仙洞寺山
散策:2007年02月下旬
【低山ハイク】 仙洞寺山
概 要 仙洞寺山は丹沢山塊に佇む宮ヶ瀬湖の北側に位置する低い山です。 今回はその西側にある三角山に登ってから、信仰の山である金太郎大権現を経て仙洞寺山へと向かっていきます。 仙洞寺山からは「フォレスト21さがみの森」にもなっている森をかすめて青山地区へと降っていきます。
起 点 相模原市 郵便局前バス停
終 点 相模原市 三ヶ木バス停
ルート 郵便局前バス停…諏訪神社…登り口…42番鉄塔…三角山…金太郎大権現…415m峰…火海峠…周回林道…仙洞寺山…541m峰…周回林道…車止めゲート…八坂神社…三ヶ木バス停
所要時間 4時間10分
歩いて... 金太郎大権現の先までと、仙洞寺山からの降りは分かりやすい道になっていましたが、 火海峠から周回林道へ登る所が急坂で藪っぽくなっていて一番の難所でした。 棘々しい草木もあったりするので、夏草が生い茂る季節には皮製の手袋が必要になりそうです。 逆向きルートを選ぶと分かり難いと思われる箇所もあったので、 急登があるものの、今回歩いた向きのルートの方が分かりやすいように思います。
関連メモ 今のところ、関連メモはありません。
コース紹介
郵便局前(ゆうびんきょくまえ)バス停 (標高272m)
橋本駅(JR横浜線)の北口から、[橋07]鳥居原ふれあいの館行きバスにて40分、 便は少ないので事前に確認しておきましょう。
 土日曜 6:55 7:55 8:55 9:55 12:55...
津久井町へようこそ
津久井町は、神奈川県北西部の「山と湖と清流の里」。 そして、大切な水源地。 丹沢一帯の広大な山々を背景に、道志川、早戸川などの清流や、 津久井湖、奥相模湖、宮ヶ瀬湖の水面が織り成す四季折々の美しい自然と、 「つくいの組紐」「鳥屋の獅子舞」などの伝統的な文化が息づく町です。 ここ鳥屋地域は、宮ヶ瀬湖や早戸川なども近く、 ハイキングをはじめ、キャンプや釣りなどが楽しめる野外施設も豊富で、 身近なレジャースポットとして親しまれています。
津久井町…
津久井町は2006年3月に、当時の相模原市及び相模湖町と合併して、新たな相模原市となりました。
バスを降りた所はT字路になっていて、すぐに右手へと道が分かれていきます。 角には、右手に鳥屋郵便局津久井警察署鳥屋駐在所があり、 左手には鳥屋宮之前スポットがあります。 鳥屋宮之前スポットには石造の大きな獅子頭が数個並んでいました。 「ここは宮之前 標高二七二米」の標柱や、 「江戸より十八里半」,「大山へ七里三町」と書かれた標柱もありました。 ここは宮之前地区というようです。
鳥屋の獅子舞
江戸時代(17世紀)、鳥屋清真寺10世住職圓海法印が鳥屋の祭礼にと 八王子市高槻(高月)から伝えたものと言われる一人立ち三頭獅子舞です。 毎年8月の諏訪神社例祭で、境内において「獅子舞」が行われます。 神奈川県無形民族文化財に指定されています。
獅子頭
獅子頭は圓海法印の自作とされ、銘もあります。 父獅子、母獅子、息子獅子の三頭からなり、いずれも頭頂に怪奇な目玉を持ち鼻穴が大きく、 偏平な竜頭型で、別名「重箱獅子」とも言われています。
諏訪神社
鳥屋宮之前スポットと津久井警察署鳥屋駐在所の間に続く県道64号を真っ直ぐに進んでいきます。 すぐの所にある宮下橋を渡っていくと、左手のこんもりとした所に諏訪神社があります。 これからの散策の安全をお祈りしていきましょう。 社殿へ登っていく石段の袂には、御神木だった巨大な杉の切り株が東屋風の建物に保管されていました。 また境内には鳥屋獅子舞伝承館もありました。
鳥屋諏訪神社大杉
鳥屋諏訪神社の御神木として地域に親しまれてきた大杉(目通り5m、高さ26m)が、 樹勢の衰えにより倒壊の危険が出てきたため、 平成2年3月9日に地域の人たちにより伐採された。 神奈川県林業試験場による切り株調査の結果、 樹齢は366年(西暦1624年寛永元年後水尾帝、徳川家光の代より〜1990年まで) 年輪を直読出きる切り株は県下でも珍しく、保存する価値は高いとの評価を受けた。 また、地域から切り株を残して後世に伝えたいとの声も高まり、保存するものである。
 (津久井町教育委員会)
諏訪神社を後にして県道64号をその先へと進んでいきます。 谷戸橋を渡りNTT鳥屋電話交換局を過ぎていくと、 道の脇に「ここは谷戸 標高二八二米」の標柱が立っています。 この辺りは谷戸地区というようです。 左前方には茨菰山と思われるこんもりとした山が聳えています。 標高511mとのことなので、ここから230mほどの高さになります。 山頂付近は植林されているようで、周りを巡るようにして林道もあるようです。 今回は登りませんが、いつか機会を得て登ってみたいと思いながら進んでいきます。 道路の左手には谷戸沢が流れています。
砂防指定地 谷戸沢
この土地の区域内において掘さく、盛土、立木の伐採その他一定の行為をする場合は 神奈川県知事の許可が必要です。
 (津久井土木事務所)
谷戸自治会館を過ぎ、宮ヶ瀬名物「とんちき弁当」を商う食事処などを過ぎていくと、 両側から山が次第に迫ってきます。 やがて正面に送電線や鉄塔が見えるようになります。 道路の上に掲げられた「この先青野原まで連続雨量150mm時間雨量30mmで通行止になります」の 標識を過ぎていくと、道路は植林帯へと入っていきます。
登り口
小さな沢に架かる橋を渡ったすぐ先で、左手へ林道が分かれていきます。 何という名前の林道なのかは分かりませんでしたが、手元の地形図によると、 先ほど見えていた茨菰山を取り巻く林道へ続いているようです。 手前には車止めゲートがあって一般車輌は通行止めのようでした。 その道路向かい(県道64号の右側)に電力会社の設置する黄色い標柱が立っています。 ここが三角山への登り口になります。諏訪神社から10分ほどで到着しました。 標柱には「41 42 みどりを大切に 山林愛護」と書かれていました。 ここから植林帯に続く山道を登っていきます。
この山道は送電線や鉄塔の巡視路になっているようで、しっかりとした道になっていました。 植林帯に続く緩やかな道を2分ほど登っていくと、送電線の鉄塔「新多摩線41」の袂に出ます。 鉄塔を過ぎて笹竹の生い茂る道を進んでいくとT字路があります。 左手から右手へと広めの道が続いていましたが、左手は少し藪っぽい感じでした。 角には「みどりを大切に 山林愛護」と書かれた黄色い標柱が立っていて、 今来た道は「41」、右手の道は「42」となっていました。 ここは右手へと進んでいきます。 緩やかでしっかりとした道を進んでいくと、浅い谷筋に架かる木橋を渡って、 道は右手へと大きく曲がっていきます。 少し登るようになってくると、道が二手に分かれています。 角には「ゴミを捨てるな みどりを大切に 山林愛護」と書かれた黄色い標柱が立っていて、 「42」が左手に別れていく道を指しています。 正面にも道は続いていましたが、ここは左手の植林帯に続く道を登っていきます。
大木の回廊のような所を登っていくと、やがて笹竹が生い茂るようになります。 倒木もあったりしますが乗り越えていくと、再び植林帯になります。 しっかりとした道を更に登っていくと、先ほどの分岐から5分ほどで、植林帯から雑木林へと変わってきます。 木立の間からは上の方に送電線の鉄塔が見えるようになります。 初めのうちはそれほどでもありませんが、登るにつれて次第に傾斜が増してきます。 道がはっかりとしているのが救いですが、かなりの傾斜があって脹脛が痛くなってきたりもします。 プラスチック製の階段が設置されている所もあったりするので、これには大いに助けられます。
42番鉄塔
雑木林の中に続く急坂を右・左と曲がりながら登っていきます。 振り返ると、樹木越しに丹沢の山並みが続いていました。 何度も歩みを止めてひと息入れながら登っていくと、県道64号の登り口から22分ほどで尾根に着きました。 ここは浅い鞍部になっていて、左手すぐの所に送電線の鉄塔「新多摩線42」が立っています。 手元の地形図によると、標高450mほどの所にある鞍部のようです。
正面にはこれから向かう仙洞寺山が聳え、背後には丹沢の山々が続いていました。 写真などを撮りながら、急坂を登ってきた疲れをしばらく癒していきました。
42番鉄塔からは尾根道が左右に続いています。 仙洞寺山へは右手へと登っていくのですが、左手に少しいくと三角山があるので、ちょっと往復してきましょう。 笹竹の生い茂る間を抜けていくと、すぐに雑木林の痩せ気味の尾根道になります。 県道から登ってきた道よりも少し狭い道になります。 岩がゴロゴロとしている所もあったりしますが、分岐もなくてはっきりとした道が続いていました。 所々にはテープで目印が付けられていたりもするので、安心して登っていけます。
振り返ると、樹木の間からは、丹沢の山並みや宮ヶ瀬湖を見渡せる景色が広がっていました。 何という山なのかは分かりませんでしたが、丹沢の峰々の稜線が白くなっていて、 雪が積もっているようでした。
三角山 (標高515m)
やがて右手に桧林が続くようになると、三等三角点のある三角山の山頂になります。 42番鉄塔から8分ほどで到着しました。 周囲は樹木に囲まれていて展望はほとんど得られません。 左手の冬枯れの雑木林の間から丹沢の山並みが見えてはいましたが、 葉の生い茂る季節には見えなくなるように思われます。 「三角山515m」と書かれた小さな標識があるとのことですが、 見落としたようで今回は確認できませんでした。 山頂には電波設備があり、小振りながら電波塔がありました。 新たな電波塔でも建てようというのでしょうか、この時には電波設備の脇で基礎工事が行われていて、 数人の方が作業をしていました。
山頂からは緩やかな降り気味の道がその先へと続いていました。 少し先には電波反射板があって、尾根道はその辺りで行き止まりになっているようですが、 今回は確かめるのは省略しました。
金太郎大権現
三角山から先ほどの42番鉄塔のある鞍部まで引き返してきて、その先へと尾根を登っていきます。 雑木林を抜けて左手に植林帯が続くようになった尾根道を登っていくと、 鞍部から2分ちょっとで小ピークに着きます。 手元の地形図によると標高460mほどはあるようです。 ピークには小振りの社が立っていて、その裏手に出ました。 裏から表へと回っていくと、 社の脇には「南妙法蓮華経 神明大明神」,「弁財天」,「山神三神」と刻まれた石碑が三つ並んでいました。 社の中を伺ってみると、1体の石像と3つの石祠が安置されていて、 その前には花束やミカンなどがお供えされていました。 上部には「金太郎大権現」の扁額が掲げられていて、 その下には、それぞれの祠などの名前と思われる文字が書かれた垂れ幕が下がっていました。 左手から「妙法二神」,「金比羅大権現」,「金太郎大権現」,「大杉一之太郎大権現」となっていました。 ここはこの地域の信仰の山になっているようでした。
金太郎大権現のあるピークの南西側が開けていて、丹沢の山々や宮ヶ瀬湖を望むことができます。 先ほどの三角山へ登っていく尾根道からよりも樹木が少なくて見晴しが良くなっていました。 よくは知らないのですが、方角からすると奥の方に続いているのは、 蛭ヶ岳や丹沢山などの丹沢主脈の峰々なのでしょうか。 日帰りでは行くことのできない遥かな山ではあります。
参道分岐
金太郎大権現からは正面に続く急な石段を降っていきます。 金太郎大権現への参道になっているようで、しっかりとした石段が真っ直ぐに続いていました。 左手には金属製パイプの手摺も設置されていました。 途中にある木製の鳥居をくぐって更に降っていくと、やがて石段は終って土の道になります。 パイプの手摺が終って傾斜が緩やかになってくると、 金太郎大権現から5分ほどで、参道は尾根から外れて右手へと曲がって降っていきます。 その曲がり角の所から、正面の尾根へと伸びる細い山道が分かれています。 最初の歩き出しの部分が少し分かりにくなっていましたが、その道へと進んでいきます。
確かめた訳ではありませんが、 右手へと曲がっていく広めの参道は、宮之前地区と中開戸地区の間辺りへ降りていかれるようです。
415m峰
参道から山道へと入っていくと、すぐに道がはっきりとしてきます。 正面に聳える仙洞寺山を見ながら、尾根に続く道を緩やかに降っていきます。 一般ハイキングコースではないので整備された道ではありませんが、 踏み跡はしっかりと続いていて、迷うような心配はありません。 2分ほど降っていくと、幅が狭くなった浅い鞍部に着きます。 鞍部を過ぎて軽く登り返していくと、参道から分かれてから6分ほどで、 大きな木が三本並んでいる小ピークに着きます。 前後の関係から考えると、ここが手元に地形図にある415m峰のように思われます。 金太郎大権現から12分ほどで到着しました。 周りは樹木に囲まれいますが、これから向かう仙洞寺山が樹間から見えていました。
火海峠
ピークからは少し傾斜の増した坂道を降っていきます。 正面に仙洞寺山を眺めながら、雑木林に続く尾根道を3分ほど降っていくと、浅い鞍部に着きます。 名前を示したものは見当たりませんでしたが、ここは火海峠と呼ばれているようです。 峠にある十字路のようになっていて、手前には「銃猟禁止区域」の赤い標識が立っています。 左手の道は細めでしたが、右手の道ははっきりとしていました。 右手の道は何処へ続いているのかは確かめてはいませんが、 地図を見ると中開戸地区の辺りへ降りていかれるように思えます。 正面の樹木には黄色いテープが巻かれていました。 ここは正面の尾根を登り返していきます。 歩き始めの所ははっきりとはしませんが、すぐにはっきりとした山道になってきます。
火海峠の位置…
火海峠の位置には諸説があるようで、無学の私にはどこが本当の場所なのかは特定できません。 この場所以外にも、先ほどの415m峰の手前にあった鞍部だとする説や、 参道分岐の所だとする説などがあるようです。 415m峰の手前の鞍部には左右に道らしいものが見えなかったことを思うと、 峠らしい雰囲気が残るこの場所が火海峠のように思われます。 なお、『津久井町の古道』(津久井町教育委員会編)の「ひうみ道」の項には、 「旧青野原村前戸集落と旧鳥屋村中開戸を結ぶ道路でほとんどが山道で全長約2kmくらいである」 と記されているようです。
急坂
植林帯と雑木林を分ける尾根を登っていきます。 かなりの傾斜がある上に崩れやすい土になっていて、歩きにくくなっています。 周囲の樹木や根などにつかまりながらでないと、とても登っていけそうにはありません。 棘々しい木や草などがあったりもするので、草木が生い茂る夏場だと歩くのが大変になりそうな感じがしました。 夏草の季節には皮製の手袋が必需品のように思えてきますが、 この時は冬枯れの季節で、多少は藪っぽいかなという程度だったので、 注意しながら登っていけば素手でも何とかなりました。
急な尾根を真っ直ぐに更に登っていきます。 所々には赤いテープなどが巻かれていたりもするので安心ではあります。 寒い冬の時期でしたが、登るにつれて汗が滲んできました。 余りの急坂で脹脛が痛くなってもくるので、何度も休みながらゆっくりと登っていきました。 途中には笹竹が生い茂っている所もあったりしましたが、すぐに抜けられました。 火海峠から藪っぽい急坂を9分ほどかけて登っていくと尾根に着きました。 振り返ると、樹木越しに丹沢の山々が見渡せました。 急登してきた疲れを癒しながら、景色を眺めてしばらく休んでいきました。
逆コースを歩く場合には、尾根からこの急坂へ降る分岐点が多少分かり難いかも知れません。 道の分かりやすさという観点からは、今回の向きに歩く方が安心ではあります。
周回林道
尾根道は右手へも続いているようでしたが左手へと進んでいきます。 それほどの起伏もなくて、これまでの急坂に比べると、とても歩きやすく感じます。 植林帯の中に続く緩やかな尾根道を進んでいくと、やがて右手へと曲がって軽く降るようになってきます。 次第に明るくなってくる植林帯が終って雑木が目立つようになった尾根を進み、 最後にちょっとした坂を降ると、尾根に出てから5分ほどで広い場所に降り立ちました。 手元の地形図によると標高450mほどの所になるようで、正面には目指す仙洞寺山が間近に聳えています。 左右に通る道は仙洞寺山を周回する土の林道になっていて、 等高線に沿うようにして山の周りを緩やかに一周しているようです。 目算では1時間ほどで一周出来るように思われます。 降り立った所は道幅が少し膨らんでいて、ちょっとした広場のようにもなっています。 写真を写したりしながら、これからの登りに備えて、ここでも少し休憩していきました。
林道に降り立った所に赤いテープが巻かれていたので、逆向きに歩く場合には参考になります。
林道を横切った正面の少し右手から細い山道が始まっています。 脇の樹木には赤いテープが巻かれているので目印になります。 そこから仙洞寺山の山頂を目指して、最後の登りが始まります。 短い急坂をひと登りすると、植林帯の中のしっかりとした道になってきます。 林道ができるまでは、先ほどの尾根から緩やかに道が続いていたものと思われますが、 林道建設によって道が分断されたようです。 少し藪っぽい所もあったりしますが、傾斜はそれほど急ではなくて踏み跡もしっかりと続いています。 所々には赤・黄・桃などのテープが樹木に巻かれていたりもするので、 それらを確認しながら登っていきます。 8分ほど登っていくと傾斜が緩やかになってきます。
緩やかな道を暫く進んでいくと、再び傾斜が増してきます。 倒木が道を塞いでいたりもしますが、それらを乗り越えて進んでいきます。 そろそろ頂上が近いかと思えるようになると道がはっきりとしなくなってきますが、 所々に巻かれたテープを確認しながら上を目指して真っ直ぐに登っていけば大丈夫です。 大きな松の木が目立つようになると、もうすぐ頂上になります。
仙洞寺山 (標高583m)
右手からちょっと回り込むような感じで登っていくと、少し開けて緩やかになった所に着きます。 ここが頂上かとも思えましたが、広くて緩やかな尾根はその先へと続いていました。 分かりやすくなった尾根を1分ほど進んでいくと、 短く切られた古びた倒木がベンチ代わりに置かれた所に着きました。 脇に生えているスラッと伸びた松の木の幹に 「仙洞寺山(583)」と書かれた板切れが括り付けてありました。 どうやらここが仙洞寺山の頂上になるようです。 先ほどの林道から18分ほどで登って来られました。 周りは樹木に囲まれていて展望は得られません。
普段よく見かける松は曲がりくねった幹をしていますが、 板切れが括り付けられている松の木は真っ直ぐな幹をしていました。 品種が違うのか生育条件が恵まれているのかは分かりませんが、何だか珍しく思いました。
お昼にはまだ時間がありましたが、道に横たわっている大きな倒木に腰を掛けて、 ここで昼食タイムにしました。 食事をしながら辺りを見回していると、道の脇にコンクリート製の短い標識がありました。 その側面には、「青山村」,「青野原村」,「鳥屋村」と刻まれていました。 この仙洞寺山は、以前にはこれら三つの村の境界だったようです。 現在でもそれらの村々の名前は地区の名前として残っていて、 地図で確認すると、この山は確かにそれらの境界に位置しています。 村から町へ、町から市へと統合されていき、現在ではこれらの村々は相模原市に含まれています。
仙洞寺山からは、北にある541m峰を経て青山地区へと降っていきます。 常緑樹の林を抜けて桧林の脇を過ぎていくと、雑木混じりの植林帯が続くようになります。 この尾根道は幅が広くて緩やかに続いていて、とても歩きやすくなっていました。 仙洞寺山へ登ってきた道に比べると随分と差があります。 角張った岩が二つ頭を出している所を過ぎて、緩やかな尾根道を更に進んでいきます。 テープの巻かれた樹木などを確認しながら、心も軽やかに歩いていきます。 所々には大きなモミの木が生えていたりもします。 事前に得ていた情報によると、この辺りには野生の猿がよく出没するとのことだったので、 辺りに気を払いながら歩いていましたが、今回は出会うことはありませんでした。
541m峰
広くて緩やかな尾根道を8分ほど降っていくと、浅い鞍部を過ぎていきます。 そこから軽く登り返していくと、正面が明るくなったピークに着きます。 仙洞寺山から11分ほどで到着しました。 脇の樹木に巻かれた黄色いテープには「ココハ541ピーク」と書かれていました。 ここが手元の地形図にある541m峰のようです。
その樹木の袂には白っぽい石標があって、側面には「神企」と刻まれていましたが、 どのような意味なのかは分かりませんでした。 その他にも何やら文字らしいものが刻まれているようでしたが判読できませんでした。
赤いテープが巻きつけられた大きな木の間を抜けていくと正面が開けてきます。 左手へと道なりに進んで右へ少し曲がって降るようになると、 すぐに樹木が伐採されて開けた所があります。 道端には輪切りにされた丸太がベンチ代わりに幾つか並んでいました。 景色を眺めながらひと休みしていきましょう。
頭上注意
この先、頭上に大きな「掛り木」があります。 落下する恐れがありますので、通られる時は注意してください。 また、強風時には絶対に立ち入らないでください。
雑木混じりの植林帯を2分ほど降っていくと、道の脇にベンチが設置されている所がありました。 手前の樹木が育っていて展望地というほどではありませんが、 輪切りにした丸太も幾つか置かれていて、ちょっとした休憩所のような感じがしました。 「SWEET MEMORY TREE」と題した楕円形の板の脇には結婚記念に植樹したと思われる苗木がありました。 「No,00003」とも記されていたので、同様の植樹はこれ以外にも沢山あるようでした。
周回林道
ベンチの設置された所を過ぎて更に4分ほど降っていくと、下の方に小屋が見えてきます。 小屋に貼り付けられたメモによると、「森づくりフォーラム」の作業小屋のようでした。 その手前から右手へと細い山道が分かれていました。 脇に立つ標識によると「中道」となっていました。 今降ってきた道にも標識が立っていて「西尾根道」となっていました。 作業小屋の右手から降っていくと、すぐに広い林道に降り立ちました。 これで山道は終りになります。 541m峰から14分ほどで降りてこられました。 この林道は仙洞寺山へ登っていく所にあった林道から続いて来たもので、山頂を取り巻くようにして一周しています。
降り立った所には「フォレスト21さがみの森」と題した掲示板が設置されていて、 地図などが貼り付けられていました。 その袂には「仙洞寺山へ」と記した道標が打ち付けられていて、今降ってきた道を指していました。 掲示板にはこの付近の地図も載っていました。 それによると、先ほどの小屋は「仙洞寺小屋」というようです。 また「西尾根道」や「中道」の他にも、「中尾根道」や「谷道」という道もあるようでした。 掲示されていた地図によると、「さがみの森」は541m峰の北東側に広がっているようでした。
緑のボランティアの森祈念造成事業「フォレスト21さがみの森」
この事業は(社)国土緑化推進機構から緑の募金交付金の助成を受け、 モデルフォレストとして、新しい森の姿を創造すると共に、市民参加の森づくりの輪を広げることを目的に 緑のボランティアの協力により実施されたものです。
 (フォレスト21さがみの森連絡協議会[NPO法人森づくりフォーラム])
FOREST21[SAGAMI]
子供たちとすべての生き物たちのために、私たちの真の暮しと確かな文化を取り戻すために、 皆で汗を流し働きながら、ともに考え喜びを分かち合う−。 フォレスト21[さがみの森]は、"緑の募金"記念事業のひとつとして(社)国土緑化推進機構が呼びかけ、 東京営林局が国有林を提供し、津久井町の協力を得て、私たち市民が森づくりをするという新たな試みです。 専門家を交えた野生生物(動物・植物)の調査を行い、「多様性」と「継続性」をキーワードに計画を立て、 "21世紀の理想の森"の姿を夢に描きながら木を育てます。 また、森林レクリエーションやクラフト、炭焼き、キノコ栽培、山菜や木の実の収穫、 野鳥・昆虫観察や交流の場としての活用など、森づくりが生み出すたくさんの可能性を創造していきます。 森の「自然」に学び、人の「知恵」に出会う。 このふれあいの内からさらなる発展が生まれ、いくつもの輪が広がり、日本中の森が、 ひいては世界のあらゆる場所が再び美しく光り輝くことを、私たちはここに祈念します。
林道分岐
降り立った所は林道が鋭角に曲がっている角に当っています。 正面にも広めの道が続いていて三叉路のようになっていましたが、今回は右手へと林道を進んでいきます。 広くて歩きやすい林道を3分ほど降っていくと、左手へと急カーブしていきます。 曲がりきった所で道が二手に分かれています。 左手の上の方には壊れかけた道標が立っていて、今降ってきた道は「仙洞寺山」、 左手の道は「青山」となっていました。 右手の道には何も示されていませんでしたが、仙洞寺山を周回する林道のようです。 まだ時間に余裕があったので林道を一周してみようかとも思いましたが、 それはまたの機会にということにして、今回は左手の林道を降っていきました。
展望地
緩やかな林道を13分ほど降っていくと、視界が開けて展望の得られる所がありました。 しばらく歩みを止めて、本コース最後の眺めを楽しんでいきました。 脇には看板が幾つか並んでいました。
自然環境保全地域
自然を大切にしましょう。 建築物の新改増築、土地の形質変更等は届出が必要です。
 (神奈川県)
仙洞寺鳥獣保護区区域図
この区域は鳥獣の捕獲が禁止されております。 鳥獣の保護にご協力をお願いします。
 (神奈川県)
仙洞寺山国有林
一、森林を愛しましょう。樹木は皆んなの自然です。
一、山ではたき火に注意しましょう。
一、たばこは歩きながらすわないようにしましょう。
一、山のエチケットを守りましょう。
 (東京神奈川森林管理署)
展望地を過ぎていくと、右・左と小刻みに曲がりくねりながら降るようになります。 傾斜も少し増してきますが歩き難いというほどではありません。 7分ほどで傾斜も緩やかになって真っ直ぐな道を降るようになります。 3分ほど進んでいくと、細めの道が右手へと分かれていく所がありました。 山道にしては広くてしっかりとしていましたが、林道をそのまま進んでいきます。
神奈川県「水源の森林づくり」契約地(水源協定林)
水資源を大切にしましょう。
 (神奈川県環境農政部水源の森林推進課、神奈川県津久井地区行政センター森林保全課)
車止めゲート
更に3分ほど進んでいくと、林道は右手へと降るようになります。 その角から正面の尾根へと緩やかで広めの道が分かれていました。 先ほどの分岐道よりもしっかりとしていて、何処へ続いているのか確かめてみたくもなりましたが、 今回は傾斜の増した林道をS字形に曲がりながら降っていきました。 やがて舗装された道になって民家や道路などが見えてくると車止めゲートがあります。 フォレスト21の作業小屋のあった林道の所から35分ほどで降りて来られました。
かながわの水源の森林づくり
森林から流れだす水は、私たちだけでなく、多くの生き物をはぐくむ命の水となっています。 県では、森林を森林所有者や県民のご協力を得ながら、保水機能の高い豊かな森林に整備する 「水源の森林づくり」事業を行っています。
1.森林は緑のダム
森林に降った雨は、森林が作り出したやわらかい土にしみこんで蓄えられ、 ゆっくりと時間をかけて徐々に、しかも絶えず湧き水や沢の水となって流れだします。 森林は、このような働きをすることから緑のダムと呼ばれています。
2.水源の森林づくり
「水源の森林づくり」は、私たちの生活に欠かすことのできない良質な水を安定的に確保するため、 水源地域の森林を保水機能の高い100年生以上の巨木林、高い木と低い木からなる複層林、 針葉樹と広葉樹が混じった混交林、そして活力のある効用樹林に整備していきます。 また「水源の森林づくり」は、森林ボランティア活動への参加や寄付など、 県民の皆さんの参加と協力をいただきながら進めています。
 (神奈川県水源の森林推進室)
一般車両通行止め
1.この林道は国有林の専用林道です。許可のない車両の通行は禁止します。
2.許可なく通行して事故等が発生しても、一切の責任は負いません。
3.林道のゲート、鍵、標識類等を故意に破損した場合には罰せられることがあります。
4.通行の許可を受けたいときは、平塚営林署又は森林事務所へおたづね下さい。
 (林野庁、平塚営林署)
八坂神社
車止めゲートの脇を抜けてその先へ降っていくと、すぐに国道412号に出ます。 国道に出て左手すぐの所に八坂神社があるので立ち寄っていきましょう。 入口の右手には「八坂神社」と刻まれた石柱が、左手には「廿三夜」と刻まれた石碑があります。 鳥居をくぐってその先の石段を登っていくと、八坂神社の社殿があります。 無事に下山できたことを報告していきましょう。 社殿の中を伺ってみると、扉の向こうに注連縄が張られた小振りの本殿がありました。 神社の由緒書きは見当たりませんでした。 合祀されている末社なのでしょうか、社殿の左右には小さな祠が幾つか建っていました。
国道412号を右手に1kmほど進んだ所にある新屋敷バス停の手前から右手へ少し入っていくと仙洞寺があります。 今回登った仙洞寺山と同じ名前になっているし、すぐ近くにもあるので、 お寺の持ち山だったとか地域の名前だったとか、何か関連があるのでしょうか。
三ヶ木(みかげ)バス停
八坂神社から国道412号に戻って、左手へと進んでいきます。 T字路になった青山交差点を直進していきます。 青山バス停・三ヶ木新宿バス停・津久井高校前バス停と過ぎていくと、 八坂神社から15分ほどで、T字路になった三ヶ木交差点に出ます。 交差点を右折して50mほど進んでいった所に三ヶ木バスターミナルがあります。
橋本駅(JR横浜線)まで、[橋01]橋本駅北口行きバスにて35分、1時間に5本程度の便があります。