生藤山
散策:2006年09月下旬
【低山ハイク】 生藤山
概 要 生藤山は東京都と神奈川県の都県境に聳える山で、醍醐丸から笹尾根を経て三頭山へと続く山稜にあります。 そばにある三国山からは富士山も望める素晴らしい景色が広がっています。 今回は鎌沢入口から三国山を経て生藤山へ登り、縦走路にある茅丸や連行山を経て、万六尾根を柏木野へと降っていきます。
起 点 藤野町 鎌沢入口バス停
終 点 檜原村 柏木野バス停
ルート 鎌沢入口バス停…八幡神社…熊野神社…竹の子の里活性化センター…鎌沢休憩所…登山口…小祠…佐野川峠…広場…甘草水…軍刀利神社分岐…生藤山分岐…三国山…生藤山…茅丸…柏木野分岐…連行山…ユバの頭…南秋川…柏木野バス停
所要時間 5時間10分
歩いて... 薄雲がかかっていましたが、甘草水の手前の広場や三国山や生藤山からは富士山を望むことができました。 縦走路から分かれていく万六尾根は細い道になっています。 夏草が生い茂っている所もあったりしますが、 急傾斜の箇所はなくて全体的には歩きやすい道になっていました。
関連メモ 富士見のみち
コース紹介
鎌沢入口(かまさわいりぐち)バス停
藤野駅(JR中央線)から、和田行きバスにて13分、便は非常に少ないので、事前に確認しておきましょう。
 土日曜 8:11 9:08 12:55 14:05 15:00 17:05 18:10
バス停のすぐ先の左手に、前方と後方に降っていく坂道が分かれています。 前方へ降っていく坂道の所に「生藤山 桜のプロムナード竹の子の里 入口」と題した案内板があります。 ここから八幡神社を過ぎて佐野川沿いの道を進んで鎌沢地区へ向かい、 熊野神社を過ぎて竹の子の里・登里地区から生藤山へと続く道が図示されているので参考にしましょう。
八幡神社
道標「三国山・生藤山」の指す前方の坂道を降っていきます。 1分半ほど降っていくと、佐野川に架かる八幡橋があります。 橋を渡った所の左手の鳥居をくぐって短い石段を登り、 舞殿のような建物の中をくぐっていくと八幡神社の境内になります。 その先の石段を登った所に社殿が建っていますが、 神社の由緒などを記したものは見当たりませんでした。 今日一日の散策の安全をお祈りしていきましょう。
注意
藤野町一帯は「キマダラフリツバメとその生息地」として、神奈川県指定天然記念物に指定されております。 キマダラルリツバメ(卵、幼虫、蛹も含む)を採集したり許可なくして生息に影響を及ぼすことは禁止されています。 貴重な天然記念物を大切にしましょう。
 (神奈川県教育委員会、藤野町教育委員会、佐野川キマダラルリツバメ保存会)
八幡神社を後にしてその先へと進んでいきます。 すぐの所にある津野崎橋を渡って、谷あいの沢筋に続く坂道を登っていきます。 連行沢に架かる五法木橋を渡っていくと、沢向こうの斜面には茶畑が続いていました。
砂防指定地 連行沢
この土地の区域内において宅地造成、家屋の新築、土採取等の行為をする場合は、 神奈川県知事の許可が必要ですから、津久井土木事務所にご相談下さい。
 (津久井土木事務所)
八幡神社から6分ほど進んでいくと右手に宮幡橋が架かっていますが、 道標「三国山・生藤山」に従って、坂道をその先へと登っていきます。 鎌沢地区の民家などを過ぎていくと、沢へと降りていく道が右手に分かれていますが、そのまま真っ直ぐに進んでいきます。 藤野町消防団佐野川分団第1部器具置場の簡易倉庫を過ぎて谷あいに続く道を更に進んでいきます。 道路の脇が少し膨らんだ程度の小さな県立鎌沢駐車場を過ぎていきます。 左手の民家へ登っていく道を見送って少し降っていって登り返していくと、小広くなった所に着きます。 そこから左手に戻るようにして登っていく坂道が分かれています。 道路は正面にも続いているようでしたが、 角に立つ道標「三国山・生藤山」に従って、その左手の坂道へと進んでいきます。
熊野神社
一段と傾斜の増した爪先上がりの坂道を登っていきます。 かなり傾斜があるので、ゆっくりと登っていきましょう。 民家への道を右手に見送って左手へと曲がっていくと、 先ほどの道標のあった分岐の所から3分ほどで、右手に分かれていく道があります。 三国山や生藤山へは坂道をそのまま登っていくのですが、 右手のすぐ先に熊野神社があるので立ち寄っていきましょう。 「廿三夜」と刻まれた石碑を見ながら坂道を進んでいき青銅製の鳥居をくぐっていくと、道が二手に分かれています。 その両方のすぐ先に社がありました。 どちらが本殿なのかはよく分かりませんでしたが、左手の坂道の社には祠が三つ収められていて、 その間には更に小さな祠もありました。 熊野山大権現・御嶽山大権現・祇園牛頭大王と書かれた扁額が掲げられていたので、 これらの祠の名前なのだろうと思われます。 何か意味があるのか、祠は少しずつ大きさが違っていました。
熊野神社とその社叢
此の地(藤野町佐野川1212番地)には、熊野神社と共に御嶽神社・八坂神社の三つの氏神が祀られています。 熊野神社の御神像の箱書きには、弘長3年(1264)と誌されており、鎌倉時代の後期に此の社が創建されたものと推定されます。 現在の社は、江戸時代中頃に改築されたものと言い伝えられているが、詳細は不明です。 八坂神社の神輿は嘉永3年(1850)相州半原村柏木右忠郎という宮大工の最後の作です。 社叢は約1200平方メートル程あり、樫の古木七本を中心とした森で、 最大のものは目廻り6メートル、樹齢は700年余りと推定されます。 他に楓、杉、桧等が混生しており、社域には羊歯類も多数自生しています。 又、昆虫や小鳥も多数棲息している貴重な社です。
 (藤野町教育委員会)
津久井の名木 カシの群生
科目 ぶな科コナラ属
樹高 18メートル
樹齢 推定500年
特徴 山地に自生する常緑高木。カシにはいくつかの種類があるが、いずれも堅果をつける。 材は堅く建築材などに用いられる。高さ20メートルになる。
所在地 藤野町佐野川2747
管理者 熊野神社
 (かながわトラストみどり財団、津久井地区推進協議会、藤野町)
竹の子の里活性化センター
熊野神社から元の道に戻って、傾斜のきつい坂道を更に登っていきます。 かなりの傾斜なのでゆっくりと登っていかないと息が切れてしまいそうになります。 左手に続く茶畑を見ながら5分ほど登っていくと、道の右手に「竹の子の里活性化センター」があります。 道標「生藤山・三国山、県立鎌沢休憩所」に従って、坂道を更に登っていきます。
左・右と大きく曲がりながら坂道を登っていくと、小屋の建っている曲がり角で細い道が左手に分かれています。 角に立つ道標によると、曲がりながら登っていく正面の坂道は「三国山・生藤山」となっていますが、 小屋の手前から左手へと続く細い道には「生藤山・三国山、県立鎌沢休憩所」となっています。 急な坂道をここまで登ってきてかなり疲れてきたので、鎌沢休憩所に立ち寄るべく、左手の細い道を進んでいきました。
鎌沢休憩所
小屋を回り込むようにして続く細い道を進んでいくと畑の中へと入っていきます。 どう見ても畑の中そのもので「道」という感じではありませんが、 道標も立っていることだし大丈夫だろうと考えてそのまま畑の中を登っていくと、すぐに鎌沢休憩所があります。 鎌沢入口バス停から45分ほどで到着しました。
東屋風の建物とトイレが設置された小さな所になっています。 休憩所の近くには民家が何件か建っていて、この辺りは登里地区になるようです。 振り返ると、茶畑の向こうには陣馬山と思われる山が聳えていました。 何はともあれ、ベンチに腰を掛けて景色を眺めながらひと休みしていきました。 そばには「県立陣馬相模湖自然公園」と題した案内板があって、 高尾山から生藤山へと続く山稜の登山コースが紹介されていました。
休憩所のすぐ側の畑には犬小屋があって、私を見かけるなり吠えかかってきました。 鎖で繋がれているので大丈夫でしたが、 民家から少し離れた所にあるし、何か目的があってわざわざそこに置いているのでしょうか。
県立陣馬相模湖自然公園
自然公園は、すぐれた自然の風景地を保護するとともに、 その利用を通じて国民の保健、休養、教化に役立てることを目的に指定されています。 ここ県立陣馬相模湖自然公園は、富士箱根伊豆国立公園箱根地区を始めとして、 丹沢大山国定公園、県立丹沢大山自然公園、県立真鶴半島自然公園、県立奥湯河原自然公園についで 県内6番目に指定された自然公園です。
【おもな山と標高】 陣馬山857.0m 景信山727.1m 嵐山405.9m 生藤山990.6m 城山670.6m 石老山684.3m
自然を大切にしましょう。
 (神奈川県)
登山口
鎌沢休憩所からその先へと進んでいきます。 突き当たりを右手へと曲がっていくと、先ほどの道標のあった所から登ってきた道路に出ます。 そこにも道標が立っていて、右手の道は「鎌沢入口バス停」、左手の道は「生藤山、三国山2.9km」、 今歩いてきた道は「鎌沢入口バス停、県立鎌沢休憩所」となっています。 道標に従って左手へと坂道を登っていきます。 「県立陣馬相模湖自然公園 三国山・生藤山 登山口」と刻まれた石碑を過ぎていくと、 道路に出てから1分ほどで、右手に山道が分かれていきます。 角に立つ道標「三国山・生藤山」がこの山道を指しています。 バス停から続いてきた舗装された道はここで終わって、ここからは山道が始まります。
十字路
道端にある石仏に挨拶をして山道を登っていきます。 「三国山・生藤山」の道標を過ぎ、墓地への石段を見送っていくと、斜面に続く植林帯へと入っていきます。 「三国山」の道標を過ぎ、右手に戻るようにして続く坂道を見送っていくと、雑木林へと変わっていきます。 登山口から10分ほど登っていくと分岐があります。 左手にも微かな道が分かれていて十字路になっています。 正面には広めの道が続いていましたが、角に立つ道標「三国山2.5km」に従って右手へと曲がっていきます。 すぐの所にテーブルとベンチが設置されていて、周りにはアジサイの木が沢山植えられていました。
神奈川県「水源の森林づくり」契約地(水源分収林)
水資源を大切にしましょう。
 (神奈川県環境農政部水源の森林推進課、神奈川県津久井地区行政センター森林保全課)
火気に注意
 (神奈川県)
T字路
ベンチを過ぎて広めの山道を登っていきます。 道端にはアジサイの木が沢山植えられていました。 品種はよく知らないのですが、桃色の花を付けた株もありました。 少し樹木が低くなって明るい所を過ぎていくと、やがて植林帯へと入っていきます。 「三国山」を指す道標を過ぎていくと、先ほどの十字路から8分ほどでT字路があります。 正面にも道は続いているようでしたが、角に立つ道標「三国山」に従って左手へ直角に曲がって、 傾斜の増した坂道を登っていきます。
右・左と小刻みに折れ曲がりながら登るようになると、T字路から4分ほどで緩やかになった尾根に出ます。 そこから右手へと緩やかな尾根道を進んでいくと、テーブルとベンチが設置されていました。 脇には「生藤山 桜のプロムナード」と題した案内板もありました。 道の両側には桜の木が続いていて、この付近は桜の名所になっているようです。 訪れたのが初秋だったので桜は咲いてはいませんでしたが、春にはさぞ見事な眺めになるのだろうと思われます。 また、道端にはアジサイの木も沢山植えられていて、咲き遅れた花が余韻を漂わせていました。
生藤山 桜のプロムナード
名所として知られるこの地の桜が、近年、テングス病という菌にむしばまれ、花が咲かない状態が続いていました。 今回、藤野町山岳協会では、この桜を守り、そして菌に強い山桜を補植し、 この地域資源を再生する試みを行ないました。 かってのあの素晴らしい桜のプロムナードが一日でも早く実現するよう、 訪れる皆様のご理解ご協力を心よりお願い申し上げます。
 (平成18年3月 藤野町山岳協会)
小祠
金属製の鳥居をくぐって1分ほど進んでいくと、大きな木の袂に小振りの祠があります。 外側は赤く塗られたトタンで補強されていて、中には白木の小さな社がありました。 何という名前の神社なのかを記したものは見当たりませんでした。 祠の裏手に回ってみると石製の小さな社もありました。
佐野川峠
小祠の左手に続く広めの山道を進んでいきます。 よく歩かれているのかしっかりとした道になっています。 小祠から少し進んでいくと「三国山1.9km」の道標が立っています。 左手からも山道が登ってきていますが、道標に従って正面の道を進んでいきます。 植林帯の中を緩やかに降るようになると、小祠から10分ほどで佐野川峠に着きます。 鎌沢休憩所から45分ほどで到着しました。 浅い鞍部になっていて、左手からも道が登ってきていました。 道標によると、左手から登ってくる道は「上岩バス停」、正面の道は「生藤山方面」となっています。 また別の道標も立っていて、正面の道は「三国山1.5km」、今歩いてきた道は「鎌沢1.9km」となっています。 ここは道標に従って正面の道を進んでいきます。
自然環境保全地域
自然を大切にしましょう。 建築物の新改増築、土地の形質変更等は届出が必要です。
 (神奈川県
公社造林地
) 木を大切に。山火事に注意。
 (神奈川県造林公社)
横木の階段交じりの道を7分ほど登っていくと、道端には熊笹が生い茂るようになります。 熊笹を見ながら8分ほど進んでいくと、それも終りになります。 傾斜もそれほど急ではなくて歩きやすい道が続いています。
広場
歩きやすい道を更に進んでいくと、佐野川峠から15分ほどでこんもりとした明るい尾根に着きます。 テーブルやベンチも幾つか設置されていて、休憩するにはよさそうな広場になっています。 桜の木が沢山生えていて、桜の名所にもなっている所のようです。 赤土で覆われているのか、道はとても滑りやすくなっていました。
少し霞んではいたものの、広場の上の方からは樹木越しに富士山を望むことができました。 「甘草水」の案内板も設置されていますが、実際の甘草水は尾根道から分かれて100mほど行った所にあります。
甘草水由緒
景行天皇40年、日本武尊、東夷征伐の時、三国峠に軍を憩ひ給ふに、山上に水なく、諸軍勢、渇にへず、 爰に於て尊鉾を以て岩頭を穿ち給えば、清水忽ち涌出し、軍士を養ふに足れり、 尊大に喜び狭野尊の賜なりとのたまひ、即泉を甘草水と名づく、下流をば狭野川と呼ぶ、遂に村名となる。 後に佐野川と書換ふ。
 (新編相模国風土記稿より 神奈川県)
甘草水(かんぞうみず)
道標「甘草水100m」に従って、右手に分かれていく細い山道を進んでいきます。 すぐの所に「甘草水大明神 この先100m」の看板も立っています。 明るい斜面を横切って植林帯へと入っていくと、道の脇に甘草水があります。 湧き出ている所には覆いがされているようでした。 そこから引き出した管から水が流れ出ていました。 脇には小さな石の祠もありました。
甘草水の由来と背稜山脈について
藤野町の背稜山脈にある相武甲にまたがる三国山は三国峠とも呼ばれ、 この付近の山並みには日本武尊に因んだ伝承が多い。 かつて尊の東征の折、この山に兵を進めたが水が無く奥は難儀した。 そこで尊は手にした鉾で一つの岩頭を打った。 なんとそこから水がコンコンと湧きだし、兵の士気が大いにあがり、その泉が甘草水だと言う。 この山の東には、町の最北端で昔「きつと山」と呼ばれた生藤山(今では桜の名所として多くの人々に親しまれている)、 その隣が町の最高峰の茅丸がそびえる、 東にのびる尾根をたどると連行山や大ゾウリ山、醍醐丸を越えると醍醐峠(昔、都へと醍醐が越えたと言われる)、 高岩山を越えれば和田峠(峠道は甲州街道の裏道として利用されてきた)、峠の南にそびえるのが陣馬山である。
甘草水の整備事業は、神奈川県津久井地区県政総合センターにより、 平成17年度に多くのボランティア等により完成しました。 末永く山を愛する人々の手により保存されます事を願っています。
 (藤野町山岳協会、NPO北丹沢山岳センター 協力 永井土木、東斐山岳会、藤野山岳会、藤野町里山クラブ)
ここ甘草水の場所は霊験改になる場所です。 ここでの不浄な行為は禁止します。 山頂の清らかな水は皆さんの財産です。
 (藤野山岳会)
軍刀利神社分岐
甘草水から手前の広場まで引き返して、尾根道をその先へと登っていきます。 植林帯の中に続く歩きやすい道を登っていくと、道端には背の低い笹が続くようになります。 笹の道が終わって更に登っていくと、先ほどの広場から7分ほどで分岐があります。 角に立つ道標の指す向きが少し変ですが、 左手へ降り気味に続く道は「軍刀利神社」、正面の道は「三国峠」、 今歩いてきた道は「石楯尾神社」となっています。 ここは道標「三国峠」に従って、正面の尾根道を更に進んでいきます。
生藤山分岐
尾根の少し左下に続く緩やかな道を進んでいくと桜の木が沢山生えていたりします。 更に進んでいくと、軍刀利神社分岐から7分ほどで分岐があります。 角に立つ道標によると、右手の斜面へ続く道は「生藤山・和田峠方面」、 正面の道は「三国山頂」、今歩いてきた道は「上岩方面」となっています。 別の道標も立っていて、正面の道は「三国山頂上」、今歩いてきた道は「上岩・鎌沢3.4km」となっています。 右手の道は三国山の山頂を巻いていく道なので、 今回は三国山の頂上を目指して、正面の尾根道を登っていきました。
三国山 (標高960m)
小さな石の祠を過ぎて尾根道を登っていきます。 傾斜が緩くなって道幅も広がってくると、生藤山分岐から2分ほどで三国山の頂上に着きます。 佐野川峠から50分ほどで到着しました。 山頂にはテーブルやベンチが幾つか設置されていて、ちょっとした広場になっています。 ここは関東ふれあいの道「富士見のみち」のコースにもなっていて、 路傍サインの石柱や大きな案内板が設置されています。 正午の少し前でしたが、景色を眺めながらここで昼食タイムにしました。
関東ふれあいの道 富士見のみち
このコースは、奥多摩の名山「三頭山」から派生する長い尾根道の一部分をたどるものです。 コース中程の「三国山」は東京都と神奈川県・山梨県の境が接しているところです。 コース周辺はニホンザル等の野生の生き物が豊富なところで、 東京都自然環境保全地域に指定されている場所もあります。 夏には草深い尾根道も、冬になると雪をいただいた富士山や丹沢・奥多摩・奥秩父の山々の姿を楽しめます。
 (環境省、東京都)
山頂からは丹沢や奥多摩などの幾重にも重なる山並みを見渡せる景色が広がっていました。 薄雲がかかってはいたものの、富士山を望むこともできました。 三国山からは左右に尾根道が続いていて、関東ふれあいの道にもなっています。 山頂に立つ関東ふれあいの道の道標によると、左手の道は「熊倉山1.1km、浅間峠3.3km」、 右手の道は「生藤山0.2km、醍醐丸3.6km」、今回登ってきた道は「甘草水0.5km、上岩3.2km」となっています。 三国山まで登ってくるのに時間がかかるようなら、井戸地区へと降るルートにしようかとも思っていたのですが、 まだ時間に余裕があったので、右手の生藤山から茅丸を経て連行山まで進み、 そこから北側へ伸びる万六尾根を柏木野へと降っていくことにしました。
自然化今日保全地域特別地区
この附近は、保全地域に指定されています。 動植物の保護と自然環境の保全にご協力ください。
 (東京都)
関東ふれあいの道の案内板の前を過ぎて、右手へと尾根道を進んでいきます。 すぐに横木の階段を降るようになりますが、1分もしない内に鞍部に降り立ちます。 右手から巻き道が合流してきますが、道標「生藤山0.2km、醍醐丸3.6km」に従って、正面の尾根道を進んでいきます。 鞍部を過ぎて登り返していくと、道が二手に分かれています。 角に立つ道標によると、左手の道は「醍醐丸(まき道)3.5km」、 正面の道は「生藤山0.1km、醍醐丸3.5km」となっています。 連行山へ向かうだけなら左手の巻き道を進んでいってもいいのですが、 今回は生藤山の山頂を踏んでいくべく、正面の尾根道を登っていきました。
生藤山 (標高990m)
横木の階段を過ぎて、痩せ気味の尾根をジグザグに登っていきます。 やがて岩がゴロゴロしていたり木の根が剥き出しになってくる急坂を登っていくと、 ひょっこりと生藤山の山頂に出ます。 三国山から6分ほどで到着しました。 山頂は狭い所で、「生藤山(標高990.6米)」の標識とベンチが三つ設置されていました。 また「藤野町十五名山 生藤山 標高990.3m」の標柱も立っていましたが、標高が微妙に違っていました。 周りには樹木が生い茂っていて展望はあまり良くありませんが、
登ってきた方角の樹木越しには富士山を望むことができました。 東の方には、これから向かう茅丸や連行山なども見えていました。
生藤山を後にしてその先へと進んでいきます。 坂道を降って熊笹の生えた鞍部に着いてその先へと登り気味に進んでいくと、 やがて石がゴロゴロした痩せ尾根を進むようになります。 少し降るようになってくると、山頂から5分ほどで左手から巻き道が合流してきますが、 角に立つ道標「醍醐丸3.3km、和田峠4.9km」に従って、正面の尾根道を進んでいきます。
幅が広くて傾斜もそれほどはない尾根道を進んでいきます。 雑木林が続く尾根道を進んでいくと、尾根から少し下側を進むようになります。 道標「醍醐丸3.1km、和田峠4.7km」が立つ所で細い道が左手へと分かれていきますが、 そのまま尾根道を進んでいきます。 少し登りになってくる道を進んでいくと、やがて道標の立つ分岐があります。 正面の道は「醍醐丸(まき道)3.0km」、 左手に登っていく横木の階段は「茅丸(山頂)、醍醐丸3.0km、和田峠3.6km」となっています。 ここでも茅丸の山頂を踏んでいくべく、左手の横木の階段を登っていきました。
茅丸 (標高1019m)
急傾斜の斜面に続く横木の階段を3分ほど登っていくと、茅丸の山頂に着きます。 生藤山から15分ほどで到着しました。 生藤山の山頂も狭かったのすが、この茅丸も負けないくらい狭くなっていました。 「茅丸 標高1019m」の標識とベンチが二つ設置されていました。 また「藤野町十五名山 茅丸 標高1019m」の標柱も立っていました。 周りは樹木に覆われていて展望は得られません。
茅丸を後にしてその先へと進んでいきます。 急傾斜の横木の階段を2分ほど降っていくと歩きやすい尾根道になります。 緩やかに降っていくと、山頂から3分ほどで巻き道が右手から合流してきますが、 道標「醍醐丸2.8km、和田峠4.4km」に従って正面の尾根道を進んでいきます。 雑木林の中に続く尾根道を軽く登り気味に進んでいくと、関東ふれあいの道の里程標が道端にありました。 それによると、正面の道は「陣馬高原下8.0km」、今歩いてきた道は「上川苔6.7km」となっています。 里程標を過ぎていくとすぐに分岐があります。 角に立つ道標によると、左手の道は「醍醐丸2.6km、和田峠4.2km」、 右手のこんもりとした高みへ登っていく道も「醍醐丸2.6km、和田峠4.2km」となっていました。 どちらも同じ表記なのでどうしたものかと暫く考えた末、今回は右手の道を進んでいきました。
こんもりとした高みを越えて少し降っていくと、分岐から1分半ほどで再び道が合流しました。 左手の方が巻き道ということだったのでしょうが、 右手もそれほどの高みではないし特に見晴らしが得られる訳でもないので、 どちらの道を進んでいっても大差はないようでした。
柏木野分岐
左手からの道を合わせて、緩やかな尾根道をその先へと進んでいくと、程なくして分岐があります。 角に立つ道標によると、左手に分かれていく道は「柏木野(バス停)5.0km」、 正面の道は「醍醐丸2.4km、和田峠4.0km」となっています。 左手の道は余り歩かれていないのか、夏草が路面を覆っていて分かりにくくなっていました。 連行山を巻いて万六尾根を柏木野へと降っていく道だと思われますが、今回は正面の道を進んでいきました。
連行山
程なくして横木の登り階段が現れますが、茅丸の前後にあった階段ほどの急傾斜ではありません。 2分ほどで横木の階段が終わって、その先へと尾根道を進んでいきます。 次第に緩やかになる道を進んでいくと「連行山」と書かれた道標が立っている所に着きます。 茅丸から15分ほど、三国山から45分ほどで到着しました。 道標には標高は書いてありませんでしたが、手元の地形図によると標高1010m程はあるようです。 尾根道に沿ってベンチが三つ並んでいます。 生藤山や茅丸のようにピークになっている訳ではなくて、 緩やかな尾根道の途中という感じの所になっています。 周りは樹木に覆われていて展望は得られません。
山も木も 地球も泣きます 森林火災
山火事注意
 (森林国営保険、東京都)
自然環境保全地域 特別地区
この附近は、保全地域に指定されています。 動植物の保護と自然環境の保全にご協力ください。
 (東京都)
連行山からは道が二手に分かれています。 角に立つ道標によると、正面に続く尾根道は「醍醐丸2.2km、和田峠3.8km」、 左手に分かれていく道は「柏木野(バス停)5.0km」、 今歩いてきた道は「生藤山1.2km、三国山1.4km」となっています。 今回は連行山から左手へと分かれていく尾根道を柏木野へと降っていきます。 この尾根道は万六尾根、またの名を三国峠みちとも呼ばれているようです。
雑木林の尾根に細い山道が続いています。 三国山から醍醐丸へと続く尾根道に比べると細い道になっていて夏草も生えていましたが、 表面を覆ってしまって分からなくなっているという状況ではありませんでした。 所々には、ルートを示すかのように樹木に赤いテープが巻きつけられていたり、 樹木の名前らしい板切れも括り付けられていたりして、細い道なりにある程度は歩かれているようです。 背の低い笹などが生える細い尾根道を降り気味に進んでいきます。 「柏木野(桧原村)」の白い道標を過ぎていくと、背丈ほどの熊笹が生い茂るようになりますが、 1分ほどで抜けていきます。
ユバの頭 (標高927m)
やがて植林帯の中を降るようになります。 細い馬の背のような鞍部に立つ「柏木野(桧原村)」の白い道標を過ぎていくと、少し登るようになります。 背の低い笹の生える所を過ぎて再び植林帯へと入っていきます。 軽く登っていって緩やかな高みに着くと、 道端の樹木に「ユバの頭927m」と書かれた板切れが括り付けてありました。 連行山から20分ほどで到着しました。
背の低い笹の生える植林帯を緩やかに降っていきます。 軽く登り返して小高い所に着くと、道端の樹木に白い板が打ち付けられていました。 「作業道 通行止」と書かれていて右手の道を指していましたが、正面の尾根道をその先へと進んでいきます。 左手には植林帯が続くようになります。 軽いアップダウンが続きますが、それほどの傾斜はないので苦労することもなく歩いていけます。 左手から来る細い道を合わせてその先へと進んでいくと、植林帯に続く尾根を進むようになります。
防火用水
火の始末 山に来るたび 歩くたび
 (東京消防庁、秋川消防署)
途中に夏草が生い茂っている所がありましたが、1分ほどで抜けることができました。 軽い登りが続くようになると、ユバの頭から25分ほど進んできた所の道端に「造林地」の看板が立っていました。 この辺りから次第に正面が盛り上がってきます。 再び草深い所を1分ほどで抜けていくと、道は高みの左側の斜面に続くようになります。 この辺りの高みが、手元の地形図にある万六ノ頭(標高883m)のように思われます。 山頂は尾根道から少し外れた所にあるようで、山頂へと続く小径もあるとのことです。 しかし生い茂る夏草のためか、今回は見当たりませんでした。
御成婚記念事業 南郷都行造林地
所在地東京都西多摩郡檜原村字南郷5974番地1外2筆
植栽面積142.10ha
植栽粘土昭和37年〜昭和47年
植栽樹種すぎ・ひのき
この森林は都行像隣地です。 許可なく林内の立入及び林産物の採取等の行為は出来ません。
 (東京都西多摩経済事務所林務課)
左側の斜面を横切るようにして進んでいくと、やがて降るようになります。 8分ほどで斜面が終わると、植林帯に続く尾根の背を降るようになります。 一時雑木林へと入っていきますが、再び植林帯を降るようになります。 「造林地」の看板の所から20分ほどで浅い鞍部に着きます。
正面のすぐの所に直径1mは優に超えそうな大きな樹木が2本生えていて、 その樹木の袂に、青色のトタン屋根をした木製の小さな祠がありました。 祠の先にも尾根は続いていますが、殆ど歩かれていない道のようでした。 どうしたものかと辺りを探っていると、祠の手前の鞍部から右手へ戻るようにして道が続いていました。 夏草が生い茂っていて少し分かりにくくなっていました。 道標などは見当たりませんでしたが、鞍部から右手に戻るようにして植林帯に続く道を降っていきます。
植林帯の斜面に続く道を降っていきます。 所々に草深い所もあったりしますが、特に分岐道もないので迷うようなことはありません。 尾根筋になったり斜面を横切ったりしながら降っていくと、 沢を流れる水音が下の方から聞こえてくるようになります。 小祠のあった尾根から25分ほど降ってくると、緩やかな尾根になってきます。
左手へ曲がって降っていくと沢筋の道に降り立ちます。 傾斜の急な細い沢には勢いよく水が流れていました。 殆ど消えかかった文字で「三国山」と書かれた板切れが角に立っていて、今降ってきた道を指していました。 沢に沿って左手へと登っていく道もありますが、 下の方に見えている橋へ向かって、沢筋に続く道を右手へと降っていきます。
南秋川
沢筋を1分ほど降っていくと、南秋川の畔に降り立ちます。 これで山道は終りになります。 小祠のあった尾根から30分ほど、連行山から1時間40分ほどで降りて来られました。 赤い手摺の付いた小さな橋を渡っていきます。
左手には、先ほどの沢が滝のようになって滔々と水音をたてながら南秋川へと流れ落ちていました。
柏木野(かしわぎの)バス停
橋を渡って、民家の脇の坂道を登り短い石段を登っていくと車道に出ます。 道標「三国峠・生藤山」が今歩いてきた道を指していました。 車道を右手へ50mほど進んでいった所に柏木野バス停があります。 待合所の屋根の縁を突き抜けて木が生えていました。
武蔵五日市駅(JR五日市線)まで、五日市駅行きバスにて33分、 便は僅かしかないので事前に確認しておきましょう。
 土曜 ...13:42 14:51 16:05 17:29 19:38
 日曜 ...15:38 17:50 19:16
払沢の滝ややすらぎの里経由の便だと、五日市駅まで40分から43分ほどかかります。
ここから6つ先の本宿役場前バス停まで1時間ほど歩けば、1時間に2本程度の便があります。