高水三山
散策:2006年10月下旬
【低山ハイク】 高水三山
概 要 高水三山は奥多摩にある高水山・岩茸石山・惣岳山の総称で、 奥多摩ハイキングの入門コースとして人気がある山です。 岩茸石山の山頂からは、棒ノ折山へと続く山並みなどを一望できる景色が広がっています。 今回は軍畑駅から高水山・岩茸石山・惣岳山と三山を順に巡って御岳駅へと降るルートを歩きます。
起 点 青梅市 軍畑駅
終 点 青梅市 御岳駅
ルート 軍畑駅…平溝橋…平溝川橋…高源寺橋…登山口…小尾根…上成木分岐…成木分岐…常福院…高水山…回わり道合流…展望地…巻き道分岐…岩茸石山…巻き道合流…展望地…巻き道分岐…惣岳山…巻き道合流…29番鉄塔…十字路…31番鉄塔…5番鉄塔…慈恩寺…御岳駅
所要時間 4時間50分
歩いて... 今回は天気予報とは裏腹に空一面に雲が立ち込める生憎の天候だったため、 岩茸石山からの展望は残念ながら霞んでいました。 そんな状況でしたが人気のあるコースとあって、 子供連れや若い女性を含めて多くのハイカーが登ってきていました。 色付きだした葉も少しはありましたが、山の紅葉はまだこれからのようでした。
関連メモ 山草のみち
コース紹介
軍畑(いくさばた)駅
軍畑駅(JR青梅線)から歩いていきます。
駅のホームには「高水浪切不動尊・御岳渓谷遊歩道 下車駅」と書かれた大きな看板が出ています。 改札口を出た左手に大きな「御岳渓谷周辺案内図」があります。 そこに今回歩くコースが載っているので参考にしましょう。 案内図によると、所要時間は 「軍畑駅…(30分)…高源寺…(1時間)…高水山…(35分)…岩茸石山…(40分)…惣岳山…(1時間)…御岳駅」 で、合計3時間45分となっていますが、休憩時間などは含まれていないものと思われます。 また、駅周辺から高源寺までの道順を詳しく記した図もありました。
軍畑の地名
永禄年間(1560年代)青梅付近を約250年領としていた三田氏と、当時八王子付近を支配していた北条氏が、 この地で辛垣城をかけた戦い「辛垣合戦」を繰り広げました。 軍畑の地名はこの合戦に由来すると言われています。
鎧塚
鎧塚は、永禄年間(1560年代)の三田氏と北条氏の戦い(辛垣合戦)の折に討ち死にした兵士や、 刀・鎧などの兵具を埋葬した塚だといわれており、塚の上には「鎧塚大明神」の小祠があります。 高さ約8.8m、直径約30mのこの塚は、青梅市の史跡に指定されています。
 (東京都西部公園緑地事務所)
改札口を出ると、道標「高水三山」が左手の道を指しています。 左手にある商店の前を通って線路沿いに続く細い道を青梅駅方向へと進んでいきます。 50mほど進んでいくと軍畑踏切があります。 踏切を渡って広くなった道を山沿いに緩やかに降っていきます。 理容店を過ぎて左手へ曲がりながら降っていくと、左手への分岐を見送った先で、広い車道に降り立ちます。 角に立つ道標に後から付け足されたような「高水山→」に従って、車道を左手へと進んでいきます。
車道を1分ほど進んでいくと、右手に奥澤橋が架かっています。 その手前には「高水山入口」や「庚申」と刻まれた石碑があり、 そばには「高水山 これより約3km」の標識も立っていました。 駅前にあった案内図によると、車道沿いに続く川は平溝川というようです。 清らかな水が勢いよく流れていました。 小さな滝のようになっている所もあって、心地よい水音を響かせていました。 橋を見送って、川沿いの車道を更に進んでいきます。
流れははやい、岩がすべる、ここはあぶない!
 (青梅市教育委員会)
平溝橋
右手に分かれる道や左手へ登っていく道を見送って車道を道なりに進んでいきます。 右手に架かる西峰の出橋を見送っていくと、次第に登りの傾斜が増してきます。 高い石垣が続く坂道を登りきって緩やかになると、軍畑駅から15分ほどで平溝橋が架かっています。 その手前で、細めの道が左手へと分かれています。 角に立つ道標によると、正面の道は「榎峠」、左手の道は「高水山・岩茸石山」となっています。 真新しい石標も設置されていて、正面の道は「成木・名栗・原市場」、左手の道は「高水山」となっています。 ここは高水山を目指して、川沿いに続く左手の細めの道を進んでいきます。
また橋の袂には古い石標もあって、その解説板も設置されていますが、 文字が消えかかっていてほとんど読めなくなっていました。 2年半ほど前に青梅丘陵を歩いた時にもここを通りかかったのですが、もう少し読める状況でした。 その時にメモした内容を載せておきます。
この道標のある平溝は、高水山や惣岳山、雷電山などの山々と平溝川による谷間にできた集落で、 秩父と鎌倉を結ぶ往還道いわゆる旧鎌倉道に沿い、古くから開けました。 旧鎌倉道を一路秩父に向かう人々は、軍畑で多摩川を渡り、この分岐点に達しました。 平溝橋の袂に建つ道標がいつ頃作られたかは分からず、また表面下部が剥落していますが、 「右 ちちぶ」、「左 村□□高水□□山□□行□□」と刻まれています。 「右 ちちぶ」とは、右側の道が榎峠を越えて北小曽木や上成木を抜け、秩父方面へ向うことを示し、 「左 村□□高水□□山□□行□□」は、天之社を経て山頂の常福院に向かう高水山登山道などを 示していると思われます。 ここ二俣尾五丁目(平溝)と成木八丁目(白岩)の間にある榎峠へ向かうこの都道は、 昭和50年に改修されましたが、現在、この道標は私たちが往時を偲ぶ道案内の役目も担っています。
 (二俣尾五丁目第二自治会)
平溝川橋
民家が点在する道を平溝川沿いに進んでいきます。 この道は平溝通りというようで、その旨の看板も立っていました。 並行して続く平溝川の流れや集落などを眺めながらのんびりと進んでいくと、 平溝橋から9分ほどで平溝川橋があります。 橋を渡った所で道が二手に分かれていますが、左手の道を川沿いに緩やかに登っていきます。
天気予報とは裏腹に朝から空一面に雲が広がる生憎の曇天でしたが、 ここへきて細い霧雨がポツポツと落ちてきました。 これから本降りになるのかと心配もしましたが引き返す勇気もなくて、 そのままトボトボと進んでいったのでした。 幸いにも霧雨は30分ほどで止んでくれたので、レインコートを着ての散策にはならずに済みました。
突き当たりから右手へと曲がっていくと高源寺橋が架かっています。 その手前から右手へと登っていく坂道が分かれていきます。 少し手前にあった道標によると、橋を渡っていく道は「大沢」、 右手へ登っていく坂道は「高水山・岩茸石山 この先(10m)を右側へ」となっていました。 分岐の所にも「高水山登山道入口」の立て看板が設置されていて、右手の坂道を指しています。 角には「高水山参道 記念碑」や「国立公園指定記念 高水山登山口 是より十合 一合は210米」の石碑も立っています。 また、「森林の緑が守るきれいな青梅」と題したイラスト風の案内板も設置されていて、 これから歩くルートが図示されています。 その横には道標も設置されていて、「高水山・岩茸石山」が右手の坂道を指しています。 熊目撃の注意書きを見かけてドキッとしながらも、右手の坂道を登っていきました。
ご注意ください!
7月14日に、高水山常福院付近で熊の目撃情報がありました。
【熊に出会わないために…】
(1)音を出しながら歩く(鈴をつける・手をたたく・ラジオをつけるなど)
(2)早朝や夕方、霧の深い日は山に入らない
(3)熊のフンや足跡、食べ跡を見つけたら近くに熊がいる可能性があるので、すぐ引き返す
【もし、熊に出会ったら…】
(1)遠くに熊を見つけたら、静かにその場を立ち去りましょう
(2)熊が近づいてきたら、熊の動きに注意して、ゆっくりと後退してください
(3)熊の足は人間よりも速く、逃げるものを追いかける習性がありますので、走って逃げるのはやめましょう
(4)大声をあげたり、石を投げるなどの熊を刺激する行為は危険ですからやめましょう
(5)子熊のそばには必ず親熊がいるので、かわいいからといって決して近づかないでください
 (青梅市商工観光課、青梅市観光協会)
高源寺・天之宮
両脇に石像の立つ趣のある門を左手に見ながら坂道を登っていくと、すぐ右手に高源寺があります。 この時には山門や境内の補修工事が行われていました。 お寺の謂れなどを記した解説板などは見当たりませんでした。 本堂の左手を抜けていくとすぐに鳥居が立っています。 鳥居をくぐった先にある小さな祠や池などを過ぎていくと「天之宮」の扁額の架かる社がありました。 ここも由緒などを記したものは見かけませんでした。 地元の方でしょうか、きちんとした姿勢でお参りをしていく人を見かけたりもしました。
登山口
天之宮の手前の小さな橋を渡って、右手に続く急傾斜の坂道を登っていきます。 「ゆず」を直売している民家の脇を過ぎていくと、「高水三山コースガイドとゆず風呂」と題した看板がありました。 高水三山を巡るコース図と、 惣岳山から御岳駅へと降る途中にある十字路から沢井方面へ降った所にある「ゆずの里」が紹介されていました。 高水山ハイキングとセットになっていて、4名以上で利用すると青梅駅まで送って貰えるようでした。 「山歩きのあとは ゆず風呂でひと汗流そう ビールで乾杯!」との メッセージも添えられていました。 小さな橋を渡って民家への道を右手に分けて真っ直ぐに登っていくと、舗装道路は終わりになります。 ここから高水山への山道が始まります。 軍畑駅から40分ほどで到着しました。
自然が豊かな奥多摩の山々には熊や鹿など野生動物が暮らしています。 登山やハイキングの際はベルやラジオなど音のでるものを携行し、人の存在を知らせましょう。 熊を見かけた方はご連絡ください。
 (青梅警察署、青梅市役所)
橋を渡った所にある道標「高水山」に従って、コンクリートで補強された沢沿いに進んでいくと、 すぐに大きな砂防ダムが正面に現れます。 その左手に続く急な横木の階段を登っていきます。 ダムの上まで登ると、柵沿いに細い山道が続いています。 横木の階段を登って森の中へと入っていく所に「高水山・岩茸石山」の道標が立っています。 「登山道以外には立ち入らないで下さい」との登山者への注意書きもあったりします。
登山者及び沿川の皆様へ
この施設は、平溝川の沿川にお住まいの皆さまの生命と財産、 および道路やJR青梅線等の公共施設を土砂災害から守るため、 東京都が平成4年から6年間を要して設置した砂防ダムです。
平溝川】 標高790mの岩岳(岩茸山)に源を発し、多摩川に注ぐ延長約4.1km、流域面積4.2kuの河川です。 この沢は、高源寺橋で平溝川に合流する支流です。
土石流とは?】 ふだんは水が流れていないような小さな谷でも、 大雨のとき、山崩れがおきたりして土砂がお粥状になって流れてくるものをいいます。
砂防ダムとは?】 強い雨が降ると渓流の崩壊によって土石が発生します。 砂防ダムはその土砂の流出を抑制するものです。
こんな前ぶれがあったら早めの避難!
・大雨が降り続いているのに川の水位が下がる。
・山なりや、立木のさける音、石のぶつかりあう音がきこえる。
・川の水が急に濁ったり、流木が混ざりはじめる。
 (東京都西多摩建設事務所)
植林帯に入ってすぐに道が左右に分かれていますが、右手へと進んでいきます。 少し降り気味に1分ほど進んでいくと、小さな沢に架かる木橋を渡っていきます。 岩がごろごろとした所を過ぎて沢沿いに登っていきます。 再び木橋を渡っていくと「四合目」と刻まれた石標が立っていました。 これから常福院までには、このような石標が点々と設置されています。 左右から流れてくる沢の合流地点を過ぎて、谷筋を更に登っていきます。
小尾根
石がゴロゴロした所を過ぎていくと「五合目」の石標が立っています。 その辺りから少し道幅が広がってきます。 青梅山林災害対策協議会・青梅消防署・青梅市消防団の設置する 「高水三山ハイキングコースNo.9」の案内板が立っていたりもします。 題の通り、今回のコースに沿って点々と設置されていました。 植林帯の斜面を右・左と折れ曲がりながら登っていくと、 麓の登山口から20分ほどで小尾根に着きます。 登りついた所にはポリ容器が沢山置いてありました。 脇にある注意書きによると消火用水のようでした。 ここで汗を拭きながらひと休みしていきました。
山火事注意
消火用水のため飲めません。
 (青梅市、青梅消防署、青梅市消防団)
あなたは、山と恋人を愛する人?山と良心を汚す人? ゴミも恋人も捨てないでね。
ひと休みして汗も引いたところで、 道標「高水山・岩茸石山」に従って、右手へと尾根道を登っていきます。 道はしっかりとしていますが、木の根が張り出したり横木の階段があったりします。 「六合目」の石標を過ぎていくと、先ほどの小尾根から2分ほどの所に、 テーブルやベンチが三つほど設置されていました。 特に見晴らしがいい訳というではありません。 これからの登りに備えてひと休みしていこうということなのでしょうか、 ベンチに座って休憩している人も見かけました。
小尾根から左手へと続く尾根のすぐ先は、岩がゴロゴロとした小ピークになっているようでした。 手元の地形図にある563m峰なのでしょうか。
上成木分岐
「七合目」の石標を過ぎていきます。 所々には緩やかな箇所もあったりしますが、概ねは横木の階段混じりの登り坂が続きます。 「高水三山ハイキングコースNo.8」の案内板や「八合目」の石標を過ぎて横木の急階段を登っていくと、 小尾根から18分ほどで分岐があります。 角に立つ道標によると、右手の道は「林道を経て上成木」、左手の位置は「高水山・岩茸石山」となっています。 また石標もあって、右手の道は「白岩・北小曽木方面」、左手の道は「高水山」、 今登ってきた道は「軍畑駅・青梅町方面」となっています。 ベンチもひとつ設置されていますが、常福院まであと10分とはかからないので、 このまま休まずに登っていきました。
たばこ・たき火はよく消そう!
山火事注意
 (東京都、森林国営保険)
常福院分岐
「高水三山ハイキングコースNo.7」の案内板を過ぎて、植林帯に続く横木の階段を登っていきます。 2分ほどで階段を登りきると緩やかな道になってきます。 「九合目」の石標を過ぎていくと分岐があります。 角に立つ道標によると、正面に登り気味に続く道は「高水山・岩茸石山」、 右手の斜面に沿って続く道は「常福院を経て高水山」となっています。 ここは常福院を訪ねていくべく、右手の道を進んでいきました。
成木分岐
雑木林の中の細い道を1分ほど進んでいくと、大きな木が2本生えている分岐があります。 角に立つ道標によると、正面に降っていく道は「成木バス停」、 左手に登っていく石段は「常福院・高水山」となっています。 また別の道標も立っていて、正面の道は「青梅市成木方面、都バスで青梅駅へ、のり場まで35分、水場4〜5分」、 今歩いてきた道は「軍畑駅1時間〜1時間30分、きれいな自然は皆さんの心から」となっています。 石標もあって、正面の道は「成木・名栗・飯能方面」、左手の石段は「高水山」、 今歩いてきた道は「軍畑駅・青梅町方面」となっています。 ここは左手に続く石段を登っていきます。 石段の手前には金属製の日の丸の旗が立っていました。
常福院
石段を登り「高水山」の扁額の架かる山門をくぐっていくと、その先に常福院があります。 麓の登山口から55分ほどで到着しました。 常福院の本堂は、先ほどの上成木分岐や成木分岐を降っていった麓の成木街道の方にあるようで、 ここにあるのは不動堂とのことです。 由緒などを記したものは見当たりませんでしたが、お堂の前にある「心のねがいともしび」によると、 「高水山常福院龍学寺」ともいうようで、本尊は浪切白不動明王とのことです。 この時はご開帳されていて、本尊を拝むことができました。 お堂の手前の両脇に控えている狛犬は獅子ではなくて、普通の犬のような姿をしていました。 耳を垂らしていて何だか優しそうな表情をしていました。 お堂の右手には庫裡がありました。
心のねがいともしび
「高水山常福院龍額寺」
自由にお燈明(ローソク)をあげて下さい。 家族のしあわせ、今日一日を楽しく過ごせますように
本尊 浪切白不動明王
お堂の左手にある納札堂の所に手製の「高水三山ハイキングコース」の案内図があります。 左手の鐘楼堂から登るルートと、裏手の地蔵尊から登るルートが図示されていますが、 いずれもすぐに合流します。 常福院から高水山の山頂までは5分とのことです。 また高水山から岩茸石山へと向かう道の途中に出る「回わり道」も図示されていました。 今回は左手の鐘楼堂の脇から続く山道から登っていきました。 「高水山山頂」などを指す道標がこまめに設置されているので、それに従って登っていきます。 使われてなさそうな小屋を過ぎて尾根筋に出ると、左手の木橋の先からも道が続いてきていました。 大きな石碑の左手を抜けていくと、テーブルやベンチの設置された東屋が建っています。 地蔵尊を経てきた道が右手から合流してきます。
静かな自然、静かな一日の為に、鐘はつかないで下さい。 どうしてもつきたい方は願がいをこめて一度だけ。 合掌
高水山 (標高759m)
東屋の右手から続く広くて緩やかな尾根道を進んでいきます。 最後に短い横木の階段をひと登りすると、常福院から5分ほどで高水山の山頂に着きます。 軍畑駅から2時間ほどで到着しました。
こんもりとした山頂は樹木に囲まれていて展望は得られません。 山頂はそれほど広くはありませんが、「高水山759m」の標識とベンチが幾つも設置されています。 また大きな「秩父多摩甲斐国立公園」が設置されていて、 高水三山案内図や山頂付近案内図が掲載されていました。 その図によると、常福院の近くまで、上成木からの車道が続いているようでした。 お昼までにはまだ時間があったので、次の岩茸石山まで行ってから昼食にすることにしました。
回わり道合流
高水山の山頂でしばらく休憩してから、道標「岩茸石山・惣岳山・御岳駅」に従って、 その先へと進んでいきます。 小さな石の祠を二つ過ぎてこんもりとした山頂部が終わると、急傾斜の横木の降り階段が始まります。 植林帯の中を降る急坂にはロープが張られていたりもします。 ロープにつかまりながら降っていくと、山頂から6分ほどで緩やかな尾根道になります。 ここで右手から山道が合流してきます。 角に立つ道標によると、右手からくる道は「高水山北面を経て軍畑駅4.3km」、 正面の道は「岩茸石山・惣岳山」となっています。 右手からくる道は、常福院の案内図に描かれていた「回わり道」なのだろうと思われます。 ここは道標「岩茸石山・惣岳山」に従って正面の尾根道を進んでいきます。
左手には植林帯、右手には雑木林の続く、広くて歩きやすい尾根道を進んでいきます。 軽いアップダウンが何度か続きますが、それほどの急坂ではないので息が切れるようなことはありません。 先ほどの合流地点から7分ほど進んでいくと、「山火事に注意」の看板を過ぎた所にある岩の脇から、 左手のこんもりとした高みへと道が分かれていきます。 道標などは見当たらず、どちらへ行ったものかと暫く考えた末、今回は右手の道を進んでいきました。
確かめた訳ではありませんが、左手の道はこんもりとした高みを越えていった先で右手の道と合流するようです。
ここは東京における自然の保護と回復に関する条例に基づいて指定された森林環境保全地域です。 豊かな自然を回復し保護するために、地域の方々やボランティアとともに保全活動をおこなっておりますので、 ごみを捨てたり、森林を傷つけたりしないようご協力下さい。
 (東京都)
山火事に注意
たばこの投げすて、たき火は火事のもとです。 注意してください。
 (青梅消防署、青梅市消防団)
山道合流
尾根から少し低い所に続く道を、斜面を横切るようにして進んでいきます。 明るい雑木林の中を緩やかに進んでいくと、左手のこんもりとした高みが次第に低くなってきます。 やがて横木の階段が始まって植林帯が近づいてくると、高みから降りてくる細い道と合流します。 先ほどの岩の脇から分かれてきた道のように思われます。 そのすぐ先で、左手のベンチの先から斜面を横切ってきた広めの道が更に合流してきます。 角に立つ道標によると、正面に続く尾根道は「岩茸石山・惣岳山」、 今歩いてきた道は「高水山0.7km・軍畑駅4.8km」となっていて、左手からの道には何も示されてはいません。 ここは道標に従って正面の尾根道を降っていきます。
展望地
少し降って鞍部に着くと、「高水三山ハイキングコースNo.6」の案内板が立っています。 鞍部を過ぎて軽く登り返していくと、右手が開けて見晴らしのいい所がありました。
正面に見えているのは、これから向かう岩茸石山のようです。 右手が切り開かれていて、奥多摩の山並みが広がっていました。 黒山から小沢峠にかけての稜線のように思われますが、 生憎の曇天とあって、遠くの方は余りはっきりとは見えませんでした。
巻き道分岐
展望地を過ぎていくと、すぐに分岐があります。 角に立つ道標によると、正面の急坂は「岩茸石山々頂・大丹波」、左手の道は「惣岳山・御岳駅」となっています。 左手の道は岩茸石山の巻き道になっているようです。 ここは岩茸石山の山頂を目指して、岩がゴロゴロとした正面の急坂を登っていきます。
山を汚す登山者は山に登る鹿くなし。 鹿に叱られぬよう、空缶・ゴミ・良心は持ちかえろうね。
岩茸石山 (標高793m)
岩がゴロゴロとした植林帯の中の急坂を4分ほどで登りきると、雑木林に続く緩やかな尾根道になります。 明るい雑木林の中に続く広い尾根道を登り気味に進んでいくと、程なくして岩茸石山の山頂に着きます。 高水山から30分ほどで到着しました。
三等三角点のある山頂は小広くなっていますが、ベンチは僅かしか設置されていません。 生憎の空模様でしたが、既に多くのハイカーが登ってきていて、 地面などにシートを広げて昼食や休憩をしていました。 正午の少し前でしたが、私も手頃な石に腰を下ろして昼食タイムにしました。
燃やすまい 水のふるさと 緑の資源
山火事注意
 (森林国営保険、東京都、東京消防庁)
岩茸石山は北側が開けていて、晴れた日には棒ノ折山へと続く稜線がよく見えるのですが、 この時は生憎の曇天とあって、残念ながら遠くの方は霞んでいて、感慨も今ひとつでした。 色付きだした葉も少しはありましたが、山の紅葉はまだこれからのようでした。 「岩茸石山」の標識に穴が二つ開けられていて、「←棒ノ折山」と書き込まれていました。 「この穴から見える・のぞいてみよう!」などと書いてあるものだから、 私もちょいと覗いてみました。 確かに見えそうな感じでしたが、曇天のために明瞭ではありませんでした。 望遠鏡ではないので拡大して見える訳ではありませんが、棒ノ折山を同定するのには良さそうでした。
巻き道合流
お腹も満ちて疲れも癒えたところで、関東ふれあいの道の道標「惣岳山1.5km・御岳駅4.8km」に従って下山します。 これから向かう惣岳山から御岳駅へと続くルートは関東ふれあいの道「山草のみち」の一部にもなっていて、 各所に関東ふれあいの道の道標や里程標などが設置されています。 緩やかな山頂部を少し進んでいくと、大きな岩がある所から左手へと降っていきます。 岩がゴロゴロとしてかなり傾斜のある坂道で、ロープが張られていたりもします。 滑り落ちないように注意しながら慎重に降っていきます。 傾斜が少し緩やかになってくると、 道の中ほどに生えている木に「←惣岳山」と書かれた標識が赤テープでくくりつけられています。 尾根筋は正面にも続いていそうでしたが、標識に従って、左手の斜面の植林帯へと続く道を降っていきます。 少し進んでいくと、山頂から6分ほどで分岐があります。 角に立つ道標によると、左手から来る道は「高水山1.3km・軍畑5.3km」、 正面の道は「惣岳山1.4km・御岳駅4.7km」となっています。 左手から来る道は、岩茸石山の手前から分かれてきた巻き道だと思われます。 ここは道標「惣岳山・御岳駅」に従って正面の道を降っていきます。
岩が剥き出しの箇所を過ぎて植林帯の中を降っていきます。 軽いアップダウンはあるものの、しっかりとして歩きやすい道が続きます。 「惣岳山1.3km・御岳駅4.6km」の道標を過ぎていくと、 岩茸石山から12分ほどで「惣岳山1.1km・御岳駅4.4km」の道標が立っています。 脇にはベンチがひとつ設置されていますが、特に眺めがいい訳ではありません。
展望地
「高水三山ハイキングコースNo.5」の案内板を過ぎていくと、道端に関東ふれあいの道の里程標があります。 正面の道は「御岳駅4.0km」、これまで歩いてきた道は「百軒茶屋7.4km」となっています。 里程標を過ぎて少し進んでいくと、左手が切り開かれて見晴らしのいい所があります。 方角からすると、これまで歩いてきた高水山から岩茸石山へと続く山稜のように思われます。 しばらく歩みを止めて景色を眺めていきました。
展望地から更にその先へと進んでいきます。 植林帯の中に、緩やかなでしっかりとした道が続いています。 3分ほどで植林帯が終わると、正面にはこれから向かう惣岳山が見えてきます。 右手の方も開けていて奥多摩の山並みを見渡せる景色が広がっていましたが、 生憎の曇天とあって遠くの方は霞んでいました。
巻き道分岐
大きな岩の側を過ぎて、雑木林の斜面に続く道を進んでいきます。 少し登って植林帯の手前までくると、道が二手に分かれています。 角に立つ道標によると、左手の道は「御岳駅(まき道)」、 正面の崖に登っていく道は「惣岳山0.1km、御岳駅3.4km」となっています。 ここは惣岳山の山頂を目指して、正面の崖を登っていきます。
惣岳山 (標高756m)
岩がゴロゴロした急坂を登っていきます。 「道悪し、通行注意!」の看板が立っていたりもします。 足の置場に注意しながら慎重に登っていきます。 岩場が終わって横木の階段混じりの道を更に登っていくと、 巻き道分岐から6分ほどで惣岳山の山頂に着きます。 岩茸石山から35分ほどで到着しました。 青梅市の設置する二級基準点のある惣岳山の山頂は小広くなっています。 真ん中には青渭神社がありますが、何故だか金網で囲まれていたりします。 山頂の周りは樹木に囲まれていて展望は得られません。 ベンチなどは見かけませんでしたが、切り倒された木や切り株などをベンチ代わりにして、 ここでひと休みしていきましょう。
青渭神社
この山の名惣岳山(そうがくさん)
この社青渭神社(あおいじんじゃ)、延喜式内の社
まつる神大国主命(おおくにぬしのみこと)
この社殿弘化2年(1845)再建
ふもとの横尾子に拝殿や神楽殿などがある
例大祭4月18日(現在は第3日曜日)
山火事注意
たき火・たばこのあとしまつ
 (青梅市、青梅消防署、青梅市消防団)
たき火禁止
たばこ注意
 (青渭神社)
巻き道合流
惣岳山から正面に続く植林帯を降っていきます。 4分ほど降っていくと、道の両側に生える大木に注連縄が張られています。 その脇には小さな祠があって、その下の岩の間からは泉が湧き出しています。 立札によると井戸窪というようです。 飲めるのかどうかは分かりませんでしたが、脇には柄杓も置いてありました。 そのすぐ先で道が二手に分かれています。 角に立つ道標によると、正面の道は「高水山3.5km」、 右手へ降っていく道は「御岳駅3.0km」となっています。 正面の道は惣岳山の手前にあった分岐から続く巻き道だと思われます。 ここは道標「御岳駅」に従って右手の道を降っていきます。
御神域 井戸窪
 (青渭神社)
右手へ降り始めると、関東ふれあいの道の里程標があります。 正面の道は「御岳駅3.0km」、今降ってきた道は「百軒茶屋8.4m」となっています。 里程標を過ぎて、植林帯に続く歩きやすい道を更に降っていきます。 「高水三山ハイキングコースNo.3」の案内板を過ぎて植林帯の斜面に続く道を降っていくと、 惣岳山の山頂から14分ほどで、道の両脇に生える大木に注連縄が張られています。 そばにある立札によるとしめつりの御神木というようです。
御神域 しめつりの御神木
 (青渭神社)
御神木を過ぎて、植林帯の中に続く歩きやすい道を更に降っていきます。 「高水三山ハイキングコースNo.2」の案内板を過ぎていくと、 御神木から8分ほどで、左へ曲がっていく角に桜の木が生えています。 脇にある立札によると遠見の山桜というようです。 皇太子夫妻が登山された時に休憩された所なのだそうで、桜の木はその記念樹ということなのでしょう。
遠見の山桜
皇太子浩宮様 皇太子妃雅子様 惣岳山登山お休みどころ
 (青渭神社)
29番鉄塔
岩のある所を過ぎて更に降っていくと、「遠見の山桜」から10分ほどで、 送電線の鉄塔「JR古里線29」が立っています。 左右が開けていて奥多摩などの山並みを見渡せますが、生憎の曇天のため、遠くの方は霞んでいました。
ごみは持ち帰りましょう
十字路
「高水三山ハイキングコースNo.1」の案内板を過ぎて植林帯の中を2分ほど降っていくと十字路があります。 角に立つ道標によると、正面の道は「御岳駅1.5km」、右手の道は「丹縄1.0km」、 左手の道は「沢井駅1.8km・車道まで0.2km」となっています。 左手の道を降っていくと青渭神社の拝殿や神楽殿などがあるようですが、 今回は道標「御岳駅」に従って正面の尾根道を進んでいきました。
31番鉄塔
浅い鞍部を過ぎてその先の小高い所を越えていくと、十字路から5分ほどで、 送電線の鉄塔「新秩父線No.31」が立っています。 手前の樹木越しに僅かに山並みを望むことができました。 緩やかで広い尾根道をその先へと2分ほど進んでいくと、関東ふれあいの道の里程標があります。 正面の道は「御岳駅1.0km」、今降ってきた道は「百軒茶屋10.4m」となっています。
5番鉄塔
里程標を過ぎていくと少し登り坂になってきます。 手元の地形図にある412m峰と思われる高みを越えていくと、 十字路から14分ほどで、送電線の鉄塔「多摩川第三線No.5」が立っている所に着きます。 右手には奥多摩の山並みが続き、眼下には丹縄地区の辺りと思われる集落が見えていました。
展望を楽しんだら、その先へと降っていきます。 傾斜の急な坂道を降って緩やかになってくると、関東ふれあいの道の道標「御岳駅0.6km」が立っている所があります。 そこから左手のちょっとした高みへと道が分かれています。 どんな様子なのだろうと思って登ってみましたが、草などで覆われてて見晴らしは良くありませんでした。
慈恩寺
元の道に戻ってその先へと進んでいくと、幅の広い横木の階段を降るようになります。 途中には石段があったりもする坂道を降っていくと、樹間から御岳本町の街並みが見えるようになります。 右手に小さな祠を見ながら、コンクリート舗装された道に変わった坂道を降っていくと、 5番鉄塔から10分ほどで慈恩寺の脇に降り立ちます。 これで山道は終わりになります。 惣岳山から1時間5分ほどで降りて来られました。 高水山への登山口の手前の高源寺橋の所にあったのと同じような 「森林の緑が守るきれいな青梅」と題したイラスト風の案内板が設置されています。
舗装道路に降りて、左手すぐの所にある上分踏切を渡っていきます。 坂道を降っていくと分岐があります。 正面には茅葺き屋根の蕎麦屋があって、多摩名物の手打ちそばを商われているようです。 そこを右手へと曲がって坂道を更に降っていくと国道411号に降り立ちます。 正面には御岳駅バス停があり、その脇には関東ふれあいの道の案内板も設置されています。 御岳駅は「杉の木陰のみち」と「山草のみち」の起終点になっています。
関東ふれあいの道 杉の木陰の道
延長11.5kmのこのコースは駅を出ると、御岳渓谷の流れを楽しみながら上流へと向います。 多摩川を渡り、滝本をすぎると御岳神社の表参道です。 樹齢数百年を数える杉並木の下を山頂に向います。 関東の霊山として有名な御岳神社をあとに1時間ほど歩くと日の出山です。 山頂から、関東平野・奥多摩方面の展望を楽しむと、養沢鍾乳洞をへて上養沢へとくだります。
 (環境庁、東京都)
御岳(みたけ)駅
国道411号を右手へ少し進んでいくと御岳駅前交差点があります。 その右手の階段を登った所に御岳駅(JR青梅線)があります。 青梅や立川方面へ、1時間に2本程度の便があります。
御岳駅前交差点の脇には「関東ふれあいのみち(首都圏自然歩道)東京都御岳案内所」があります。 関東ふれあいの道のパンフレットなどが置いてあり、奥多摩の自然なども紹介されているので、 電車が来るまでの間、立ち寄っていきましょう。
自然保護憲章
自然は、人間をはじめとして生けとし生けるものの母胎であり、 厳粛で微妙な法則を有しつつ調和をたもつものである。 人間は、日光・大気・水・大地・動植物などとともに自然を構成し、自然から恩恵とともに試練をも受け、 それらを生かすことによって、文明をきずきあげてきた。 しかるに、われわれはいつの日からか、文明の向上を追うあまり自然のとうとさを忘れ、 自然のしくみの微妙さを軽んじ、自然は無尽蔵であるという錯覚から資源を浪費し、自然の調和をそこなってきた。 この傾向は近年とくに著しく、大気の汚染・水の汚染・みどりの消滅など、 自然界における生物生存の諸条件はいたるところで均衡が破られ、自然環境は急速に悪化するにいたった。 この状態がすみやかに改善されなければ、人間の精神は奥深いところまでむしばまれ、生命の存続さえ危ぶまれるにいたり、 われわれの未来は重大な危機に直面するおそれがある。 しかも自然はひとたび破壊されると復元には長い年月がかかり、あるいは全く復元できない場合さえある。 今こそ自然の厳粛さに目ざめ、自然を征服するとか、自然は人間に従属するなどという思いあがりを捨て、 自然をとうとび、自然の調和をそこなうことなく節度ある利用につとめ、 自然環境の保全に国民の総力を結集すべきである。 よって、われわれはここに自然保護憲章を定める。
自然をとうとび 自然を愛し 自然に親しもう。
自然に学び 自然の調和をそこなわないようにしよう。
美しい自然 大切な自然を永く子孫に伝えよう。
一. 自然を大切にし自然環境を保全することは、国・地方公共団体・法人・個人を問わず、最も重要なつとめである。
二. すぐれた自然景観や学術的価値の高い自然は、全人類のため、適切な管理のもとに保護されるべきである。
三. 開発は総合的な配慮のもとで慎重に進められなければならない。 それはいかなる理由による場合でも、自然環境の保全に優先するものではない。
四. 自然保護についての教育は幼いころからはじめ、家庭・学校・社会それぞれにおいて、 自然についての認識と愛情の育成につとめ、自然保護精神が身についた習性となるまで徹底をはかるべきである。
五. 自然を損傷したり破壊した場合は、すべてすみやかに復元につとめるべきである。
六. 身ぢかなところから環境の浄化やみどりの造成につとめ、 国土全域にわたって美しく明るい生活環境を創造すべきである。
七. 各種の廃棄物の排出や薬物の使用などによって、自然を汚染し破壊することは許されないことである。
八. 野外にごみを捨てたり、自然物を傷つけたり、騒音を出したりすることは厳に慎むべきである。
九. 自然環境の保全にあたっては、地球的視野のもとに、積極的に国際協力を行うべきである。
 (自然保護憲章制定国民会議)