台峯緑地
散策:2006年08月中旬
【低山ハイク】 台峯緑地
概 要 台峯緑地は北鎌倉の西側にある標高90mほどの尾根筋と浅い谷戸で形成された緑地です。 湿地のようになった谷戸の奥には溜め池もあって、近年まで水田が作られていたような雰囲気も残っています。 今回は北鎌倉駅の大船寄りから尾根筋へと進み、途中から谷戸へと降って北鎌倉駅まで戻るルートを歩きます。
起 点 鎌倉市 北鎌倉駅
終 点 鎌倉市 北鎌倉駅
ルート 北鎌倉駅…十王堂橋…光照寺…神明神社…北鎌倉女子学園グランド…谷戸ノ池…倉久保ノ谷戸…庭園…小袋谷交差点…北鎌倉駅
所要時間 2時間20分
歩いて... 台峯緑地の尾根道は山ノ内配水池などを経て葛原が岡神社へと続いているようなので、 大仏ハイキングコースなどと繋げて歩いてみるのもいいかも知れません。 少し草深い所もあったりするので、夏草が生い茂らない季節に歩くのが分かりやすそうです。
関連メモ 台峯緑地, 台峯緑地, 大仏切通
コース紹介
北鎌倉(きたかまくら)駅
北鎌倉駅(JR横須賀線)から歩いていきます。
改札口を出た先にある北鎌倉駅前交差点を右折して、県道21号を進んでいきます。
十王堂橋
コンビニを過ぎていくと、少し左手へ曲がっていく辺りに十王堂橋があります。 「鎌倉十橋」のひとつなのだそうですが、今では道路の一部のようになっていて「橋」という雰囲気はほとんどありません。 鎌倉十橋のひとつに数えられた往時にはもっと立派な姿をしていたのでしょうか。 橋の左側に欄干が残っていて「十王堂橋」と刻まれていましたが、 右側の欄干はなくなっていて、うっかりしていると通り過ぎてしまいそうになります。
鎌倉十橋とは…
鎌倉十橋とは昔から鎌倉に伝わる「鎌倉の名数」のひとつです。 新編鎌倉志では、 琵琶橋・筋違橋・歌の橋・勝の橋・裁許橋・針磨橋・夷堂橋・逆川橋・乱橋・十王堂橋として紹介されているようで、 この十王堂橋もその内のひとつになっています。
北鎌倉女子学園前交差点を過ぎていくと、レトロな趣きのある鎌倉小坂郵便局があります。 その先の信号のあるT字路を左折していきます。 角に立つ電柱には「時宗 光照寺 入口」の看板が括りつけられています。
小袋谷川に架かる宮の台橋を過ぎて、坂道を緩やかに登っていきます。 正面にこんもりとした森が見えてくると、道路は右手へと曲がっていきます。 その角に「時宗 西台山 光照寺」と刻まれた石柱が立っています。
光照寺
石段を登り山門をくぐって境内へ入っていきます。 境内には祠に安置された「子育て地蔵尊」がありました。 石仏などに混じって仮面ライダーの人形もお供えされていたりします。 庭木が沢山植えられた境内に続く石畳の参道を進んでいくと、正面に本堂があります。
光照寺
西台山光照寺と号する時宗のお寺で、藤沢の遊行寺の末寺です。 開山は一向上人、本尊は阿弥陀如来です。 こそだて地蔵尊と咳の神様といわれる「おしゃぶき」があり、正中2年の板碑もあります。 れんぎょうや紫陽花のお寺として知られています。 −時宗−
お墓参り十ヶ条
一、先ず本堂のご本尊さまにお参りしましょう。
二、正月・春彼岸・盆・秋彼岸にお参りしましょう。
三、祥月命日にはお参りしましょう。
四、誕生日にはお参りしましょう。
五、祝いごとがあればお参りしましょう。
六、夢をみたらお参りしましょう。
七、迷いがおきればお参りしましょう。
八、歎きがあればお参りしましょう。
九、感謝と報恩のためにお参りしましょう。
十、近くに着たらお参りしましょう。
光照寺を後にして更に坂道を登っていくと、岩盤を切り開いたような所があります。 ギャラリーへの細い石段を見送って、切通しのようになった所をS字形に曲がりながら登っていきます。
坂道を登り切ると、立派な構えの民家の建つ十字路があります。 ここを右折して、高台の住宅地の中に続く緩やかな道を進んでいきます。
左右への路地を見送って真っ直ぐに進んでいくと、やがて突き当たりのような所にX字路があります。 正面の道へと進み、左手へと降っていく坂道を進んでいくと、右手には街並みが見渡せるようになります。 更に傾斜の増した坂道を降っていくと十字路に降り立ちます。 一見してT字路のようですが、少しズレるようにして正面にも道が続いていて十字路になっています。 ここを左折していきます。
小さな流れ沿いに進んでいくとすぐに分岐がありますが、右手へと進んでいきます。 緩やかな坂道を真っ直ぐに登っていくと分岐があります。 コースは左手の道を進んでいくのですが、 正面の石段を登った所に神明神社があるので、ちょっと立ち寄っていきましょう。 石段の脇には、以前には立派な大木だったと思われる樹木の株が三つほど並んでいて、 何だか悠久の歴史が感じられます。
神明神社
石段を登っていくと、社務所のある平らな所に着きます。 短い石段の先にある鳥居をくぐり、更に石段を登っていくと本殿があります。 神社の由緒などを記したものは見当たりませんでした。 境内には、稲荷社・三社神社(淡島神社,諏訪神社,第六尊天社)・三峰社などの小祠も合祀されていました。
登り口
神明神社を後にして左手の坂道を緩やかに登っていきます。 カフェテラスを過ぎていくと、左手にさくら青少年広場があります。 整地されたグランドになっていて、野球などができそうです。 更に坂道を登って頂上の辺りまでくると、左手に道が分かれています。 ここが台峯緑地の丘陵への登り口になります。 道標などはありませんがここを左折して、正面に見えるこんもりとした森へと続く道を進んでいきます。
左下に「さくら青少年広場」を眺めながら真っ直ぐに進んでいくと、森に突き当たります。 傾斜の増した坂道を右手へと登っていきます。 右手に山崎小学校を見ながら登っていくと、舗装された道は終って森の中へと続く山道が始まります。
分岐1
ちょっとした切通しのような所を抜けていくと、道の両側には笹竹が生い茂るようになります。 緩やかな山道を3分ほど進んでいくと、道の片側にロープが張られた道になります。 ここで左右に道が分かれていますが、右手へと進んでいきます。
たき火・たばこ火気注意
ゴミ等は放置せず持ち帰りましょう。
分岐2
笹竹の生える雑木林の中に続く道を更に3分ほど進んでいくと、畑地の脇に出ます。 笹竹が垣根のようになった所を過ぎていくと分岐があります。 ここを左手へと進んでいきます。
分岐3
森へ入って1分ほど進んで植林帯が現れると分岐があります。 右手は登り気味の道で、左手は降り気味の道になっています。 どちらへ行ったものかと暫く考えた末、右手の道は先の方が次第に細くなっていくように思えたので、 ここは左手へと進んでいきました。
植林帯を掠めて緩やかに降っていきます。 再び雑木林へと入っていくと、ほどなくして分岐があります。 左手は住宅地へと出てしまうので、小さな畑地の脇に続く右手の細い道を登っていきます。 道が少し広くなってくると、空色の金網が左手から登ってきて前方へと続いています。
あぶない!!
ここで遊んではいけません。
北鎌倉女子学園グランド
正面の金網沿いに1分半ほど進んでいくと、金網は左手へと降っていきます。 少し道幅が広がった緩やかな道を進んでいきます。 両側に笹竹の生い茂る道を進んでいくと、程なくして広い道に出ます。 どちらへ行ったものかと左右を伺っていると、 右手には北鎌倉女子学園のグランドがありました。 手元の地図では、左手の道は北鎌倉女子学園へと続いているようなので、 ここは右手の道をグランド沿いに進んでいきました。
関係者以外のグランドへの進入を厳禁する。
 (北鎌倉女子学園)
グランドへ降っていく道を見送って真っ直ぐに進んでいくと森へ突き当たります。 そこから左前方へと細い山道が森の中へと続いています。 日当りが悪いのか、シダ植物が生い茂っていました。 やがて雑木林の中の歩きやすい道になってくると、左手に分かれていく道がありました。 コースは正面の道を進んでいくのですが、左手の道の先は草地になっていて、 その向こうには幾重にも折り重なるようにして山並みが続いていました。 遠くには送電線の鉄塔が点々と立っていました。
分岐4
草地から元の道に戻って、笹竹の生い茂る道をその先へ進んでいくと、1分ほどで分岐があります。 左手の道の方が少し広めで、右手の道は細めになっていました。 どちらへ行ったものかと暫く考えた末、今回は右手の道を進んでいきました。
大仏ハイキングコースへ…
後日に左手の山道を歩いてみました。 山ノ内配水池のある車道に出て、車道を少し進んだ所から再び土の道へ入っていくと、 源氏山公園の日野俊基墓と葛原岡神社の間の尾根道へと続いていました。
分岐5
雑木林の中を進んでいくと、杉や桧などが混じるようになります。 次第に降るようになってくると分岐があります。 ここでも左右どちらへ行ったものかと考えた末、今回は右手の道を進んでいきました。
2分半ほど進んでいくと、広めの道(*)に降り立ちます。 道は左右に続いていますが、右手へ進んでいくと、次第に道幅が狭まってきます。 両脇に笹竹の生い茂る所を過ぎて浅い谷筋を進むようになると、道の左側には細い流れが続くようになります。
*左手へ進んでいくと、分岐4を左手へ進んでいった先の尾根に出られます。 (「台峯緑地」を参照)
谷戸ノ池
広めの道に降りてから4分ほど進んでいくと、浅い谷戸に池がありました。 案内板などはありませんが、手元の地図によると谷戸ノ池というようです。 道の脇に続いていた細い流れがその池へと注ぎ込んでいました。 食用蛙でしょうか、低音のよく響く声で鳴いていました。 上流側から池の側まで行ってみました。 その昔の水田用の溜め池だったのでしょうか。
【食用蛙】
ウシガエルの別称。体長約18cm。 雄は鼓膜がきわめて大きく、背面は濃緑色で黒色の斑紋があり、腹面は白色で咽喉部は淡黄色。 鳴き声は牛に似る。雌は鼓膜が雄にくらべて小さい。 肉は食用に供し、淡泊・柔軟で、鶏肉やスッポンの味に似る。 北米の原産、移入したものが日本各地に生息。
 (出典:広辞苑第5版)
倉久保ノ谷戸
谷戸ノ池を後にして、谷戸を更に進んでいきます。 湿地になった谷戸の山際に山道が続いています。 この谷戸は「倉久保ノ谷戸」と呼ばれているようです。 耕作を止めて40年ほど経つのだそうで、谷戸に続く湿地は使われなくなった水田の跡のように思われます。 その昔にはこの谷戸にも黄金色の稲穂が頭を垂れる里山風景が続いていたのでしょうか。
谷戸に続く道を3分ほど進んでいくと、コンクリートで整備された溝が左右に通っています。 正面にも細い道が続いていそうでしたが、余り歩かれていない雰囲気だったので、 今回は左手へと曲がって、溝の蓋の上を歩いていきました。
笹竹の間を抜けて谷戸の左側の山際まで来ると、細い流れを渡っていきます。 流れに沿って左手からも道が続いてきていました。 谷戸の左右の両側に道が続いているようでした。 丸太が横に渡された橋と土管を越えてその先へと進んでいきます。
右手に谷戸を見ながら山際の小道を進んでいきます。 草木越しに民家が見えてくると、間もなく谷戸も終りになります。 小さな畑地の脇に出て、左側を廻るようにして進んでいきます。 どういう訳なのか、道やその脇には畳が敷いてありました。
畑地を左手から回り込んでいくと、舗装道路に出ます。 これで山道は終りになります。 正面の道路を緩やかに降っていきます。
庭園
右手への分岐を見送って坂道を緩やかに降っていきます。 山崎小学校の校庭を右手に眺めながら降っていくと、左手に竹垣が続いていました。 垣根に沿って進んでいくと、茅葺屋根の風情のある門がありました。 屋根には苔や草が生えていて年代を感じさせます。
垣根越しに中を覗かせてもらうと、 竹林があったり東屋のような建物があったりして雰囲気のいい庭といった感じがしました。 門には表札も掛かっていましたが、文字が消えかかっていてよく読めませんでした。 個人所有の別庭なのでしょうか。
後日に調べてみると、北大路魯山人の邸宅「星岡窯」の跡地とのことです。 陶芸家・美食家でもあった魯山人は、東京永田町の星岡茶寮を借り受けて会員制料亭を始め、 自ら料理をし食器も手掛け、晩年にこの地に星岡窯を開いて過ごしたようです。
門を過ぎ竹林を過ぎていくとすぐに分岐がありますが、右手へと進んでいきます。 突き当たりのT字路を右折して、緩やかな坂道を登っていきます。 集合住宅や山崎小学校の入口などを過ぎていくと、坂道の頂上に着きます。 集合住宅への階段を見送って降り坂になってくると、最初の登り口のT字路に戻ってきます。 ここからは元来た道を北鎌倉駅へと戻っていきます。
さくら青少年広場・カフェテラス・神明神社と過ぎていくと、小さな十字路があります。 来た時には右手の坂道を降ってきたのですが、同じ道を歩くのも何なので、 今回は正面の道を進んでいきました。
住宅地の中を道なりに進んでいくとT字路があります。 その左手10mほどの所にある路地を右手へと入っていきます。
小袋谷交差点
木材店を過ぎていくと、左手の小袋谷川に小さな橋が架かっています。 その橋を渡って細い路地を進んでいくと、すぐに県道21号の小袋谷交差点に出ます。
北鎌倉(きたかまくら)駅
交差点を右折して県道21号を800mほど進んでいくと、最初の北鎌倉駅(JR横須賀線)へと戻ってきます。