陣馬山
散策:2006年09月中旬
【低山ハイク】 陣馬山
概 要 陣馬山は奥高尾山稜に聳える山です。 それほど高くはありませんが、山頂からは360度の素晴らしい眺めが広がっています。 山頂直下の和田峠からだと30分もあれば登れるので、誰でも気軽に訪れることができます。 今回は、醍醐林道から和田峠を経て陣馬山へ登り、一ノ尾根を落合集落へと降るルートを歩きます。
起 点 八王子市 関場バス停
終 点 藤野町 陣馬登山口バス停
ルート 関場バス停…森久保橋…龍泉寺…盆堀林道分岐…真峯嶺橋…龍蔵神社…ににく沢林道分岐…醍醐川上流端…三ッ沢林道分岐…醍醐丸分岐…和田峠…陣馬高原下分岐…陣馬山…和田分岐1…和田分岐2…上沢井分岐…沢井川せせらぎの広場…陣馬登山口バス停
所要時間 5時間10分
歩いて... 醍醐川は水量が豊富な清流で、所々にある堰が小さな滝となって滔々と心地よい水音を響かせていました。 生憎の曇天のため、残念ながら陣馬山の山頂からは富士山を望めませんでしたが、多くのハイカーで賑わっていました。 降り道に選んだ一ノ尾根は比較的緩やかでしっかりとした歩きやすい道が続いていました。
関連メモ 鳥のみち, 富士見のみち, 景信山, 陣馬山
コース紹介
関場(せきば)バス停
高尾駅(JR中央線)の北口から、[高33]陣馬高原下行きバスにて25分、 1時間に1本程度の便があります。
 土日耀 7:00 7:50 8:50 9:50 10:50 11:50...
陣馬高原下行きバスは、これまでは京王八王子駅やJR八王子駅から出ていましたが、 2006年9月からはJR高尾駅から出るように変更になっています。
バスから降りてその先へと進んでいくと、 「陣馬高原(和田峠)方面はこの先10m左折」の看板が設置されていました。 その先のすぐの所で道が二手に分かれています。 陣馬山の直下にある和田峠へは、左手の案下川から分かれた醍醐川に架かる落合橋を渡っていくのですが、 今回は遠回りにはなりますが、右手の醍醐川沿いに続く道から醍醐林道を通って和田峠へと進んでいきます。
森久保橋
恩方第二小学校を過ぎ下丸橋を過ぎていきます。 民家が途切れ途切れにポツポツと建っている谷あいの道を、醍醐川の左岸に沿って進んでいきます。 先日からの降雨のためか川を流れる水量は多かったのですが、 その割にはとても澄んでいて、綺麗な清流が続いていました。 所々にある堰が小さな滝となって、滔々と音をたてながら水が流れ落ちていました。 何か魚が釣れるのでしょうか、入漁に関する注意書きも見かけました。 入漁期間は4月から9月末までとのことですが、今回は釣りをしている人は見かけませんでした。 バス停から10分ほど進んでいくと、醍醐川に架かる森久保橋を渡って、川の右岸を進んでいきます。
龍泉寺
3分ほど進んでいくと、右手に月見橋が架かっていました。 脇に「瑞雲山龍泉禅寺」と刻まれた石柱が立っていたので、ちょっと立ち寄っていくことにしました。 橋を渡って坂道を軽く登っていくと、すぐに右手に龍泉寺があります。 石段を登り、右手に「瑞雲山」、左手に「龍泉寺」と刻まれた門を過ぎて境内に着くと、 民家風の本堂がありました。 珍しい鉄製の仏像があるのだそうですが、御開帳はされていませんでした。 石仏が沢山ならんでいる「安養塔」には、双体の可愛いお地蔵さんもありました。 中世の公家のような雅な姿をしていました。
市指定有形文化財 聖観音菩薩立像(鉄造)
この仏像は鎌倉時代の作と推定され、像高37cm(台座共)で市内では唯一の鉄仏である。 全体的に鉄という材質のために仕上りが滑らかにいっているとはいえないが、 鋳造技術の確かさが認められるすぐれた仏像である。 なお、鉄仏は、中世、関東地方などで盛んにつくられたもので、 時代的地域的特徴をそなえた仏像として特異な存在である。
 (八王子市教育委員会)
自分を生かし 他人を生かし すべてを生かす それが仏の道
盆堀林道分岐
元の道に戻って醍醐川の右岸を進んでいきます。 「養蚕農家 炭焼き三太郎」の看板の架かる家を過ぎていくと、 月見橋から4分ほどで、右手に「にしげいと沢橋」があります。 この橋を渡った先から盆堀林道が始まっています。 手元の地図によると、その林道を進んでいくと、 市道山から刈寄山にかけての稜線を越えてあきる野市へと続いているようです。 この時には「あきるの市側で土砂が崩落したため、あきるの市への通り抜けはできません」との車両通行止めの表示がされていました。 今回は道標「和田峠・陣馬山へ、醍醐林道」に従って、このまま醍醐川沿いに進んでいきます。
水源かん養保安林
この保安林は、地域の水資源の確保に役立っています。 森林は、地表に降った雨や雪などが、一旦地下水として蓄え、これを徐々に流しだし、 洪水の調整や、渇水の緩和、きれな水の確保などの役目を果たしています。 この保安林は、これらの機能を高めるため、特に指定された保安林です。 保安林内においては、次の行為は知事の許可を受けなければなりません。
一、立木竹の伐採及び立木の損傷
二、土石の採取及び樹根の採掘
三、その他土地の形質を変更する行為
森林は国の宝です。保護育成に努め、後世に引き継いで行きましょう。
たきび・たばこの吸殻や、ごみの投げ捨てに注意し、樹木を大切に育てましょう。
 (東京都)
川を流れる水音を聞きながら4分ほど進んでいくと、細い横木の階段が左手の斜面へと登っていました。 登り口には「住吉神社→」とマジックで書かれた板切れが立っていました。 登り口をやり過ごしていったすぐ先に、山際から水が流れ出ている所がありました。 手にすくってみると冷たい水でした。 手前には小さな木製の椅子も設置されていて飲めそうな感じがしましたが、 まだそれほど汗をかいてはいなかったので飲むのは止めておきました。 「竹の樋わ取外ないで下さい」と書かれた板切れもありました。
真峯嶺橋
「不法投棄厳禁」と書かれた黄色い看板が立ち並ぶ所を過ぎていくと、真峯嶺橋(まみねはし)があります。 橋を渡った所で右手へと道が別れているようでしたが、正面左手へと続く道を進んでいきます。 もう民家が途切れたかと思っていると、またポツンと建っていたりもします。 この辺りは「醍醐エコロジー村」というようで、付近の地図が載った看板も見かけました。 この先の方には炭焼塾というのもあるようです。 「交通安全祈願供養」のお地蔵さんを見ながら、醍醐川の左岸に続く道をその先へと進んでいきます。
龍蔵神社
民家が途切れ途切れに建つ醍醐川沿いの道を更に進んでいきます。 次第に川幅は狭くなってきますが、綺麗な水が滔々と流れていて、雰囲気のいい景色が続いています。 真峯嶺橋から6分ほど進んでいくと、左手の川向こうの小高い所に神社が見えました。 手前にある橋を渡り、注連縄の下がった木製の鳥居の先の石段を登っていくと、龍蔵神社の境内に着きます。 右手には舞殿のようなものがあり、正面の一段高い所に社殿が建っていました。 神社の由緒などを記した解説版は見当たりませんでしたが、 社殿の前には「奉納 龍蔵神社」と書かれた白い垂れ幕が幾つも掲げられていました。 左右の柱の脇に控えている小振りの狛犬は赤い前掛けをしていて、何処となくやさしい姿をしていました。
龍蔵神社から元の道に戻って、その先へと進んでいきます。 民家を過ぎ醍醐降宿会館を過ぎていきます。 ちょっとした竹林を過ぎていくと、左手に醍醐大橋がありますが、 「大橋」と云うほどの大きさではありませんでした。 醍醐大橋を見送ってそのまま真っ直ぐに進んでいきます。 苔むした趣のある門のある民家を過ぎていくと、龍蔵神社から15分ほどで、 右手に坂道が分かれていきます。 正面の道には車止めがあって、「この先林道 通行規制中」の貼り紙がしてありました。 自動車に対する規制だろうと解釈して、車止めを越えて正面の道を醍醐川沿いに進んでいきます。 道の左右には車止めが設置されていて、車幅1.8mに制限しているようでした。
ににく沢林道分岐
4分ほど進んでいくと、「林道醍醐線起点」の標識が立っています。 更にその先へ1分ほど進んでいくと、道が二手に分かれている所に着きます。 関場バス停から1時間ほどで到着しました。 右手に登り気味に続く道はににく沢林道で、少し先に「林道ににく沢線起点」の標識が立っていました。 今回は和田峠へと続く左手の醍醐林道を進んでいきます。
市道山へ…
手元の地形図によると、右手の「ににく沢林道」を300mほど進んだ辺りから、 醍醐丸から市道山へと続く吊尾根へ登っていけるようなので、 当初はそのルートから市道山を目指そうと、ここまで歩いてきたのでした。 先ずは右手の林道を進んでいきましたが、道には夏草がかなり生い茂っていて分かり難くなっていました。 尾根への分岐は何処だろうと探しながら8分ほど進んでいきましたが、見落としたのか見つけられませんでした。 もう少し先まで行けばあったのかも知れませんが、 夏草が更に繁茂してきたので、市道山へ登るのは諦めてここまで引き返してきました。
林道醍醐線
これから先は林業経営のため開設された林道です。 利用される方は次の事項を厳守のうえ通行してください。
1.降雨・降雪時にはスリップの危険があります。
2.落石や崩土が多いので注意してください。
3.急カーブ・急勾配が多いのでスピードはひかえ目に。
4.道幅が狭いので、すれちがいに注意してください。
5.見通しの悪い箇所での駐車は避けてください。
 (東京都林業事務所浅川林務出張所)
山火事注意
たばことたき火はよく消そう
 (森林国営保険、東京都)
保安林
この林で木立の伐採・家畜の放牧・開墾・その他土地の形質を変える行為は 知事の許可をうけなければできません。
 (東京都、南多摩経済事務所)
水源かん養保安林
この区域の森林は、水資源を養い、災害を防ぐとともに、 自然の美しさを保つなど重要な役割を果たしている水源かん養保安林です。 ゴミ・たき火・タバコのあとしまつに注意して、みんなで大切な森林を守り育てましょう。
 (東京都)
この沢は水道の取水口となっていますので、次の行為を禁止します
一、沢ガニ、魚、植物等の採取
一、ゴミの投棄
一、バーベキューを行う事
一、その他水の汚濁となる行為
 (振宿醍醐飲用水供給組合、振宿醍醐町会、恩方漁業協同組合、八王子警察署)
醍醐川上流端
醍醐林道を2分ほど進んでいくと、小さな橋を渡った所に「一級河川 醍醐川 上流端」の標識が立っていました。 「上流端」とは云っても、川の流れはまだその先まで続いていました。
お願い
この山林は山火事の非常に起き易いところです。 たき火・喫煙の時のマッチ・すいがら等には最大の注意をすること。
 (八王子市消防団、八王子消防署、八王子山林火災防止協議会、八王子森林組合)
林道のパトロールを強化しています
昨年・一昨年とこの時期林道脇で"山火事"が発生しています。 不審な人、車を発見しましたら、左記へ連絡してください。
 (警察庁高尾警察署、東京都森林事務所、浅川林務出張所)
三ッ沢林道分岐
橋を渡って5分ほど進んでいくと、左手に橋が架かっています。 脇には「林道三ッ沢線起点」の標識が立っていました。 橋を渡ってその先へと続く道が三ッ沢林道のようですが、正面に続く醍醐林道をこのまま進んでいきます。 関場バス停からここまでは緩やかな道でしたが、この先からは登りの傾斜が次第に増してきます。
通行者のみなさんへ
これから先は林業経営のため開設された林道です。 一般車輌の通行はご遠慮ください。 止むを得ず乗り入れる場合は次の事項にご注意ください。
1.道幅が狭い(幅員2.8)
2.急カーブ、急勾配の連続
3.路面未舗装、落石、崩土が多い
4.単車線で交換場所が少ない
 (東京都)
守ります 山の緑と 防火のマナー!
山火事注意
 (森林国営保険、東京都、東京消防庁)
やがて沢筋から離れて、山襞を縫うようにして右・左と曲がりながら高度を稼いでいきます。 分岐から8分ほど進んでいって、コンクリート製の柱に太い木が渡されたガードレールが現れるようになると、 左手の樹木越しに山並みが見える景色が広がるようになります。 手元の地図によると、高岩山から要倉山へと続く稜線のようでした。
火災の芽 摘んで緑の 八王子
 (八王子消防署、八王子市消防団、八王子山火事防止協議会、東京営林局)
小さな火 "まさか"がおこす 山の火事
 (森林国営保険、東京都、東京消防庁)
八王子山火事防止協議会などの設置した消火用水が入れられたドラム缶を過ぎて更に進んでいきます。 岩肌が露出した壁もあったりして、雰囲気のいい道が続いています。
燃やすまい みんながくる山 歩く山
 (八王子消防署、八王子山火事防止協議会)
山火事注意
この森林は洪水をふせぎ渇水にそなえる大きな役目をもっています!
 (水源かん養保安林、東京都)
下の地図の緑色の区域は、水源かん養保安林又は、土砂流出防備保安林です。 この保安林は水資源を確保し、洪水や山くずれを防ぐ重要な役割を果たしています。 保安林内の木竹の伐採・土石の採取・建物の設置・土地の形質の変更などは 知事の許可を受けなければなりません。 許可を要する行為を無断で行なったり、この標識を移動し、汚損し、破壊すると森林法により処罰されます。 保安林についての問合わせは、東京都経済局農林部林務課または東京都南多摩経済事務所林務課へ。
再び太い木が渡されたガードレールが続くようになります。 そこを過ぎていくと、樹木が低くなって見晴らしのいい所がありました。 左手に広がる景色を眺めながら林道を進んでいきます。
山火事に注意
燃やすまい みんなくる山 あるく山
 (八王子消防署、八王子市消防団、八王子山火事防止協議会)
火気に注意
 (東京都)
白く塗られた金属性のガードレールが続く道を進んでいきます。 「警笛鳴らせ」の標識を過ぎていくと、木材の切り出し作業が行なわれていました。 切り出された木材からはいい香りが漂ってきました。 子供の頃によく嗅いだことのある懐かしい森の香りがしたのでした。
木材の切り出し作業場を過ぎて15分ほど進んでいくと、カーブミラーの設置された峠に着きます。 地形図によると標高740mほどはありそうです。 脇には「森林を守りましょう」や「林道醍醐線」の看板が設置されていましたが、 心無い者がスプレーで落書きをしていて、読みにくくなっていました。 登り坂はここまでで、これから先はなだらかな道が少し続いてから降り坂になります。
森林を守りましょう
森林は、木材の生産、水源のかん養、山くずれなどの災害を防ぐほか、 疲れた心や身体をいやし、また野生鳥獣のせい息地となって私達の生活や自然の環境を守るなど、 さまざまな働きをしています。 山村の人達にとっても、都会の人達にとってもかけがえのないこの大切な森林を、みんなで守り育てましょう。
【代表的な植栽樹種】
スギ(杉): 針葉樹、常緑高木、3〜4月開花、雌雄同株、わが国の人工林のうち最も植栽面積が多く、建築材に広く使われる。
ヒノキ(檜): 針葉樹、常緑高木、4月頃開花、雌雄同株、スギよりも成長は遅いが乾燥地にもよく生育するので各地に植栽される。 材は、特有の芳香と光沢があり、特に高級な建築材に多く使われる。
 (東京都労働経済局農林水産部林務課、東京都西部多摩経済事務所林務課、東京都南多摩経済事務所林務課)
峠を越えていくとやがて降りになってきます。 傾斜もかなりある上に、所々に苔が生えていたりもするので、滑って転ばないように注意しましょう。 降り坂で勢いがつき過ぎて大股にならないように気をつけながら降っていきます。
醍醐丸分岐
やがて植林帯の中を降るようになります。 峠から7分ほど降っていくと、右手に山道が分かれていきます。 角に立つ関東ふれあいの道の道標によると、その山道は「醍醐丸1.5km、生藤山4.9km」、 正面の林道は「和田峠0.1km、陣馬高原下バス停3.8km」となっています。 右手の山道は、陣馬高原下バス停から上川乗バス停へと続く関東ふれあいの道「富士見のみち」にもなっています。
かながわ水源森林づくり
森林から流れだす水は、私たちだけでなく多くの生き物を育む命の水となっています。 県では、森林を森林所有者や県民のご協力を得ながら、保水機能の高い森林に整備する 「水源の森林づくり」事業を行っています。
1.森林は緑のダム
森林に降った雨は、森林が作り出したやわらかい土にしみこんで蓄えられ、ゆっくりと時間をかけて徐々に、 しかも絶えず湧き水や沢の水となって流れだします。森林は、このような働きをすることから、 緑のダムと呼ばれています。
2.水源の森林づくり
「水源の森林づくり」は、私たちの生活に欠かすことのできない良質な水を安定的に確保するため、 水源地域の保水機能の高い100年生以上の巨木林、高い木と低い木からなる複層林、針葉樹と広葉樹が 混じった混交林、そして活力のある広葉樹林に整備していきます。また、「水源の森林づくり」は、 森林ボランティア活動への参加や寄付など、県民の皆さんの参加と協力をいただきながら進めています。
 (神奈川県水源の森林推進室、かながわ森林づくり公社)
神奈川県和田峠水源林管理道
この道路は水源林の管理のために、間伐材を利用して設置したものです。 目的外の利用はしないで下さい。 この管理道に関するお問い合わせは、神奈川県津久井地区行政センター林務部森林保全課まで。
和田峠
醍醐丸への分岐を見送って土の道になった林道を進んでいくと、程なくして和田峠に着きます。 ににく沢林道分岐から1時間25分ほどで到着しました。 出た所には「林道醍醐線終点」の標識が立っています。 売店やトイレなども設置されていて、駐車場もあります。 脇には関東ふれあいの道の案内板も立っています。 この和田峠から陣馬山・奈良子峠・明王峠・堂所山・影信山・小仏城山へと続く尾根は、 東京都と神奈川県の都県境になっています。 尾根に続く道はハイキングコースとして整備され、関東ふれあいの道「鳥のみち」にもなっていて、 とても歩きやすくなっています。 人気のあるコースとあって、休日には多くのハイカーで賑わいます。
関東ふれあいの道
関東ふれあいの道(首都圏自然歩道)は、関東地方、一都六県をぐるりと一周する長距離自然歩道で、 総延長は1,665kmです。東京都八王子市梅の木平を起終点に、高尾山、奥多摩、秩父、妙義山、 大平山、筑波山、九十九里浜、房総、三浦半島、丹沢などを結んでいます。 美しい自然を楽しむばかりでなく田園風景、歴史や文化遺産にふれあうことのできる道です。 より多くの人々が利用できるよう、10km前後に区切った日帰りコースを144コース設定し、 それぞれ起終点が鉄道やバス等と連絡するようにしてあります。
東京都のルートは、起点の八王子市梅の木平から、ゆるやかな起伏の続く都県境尾根を経て、 奥多摩山地を南から北に横断する変化に富んだルートです。 明治の森高尾国立公園、都立高尾陣馬自然公園、秩父多摩国立公園の三つの自然公園区域を 通って奥多摩町上日向までの延長74.4km、7コースが設定されています。
 (環境庁・東京都)
鳥のみち
景信山から陣馬山に至る周辺一帯は、生息する鳥の種類の多いところです。
富士見のみち
東京都コースの中で標高の最も高い「茅丸1,019m」があり、 起伏に富んでいる。生藤山〜浅間峠間で雑木林から見え隠れする富士山がみごとです。
この和田峠には和田林道が通っていて、ここまで車で登ってこられます。 脇には「和田林道完成記念碑」と刻まれた石碑が立っています。 丁度昼時になったので、道の脇に腰を下ろして昼食タイムにしました。
和田林道完成記念碑
和田林道の開設は、神奈川県当局が全額県費負担事業として採択され、 昭和37年5月着工以来6年有余の歳月と1億3千9百万円の巨費を投じて、 延長3253メートル、幅4メートルの産業観光道路として、地域開発に対し 深い理解と地主各位の用地無償提供及び地域住民の熱意等関係者の 協力の結果により、完成されたものである。 これを永く後世に伝え、本道路を愛護し発展の礎となることを願い、ここに碑を建てる。
 (神奈川県)
お腹も満ちて汗も引いたところで、陣馬山の山頂を目指して進んでいきます。 売店の左脇から横木の階段が続いていて、 「陣馬山登山口」や「陣馬山0.7km、明王峠2.6km」の道標が立っています。 またその左手からも道が続いていて、「陣馬高原山の家0.7km」の道標が立っています。 どちらの道を進んでいっても陣馬山へ続いていますが、横木の階段の方は以前にも歩いたので、 今回は道標「陣馬高原山の家」に従って、左手の道を進んでいきました。 車止めを抜けて緩やかな土の道を進んでいきます。
山火事注意
たばこ・たき火は確実に消そう!
 (東京都)
森林の保護のために空カン等のゴミを捨てないで下さい。 皆さんの御協力をお願いたします。
 (東京都)
すぐに道が二手に分かれています。 角に立つ道標によると、右手の道は「行き止まり」、左手の道は「陣馬山頂30分」となっています。 道標に従って左手の道を軽く降っていくと、すぐに植林帯の中を進むようになります。 左手からの道を合わせて、右手へと植林帯の斜面に続く道を進んでいきます。 降りはすぐに終わって登るようになってきますが、傾斜はそれほど急ではありません。 入口の所には「車両通行止め」の看板が立っていましたが、 道にはタイヤらしきはっきりとした跡が続いていました。 山道にしては広い方ですが、普通車が通っていける程の幅はありません。 たぶん荷物運搬用車両の跡なのだろうとは思いながらも、どんな形の車両なのかと気になったりもします。
山火事に注意
集う森 声かけ合って 火の始末
 (八王子消防署、八王子市消防団、八王子山火事防止協議会)
和田峠から12分ほど進んで雑木林へと変わっていくと、道の脇にコンクリート製の水場がありました。 管から出た水をバケツで受けるようになっていました。 かなり勢いよく出ていて水量は豊富のようでした。 綺麗な水のようでしたが 「この水を飲む場合は煮沸してからお飲みください」との注意書きが添えられていました。
陣馬高原下分岐
水場を過ぎて1分ほど進んでいくと分岐があります。 角に立つ道標によると、左手の道は「陣馬高原下バス停2.8km」、正面から右手へと曲がっていく道は「陣馬山山頂0.4km」、 今登ってきた道は「和田峠0.8km」となっています。 ここは道標「陣馬山山頂」に従って、正面から右手へと曲がっていく傾斜の増した山道を登っていきます。 正面には平らになった小広い場所がありました。 近年まではそこに陣馬高原山の家があったようですが、この時には既に取り壊されてなくなっていました。
新ハイキングコース
左手の道は、陣馬高原下バス停から陣馬山へ登る新たに開かれたハイキングコースです。 和田峠まで和田林道でくると車道歩きが長くなりますが、この新ハイキングコースを通ってくると、 車道歩きが短くて済みます。 陣馬高原下バス停から和田峠へと向かう道路の1.3kmほどの所から分かれて、 ここまで1.5kmほどの山道が続いています。 和田峠を経由して陣馬山まで登るルートより距離は若干短いものの、かなり傾斜が急な所もあります。 (「陣馬山」を参照)
傾斜の増した山道を5分ほど登っていくと、道が二手に分かれています。 道標などは見当たらなかったので、どちらへ進んだものかと暫く考えた末、今回は左手の道を進んでいきました。 明るい雑木林の斜面に続く広い山道を登っていきます。 樹木が途切れて周囲が明るくなってくると、陣馬山から奈良子峠へと続く尾根道に出ます。
実際に歩いて確かめた訳ではありませんが、家に帰ってから地図などで確認すると、 分岐を右手へと進んでいっても陣馬山の山頂へと続いているようでした。 後日に歩いたところ、山頂部にある陣場山園地便所の脇へ続いていました。
陣馬山 (標高857m)
尾根道に出て右手へ曲がってひと登りすると、すぐに陣馬山の山頂に着きます。 和田峠から25分ほどで到着しました。 山頂には陣馬山の象徴にもなっている白い馬の像や、「かながわの景勝50選」の石碑や、 「藤野町十五名山」の標柱が建っています。 この陣馬山は東京都(八王子市)と神奈川県(藤野町)の都県境にもなっていて、 「都・県・境」の標識も立っています。 また、関東ふれあいの道「鳥のみち」のコースにもなっていて、その解説板も設置されています。
陣馬山について
陣馬山は、東は東京都八王子市上恩方町、西は神奈川県藤野町佐野川字和田峠、南は同町沢井字陣場に接し、 標高857メートルで山頂には三角点があります。 陣馬山の名は、戦国時代に北条氏と武田氏が対陣したことかあ、陣張山と言われたものが、 後に陣馬山(陣場)と呼ばれるようになったと伝えれています。 天正年間には、甲斐武田氏の狼煙台があったとのことです。 360度、まさに十三州の眺望は、昔から展望の山として有名です。 頂上附近はカヤを主とした草原で、子供や高齢者でも登れ、交通の便も良く、 都心から手軽に日帰りできるハイキングコースとして、親しまれている山です。
 (神奈川県自然環境保全センター、藤野町役場)
陣馬山の山頂には茶店が三軒(富士見茶屋・清水茶屋・信玄茶屋)ありますが、 山頂から少し低い所の広場にある信玄茶屋は、この時には営業していない様子でした。 茶屋に入って軽く飲食でもしながら、360度の大パノラマを満喫しましょう。 晴れた日には素晴らしい眺めが広がっているのですが、この日は生憎の曇天だったので、 残念ながら遠くまでは見渡せませんでした。
陣馬山から良く晴れた日に見える山々
南から西へ360度順に、房総半島・三浦半島・江ノ島・仏果山・大山・丹沢山・蛭ヶ岳・檜洞丸・大室山・道志山塊・ 富士山・三ッ峠・南アルプスの赤石岳と悪沢岳・滝子山・小金沢山・大菩薩峠と大菩薩嶺・奥秩父の金峰山・ 北奥千丈岳・國師岳・三頭山・生藤山・鷹ノ巣山・御前山・大岳山・尾瀬の至仏山・燧岳・日光白根山・男体山・ 女峰山・赤雉山・筑波山・東京都内・横浜市内等が見えます。
 (神奈川県自然環境保全センター、藤野町役場)
お腹も満ちて景色も堪能したら下山していきます。 今回は一ノ尾根から陣馬登山口へと降るルートを下山路に選んでみました。 富士見茶屋の右手から降っていくと道標が立っています。 右手の道は「和田峠0.7km」、左手の道は「和田2.4km、上沢井4.2m、落合4.9km」となっています。 道標の左手にある清水茶屋の前を過ぎて、道標「和田・落合」の指す横木の階段を降っていきます。
茶店の脇には荷物運搬車が置いてありました。 キャタピラが付いた平たい小型の車両でした。 後方には赤い荷台が付いていて、前方には横側がむき出しになったエンジンが付いていました。 これなら和田峠から山頂まで続いている山道を何とか登ってこられそうでした。 同じ形をした車両が何台かあったし、有名メーカーの名前も記されていたので、 特定用途向けに開発されて販売されている車両なのでしょう。 気になっていた物の正体が分かって、何だかスッキリとした気持ちになったのでした。
横幅はしっかりとあって段差も高くはないのですが、間の土が少し凹んでいて歩きにくい思いをしながら降っていきます。 横木の階段が5分ほどで終わって緩やかになった尾根道を進んでいくと、小さな分岐があります。 尾根道は正面にも続いているようでしたが、左手の斜面に続く道を降っていきます。
和田分岐1
植林帯を抜けて、雑木林との間に続く道を降っていきます。 傾斜はそれほどなく道も広くて、歩きやすい道を降っていくと、山頂から14分ほどで分岐があります。 丸太で出来たベンチが三つほど設置されていました。 角に立つ道標によると、右手に降っていく道は「和田1.8km」、 正面の道は「上沢井3.6km、落合4.3km」、今降ってきた道は「陣馬山0.7km」となっています。 右手の道は和田峠から和田バス停へと続く林道の途中に降りられるようですが、 今回は落合を目指して、このまま正面の尾根道を進んでいきました。
山火事注意
火の用心! たきび・たばこは確実に消して!
 (森林国営保険、神奈川県)
燃やすまい みんなが来る山 歩く山
 (神奈川県)
和田分岐2
広くて歩きやすい尾根道を更に13分ほど緩やかに降っていくと、再び分岐があります。 ここにも丸太で出来たベンチが二つ設置されていました。 角に立つ道標によると、右手に降っていく道は「和田1.2km」、 正面の道は「上沢井2.7km、落合3.4km」、今降ってきた道は「陣馬山1.5km」となっています。 右手の道は和田峠から和田バス停へと続く林道の途中に降りられるようです。 先ほどの分岐からよりも和田バス停に近い所へ降りられるようですが、 ここでも落合を目指して、このまま正面の尾根道を進んでいきました。
尾根筋に続く緩やかな道を降っていきます。 よく歩かれている道なのか、幅も広くてしっかりとして歩きやすい道が続いています。 5分ほど進んでいくと、正面の植林帯の手前で道が二手に分かれています。 尾根道は正面へと続いているようですが、左手の斜面へ降っていく方の道を進んでいきます。
鹿避け柵のゲートの名残がポツンと立つ所を過ぎていきます。 丸太のベンチがひとつ設置された所を過ぎていくと、 6分ほどで再び丸太のベンチがひとつ設置された所があります。 その前後にはメッセージが書かれた板が立っていました。
私たちの夢を 陣馬の空へ
登るのは楽しく そして美しく
上沢井分岐
二つ目の和田分岐から25分ほどでまた分岐があります。 角に立つ道標によると、右手に降っていく道は「上沢井0.9km」、 正面の道は「落合1.6km」、今降ってきた道は「陣馬山3.4km」となっています。 右手の道は上沢井バス停へと降っていけるようです。 かなり歩かれているのか、踏み跡もしっかりとした道になっていました。 今回は落合を目指して、正面の軽く登りになっている尾根道を進んでいきました。 少し進んでいった所にもメッセージが書かれた板が立っていました。
あいさつは 心と心のネットワーク
こん気よく 歩けばみえる ふじの山
軽い登りを過ぎて降っていくと、上沢井分岐から3分ほどで分岐があります。 真ん中には「水源の森林No.39」の標柱が立っていましたが、どちらへ行ったものかと辺りを見回していると、 右手の脇の高い所に、赤い矢印の板に黄色い帯が付けられて「陣馬登山口、藤野駅方面」の標識が立っていて、 右手の道を指していました。 正面にもしっかりとした尾根道がその先へと続いているようでしたが、その標識に従って右手の道を降っていきました。 山頂直下の横木の階段を過ぎてからここまでは、比較的緩やかで歩きやすい尾根道が続いていましたが、 ここからは少し傾斜の増した降り坂になります。
少し抉れている所もあったりする坂道を5分ほど降っていくと、緩やかで歩きやすい道になります。 緩やかになった道を1分ちょっと進んでいくと、畑地の脇に出ます。 畑越しに山並みを眺めながら、畑の脇に続く細くなった道を進んでいくと、 先ほどの分岐から8分ほどで簡易舗装された道に降り立ちます。 これで山道は終りになります。 陣馬山の山頂から1時間10分ほどで降りてこられました。 右手には電話会社の「SS沢井」の電波施設があります。 また、左手の脇には「←至 陣馬山」の道標も立っていて、今降ってきた道を指していました。 ここから、簡易舗装された道を右手へと降っていきます。
神奈川県「水源の森林づくり」契約地(水源分収林)
水資源を大切にしましょう。
 (神奈川県環境農政部水源の森林推進課、神奈川県津久井地区行政センター水源の森林推進課)
自然環境保全地域
自然を大切にしましょう。
 (神奈川県)
小屋の先を左手へと曲がって降っていくと、赤い屋根の民家越しに山並みを望むことができました。 更に道なりに降っていくと、再び景色が広がってきます。 次第に傾斜の増してくる坂道を降っていきます。 竹林の脇を過ぎ民家の前を過ぎていきます。 津久井の名木に選定されている樹高30mのケヤキを過ぎて更に降っていくと、やがて落合の集落が見えてきます。
右手へ大きく曲がって、神奈川県企業庁の落合浄水場を過ぎて集落の中を降っていくと、 栃谷川沿いの道に出ます。 角に立つ道標によると、左手の道は「栃谷・奈良子尾根を経て陣馬山」、 今降ってきた道は「一ノ尾根を経て陣馬山」となっていますが、 陣馬登山口バス停へは右手へと進んでいきます。
砂防指定地 栃谷川
この栃の区域内において宅地造成、家屋の新築、土採取等の行為をする場合は 神奈川県知事の許可が必要ですから、津久井土木事務所にご相談下さい。
 (津久井土木事務所)
沢井川せせらぎの広場
栃谷川に沿って100mほど進んでいくと、沢井川に沿って続く県道522号に出ます。 角には小さな「沢井川せせらぎの広場」があって、観光用公衆トイレも設置されていました。 脇には「県立陣馬相模湖自然公園 陣馬山登山口」と刻まれた石碑や「陣馬山→」の道標もありました。 また陣馬山への登山ルート案内図も設置されていました。 それによると、ここから一ノ尾根を経て陣馬山まで1時間40分(降り1時間20分)、 栃谷まで30分、栃谷から栃谷尾根を経て陣馬山まで1時間20分(降り50分)、 栃谷から奈良子尾根を経て奈良子峠まで1時間(降り50分)、 奈良子峠から陣馬山まで35分(降り25分)となっていました。 簡易舗装された道に降り立ってから12分ほどでここへ着いたので、 この案内図に書かれたのとほぼ同じペースで降りてこられたことになります。
沢井川せせらぎの広場
この植樹は、財団法人みどりのまち・かながわ県民会議のモデル緑化事業として落合自治会が実施したものです。 樹木を大切に。
 (みどりのまち・かながわ県民会議 津久井地区推進協議会)
ゴミは思い出と一緒に持ち帰ろう 自然を大切にね!
楽しい登山 自然を大切に
藤野駅まで徒歩30分、バスで6分
 (陣馬相模湖ゴミ持ち帰り運動推進協議会、藤野町観光協会)
陣馬登山口(じんばとざんぐち)バス停
「沢井川せせらぎの広場」の左手にある橋を渡って100mほど進んでいくと、陣馬登山口バス停があります。
藤野駅(JR中央線)まで、藤野駅行きバスにて4分、便はあまり多くはありません。
 土日曜 ...13:30 14:40 15:35 17:38 18:40
待つようなら、藤野駅まで歩いていきましょう。 県道を15分ほど進んだ所にある沢井隧道を抜けて、 その先の踏切を渡って線路沿いに右手へと進んでいけば、ここから25分ほどで着きます。
あいさつ運動宣言の町
私たちは、郷土を愛し、人々の心と心のふれあいを深め、 "ゆとりとうるおいのあるまちづくり"をめざしています。 そのために、「あいさつ道路」を指定し、この運動の趣旨徹底と展開を図るものです。
あいさつは 心のふれあい かよいあい (第二回藤野町あいさつ標語入選作品から)
 (藤野町、藤野町教育委員会)