大仏切通
散策:2006年06月下旬
【低山ハイク】 大仏切通
概 要 大仏切通は鎌倉七切通しの一つで、鎌倉市の長谷地区と笛田・常盤地区を結ぶ道にあります。 現在ではすぐそばに大仏トンネルができていて、 今では通る人も殆どいなくなったこの道は国指定の史跡として保存されています。 大仏トンネルの前後が少し坂になっている以外は比較的緩やかな道が続いています。
起 点 鎌倉市 火の見下バス停
終 点 鎌倉市 一向堂バス停
ルート 火の見下バス停…やぐら群…大仏切通…常盤住宅分岐…高徳院分岐…一向堂公園分岐…樹ガーデン分岐…樹ガーデン…一向堂バス停
所要時間 1時間30分
歩いて... 歩く人も余りいないと聞いていたので、夏草が生い茂っていて道が分かり難くなっているのかと思っていましたが、 草が道を被っている訳でもなくて意外と分かりやすくなっていました。 崩れている箇所もなくて、歩きやすい道が続いていました。 山道に入ってから大仏ハイキングコースに出るまで500mほどの短いコースでした。
関連メモ 化粧坂, 鎌倉回峰, 源氏山公園, 大仏切通
コース紹介
火の見下(ひのみした)バス停
鎌倉駅(JR横須賀線)の東口のバスターミナルから、 藤沢駅行きバス、桔梗山行きバス、 [鎌2]梶原行きバス、[鎌3]富士見台行きバス、[鎌4]鎌倉山行きバス、[鎌5]諏訪ヶ谷行きバス、 [鎌7]江の島行きバス,または,[船7][船8][船9]大船駅行きバスにて10分、 便は頻繁にあります。
バスを降りると、道路向かいに理容店があります。 その右隣の民家の前に鎌倉駅方面の火の見下バス停があります。 その右側にある幅2mほどの路地へと入っていきます。 真っ直ぐに10mほど進んでいくと右へと曲がっていきます。
つる性植物の懸崖や生け垣などが続く細い路地を進んでいくと、小さな十字路があります。 正面の民家の石垣に「←大仏坂切通し」と書かれた板切れが括り付けてあります。 かなり以前に書かれたのか、文字が掠れて消えそうになっていました。 その案内板に従って、正面の民家の左手に続く道を進んでいきます。
民家の軒先を過ぎていくと、すぐに森へと入っていく山道があります。 ここが「大仏切通」を通る道の始まりになります。 生活道路としてはもはや使われていないとは思いますが、 道には足跡が沢山ついていました。 道標も完備されていない静かな山道ですが、散策するハイカーはかなりいるようです。
山道を2分ほど進んでいくと、少し広くなった所があります。 右手へと曲がっていく所に標柱が立っていて、 「国指定史跡 大仏切通 文部省・鎌倉市教育委員会」と書かれていました。 苔類なのでしょうか、表面が緑色になっている所もあったりして、 設置されてからかなり年月が経っているような感じでした。
やぐら群
道は標柱から右手へと曲がっていくのですが、左上に岩壁があるのでちょっと訪ねていきましょう。 垂直に切り立った岩崖には四角い穴が幾つも空いていました。 鎌倉に多くあると云われる「やぐら」なのでしょうか。
右手の方にある横長の穴を覗いてみると、その中には石塔が沢山並んでいました。 よくは知らないのですが五輪塔というのでしょうか、 四角柱・円柱・四角錘・丸などの形をした石が積み重ねられた石塔でした。 誰かを弔っているのか、朽ち果てそうになった卒塔婆も添えられていました。 この岩壁に空いた穴は、その昔の「やぐら」だったように思えます。
大仏切通
やぐら群を後にして右手へ曲がっていく道を少し登っていくと、両側の岩盤が切り開かれた切り通しが現れます。 道の中ほどには大きな岩が頭を出していますが、切通が開かれた当初からあるのでしょうか。 道幅も2mほどはあって歩きやすい道だった面影もあり、 かつては多くの人が利用していたであろうことが伺えます。
鎌倉七口
鎌倉七口とは、名越切通・朝夷奈切通・巨福路坂・亀ケ谷坂・仮粧坂・大仏切通・極楽寺切通を指していて、 鎌倉の内と外とを結ぶ要所に位置しています。 今回歩く大仏切通もその中のひとつに数えられています。 新編相模国風土記稿にも「大仏坂は大仏の西にあり登り四十五間(81m)、この地を大仏切通と称す」として登場するようです。 鎌倉の内部にも「切通」と名の付く所があります。 その代表的なものに「釈迦堂切通」がありますが、これは鎌倉七口には含まれていません。
切り通しを抜けて緩やかになった道を少し進んでいくと、 小振りの石がゴロゴロとした坂道の先に再び切り通しがあります。 先ほどのと同じように、岩盤を切り開いてできているのがよく分かります。
更にその先へ少し行った所にも切り通しがありました。
切り通しを抜けていくと、雑木林の中に緩やかな道がしばらく続きます。 そろそろ夏草が生い茂る季節でしたが、 道はまだ草で被われてはおらず崩れた所もなくて、 分かりやすくて歩きやすい道が続いていました。
常盤住宅分岐
切り通しを抜けて4分ほど進んでいくと、道が二手に分かれています。 左手の道を50mほど進んでいくと住友不動産常盤住宅へ出ますが、 今回は右手の道を進んでいきます。
右側の写真は、常盤住宅へ出た所から振り返って写したものです。
分岐を右手へと進んでいくと、軽い登り坂になってきます。 引き続き、歩きやすい道が続きます。
ちょっとした高みを越えて少し降っていくと、 やぐら群の所にあったのと同じような標柱が立っていて、 「国指定史跡 大仏切通 文部省・鎌倉市教育委員会」と書かれていました。 最近になって設置されたのか、こちらのは真新しい感じでした。
標柱を過ぎていくと、細めの竹が茂るようになります。 その先から少し傾斜の増した坂道を降って浅い谷筋に着くと、 ここで道が二手に分かれているように思えます。 右手へと降っていく踏み跡があって、その下の方には大仏トンネルの北西側出入口が見えていました。 歩いていけるのかと思って少し降っていくと、その先は崖になっていて「道」は途絶えていました。 その昔にはトンネルの出入口の辺りから登ってこられたのかも知れませんが、 今では利用されていないようでした。 今回は左手に続く坂道を登っていきます。
短い坂道を登ってその先へと進んでいきます。 大きな木が二本生えている脇を過ぎていくと、急な降り坂が始まります。
高徳院分岐
滑り落ちないように注意しながら急坂を降っていくと、すぐに大仏ハイキングコースに合流します。 右手の先には鎌倉市消防本部の設置した 「No30 ハイキングコース内での喫煙はやめましょう」の標柱が立っています。 この標柱は大仏ハイキングコースに沿って点々と設置されています。 右手の階段を降っていくと、すぐに大仏トンネルの南東側出入口の先へ降り立ち、 その先へと進んでいくと鎌倉大仏のある高徳院へと続いています。 「大仏切通」の道としては右手へと降っていくのかも知れませんが、 今回は左手の横木の階段を登って、大仏ハイキングコースを少し歩いていくことにしました。
一向堂公園分岐
短い横木の階段を登っていくと小さな空地があります。 正面には民家が建っていますが、その左手から続く山道へ入っていくと、 手摺りの付いた縦杭の階段が現れます。 階段を1分ほど登っていくと鞍部に着きます。 角には道標が立っていて、右手へと登っていく階段は「源氏山方面、大仏ハイキングコース」、 今登ってきた道は「大仏方面」となっています。 正面にも広めの道が続いていますが、道標には何も示されてはいません。
正面の浅い谷筋にはしっかりとした山道が続いていて、 2分ほど緩やかに降っていくと、住友不動産常盤住宅の一角にある一向堂公園へと続いています。 今回は道標に従って、右手の縦杭の階段を登っていきます。
写真は、一向堂公園への出口を写したものです。 公園には芝生が一面に植えられていました。 公園に出た所の左手には「住友常盤自治会 防災倉庫」がふたつ並んで建っていました。
鞍部から右手へと続く縦杭の階段を登っていくと、程なくして自然岩を削った階段になります。 安全確保のため、ロープが張られていたり、鎖の手摺りが設置されていたりもします。 1分とはかからない短い箇所で危険な感じは余りありませんが、注意して登っていきましょう。
階段を登っていくと、雑木林の中に広くて緩やかな尾根道が続くようになります。 多少のアップダウンはありますが、息が切れるほどのこともなくて快適に歩いていけます。 尾根道を1分半ほど進んでいくと、右手に有刺鉄線が続くようになります。
鳥獣保護区
ここは保護区域です。鳥や獣を守ってください!
 (神奈川県)
歴史的風土大仏・長谷観音特別保存地区
この地区内において建築物の新築・改築・増築、土地形質の変更、木竹の伐採等の行為をするときは許可がいります。
 (神奈川県横須賀三浦地区行政センター、鎌倉市役所)
小さなピークを越えて降っていくと、No29の標柱が立っています。 標柱を過ぎて4分ほど進んでいくと、木の根が張り出した坂道が現れますが、 1分もしないうちに登り切ることができます。
樹ガーデン分岐
坂道を登りきった少し先にあるNo28の標柱を過ぎて、 ちょっとした高みを右に巻くようにして進んでいくと分岐があります。 道標によると、右手に続く尾根道は「葛原岡神社・銭洗弁財天」、 今来た道は「高徳院(大仏)」となっています。 左手の道には、「カフェテラス樹ガーデン、天空テラス イツキ お休み処」、 「この先約50m、COFFE, BEER&FOODs」、 「天空テラスのお休み処、ご気軽にお立寄り下さい」などの案内板も立っています。 大仏ハイキングコースは右手の尾根道へと続いていますが、 今回はここを左折して、樹ガーデンへと向っていきます。
分岐を左折して登り気味に進んでいくと、すぐに少し広くなった所があります。 正面には樹ガーデンの案内板が立っていました。
カフェテラス樹ガーデン
喫茶、軽食、休憩、電話、BBQパーティー、ハイキング途中降り口
熱烈歓迎!鎌倉隠れ名所 天空のテラス カフェテラス 樹(いつき)ガーデン 30m先
樹木のあい間に笑顔が集い、語らいの輪が広がってゆく。 なごんだ空気に心の安らぎをとりもどし、往にし方の風のささやきに、幼きころの自分となって、 自然の中で至福の時に身をゆだねてみませんか。
大切にしましょう古都の山。一人一人の心がけ!
積もっても緑は生えぬゴミの山。自然に優しくハイキング
樹ガーデン
右手の大きな木の間からその先へと続く道を進んで赤レンガの道を降っていくと、 右手には角錐形の屋根の建物、左手には赤レンガのテラスが広がる樹ガーデンに着きます。 ハイキングの途中でひと休みしていくのには良さそうな所です。 TV番組でも紹介されたりして有名な店のようです。 雰囲気の良さそうな所ですが、開店して間もない時刻だったこともあってか、 休日の昼時だというのにひっそりとしていました。 天気がいいと富士山も望めるようですが、この日は生憎と見えませんでした。
カフェテラス樹ガーデンティールーム
玄関口(ご注文会計) いらっしゃいませ! 当店は大仏と源氏山公園のほぼ中間にあります。 天空テラスでひと休みされてはいかがですか! お弁当持参の方も飲物等一品ご注文の上、気軽にご利用下さい。
建物の中ほどを通り抜けるようにして階段が続いています。 階段の脇にはリスやライオンの置物がありました。 道標も立っていて、 正面(北)は「東京・北鎌倉・源氏山・Sakhalin」、 右手(東)は「房総・逗子・鎌倉駅・Los Angeles」、 右手(西)は「富士山・藤沢・鎌倉山・Roma」、 今来た道(南)は「太平洋・由比ヶ浜・大仏・Sydiney」となっています。 道標があっても道は下に降っていくだけで分岐している訳ではありません。 まあ、ご愛嬌ということでしょうか。
階段の途中にはゲートがあるので、この階段は樹ガーデンへの専用階段なのでしょう。 営業時間内だけ開いているのかも知れません。 右・左と折れ曲がりながら2分ほど降っていくと車道に降り立ちます。 降りた所にはアーチ形のゲートがあってアジサイの花も咲いていました。 樹ガーデンの看板もあったので、こちらが本来の入り口なのかも知れません。
一向堂(いっこうどう)バス停
車道の右手には長谷隧道が見えていますが、車道を左手へ100mほど進んでいくと一向堂バス停があります。
鎌倉駅(JR横須賀線)まで、鎌倉駅西口行きバスにて4分、1時間に2本程度の便があります。