鎌倉アルプス
散策:2006月11月下旬
【低山ハイク】 鎌倉アルプス
概 要 鎌倉アルプスは鎌倉の街を取り巻くようにして続く低い山です。 天候に恵まれると山頂からは富士山を望むことができます。 今回は二階堂獅子舞地区から天園に登り、 市境広場から武相国境の尾根道を通っていっしんどう広場へと向っていきます。 円海山に立ち寄ってから峯市民の森を掠めて洋光台へと降っていきます。
起 点 鎌倉市 大塔宮バス停
終 点 横浜市 洋光台駅
ルート 大塔宮バス停…鎌倉宮…獅子舞地区…鎌倉天園…市境広場…小ピーク…関谷奥見晴台…大丸山…いっしんどう広場…円海山…護念寺…阿弥陀寺…峰白山神社…洋光台駅
所要時間 4時間40分
歩いて... 天園からいっしんどう広場へと続く尾根道には富士山がよく見える所が幾つもあって、 空気が澄んでいると綺麗な姿を望むことができます。 今回は裾野の辺りが少し霞んでいたものの、冠雪した富士山を望むことができました。 横浜市民の森や自然観察の森なども隣接していて、色々なコースが楽しめる所です。
関連メモ 鎌倉アルプス, 六国峠, 瀬上市民の森, 峯市民の森, 金沢市民の森, 釜利谷市民の森, 氷取沢市民の森,
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コース紹介
大塔宮(だいとうのみや)バス停
鎌倉駅(JR横須賀線)の東口から、[鎌20]大塔宮行きバスにて7分、 1時間に4本程度の便があります。
鎌倉宮
大塔宮バス停の側に鎌倉宮があるので、お参りをしていきましょう。 広い境内の奥の石段を登っていくと、鳥居をくぐった先に社殿があります。 本殿は拝殿の奥の方に見えていて、かなりの距離があるようでした。 何だか厳かな雰囲気が漂っていました。 どういう意味なのかは分かりませんが、拝殿の前には赤い大きな獅子頭が置いてありました。
鎌倉宮
明治2年(1869)に明治天皇のお言葉により創立された神社で、 建武中興の中心となられた御醍醐天皇の第一皇子大塔宮護良親王を御祭神とし、 社殿裏には親王最後の地土牢があります。
手水の作法
一、左手を清めます。
二、右手を清めます。
三、左の手のひらに水を受けて口をすすぎます。
四、水の入った柄杓を手前に立て柄に水を流してから伏せて置きます。
五、柄杓に直に口をつけたり直接中で洗ったりしないで下さい。
 (鎌倉宮社務所)
三浦半島八景 大塔(鎌倉宮)の夜雨
「三浦半島八景」は、神奈川県が三浦半島地区の4市1町と協働して、 この地域の"うるおい","にぎわい"づくりをめざし、 半島をぐるっとまわれるような新たな「八景」をつくるため「三浦半島八景」選定委員会を設置し、 県民の皆様のご意見を参考に平成13年11月に選定したものです。
・大塔(鎌倉宮)の夜雨
・灯台(燈明堂)の帰帆
・大佛の秋月
・長者ヶ崎の夕照
・神武寺の晩鐘
・猿島の晴嵐
・城ヶ島の落雁
・建長寺の暮雪
「八景」の考え方は15世紀に中国から日本に移入されました。 「近江八景」や「金沢八景」が有名ですが、 三浦半島地域でもこれまでにたくさんの「八景」が残されています。 伝統的な「八景」は次の八つの景色を基本形につくられ、 それぞれ次のような情景を表わすのではないかと言われています。
・夜雨:水辺の夜の雨
・帰帆:港に帰る漁船
・秋月:水辺に映える秋の月
・夕照:夕日に照らされた遠くの山
・晩鐘:山寺の晩鐘
・晴嵐:朝もやに煙る松林
・落雁:干潟に降り立つ雁の群れ
・暮雪:夕暮れの雪景色
 (神奈川県横須賀三浦地区県政総合センター)
鎌倉宮の拝殿の右手の「村上社」の前に「撫で身代り」の像があります。 体の悪い箇所を撫でると、その身代りとなって痛みを取り除いてくれるということなのでしょうか。 多くの参拝客が撫でていくのか、欅で出来た像はツルツルに光っていました。
撫で身代り
御自分や大切な方の気になる箇所を心を込めて三度撫でて下さい。 大切な方は身代り布で撫でてお帰りになってその方を撫でて下さい。
撫で身代りの由来
村上義光公は、護良親王の忠臣にして、元弘3年(1333)正月、吉野城落城の折、 最早これまでと覚悟を決めた護良親王は、別れの酒宴をされました。 そこへ村上義光公が16本もの矢を突き立てた凄まじい姿で駆けつけ、 親王の錦の御鎧直垂をお脱ぎいただき、 自分が着用して「われこそは大塔宮護良親王ぞ、汝ら腹を切る時の手本とせよ」と告げて、 腹を一文字に掻き切り、壮絶な最後をとげ、その間に親王は南に向って落ちのびました。 このように身代りとなられた村上義光公を境内の樹齢103年の欅の大木にて彫り上げ、 「撫で身代り」として入魂致しました。
参拝者休憩所の右手から鎌倉宮を出ていきます。 小径に出て左手へと進んでいきます。 鎌倉宮カントリークラブ入口やテニスコートを過ぎていくと、 永福寺跡(ようふくじ)の解説板が立っています。 このすぐ先で道が二手に分かれています。 右手に架かる通玄橋を渡っていくと瑞泉寺がありますが、 今回は橋の手前を左手へと曲がって、二階堂川に沿って進んでいきます。
国指定史跡 永福寺跡
永福寺は源頼朝が建立した寺院で、源義経や藤原泰衡をはじめ奥州合戦の戦没者の慰霊のため、 荘厳なさまに感激した平泉の二階大堂大長寿院を模して建久3年(1192)、工事に着手しました。 鎌倉市では、史跡の整備に向けて昭和56年から発掘調査を行い、 中心部の堂と大きな池を廃した庭園の跡を確認しました。 堂は二階堂を中心に左右対称で、北側に薬師堂、南側に阿弥陀堂の両脇堂が配され、 東を正面にした全長が南北130メートルに及ぶ伽藍で、 前面には南北100メートル以上ある池が造られていました。 市では昭和42年度から土地の買収を行っており、今後は史跡公園としての整備事業も進めていく予定です。
永福寺舊蹟
永福寺世ニ二階堂ト称ス今ニ二階堂ナル地名 アルハ是ガタメナリ文治五年頼朝奥州ヨリ凱 旋スルヤ彼ノ地大長寿院ノ二階堂ニ擬シテ之 ヲ建立ス輪奐荘厳洵ニ無双ノ大伽藍タリキト 云ふ亨徳年間関東官領ノ没落セル頃ヨリ後全 ク頽廃ス
 (鎌倉町青年會)
獅子舞地区
二階堂川沿いに2分ほど進んでいくと分岐がありますが、右手に架かる亀ヶ渕橋を渡っていきます。 脇に立つ砂防指定地の看板によると、これから先にある集落は獅子舞という名前のようです。 民芸の獅子舞と何か関連がある地区なのでしょうか。
砂防指定地 二階堂川
この土地の区域内において宅地造成・家屋の新築・土採取等の行為をする場合は、 神奈川県知事の許可が必要ですから藤沢土木事務所に御相談下さい。
 (神奈川県)
山際に続く道を進んでいきます。 やがて短い橋を渡っていくと、亀ヶ渕橋から5分ほどの所に東電送電所があります。 傍には送電線の鉄塔「北鎌倉線No.19」も立っています。 獅子舞の集落はここで終わりになります。 この先の畑地を過ぎていくと、細くなった二階堂川沿いに続く山道になってきます。
川沿いに山道を進んでいくと、川を渡る小さな橋があります。 二階堂川はこの辺りから谷筋を流れる「沢」という雰囲気に変わってきます。
歴史的風土保存用地
この土地は「古都における歴史的風土の保存に関する特別措置法」に基づき 歴史的風土を長く保存するため、平成11年3月、神奈川県が買い上げたところです。 この土地を大切に保存していきましょう。
 (横須賀三浦地区行政センt−環境部)
この先、自転車・バイクの乗り入れはご遠慮下さい
 (鎌倉警察署、鎌倉市)
橋を渡っていくと岩盤の上を流れる沢へと変わっていきます。 水の流れに沿って岩盤の上に道が続いています。 この時には水量は余り多くはありませんでしたが、 雨が降った後などはかなり勢い良く流れるようになります。 そんな岩盤も2分ほど先の木橋を渡る辺りで終わりになり、それから先しばらくは山道になります。
細くなった沢を渡ったり渡り返したりしながら登っていきます。 雑木や杉などが生えるしっとりとした谷筋に山道が続いています。 傾斜はそれほど急ではないので、歩きやすくなっています。 道の脇には「喫煙はやめましょう」の標柱も立っていたりします。 尾根に着くまでの途中に道標類はありませんが、ハイキングコースとして認知されている道のようです。
No.7 ハイキングコース内での喫煙はやめましょう
 (鎌倉市消防本部、鎌倉市危険物安全協会)
小さな木橋を4つほど渡っていくと再び岩盤が現れます。 両側が切り立った岩壁になっていて切り通しのような感じもします。 沢は岩盤の上を流れています。 この辺りも雨が降った後には急流になる所です。 右手を流れるようになった沢を渡って、沢を左手に見ながら右手に続く岩壁に沿って進んでいきます。 3分ほどして岩盤の道が終わって沢を渡り返していくと、再び山道になってきます。 程なくして、左手に横木の階段が分かれていきますが、右手の道を進んでいきます。
いつしか沢は消えて登りの傾斜が次第に増してくると、山登りの雰囲気が出てきます。 やがて大きなイチョウの木が何本も生えるようになります。 この時には既に黄葉の時期は終っていたようで、朽ち果てた葉が地面に沢山落ちていました。 銀杏のあの独特の匂いもたち込めてはいませんでした。 No.8の「喫煙はやめましょう」の標識を過ぎて笹竹の生い茂る所を過ぎていくと、 尾根に向っての最後の急登が始まります。 小刻みに右・左と折れ曲がりながら登っていきます。 角が取れて丸くなった所もあって、雨の後などは滑りやすいので注意しましょう。 特に降りルートに選んだ場合には要注意です。
X字路
2分ほどで急坂を登りきると、X字路になっている尾根道に出ます。 獅子舞地区にあった東電送電所から20分ほどで登ってこられました。 角に立つ道標によると、右手の道は「瑞泉寺」、今登ってきた道は「獅子舞経由鎌倉宮」となっています。 「下りはスベル注意!!」のコメントも書き込まれていたりします。 古びた道標も倒れていて、左手の道は「天園・建長寺方面」、今登ってきた道は「鎌倉宮方面」となっています。 また、No.6の「喫煙はやめましょう」の標識も立っています。 右手の道は貝吹地蔵を経て瑞泉寺・明王院・十二所などへ降っていく道、 正面の道は天園を巻いて市境尾根へと続く道、 右手の岩場へ登っていく道はすぐ先の天園峠の茶屋を経て大平山から勝上献へと続いています。 「天園ハイキングコース」は右手から左手へと鎌倉の街をぐるりと取り巻くようにして続いています。
鎌倉天園
左手の岩場をひと登りすると、鎌倉の街や海などを見渡せる素晴らしい景色が広がっています。 裾野の辺りが少し霞んでいたのが残念ですが、この時は冠雪した富士山も見えていました。 何枚も何枚も写真を撮りながら暫く眺めを楽しんでいきました。 この岩場は、手元の地形図によると標高150mほどはあるようです。 時には天園休憩所の猫たちがこの岩場に見物に来ていたりもします。
茶屋分岐
天園の岩場からの展望を堪能したら市境尾根へと向っていきます。 いつもだと天園休憩所天園峠の茶屋でおでんなどを食べながら休憩していくのですが、 この時はまだ早い時刻で営業していなかったので、立ち寄らずにそのまま市境尾根へと向かいました。 岩場のすぐ先を右手へ降って天園休憩所の前を過ぎていくと、 先ほどのX字路を直進してきた巻き道に降り立ちます。 道標「金沢八景・文庫」に従って左手へと曲がって、竹林の脇に続く緩やかな道を進んでいきます。 2分ほど進んでいくと、少し登った所に分岐があります。 左手の坂道は天園峠の茶屋への道で、市境尾根は右手へと続いています。
(写真は市境尾根方面から振り返って写したものです)
鎌倉霊園分岐
緩やかな尾根道を進んでいきます。 この尾根は横浜市と鎌倉市との市境になっています。 少し進んでいくと岩が露出した降り坂が現れます。 坂道を過ぎていくと、左手には墓地の向こうに立つ横浜市環境事業局の清掃工場の煙突が見えてきます。 金網柵の脇を過ぎ、送電線の鉄塔のそばを過ぎていきます。 笹竹の生い茂る所を過ぎていくと、茶屋分岐から8分ほどで分岐があります。 脇に生えている樹木に括り付けられた標識によると、右手の道は「鎌倉霊園」、 今来た道は「天園の茶屋」となっています。 また標識の支柱に貼り付けられたテープに書き込まれたメモによると、 右手の道は「レイエン」、左手の道は「市民の森」、今来た道は「天園」となっています。 鎌倉霊園へと続く右手の道はまだ歩いたことがないので歩いてみたいとは思いましたが、 今回は左手の尾根道を更に進んでいきました。
右手の道を後日に歩いてみました。 10分ほどで鎌倉霊園の端に降りて行かれました。
(「鎌倉アルプス」, 「鎌倉アルプス」を参照)
U字形に凹んだ道を降っていきます。 程なくして緩やかになった尾根道を進んでいくと、小さな切り通しのような所を過ぎていきます。 杉の木が混じるようになった尾根道を更に進んでいくと、岩壁を切り開いたような所があります。 何か意味があるのか、道の真ん中に大きな岩があったりもします。
切り通しを過ぎて進んでいくと、左手が開けて横浜霊園を見渡せる所があります。 緩やかな尾根道を更に進んでいくと、先ほどの切通しから2分ほどで再び切通しがあります。 岩壁の間を抜けて更に進んでいきます。 鎌倉天園からいっしんどう広場にかけて続くこの尾根道は人気のあるハイキングコースになっていて、 この日も朝早くから多くのハイカーが散策を楽しんでいました。 利用する人も多く、しっかりとした緩やかな道が続いていて、とても歩き易くなっています。
市境広場
切通しを過ぎていくと、左手には県道23号(環状4号)を見下ろすことができる所があります。 笹竹の生い茂る所を過ぎていくと、やがてシダ類の生い茂る坂道になってきます。 少し傾斜の増した坂道を登っていくと市境広場に着きます。 鎌倉天園から28分ほどで到着しました。 広場にはテーブルやベンチが幾つか設置されています。 広場には「円海山周辺の市民の森」と題した大きな案内図があるので参考にしましょう。 同様の案内図は、この先にかけて要所に設置されています。
(右手の道は「相武尾根」, 「朝比奈切通」を参照)
円海山周辺の市民の森案内図
(A)ビートルズトレイル,(B)氷取沢市民の森ルート,(C)氷取沢-いっしんどうルート, (D)光明寺-梅沢山ルート,(E)瀬上市民の森ルート,(F)峯市民の森ルート, (G)六国峠ハイキングコース,(H)金沢市民の森ルートについて、色分けしてルートが示されています。 ルートに沿って点々と設置されている道標には「B1」や「E10」などと場所が記されていて、 案内図との対応が付きやすくなっています。 このマップは横浜市のホームページにも掲載されています。
手前の樹木が少し邪魔をしていますが左手が開けていて、街並みなどを見渡すことができます。 左手の方へ目を移すと、清掃工場の煙突の奥には富士山が頭を覗かせていました。 ここで道が二手に分かれています。 案内図によると、右手に分かれていく道は横浜横須賀道路をくぐって釜利谷西6丁目へ降りていかれますが、 今回は、正面に続く六国峠ハイキングコースの途中から分かれて尾根筋に続くビートルズトレイルを いっしんどう広場へと向っていきます。 この広場は横浜市と鎌倉市の市境になっていて、 この先の尾根道は横浜市の栄区と金沢区の境界になっています。
円海山・大丸山を歩いてみませんか
この一団の緑地帯は横浜市のみどりの七大拠点のひとつに数えられ、 横浜市では貴重なみどりとなっています。 自然の中をのんびりと散策してみましょう。
自然を大切にしよう
・歩行中の喫煙等火災の原因になるようなことは御遠慮下さい。
・小鳥や昆虫等の小動物を大切にしましょう。
・付近の畑に入ったり、樹木を傷つけたりしないで下さい。
・ゴミは持ち帰りましょう。(ゴミは自然の土にかえりません)
・犬はきちんとつないで散歩させて下さい。フンは飼主が始末しましょう。
・風紀を乱したり、他人の迷惑になるようなことはやめましょう。
・バイクなどでは、乗り入れないで下さい。
「横浜市のみどりの七大拠点」とは…
拠点場所主な施設等
こどもの国周辺青葉区,町田市 こどもの国,寺家ふるさと村
三保,新治緑区,旭区 三保市民の森,新治市民の森,よこはま動物園,四季の森公園
川井,矢指旭区,瀬谷区 矢指市民の森,追分市民の森,瀬谷市民の森,程ヶ谷カントリー倶楽部
大池,今井,名瀬旭区,保土ヶ谷区,戸塚区 こども自然公園,南本宿市民の森,横浜カントリークラブ,戸塚カントリー倶楽部
舞岡,野庭戸塚区,港南区,栄区 下永谷市民の森,舞岡ふるさと村,舞岡公園
円海山周辺栄区,金沢区,磯子区
鎌倉市
瀬上市民の森,氷取沢市民の森,金沢市民の森,釜利谷市民の森,峯市民の森,横浜自然観察の森,金沢自然公園,鎌倉アルプス,鎌倉カントリークラブ,鎌倉パブリックゴルフ場
小柴,富岡金沢区 富岡総合公園,米軍小柴石油ターミナル,称名寺市民の森,海の公園
緩やかな尾根道を進んでいくと、1分もしない所から右手へ分かれていく山道があります。 道標の類はありませんが、脇に生えている樹木に 緑色の「大切な自然を火災から守ろう」の立て看板が括り付けられているので目印にしましょう。 このまま尾根道を進んでいってもいいのですが、 この右手の山道を少し登っていくと展望の得られる小ピークがあるので、ちょっと登っていきましょう。
小ピーク (標高148.1m)
傾斜のある坂を登っていくとすぐに緩やかな道になります。 少し登り傾斜が増してくると、尾根道から2分ほどで、四等三角点のある小ピークに着きます。 市境広場から6分ほどで到着しました。 山の名前を示す標識は見当たりませんでしたが、手元の地形図によると標高は148.1mあるようです。 山頂は樹木が切り払われていて日当たりもよく、 右手の方には野島から八景島にかけての展望が広がっていました。 切り倒された樹木の大きな切り株が沢山残っていて、 ベンチ代わりに腰を掛けるのに丁度具合が良くなっていました。 ここで眺めを楽しみながらしばらく休んでいきました。
展望を楽しんだら小ピークの先から降っていきます。 細い道を過ぎて太い樹木の間を降っていくと、1分ほどで先ほどの尾根道に降り立ちます。 右折して「コナラの道17」の標識に従って尾根道を進んでいくと、左手が開けた所があります。 ここからも冠雪した富士山がよく見えていました。
コナラの林
ここでは雑木林をそだてるため、市民ボランティアで林の手入れをしています。
おねがい
・ロープの中に入らないでください。
・草木を無断できずつけたり、もちかえったりしないでください。
 (横浜自然観察の森、雑木林ファンクラブ)
金沢自然公園分岐
「横浜自然観察の森案内図」を過ぎていくと、 森や野鳥などの自然に関するクイズ形式の解説板が点々と設置されるようになります。 この尾根道は横浜自然観察の森の外周路にもなっています。 広くて緩やかな道を進んでいくと、小ピークから尾根道に降り立ってから7分ほどで分岐があります。 角に立つ道標G16によると、右手の道は「金沢自然公園・金沢文庫」、 正面の道は「瀬上市民の森・港南台方面」となっています。 右手の道は金沢文庫へと続く六国峠ハイキングコースで、 いっしんどう広場へは正面の道を進んでいくのですが、 右手の道へ入ったすぐの所から関谷奥見晴台へと登っていけるので、ちょっと立ち寄っていきましょう。
関谷奥見晴台
六国峠ハイキングコースから分かれて左手の山道をひと登りすると、1分もしない内に関谷奥見晴台に着きます。 先ほどの小ピークから10分ほどで到着しました。 先ほどの小ピークよりも広くてよく整備されていて、ベンチも幾つか設置されています。 手元の地形図によると標高150mほどはあるようです。 先ほどの小ピークほどの見晴らしは得られませんが、 横浜ベイブリッジやランドマークタワーも見えていました。
関谷奥見晴台からは道が二手に分かれています。 大きな道標H7によると、右手の道は「金沢自然公園・金沢文庫」、 左手の道は「瀬上市民の森・港南台方面」となっています。 右手は手前にあった金沢自然公園分岐を右手に入っていった道へ降りていく道で、 いっしんどう広場へは左手の道を進んでいきます。 また、正面にも「ひょうたん池・金沢自然公園」への道が谷筋へと降っていますが、 入口には柵がしてあって通行止めになっています。 見晴台の左手の端にも古くなった道標が立っていて、 左手の道は「氷取沢・瀬上市民の森へ」、 正面の谷筋へと降っていく道は「谷道より釜利谷市民の森」となっていました。 道標に従って、関谷奥見晴台の左手から続く幅の広い階段を降っていくと、 すぐに先ほどの尾根道に降り立ちます。 脇には横浜自然観察の森と隣接する(旧)金沢市民の森の案内図がありますが、 廃止になった「金沢市民の森」の文字は消されていて、 関谷奥見晴台から塔ヶ久窪の池(ひょうたん池)へと降っていく道には「通行禁止」と書かれていました。
(写真は尾根道に降りてから振り返って写したものです)
横浜自然観察の森分岐
尾根道を右手へ1分ほど進んでいくと分岐があります。 角に立つ道標によると、左手から合流してくる道は「自然観察センター・上郷森の家」、 正面の道は「円海山・港南台方面」となっています。 大きな「横浜自然観察の森案内図」もあるので参考にしましょう。 ここは道標に従って正面の尾根道を更に進んでいきます。
とってもよいのは写真だけ。 のこしてよいのは足あとだけ。 ゴミはおもちかえりください。
ここからしばらくは左手に柵が続くようになります。 「カシの森保護区」の標識を過ぎていくと、少し降り始めた所から右手へ登っていく階段が分かれていきます。 脇にある道標A10によると、右手の階段は「大丸山・金沢自然公園」、 正面の道は「瀬上市民の森・港南台方面」となっています。 右手の階段を登った所に大丸山があるので、ちょっと往復してきましょう。
大丸山 (標高156.8m)
幅の広い135段の横木(擬木)の階段を登りきると大丸山の頂上に着きます。 関谷奥見晴台から9分ほどで到着しました。 頂上には少し草が伸びている所もあったりしますが、ベンチやテーブルが幾つも設置されていて、 休憩するのにはいい所です。 ここが横浜市の最高峰で、四等三角点も設置されています。 以前来た時に見かけた貧相な標識は撤去されたのか、探してみましたが見当たりませんでした。 その代わりとしてか、京浜急行電鉄が設置した真新しい立派な標識H6が立っていて、 「横浜市最高峰 大丸山 156.8m」となっていました。 これで何とか最高峰としての面目が立とうというものです。 手前の樹木が切り払われたのか、以前来た時よりも見晴らしが良くなっていて、 左手の方には野島から八景島にかけての景色を眺めることができました。 ここからもひょうたん池へと降る道があるのですが、金網柵が立てられていて通行止めになっています。
(金沢市民の森は2011年5月に再開園され、大丸山からひょうたん池へ降る道も公開されました)
展望地
大丸山から元来た階段を降っていきます。 尾根道へと降りて右手へと曲がっていくと、大きな「横浜自然観察の森案内図」の立っている先で、 庄戸5丁目へと降っていく幅の広い階段が左手へと分かれていますが、 道標「港南台方面」に従って、尾根道を更に進んでいきます。 緩やかな尾根道を4分ほど進んでいくと、尾根道の左手にちょっとした展望地があります。 太い樹木を輪切りにしたものがベンチ代わりに幾つか設置されています。 眼下には庄戸の住宅地が広がり、奥の方には富士山がよく見えていました。 「よく見えますけどちょっと霞んでいますね」などと、居合わせたハイカーと話しながら、 富士山をしばらく眺めていました。
ひょうたん池分岐
展望地を過ぎて、広くて歩きやすい尾根道を更に進んでいきます。 植林帯を過ぎていくと、木の板が敷かれていて橋のようになった所があります。 そこを過ぎていき、U字形に抉れた所を降った先に分岐があります。 脇には大きな「円海山周辺の市民の森案内図」があります。 角に立つ道標A9によると、右手の道は「金沢自然公園・ひょうたん池」、 左手の道は「瀬上市民の森・港南台方面」となっています。 ここを右手へ進んでいくと、清戸の広場・ひょうたん池や金沢動物園・金沢自然公園へと続いていますが、 今回は左手に続く尾根道をいっしんどう広場へと向っていきます。
広い尾根道を2分ほど進んでいくと、右手に細い道が分かれていきます。 「進入禁止 こちらは散策路ではありません」となっていて、 電力会社の巡視路の板が下がっていました。 これまで歩いてきた尾根道に比べると狭いものの、山道としてはしっかりとした道だったので、 どんな感じなのかと思って少し歩いてみました。 歩きやすい道がしばらく続いていて、その先は少し降り坂になっているようでした。 どこかへ通じているのか行き止まりなのかは確認せずに引き返してきました。 特に危険な様子はなかったので、いつか機会を得て調べてやろうなどと良からぬ事を考えたりしながら、 尾根道を先へと進んでいきました。
リスを探してみましょう!
この森には1990年頃からタイワンリスが増えています。 もともと南の国から連れてこられたリスで、動物園で飼われていたものが逃げ出して野生化しました。 競争相手や天敵が少ないことや、鎌倉から横浜の市民の森にかけて広大な緑が残っているために、 その数を増やしているのでしょう。
タイワンリス 大きさ約38cm(尾の長さ 約18cm)
ニホンリスよりやや大型。木の芽・果実などを食べる。 鎌倉の寺などでは、餌付けされて人になれたリスを見ることができる。 「カケェッ!カケェッ!」と大声で鳴き、仲間とコミュニケーションをとります。
1分ほどして少し降るようになってくると、左手が開けてきます。 ポツンと生えた木の脇へ登ってみると、鎌倉の街並みや富士山を眺めることができました。 更に1分ほど進んだ先にも富士山が良く見える所がありました。 この尾根道では富士山を眺められる所が幾つもあるようです。 空気が澄んだ日に歩くと、素晴らしい眺めに出会えそうなコースです。
よく見てみよう! エノキの板根
エノキ  高さ25m位になる落葉高木。昔は「一里塚」に植えられた。 ミカン色の実は食べることができる。小鳥もよく食べる。
板根  樹木の根が板状になって地上に出ているもの。 南方系の木の根っこによく見られる状態で円海山ではめずらしい。
4分ほど進んでいくと道標A6の立つ分岐があって「馬の背休憩所」への道が左手へ分かれていきますが、 道標「港南台広場・いっしんどう広場」に従って尾根道を更に進んでいきます。 4分ほど進んでいくと道標A5の立つ分岐があって「漆窪休憩所・瀬上池」への道が左手へ分かれていきますが、 道標「いっしんどう広場・港南台広場」に従って尾根道を更に進んでいきます。 「かながわの美林50選 円海山周辺の森」の標柱を過ぎていくと、 土中に埋められたコンクリート製の管が道の真ん中に浮き出ている道がしばらく続きます。 やがて角の取れた丸い石が敷かれた石畳の登り坂になってきます。 石畳の坂道を登りきると緩やかな尾根道になります。 鎌倉天園からいっしんどう広場へと続くこの尾根道は武蔵国と相模国の国境(くにざかい)になっていて、 たたら師が通った「鉄の道」でもあったようです。
武蔵と相模の国境 鉄の道
この尾根道はその昔、武蔵の国と相模の国の国境の一部で、 「たたら師」(昔、鉄をつくっていた職人たち)が通った道でもありました。
たたら 昔の人は「たたら」という製法をつかい、木炭を混ぜた砂鉄を粘土でできた炉で熱して溶かし、鉄をつくっていました。 円海山のまわりでも古い「たたら」の遺跡がいくつか発見されています。
道ばたの
石仏たち
ハイキングコースを歩いていると石仏たちがあります。 昔の人たちはどんな思いでこの道を歩いていったのでしょう?
道祖神 峠・村境・道ばたで悪疫の侵入を防ぎ、旅人を安全に導く神として古くから信仰されてきました。
馬頭観音 昔は馬は農作業や運送などに欠かせないものでした。 人々は死んだ馬の供養塔を建て馬の安全と成長を祈りました。
庚申塔 中国から伝わった「庚申信仰」は、江戸時代にその地の風習と結びついて広まりました。 信仰の対象として各地に塔が建てられました。
氷取沢分岐
緩やかな尾根道をその先へと進んでいくと分岐があります。 真ん中に立つ大きな道標A4によると、 右手に降っていく道は「おおやと広場・氷取沢市民の森」、 正面の尾根道は「いっしんどう広場・港南台方面」となっています。 この尾根道の右手には氷取沢市民の森が、左手には瀬上市民の森が広がっています。 大きな「円海山周辺の市民の森案内図」も設置されています。 右手には「ガールスカウトの森」というのがあったりもします。 樹木が疎らになって日当たりが良くなっています。 ベンチも設置されていて休憩している人を見かけたりもしますが、特に眺めがいい訳ではありません。
ガールスカウトの森
この森は氷取沢市民の森愛護会と横浜市緑政局のご指導で、ガールスカウト横浜南地区がお世話しております。
セミの一生を知っていますか?
アブラゼミの一生
・成虫が枯れ枝に卵を産みつける
・ふ化した幼虫は地面にもぐり、木の根の汁を吸って大きくなる
・6年後に地面からはい出てくる
・木に登り羽化して成虫になる
・成虫になってから、たった2週間しか生きられません
いっしんどう広場
氷取沢分岐から更に尾根道を進んでいくと、すぐに道標A3の立つ分岐があります。 「大丸広場・瀬上池」への道が左手へ分かれていきますが、 道標「いっしんどう広場・港南台方面」に従って、尾根道をその先へと進んでいきます。 やがて少し登り坂になった道を進んでいき、最後に階段をひと登りすると、 東屋の建ついっしんどう広場に着きます。 大丸山から45分ほど、鎌倉天園から2時間ほどで到着しました。 小広くなった広場にはテーブルやベンチが幾つも設置されていて、休憩していくのにはいい所です。
円海山風致地区
円海山風致地区は、円海山・北鎌倉近郊緑地保全区域を中心とし、 栄・金沢・磯子区の3区に広がる地域です。 市内で最も豊富な自然が残されており、横浜市の緑の七大拠点のひとつです。 峯・氷取沢・釜利谷・瀬上そして金沢の五つの市民の森をはじめ、 金沢自然公園や自然観察センターなどがあり、多くの市民に親しまれています。 又、周辺の住宅地も、この自然景観と調和をはかるため、緑を多く取り入れて、 良好な住環境を形成しています。 この地区においては、建築物・工作物の新築・増改築・色彩変更または土地形質変更、 木竹・土石類の採取等を行なう場合は、事前に横浜市長の許可が必要です。
 (横浜市緑政局緑政課)
自然を大切にしよう
・歩行中の喫煙等火災の原因になるようなことは御遠慮下さい。
・小鳥や昆虫等の小動物を大切にしましょう。
・付近の畑に入ったり、樹木を傷つけたりしないで下さい。
・ゴミは持ち帰りましょう。(ゴミは自然の土にかえりません)
・犬はきちんとつないで散歩させて下さい。フンは飼主が始末しましょう。
・風紀を乱したり、他人の迷惑になるようなことはやめましょう。
・バイクなどでは、乗り入れないで下さい。
 (横浜市)
いっしんどう広場にある東屋の前からは、樹木越しに富士山が頭を覗かせていました。 今回のコースでは富士山が見られる最後のポイントになります。 この日は朝早めに出発したこともあって、お昼にはまだ時間があったのですが、 ここで持参したおにぎりなどを食べながら休憩していきました。 広場には大きな道標A2が立っていて、 その支柱には「円海山・大丸山マップ」が入れられたプラスチック製の箱が括り付けられています。 マップが入っていない時もあるのですが、この時には沢山入れられていたので一枚貰っていきました。 これまでに見かけた「円海山周辺の市民の森案内図」と同様の図になっています。 その図によると、道標A9のある分岐から金沢動物園へと向う道は、 平成19年の3月中旬までは一部が通行止めになっているようでした。 また、「森と人間とのつながり」の解説板もあるので、休憩のついでにちょっと勉強していきましょう。
【森】 森と人間とのつながり
雑木林 雑木林は、昔から薪・炭や肥料を提供する林として人々の生活を支えてきました。 逆に落葉かきや下草刈りや伐採など人が手を入れると陽の当たる地面には多くの植物がはえ、 昆虫をはじめ様々な生き物が集まる豊かな林になりました。
針葉樹林 スギ・ヒノキは、家や道具の材料として盛んに植林されてきました。 円海山にも多くのスギ林やヒノキ林が残っていますが、最近は林業にかかわる人が減って 放置される林が増えています。
常緑広葉樹林 今、円海山には落葉樹や常緑樹などいろいろな種類の木が生えています。 しかし人が手を入れないでいると、いづれは森全体が常緑広葉樹の林に変わっていきます。
森は古くから人間の生活に密接にかかわってきました
「枝を切っては又育つのを待って切る」を繰り返す。 半永久的なエネルギー資源となります。
昔は炭焼き小屋がどこにもありました。 炭は最近では水の浄化にも使われています。
落葉 腐ると自然に良い土になり、家畜の糞とあわせて田畑の肥料をつくったりします。
森林浴をしてみよう
スギやヒノキの林を歩くと良い香りがします。 これは「フィトンチッド」とよばれる殺菌作用のある成分のためで、体にもよいとされています。 思いきり息を吸い込み、森林浴してみましょう。
森と水と土
日本の森林面積は約263,000ku、平均1cmの水がしみこんでいるとしても約25億トンもの水が その土にたくわえられているのです。 30%は蒸発して又雲をつくり、70%は森の柔らかい土に吸収され地下に浸透して、 時間をかけて流れ出ます。
 (横浜市)
円海山 (標高153m)
いっしんどう広場からは道が二手に分かれています。 広場に立つ道標A2によると、左手の道は「港南台方面」、 右手の道は「ふじづか休憩所・氷取沢方面」となっています。 今回は右手の道から峰市民の森を掠めて洋光台へと降っていきます。 広くて歩きやすい道を進んでいって少し登りになってくると、左手には金網柵が続くようになります。 坂道を登って緩やかな道になると、舗装された道に出ます。 そこから左手に戻るようにして続く坂道の先の小高い所が円海山の山頂になります。 先ほど登った大丸山に次いで、横浜市で2番目に高い山になります。 いっしんどう広場から4分ほどの所にある円海山には以前には無線中継所の施設があり、 その周囲には広場がありました。 横浜の街並みや東京湾を見渡せる眺めの素晴らしい所だったのですが、 今ではその施設もなくなり、往時を偲ぶかのように展望台のようなものがひとつだけ残されています。 周りには柵が張り巡らされていて立ち入り禁止になっています。 なんとも残念です。またいつの日にか一般に公開されることを願わずにはいられません。 柵の所には「円海山頂上 海抜153.3m」の標識が括り付けられています。
ふじづか休憩所分岐
円海山から引き返して舗装された道を歩いていきます。 正面に電波塔を眺めながら緩やかに降っていくと、2分ほどで分岐があります。 右手には「NHK円海山FM放送所」の電波塔が立っています。 角に設置された大きな「円海山周辺の市民の森案内図」によると、 正面の尾根に続く土の道は氷取沢市民の森のふじづか休憩所を経て氷取沢バス停へと降っていく道で、 左手へと曲がっていく舗装された道は峯市民の森へと続く道です。 今回はここで尾根道と分かれて左手へと降っていきます。
次第に傾斜の増してくる坂道を降っていくと、右手には石垣が、左手には竹林が続くようになります。 尾根から4分ほど降ってきて竹林が終ると、正面に丈夫そうな柵が現れます。 車止めもあって二重にブロックされています。 何もそんなに強力にブロックしなくてもいいのにと思ったりもします。 人が通り抜けられるほどの幅で柵の左手が開いているので、そこから抜けていきます。 振り返ってみると、柵には「私道につき部外車両進入禁止」の看板が付けられていました。 柵を抜けた所で道が二手に分かれています。 右手には「円海山清浄園」と刻まれた大きな石があります。 右手の道の先には護念寺があるので、ちょっと立ち寄っていきましょう。
護念寺
柵の先のT字路を右折していくと、すぐに十字路があります。 庭風に綺麗に整備された道を正面へと降っていくと小綺麗な厠があります。 そこを過ぎて竹林の脇に続く坂道を緩やかに登っていくと、「円海山」という山号を持つ護念寺があります。 いっしんどう広場から17分ほどで到着しました。 どこかの家の法要が行われていたようで、本堂の中からはお経をあげる声が聞こえていました。 本堂の左手にも大きな建物があり、右手の道を少し登った所には鐘楼があります。 護念寺の前には立派な竹林が続いていて、竹林に沿って本堂の先の方へと続く道を進んでいくと、 ランドマークタワーもよく見える眺めのいい所に墓地が広がっています。
解説板によると、円海山は「十国見」とか「八州見」とも呼ばれる眺めの素晴らしい所ですが、 現在では周囲を柵で囲まれて立ち入り禁止になっていて、誠に残念な状況にあります。
円海山
「新編武蔵風土記稿」に、 「長野山 村内南方にあり 土俗に圓海山と呼ぶ群中第一の高山にて眺望殊に類なし 相州鎌倉山眼前にあたり 四方の村々を足下に見下し 東は海面渺茫として房総の諸山を望み 遠くは伊豆箱根富士大山筑波日光浅間等を始めとして都て十ヶ国の山々を一望す 故に土人十国見と称し 或は八州見とも呼ぶ −中略− 山の半腹に圓海山清浄院建てり 此寺草創の後はいつとなし山号圓海山を以て山の総称とし 今却て長野山と呼ぶ人稀なり」とある。 山の俗称となった山号を持つ圓海山清浄院護念寺は、宝暦2年(1752)、この地に近い阿弥陀寺の奥の院として、 浄誉円海上人を開山、当初の地頭星合治兵衛具久が土地を寄付し開基となり建てられた。 第五世萬随和尚(嘉永6年寂、住職45年)が夢想に拝授した灸を施してより、 円海山護念寺の名が広まり、「峯の灸」で知られ、萬随和尚の代には日々千余人に達するに至ったという。
標高153.3m、氷取沢市民の森は円海山を頂点とした馬蹄型の森で、 金沢・瀬上市民の森と接し、釜利谷・峯市民の森も近くにある。
 (横浜市教育委員会文化財課、横浜国際観光協会)
護念寺から先ほどの柵のある手前の十字路まで引き返して、右手へと曲がっていきます。 「峯の灸入口」の看板が括り付けられた大きな石柱の脇を過ぎていくと、 民家の前から左手へと山道が続いています。 小さな車止めの支柱を過ぎて、笹竹の生い茂る坂道に続く石段を降っていきます。 笹竹がかなり生い茂っていて今では通る人も少ないようですが、道はしっかりと続いています。 護念寺への参道だったのでしょうか、 その昔には多くの人が利用した道だったことを想わせる雰囲気も感じられます。 やがて石段から土の道へと変わっていくと、民家の所から3分ほどで、 ビニールハウスなどがある高台の畑地の脇に出ます。 小さな車止めの支柱を過ぎた所で山道が右手へと分かれていますが、 車止めの支柱には、右手の道は「行き止まり(畑)」、今降ってきた道は 「円海山、登って右、鉄の門右入る(いっしんどう広場まで15分)」 の文字が書き込まれていました。 ここは正面に続く舗装された坂道を降っていきます。
厳禁
一、鳥獣の捕獲
一、草木の採取
一、土砂の採掘
十字路
右手に飼料加工所を見ながら傾斜の急な坂道を降っていきます。 畑の脇に出てから3分ほど降っていくと、舗装道路の十字路に降り立ちます。 右手の上の方には横浜横須賀道路が通っていて、その高架下には峰バス停があります。 磯子駅(JR根岸線)までの便が1時間に1本程度あります。 十字路の角には「円海山ふれあいの小径(コース)」の石標が立っていて、 右手の道は「峰・せせらぎ遊歩道」、今降ってきた道は「護念寺」となっていますが、 ここは正面の道を進んでいきます。
分岐
せせらぎに架かる小さな橋を過ぎていくと、右手にある横浜横須賀道路の下に階段付きの坂道が続いています。 その坂道を登って道路の向こう側に出て、左手に続く坂道を更に登っていくと道路の脇に出ます。 金網沿いの坂道を更に登っていくと分岐があります。 正面には鳥居が見えていますが、右手のすぐ先には阿弥陀寺があるので、まず立ち寄っていきましょう。
阿弥陀寺
「浄土宗阿弥陀寺」と刻まれた石柱の門から、民家風の建物(庫裡?)の庭のような所へと入っていくと本堂があります。 護念寺から15分ほどで到着しました。 歴史のありそうなお寺でしたが、由緒書きは見かけませんでした。 先ほどの護念寺の由緒書きにある「阿弥陀寺」というのはこの寺のことなのでしょうか。 参道は左手から続いているようで、山門は左手の方にありました。 山門をくぐって参道を降っていくと、道路に降り立つ所の左右に石仏が立っていました。 その片方の仏像は赤子を抱えた姿をしていましたが、この阿弥陀寺の由緒と何か関係があるのでしょうか。
磯子区ホームページによると、本尊は阿弥陀三尊とのことです。 中尊の阿弥陀像は室町時代に戦で行方不明になったが、数十年後に農夫の鍬の先に当たって見つかり、 畑から掘り出した時には左の肩先に鍬の痕が残っていて「鍬形の本尊」と呼ばれているようです。
峰白山神社
道路に降りて左手へと坂道を登っていくと、すぐに先ほどの分岐まで戻ってきます。 右手にある鳥居をくぐってその先の坂道を登っていくと峰白山神社があります。 由緒書きのようなものは見かけませんでした。 社殿の左右には小さな祠が建っています。 左手の祠には「大地神」、右手の祠には「御嶽大神」と刻まれた小さな石の祠が中に安置されていました。
鳥居まで引き返して右手へと曲がっていくと、横浜横須賀道路に架かる峰の橋があります。 その橋を見送ってその先へと進んでいくと、すぐの所にT字路があります。 そこを右折して住宅地の中を降っていきます。 左手へ降っていく坂道を分けて更に進んでいくと、正面にこんもりとした森が見えてきます。 森の左手を掠めて進んでいくと、道の真ん中に大きな樹木が生えていて、川に浮かぶ島状になっていました。 その部分を回避するようにして道路が左右へ分かれていきます。 道路を通すだけなら伐採してしまいたいところなのでしょが、 何か謂れのある場所のようで、庚申塔やお地蔵さんなどが沢山立っていました。
更に進んでいくと、小文字のX字の形をした分岐がありますが、左手へと続く坂道を降っていきます。 1分ほど降っていくと、カーブミラーの立つT字路があります。 ここを左折して50mほど進んでいくと再びT字路があります。 T字路を右折して洋光台六丁目公園に沿って坂道を降り、 公園の先のY字路を鋭角に左折してすぐに右折すると、環状3号洋光台6丁目交差点に出ます。
洋光台(ようこうだい)駅
交差点の信号を渡って、正面に続く広い道路を真っ直ぐに進んでいきます。 緩やかに降って右手にある洋光台南公園を過ぎていくと、やがて登り坂になってきます。 坂を登りきってその先へと降っていくと、右手のバスターミナルの奥に洋光台駅(JR根岸線)があります。 峰白山神社から25分ほどで到着しました。