春ノ木丸
散策:2006年05月下旬
【低山ハイク】 春ノ木丸
概 要 春ノ木丸は丹沢の宮ヶ瀬湖の西側にある標高500mにも満たない低い山です。 山頂からは宮ヶ瀬湖やその向こう側の山並みを望むことができます。 宮ヶ瀬湖畔から春ノ木丸までのハイキングコースも設定されていますが、 今回は県道70号の先から御殿森ノ頭へ登り、そこから春ノ木丸へと続く尾根コースを歩きます。
起 点 清川村 三叉路バス停
終 点 清川村 宮ヶ瀬バス停
ルート 三叉路バス停…吹風トンネル…大門橋…登り口…438m峰…御殿森ノ頭…丹沢三峰線…568m峰分岐…権現神社…568m峰…鞍部…春ノ木丸…展望地…県道64号…宮ヶ瀬ビジターセンター…宮ヶ瀬湖畔園地…宮ヶ瀬バス停
所要時間 3時間10分
歩いて... 一部に不明瞭な道もありますが、丸くなった尾根筋を真っ直ぐに登っていけば、道に迷うようなことはありません。 丹沢では4月〜9月にかけてヤマビルが多く、特に雨上がりや湿気の多い日には要注意とのことです。 今回も三箇所ほどやられましたが、早めに気が付いて振り払ったので、大事には至りませんでした。
関連メモ 高畑山
コース紹介
三叉路(さんさろ)バス停
本厚木駅(小田急小田原線)の北口から、[厚20][厚21]宮ヶ瀬行きバスにて45分、 1時間に1本程度の便があります。
 土日曜 6:55 7:50 8:40 9:40 10:40...
宮ヶ瀬北原交差点
バス停の少し先に宮ヶ瀬北原交差点があり、道が二手に分かれています。 正面は宮ヶ瀬への道ですが、左手に続く県道70号をヤビツ峠方面へと進んでいきます。 角には沿線にあるキャンプ場までの距離が記してありました。
 長者屋敷3.0km 一の瀬4.0km 唐沢4.5km 金沢 5.5km
「30.0km」と記した標識もありました。 ヤビツ峠方面からやって来る向きに立っていたので、この県道70号の起点からの距離だと思われます。 この先、0.5km毎に標識が立っています。 今回は、県道70号をしばらく進んだ所にある大門橋の手前から御殿森ノ頭へ登った後、 春ノ木丸を経て宮ヶ瀬湖へと降るコースを歩きます。
熊野橋(側道橋)・山の神橋・山の神広場と過ぎていきます。 左手には宮ヶ瀬湖が広がり、その向こうには半原高取山から仏果山にかけての稜線が続いています。
宮ヶ瀬湖憲章
1.清らかな宮ヶ瀬湖の水をみんなんで大切にしよう。
1.美しい宮ヶ瀬湖周辺をみんなで守ろう。
1.宮ヶ瀬湖周辺の自然をみんなで育て利用しよう。
1.宮ヶ瀬湖の意義・歴史を忘れず、みんなで後世に伝えよう。
 (宮ヶ瀬湖憲章制定会議)
湖の再生を見守っていきましょう。 宮ヶ瀬湖では現在釣りは禁止されています。
 (宮ヶ瀬ダム周辺振興財団)
吹風トンネル
山王橋・橋の沢橋(側道橋)・吹風広場を過ぎていくと、 吹風橋(側道橋)の先に吹風トンネルがあります。 延長244m、幅8.25m、高さ4.7mあって、昭和63年に完成したのだそうです。
アイドリング・ストップできれいな空に
駐車時は必ずエンジンを切りましょう。 アイドリング・ストップは、大気汚染や騒音を防ぎ、地球環境を守るために 「神奈川県生活環境の保全等に関する条例」で定められています。
 (神奈川県)
大門橋
吹風トンネルを抜けて釜田川広場・釜田川橋を過ぎていきます。 清川村宮ヶ瀬霊園の入口を過ぎて御殿橋(側道橋)・大門桟道を渡っていくと、 三叉路バス停から25分ほどで大門沢に架かる大門橋があります。 橋の手前の右手のガードレールが途切れた所から簡易舗装された道が降っています。 道標などはありませんが、「清川宝の山」と刻まれた石柱を見ながら、この右手の道を降っていきます。
登り口
簡易舗装された道を1分ほど緩やかに降っていくと、沢筋の所で道は左手へ大きくU字形に曲がっていきます。 そのまま進んでいくと宮ヶ瀬湖へと降っていくようですが、 少し先の所に「立入禁止」のゲートがあって閉ざされています。 カーブの角で舗装道路から外れて右手の谷筋へと分け入っていくと、沢が二つ合流しています。 その沢筋は諦めて引き返してくると、カーブの角から右手の斜面を斜めに登っていく細い山道があります。 ハイキングコースではなくて、林業のための作業路だと思われます。 道標などはありませんが、この山道を登っていきます。
立入禁止
宮ヶ瀬ダム貯水池は水位変動があります。 また、湖岸は急な斜面となっています。 危険ですので立入を禁止します。
 (国土交通省相模川水系広域ダム管理事務所、神奈川県自然環境保全センター)
 (愛川町、清川村、津久井町、厚木警察署、津久井警察署)
落葉が積もっていてフワフワする山道を右・左とジグザグに折れ曲がりながら斜面を登っていきます。 ハイキングコースではないので歩きやすいとは言えませんが、 道脇が真新しい木で補強されていたりもするので、現用の作業路として使われている様子が伺えます。 そんな斜面を10分ほど登っていくと、尾根の末端に着きます。 そこから大きく左へ曲がって尾根を登っていきます。 すぐに、路側が木で補強された道が右手へ分かれていきますが、 正面に続く雑木林の尾根を真っ直ぐに登っていきます。
最初ははっきりとはしない道ですが、丸くなった尾根の背を真っ直ぐに登っていきます。 尾根の背の左側になったり右側になったりする細い踏み跡が続いていますが、 下草が道を覆っている訳ではないので、道を見失うようなことはありません。 尾根の背を5分ほど登って大きなモミの木が生えるようになると、尾根道も次第にはっきりとしてきます。 左手の樹木の間からは、高畑山へと続く稜線が見えるようになります。
438m峰
「水源の森林」の標柱L12や標柱L10を過ぎて尾根を登っていきます。 やがて正面の樹間から青空が見えるようになると、 麓の登り口から25分ほどで、「水源の森林」の標柱M11の立つ小ピークに着きます。 場所を示すようなものは見当たりませんでしたが、 前後の関係などから考えると、手元の地形図にある438m峰のように思われます。 ピークは小広くなっていて、伐採した木の枝などがあちこちに綺麗にまとめて置かれていました。
438m峰は北側が開けていて、鹿避け柵の向こう側には宮ヶ瀬湖や半原高取山などを見渡すことができます。 バス停から1時間ほど歩いてきたので、ベンチなどは設置されていませんが、 景色を眺めながらひと休みしていきましょう。
汗が引いたところで、小ピークから左手へと続く尾根道を進んでいきます。 少し降って浅い鞍部を過ぎて登り返していきます。 傾斜もそれほど急ではなくて、歩きやすい尾根道が続きます。 「水源の森林」の標柱が点々と設置されている道を緩やかに登っていきます。 少し痩せた所もあったりしますが、危険な感じはありません。 所々には大きなモミの木も生えていたりもします。
438m峰から20分ほど登っていくと左手が少し開けている所があって、高い峰が聳えているのが見えました。 丹沢大山でしょうか、それとも丹沢山なのでしょうか、頂きには雲がかかっていました。
樹間から、右手に宮ヶ瀬湖方面、左手に丹沢大山方面を垣間見ながら登っていくと、 やがて傾斜が少し増してきます。 痩せ気味の所もあったりしますが大丈夫です。 やがて、両側に笹竹が生い茂るようになると、御殿森ノ頭はもうすぐそこです。
御殿森ノ頭
最後に大きな樹木の左手の脇をひと登りすると、ひょっこりとピークに出ます。 この場所を示す標識などはありませんが、ここから左手へ降った所にある道標に 「御殿森ノ頭 この上」とあるので、ここが御殿森ノ頭になるようです。 438m峰から30分ほどで到着しました。 手元の地形図によると、標高580mほどはあるピークのようです。 狭いピークの周りは樹木に覆われていて展望は得られません。
標高について…
御殿森ノ頭の標高が563mとなっているWebサイトもありますが、 地形図を見る限りは標高580mほどはあるように思えます。 しかし、経度や緯度などを確認した訳ではないので、580mほどあるピークは別の場所なのかも知れません。
1年ほど前に来た時には大きな樹木に手彫りの像が赤いテープで括り付けられていましたが、 今回はその像はなくなっていて、テープだけが残されていました。 その代わりなのか、樹木の袂には小さな石の祠があって、 一円玉・五円玉・十円玉などがお供えされていました。 側面には「大正九年拾壱月吉日」と刻まれていました。 かなり前に造られた祠のようですが、1年前には見かけませんでした。 何かの都合で一時的に何処かへ移されていたのでしょうか。
丹沢三峰線
御殿森ノ頭の右手にも道らしきものがありますが、すぐに林の中に消えていきます。 ここは左手に続く坂道を降っていきます。 山頂から20mほど降っていくと、登山道「丹沢三峰線」に降り立ちます。 左手すぐの所に道標が立っていて、 左正面の道は「丹沢山8.8km」、右手に戻るようにして続く道は「宮ヶ瀬2.2km」、 今降ってきた道は「御殿森ノ頭 この上」となっています。 左正面の道は、高畑山・松小屋ノ頭・丹沢三峰などを経て丹沢山へと続く登山道ですが、 今回は右手に戻るようして続く道から春ノ木丸へと進んでいきます。
御殿森ノ頭…
かつては石段が続いていたのでしょうか、 御殿森ノ頭から登山道へと降る短い坂道には、 その名残のように四角い柱状の石が二つほど横たわっていました。 ちょっとしたピークなのに「御殿森ノ頭」という名前が付けられて道標まで設置されているところをみると、 御殿森ノ頭はこの地域の人々にとって、信仰や風習などに関わる何か重要な場所だったのでしょうか。
568m峰分岐
右手に戻るようにして続く歩きやすい登山道を緩やかに降っていきます。 やがて左手に鹿避け柵が続くようになります。 V字形に抉れた道を降っていくと、登山道に降り立ってから5分ほどで、左手に登っていく細い道が分かれていきます。 角に立つ道標によると、正面へ降っていく登山道は「宮ヶ瀬1.9km」、今降ってきた道は「丹沢山9.1km」となっています。 また、最近になって設置されたのか、 真新しい道標「春の木丸、ビジターセンター」も立っていて、左手に分かれていく道を指しています。 手元の地形図によると、この左手の道を進んでいくと、568m峰を経て春ノ木丸へと続いているようです。 この山道は「宮ヶ瀬春ノ木丸線」というようで、今回はここから春ノ木丸へと進んでいきます。 すぐに鹿避け柵がありますが、人ひとりが通れるほどの穴が開いています。 脇には柵を越えていく脚立もありますが穴をくぐって、 その先の植林帯に続く緩やかな山道を登っていきます。
植林帯に続く柵沿いの道を緩やかに登っていきます。 踏み跡もしっかりとしていて歩きやすくなっています。 2分ほど進んでいくと再び鹿避け柵がありますが、扉は開け放し状態で閉じなくなっていました。 既に樹木が大きく育ったので、閉じておかなくても大丈夫ということなのでしょうか。 扉を抜けてその先へと進んでいきます。
権現神社
松の木が目立つようになると、先ほどの分岐から5分ほどで、大きな木の袂に小さな石の祠がありました。 模様などは違うものの、御殿森ノ頭にあったのと同じような形をしていました。 前には一円玉・五円玉がお供えされていました。 この祠の名前なのでしょうか、側面には「権現神社」と刻まれていました。 また「昭和十三年十一月吉日」という日付も刻まれていたので、御殿森ノ頭にあったのよりも少し新しいようです。
権現神社を過ぎていくと、植林帯に雑木が混じるようになります。 両側に熊笹の生える道を進んでいきます。 山道は、尾根の上や尾根から2mほど下がった所に緩やかに続いています。 草で覆われている訳でもなく踏み跡もしっかりとしていて、歩きやすくなっています。
568m峰
やがて植林帯から雑木林へと変わっていきます。 雑木林を1分ほどで抜けていくと、再び植林帯が続くようになります。 緩やかな尾根道を少し進んでいくと、 登山道「丹沢三峰線」から山道に入って15分ほどで、ほんの少し高くなった所に着きます。 この先からは降り気味になっているので、この辺りが手元の地形図にある568m峰のように思われます。 登山道からここまでは緩やかで歩きやすい尾根が続いていました。 山頂とはっきり分るほどの高みではなくて、この先へいって降るようになって初めて 「先ほどの所がピークだったのか」と思う程度のちょっとした高みなので、 気付かずに通り過ぎてしまいそうになります。 周囲は樹木に覆われていて展望は得られません。
丸くなった岩が二ヶ所ほど露出している所を過ぎていくと、緩やかに降るようになります。 植林帯を更に進んでいくと、道標「春の木丸、ヒノキ山」が立っていて、右手の道を指しています。 尾根道はこの先へも続いているようでしたが、道標に従って右手へと降っていきます。
植林帯と雑木林を分ける尾根筋に続く坂道を降っていきます。 降り始めの辺りには、柔らかな斜面に沿ってジグザグに道が切られています。 一旦、傾斜が緩くなりますが、その先で再び傾斜が増してきます。 それほどの急坂という訳でもありませんが、所々に黒色と黄色のトラロープが張られていたりもします。 念のためにロープに掴まりながら降っていきます。
鞍部
道標のあった尾根から8分ほど降っていくと鞍部に着きます。 ここで、正面の尾根筋へ登っていく道と、右手の斜面に続く道に分かれています。 右手へ分かれていく道の方がはっきりとしているので、ついついそちらへ進んでいきそうになりますが、 入口の所には木切れが囲いのように積まれて「通行止め」のようになっています。 余りはっきりとした道ではありませんが、正面の尾根筋へと登っていきます。
右手の道を進んでいくと…
木切れの囲いを越えて右手の道を山腹に沿って進んでいくと、 初めはしっかりとしていた道も、そのうちにフワフワとした土になってきて崩れやすい細い道になってきます。 そんな山腹の道を進んでいくと、4分ほどでしっかりとした尾根道に出ます。 尾根道に出た所には「春ノ木丸0.1km」、「湖畔園地0.8km(宮ヶ瀬バス停・ピクニック広場)」の道標が立っています。 また出口の所にはロープが張られていて、尾根道の方が「順路」である旨の標識も立っています。 入口に積まれた木切れの囲いといい、出口のロープといい、右手に続く道はお薦めではないようです。
鞍部から正面の雑木林の尾根筋へと登り始めたものの、 道は不明瞭な状態になっていて何処が道なのか判然とはしません。 しかし下草が地面を覆ってしまっている訳でもないので、 丸くなった尾根の背から外れることなく、微かな踏み跡を辿って真っ直ぐに登っていけば大丈夫です。
春ノ木丸 (標高487m)
雑木林の尾根を構わずに真っ直ぐ登っていくと、鞍部から3分ほどで、正面の上の方が明るくなってきます。 看板らしいものが見えてくると、案内板の裏手からひょっこりと春ノ木丸の山頂に出ます。 御殿森ノ頭から40分ほどで到着しました。 それほど広くはない山頂には大きなベンチがひとつと、 「春ノ木丸 自然だより」と題した案内板と道標が設置されています。 宮ヶ瀬ビジターセンターからこの春ノ木丸を経てピクニック広場や宮ヶ瀬バス停へと続くコースは 「春ノ木丸ハイキングコース」になっていて、そのルート案内図も載っています。
春ノ木丸 自然だより
五感をとぎすませて、森とひとつになってみよう。
炭焼きの歴史を語る森
宮ヶ瀬の雑木林をながめてみましょう。 同じ太さの木々が多く、同じ時期にくりかえし、伐られてきたことがわかります。 樹齢30〜40年の木々。クヌギ、コナラ、シデ類など炭焼きに利用されてきた木。 炭、薪の利用がなくなり、本来の林のモミやシイ、カシなどが育ってきている。 昭和30年代まで、宮ヶ瀬では多くの家が炭焼きを生業としていました。 「株立ちする木々」くりかえし伐られた証拠。
 (宮ヶ瀬ビジターセンター)
春ノ木丸の山頂は正面が開けていて、 宮ヶ瀬湖の向こうには南山や半原高取山から仏果山にかけての稜線を見渡すことができます。 お昼にはまだ少し早かったのですが、 ベンチに腰を掛けて景色を眺めながら、ここで昼食タイムにしました。
森が育む水
眼下に広がる宮ヶ瀬湖。 その背後に広がるのが丹沢山地。 丹沢の森が雨をしっかり受け止め、やがて、水はゆっくり時間をかけ、 地面にしみこみ、地下水脈、沢筋、川を流れ下って、湖へとそそいでいます。 宮ヶ瀬湖は新しい人造湖。H10年に満水をむかえました! 青く澄んだこの湖は、神奈川県の6割の家庭に水を供給しています。 丹沢の森が豊かでないと宮ヶ瀬湖に清くおいしい水はたまらないんだよ。
 (宮ヶ瀬ビジターセンター)
展望地
お腹も満ちたところで、「春ノ木丸ハイキングコース」を宮ヶ瀬へと降っていきます。 山頂に立つ道標によると、正面に向って左手の道は「湖畔園地1.0km(宮ヶ瀬ビジターセンター)」、 右手の道は「湖畔園地0.8km(宮ヶ瀬バス停・ピクニック広場)」となっています。 左右どちらの道でもいいのですが、今回は左手の尾根道を進んでいきました。 深まる新緑の雑木林を緩やかに降っていきます。 所々には大きなモミの木が生えていたりもします。 5分ほど降っていくと小広くなった所に着きます。 大きなベンチも3つほど設置されていて、春ノ木丸の山頂よりもずっと広くなっています。 グループで昼食をしたりするのには良さそうな所です。 内容は少し違いますが、ここにも「春ノ木丸 自然だより」と題した案内板が設置されていました。 ハイキングコースの案内図も載っていて、 この展望地は春ノ木丸から宮ヶ瀬湖までの道程の3分の1ほどの所にあるようです。
春ノ木丸 自然だより
ここは大自然の入り口!! 動物たちが、木の陰からあなたを見ているかも。
育て!モミの子どもたち!
この林には、樹齢約200年になる大木から、幼い木まで様々な年令のモミが生えています。
モミの年令をかぞえてみよう!
近くにあるモミをよーく見てごらん。 小枝が3つまたに分かれているだろう? 分かれ目から分かれ目が1才だよ。 君が見つめているモミは何才かな? (年令をかぞえられるのは20才くらいまでだよ) 1年に1回枝がのび、ゆっくり成長していくよ。 でも大木になれるのはわずかなんだ。
 (宮ヶ瀬ビジターセンター)
ヤマビル注意!(4月〜9月)
 (神奈川県)
展望地のベンチの先からは、樹木に邪魔をされながらも、 宮ヶ瀬湖や半原高取山や仏果山などを眺めることができます。 先ほどの春ノ木丸からの眺めと少し角度が違うので、 眼下には宮の平地区や園地にある「水の郷大つり橋」なども見えていました。
ビューポイント みおろしてみよう!
東丹沢の山並と宮ヶ瀬集落
宮ヶ瀬ダムの建設によって旧宮ヶ瀬地区は湖底に…。 人々は、厚木市宮の郷と宮ヶ瀬水の郷、宮の平地区などに移転されました。 県民の水がめとして造られた宮ヶ瀬湖。 みんなの財産として大切にしていきたいですね。
耳をすましてごらん♪
聞こえてくるのは何の音? 風の音?鳥の声?それとも車の走る音? 目をつぶり、耳をすまして聞いてみよう♪
ピー ヒョロロロ(トビ)、ツツピ ツツピ(シジュウカラ)、カナカナカナカナ(ヒグラシ)、 カチャカチャカチャ(ヤブキリ)、フィー ヨー(オスの求愛の声・ニホンジカ)
 (宮ヶ瀬ビジターセンター)
展望を楽しんだら、道標「湖畔園地0.7km(宮ヶ瀬ビジターセンター)」に従って、 右手へと続く急傾斜の横木の階段を降っていきます。 麻ロープが張られていたり黒色と黄色のトラロープが張られていたりもしますが、 しっかりとした階段なので大丈夫です。 「春ノ木丸ハイキングコース」として整備が行き届いているのか、 登山道「丹沢三峰線」から春ノ木丸へと続く山道「宮ヶ瀬春ノ木丸線」よりは整然とした感じがしました。
雑木林の尾根の背を2分ほど降っていくと、樹木が低くなって眺めの広がる所がありました。 虹の大橋の向こうには、宮ヶ瀬湖の北側に連なる茨菰山や仙洞寺山や南山などの山々を見渡すことができました。 更にその奥の方に見えているのは、高塚山から石老山にかけての稜線でしょうか。
一旦は傾斜が緩やかになりますが、再び傾斜が増してきます。 黒・黄のトラロープが張られていたり横木の階段が続いていたりもしますが、それほど歩き難くはありません。 展望地から6分ほど降っていくと、ちょっとした鞍部に着きます。 正面にはこんもりとした高みがありますが、ハイキングコースはその高みを巻くようにして右手へと続いています。
雑木林の山腹を過ぎていくと、やがて植林帯へと入っていきます。 展望地から10分ほど降っていくと、 ここにも「春ノ木丸 自然だより」と題した案内板が設置されていました。 掲載されているハイキングコースの案内図によると、麓まではもう少しのようです。
木を育てています
ここはスギの植林地、よーく見るとヒノキもありますね。 利用されることの少なくなった国産材。 丹沢には手入れ不足の植林地が多く存在します。 実際には、どんな用途に利用できるのでしょう? スギは建築材・家具・下駄・わり箸などに、 ヒノキは建築材・家具・彫刻などに使われます。 神奈川県では県産材を利用しよう!という気運が高まっています。
探してみよう! 香りのある植物
下の植物はこのスギ林で見られるよ。 どこにあるか分るかな? 葉っぱを指でこすって、指を鼻に近づけてみて!
植物は多くの生き物の食料になっていますが、食べられないように色々な防御をしています。 そのひとつが匂い。 クスノキの仲間やミカンの仲間は、精油という動物の嫌な匂い成分を出します。 ちなみにクスノキの精油は防虫作用がある樟脳の原料となるんですよ。
アブラチャン(クスノキ科)、サンショウ(ミカン科)、マツカゼソウ(ミカン科)
 (宮ヶ瀬ビジターセンター)
案内板を過ぎて少し進んでいくと、「湖畔園地(宮ヶ瀬ビジターセンター)」の道標が立っています。 道標に従って、右手へと折れ曲がって斜面を横切るようにして降っていきます。 眼下には県道64号や宮ヶ瀬湖畔の街並みが見えるようになります。
県道64号
突き当たりを左に折れ曲がって更に降っていくと、ガソリンスタンドの建物の脇に降り立ちます。 これで山道は終りになります。 春ノ木丸の山頂から25分ほどで降りてこられました。 降り立った所には県道64号が通っていて、道路の向かい側には宮ヶ瀬ビジターセンターが建っています。 ここが「春ノ木丸ハイキングコース」の起点になるようで、道標や、 「ハイキングコース約1時間 現在地→山頂→第三駐車場」や「登山道入口」などの看板が立っていました。 また、これまでにあったのとは少し違う「春ノ木丸 ハイキングコース」と題した案内板も設置されていて、 ハイキングコースの案内図も載っていました。
春ノ木丸 ハイキングコース
この歩道は、60〜90分で春の木丸(別名ハンノキ丸、標高487m)を1周するハイキングコースです。 山頂からは宮ヶ瀬湖、大願の山々の展望が楽しめるほか、 新緑や紅葉に彩られる落葉樹林やモミの巨木林を散策することができます。
春の木丸の見どころ
このコースでは、スギ林・モミ林・雑木林など、違うタイプの森林を見ることができます。
【スギ林】 暗く見える林ないですが、ちゃんと光が届いています。 その証拠に低木や下草が茂っていますよ。
観察できるのも:いい香りのする樹木、モグラ塚など動物たちの痕跡など
【モミ林】 樹齢200年くらいに大木から幼い木まで、このモミ林では、いろんな年令のモミに出会えます。
間接できるもの:樹皮にオオトラカミキリの食痕、シカのフンや足跡など
【雑木林】 昔は薪などに使うために整備されていました。 今は、生き物にとって大事な生息場所となっています。
観察できるもの:コナラ、クヌギなどドングリのなる木、ヤマガラなどの鳥類
お願い
家族連れでも楽しめるよう整備された危険の少ない登山道ですが、 春の木丸はツキノワグマも生息しモミの原生林も見られる「大自然の入口」です。 歩きやすい靴と服装を心がけ、地図(ビジターセンターにあります)、ゴミの持ち帰り袋、 「引き返す勇気」を必ず持参しましょう。
ヤマビル注意(4〜9月)
尺取り虫のように足下からはい上がり、血を吸う動物です。 雨上がり、湿気の多い日は特に要注意。 毒はありませんが、吸われるとしばらく血が止まりにくくなります。 ヒルよけスプレーをご希望の方は、ビジターセンターへ。
 (宮ヶ瀬ビジターセンター)
宮ヶ瀬ビジターセンター
横断歩道を渡った所に宮ヶ瀬ビジターセンターがあります。 正面入口は反対側にあるので、ぐるっと周っていきます。 丹沢の自然が紹介されていたり、木の実などで作るクラフト教室などが開かれていたりします。 この時には「知っているようで知らないヤマビルの世界」と題した企画展が催されていました。 私も今回の散策で三箇所ほどヤマビルにやられたので、丁度いいタイミングでした。
神奈川県立宮ヶ瀬ビジターセンター
丹沢大山国定公園・県立丹沢大山自然公園の自然を紹介する情報発信拠点です。
展示:自然のしくみや丹沢大山の自然など
案内:登山・ハイキング・自然観察など
催し:自然に親しむ行事・クラフト教室など
情報:最新の自然・登山情報など
入 館 料 ・無料
開館時間 ・午前9:00〜午後5:00(通年)
休 館 日 ・月曜日(祝日の場合は開館)
・祝日等の翌日(土曜日または日曜日の場合は開館)
・年末年始(12月29日〜1月3日)
企画展 知っているようで知らないヤマビルの世界
近年、丹沢山地周辺でも急速にヤマビルの被害が増えてきていている。 山仕事や登山時に血を吸われ、この時期は山に行くのを控える人も出ているほどだ。 なぜ、急にヤマビルの被害が増えたのだろうか? ヤマビルの生態や防除方法を紹介しながら、増加の要因と里山での人々の暮らしの変化を考えたいと思います。
 (県立宮ヶ瀬ビジターセンター)
宮ヶ瀬湖畔園地
宮ヶ瀬ビジターセンターの前にある宮ヶ瀬湖畔園地には、 やまびこ大橋、水の郷の大噴水や大つり橋、親水池、けやき広場などが広がり、 宮ヶ瀬湖の向こうには、荻野高取山(522.1m)、華厳山(602m)、仏果山(747.1m)、 半原高取山(705.7m)、南山(544m)などの山並みが続いていました。
宮ヶ瀬(みやがせ)バス停
宮ヶ瀬ビジターセンターから県道64号沿いに続く食事処や土産物屋が建ち並ぶ道を進んでいくと、 程なくして宮ヶ瀬バス停があります。
本厚木駅(小田急小田原線)まで、本厚木駅行きバスにて50分、1時間に1本程度の便があります。
 土日曜 ...12:50 13:50 14:50 15:50 16:50 17:50 18:50 19:50
出発時刻まで待つようなら、宮ヶ瀬ビジターセンターを訪ねたり宮ヶ瀬湖畔園地を散策してみましょう。