金時山
散策:2006年12月上旬
【低山ハイク】 金時山
概 要 金時山は箱根外輪山のひとつで、神奈川県と静岡県の県境に聳える独立峰です。 お猪口を伏せたような急峻な山容で、頂上からは、箱根の山々や富士山などを見渡せる素晴らしい大パノラマが広がっています。 今回は狩川沿いの川入林道から明神林道を経て矢倉沢峠へ登り、そこから金時山の山頂を目指します。
起 点 南足柄市 矢倉沢バス停
終 点 箱根町 仙石バス停
ルート 矢倉沢バス停…矢倉沢関所跡…川入林道…明神林道…黒白林道分岐…足柄・桧山水源林…桧山林道分岐…金時隧道…明神ヶ岳分岐…矢倉沢峠…公時神社分岐…金時山…公時神社分岐…金時宿り石…金時神社奥の院…公時神社…金時神社入口バス停…仙石バス停
所要時間 5時間30分
歩いて... 金時山へ登るのにはマイナーなルートで、矢倉沢峠までの林道歩きがかなり長いコースになっています。 狩川を流れる水音を聞いたり矢倉岳や明神ヶ岳などを眺めたりしながらゆっくりと歩いていきましょう。 少し霞んではいたものの、金時山の山頂からは、箱根の山々や冠雪した綺麗な姿の富士山を望むことができました。
関連メモ 金時山
コース紹介
矢倉沢(やぐらさわ)バス停
大雄山駅(伊豆箱根鉄道大雄山線)の改札口を出た右手にある関本バスターミナルから、 地蔵堂行きバス,または,矢倉沢経由内山行きバスにて10分、朝は1時間に2本から3本程度、 日中は1時間に1本程度の便があります。
 土日曜 ...7:55 8:10 8:25 8:43 9:19 9:55 10:20 10:59 11:50...
内山行きと地蔵堂行きでは矢倉沢バス停の位置が違っています。 写真は地蔵堂方面のバス停ですが、内山方面のバス停は、このすぐ先のT字路を右折した所にあります。
バスを降りると、正面の奥の方にはこれから向かう金時山が特徴的な姿を見せています。 正面へと進んでいくと道が二手に分かれていますが、 「狩川渓谷ます釣り場」の看板の指す左手の道を進んでいきます。 民家の点在する道を2分ほど進んでいくと、K字路があります。 右手には祠や双体の地蔵があります。 金時山へは左前方に降っていく道を進んでいくのですが、 角に立つ支柱に付けられた道標「矢倉沢関所跡」が左後方へ降っていく道を指しているので、 ちょっと立ち寄っていきましょう。
矢倉沢関所跡
民家の点在する坂道を2分ほど緩やかに降っていくと、 左手の民家の脇の畑地に「矢倉沢関所跡(末光家)」の解説板が立っています。
矢倉沢関所跡(末光家)
江戸時代に入り、箱根関所が東海道の表関所として完備されたのに対して矢倉沢関所は、 その裏関所として設けられました。 江戸が名実ともに日本の中心になると、この関所を通る道(矢倉沢往還)は、 東西文化交流の道としての役割や宗教的な大山参り、富士参りの道として利用する人々が増えたため 重要な取締りの場所となり、明治2年の廃止までこの関所は続きました。 関所の構えは、総構え20間余り(約40m)で、全て小田原藩のあずかりで運営されえおり 関所番人は1人、常番人2人、足軽1人、中間1人の5人が置かれていたと新編相模風土記稿にあります。 現在末光家には門の礎石、数枚の通行手形、部落年貢割付表などが所蔵されている。
関所跡…南足柄市矢倉沢508番地。
矢倉沢関所跡からK字路まで引き返して、左手へと進んでいきます。 道は左下を流れる狩川からかなり高い所に緩やかに続いています。 道の脇の水路には水が非常に勢い良く流れていました。 田んぼを改造して作ったような「ルアー釣り場」を左下に見ながら舗装された道を進んでいくと、 K字路から6分ほどで、「狩川渓谷ます釣り場」へ降っていく道が左手へと分かれていきます。 つかみ取りやバーベキューも出来るようで、食堂や売店もあるようです。 駐車場も完備されていて河原には休憩所のような建物も幾つか見えていましたが、 今回は釣り場には立ち寄らず、右手の道を更に進んでいきます。
お願い(渓流)
一、 此の川で釣りをする方は、遊漁証が必要となります。 遊漁証は、必ず見やすい所(腕・帽子など)に取り付けて下さい。
一、 禁漁期間 10月15日から翌年2月末日まで。 県内規則・遊漁規則違反の場合は、罰則として6ヶ月以下の懲役若しくは、10万以下の罰金に処せられます。
一、 ヤマメ・イワナ・ニジマス、体長15センチ以下のものは再び川に放流して下さい。
ビン・カン・ゴミ類は各自持ち帰り気持ちのよい環境で釣りを楽しんで下さい。
 (酒匂川漁業協同組合)
川入林道
分岐を過ぎて4分ほど進んでいくと矢倉沢浄水場があります。 右手の建物と左手の柵の間に続く道を進んでいきます。 左下の浄水池を眺めながら石垣沿いの道を進んでいくと、 浄水場の終る所に林道の看板が立っています。 この先にある看板によると川入林道というようです。
利用者の皆さんへ
この道路は森林施業を行うためにつくられた林道です。 森林関係者以外の車両の通行は遠慮して下さい。 林道は安全施設が完備されておりませんので、利用者は次の事を厳守し、安全走行を心掛けて下さい。
・走行速度は時速20km以下で走行して下さい。
・降雨時等の走行は避けて下さい。
・ゴミの投棄や土石・植物の採取をしないで下さい。
※事故等については一切責任を負いません。
 (南足柄市役所経済部農政課)
第二水源地
植林帯を抜けて雑木林の中に続く林道を進んでいきます。 傾斜はそれほどなくて歩きやすい道が続いています。 左手を流れる狩川の所々には砂防ダムがあって、流れ落ちる水が心地よい音を谷間に響かせていました。 上空に架かる送電線を過ぎていくと、矢倉沢浄水場から15分ほどで南足柄市の第二水源地があります。 脇には砂防ダムがあって、川の上まで出ていくことができます。 水資源かん養保全区域の看板が立っていて、歩いている林道は「川入林道」である旨が記されています。 看板にある周辺図によると、この先の方で明神林道に出るようです。
水資源かん養保全区域・キャンプ等禁止区域
右図の赤枠内(狩川を含む川入林道付近の山林)は、南足柄市水資源の保全及び利用に関する条例の規定により、 水資源かん養保全区域・キャンプ等禁止区域に指定されています。
・キャンプ等禁止区域内ではバーベキュー等飲食を伴うキャンプ、その他これに類する野外活動を行うことは禁止です。
・公務上の必要、その他特別の理由によりキャンプ等を行う場合は、あらかじめ市長の許可が必要です。
 (水の郷・水源の森百選認定のまち 南足柄市役所環境水資源政策課)
自然環境保全地域
自然を大切にしましょう。 建築物の新改増築、土地の形質変更等は届出が必要です。
 (神奈川県)
砂防指定地 狩川
この地域内において土地の掘削等の行為をする場合は許可が必要です。 松田土木事務所にご相談して下さい。
 (神奈川県)
明神林道
雑木林が終ると、再び植林帯が続くようになります。 やがて左手の川向こうには、明神ヶ岳へと続く支尾根が見えるようになります。 「水資源かん養保全区域・キャンプ等禁止区域」の看板を二つ過ぎていくと、 第二水源地から12分ほどで明神林道に出ます。 道標などはありませんが、ここを右折して、植林帯の中に続く林道をS字形に曲がっていきます。
途中で地元の林業関係者と思われる方と出会いました。 どこへ行くのかと聞かれたので「地形図にある谷筋の道から明神ヶ岳へ登ろうと思っている」と答えると、 「めずらしいルートから登るんですね、でも明神ヶ岳へは登っていけませんよ」というような話でした。 代わりに上の方を通っている林道を矢倉沢峠へと進んでいった方がいいとのことでした。 かなり距離があるとのことでしたがそのルートしかなさそうだったので、 その道を進んでいくことにしたのでした。
注意
一般車両通行禁止。
ただし許可車両除く(通行には警察署の許可が必要です)
 (足柄上地区行政センター)
神奈川県「水源の森林づくり」契約地(水源分収林)
水資源を大切にしましょう。
 (神奈川県環境農政部森林課、神奈川県足柄上地域県政総合センター水源の森林推進課)
植林帯が終って雑木林になった林道を進んで、道の上に青い「通行止予告板」が掲げられた所までくると、 ヘアピンカーブのようにして右手へと曲がっていきます。 やがて右手が開けてきて、お椀を伏せたような形の矢倉岳を望む景色が広がってきます。 目を凝らしてみると、頂上にある展望台も見えていました。 いい天気の日だったので、矢倉岳の頂上からはさぞ素晴らしい眺めが広がっていることだろうと思いながら、 これから向う金時山からの眺望への期待が高まるのでした。
矢倉沢バス停へと向う途中の車窓からも矢倉岳の姿を見ることができます。 まさにお椀を伏せたような特徴的な形をしていて、かなりの傾斜がありそうに思えたりもします。
通行止予告板
次の場合は車両通行止としますので、ご協力をお願いします。
連続降雨量 150mm以上のとき
時間雨量 30mm異常のとき
積雪時・凍結時・地震時
その他災害の発生が予想されるとき
 (神奈川県、足柄上地区行政センター)
黒白林道分岐
明神林道に出てから25分ほど進んでいくと車止めゲートが現れます。 矢倉沢バス停から1時間15分ほどで到着しました。 ゲートの脇を抜けていくと道が二手に分かれています。 右手の道は黒白林道のようでが、明神林道は左手へと曲がっていきます。 今回はここを左折して、金時随道まで明神林道をひたすら歩いていきます。 許可車両以外は通行止めとのことですが、この時には自動車が結構通っていきました。 様子からするとレクリエーション目的の自家用車がほとんどのようでしたが、 みんな許可を得ているのでしょうか。 こんなに多く許可されるのであれば「許可車両以外は通行止め」の規制がないのも同然だと思ったりもします。
林道黒白線
幅員 4.0m
延長 1,361m
 (神奈川県、足柄上地区行政センター)
交通規制
この林道は、公安委員会の規制により終日車両の通行が禁止されています。 (許可車両を除く) 許可証の無い車両は交通違反となります。
 (神奈川県、足柄上地区行政センター、松田警察署)
舗装された広い明神林道を進んでいきます。 黒白林道分岐から8分ほど進んでいくと、左手へと曲がっていく所があります。 右手には林道のようなものが分かれていきますが、ゲートで閉ざされていました。 地形図によるとこの辺りから谷筋へと降っていく山道があるはずだがと探してみましたが、 白いガードレールが続くばかりで山道らしきものは見当たりませんでした。 やはり先ほどの林業関係者の言っていたことは正しいようだと思い、 ここから明神ヶ岳へ登っていくのは諦めたのでした。
それでも心残りだったので、山道への分岐はないかと注意しながら林道を進んでいくと、 8分ほど行った所でガードレールが途切れていて、そこから細い山道が川筋へと降っていました。 かなりズレてはいるもののこの道が明神ヶ岳へ続いているのではないかと思って試しに降っていきました。 細い道を8分ほど降っていくと狩川へ降り立ちました。 川に架かる滑りやすくなった小さな丸太の橋を這いながら渡って、その向こう側の斜面を登っていきました。 植林帯の斜面に続く林業用の小径をジグザグに登っていくとやがて尾根筋に出ました。 そこを右手へと更に登っていくと、川辺から40分ほどで潅木の生い茂る小尾根の肩に着きました。 周りは樹木に覆われていて位置は特定できませんでしたが、 地形図にある858m峰へと続く支尾根にある肩のようでした。 その先にも細い尾根道が続いていて、 そのまま進んでいけば858m峰を経て明神ヶ岳へと続いていそうにも思えましたが、 地形図にある谷筋沿いの山道とはルートが違うし、その上大きな獣の足跡やフンなどもあるので、 あまり深入りしない方がいいと判断して引き返したのでした。 往復で1時間30分ほどのロスタイムでしたが、途中からは金時山などを見渡せる景色に出会えたのでした。
(この往復時間は本メモの所要時間には含めていません)
足柄・桧山水源林
明神橋を渡っていくと、黒白林道分岐から30分ほどで峠にさしかかります。 峠の道端には「足柄・桧山水源林」の石碑が立っていて、その向こうには目指す金時山の姿が見えていました。 北側がかなりの急傾斜になっているのがよく分かります。 2年半ほど前に息を切らせて登ったことを思い出したりしました。 ここからしばらくは緩やかに降るようになります。
水源の森百選 足柄・桧山水源林
足柄・桧山水源林は、平成7年8月に林野庁から森林の役割・大切さへの関心がさらに高まるよう、 森林と人とのかかわりの深い代表的な森林として「全国水源の森百選」として認定されました。 また、南足柄市は、平成8年3月に国土庁から「全国水の郷百選」として認定されております。
 (南足柄市外五ヶ市町組合)
5分ほど進んでいくと左手が開けてきて、明神ヶ岳へと続く尾根を一望できるようになります。 奥の右手が火打石岳、左手が明神ヶ岳だと思われます。 明神ヶ岳の山頂の少し手前にある電波反射板もよく見えていました。
金時平
やがて正面に見える金時山が次第に近づいてくると、金時平橋を渡っていきます。 橋を渡った先の道が少し広がっていて、車の交換場所になっているようでした。 橋の名前からすると、この辺りは「金時平」とでも呼ぶのでしょうか、 周囲にかけても平らな場所が広がっていました。 そばには「保安林区域図」があって、狩川や明神林道から金時山にかけての区域が掲載されていました。
現在地を示す赤色の◎印は消えていて、どこが現在地なのかは分かりませんでした。 看板を設置した当初には目立っていいのかも知れませんが、 赤色は他の色に比べて退色が早く、そこだけが見なくなっている看板をよく見かけます。 色を変えて区別するのではなく、縁取りや網掛けをするなどの工夫をして、 退色に強い表現方法を採れないものなのでしょうか。
保安林区域図
この区域は森林がもっているいろいろな働きを守るため、保安林に指定されています。 保安林内で木を伐採したり、植物や土石を採取するときは許可が必要です。 くわしい事は右記へお問い合わせ下さい。
 (神奈川県足柄上地区行政センター農林部林務課)
一、この附近は南足柄市外五ヶ市町組合宮行造林地です。
一、樹木を愛しみどりの国土を守りましょう。
一、みんなで山を美しくしましょう。
一、たき火はしないで下さい。タバコの火に注意しましょう。
 (平塚営林署)
桧山林道分岐
金時平橋を過ぎて登り坂になった林道を3分ほど進んでいくと分岐があります。 「足柄・桧山水源林」の石碑の所から20分ほどで到着しました。 脇に立つ標識によると、左手に分かれていくのは桧山林道のようです。 標識が二つ立っていて、一方は起点、もう一方は終点となっていました。 「道」の両端のどちらが起点でどちらが終点であっても別に実害はないのですが、 一般に「起点」と「終点」という用語はどのように使われているのだろうかと思ったりもします。 道標はありませんが、ここは右手へと曲がっていく明神林道を更に進んでいきます。
林道桧山線 起点
幅員 4.0m、 延長 12,870m
この林道は民有林林道です。 次のことに十分注意して通行して下さい。
・スピードを落とし安全運転
・カーブは徐行、出合いがしらに注意
・落石、土砂崩れ、路肩に注意
 (神奈川県足柄上地域県政総合センター)
民有林林道桧山線 終点
幅員 4.0m
落石に注意
 (神奈川県足柄上地区行政センター)
車両通行禁止
この林道は、森林管理、林業経営にためにつくられれたものです。 林業関係車両、地元関係車両、工事関係車両以外の車両は通行できません。 林業関係車両、地元関係車両、工事関係車両は次のことを守って下さい。
1 速度 20km/h以下
2 重量 20t以下
3 台風、集中豪雨、地震、積雪、路面凍結時は通行禁止
4 夜間の通行禁止(日没から日の出まで)
 (神奈川県足柄上地域県政総合センター)
展望地
緩やかな登り坂が続く林道を更に進んでいきます。 桧山林道分岐から20分ほど進んでいくと左手が開けてきて、矢倉岳を望むことができました。 更に3分ほど進んでいくと、道の脇に柵があって、ちょっとした展望地のようになった所がありました。 手前に生い茂る笹竹が少し邪魔をしているものの、矢倉岳から明神ヶ岳にかけての山並みを一望できました。
水源かん養保安林
この保安林の地域の水資源の確保に役立っています。
森林は、地表に降った雨や雪などを、一旦地下水として蓄え、これを徐々に流しだし、 洪水の調整や、渇水の緩和、きれいな水の確保などの役目を果たしています。 この保安林は、これらの機能を高めるため、特に指定された保安林です。 保安林内においては、次の行為は知事の許可を受けなければなりません。
一、立木竹の伐採及び立木の損傷
二、土石の採取及び樹根の採掘
三、その他土地の形質を変更する行為
森林は国の宝です。保護育成に努め、後世に引き継いでいきましょう。
たきび・たばこの吸殻や、ごみの投げ捨てに注意し、樹木を大切に育てましょう。
 (神奈川県)
金時隧道
展望地を過ぎて5分ほど進んでいくと金時随道に着きます。 黒白林道分岐から1時間20分ほどで到着しました。 トンネルの前には車が何台か駐車されていました。 ここまで車で来て金時山へ登ろうというのでしょうか。 明神林道は金時隧道を抜けて仙石原の国道138号へと続いていますが、 今回はここから矢倉沢峠へと登っていきます。
トンネルの左手前にある柵の一部が互い違いになっていて、通り抜けられるようになっています。 そこからカヤトの中へと入っていくとすぐに分岐があります。 正面の道の方が広いのですが、すぐ先にある「ブナの植樹千本記念」の標柱の所で行き止まりになっています。 矢倉沢峠へは右手の笹竹の生える中に続く山道を登っていきます。
箱根鳥獣保護区区域図
この区域は鳥獣の捕獲が禁止されております。 鳥獣の保護にご協力をお願いします。
 (神奈川県)
明神ヶ岳分岐
両側に笹竹の生い茂る道を緩やかに登っていきます。 かなり歩かれている道のようで、よく踏まれた道が続いています。 笹竹の中の道を3分ほど進んでいくと分岐があります。 角に立つ道標によると、左手の道は「明神ヶ岳90分」、 正面の道は「仙石原35分、金時山45分」となっています。 ここから明神ヶ岳へ登ろうかとも思ったのですが、日の暮れるのが早い季節だったので、 今回は金時山へと向うことにしました。
道標には「明神・明星コース案内図」と題した案内図も付けられていて、 金時山から明星ヶ岳にかけての登山道が紹介されています。 同様の案内図は、箱根の山々の各所に設置されています。 その図によると、火打石岳まで55分・宮城野分岐まで更に15分・明神ヶ岳まで更に20分で、 明神ヶ岳まで合計90分となっています。 手元のハイキング用地図では110分となってます。 また、公時神社分岐まで20分・金時山まで更に20分で、金時山まで合計40分となっています。
コースタイムは健康な成年男子の標準時間です。 あくまで参考として休憩時間を含めて十分に余裕のある計画をお立てください。
ここから先は自然が相手です。 雨具・防寒具や山道用の靴など十分な装備で安全なハイキングを楽しみましょう。
草木を折ったり、持ち帰ったりしないようにしましょう。
自分で出したゴミは必ず持ち帰りましょう。
矢倉沢峠 (標高867m)
明神ヶ岳分岐を過ぎて正面へと1分ちょっと進んでいくと、 右手の笹竹を抜けた所に「矢倉沢峠867m」の標柱の立つ矢倉沢峠があります。 峠には「うぐいす茶屋」も建っていますが、この時は営業していませんでした。 脇の笹竹に囲まれた所にテーブルとベンチが一組だけあります。 寄り道をしていたので少々遅くなってしまいましたが、ここで昼食タイムにしました。
この緑 変わらぬ森を いつまでも
 (仙石原中学校)
山火事注意
貴重な自然を火災から守りましょう。
 (箱根町消防本部)
あなたは、山と恋人を愛する人?山と良心を汚す人? 空き缶・ゴミ、恋人も捨てないで!!
時間が押していたので、昼食を終えると、疲れがまだ十分に癒えないまま金時山へと登り始めました。 両側に笹竹が生い茂る山道を登っていきます。 金時山の北斜面に比べると緩やかだと思える登り坂ですが、 疲れが十分に癒えていないのかすぐに疲れてきて、 少し登っては立ち止まり、また少し登っては休みというゆっくりペースで登っていきました。 この位の登り坂ならもう少し速く登れるのにと、もどかしくなるのでした。
ハイカーのみなさんへ
このコースは、岩場がおおくすべりやすいところです。 コースをはずれたり、走ったりふざけたりは絶対にしないで下さい。 またこの先、道幅が狭くすれ違いができなくなる箇所がありますので、 お互いにコースをゆずり合いましょう。
5分ほど登っていくと笹竹が疎らになって展望が広がってきます。 左手には中央火口丘や外輪山を一望することができました。 仙石原の街並みの向こうには芦ノ湖も湖面を輝かせていました。 振り返ると、明神ヶ岳へと続く稜線もよく見えていました。 実際にはもっとはっきりと見えていたのですが、太陽の散乱光が強すぎるのか、 写真に撮ると余りパッとしない写りのものばかりになってしまいました。
PLフィルターを着ければもう少し綺麗に写るのでしょうか。 こんど試してみようかなどと思ったりもします。
石がゴロゴロした道を登っていくと、矢倉沢峠から10分ちょっとで、緩やかな道になってきます。 尾根の左斜面を横切り、笹竹の生える道を進んでいくと、正面に金時山へと続く尾根が近づいてきます。
公時神社分岐
やがて岩がゴロゴロした登り坂になってきます。 鎖が付けられていたりもしますが、登っていく分にはそれほど必要ではありませんでした。 左手や後ろ側に広がる景色を眺めながら休み休み登っていくと、矢倉沢峠から20分ほどで分岐に着きました。 角に立つ道標によると、左手の道は「仙石原50分(金時神社経由)」、正面の道は「金時山20分」となっています。 右手がちょっとした踊り場のようになっていて、ひと休みするのに良さそうになっていました。 踊り場に立つ石標によると、左手の道は「金時神社方面」、正面の道は「金時山・乙女峠方面」となっています。 ここは正面に続く道を、金時山の山頂を目指して更に登っていきます。
U字形に抉れた所に続く横木の階段を登っていきます。 道の脇には黒色と黄色のトラロープが張られています。 道は滑りやすくなっているので、降る時には助かりそうです。 やがて横木の階段は終って、緩やかな道になってきます。 再び岩がゴロゴロした所に差し掛かると、鎖が設置されていたりもします。 笹竹の生い茂る岩ゴロゴロの坂道を更に登っていきます。
緑は友だち 山火事注意
自然を守りましょう。
 (神奈川県)
金時山 (標高1213m)
岩が少なくなって抉れた感じの道を登っていくと、金時山の頂上に着きます。 公時神社分岐から26分ほど、矢倉沢峠から48分ほどで到着しました。 金時山は、南足柄市・箱根町と小山町の3市町の境に聳えています。 足柄峠から金時山を経て芦ノ湖の西側へと続く尾根は、神奈川県と静岡県の県境になっています。 正午をかなり過ぎていましたが、人気のある山とあって山頂はまだ多くのハイカーで賑わっていました。
金時山
かつては山の形から猪鼻嶽(いのはなだけ)と呼ばれていましたが、 源頼光の四天王の一人坂田の公時が、この山で山姥に育てられたという伝説から、 江戸時代の後期には金時山とも呼ばれるようになったようです。 山頂は県境、一市二町の境で金太郎伝説を伝える南足柄市、小山町、箱根町それぞれの市町村を向いて 祠が建っています。
 (箱根町)
ハイカーのみなさんへ
金時山は、昔は猪鼻嶽と呼ばれた急峻で岩場の多い山です。 特に頂上付近の尾根筋では、コースの両側が切り立った深いガケで、大変危険です。 コースをはずれたり、走ったり、ふざけたりは絶対にしないで下さい。
 (箱根町)
金太郎 住んでいたころ ごみはなし
金太郎が 笑顔をみせる 山になれ
百年後も あるといいな 緑の箱根
金時山の頂上は岩場になっていて360度の大パノラマが広がっています。 西側には雄大な富士山とその裾野が広がっています。 少し霞んではいましたが、冠雪した綺麗な姿を見られました。 裾野の先の方には愛鷹連峰もよく見えていました。
小山町観光12選 金時山(猪鼻山)
金時山(1213m)は箱根山の寄生火山で、箱根外輪山の最高峰です。 それだけに眺望は素晴らしく、稜線を裾野いっぱいに広げたコニーデ(円錐形火山)の代表、 日本一の富士山を前景に、西に愛鷹連峰や駿河湾、南に向かえば足元に仙石原・芦ノ湖・ 白い噴煙をあげる大涌谷や箱根の山々、そして東に相模湾が広がり、 遠く南アルプスや丹沢方面など360度の大パノラマが楽しめます。 金時山の本来の名は猪鼻山といいますが、いつの時代から金時山と呼ばれるようになったのかは 現在まだわかっていません。しかし、文献の上ではっきりと金時山・公時山の名が出ているのは、 文政3年(1820)に編集された「駿河記」に「坂田公時この山に育ち源頼光朝臣に仕う、故に公時山と云う」 とする記述があり、その後発行された多くの古い書物にもそれぞれに理由で金時山の名がついた説明がなされていますが、 一般的には金時(幼名=金太郎)が少年時代にしばしば遊びに登り、百獣を相手に過ごした伝説によって 名づけられたというのが一番有力な説です。 猪鼻山の地名の由来についても、金太郎伝説にちなむものがあり、 金太郎が蹴落とした岩の音に驚いた金時山の主の大猪があやまって岩にぶつかって死んでしまった。 それをあわれに思った金太郎は、猪の鼻を切りとり榊の枝を折ってとむらった。 そのあとが猪鼻神社で、それ以後この山を猪鼻山というようになったと伝えられています。 現在山頂は猪鼻神社の石祠が三基祀られており、一番大きな石祠は明治20年代、御厨(小山町・御殿場地方)の 68ヶ村により建立されたものです。 そして、金太郎がいつも登って遊んだといわれる八畳敷ぐらいの大きさの「遊び石」や 熊と相撲をとった時誤って踏み割ったといわれる「踏み割り石」など、 金太郎にちなむ石が金時山を中心に数多く点在しています。
 (小山町観光協会)
南側には、箱根の中央火口丘や外輪山が広がっています。 その間のカルデラには仙石の街並み、向うの方には芦ノ湖が見渡せますが、 散乱光が強すぎるのか、写真にはうまく写りませんでした。 頂上には、金時茶屋と金太郎茶屋があります。 金時茶屋へ入ってみると、天井には登ってきた回数の書かれた札が幾つも下がっていました。 2400回なんて人のもありました。 やはりこの素晴らしい眺望を楽しみに登ってこられるのでしょうね。 一体何年かかったのでしょうか、私にはとてもできそうにもありません。 また頂上には小さな祠もありました。 祠の屋根を斜めから見ると猪の鼻の形になっています。 金時山は別名猪鼻山ともいうようですが、その名前に因んでということなのでしょう。
富士・箱根・伊豆国立公園 金時山(猪鼻山) 標高1213メートル
足柄山の山おくで けだもの集めて 相撲のけいこ ハッケヨイヨイノコッタ ハッケヨイヨイノコッタ
童謡金太郎で知られる金時山は、その名のとおり金太郎が遊んだ山として有名である。 長じて源氏の大将源頼光に仕え、名を坂田金時と改めた。 金太郎は幼い頃「菱の腹掛」ひとつで熊や猪の待つこの山へ毎日のように勇んで登ってきた。 ある日、金太郎は大石を落としてしまった。 この音にあわておどろき、岩にあたって死んでしまった大猪の鼻を金太郎は、ねんごろにとむらったのである。 金時山を別名猪鼻山ともいう。
 (静岡念小山町)
強力のコミさん
金時娘(小見山妙子)さんの父小見山正さんは富士山の強力で、抜群の力もちと云われ、 昭和16年8月には北アルプスの白馬岳の山頂に188キロ(約50貫)の風景指示盤を 背負いあげることに成功しました。 人間業では考えられないこの偉業も、地元のボッカー(強力)の協力もさることながら、 富士山の強力の名誉と、足柄山の金太郎の再現を自分に云い聞かせ、決死の覚悟でやりとげたわけです。 しかしその時のハードな仕事が災いし、昭和20年2月、42才の若さでこの世を去りました。 コミさんと親しかった作家新田次郎氏は、その後コミさんをモデルに「強力伝」を発表し、 「直木賞」を受賞した事はよく知られています。 遺児の妙子さんは、現在の金時山頂で父が建てた山小屋を守り、金時娘の愛称で登山客に親しまれている。
 (平成6年1月吉日 竹之下 鈴木)
金時山の頂上からの展望を堪能したら下山していきます。 猪鼻砦跡や乙女峠へと降るルートもあるのですが、 今回は先ほどの公時神社分岐まで引き返して、公時神社へと降っていくことにしました。 道標「仙石原55分・明神ヶ岳2時間5分」に従って、岩ゴロゴロの元来た道を降っていきます。 滑りやすい所もあったりして、脇に設置された鎖やロープが役にたったりします。
下山を始めた頃からヘリコプターが金時山の上空を旋回していました。 一体何事だろうと思って暫く見ていると、南側の谷筋の方へと降りていってホバリングをしていました。 機体からは縄梯子のようなものが下がっていたようだったし、 機体は赤く塗られているし、誰か怪我人を救助していたのでしょうか。 でもこんな所に登山道はあるのだろうかなどと思ったりもしました。 その内に作業が終ったのか、何処へか飛んでいきました。
公時神社分岐
目の前に広がる箱根の外輪山や中央火口丘や明神ヶ岳などの景色を眺めながら降っていくと、 金時山の頂上から17分ほどで、先ほどの公時神社分岐に戻ってきました。 ここから道標「仙石原50分(金時神社経由)」に従って、右手の道へと進んでいきます。
正面には長尾山から丸岳へと続く外輪山を、 左手には中央火口丘やカルデラや芦ノ湖などを見渡せる景色を眺めながら、 緩やかな尾根道を進んでいきます。 振り返ると、明神ヶ岳へと続く尾根がよく見えていました。 緩やかな道を少し進んでいくと降り坂になってきます。
笹竹の生い茂る岩ゴロゴロの坂道を降っていくと、10分ほどで植林帯を降るようになります。 木の根が張り出していたりして歩き難い思いをしながら降っていきます。 多くのハイカーが捉まっていくのか、道に張り出した木の根がツルツルに光っていました。 木枠がはめられた「水切り」という溝が、道を斜めに横切っていたりもします。
ハイカーのみなさん!
この水切りはコースを保護するためのものです。 一握りでも結構ですから土砂の取り除きにご協力ください。
 (箱根町)
金時宿り石
10分ほどで植林帯が終ると、雑木林の浅い谷筋になります。 涸れ沢を渡るようにして大きく左手へと曲がっていきます。 「金時神社・仙石原」の道標を過ぎて植林帯を掠めて笹竹の生い茂るようになった道を降っていくと、 公時神社分岐から25分ほどの所に大きな岩がありました。 岩の横を過ぎて下側へ降りていくと、何かで半分に割ったように真ん中から裂けていました。 袂には「金時宿り石」の標柱が立っていました。 この岩を割って金太郎が生まれてきたということなのでしょうか。 神域を示す意味なのでしょうか、岩には縄が一本、横に渡されていました。
連れてきたゴミを迷子にさせないで
 (仙石原中学校生徒会)
金時神社奥の院
緩やかになった笹竹の生い茂る道を進んでいくと、程なくして石がゴロゴロした降り坂になってきます。 崩れかけた横木の階段混じりの坂道を降っていくと、 金時宿り石から4分ほどの所に「金時神社奥の院入口」の標柱が立っています。 左手にある大木の間を抜けて涸れ沢を渡って左手へと石段を登っていくと、 登山道から1分と経たない所に大きな岩がありました。 前には「金時神社奥の院」の標柱と、コンクリート製の賽銭箱が置いてありました。 この岩にも神域を表わすかのように縄が横に渡されていました。
明神林道
奥の院から登山道へ戻って、崩れかけた横木の階段をその先へと降っていきます。 1分ほど降っていくと、金時隧道を抜けてきた明神林道に出ます。 林道の向かい側に立つ道標「金時神社10分・仙石原25分」に従って、 林道を横切って正面に続く山道を更に降っていきます。
お願い
最近、登山中に体調不良やケガをされる方が多く見られます。 登山をされる方は、無理のない登山計画を立て、安全な登山に心掛けてください。
 (箱根町)
金太郎 ポーと見つめる ゴミの山
 (仙石原中学校生徒会)
人々は 汚した分だけ よごれてく
砂防ダムを過ぎて、笹竹の生い茂る道を降っていきます。 石がゴロゴロした所を過ぎていくと、やがて植林帯へと入っていきます。
豊かな緑 山火事注意
たばこ・たき火は完全に消そう!
 (森林国営保険、神奈川県)
公時神社
小さな木橋を渡っていくと、右手に公時神社があります。 参道は山道を更に降った所から登ってくるのですが、 山道のすぐ横に社殿があるので、脇から入っていきます。 明神林道を横切ってから9分ほど、尾根の公時神社分岐から45分ほどで降りて来られました。
社殿の前の短い石段を降りた脇には石の水受けがあって、管から水が流れ出ていました。 飲めるとは書いてはありませんでしたが紐付きのコップも置いてあるので大丈夫だろうと思って、 手で受けて飲んでみました。 暑い夏場では火照った体には心地よく感じられそうな水でした。 その横の方には大きなマサカリも奉納されていました。
公時神社
御祭神は坂田公時。 平安後期の武将源頼光の四天王の1人といわれた。 幼名を金太郎といい、怪力の持ち主で熊と相撲をとったと童謡にある。 強健で、武勇に優れた人物として五月人形にもなり、 子どもの神、健康の神として広く崇められている。 毎年5月5日、この地で「公時祭り」が行われている。 金太郎伝説に関る事・物として、宿石・采畑・蹴落石・手鞠石・鯉が渕・姥子などがある。
参道を進んで鳥居を二つくぐっていくと小広い所に出ます。 その左手に続く舗装道路を道なりに降っていくと、駐車場へと降る階段があります。 その階段を見送って先へと進んでいくとT字路があります。 角には大きな「ハイキングコース案内図」があって、 明星ヶ岳〜明神ヶ岳〜金時山〜乙女峠〜丸岳〜長尾峠にかけてのルートが図示されています。 脇には登山届を入れる箱も設置されていました。 T字路を右手へ曲がっていくと明神林道へと続いていますが、 今回は左折してその先の金時沢橋を渡っていきます。
登山者の皆様へのお願い
一、登山計画書の提出
  パーティー名、登山コース、住所氏名、連絡先、携帯電話番号を忘れずに投函箱に入れてください。
二、登山の注意事項
 ・登山コースを歩き、わき道枝道は避けましょう。
 ・体調が悪くなったら、休んで下山しましょう。
 ・天候が急変したら安全な場所で待機しましょう。
足場が悪い場所がありますので、ゆっくり注意して登山してください。
 (箱根町産業施設課、小田原警察署)
金時神社入口バス停
金時沢橋を渡って右手に続く広い所を進んでいくと国道138号に出ます。 大きな「公時神社入口」の石碑が建っていて、 その脇には「金時山75分(金時神社経由)」の道標も立っています。 国道138号に出た所の左手に金時神社入口バス停がありますが、 仙石・小湧園までしか行かない上に便も非常に少ないので利用するのはあきらめて、 3つ先にある仙石バス停まで歩いていきましょう。 12分ほどで着きます。
仙石(せんごく)バス停
国道138号を左手へ真っ直ぐに進んでいきます。 太郎平バス停・金時登山口バス停を過ぎ、 仙石原交差点を過ぎて真っ直ぐに50mほど進んでいくと、箱根湯本方面行きの仙石バス停があります。
箱根湯本駅(箱根登山鉄道)まで、箱根湯本駅行きバス,または,小田原駅東口行きバスにて30分、 1時間に6本程度の便があります。