長者ヶ崎
散策:2007年03月下旬
【海辺散策】 長者ヶ崎
概 要 長者ヶ崎は葉山町にあって、三浦半島から相模湾に突き出した半島です。 相模湾に浮ぶ江の島を始め、丹沢・箱根・伊豆の山並みを一望できる眺めの素晴らしい所です。 天候に恵まれると綺麗な富士山の姿を望むこともできます。 今回は南東にある久留和漁港から長者ヶ崎までの波打ち際を歩いていきます。
起 点 横須賀市 久留和バス停
終 点 葉山町 長者ヶ崎バス停
ルート 久留和バス停…久留和漁港…久留和海岸…長者ヶ崎…長者ヶ崎海岸…長者ヶ崎バス停
所要時間 2時間50分
歩いて... 今回は春霞がかかっていて、残念ながら富士山を望むことは出来ませんでした。 この時は丁度干潮時だったこともあって、車道に回避することもなく波打ち際をずっと歩いていくことができました。 満潮時だと海水が覆ってしまって歩けなくなる所がかなりありそうなので、 あらかじめ潮位情報などを確認して、干潮時を狙って出かけられることをお勧めします。
関連メモ 佐島・大楠山のみち, 葉山海岸
コース紹介
久留和(くるわ)バス停
逗子駅(JR横須賀線)から、 [逗4]大楠芦名口行きバス,[逗5]横須賀市民病院行きバス,[逗6]長井行きバス, または,[逗7]佐島マリーナ入口行きバスにて20分、1時間に5本程度の便があります。
バス停から少し引き返した所の横断歩道を渡って海側へと進んでいきます。
久留和漁港
民家の間に続く道を少し進んでいくと十字路があります。 そこを右折して細い路地を進み突き当たりのT字路を左折していくと、すぐに道が二手に分かれています。 角には小振りの赤い鳥居が立っていて、石祠と五輪塔がありました。 そこを左手へと緩やかに降っていくと、海辺を通る道に降り立ちます。 道路を左手から回り込むようにして進んでいくと、 「ここから車両進入禁止」の看板を過ぎた所に久留和漁港があります。 防波堤で囲まれた港には漁船が幾艘も停泊していて、陸に揚げられている船もありました。
第1種 久留和漁港
所在地:神奈川県横須賀市秋谷4282番地先
管理者:横須賀市経済部農林水産課
所管庁:水産庁
海に延びる防波堤の外は消波ブロックが並んでいて、手前には岩場が続いていました。 潮溜まりや岩の上には海苔が沢山付いていて、磯の香りを一面に漂わせていました。 沖にある岩の上には海鳥が何羽も止まっていました。
魚つり禁止
防波堤や護岸などの上は高波等により大変危険ですから魚つり等の行為を厳禁します。
 (漁港管理者 横須賀市経済部)
警告
この地域でのアワビ・サザエ・トコブシなどの貝類、海草類は絶対とらないこと(法令により禁止されています)。 注意に従わない人は警察に通報します。 違反者は20万円の罰金となりますので厳重に注意して下さい。
 (横須賀警察署、大楠漁業協同組合)
防波堤の先の方へ進んでいくと、相模湾には今回の目的地である長者ヶ崎が海に突き出ていて、 奥には江の島もよく見えていました。 それらの背後には丹沢や箱根の山並みが横たわっていました。 条件がいいと富士山も綺麗に見える所なのですが、残念ながら今回は春霞がかかっていてまったく見えませんでした。
久留和海岸
久留和漁港から海辺を通る道を引き返し、車道から降りてきた所を過ぎてその先へと進んでいきます。 沿道には海草が天日干しされていたりして磯の香りが漂っていました。 駐車場を過ぎた所に架かる短い橋を渡って左手にある船宿の横から入っていくと、正面には砂浜が広がっていました。 先ほどの久留和漁港と隣り合わせになっていますが、防波堤で区切られています。 付近にあった「漁港区域内放置禁止区域図」によると、この砂浜も久留和漁港に含まれているようですが、 漁船などは停泊しておらず漁港という雰囲気はありませんでした。 この久留和海岸は「横須賀風物百選」に選ばれているようです。 湾の中でシーカヤックの練習をしている人を何人か見かけたりもしました。 手元の地図によると、この浜辺は「久留和海水浴場」にもなっているようです。 波も穏やかで海水浴が出来そうな感じの所でした。
津波注意
地震を感じたら海浜から離れ安全な場所に避難しましょう。
この地点の海抜は2.2mです。
 (横須賀市消防局)
横須賀市漁港区域内放置禁止区域図
下図の区域は横須賀市告示第148号により平成15年8月1日から自動車及び漁船以外の船舶の放置を禁止しております。 なお、違反者には30万円以下の罰金が科せられます。
 (横須賀市経済部農林水産課)
砂浜の端まで行って石が埋め込まれたコンクリート製の防波堤を過ぎると、細い流れを渡っていきます。 手元の地図によると「浜田川」というようですが、 両側がコンクリートで補強されて50cmほどの幅しかなく、「川」というよりも「溝」といった雰囲気でした。 その先には消波ブロックがあり、砂浜混じりの磯浜になっていました。 海面に頭を出した岩が沖の方へと幾つも続いていました。 手元の地形図によると「井戸石」というようですが、どの岩がそうなのかは分かりませんでした。 磯浜遊びをしている家族連れなどもかなり見かけたりして、浜辺は憩いの場になっているようでした。
幅が狭まったり広がったりしながら砂浜混じりの磯が続いています。 所々には消波ブロックが設置されていたりもします。 沖の方に大型船でも通っていたのでしょうか、時折、横一列に広がった白波が押し寄せてきたりもしました。
後で調べてみると、この時は運よく干潮の時間帯だったようで、 右上を通る国道134号に回避することもなく波打ち際を歩いていくことができました。 季節によるのかも知れませんが、相模湾では満潮と干潮の潮位の差が1m50cmほどあるようです。 満潮時には海水が覆って通れなくなりそうな所もかなりあったので、 潮の干満を調べて干潮時を狙って出かけるのが良さそうです。
壁と消波ブロックの間を抜けていくと、やがて浜辺には砂利が一面に続くようになります。 乾いた砂浜も歩きにくのですが、砂利道も結構歩きにくかったりします。 少しでも締まった感じの所を選びなら歩いていきました。 この砂利は自然に出来たものなのか、陸の方で進められている斜面の工事に伴うものなのかは分かりませんでした。 次第に近づいてくる長者ヶ崎を前方に眺めながら波打ち際を進んでいきます。
この付近で旧日本軍のものと思われる砲弾の一部が発見されたのだそうですが、 この時にはそれらしいものは見かけませんでした。
注意
この付近の海岸で、旧日本軍のものと思われる砲弾の一部(信管)が発見されました。 爆発する可能性がありますので、下の写真のような金属片を発見した場合は絶対に手を触れず、 下記連絡先まで通報してください。
 (神奈川県横須賀土木事務所、横須賀海上保安部)
沖の方へ目をやると小さな島影が見えていました。 少し前から気になりながら歩いてきましたが、 ズームアップして写してみると、こんな感じの島でした。 そんなには大きくないようで、「島」というよりも「岩礁」という感じがしました。 一瞬、茅ヶ崎の沖合いにある「烏帽子岩」かと思ったりもしましたが、 烏帽子岩はここからかなり距離があるし形も違うので、そんな筈はないと自答したのでした。 手元の地形図によると「尾が島」と云うようです。 海岸から700mほどの沖合いにあって、長者ヶ崎の南方500mほどの所に位置しているようです。
長者ヶ崎が間近に迫ってくると、浜辺の幅が次第に狭まってきます。 消波ブロックの所までくると遂に海水で覆われてしまって、それ以上は波打ち際を進めなくなってしました。 国道に出るのは避けたいしどうしたものかと周囲を探っていると、 消波ブロックと岸壁の間に幅1mほどの通路がありました。 満潮時にはその上まで海水がくるのか、 上面には海苔がびっしりと付着していてとても滑りやすくなっていました。 それに加えてわずかに海側に傾斜もしていたので、慎重に足元を確認しながら進んでいきました。
1分ちょっとで通路が終ると、再び砂浜が続いていました。 金網で補強された石が沢山積まれていて、岸壁が崩れるのを防いでいるようでした。 砂浜には何やら不思議なものがありました。 空洞の四角い形をしていて大きさは2mほどありました。 自然石ではなくてコンクリートで出来ているようですが、周囲が花びらのように反り返っていました。 まるで中から爆風で吹き飛ばされたような感じの不自然な形をしていました。 漁礁として使われていたものが嵐などで海岸に打ち上げられたものなのでしょうか。
砂浜が終ると長者ヶ崎の南側の磯を進むようになります。 岩がゴロゴロとしていますが歩いていくことに支障はありません。
岩の成分の違いによるのか、海蝕されて帽子のような姿をした岩が沢山ありました。
長者ヶ崎
岩場を8分ほどかけて歩いていくと開けた所に着きます。 ここは長者ヶ崎の先端部の島と半島とが砂州で続いている首の部分になります。 久留和海岸から50分ほどで到着しました。 この時は干潮時だったので陸続きになっていましたが、満潮時には海没してしまうのでしょうか。
先端部にある島の真ん中には草木が生えていてちょっとした森のようになっています。 その中央に細い道があって島の先に出られますが、 今回は右手から海沿いに島を一周することにしました。 岩がゴロゴロした平らな磯浜になっています。 満潮時にはどの辺りまで海水がくるのでしょうか。
島の先端へ着くと広い岩場が広がっていました。 正面には相模湾が広がり、江の島もよく見えていました。 その背後には丹沢・箱根・伊豆などの山並みが広がっていました。 条件に恵まれると富士山も綺麗に見える所なのですが、この時には春霞がかかっていてまったく見えませんでした。 岩場や島では多くの人たちが思い思いに休日のひと時を過ごしていました。 楽しそうに歓談しながら昼食をしている中年グループもいたりしました。
(写真は島の中央部辺りから西側を向いて写したものです)
上の写真は島の先端の岩場から360度の範囲をパノラマ撮影したものです。 左右のこんもりとした高みは同じ所で、島の中央にある森になります。
ちょっとした切通しのような所を越えていくと、小さな砂浜が続いていました。 浜では寝転がって本を読んでいる人がいました。 何だかゆっくりとした時間が流れているようでした。 砂浜を過ぎてその先の岩場を進んでいきます。
大きな岩もあったりして歩く場所を探したりしながら進んでいきます。 岸壁に開いた大きな穴を過ぎていくと、元の砂州の所に戻ってきます。 写真を撮ったり景色を眺めたりしながら20分ほどで一周することができました。 ここから正面に見える半島部の左手の岩場を進んでいきます。
長者ヶ崎海岸
岩場を過ぎてその先へと進んでいくと砂浜が広がってきます。 ここが長者ヶ崎海岸になります。 手元の地図によると「長者ヶ崎海水浴場」ともなっているので、海水浴が出来るようです。 長者ヶ崎海岸の先へ進んでいくと大浜海岸や一色海岸へと海岸はまだまだ続いていますが、 今回はここで散策を終ることにしました。
お知らせ!!
この場所は、海岸保全地区に指定されております。
・ボート等を放置することは海岸管理上支障がありますので撤去して下さい。
・産業廃棄物・家電製品等の投棄は法律により罰せられます。
・ゴミは持ち帰って下さい。
美しい海岸にするために、海岸の美化にご協力下さい。
 (神奈川県横須賀土木事務所、県横須賀三浦地区行政センター、葉山警察署、葉山町)
右手にある砂地の坂を登っていくと、上から一段低い所にある駐車場の脇に出ます。 駐車場を横切ってその先の階段をひと登りすると広くなった所に出ます。 真ん中には「長者ヶ崎海水浴場」と刻まれた大きな石柱が立っていて、 その脇には「かながわの景勝50選 長者ヶ崎」の石碑もありました。 先の方には「御食事処・おみやげ」の池沢物産店があって、「見晴し日本一・味一番」とのことです。 お昼を少し過ぎた時だったので、ここで軽く食事をしていくことにしました。 店の入口は一見して土産物屋のような感じになっているので、 食事は何処でするのだろうかと思っていると、奥の方に扉があって「食堂」と書かれていました。
店内の食堂には円いテーブルが6つほど設置されていて、こじんまりとした感じの所でした。 ガラス張りになった窓辺からは相模湾を一望できる景色が広がっていました。 ここから見える景色の解説図や富士山の写真も掲示されていましたが、かなり大きく見えるようです。 「見晴し日本一」と云うだけのことはありそうでしたが、 今回は春霞のためにまったく見えませんでした。
長者ヶ崎(ちょうじゃがさき)バス停
店の前にある駐車場を過ぎていくと、すぐに国道134号に出ます。 そこを左手へ50mほど進んだ所に長者ヶ崎バス停があります。
逗子駅(JR横須賀線)まで、逗子駅行きバスにて16分、1時間に5本程度の便があります。