口行きバスにて16分、 1時間に4本程度の便があります。
道路の反対側にあるバス停からは、 新横浜駅(JR横浜線、横浜市営地下鉄)まで、[104]新横浜駅前行きバスにて15分、 1時間に4本程度の便があります。