醍醐丸
散策:2006年10月下旬
【低山ハイク】 醍醐丸
概 要 醍醐丸は東京都と神奈川県の都県境に聳える山で、和田峠から生藤山へと続く山稜にあります。 山頂の北側が開けていて大岳山方面を望むことができます。 今回は笹平からヨメトリ坂を経て市道山へ登り、更に吊尾根から醍醐丸へと向っていきます。 醍醐丸からは生藤山へと続く尾根筋から和田へと降っていきます。
起 点 檜原村 笹平バス停
終 点 藤野町 和田バス停
ルート 笹平バス停…登山口…ヨメトリ坂…臼杵山分岐…市道山…鳥切場分岐…吊尾根…醍醐分岐…十字路…734m峰…山道分岐…744m峰…水場分岐…小ピーク…醍醐丸…X字路…巻き道合流…大ゾウリ山…和田分岐…展望地…一軒屋…柏木沢…柏木ダム…和田地区…和田バス停
所要時間 4時間50分
歩いて... 吊尾根は歩き始めは細い道ですがすぐにはっきりとした尾根道になってきます。 それほどの急坂もなくて静かな散策を楽しめます。 今回は生憎の曇り勝ちの空模様だったため、醍醐丸からの眺めは遠くの方が霞んでいました。 生藤山へと続く尾根筋から降っていくと、雰囲気のいい柏木沢沿いの道が続いていました。
関連メモ 富士見のみち
コース紹介
笹平(ささだいら)バス停
武蔵五日市駅(JR五日市線)から、[五10][五滝10][五里10]数馬行きバスにて30分、 便は少ないので事前に確認しておきましょう。
 土曜 6:00 6:26 7:40 9:00 11:59...
 日曜 7:05 9:00 10:19...
四つ手前の本宿役場前バス停までなら1時間に2本程度の便があります。 [五12]小岩行きバス、[五14]払沢の滝入口行きバス,または,[五18][五里18]藤倉行きバスにて22分、 本宿役場前バス停から笹平バス停までは徒歩で40分ほどです。
バス停の手前から、左手の前方と後方へ降っていく道が分かれています。 角に立つ道標「市道山・臼杵山」が、左前方へと降っていく道を指しています。 道標に従ってバス停の手前から左前方へと緩やかに2分ほど降っていくと、 南秋川に架かる笹平橋があります。 川を流れる清流を眺めながら橋を渡って、その先へと続く緩やかな道を進んでいきます。
ヤマメ禁漁
10月1日より翌年2月末まで、一切の漁業を禁じます。
 (秋川漁業協同組合)
山火事注意 火の用心!
たばこ・たき火は確実に消そう。
 (檜原村)
山火事防止
たばこの吸がらは必ず消しましょう。 たき火のあと始末は完全にしましょう。
 (東京秋川ロータリークラブ、秋川消防署)
左手に沿って続く小坂志川を流れる水音などを聞きながら進んでいきます。 民家を過ぎ道標「市道山」を過ぎていくと、笹平橋から7分ほどで川向こうに建物が見えてきます。 そこへと渡っていく大野橋も架かっていますが、脇に立つ道標「市道山」が正面の道を指しています。 手元の地形図によると、どうもこの辺りから市道山へ登る山道へと続いているようなのです。 ここから橋を渡っていこうかとも思ったのですが、 今回は道標に従って、ここから始まる小坂志林道をその先へと進んでいきました。 舗装されているのはここまでで、これからは土の道になります。
檜原村多摩森林整備・林業振興推進地区 東部推進地区
この森林は、木材生産及び水源かん養・国土保全・保健休養等の機能を最大限に発揮させるために、 森林所有者、森林組合、村が一体となって森林の手入れを共同で行う推進地区を認定し、 間伐等の森林整備を計画的に進める事業です。
 (檜原村)
通行者注意
これから先は小坂志林道です。 林業用道路のため一般の車両の通行はご遠慮願います。
1.道幅が狭く急カーブが多い。
2.路肩が軟弱なところが多い。
3.路面の凸凹が多く、冬は凍る。
4.傾斜が急で、落石崩土が多い。
5.車の交換場所が少ない。
 (檜原村)
登山口
小坂志林道を小坂志川沿いに3分ほど進んでいくと、小さな沢に架かる小坂志橋があります。 橋とは云っても、道路とほとんど区別がつかないような感じになっています。 その橋を渡った所に立つ電柱の脇から小坂志川へと降っていく階段があります。 角には道標が立っていて、左手へと降っていく階段は「市道山・臼杵山」、 今歩いてきた道は「笹平バス停(1km)」となっています。 ここが市道山へと登っていく山道の始まりになります。 丸太で組まれた階段を降っていきます。 前日に雨でも降ったのか表面が少し濡れていて、登山靴を履いているととても滑りやすくなっていました。 歩き難い思いをしながら、手摺につかまってゆっくりと一歩一歩慎重に降っていきます。 小坂志川に架かる名も無い木橋を渡って、正面の斜面に続く山道を登っていきます。
野鳥の密猟は犯罪です
野鳥は環境大臣又は都知事の許可がなくては捕ることも飼うこともできません。 これに違反すると罰金刑、懲役刑など厳重に処罰されます。 現在パトロールを実施しています。 違反者を目撃された方は下記へご連絡下さい。
 (東京都多摩環境事務所自然環境課鳥獣保護係)
たばこ・たき火はよく消そう!
山火事注意
 (東京都、森林国営保険)
橋を渡るとすぐ左手に「多磨学院 奥多摩第一倉庫」の札の架かる建物があります。 その建物を掠めて、正面の植林帯に続くいきなりの急斜面を登っていきます。 登り始めは細い道なので、この道で合っているのかと不安になったりもします。 小さな木が林床にびっしりと生えていて、真夏だとかなり鬱陶しい思いをしそうです。 次第に林床の木が少なくなってくる急坂を10分ほど登っていくと、 傾斜も緩やかになり道もしっかりとしてきます。 更にその先へと登っていくと尾根筋になってきます。 左手には植林帯、右手には雑木林が続くようになります。
蜘蛛の巣が張っていて煩わしい思いをするとの事前情報を得ていたのですが、 この時には顔にかかるような蜘蛛の巣はありませんでした。 笹平バス停で幾組かのグループも一緒に降りて私の先へ歩いていったので、 その人達もこの道を登ったとすると、彼等が露払いの役割を果たしてくれた為だろうかなどと思ったりもします。
ヨメトリ坂
緩やかな尾根筋も1分ほどで終わって少し傾斜が増してくると、道端には笹竹が生えるようになります。 樹木の名前を記した小さな板切れが幹に括り付けられていたりもします。 登山道として認められたルートということのように思えて、何だか安心したりもします。 市道山へと続くこの尾根道は「ヨメトリ坂」と呼ばれているようです。 左右は樹木が育っていて展望のない道が続きます。 樹間から僅かに山並みを望むことができる程度で、淡々と尾根道を登っていきます。 登山口から20分ほど登って植林帯の林床が広がってくると、檜原村の設置した道標が立っていました。 この先の道は「市道山」、これまで登ってきた道は「笹平バス停」となっていました。
ヨメトリ坂…
養蚕作業が忙しい季節になると八王子方面から檜原村に応援の依頼がきて、 村の若者たちはこの坂を越えて出稼ぎへ行ったのだそうです。 この出稼ぎは若い男女が自由に交際できる場にもなっていて、 結婚にまで辿りつくこともあったようです。 そんなことから「ヨメトリ坂」と呼ばれるようになったということのようで、 嫁入り行列がこの山道を越えていったという事ではないようです。
アップダウンを繰り返しながら、植林帯と雑木林を分ける尾根筋を登っていきます。 松かモミの木でしょうか、所々には大木が生えていたりもします。 尾根の上を行ったり尾根の少し下を行ったりしながら道が続いています。 道標の立つ所から12分ほど登っていくと、大きな倒木が道を塞いでいる所がありました。 下をくぐっては行けないし、上を跨いでも行けそうにありません。 どうしたものかと考えていると、左手の高みへ登って迂回する道ができていました。 道が出来るほどの長い間、倒れたままでここにあるということなのでしょうか。
たき火・たばこに注意
 (森林国営保険)
鞍部を過ぎてアップダウンを繰り返しながら更に登っていきます。 ピークが現れる度に「もう頂上か」との淡い期待を何度も裏切られながらも、 幾つもの小ピークを越えていきます。 倒木のあった所から25分ほど登っていくと、小さな木が生い茂るようになります。 樹間から見える山並みを眺めながら茂みを抜けていくと、林床には背の低い笹竹が生えるようになります。
臼杵山分岐
笹竹の生い茂る道を5分ほど登っていくと、臼杵山から市道山へと続く縦走路に出ます。 麓の登山口から1時間10分ほどで到着しました。 正面に立つ道標によると、左手の道は「臼杵山80分」、右手の道は「市道山頂」、 今登ってきた道は「笹平60分」となっています。 道標に従って、右手へと続く緩やかな尾根道を進んでいきます。
右手には植林帯、左手には雑木林が続く尾根道を進んでいきます。 浅い鞍部を過ぎて登り返していくと、角張った岩場が現れます。 その先には尖ったピークが見えています。 これが市道山の山頂になります。
市道山 (標高795m)
足の置場に注意しながら岩場を登っていくと、すぐに市道山の山頂に着きます。 縦走路に出た所から3分ほど、麓の登山口から1時間15分ほどで到着しました。 山頂には「標高795.1m」「市道山」「東京都」と書かれた三本組の標柱が立っています。 手元の地形図によると三角点も設置されているようですが、この時には見かけませんでした。 以前には石製の立派な三角点があったが撤去されたとの話もあるようです。 狭い山頂の周りは樹木で囲まれていて展望は得られません。 お昼までにはまだ時間があったので、少し休憩してから先へと進んでいきました。
市道山の山頂に立つ道標によると、今登ってきた道は「荷田子・臼杵山2.3km」、 その先へと降っていく急坂は「刈寄山5.1km・鳥切場3.4km」となっています。 坂道を降り始めると、すぐに細い山道が左手の急斜面へと降っていきます。 角には「千ヶ沢経て盆堀に至る」と記した道標が立っていました。 手元の地形図にある破線の道のようです。 歩き始めははっきりとしているようにみえても、その先へ降っていくと荒れているとのことです。 今回はその道は見送って、正面に続く尾根筋を降っていきました。
鳥切場分岐
程なくして急坂が終って緩やかな尾根の背を進むようになると、市道山から3分ほどで分岐があります。 角に立つ道標によると、右手へ分かれていく道は「和田峠4.5km、陣馬山5.2km」、 正面の尾根道は「鳥切場3.3km、刈寄山5.0km」、今降ってきた道は「臼杵山2.4km、市道山0.1km」となっています。 また「市道山分岐 775米 日本山岳耐久レース11.7km地点」の標柱も立っていました。 正面の尾根道は峰見通りから鳥切場を経て刈寄山へと続いていますが、 今回は道標「和田峠・陣馬山」に従って、ここから右手へ分かれていく道へと入っていきます。
集う森 声かけ合って 火の始末
 (森林国営保険、東京都、東京消防庁)
吊尾根
耐久レースの標柱のそばの樹木に括り付けられた「和田峠←」の板切れの指す道を進んでいきます。 歩き始めは斜面を横切るようにして続く細い道で、少し崩壊しかけた感じになっている箇所もあったりします。 角張った岩が剥き出しになった所もあって歩き難い思いをしたりしますが、 そんな道も3分ほどで終わりになります。 植林帯を掠めていくと、しっかりとした歩きやすい尾根道になってきます。 小さなアップダウンを繰り返しながら、全体的には降り基調の道が続きます。 峰見通りから醍醐丸へと続くこの尾根は「吊尾根」と呼ばれているようです。
醍醐分岐
歩きやすい尾根道を降っていくと、鳥切場分岐から15分ほどで、左斜面へと降っていく道が分かれていきます。 角に立つ道標によると、 左手へ降っていく急傾斜の道は「至 醍醐(2.2km)を経て関場(バス停)(5.5km)」となっていて、 「20分→林道」というコメントも添えられていました。 また正面の道は「至 篠窪峠(2.9km)・和田峠(4.0km)・陣馬山(4.7km)」、 今降ってきた道は「至 市歩地(0.5km)・市道山(0.7km)」となってました。 所要時間や距離などから考えると、 この左手の道を降っていくと「ににく沢林道」から醍醐川沿いへと降りていけるようです。 今回は左手の道は見送って正面の尾根道を進んでいきました。
以前に「ににく沢林道」の途中から分かれる山道を経て吊尾根へ登り、そこから市道山を目指そうとしましたが、 山道への分岐点が見つけられずに諦めたのでした。 確かめた訳ではありませんが、「ににく沢林道」から分かれる山道を登ってくるとここへ着くものと思われます。
十字路
雑木林の尾根道を登っていくと、やがて尾根の右斜面を進むようになります。 雑木林の斜面を横切って最後に少し登って大きな樹木の間を抜けていくと、 醍醐分岐から5分ほどで植林帯の中の尾根に出ます。 真ん中に道標が立っていて、正面の道は「至 篠窪峠(2.7km)・和田峠(3.8km)・陣馬山(4.6km)」、 今歩いてきた道は「至 市歩地(0.7km)・市道山(0.9km)」、左右に延びる尾根道は「山道」となっていました。 ここは十字路になっていて、左右に続く尾根の先が少し高くなっていて、ちょっとした鞍部になっています。 右手の先の方にある高みは、手元の地形図にある717m峰のように思われます。 左右の道は「山道」となっていますが、これまで歩いてきた道よりも広くて立派な道になっていました。 試しに左右の高みへと行ってみると、その先は草木が生い茂っていて道がはっきりとはしなくなっていました。 やはり「山道」のようでした。 ここは道標に従って、鞍部を越えて正面の植林帯へと続く道を進んでいきます。
734m峰
植林帯の斜面を横切っていくと、植林帯と雑木林を分ける尾根を進むようになります。 やがて植林帯が遠退いて雑木林の尾根になってきます。 草木の生い茂る所を過ぎていくと、緩やかで歩きやすい道がしばらく続くようになります。 少し登るようになると、地形図にある「734m峰」と思われる高みを越えていきます。
山道分岐
やがて植林帯の中を緩やかに降るようになります。 先ほどの十字路から15分ほど進んで浅い鞍部に着くと、左手へと道が分かれていきます。 角に立つ道標によると、正面の道は「至 篠窪峠(2.0km)・和田峠(3.1km)・陣馬山(3.8km)」、 今歩いてきた道は「至 市歩地(1.4km)・市道山(1.6km)」、左手の道は「至 醍醐(山道)」となっていました。 ここからも醍醐林道へと降っていけるようでしたが、「山道」となっているところをみると、 先ほどの醍醐分岐からの道よりも歩かれてはいない道なのかも知れません。
744m峰
醍醐への山道分岐を見送って更に尾根道を進んでいきます。 少し降ってから軽く登り返して植林帯から雑木林へと変わってくると、 先ほどの山道分岐から8分ほどで、地形図にある「744m峰」と思われる高みに着きます。 特に見晴らしがいい訳でもないので、そのまま高みを越えてその先へと緩やかに降っていきます。
水場分岐
雑木林の中を降って鞍部に着いて、その先へと続く緩やかな尾根道を進んでいきます。 744m峰と思われる高みから7分ほど進んでいくと分岐があります。 ここは十字路になっていて、角に立つ道標によると、 左手へ降っていく道は「至 醍醐(3.0km)を経て関場(バス停)(6.0km)」、 右手の道は「至 水場(危険)(0.2km)」、 正面の道は「至 篠窪峠(1.3km)・和田峠(2.3km)・陣馬山(3.0km)」、 今歩いてきた道は「至 市歩地(2.2km)・市道山(2.4km)」となっています。 ここからも醍醐林道へと降っていけるようですが、このまま正面の尾根道を進んでいきます。
水源かん養保安林
この林で立木の伐採・その他土地の形質を変える行為は知事の許可をうけなければできません。
 (東京都西多摩経済事務所)
水場分岐を過ぎて登り坂になった雑木林の尾根道を進んでいきます。 緩やかな高みを越えていくと、水場分岐から4分ほどで左手に植林帯が続くようになります。 正面の樹間から見える高いピークが目指す醍醐丸なのかと思いながらも、 植林帯と雑木林を分ける尾根道を更に登っていきます。 「日本山岳耐久レース15km地点」の標識と一体になった「←醍醐丸・市道山→」の道標を過ぎて、 次第に傾斜の増してくる坂道を登っていきます。 何度も立ち止まって呼吸を整えながらゆっくりと登っていきます。
山も木も 地球も泣きます 森林火災
山火事注意
 (森林国営保険、東京都、東京消防庁)
小ピーク
急坂が終わって緩やかになった尾根道を進んでいくと、先ほどの水場分岐から17分ほどで小高いピークに着きます。 手元の地形図によると標高850mほどはあるようです。 「保安林」の黄色い標識にマジックで「だいご丸!!」と書き込まれていました。 また「←陣馬山、市道山・今熊山→」の道標が木の枝に括り付けられていて、 その真ん中にも「だいご丸」の文字がありました。 ここが醍醐丸なのでしょうか。 以前に関東ふれあいの道で歩いた時の記憶とは随分と違っています。 辺りを見回していると、この先の方にも何やら高みが見えたので行ってみました。
浅い鞍部を過ぎて登り返していくと、2分ほどでもうひとつの小ピークに着きました。 こちらと同じほどの高さがあるようでした。 そこには「自然環境保全地域」の看板が設置されているだけで、 「だいご丸」らしい書き込みは見られませんでした。 更にその先の方にはもう少し高そうなピークが見えていたので、そこまで行ってみることにしました。
自然環境保全地域 特別地区
この附近は保全地域に指定されています。 動植物の保護と自然環境の保全にご協力ください。
 (東京都)
醍醐丸 (標高867m)
少し降って鞍部に着いてから登り返していくと、二つ目の小ピークから4分ほどで醍醐丸に着きました。 市道山から1時間30分ほどで到着しました。 ベンチが三つと、「桧原南部都自然環境保全地域」の看板が立っていました。 また、脇の樹木の幹には「八王子市最高峰 醍醐丸 867m」と書かれた板切れが括り付けてありました。 関東ふれあいの道の道標も立っていて、その支柱には「醍醐丸」と書かれていました。 どうやらここが本当の醍醐丸になるようですが、先ほどの小ピークにあった書き込みは一体何だったのでしょう。 それほど高さが違わず近い所にもあるので、 二つの小ピークとこの醍醐丸を合わせた全体が「醍醐丸」ということなのでしょうか。
桧原南部都自然環境保全地域
この地域は、自然林へ移り変りつつある雑木林が、まとまって残っています。 植物相豊かなこの林は、多くの野生鳥獣の良好な生息地となっています。 この貴重な自然林を将来の世代に引継ぐため、東京都は、土地所有者の御協力を得て、 この地域を保全地域に指定しました。
保全地域は、身近な自然を保護して私達の生活をより豊かにするためのものです。 ハイカーの皆さん!次のことを守りましょう。
・ゴミを捨てない。落ちていたら拾いましょう。
・たき火やたばこの投げ捨てをしない。山火事防止に御協力下さい。
・自然のなかの小さな生命を大切にしましょう。
 (東京都、多摩環境保全事務所自然保護課)
醍醐丸は和田峠から生藤山へと続く尾根筋にあって、 東京都八王子市と檜原村と神奈川県藤野町の三市町村の境界になっています。 関東ふれあいの道「富士見のみち」の一部にもなっていて、 人気のあるハイキングコース上に位置しています。 醍醐丸の山頂は北側が開けていて展望が得られます。 今回のコースでは展望の得られる数少ない所になります。 奥多摩の大岳山方面なのでしょうか、稜線が続いているのが見渡せましたが、 生憎の曇り勝ちの空模様とあって、遠くの方は霞んでいました。 お昼を少し回っていたので、景色を眺めながらここで昼食タイムにしました。
お腹も満ちて疲れも癒えたところで、醍醐丸から下山していきます。 関東ふれあいの道の道標によると、左手の道は「和田峠1.6km、陣馬高源下バス停5.3km」、 右手の道は「生藤山3.4km、三国山3.6km」、これまで登ってきた道は「市道山3.0km」となっています。 和田峠へ降ってから陣馬山へ登っていこうかとも考えていたのですが、 生憎の曇り勝ちの天候のため見晴らしはあまり期待できそうにもなかったので、 今回は生藤山へと続く尾根筋から和田地区へと降っていくことにしました。 背の低い笹の生い茂る尾根道を右手へと進んでいきます。
ひろげよう 森への感謝と 防火の輪
山火事注意
 (森林国営保険、東京都、東京消防庁)
X字路
軽い起伏のある尾根道を1分ほど進んで笹が途切れると、少し降るようになります。 鞍部に着いて軽く登り返して小さな高みを越えていくと、横木の降り階段が始まります。 急な階段を2分ほどで降り切ると分岐があります。 角に立つ道標によると、左手から合流する道は「和田峠(まき道)1.8km」、 正面の道は「生藤山3.1km、三国山3.3km」となっています。 左手からの道は、和田峠から醍醐丸へと登る途中にある醍醐峠から醍醐丸を巻いてきた道だと思われます。 左手からの道を合わせた正面すぐの所で道が二手に分かれています。 二つの分岐が続けてあって、全体ではX字のような形になっています。 先の方にある道標によると、左手の道は「生藤山(まき道)」、 正面に続く横木の急階段は「生藤山3.1km、三国山3.3km」となっています。 和田地区へ降るだけなら巻いていってもいいのですが、今回はまだ時間に余裕があったので、 正面に続く急傾斜の横木の階段を登っていきました。
分岐点に生えている大きなクヌギの袂には丸い石が立て掛けてありました。 長年の風雨に晒されて擦れてしまったのか、文字などは特に見受けられませんでしたが、 山の神を祀ったものなのでしょうか。
岩がゴロゴロした急坂に続く横木の階段を3分ほどで登り切ると、 痩せ気味の尾根を軽くアップダウンを繰り返しながら進むようになります。 尾根の両側には樹木が生い茂っていて、樹間から僅かに山並みが見える程度です。 岩がゴロゴロした所を過ぎて、歩きやすくなった尾根道をその先へと進んでいきます。
巻き道合流
やがて開けた斜面をジグザグに降っていって鞍部に着くと、 先ほどのX字路から巻いてきた道が左手から合流してきます。 道標によると、左手から合流してくる道は「和田峠(まき道)2.3km」、 正面の道は「生藤山2.7km、三国山2.9km」となっています。 鞍部から正面へ続く尾根を登っていってちょっとしたピークに着くと、道端に関東ふれあいの道の里程標があります。 正面の道は「上川苔8.7km」、これまで歩いてきた道は「陣馬高原下6.0km」となっています。 この関東ふれあいの道「富士見のみち」は、 陣馬高原下バス停から和田峠・醍醐丸・茅丸・生藤山・三国山・熊倉山・浅間峠などを経て、 上川乗バス停へと降っていくコースになっています。
大ゾウリ山 (標高837m)
里程標のある高みを越えて緩やかに降っていきます。 浅い鞍部に着いて登り気味に続く尾根道をその先へと進んでいきます。 やがて左手に植林帯が現れるとピークに着きます。 以前に歩いた時には、付近の樹木に「大ゾウリ山」と書かれた板切れが括り付けられていました。 今回は残念ながら見落としてしまいましたが、 この辺りが地形図の837m峰にあたる「大ゾウリ山」だと思われます。 醍醐丸から25分ほどで到着しました。 周囲は樹木に囲まれていて展望は得られません。
和田分岐
大ゾウリ山から少し降っていくと、緩やかな尾根道が続くようになります。 4分ほど進んでいくと、大きな樹木の生えた所に分岐があります。 醍醐丸から30分ほどで到着しました。 角に立つ道標によると、左手に戻るようにして降っていく道は「和田バス停1.8km、藤野駅8.0km」、 正面の尾根道は「生藤山2.3km、三国山2.5km」となっています。 上川乗バス停へと続く「富士見のみち」は尾根道をこの先へと更に進んでいくのですが、 今回はここで尾根道から分かれて、左手に続く道を和田バス停へと降っていきます。
山の神
道標のすぐ先の木の袂には、「山の神」と刻まれた石と「奥山の神」と刻まれた石があります。 3年ほど前にここを通りかかった時には文字は明瞭だったのですが、 今回はかなり擦れてしまって読みづらくなっていました。
展望地
疎らな雑木林の斜面をジグザグに折れ曲がりながら降っていきます。 曲がり角の要所には道標「和田」が設置されていて分かりやすくなっています。 3分ほど降っていくと植林帯へと入っていきます。 植林帯の中を大きくジグザグに折れ曲がりながら更に降っていくと、 尾根から10分ほどで砕石がごろごろした所に着きます。 左手が開けていて山並みを見渡すことができました。 よくは分かりませんが、陣馬山から延びる一ノ尾根でしょうか。 深い谷間の底には民家も見えていました。
一軒屋
眺めの楽しんだらその先に続く植林帯を降っていきます。 やがて竹が混じるようになると雑木林へと変わってきます。 沢でもあるのでしょうか、下の方からは水音が聞こえてくるようになります。 正面が少し開けた所まできて左手へと降っていくと、 尾根から20分ほどで、右手の方に民家が一軒建っていました。 その前の谷筋の斜面には茶畑が続いていました。 こんな山の上で暮らしておられるのでしょうか。 それとも農作業の関係で一時的に利用されるだけなのでしょうか、 この時には表は雨戸で閉ざされていました。 民家への分岐を2度ほど見送って、道標「和田」に従って降っていきます。 この辺りから道幅も少し広くなって歩きやすくなってきます。
民家を過ぎて植林帯を左手の方へと降っていくと、程なくして沢の脇に降り立ちます。 先ほどから聞こえていた水音は、この沢を流れる水の音だったようです。 流れから管が引かれていて、その先から水が勢い良く流れ出ていました。 そばには民家もあることだし飲めるのだろうと思って、手で受けて飲んでみました。 冷たくて美味しい水でした。 暑い夏場だと火照った顔などを洗うと気持ち良さそうです。
柏木沢
道標「和田」に従って右折して、沢の右側に沿って続く緩やかな道を降っていきます。 この先の方にあった看板によると、この沢は「柏木沢」というようです。 所々には小さな滝のようになっている所もあって、谷間に木霊する心地よい水音をたてていました。 雰囲気のいい道が続き、山を歩いてきた疲れが癒されるようです。 右手から合流してくる細い沢を渡って更に降っていきます。 次第に幅が広がってくる沢沿いの道を緩やかに降っていくと、 沢筋に降り立ってから8分ほどで木橋を渡って、柏木沢の左手を降るようになります。
沢の向かい側の斜面に続く茶畑などを眺めながら降っていくと、 木橋を過ぎて5分ほどで少し開けた所に出ます。 右手に架かる鉄板製の橋の上の方には砂防ダムが見えていました。 ここから左手へと曲がって、更に幅が広がった道を柏木沢沿いに緩やかに降っていきます。
柏木ダム
広くなった道を2分ほど進んでいくと柏木ダムがあります。 幅33m、高さ10.5mあるのだそうです。 尾根から40分ほどで降りて来られました。 最初は細い流れだった柏木沢も、この辺りまでくると幅もかなり広がってきます。 これで山道は終わって、ここから先は舗装された道になります。
砂防指定地 柏木沢
この土地の区域内において、宅地造成・家屋の新築・土採取等の行為をする場合は、 神奈川県知事の許可が必要ですから、津久井土木事務所にご相談下さい。
 (津久井土木事務所)
柏木ダムを過ぎて降っていくと民家が点在するようになります。 小さな砂防ダムを2つほど過ぎていくと、柏木沢に架かる橋があります。 橋を渡って左手へと曲がって、次第に民家が増えてくる柏木沢沿いを更に降っていきます。 柏木ダムから4分ほどで沢井川に架かる橋を渡ると、より広い舗装道路に出ます。 橋を渡った所に道標が立っていて、左手の道は「和田峠」、右手の道は「藤野駅」、 いま降ってきた道は「生藤山・醍醐丸」となっています。 左手の道は醍醐峠や和田峠から降ってくる道になります。 正面の山際には「百番供養塔」が立っていました。 ここから沢井川沿いに続く舗装道路を右手へと進んでいきます。
和田地区
沢井川沿いには和田地区の集落が続きます。 山の斜面には茶畑があったりもする景色を眺めながら和田集落を降っていきます。 「和田の里体験センター 村の家」を過ぎ、 沢井川に架かる上和田橋中和田橋と過ぎていくと、道幅が一段と広がって二車線の道路になってきます。
和田(わだ)バス停
下和田橋八坂橋と過ぎて最後に右手への道を分けていくと、 車道の左手に県立陣馬自然公園センターがあります。 手前の階段を登った所の広場に和田バス停があります。 柏木ダムから15分ほどで到着しました。
藤野駅(JR中央線)まで、[野08]藤野駅行きバスにて18分、 便は少ないので事前に確認しておきましょう。
 土日曜 ...13:22 14:32 15:27 17:30 18:32
バスが来るまでの間、県立陣馬自然公園センターを見学していきましょう。 今回はバス停に着いたら既にバスが来ていて発車直前だったので、見学はまたの機会ということにして、 バスに乗車して藤野駅へと向いました。
ご案内
展示室には県立陣馬相模湖自然公園の紹介と自然公園内で見られる動植物や 自然とのふれあい方について解説しています。
入 館 料 無料
開館時間 4月1日〜11月30日 午前8:30〜午後4:30
12月1日〜3月31日 午前8:30〜午後4:30
休 館 日 月曜日(祝日の場合は開館)
祝日等の翌日(土曜日または日曜日の場合は開館)
年末年始(12月29日〜翌年1月3日)
県立陣馬相模湖自然公園
自然公園は、すぐれた自然の風景地を保護するとともに、 その利用を通じて国民の保健、休養、教化に役立てることを目的に指定されています。 ここ県立陣馬相模湖自然公園は、富士箱根伊豆国立公園箱根地区を始めとして、 丹沢大山国定公園、県立丹沢大山自然公園、県立真鶴半島自然公園、県立奥湯河原自然公園についで 県内6番目に指定された自然公園です。
【おもな山と標高】
陣馬山857.0m 景信山727.1m 嵐山405.9m 生藤山990.6m 城山670.6m 石老山684.3m
自然を大切にしましょう。
 (神奈川県)