馬頭刈山
散策:2006年09月下旬
【低山ハイク】 馬頭刈山
概 要 馬頭刈山は奥多摩の秋川の北側にあって、大岳山へと続く馬頭刈尾根に聳える山です。 山頂の周辺は富士見百景に選ばれていて晴れた日には富士山を望むこともできます。 今回は千足から馬頭刈尾根へ登り、縦走路を鶴脚山から馬頭刈山へと向かい、 光明山や高明神社跡を経て軍道へと降るルートを歩きます。
起 点 檜原村 千足バス停
終 点 あきる野市 軍道バス停
ルート 千足バス停…御霊檜原神社…登山口…千足分岐…小ピーク…馬頭刈尾根縦走路…鶴脚山…泉沢分岐1…泉沢分岐2…馬頭刈山…展望地…光明山…高明神社跡…大杉神社…鞍石…鶴松神社…團子木社…稲荷社・山神社…荷田子分岐…石原林道…軍道地区…高明神社…軍道バス停
所要時間 4時間40分
歩いて... 千足から馬頭刈尾根への登りはかなり傾斜が急な道になっていて何度も休みながらのゆっくりペースになってしまいました。 それに比べて馬頭刈尾根は比較的緩やかで歩きやすくなっていました。 今回は生憎の曇り勝ちの空模様だったので、山頂からの富士山は望めませんでした。
関連メモ 今のところ、関連メモはありません。
コース紹介
千足(せんぞく)バス停
武蔵五日市駅(JR五日市線)から、小岩行きバス,または,藤倉行きバスにて25分、 便は少ないので事前に確認しておきましょう。
 土曜 5:30 5:54 6:32 7:10 8:01 9:27 10:55...
 日曜 6:18 7:03 9:24 9:57 11:08 11:43...
払沢の滝入口行きバスか数馬行きバスで二つ手前の払沢の滝入口バス停まできて、 そこから歩いてきても15分ほどで来ることができます。
 土曜 5:32 6:00 6:26 6:41 6:51 9:00 9:59 11:12 11:59...
 日曜 6:06 7:057:32 7:58 8:35 9:00 9:44 10:19 10:52 11:25...
バスを降りると、正面には高い山が聳えていました。 方角からすると大岳山のように思われます。
御霊檜原神社
馬頭刈山への登山口へは千足バス停から少し引き返していくのですが、 すぐ近くに御霊檜原神社があるので立ち寄っていきましょう。 バス停のすぐ先の所から右手へ分かれていく坂道があります。 角に立つ関東ふれあいの道の道標「天狗滝1.0km、綾滝1.7km」に従って右折してその坂道を登っていくと、 正面のこんもりとした所に御霊檜原神社があります。 「村社御霊檜原神社」と刻まれた石柱が脇に立つ鳥居をくぐって石段を登っていくと社殿があります。 これからの散策の安全をお祈りしていきましょう。 神社の由緒などを記したものは見当たりませんでした。 どういう訳だか分かりませんが、 社殿の前には「真実と誠実となくしては礼儀は茶番であり芝居である」との 新渡戸稲造の言葉が貼り出してありました。
神拝詞(となえことば)
祓え給い 清め給え 神ながら 守り給い 幸え給え (はらえたまい きよめたまえ かむながら まもりたまい さきわえたまえ)
神拝詞三唱 二拝二拍手一拝
御霊檜原神社からバス停まで戻って車道を引き返していきます。 2分ほどして左手へ曲がりながら降っていく辺りまでくると、左手へ登っていく坂道が分かれていきます。 道標などは見当たりませんでしたが、この坂道を登っていきます。 登るにつれて北秋川の向こう岸の山際には、特徴的な形をした「ふれあいの里」が見えてきます。 大きく左手へと曲がって急傾斜の坂道を登っていきます。
登山口
沢沿いに続く坂道を登っていきます。 かなりの急傾斜なので、ゆっくりと歩いても息が切れてしまいそうになります。 沢には堰や小さな滝のようなものが点々とあって、心地よい水音を響かせていました。 この辺りは茅倉地区というようで、道沿いには民家が点在していました。 左手へ戻るようにして分かれていく道を見送って急な坂道を更に登っていくと、 舗装路が終わって土の道になった先から左手へ別れていく細い山道があります。 角には道標が立っていて、左手の細い山道は「大岳山・馬頭刈山」、 今登ってきた坂道は「千足バス停 約1km」となっています。 草が道を覆っていて少々不安な感じもしますが、その細い山道へと入っていきます。
たばこ・たき火はよく消そう!
山火事注意
 (東京都、森林国営保険)
草深い道はすぐに終わって、植林帯の中に続く山道を登っていくようになります。 かなり傾斜のある山道を5分ほど登っていくと、道が左右に分かれている所があります。 ここは右手へと曲がって更に登っていきます。
左手から登ってくる道はかなりしっかりとしていたので、そちらが本来の登り道だったのかも知れません。 確かめた訳ではありませんが、手元の地形図によると、 登山口の手前にあった「左手へ戻るようにして分かれていく道」の先から山道が続いているようにも思えるので、 そこからここまで登ってきた道なのかも知れません。
千足分岐
植林帯に続く急傾斜の山道を登っていきます。 かなり傾斜があるので、何度も立ち止まって汗を拭きながらゆっくりと登っていきます。 やがて正面の上の方が明るくなってくると、登山口から15分ほどで尾根筋に着きます。 右手へ曲がっていくとすぐに分岐があります。 角に立つ道標によると、左手へ降っていく道は「千足バス停」、正面の道は「大岳山・馬頭刈山」、 今登ってきた道は「茅倉」となっています。 この辺りには大きな岩がゴロゴロとしていました。 急登をしてきて息も切れたので、汗を拭いながらここでひと休みしていきました。
ひと休みしたら、道標「大岳山・馬頭刈山」に従って尾根筋に続く植林帯を上へと登っていきます。 大きな岩の側を過ぎていくと小石がゴロゴロした坂道になります。 相変わらず急傾斜の道が続きます。 少し抉れた所を過ぎていくと、分岐から25分ほどで、傾斜が少し緩やかになって広めの道になります。
再び傾斜が増した山道を登っていきます。 木の根が剥き出しになっていたりもしますが、足をとられる程でもなくて歩き難くはありません。 やがて周囲に背丈の低い笹が生えるようになります。 かなり茂っていたりもしますが、道が分からないほどではありません。 緑色が広がっていると、茶色の土が剥き出しになった斜面よりもずっと趣きが感じられます。
小ピーク
次第に傾斜が緩やかになってくる笹道を3分ほど登って笹が途切れると、 千足分岐から45分ほどでなだらかになった所に着きます。 この先はわずかに降りになるので、こんもりとした小ピークといった感じの所です。 林床が広がっていて明るくなっていました。
樹木越しには大岳山へと続く稜線が見えていました。 ここまで急登が続いて汗もかき疲れてもきたので、景色を眺めながらひと休みしていきました。
馬頭刈尾根縦走路
軽く降って浅い鞍部に着いてその先へと登り返していくと、次第に傾斜が増してきます。 やがて正面の上の方が明るくなってくると、岩がゴロゴロとした急な坂道になります。 黒色と黄色のトラロープが張られていたりもしますが、それほど危険という感じはありません。 同程度の傾斜の坂道はこれまでにもあったので、何故ここにだけロープが張られているのかと思ったりもしますが、 岩があって滑りやすいからということなのかも知れません。 ロープ張りの坂道を3分ほど登っていくと、馬頭刈尾根の縦走路に着きます。 先ほどの小ピークから12分ほど、最初の登山口から1時間20分ほどで到着しました。 登りついた所には道標が立っていて、左手の道は「大岳山」、右手の道は「馬頭刈山」、 今登ってきた道は「茅倉・千足バス停」となっています。 道標「馬頭刈山」に従って、ここから馬頭刈尾根の縦走路を右手へと進んでいきます。
馬頭刈尾根は痩せ気味で岩がゴロゴロとしています。 小さなアップダウンはあるものの、茅倉地区から登ってきた道に比べると緩やかで、とても歩きやすく感じます。 雑木が続く尾根道を心も軽やかに進んでいきます。
集う森 声かけ合って 火の始末
 (森林国営保険、東京都、東京消防庁)
鶴脚山 (標高916m)
少し傾斜が増した尾根道を登っていくと、鶴脚山の山頂に着きます。 縦走路に出てから7分ほど、麓の登山口から1時間30分ほどで到着しました。 山頂は岩がゴロゴロとした狭い所で、周りには樹木が生えていて展望は得られません。 「鶴脚山」と刻まれた標柱が立っていて、後から書き込んだように「916m」という文字もありました。 また馬頭刈尾根縦走路の道標も立っていて、この先の道は「馬頭刈山・光明山」、 これまで歩いてきた道は「富士見台・大岳山」となっています。 辺りの岩に腰を掛けてひと休みしていきました。
鶴脚山からその先へと進んでいきます。 雑木林に続く岩がゴロゴロした緩い坂道を降っていくと、1分ほどで浅い鞍部に着きます。 そこから軽く登り返して植林帯へと入っていくと、背の低い下草が生い茂るようになります。 道脇の樹木には「鶴脚山916m」と書かれた板切れが括り付けてありました。 先ほどの標識のある山頂から3分とは経っていない近い所です。 どちらが本当の山頂なのでしょうか。 先ほどの所からここまでそれ程の起伏はなかったことを思うと、 両方を合わせたこの辺り一帯が「鶴脚山」なのかも知れません。
「鶴脚山」の板切れを過ぎていくと、これまでよりも傾斜の増した坂道を右手へと降っていきます。 植林帯と雑木林を分ける尾根に続く岩がゴロゴロとした道になります。 やがて植林帯の中を降るようになると横木の階段が現れますが、 土が抉れている訳でもないので、傾斜はかなりあるものの、それほど苦労することもなく降っていけます。
泉沢分岐1
横木の階段を4分ほど降って馬の背のような鞍部の手前に降り立つと、右手から道が合流してきます。 角に立つ馬頭刈尾根縦走路の道標によると、右手から来る道は「桧原・泉沢」、正面の道は「馬頭刈山」、 今降ってきた横木の階段は「鶴脚山・大岳山」となっています。 また、マジックで「和田向B.S」という文字が書き込まれていて、右手から来る道を指していました。 ここは正面の道を馬頭刈山へと向かっていきます。
御成婚記念事業 下元郷都行造林地
所 在 地東京都西多摩郡檜原村字下元郷5,310番地
植栽面積22.00ha
植栽年度昭和40年〜昭和46年
植栽樹種すぎ・ひのき
この森林は都行造林地です。 許可なく林内の立入及び林産物の採取等の行為は出来ません。
 (東京都西多摩経済事務所林務課)
背の低い下草の生い茂る馬の背のような鞍部を過ぎていくと、雑木林の中を登り返すようになります。 4分ほど登っていくと、尾根に桧が一列に並んで生えていました。 尾根の右側も左側も雑木林なのですが、なぜ尾根にだけ生えているのだろうと不思議に思ったりもします。 木の根が剥き出しになっていたりもしますが、足をとられて歩きにくいという程のことはありません。
泉沢分岐2
尾根筋を更に登って植林帯へと入っていくと、先ほどの泉沢分岐1から8分ほどで再び分岐があります。 角に立つ馬頭刈尾根縦走路の道標によると、右手へ降っていく道は「泉沢・和田向バス停」、 左手へ曲がっていく道は「馬頭刈山」、今登ってきた道は「鶴脚山・大岳山」となっています。 ここでも馬頭刈山を目指して左手へ曲がっていく道を進んでいきます。 少し緩やかになってから、再び傾斜が増してきます。
馬頭刈山 (標高884m)
植林帯と雑木林を分ける岩がゴロゴロした尾根道を登っていくと、 泉沢分岐2から2分半ほどで馬頭刈山の山頂に着きます。 鶴脚山から30分ほどで到着しました。 三等三角点のある山頂は小広くなっていて、「馬頭刈山頂884米」の標識とベンチが二つ設置されています。 大きな「秩父多摩甲斐国立公園 馬頭刈山周辺地図」も設置されています。 今回歩くルートも載っているので参考にしましょう。
ひろげよう 森への感謝と 防火の輪!
山火事注意
 (森林国営保険、東京都、東京消防庁)
馬頭刈山の山頂の東側と西側は樹木に囲まれていますが、北西側と南側が開けていて展望が得られます。 手前の樹木が少し邪魔をしてはいるものの、景色を眺めながら休憩していきましょう。
よくは知らないのですが、北西側に見えている尖った山は大岳山のようです。 南側の戸倉三山の奥には、三頭山へと続く笹尾根などが見えているようです。 晴れていると富士山までも見えるようですが、 この時は曇り勝ちの天候だったので、残念ながら遠くの方はよく見えませんでした。 昼食をするのには適した所ですが、今回は昼までにはまだ時間があったので、 この先の光明山まで行ってから昼食にすることにしました。
馬頭刈山の山頂に立つ道標「高明神社・軍道及び秋川長岳・十里木」に従って、雑木林の中の坂道を降っていきます。 横木の階段混じりの道を降っていくと浅い鞍部に着きます。 背丈の高い笹の生い茂る道を軽く登ってから降り始めると、 馬頭刈山から1分半ほどの所に、右手の樹木が少し切り払われて見晴らしが得られる場所がありました。 道端の岩には「関東の富士見百景」の銘板が張り付けられていました。 この馬頭刈山の周辺は「関東の富士見百景」に選ばれているようですが、 生憎の曇天のため、この時には富士山は見えませんでした。
関東の富士見百景
富士山の見えるまちづくり
地点名 馬頭刈山周辺
 (国土交通省関東地方整備局、関東建設弘済会)
展望地
石がゴロゴロした所を過ぎていくと、植林帯と雑木林を分ける尾根を降るようになります。 鞍部に着いて雑木林の中を登り返していくと、馬頭刈山から10分ほどで、 大きな樹木が生えて岩がゴロゴロとしている所があります。 手前の樹木が少し邪魔をしていますが、右手が切り開かれて展望が広がっています。
ベンチもひとつ設置されているので、歩みを止めて景色の楽しんでいきましょう。 戸倉三山から五日市の街へと続く山並みを見渡すことができました。
展望地の先で道が二手に分かれているように見えます。 右手の道は余り歩かれていないような感じなので、 左手へと曲がっていく背丈の低い笹の生える道を進んでいきます。 岩がゴロゴロとした所を過ぎて植林帯と雑木林を分ける尾根を降っていくと、横木の階段を降るようになります。 設置されてから余り年月が経っていないようで、まだ新しい感じでした。 横幅が広くて段差も高くないので、歩きにくくはありません。 浅い鞍部に着くと、横木の階段混じりの道を緩やかに登り返していきます。 道端には丈の低い笹が生えていて、傾斜が緩くて雰囲気のいい道が続きます。
光明山 (標高798m)
ちょっとした高みを二度ほど越えていくと、真新しい横木の階段が現れます。 階段を30秒ほどで登りきると、大きな樹木が二本並んで生えています。 その先の緩やかな道を登っていくと、程なくして降るようになります。 これから先は降っていくばかりなので、この辺りが地形図に書かれている光明山なのだろうと思われます。 見落としたのかも知れませんが、標識などは見かけませんでした。 馬頭刈山から20分ほどで到着しました。 この光明山で昼食にしようと思って馬頭刈山をパスしてきたのですが、 ベンチも見当たらないし昼には時間もまだ早かったので、 この少し先にある高明神社跡まで行くことにしました。
光明山と高明山
手元の地形図には「高明山」と記されています。 現地で見かけた道標などでは主に「光明山」となっていましたが、「高明山」と記されていたものもありました。 「高」も「光」も「こう」と読むので、同じ場所を表わしているものと思われます。 ここでは「光明山」としておきます。
高明神社跡
緩やかな道を過ぎて少し傾斜の増した道を降っていくと、周囲には大きな杉が生えるようになります。 光明山から4分ほど降っていくと、小広いなだらかな広場に降り立ちます。 広場には小振りの祠が建っていて、その中には桧皮葺の屋根をした社が安置されていました。 祠の右手には「御大典記念 遷座 高明神社跡」と刻まれた石碑が建っていました。 その周りには二段になって方形に石積みがされています。 その昔にはここに本殿と拝殿の形をした社が建っていたように思われます。 広場の周りは大きな杉で覆われていますが、頭上はポッカリと開いていて、空が覗いていました。 広場にはベンチも二つ設置されています。 今回は家を出るのが早かったこともあって、ここに着いたのは正午の少し前でしたが、 この先には昼食ができそうな所はなさそうに思えたので、ここで昼食タイムにしました。
お腹も満ちて汗も引いたところで、軍道へと降っていきます。 ベンチの脇に道標が立っていて、これまで降ってきた道は「馬頭刈尾根縦走路 馬頭刈山・大岳山」、 石灯籠の間から降っていく石段は「秋川長岳・軍道」となっています。 自然石で出来た石段を降り始めると小さめの鳥居が立っています。 その両脇の小さな空き地には、青いトタン屋根や手水鉢を覆う屋根だったと思われる廃材などが野積みされていました。 社殿が建っていた頃には、立派な姿をしていたものと思われます。
大杉神社
鳥居をくぐってその先へと降っていきます。 周囲に大きな杉が生い茂る道を2分ほど降っていくと、「大杉神社」と刻まれた石がありました。 傍には「大中圍老杉有洞容数人仰見碧空通 明治二十一年十一月八日焼失」と 刻まれた石碑もありました。 無学のため正確な意味は分かりませんが、 「数人は入れる程の洞が空いていて仰ぎ見ると碧い空も見える大きな老杉があったが明治21年に焼けてしまった」と いうような意味でしょうか。 もう100年以上も前のことなので、大杉が生えていた痕跡は残ってはいないようでしたが、 「大杉神社」と刻まれた石のある所に生えていたのでしょうか。 手前の二本の杉の間には縄が張られていて、神社の様式を表わしているようでした。
鞍石
引き続き大きな杉が生える道を4分ほど降っていくと、道の真ん中に大きな木が生えている所があります。 そこで道が二手に分かれていますが、どちらの道を進んでいっても1分ほど先で合流します。 今回は右手の道を降っていきました。 右手の道のすぐの所には「鞍石」と刻まれた石碑が立っていました。 脇には抉られたような形の岩がありました。 自然に出来たものなのか、人手で加工されたものなのかは分かりませんが、 そう云われると馬に付ける鞍のように見えなくもありません。
鶴松神社
鞍石を後にして大きな杉が生える道を更に降っていきます。 1分ほどで左手からの道と合流します。 その先へと降っていくと、鞍石から4分ほどの所の大きな杉の袂に「鶴松神社」と刻まれた石碑が道端に立っていました。 何か謂れなどは書いてないかと探してみましたが見当たりませんでした。 縄などは張られていませんでしたが、 上の方にあった大杉神社と同じように、樹木などを祀ったものなのでしょうか。
團子木社
横木の階段混じりの坂道を降っていきます。 やがて石がゴロゴロするようになると、鶴松神社から7分ほどの所に「團子木社」と刻まれた石碑が道端に立っていました。 石碑には「年古き老松枯れ果為記念 生年宮詣の時團子一つ藁苞にて供へる定」と刻まれていました。 無学のため正確な意味は分かりませんが、 「枯れ果てた老松の記念碑で、生まれた年の宮参りの時に藁で包んだ団子を一つ供えるのが定め」と いうような意味でしょうか。 手前の細めの樹木には縄が張ってあって、ここでも大杉神社と同じように神社の様式を表わしているようでした。
稲荷社・山神社
木の根が剥き出しになった道を3分ほど降っていくと、 壊れかけた「軍道」と書かれた道標のようなものが道端に落ちていました。 そこを過ぎて傾斜が緩やかになってくると、少し開けた所に着きます。 高明神社跡から25分ほどで到着しました。 道の脇には小さな石の祠がありました。 その左手の柱には赤色で「奉斎 稲荷社」、右手の柱には黒色で「奉斎 山神社」と刻んでありました。 このすぐ先には大きめの鳥居が立っていて、「高明神社」の扁額も掲げられていました。 ここから高明神社跡までが神域ということなのでしょうか。 光明山には大きな杉の木が沢山生えていて、山全体が神社とでも云えそうな何だか厳かな雰囲気も感じられました。 ここで少し休憩していきました。
荷田子分岐
鳥居を過ぎて横木の階段を降っていくと、すぐに植林帯へと入っていきます。 横木の階段が終わってその先へと進んでいくと分岐があります。 角に立つ道標によると、右手の道は「荷田子バス停」、 左手の道は「軍道を経て十里木バス乗り場」、今降ってきた道は「光明山・馬頭刈山・大岳山」となっています。 左右どちらの道を降っていってもバス停へ着くようですが、 今回は左手の道を軍道へと降っていきました。
雑木混じりの植林帯を降っていきます。 途中には崩れかけたのを補強した所もあったりしますが大丈夫です。 遠くの方では、ツクツクボウシが一匹、往く夏を惜しむかのように弱々しい声で鳴いていました。 やがて途切れ途切れに続く横木の階段を降るようになると、荷田子分岐から10分ほどで分岐があります。 角に立つ道標によると、左手へ降っていく道は「軍道・十里木・五日市」、 今降ってきた道は「高明山・馬頭刈山・大岳山」となっています。 右手にも登るようにして細い道が続いていましたが、道標には何も示されてはいませんでした。 左手を指す「軍道・十里木・五日市」の文字が裏側に書かれていて、 右手から降ってきた時に具合良く見えるようになっていました。 何だか変だなぁとは思いながらも、軍道を目指して左手へと降っていきます。
石原林道
植林帯に続く屋道を降っていきます。 所々に岩が露出していて滑りやすくなっていたりもするので、転ばないよう注意しながら降っていきます。 先ほどの分岐から10分ほど降っていくと林道に降り立ちます。 これで山道は終りになります。 高明神社跡から50分ほどで降りて来られました。 角に立つ道標によると、左手へ登っていく林道は「行き止まり(林道)」、 右手へ降っていく林道は「軍道バス停」、 今降ってきた山道は「光明山・馬頭刈山」となっています。 正面の谷筋へ向かって細い山道が続いていましたが、道標には何も示されてはいませんでした。 ここは道標「軍道バス停」に従って、林道を右手へと降っていきます。
林道を降っていった所にあった道標によると、この正面の谷筋へと降っていく山道が馬頭刈山への登山道のようでした。 林道が出来る前には、今降ってきた道からそのまま谷筋へと続いていたものと思われますが、 この林道が出来たことによって分断された形になってしまったようです。
土の林道を緩やかに降っていきます。 左手へと大きく曲がっていくと、林道に降りてから3分ほどの所に、小さな沢に架かる橋があります。 その沢沿いに左手から山道が降ってきていました。 林道に降りた所の正面へと降っていっていた道がここまで続いているのだろうと思われます。 角には道標が立っていて、沢から降ってくる道は「至 高明山(光明山)・馬頭刈山」となっていました。 「至 五日市方面・軍道バス停」が林道の右手の方を指していましたが、 そこに道が付いていたかどうかは確認を漏らしてしまいました。 たぶん林道を横切って、沢沿いに山道が続いていたのだろうと思います。 今回は橋を渡って林道を進んでいきました。
軍道地区
緩やかな林道を更に降っていきます。 橋の所から3分ほど進んでいくと竹林の脇を過ぎていきます。 民家が現れると舗装された道になります。 右手の畑地の下には軍道地区の集落が広がり、その向こうには山並みが続いていました。 よくは分かりませんが、戸倉三山(臼杵山・市道山・刈寄山)の辺りでしょうか。
景色を眺めながら降っていくと、橋の所から7分ほどでT字路があります。 角には「林道 石原線」の案内板が設置されていました。 また道標も立っていて、左手へ登っていく道は「行止り」、 右手へ降っていく道は「軍道バス停」、今降ってきた道は「光明山・馬頭刈山」となっています。 道標「軍道バス停」に従ってT字路を右手へ曲がり、傾斜地に続く集落の中を降っていきます。
林道 石原線
林道の規格・構造は公道とは異なり、路肩の保全・法面の落石防止等の処置が十分ではありませんので、 利用される方は次の事項を厳守のうえ通行してください。
1.降雨・降雪時にはスリップまたは落石の危険があります。
2.車のスピードは20km/時速以下としてください。
3.夜間または濃霧のときの通行は避けてください。
4.見通しの悪い箇所での駐車は避けてください。
 (あきる野市)
高明神社
集落の中に続く坂道を降っていきます。 東京都水道局の乙津第一配水所を過ぎて右手へと曲がって降っていくと、 分岐道の右手に「高明神社」と刻まれた石柱が立っています。 そこから続く石段を登って鳥居をくぐっていくと神社の境内になります。 狛犬の控える先には立派な社殿が建っていました。 光明山の少し下の高明神社跡にあった「遷座」というのは、この地のことなのでしょうか。 山から里へ降りてきたということのように思われます。 無事に下山できたことを報告していきましょう。
境内は狭くて、正面からでは社殿の全体を写すことが出来なかったので、道路から写したものを載せておきました。
神拝詞(となえことば)
祓え給い 清め給え 神ながら 守り給い 幸え給え (はらえたまい きよめたまえ かむながら まもりたまい さきわえたまえ)
神拝詞三唱 二拝二拍手一拝
神社の左手を流れる小さな沢の手前から、沢沿いに山道が続いていました。 脇には道標が立っていて、沢沿いの道は「馬頭刈山」、 橋を渡って降っていく道は「軍道・十里木」となっていました。 上にあった橋の辺りからここまで、沢沿いに山道が続いているようでした。
神社を後にしてその先へと降っていきます。 要所に立っている「軍道バス停」を指す道標に従って進んでいけば、軍道バス停へと降りていかれます。 小さな橋を渡り、軍道消防器具置場兼防災倉庫を過ぎていくと十字路があります。 道標の指す右手へと曲がって細めになった道を降っていきます。 広めの道に出た所にある道標に従って左手へと進んでいきます。 その先の十字路を道標に従って直進して細めの道を降っていきます。 正面には山並みを見ながら、彼岸花の咲く道を降っていきます。
軍道(ぐんどう)バス停
左手へ曲がっていく坂道を降っていくと、車道が通るT字路に出ます。 その正面左手の商店の前に軍道バス停があります。 石原林道に降り立ってから25分ほどで到着しました。 T字路の角には「光明山・馬頭刈山登山口」の標柱が立っています。 また左手には小宮小学校、右手には小宮会館や乙津郵便局があります。
武蔵五日市駅(JR五日市線)まで、五日市駅行きバスにて17分、 便は少ないので事前に確認しておきましょう。
 土曜 ...13:25 14:40 16:48 17:54 19:47 20:37
 日曜 ...13:06 14:22 15:26 16:13 17:16 18:58 20:52
待つようなら、三つ先の十里木バス停まで10分ほど歩いていけば、1時間に2本程度の便があります。
バス停の横の民家の間にある細い路地を降っていくと、すぐに秋川の支流である養沢川の畔に出ます。 左手の上流の方にある堰を流れ落ちる水が滔々と心地よい音を響かせていました。 川の水量はかなり豊富で、澄んだ綺麗な水が流れていました。 バスが来るまでの10分ほどの間、流れなどを眺めながら川辺で佇んでいたのでした。