木下沢林道
散策:2006年07月中旬
【低山ハイク】 木下沢林道
概 要 木下沢林道は北高尾山稜の南側に続く緩やかな林道で、沢筋に沿って樹木の木陰が続いています。 途中には北高尾や奥高尾の尾根筋への登り口もあって、縦走路への近道にもなっています。 今回は林道終点にある関場峠から堂所山へ登り、奥高尾縦走路の底沢峠を経て陣馬高原下へと降るルートを歩きます。
起 点 八王子市 大下バス停
終 点 八王子市 陣馬高原下バス停
ルート 大下バス停…木下沢林道起点…富士見台分岐…車止めゲート…小下沢野営場跡…車止めゲート…保守路分岐…木下沢林道終点…関場峠…堂所山…景信山分岐…奥高尾縦走路…底沢峠…中の沢作業道…奈良子峠分岐…陣馬高原キャンプ場…養魚場…明王林道起点…陣馬高原下バス停
所要時間 5時間10分
歩いて... 沢を流れる水の心地よい音を聞きながら緩やかな林道を歩いていきます。 樹木の木陰が続いている所が多くて、陽射しをかなり遮ってくれます。 並行して流れている沢には小さな滝もあったりして雰囲気のいい散策ができます。 関場峠から堂所山への登りもそれほど急ではなく、蒸し暑い夏場を外せば30分ほどで歩くことができます。 この時は蒸し暑くて汗が後から後から噴き出してきて、 軽いコースの割りには超ゆっくりペースの登りになってしまいました。
関連メモ 鳥のみち, 北高尾山稜, 景信山, 富士見台, 堂所山, 明王峠, 陣馬山, 景信山
コース紹介
大下(おおしも)バス停
高尾駅(JR中央線)の北口から、[高01]小仏行きバスにて15分、 休日の朝には1時間に3本程度の便があります。
 土日曜 7:12 8:12 8:32 8:52 9:12 9:32 9:52 10:12 10:32 10:52...
整列乗車にご協力をお願いいたします
高尾駅のバス停には「特にこのバス停は土曜・日曜・祝日は大変混み合います」と書かれていました。 今回乗ったのは早めの便でしたが増発バスが1台用意され、2台連なっての運行になりました。
バスを降りて、やってきた道を少し引き返していきます。 すぐ側にある東京都裏高尾ポンプ所を過ぎていきます。 ちょっとした竹林を過ぎ民家を過ぎて沢沿いに進んでいくと、 バス停から4分ほどでJR中央線の鉄橋の前で、左手に分かれていく道があります。 角には「←小仏梅林」「梅の里・木下沢梅林→」の案内標識が貼り付けられています。 左手へ分かれていくこの道から木下沢林道へと向っていきます。
日影バス停から…
鉄橋をくぐって向こう側からやってくる人たちもいました。 ひとつ手前の日影バス停で下車して歩いて来られたのだろうと思われます。 地図を見ても今回の大下バス停と日影バス停の丁度中間の辺りにあるようで、 どちらから歩いても距離は余り変わらないのだろうと思われます。
《こげさわ》
木下沢は「こげさわ」と読んで「小下沢」とも書かれるようです。 散策中に見かけた案内板などにも「木下沢」と書かれたものと「小下沢」と書かれたものとがありましたが、 各々書かれていた通りの文字で掲載しておきます。
線路沿いの坂道を登っていきます。 やがて線路から離れて左手へと曲がって中央自動車道の下をくぐっていくと、 正面には北高尾の山並みが見えるようになります。
入山者の方へ
東京都動物の愛護及び管理に関する条例第9条により、 犬を放すことは禁止されていますので、犬は絶対に放さないで下さい! また、この付近にはイノシシ捕獲用のワナが仕掛けてありますので、注意して下さい。
 (八王子市農林課)
野生獣にエサを与えないで下さい!
八王子市の西部地域では野生獣(サル・イノシシ・ハクビシン等)による農作物被害が多発し、 地域の農業振興に弊害が出ています。 その対策として、市ではボランティアによる野生獣追い払いを実施し、 農地に出没した野生獣を山へ追い返すことで、農作物被害を未然に防いでいます。 野生獣にエサを与えることで、せっかく山へ追い返しても、再び農地に出没し、 農作物に被害を与えてしまいます。 また、やがては人なれし、人間にも危害を加える可能性もあります。 従って、野性獣にはエサを与えないで下さい。
 (八王子市農林課)
野鳥の密猟は犯罪です
野鳥は環境大臣又は都知事の許可がなくては、捕ることも飼うこともできません。 これに違反すると罰金刑、懲役刑など厳重に処罰されます。 違反者を目撃された方は下記へご連絡下さい。
 (東京都多摩環境事務所自然環境課鳥獣保護係)
木下沢林道起点
舗装道路から土の道に変わって梅林を過ぎて緩やかに降っていきます。 中央自動車道の下をくぐってから5分ほどすると、 植林帯へと入る所に「林道木下沢線起点」の標識が立っていました。 ここから木下沢林道が始まります。
林道 木下沢線(KOGESAWA)起点
 (東京都)
林道 木下沢線
これから先は林業経営のため開設された林道です。 一般車輌の通行はご遠慮ください。 止むを得ず乗入れる場合は次の事項にご注意ください。
1.道路が狭い
2.急カーブ、急勾配の連続
3.路面未舗装、落石、崩土が多い
4.単車線で交換場所が少ない
 (東京都林業事務所浅川林務出張所)
左手に流れる沢の音を聞きながら緩やかな林道を進んでいきます。 よく利用されているのか、未舗装の道ですが夏草はほとんど茂ってはいませんでした。 抉れている箇所もなくてとても歩きやすくなっていました。 所々で途切れることもありますが概ねは樹木が木陰を作っていて、暑い夏場でも楽に歩いていけます。
イノシシ出没注意!
この付近には野生のイノシシが出没し、人間に危害を加える危険がありますので注意して下さい。 また、付近には、東京都知事の許可を得て、イノシシを捕獲するための罠を仕掛けてあります。 山菜採りなどで入山する場合には十分注意して下さい。 (罠の設置付近には、標識が掲示していあります) 野生のイノシシを目撃された方は、至急連絡して下さい。
 (八王子市農林課)
山火事注意
たばこ・たき火は完全に消そう!
 (東京都)
富士見台分岐
林道起点から5分ほど進んでいくと、右手へ登っていく山道が分かれていきます。 角にある赤い「山火事注意」の看板にマジックで書き込まれた案内によると、 右手の山道は「富士見台1時間20分(ハッスル者50分)」や「北尾根80分」となっています。 書かれた時期が違うのか、文字の掠れ具合が違っていました。 また、山道を5mほど登った所にある「保健保安林」の看板にも、 「富士見台へ80分、ハッスル者50分」と書き込まれていました。 右手の山道は北高尾山稜にある富士見台へと登っていける道のようですが、 今回はこのまま林道を進んでいきます。
(右手へ登っていく道は「富士見台」を参照)
保健保安林
所在場所 八王子市裏高尾町1301番2ほか
山火事に注意しましょう。
私たちの郷土とくらしを守る保安林を大切にしましょう。 保安林についての問合せは都庁森林課又は森林事務所へ。
 (東京都)
植林帯に続く林道を進んでいくと、右手から小さな沢が流れてきている所がありました。 標識や樹木に「木下沢2入口」と書かれた小看板が取り付けられていました。 わずかな小径も続いているようでしたが、林業の作業路なのでしょうか。
防ごう山林火災
火の用心
 (浅川林務出張所)
「木下沢2」の分岐を過ぎたすぐ先で、左手に流れる沢へ降りていくことができる所がありました。 樹木の木陰に続く岩肌を流れる水が涼しそうな音を立てていました。
緑は友だち 山火事注意
みんなで守ろうこの自然。 たばこ・たき火はよく消そう。
 (東京都)
沢から林道に上って更に進んでいきます。 8分ほど進んでいくと植林帯も終って、雑木林へと変わっていきます。 引き続き沢の水音を聞きながら緩やかな林道を進んでいきます。 水面から水が蒸発しているのでしょうか、川辺が少しモヤっている感じでした。
火気に注意
 (東京都)
車止めゲート
雑木林が木陰を作っている林道を更に8分ほど進んでいくと車止めゲートがありました。 林道の起点にあってもいいようにも思うのですが、何故だか随分とやって来た所に設置されています。 ゲートの手前が少し広くなっていて、切り返ししながら何とか方向転換できそうな広さはありそうでした。 「Uターン専用、駐車禁」の小さな看板もありました。 ゲートの脇を抜けて更に林道を進んでいきます。
一般車両通行止め
1.この林道は、国有林の専用林道です。許可のない車両の通行は禁止します。
2.許可なく通行して事故等が発生しても、一切の責任は負いません。
3.林道のゲート、鍵、標識類等を故意に破損した場合には、罰せられることがあります。
4.通行の許可を受けたいときは、東京神奈川森林管理署又は、高尾森林事務所へおたづね下さい。
 (林野庁、東京神奈川森林管理署)
注意
この場所に駐車して傷つけられた被害が出ています。 Uターンできるよう下流に駐車のこと。
車止めゲートを過ぎて2分ほど進んでいくと、「小下沢国有林」の看板が立っています。 その先には何やらちょっとした建物が見えてきます。
小下沢国有林
一、森林を愛しましょう。樹木はみんなの資源です。
一、山ではたき火に注意しましょう。
一、たばこは歩きながらすわないようにしましょう。
一、みどりの国土を守りましょう。
 (東京神奈川森林管理署)
小下沢野営場跡
国有林の看板を過ぎて1分ほど進んでいくと、広くなった場所に着きます。 右手には小屋が1軒建っていて、左手の一段高くなった所には倉庫のようなものが二棟ほどありました。 ここは以前には野営場だったようですが、現在は休場になっているようです。 富士見台分岐から30分ほど、最初のバス停からは50分ほど歩いてきたので、 小屋の脇の日陰に腰をかけてひと休みしていくことにしました。
小下沢野営場は休場いたしました。
 (八王子市)
木や草花を大切にしよう。森林浴を楽しもう。
この山林は、昭和36年に植林した桧と杉の針葉樹林ですが、約50年の周期で用材として役立ちます。 また、木は大気中の二酸化炭素(CO2)を吸って新鮮な酸素(O2)を送り出し、私たちの生活環境を守ります。
 (東京原木協同組合、東京木材問屋協同組合、東京材木商協同組合)
十字路
野営場跡の中ほどから左手の沢に架かる木橋を渡って山へと登っていく道が分かれています。 角に立つ道標によると、正面の道は「関場峠」、左手の道(*)は「影信山」、今来た道は「高尾駅」となっています。 林道の右手にも細い踏み跡が続いていて、草むらの中に「北高尾山稜、弧塚峠→」の標識があります。 ここは十字路になっていて、右手は北高尾山稜の弧塚峠へ、左手は奥高尾山稜の景信山へと登っていけるようです。 今回は正面に続く林道を関場峠へと向っていきます。
*後日に左手の道を歩きました。(「景信山」を参照)
日本山岳会高尾の森づくり活動
日本山岳会「高尾の森づくりの会」は、広くボランティアを募り、 この小下沢国有林(風景林)一帯で、美しく豊かな森への誘導をめざし、 広葉樹の植樹や人工林の間伐、修景作業、登山道の維持補修などの活動を行っています。 この活動は、東京神奈川森林管理署、国土緑化推進機構などの支援を得ています。
 (日本山岳会自然保護委員会「高尾の森づくりの会」)
小下沢 風景林
マナーを守り、自然環境を大切にしましょう。
 (東京神奈川森林管理署)
くらしを育む国有林
緑を育て、安全で快適な環境を提供します。
 (林野庁)
車止めゲート
小下沢野営場跡から林道をその先へと進んでいくと、すぐに車止めゲートがあります。 先ほどのゲートとほとんど同じ注意書きがありましたが、こちらのは「平塚営林署」となっていました。 それほど離れている所にはありませんが、管轄が違うということなのでしょうか。 脇からゲートを抜けて更に林道を進んでいきます。
一般車両通行止め
1.この林道は、国有林の専用林道です。許可のない車両の通行は禁止します。
2.許可なく通行して事故等が発生しても、一切の責任は負いません。
3.林道のゲート、鍵、標識類等を故意に破損した場合には、罰せられることがあります。
4.通行の許可を受けたいときは、平塚営林署又は、高尾森林事務所へおたづね下さい。
 (林野庁、平塚営林署)
大きな枯れ木を過ぎていくと、野営場跡から7分ほどで、 道の右上に「浩宮殿下御誕生記念植林地」と刻まれた石碑が建っていました。 一部に読めない文字もありましたが、この植林地の造成を先導された方の記念碑のようでした。
碑銘
東京原木協同組合は、浩宮殿下御誕生を記念し昭和三十五年三月林野庁及び東京営林局の御支持と御指導の下、 此の地に部分林を造成す。蓋し樹の緑の托し国運の発展を祈り、 併せて木に生きる業界として木霊に感謝せんとの当時の理事長榎戸鉄次郎氏の創意によりしものなり。 而して君は植林事業の終了と共に記念碑の建立を志し、 昭和三十八年六月二十日その現地検分中、この地にその生涯を終る。 誠に悼むべく深く吾等の心を打つものあり。 東京原木協同組合はこれを後世に伝えんため、君の三回忌を機とし終焉の地に非_の碑を刻み、 ここ小下沢の樹々_弥繁栄_その潤う水の永えに清からんことを祈り銘とするものなり。
 (東京原木協同組合)
沢の中にある小さな滝を眺めながら進んでいきます。 狭い谷筋なこともあって、滝を流れ落ちる水の音が谷間に響いて、涼しげな風情を醸し出していました。 木下沢林道に沿って流れるこの沢には、このような小さな滝が幾つかありました。
緩やかな林道を歩いていると、上の方から次から次へと何やら落ちてきました。 何という名前なのかは知りませんが、直径5mmほどの丸くて黄色い花でした。 地面にも沢山落ちていて黄色く染まっていました。 その先には砂防ダムもあって、流れ落ちる水が心地よい音を響かせていました。 ダムの上を歩いて沢まで行けるようになっていますが、わずかに降り傾斜になっています。 その上、表面には苔が生えていて滑りやすくなっていて、もう少しで滑って転びそうになりました。 ダムの下へ転落でもしたら大変な事になるところでした。 ダムの上流は土石で埋まっていて、浅い河原のようになっていました。
保守路分岐
更に進んでいくと両側が切り立った崖になった所がありました。 沢の中にある滝などを眺めながら沢沿いの林道を更に進んでいくと、記念碑から25分ほどで、 小さな小屋のある小広くなった所に着きました。 正面には夏草が生い茂っていて、一見して行き止りのような感じがしました。 送電線の鉄塔などの保守路でしょうか、 「新多摩線72号73号に至る」と書かれた標柱が立っていて、 沢を渡って左手の斜面へと登っていく山道を指していました。 関場峠へはどう行ったものだろうとしばらく考えていましたが、 正面をよく伺ってみると草が繁茂してはいるものの、林道がその先へと続いているようでした。 ここは思い切って正面に続く草ぼうぼうの林道へと進んでいきました。 夏草が生い茂っていない季節だと、もう少し分かりやすかったのかも知れません。
保守路分岐の広場から先は林道を利用する人もずっと少なくなるということなのでしょうか、 草が繁茂している上に路面も抉られて凸凹した所もあって、 林道の整備状況はこれまでよりも少し悪くなってきました。 数分進んでいくと、正面の上方に送電線の鉄塔が見えてきました。 更に林道を進んでいくと、保守路分岐から7分ほどで、右手に登っていく鉄製の階段がありました。 その脇には「樹木を愛しましょう 新多摩線No74に至る」の標柱が立っていました。 これも送電線の鉄塔の保守路だと思われます。
木下沢林道終点
階段を見送って引き続き林道を進んでいくと、 沢の流れの音もいつしか遠のいて、15分ほどで林道の終点に着きます。 正面の上方10mほどの所には左右に尾根道が通っていて、関場峠はその尾根にあります。 消火用水のドラム缶を囲むようにしてある鉄パイプの枠組みに山火事防止の大きな看板が設置されていて、 この付近の山道の案内図が載っているので参考にしましょう。 これまで歩いてきた小下沢林道や八王子城址へと続く北高尾山稜、 奥高尾山稜の景信山から白沢峠・堂所山・明王峠・奈良子峠を経て 陣馬山から和田峠へと続く関東ふれあいの道も図示されていました。 今回歩く堂所山から底沢峠を経て陣馬高原下までのルートも図示されているので確認しておきましょう。
火災の芽 摘んで緑の 八王子
火災・救急・救助の119番通報は、ここの目標「関場峠No.13」と言って下さい!
 (八王子山火事防止協議会、八王子消防署、八王子市消防団、関東森林管理局)
関場峠
看板の左手から続く山道をジグザグに1分ほど登っていくと、北高尾山稜の尾根にある関場峠に着きます。 小下沢野営場跡から1時間ほどで到着しました。 手元の地形図によると標高540mほどはあるようで、しっかりとした尾根道が続く鞍部になっています。 「小下沢風景林」や「多摩の森林再生事業」の看板が立っていました。 周りは樹木が生えていて展望はよくありませんが、樹間からは北側の山稜が見えていました。 ベンチなどは設置されていませんが、ここでひと休みしていきましょう。
多摩の森林再生事業
事業名・森林再生事業(平成17年度)
林班名:82−1 林班
本事業は森林の機能を回復させて環境を守るため間伐を実施しています。
この看板や、間伐材を利用して作成しています。
 (東京都環境局、八王子市)
ひと休みしたら堂所山へと向っていきます。 関場峠に立つ道標によると、右手の尾根道は「城山6.7km」となっていてマジックで「八王子」と書き込まれていました。 「八王子城山」ということなのでしょう。 左手の尾根道は「景信山3.9km、堂所山1.3km」となっています。 今歩いてきた道は「林道へ」となっていてマジックで「日影バス停へ90分」と書き込まれていました。 ここは左手へと続くしっかりとした尾根道を登っていきます。
小さな高みを幾つか越えていく尾根道を登っていきます。 道はしっかりとしていて歩きやすくなっています。 それほどの急登の所はありませんが、蒸し暑い日だったこともあって、 後から後から汗が噴き出してきて息も切れてきました。 少し進んでは汗を拭い、少し登ってはひと息入れながらの超ゆっくりペースになってしまいました。 尾根道の右手の樹間から奥多摩の山並みを垣間見ながら、ゆっくりと登っていきました。 朝方は抜けるような青空でしたが、この辺りまで来ると雲が少し広がってきて、 遠雷も聞こえるようになってきました。
関場峠から15分ほど登っていくと「←城山7.1km」「景信山3.5km・堂所山0.9km→」の道標が立っています。 道標を過ぎて小坂を登っていくと植林帯の尾根に着きます。 そこから左手へと曲がって、尾根道を更に進んでいきます。
更に15分ほど進んでいくと、道の脇に背の低い笹が生い茂るようになります。 傾斜も緩やかになって歩きやすくなってきます。
保健保安林
森林の緑は、安らぎを与えてくれます。
森林は、汚れた空気をきれいにし、森林浴などの森林レクレーションの場を提供してくれます。 このような森林の働きを発揮させるために指定されているのが保健保安林です。 (当保安林面積2.4ha) みんなの森林を大切に守るため、火の始末に気をつけましょう。
 (東京都林務課)
堂所山 (標高733m)
軽く登っていくと、尾根道は右手へと曲がっていきます。 緩やかな尾根道を進んで最後に軽く登っていくと堂所山の山頂に着きます。 関場峠から40分ほどで到着しました。 山頂はそれほど広くはなくて、尾根道が少し膨らんだ程度の所です。 「堂所山733m」の標柱とベンチが二つ設置されていて、「御枡局三角点」と刻まれた三角点もありました。 周りは樹木に囲まれていて展望はほとんど得られません。 お昼には少し早かったのですが、休憩も兼ねてここで昼食タイムにしました。
「堂所山」は「どうどころやま」と読むようで、標柱に「DOUDOKORO」の文字が書き込まれていました。 堂所山の標高は、手元の地形図では731mとなっていて、ここにある標柱とは2mの差があります。
景信山分岐
お腹も満ちて疲れも癒えたところで、底沢峠へと向っていきます。 背の低い笹の生い茂る緩やかな道を進んで植林帯へと入っていくと、 ベンチの設置された先で道が二手に分かれています。 角に立つ道標によると、左手の道は「景信山2.6km」、右手の道は「陣馬山3.2km」、 今来た道は「八王子城址8.0km」となっていて、マジックで「←堂所山」と書き込まれていました。 ここは道標「陣馬山」に従って、右手の道を進んでいきます。
お願い
当地番は、水源かん養保安林であり、また保健保安林指定予定地であるため、 ハイキングコースに沿って境界測量杭が入っています。 現在、東京都で手続き中なので破損しないようお願いします。
 (東京都南多摩経済事務所、八王子市上恩方町下共有林、地主一同)
山火事に注意
集う森 声かけ合って 火の始末
 (八王子消防署、八王子市消防団、八王子山火事防止協議会)
奥高尾縦走路
植林帯に続く緩やかな道を進んでいきます。 「保健保安林」の看板を過ぎて少し降り気味に進んでいくと、左手から尾根道が合流してきます。 この道は高尾山から陣馬山へと続く奥高尾縦走路で、関東ふれあいの道「鳥のみち」にもなっています。 先ほどの景信山分岐を左折していってもこの道に合流します。 堂所山はこの縦走路から少し外れた所にあるようです。 関東ふれあいの道の案内板も立っていて、堂所山付近の山道が図示されています。 この縦走路は東京都と神奈川県の都県境にもなっています。 「夕焼けふれあいの里」の道標が今来た道を指していました。 縦走路の方には特に何も示されてはいませんでしたが、左手は景信山へ、右手は陣馬山へと続いています。 今回は右手へと進んでいきます。
神奈川県「水源の森林づくり」による買取り水源森林
水資源を大切にしましょう。
 (神奈川県環境農政部水源の森林推進課、神奈川県津久井地区行政センター森林保全課)
奥高尾縦走路は人気のあるハイキングコースになっていて、幅も広くてよく整備された尾根道が続いています。 縦走路をほんの少し進んだ所にベンチが二つほど設置されていました。 「水源かん養保安林」の看板を過ぎていくと、横木の階段が現れます。 先日の降雨のためか少しぬかるんでいましたが、 傾斜はそれほど急ではないので、苦労することもなく登っていけます。 階段が始まる辺りから右手へと分かれていく坂道もありました。 階段を避けて続いているのかも知れませんが、今回は横木の階段を登っていきました。
小さな火 まさかがおこす 山の火事
 (神奈川県)
横木の階段は1分ほどで終って、植林帯と雑木林の間に続く緩やかな尾根道を進んでいきます。 「保健保安林」の看板を過ぎていくと、道の脇に関東ふれあいの道の里程標がありました。 それによると、この先の道は「陣馬高原下7.2km」、これまでの道は「高尾山口11.8km」となっています。 「鳥のみち」は、高尾山から陣馬山へと進み、和田峠を経て陣馬高原下へと続く長丁場のコースになっています。
底沢峠
植林帯が終って少し降るようになると底沢峠に着きます。 堂所山から20分ほどで到着しました。 地図などでは十字路のように見えますが、ふたつの分岐が100mほどの間をおいて続いた形になっています。 先ず左手への分岐があって、左手の道は「底沢2.8km、相模湖駅5.8km」、 正面の道は「明王峠0.6km、陣馬山2.5km」、今来た道は「景信山3.2km、小仏峠4.4km」となっています。
100mほど先に右手への分岐があって、右手の道は「陣馬高原下バス停2.8km」、 正面の道は「明王峠0.5km、陣馬山2.4km」、今来た道は「景信山3.3km、小仏峠4.5km」となっています。 石標も立っていて、四面に文字が刻まれていました。 それぞれ、「平和記念」、「南 底沢・千木良・小原方面」、「西 与瀬・吉野・上野方面」、「向左 八王子市方面」 となっていました。 今回はふたつめの分岐から、道標「陣馬高原下バス停」に従って右手へと降っていきます。
雑木林に続く山道を1分ほど降っていくと、植林帯へと入っていきます。 植林帯を4分ほど降っていくと、これまでにあったのとは違って、 色付きのイラスト図が描かれた「保健保安林」の看板がありました。 そこから植林帯を反れて少し右手へと続く雑木林の中を降っていきます。
保健保安林
この保安林は、多摩地域の保健休養の場として役立っています。 森林は、きれいな水や空気の大切な供給源となり、私達に安らぎと潤いを与えてくれます。 この保安林は、景観を保持し、自然とふれあう憩いの場として、 保健やレクリェーションに活用するため、特に指定されました。 保安林内においては、次の行為は知事の許可を受けなければなりません。
一、立木竹の伐採及び立木の損傷
二、土石の採取及び樹根の採掘
三、その他土地の形質を変更する行為
森林は国の宝です。保護育成に努め、後世に引き継いでいきましょう。
たきb・たばこの吸殻や、ごみの投げ捨てに注意し、樹木を大切に育てましょう。
 (東京都)
雑木林の中に続くしっかりとした山道を降っていきます。 3分ほど降って左手へと曲がっていくと、再び植林帯へと入っていきます。 植林帯を進んでいくと、左手が切り開かれて見晴らしの良くなっている所がありました。 今回のコースの中では展望の開ける唯一の所になります。 しばらく足を止めて眺めを楽しんでいきましょう。
右手には植林帯、左手には切り開かれた谷筋が続く山道を降っていきます。 これまでよりも傾斜が増してきて、時々歩みを止めてひと息入れながらゆっくりと降っていきました。 これまでにあったのと同じ「保健保安林」の看板や消火用水のドラム缶などを過ぎていくと、 左手の谷の底の方からは沢を流れる水の音が響いてきて、 簡易舗装された林道のようなものも見えていました。
中の沢作業道
やがて尾根の右手へと曲がっていきます。 5分ほど降っていくと、右下には小さな沢が流れるようになります。 やがて沢の向かい側に林道のような道が続くようになると、底沢峠から30分ほどで林道に降り立ちます。 これで山道は終わりになります。 先ほどの尾根から見えていた林道だと思われる道が左手へと延びていますが、 角に立つ道標によると「行止り」となっています。 右手の沢を渡った所がT字路になっていますが、右手は「行止り」となっているので、左手の沢沿いに降っていきます。 この道の名前を示す標識類は見かけませんでしたが、後で調べてみると中の沢作業道というようです。 沢を渡る前後から沢へ降りていける所があります。 沢を流れる水をすくって火照った顔を洗うと、冷たくてサッパリとした気分になります。 降り道で疲れた足を癒しながら、ここでひと休みしていきました。
奈良子峠分岐
沢沿いに簡易舗装された林道を2分ほど降っていくと小さな橋があります。 橋を渡った所で、左手からも林道が合流してきます。 小さな沢も流れていて、沢も合流している所になっています。 角に立つ道標によると、左手の道は「奈良子峠」、右手の道は「陣馬高原下」、 今来た道は「明王峠」となっています。 左手の道は「木立伐採中に付、関係者以外通行禁止」となっていました。 後で調べてみると、左手の道は七ツ久保林道というようです。 「これより林道」の案内板も立っていたので、 ここから右手へと降っていく道は一般道ということなのかと思っていると、 この先で見かけた標識によると、ここから先は「明王林道」というようです。
森林を守りましょう
森林は、木材の生産、水源のかん養、山くずれなどの災害を防ぐほか、 疲れた心や身体をいやし、また野生鳥獣のせい息地となって私達の生活や自然の環境を守るなど、 さまざまな働きをしています。 山村の人達にとっても、都会の人達にとってもかけがえのないこの大切な森林を、みんなで守り育てましょう。
【代表的な植栽樹種】
スギ(杉): 針葉樹、常緑高木、3〜4月開花、雌雄同株、わが国の人工林のうち最も植栽面積が多く、建築材に広く使われる。
ヒノキ(檜): 針葉樹、常緑高木、4月頃開花、雌雄同株、スギよりも成長は遅いが乾燥地にもよく生育するので各地に植栽される。 材は、特有の芳香と光沢があり、特に高級な建築材に多く使われる。
 (東京都労働経済局農林水産部林務課、東京都西多摩経済事務所林務課、東京都南多摩経済事務所林務課)
これから先は林業経営のための林道です。一般車両の通行はご遠慮ください。
 (八王子市)
陣馬高原キャンプ場
奈良子峠分岐から右手へと曲がって、簡易舗装された道を沢沿いに降っていきます。 2分ほど降っていくと、左手に陣馬高原キャンプ場があります。 道から一段高くなった山際にバンガローなどが幾つも建っていました。 バンガローを始めとして、電燈・布団・毛布・マキ・テントなどを借りられるようで、 各々の料金表がトタン板に書いてありました。 この先200mほどの所にある養魚場で申し込むのだそうです。
火の始末 山にくるたび 歩くたび
山はたばこが嫌いです。
 (八王子消防署、八王子山火事防止協議会)
燃やすまい 水のふるさと 緑の資源
山火事注意
 (森林国営保険、東京都、東京消防庁)
キャンプ場を後にして植林帯の中に続く簡易舗装された道を更に降っていきます。 そばを流れる沢には所々に取水口が設置されていたりします。 樹木に囲まれた緩やかな道が続いていて、気分も爽やかに歩いていけます。
養魚場
少し降っていくと、左手に青いトタンの塀があって、その向こう側に養魚場があります。 先ほどのキャンプ場に書いてあった養魚場のようで、釣り堀としても営業されているようでした。
当養魚場は卸売の為、つり堀は日曜・祭日のみ営業致しております。
「飲み物」の持ち込み、ご遠慮下さい。
 (辻野養魚場)
明王林道起点
小さな滝をすぎていくと、コンクリート製の柱に太い丸太が渡された頑丈そうなガードレールが続くようになります。 木製のガードレール沿いに2分ほど進んでいくと「明王林道」の標識が立っていました。 奈良子峠分岐からは一般道だと思っていましたが、ここまでは林道のようです。
明王林道
昭和36年度開設 幅員3.6m、延長1,013m
これから先は、林業経営のための林道です。 一般車両の通行は、ご遠慮ください。
 (八王子市)
Y字路
林道起点を過ぎていくと、やがて民家が点在するようになります。 西入橋を過ぎて民家が続くようになると、円筒形の昔懐かしい形をした郵便ポストのあるY字路に出ます。 角に立つ道標によると、左手の道は「関東ふれあいの道 和田峠3.7km・陣馬山4.4km」、 今歩いてきた道は「明王峠2.5km」となっています。
陣馬高原下(じんばこうげんした)バス停
Y字路を右手へ少し行くと、陣馬高原下バス停があります。 明王林道に降り立ってから30分ほどで到着しました。
八王子駅(JR中央線)まで、京王八王子駅行きバスにて55分、1時間に1本程度の便があります。
この陣馬高原下バス停は、関東ふれあいの道「鳥のみち」の終点であると同時に、 「富士見のみち」の起点にもなっていて、解説文やルート図が載っている大きな案内板が設置されています。
関東ふれあいの道
関東ふれあいの道(首都圏自然歩道)は、関東地方、一都六県をぐるりと一周する長距離自然歩道で、総延長は1,665kmです。 東京都八王子梅の木平を起終点に、高尾山、奥多摩、秩父、妙義山、大平山、筑波山、九十九里浜、房総、三浦半島、丹沢などを結んでいます。 美しい自然を楽しむばかりでなく田園風景、歴史や文化遺産にふれあうことのできる道です。 より多くの人々が利用出来るよう10km前後に区切った日帰りコースを144コース設定し、 それぞれ起終点が鉄道やバス等と連絡するようにしてあります。
東京都のルートは、起点の八王子市梅の木平から、ゆるやかな起伏の続く都県境尾根を経て、 奥多摩山地を南から北に横断する変化に富んだルートです。 明治の森高尾国定公園、都立高尾陣馬自然公園、秩父多摩国立公園の三つの自然公園区域を通って 奥多摩町上日向までの延長74.4km、7コースが設定されています。
鳥のみち
高尾山口駅←19.4km→陣馬高原下 : 景信山から陣馬山に至る周辺一帯は、生息する鳥の種類の多いところです。
富士見のみち
陣馬高原下←14.7km→上川乗 : 東京都コースの中で標高の最も高い「茅丸1,019m」があり、起伏に富んでる。 生藤山〜浅間峠間で雑木林から見え隠れする富士山がみごとです。