矢倉岳
散策:2006年05月上旬
【低山ハイク】 矢倉岳
概 要 矢倉岳は箱根連山と丹沢山塊の間にある山で、お椀を伏せたようなこんもりとした姿をしています。 頂上からは、箱根外輪山・丹沢山塊・富士山などを一望できるすばらしい眺めが待っています。 今回は21世紀の森を経て北側から矢倉岳へと登り、手前の山伏平まで引き返して矢倉沢林道へと降るコースを歩きます。
起 点 南足柄市 苅野バス停
終 点 南足柄市 矢倉沢バス停
ルート 苅野バス停…北足柄小学校入口交差点…休憩所…21世紀の森入口…水辺の森…どんぐりコース…林間広場…森林ふれあいセンター…天然の森…展望所分岐…展望所…セントラル広場…間伐展示林…登り口…浜居場城跡分岐…沢出合…山伏平…矢倉岳…山伏平…足柄万葉公園分岐…25番鉄塔…26番鉄塔…27番鉄塔…地蔵堂分岐…矢倉沢林道終点…河原…矢倉沢林道起点…矢倉沢裏関所跡…十字路…矢倉沢バス停
所要時間 6時間10分
歩いて... 朝方の薄曇が次第に厚くなってきて、矢倉岳の山頂に着いた時には富士山はほとんど見えなくなってしまい、 流れる雲の合間から時折、冠雪した頂きを覗かせる程度でした。 山伏平から矢倉沢林道へと降るルートには「悪路が続く」との看板が立っていましたが、 それほど苦労することもなく歩いていける状況でした。
関連メモ 矢倉岳, 鷹落場, 鷹落場, 矢倉岳
コース紹介
苅野(かりの)バス停
大雄山駅(伊豆箱根鉄道大雄山線)の改札口を出た右手にある関本バスターミナルから、 地蔵堂行きバス,または,内山行きバスにて7分、朝方には1時間に2本程度の便があります。
 土日曜 6:11 7:05 7:55 8:10 8:25 8:43 9:19 9:55 10:20 10:59...
バス停から10mほど引き返した所にあるT字路を左手へと進んでいきます。 民家の点在する坂道を緩やかに4分ほど登っていくと、峠に差し掛かった所に足柄隧道があります。 入口の左上に嵌め込まれた金時山と菱形の腹掛けをした金太郎の絵を見ながら、 長さ300mほどのトンネルを抜けていきます。 トンネルを抜けて振り返ると、出口の左上には熊を投げ飛ばしている金太郎の絵、右上には富士山の絵がありました。 トンネルを抜けて緩やかに降っていくと、正面が開けてきます。 摺手バス停を過ぎていくと内川が流れていて、左右には田んぼなどが続いています。 金時山でしょうか、それとも矢倉岳でしょうか、左手にはお椀を伏せたようなこんもりとした山が見えています。 内川に架かる短い大神面橋を渡った所にある双体のお地蔵さんにこれからの散策の安全をお祈りして、 軽く登るようになった坂道を進んでいきます。
北足柄小学校入口交差点
坂道を登り切った所で左手から車道が合流してきますが、そのまま真っ直ぐに進んでいきます。 上庭バス停を過ぎて緩やかに降るようになると、 苅野バス停から25分ほどで北足柄小学校入口の十字路があります。 道標などはありませんが、十字路を左折して、民家の間に続く坂道を登っていきます。
内山バス停
交差点の右手の角には内山バス停があります。 内山行きバスや内山経由のバスに乗れた場合には、ここまで乗ってきましょう。
休憩所
プール施設を過ぎて少し降るようになると、右手から左手へと続く舗装された内山林道に出ます。 左折して、その先に架かる短い乙澤橋を渡って、乙沢川沿いに続く林道を進んでいきます。 「内山簡易水道建設碑」を過ぎていくと、北足柄小学校入口交差点から11分ほどで、 番傘のような形をした休憩所があります。 石段が川へと続いていて、川辺まで降りていくことができます。 石段の途中には水が流れ落ちていました。 飲めるかどうかは分りませんが小綺麗になっていて、 ビオラのような弦楽器を携えた小振りの天使像も置いてありました。
21世紀の森入口
砂防ダムを流れ落ちる水音などを聞きながら川沿いの林道を緩やかに登っていくと、 休憩所から8分ほどで右手の森へと入っていく道があります。 この辺りから「21世紀の森」になるようで、道標「水辺の森」が右手の道を指していました。 苅野バス停から50分ほどで到着しました。 内山林道をこのまま道なりに進んでいってもいいのですが、 今回は道標「水辺の森」に従って、右手の植林帯に続く土の道へと入っていきます。
ごみ捨てるな
 (21世紀の森、松田警察署)
水辺の森
乙沢川へと流れこむ沢沿いに、植林帯の中に続く緩やかな道を進んでいきます。 林道になっているのか、小型車なら通っていけそうな道幅があります。 すぐにある「水辺の森」の看板を過ぎていくと、2分ほどでトイレも設置されている東屋があります。 これからの登りに備えて、ここでひと休みしていきましょう。 広めの道はこの先へも続いていますが、道標「森林ふれあいセンター」に従って、 東屋の左手に架かる小さな木橋を渡って山道を登っていきます。
たき火するな
 (21世紀の森)
どんぐりコース
雑木混じりの植林帯に続く横木の階段を右・左と曲がりながら登っていきます。 細い竹の生える所を過ぎて植林帯を登るようになると、林床にはシダ類が生い茂っていました。 東屋から8分ほど登っていくと広めの道に出ます。 角に立つ道標によると、左手へ降っていく道は「内山橋」、右手へ登っていく道は「ふれあいセンター」、 今登ってきた道は「水辺の森」となっています。 ここは道標「ふれあいセンター」に従って、右手へと続くU字形に抉れた広めの道を登っていきます。 この道は「どんぐりコース」というようです。
(写真は左手から右手の方に向って写したものです)
林間広場
落葉が積もってフワフワするU字形に抉れた道を登っていきます。 道端に生えている樹木には何やら番号の書かれた輪切りの板が括り付けられていて、 側には同じ番号が書かれた柱も立っていたりします。 4分ほど登っていくと広くなった所に出ます。 東屋も一軒建っていて、林間広場というようです。
爽やかな新緑に囲まれながら緩やかになった尾根道を進んでいきます。 「金太郎コース」の分岐を左に分けて「どんぐりコース」をその先へと進んでいきます。 所々の樹木の側には解説板も設置されています。 「運動広場」への分岐を左に分けて道標「森林ふれあいセンター」に従って尾根道を更に進んでいくと、 「カシの木の森」と題した大きな解説板が立っていました。
カシの木の森
カシの木の森はシラカシやアラカシなどの表面がツルツルでつやがあり、 冬でも緑の葉を繁らせている常緑広葉樹を中心とした森です。 秋にはたくさんのドングリを落とし、そのドングリは木陰であっても芽を出すとじっくり時間をかけて育ち、 老いた木が枯れると若木が成長して後を継ぎます。 そこで、いったんカシの木の森ができると自然に世代交代が行われ、 災害に遭うことがなければずっとカシの木の森であり続けます。 カシの木の森は、長い年月をかけて行われる森の移り変わりの行き着いた一つの姿なのです。
森林ふれあいセンター
解説板を過ぎていくと、程なくして森林ふれあいセンターに着きます。 水辺の森の東屋から20分ほどで到着しました。 手前には「グリーンウォッチング解答」と題した大きな解説板が立っていて、 これまでにあった番号の付けられた樹木の名前の一覧が書かれていました。 1番から50番まであって、正解数が 10点以下は「もうすこしがんばりましょう」、 11点〜34点は「よくできました・もうすこしです」、 35点〜50点は「たいへんよくできました・みんなにおしえてあげてください」とのことです。 森林ふれあいセンターは休憩所兼軽食堂(持込み可)になっていて、自由に利用できます。 中に入ってみると、梅干し・草だんご・岩塩・竹の子・わらび・しいたけ・切干大根などが 100円〜500円程度で販売されていました。
森林ふれあいセンターの手前に立つ道標によると、左手へ降っていく道は「森林館」、 今登ってきた道は「水辺の森」となっていますが、今回は右手の奥にある階段を登っていきます。 階段を登ると舗装道路に出ます。 右手には駐車場が見えていますが、左手へと続く道路を進んでいきます。 1分ほど進んでいくと、内山林道へ出る少し手前の所から右手に登っていく道が分かれています。 林道に出て右手へと登っていってもいいのですが、今回はこの右手の小道を進んでいきました。
1分ほど進んでいった所の右手に横木の階段があるので、その階段を登っていきます。 更にその先の横木の階段を登ると内山林道に出ます。 林道に出て右手へ100mほど進んでいくと、左手の斜面へと登っていく山道があります。 角に立つ道標「セントラル広場」がこの道を指しています。 道標の指すすぐ先に生えている樹木に括り付けられた「天然の森」と書かれた標識もこの山道を指しています。 このまま林道を進んでいっても同じ所へ着くようですが、今回はこの山道を登っていくことにしました。
(写真は右手から振り返って写したものです)
天然の森
新緑が萌える斜面に続く山道を大きく右・左と折れ曲がりながら登っていきます。 振り返ると、樹間からは山並みが広がり、その向こうの方には街並みも見えています。 風もなくて何だか蒸し暑く、汗が吹き出てきます。 何度も立ち止まって汗を拭いながら7分ほど登っていくと、 道端に背の低いベンチが設置された所を過ぎていきます。
「セントラル広場」を指す道標を過ぎていくと、林道から10分ほどで横木の階段が現れます。 1分ほどで階段を登っていくと、「セントラル広場まで20分」と書かれた白い立札が立っています。 この先には、横木の階段が途切れ途切れに続いています。 その間では緩やかな所もあるので、呼吸を整えながらゆっくりと登っていきます。
「セントラル広場」を指す道標を過ぎて、山の斜面を右・左と何度も折れ曲がりながら更に登っていくと、 樹木の背丈が低くなっている所があって、樹木越しに街並みを見渡すことができました。
展望所分岐
「セントラル広場」を指す道標を過ぎて、途切れ途切れに続く横木の階段を更に登っていきます。 右・左と小刻みに曲がって登るようになると、急に緩やかになった広い所に出ます。 その先へと進んでいくと、すぐに左手に分かれていく道があります。 角に立つ道標によると、左手の道は「展望所」となっています。 目の前にはセントラル広場が見えていきますが、展望所はすぐそこにあるので、ちょっと往復してきましょう。
展望所
緩やかな斜面に続く道を1分ほど進んでいくと、道脇に「展望所」という標柱が立っています。 山側にはベンチがひとつ設置されています。 左手が開けていて、展望所の名に羞じない眺めが広がっていました。 遠くの方は霞んでいたのが残念ですが、よく晴れている日には相模湾までも見えるのでしょうか。
セントラル広場
先ほどの分岐まで引き返していくと、右から左へと通る林道の向こう側にセントラル広場があります。 天然の森を登り始めてから30分ほど、森林ふれあいセンターから40分ほどで到着しました。 東屋やベンチなどが設置された広い場所になっているので、 先ずは汗を拭きながらベンチなどに腰を掛けて休んでいきましょう。 ここに「21世紀の森 ごあんない」や「21世紀の森 施設のご案内」と題した大きな看板が立っています。 この「21世紀の森」の中を巡るどんぐりコース・金太郎コース・天然の森コースなどの散策路や、 主な施設や森林などが紹介されているので参考にしましょう。 21世紀の森の面積は107haで、標高は230m〜650mとのことです。
かながわ水源の森林づくり
森林から流れだす水は、私たちだけではく、多くの生き物をはぐくむ命の水となっています。 県では、森林を森林所有者や県民のご協力を得ながら、保水機能の高い豊かな森林に整備する 「水源の森林づくり」事業を行っています。
1 森林は緑のダム
森林に降った雨は、森林が作り出したやわらかい土にしみこんで蓄えられ、ゆっくりと時間をかけて徐々に、 しかも絶えず湧き水や沢の水となって流れだします。 森林は、このような働きをすることから緑のダムと呼ばれています。
2 水源の森林づくり
「水源の森林づくり」は、私たちの生活に欠かすことのできない良質な水を安定的に確保するため、 水源地域の森林を保水機能の高い100年生以上の巨木林、高い木と低い木から複属林、 針葉樹と広葉樹が混じった混交林、そして活力のある広葉樹林に整備していきます。 また、「水源の森林づくり」は、森林ボランティア活動への参加や寄付など、 県民の皆さんの参加と協力をいただきながら進めています。
 (神奈川県水源の森林推進室、地区行政センター、農政事務所森林保全課、かながわ森林づくり公社)
保安林区域図
保安林内で木を伐採したり、植物や土石を採取するときは許可が必要です。 くわしい事は右記へお問い合わせ下さい。
 (神奈川県足柄上地区行政センター農林部林政課)
つけた火は ちゃんと消すまで あなたの火
あなたです 山を守るも 火を出すも
 (南足柄市消防本部)
広場にある看板には、酒水の滝への1時間コースや足柄峠までの2時間コースなども紹介されています。 今回歩いたコース以外にも21世紀の森にはまだまだ散策路や森があるので、いつか機会を得て歩いてみたいものです。 ひと休みして汗も引いたところで、今回はここから矢倉岳の山頂を目指します。 看板に「間伐展示林」と書かれたセントラル広場の左手へと続く林道を進んでいきます。 林道の左側にも防災無線塔への坂道が伸びているので間違えないようにしましょう。 道標「山伏平50分」の指す右側に延びる緩やかな林道の方を進んでいきます。
間伐展示林
緩やかな土の林道を進んでいくと、涼しい風が急に吹いてきました。 どうせなら天然の森を登っている時に吹いて欲しかったと思いながらも、気分も軽やかに進んでいきます。 「アカマツ集植場」と書かれた壊れかけた看板を過ぎていくと、「間伐展示林」の看板が立っていました。 その先の方には簡単な解説板も設置されていました。
活力ある森を育てよう 間伐展示林
森林を健全に育て、生活環境の保全、良質な木材資源の造成に努めるとともに、 花粉症対策にも資する観点から、間伐等森林整備を進めています。
所在地:神奈川県南足柄市内山2870-5
面 積:1.44ha(スギ)
植栽年:昭和40〜43年
 (神奈川県、間伐推進中央協議会)
登り口
「神奈川県立21世紀の森」と書かれた看板を過ぎていくと、セントラル広場から10分ほどで、 左手に山道が分かれていきます。 角には、頼りなさそうな細い柱に付けられた道標が立っていて、 左手に登っていく道は「万葉公園・足柄峠」、今歩いてきた道は「21世紀の森・酒水の滝」となっています。 林道はこの先へも続いているようですが、道標に従って左手の山道を登っていきます。
山歩く 心にいつも 火の用心
浜居場城跡分岐
鹿避け柵が続く坂道を登っていくと、すぐに緩やかになってきます。 右手に小高い山を見ながら植林帯に続く山道を進んでいきます。 アップダウンは多少あるものの、息が切れるほどの傾斜ではありません。 営林署の看板を過ぎていくと、登り口から13分ほどで尾根筋に出ます。 ここで道が左右に分かれています。 角に立つ道標によると、右手の道は「矢倉岳・足柄万葉公園」、 左手の道は「浜居場城跡経由 21世紀の森・酒水の滝」、 今登ってきた道は「21世紀の森・酒水の滝」となっています。 浜居場城跡へ立ち寄っていきたい気もしますが、 今回は道標「矢倉岳・足柄万葉公園」に従って右手へと進んでいきます。
南足柄市・山北町・開成町・一部事務組合官行造林地
一、森林を愛しましょう。樹木は皆んなの資源です。
一、山ではたき火に注意しましょう。
一、たばこは歩きながらすわないようにしましょう。
一、山のエチケットを守りましょう。
 (平塚営林署)
植林帯に続く緩やかな尾根道が暫く続きます。 道幅もあって踏み跡もしっかりとしていて快適に歩いていけます。 熊笹の繁る所を過ぎ、木の根の張り出したちょっとした坂を軽く越えていくと、 浜居場城跡分岐から12分ほどで、目指す矢倉岳が正面に見えてきます。 緩やかで広い尾根道はここで終っていて、この先は細くなった山道を降るようになります。
沢出合
山の斜面に沿って植林帯を降っていきます。 小さな涸れ沢を過ぎて岩を越えていくと、右下に沢が見えてきます。 「←酒水の滝2時間20分・足柄峠1時間15分→」の道標を過ぎていくと、浜居場城跡分岐から15分ほどで沢筋に着きます。 右と左からくる二つの沢が合流している所ですが、水はほとんど流れてはいません。 涸れ沢を渡った所にも道標が立っていて、 左右の沢の間にある尾根道は「矢倉岳・足柄万葉公園」、今来た道は「酒水の滝」となっています。 道標に従って、左右の沢の間にある尾根道を登っていきます。 最初のうちはV字形に抉れていますが、3分も登っていくと普通の尾根道になってきます。
山伏平
V字形の抉れがなくなってくると、傾斜も緩やかになって道幅も広がり、ぐっと歩きやすくなってきます。 植林帯に続く道を緩やかに登って、道標「矢倉岳・足柄万葉公園」を過ぎていくと、 沢出合から10分ほど、セントラル広場から50分ほどで分岐があります。 角に立つ道標によると、正面に降っていく道は「万葉公園・足柄峠」、 左手に登っていく道は「矢倉岳」、今来た道は「21世紀の森・酒水の滝」となっています。 また、左手の方には壊れた道標が落ちていて、「矢倉岳ハイキングコース・山伏平ハイキングコース」となっています。 この場所を示す標識は見当たりませんでしたが、 セントラル広場に「山伏平50分」の道標があったことや、実際に50分ほどで着いたことを考えると、 ここが山伏平という所のようです。 「・・平」という名前からは開けてなだらかな場所を想像しますが、そんな感じの所ではありませんでした。 今回はここから矢倉岳の山頂を目指して左手の道を登っていきます。
鹿避け柵沿いに続く尾根道を緩やかに登っていきます。 3分ほどで鹿避け柵から離れて雑木林の尾根道を登るようになると、少し傾斜が増してきます。 根元から枝分かれした樹木の生えた所を過ぎていくと、横木の階段が始まります。 途中で階段が途切れて見晴らしのいい所もあったりしますが、 展望を楽しむのは山頂に着いてからということにして、 横木の階段が途切れ途切れに続く尾根道を更に登っていきます。 急傾斜というほどではないにしても結構息が切れてきます。 休み休み登っていきます。
矢倉岳 (標高870m)
横木の階段を登って「水源の森林」の標識を過ぎて緩やかになった道を進んでいくと、 坂道の先で急に目の前が開けて矢倉岳の山頂に着きます。 山伏平から20分ほどで到着しました。 山頂には「矢倉岳頂上 標高870米」の標柱が立っています。 小さな石の祠などもある山頂は広い草原状になっていて、すでに多くのハイカーが登ってきていました。
神奈川県「水源の森林づくり」契約地(水源協定林)
水資源を大切にしましょう。
 (神奈川県農政部水源の森林推進室、神奈川県足柄上地区行政センター森林保全課)
先ずは木組みの見晴台に登って、素晴らしい眺めを満喫しましょう。 階段が付いていないので落ちないように注意しながら台の上に登ると、 北側が少し樹木で隠れているものの、270度ほどの展望が広がっています。 条件がいい日には、 北東には丹沢山塊が、南東から南西にかけては箱根外輪山が、西側には裾野まで広がる富士山が望めます。 この日は朝方は薄曇りで、陽が昇るにつれて次第に雲が厚くなってくる生憎の空模様で、 明神ヶ岳や金時山の山頂には雲がかかっていました。 富士山の手前にも雲が浮かんでいて眺めを遮っていました。 流れていく雲の間から時折、冠雪した頂きを望むことができる程度でした。 すっきりと晴れていたら、さぞ見事な眺めなのだろうと思われます。 丁度昼時になったので、景色を眺めながら昼食タイムにしました。
矢倉岳見晴台
気をつけてお登り下さい。 責任は負いかねます。
 (南足柄ライオンズクラブ)
山伏平
矢倉岳の山頂に立つ道標によると、正面へ降っていく道は「矢倉沢80分」、 今登ってきた道は「足柄峠60分」となっています。 正面の道を降っていってもいいのですが、今回は先ほどの山伏平まで引き返して、 矢倉沢林道へと降るルートを歩くことにしました。 先ほど登ってきた尾根道を降っていきます。 息を切らせながら登った時にはかなり傾斜があると感じましたが、 降りではそれほどの傾斜を感じることもなく軽快に降っていけます。 登りの時の半分の10分ほどで山伏平に着きました。 ここから道標「万葉公園・足柄峠」に従って、左手の道を降っていきます。
足柄万葉公園分岐
少し降った所で細い道が右手へと分かれていきます。 角に立つ道標によると、正面に降っていく道は「足柄峠・地蔵堂」、 今来た道は「矢倉岳・21世紀の森」となっています。 右手の道には何も示されてはいませんが、鷹落場というピークへ続いているようです。 この付近では矢倉岳に次いで2番目に高い標高819.2mの山なのだそうです。 いつか登ってみたいものだと思いながら鷹落場への分岐を過ぎていくと、1分ほどで分岐があります。 角に立つ道標によると、右手の道は「足柄峠・足柄万葉公園」、 左手の道は「地蔵堂・矢倉沢」、今来た道は「矢倉岳・酒水の滝・21世紀の森」となっています。 足柄万葉公園への道は以前にも歩いているので、今回は左手の道を矢倉沢へと降っていきます。
(後日に鷹落場へ登りました→「鷹落場」,「鷹落場」を参照)
分岐を左折して植林帯の中を降っていきます。 「←山伏平」,「地蔵堂・矢倉沢→」の道標を過ぎて更に降っていくと、 山伏平から14分ほどで、道が左手へと曲がっていく所に道標が立っています。 左手の道は「地蔵堂」、今降ってきた道は「矢倉岳・足柄万葉公園」となっています。 左手を指す別の道標も立っていて「地蔵堂・矢倉沢」となっています。 そばの樹木にも道標が括り付けてあって、今降ってきた道は「山伏平」となっています。 右手にも細い道らしきものが続いているようでしたが、特に何も示されてはいませんでした。 ここは道標に従って左手の道を更に降っていきます。
公社造林地
木を大切に。 山火事に注意。
 (神奈川県造林公社)
25番鉄塔
左手へと進んでいくと、1分もしないうちに左手の斜面をジグザグに登るようになります。 せっかく降ってきたのに、また登るのはドッと疲れが出るように感じます。 登り返さなくてもいいようなルートになっていればいいのにと思いながらもゆっくりと登っていきます。 木の根が張り出していたりして道がはっきりとはしない所もあったりするので、 踏み跡を見失わないように登っていくと、4分ほどで小尾根に着きます。 左手には送電線の鉄塔「明神線25」が立っていて、正面には今登ってきた矢倉岳が聳えています。 山伏平から20分ほど歩いてきたので、 右手に見える景色などを眺めながら、ひと休みしていきましょう。
26番鉄塔
25番鉄塔を後にしてその先の植林帯へと入っていきます。 3分ほどすると左手に登っていく細い道が分かれていますが、 「作業路用経路、立入禁止、行止り」となっています。 細い分岐は見送って更に降っていきます。 谷側に岩が突き出ている所を過ぎていくと、足柄峠から金時山へと続く稜線を見渡せるようになります。 25番鉄塔から5分ほど降っていくと、送電線の鉄塔「明神線26」が立っています。
27番鉄塔
26番鉄塔を過ぎて傾斜が少し増してきた坂道を、正面に明神ヶ岳を望みながら降っていきます。 傾斜が緩やかになって「地蔵堂−山伏平ハイキングコース−」の道標を過ぎていくと、 26番鉄塔から5分ほどで、送電線の鉄塔「明神線27」が立っています。 正面が開けていて、明神ヶ岳などの外輪山を望むことができます。
地蔵堂分岐
27番鉄塔を過ぎて更に降っていきます。 樹間から金時山などを垣間見ながら植林帯を6分ほど降っていくと分岐があります。 山伏平から40分ほどで到着しました。 角に立つ道標によると、正面へ降っていく道は「地蔵堂」、 左手に曲がっていく道は「矢倉沢」、今降ってきた道は「山伏平」となっています。 左手の道の先には、悪路が続くので注意するようにとの看板が立っていました。 手元の地図によると、ここから地蔵堂までは500mほどの距離のようです。 「悪路が続く」とのことですが、今回は左手の道を矢倉沢へと降っていきました。
これより先、山伏平ハイキングコースは悪路が続きますのでご注意ください。
 (南足柄市商工観光課)
植林帯の斜面に続く道を緩やかに降っていきます。 沢を流れる水音を右下に聞きながら降っていくと、雑木林の中を行くようになります。 山道を横切る鹿避け柵が倒れている所を過ぎていくと、 山襞を縫うようにして道が続くようになります。 奥まった襞では枯れ沢になっている所があったり、水が流れている所があったりします。 多少は崩れ気味になっていたりもしますが、通っていけないほどの悪路ではありません。 そんな山襞を幾つか過ぎていきます。 路傍に立つ石仏を見ながら降っていくと、地蔵堂分岐から18分ほどで、道が右手へと分かれていきます。 角に立つ道標「山伏平」が今降ってきた道を指しているだけです。 右手に分かれていく道を見送って、正面の道を更に進んでいきます。
笹竹が生える所を過ぎていくと、右手の樹間から茶畑が見えるようになります。 右下に続く沢には砂防ダムもあったりして、流れ落ちる水が谷間に響いていたりします。 水量の少ない小さな滝のようになった沢を過ぎていくと、 岩肌から丸い小石が生まれ出るような感じの崖があったりします。 岩の中で石が成長して大きくなる訳でもないのでしょうが、 どのような経緯でこのような姿になったのかと興味が湧いてきたりもします。
矢倉沢林道終点
更に小さな滝のようになった沢を過ぎていくと、道幅が広がってきます。 そのまま少し降っていくと、突如として開けた所に降り立ちます。 角には道標が立っていて、正面の道は「矢倉沢」、今降ってきた道は「山伏平」となっています。 ここが矢倉沢林道の終点のようで、これから先には沢沿いに土の林道が続いています。 これで山道は終りになります。 地蔵堂分岐から25分、山伏平から1時間10分ほどで降りてこられました。
山伏平ハイキングコース
これまでにあった道標や看板から考えると、ここから地蔵堂分岐・鉄塔などを経て山伏平へと続く道が 「山伏平ハイキングコース」になるようです。 「悪路が続く」との看板も立っていましたが、歩いていけないほどの悪路ではありませんでした。 山襞の沢を越えていく所が幾つかあって、そこが少し崩れかけていた以外には、 普通の状態の山道のように感じました。
分岐
前方から左手へと続く林道を緩やかに降っていきます。 右手からは沢を流れる水音が聞こえてきて爽やかに歩いていけます。 5分ほど進んでいくと分岐があります。 矢倉沢バス停へは左正面の道を進んでいくのですが、 右手にほんの少し行くと沢に降りられるので、ちょっと立ち寄っていきましょう。
河原
分岐を右折して緩やかな道を50mほど進んで沢へ着くと砂防ダムがありました。 ダムから勢い良く流れ落ちる水の音が谷筋に響いていました。 ダムの上流側は土砂で埋まってしまっていて、石ころが沢山ある河原になっています。 そんな中から平らになって座りやすそうなのを選んで、腰を掛けてひと休みしていきましょう。 河原の向こう側には水が流れています。 手を入れてみると、冷たくて気持ちのいい水でした。 飲めるのかどうかは分りませんが、持参した水筒にはまだ水が残っていたので、沢の水を飲むのは止めておきました。 暑い夏場ならタオルを濡らして火照った顔を拭くと気持ち良さそうです。
矢倉沢林道起点
河原で10分ほど休憩してから、先ほどの分岐まで引き返して林道を降っていきます。 右手に沢の流れを見ながら3分ほど降っていくと、再び砂防ダムがあります。 先ほどのよりも大きくて、厚みもかなりあります。 河原へは降りていけないようだったので見送って、林道をその先へと進んでいきます。 白いガードレールが設置された短い痩尾橋を過ぎて少し進んでいくと、右手には畑地が広がるようになります。 先ほどの河原から10分ほど進んでいくと、右手の内川に架かる橋があります。 欄干には橋の名前が刻まれていましたが、風化が進んでいて読み難くなっていました。 無理して読んでみると「田頭橋」のように見えましたが、間違っているかも知れません。 ここが矢倉沢林道の起点になるようで、利用者への注意書きが立っていました。 土の道はここで終って、ここから先は舗装された道になります。
利用者の皆さんへ
この道路は森林施業を行うためにつくられた林道です。 森林関係者以外の車両の通行は遠慮して下さい。 林道は、安全施設が完備されておりませんので、利用者は次の事を厳守し、安全走行を心掛けて下さい。
・走行速度は時速20km以下で走行して下さい。
・降雨時等の走行や避けて下さい。
・ゴミの投棄や土石,植物の採取をしないで下さい。
※事故等については一切責任を負いません。
 (南足柄市)
矢倉沢裏関所跡
橋を過ぎてその先へと進んでいくと右手の川沿いへと道が分かれていきますが、 民家の先で行き止りになっているので、舗装道路を登り気味に進んでいきます。 民家の脇を過ぎていくと、「矢倉沢裏関所跡(石村家)」と書かれた解説板が立っています。 脇には「矢倉沢裏関所跡 この先40m」との標識も付いていました。 解説板に書かれた文字はかなり擦れていてはっきりとは読めませんでしたが、 読める部分だけを繋げてみると、凡そ次のような内容でした。 この看板の左手の少し高くなった所にある民家が、矢倉沢裏関所跡になるようです。
矢倉沢裏関所跡(石村家)
江戸時代に入り、箱根関所が東海道の表関所として完備されたのに対して、 矢倉沢にも関所が置かれました。 この関所は矢倉沢関所の裏関所として、明治2年まで旅人の・・・を行いました。 現在の石村氏の宅地全部が当時の関所の跡地で、石村家が代々関所の常番をつとめ、 矢倉沢関所と連絡をとりながらその任に当たりました。 ・・・同家には当時の・・・礎石3個、手あぶり用の陶製火鉢2個、旅人接待用朱塗盆1枚、 根府川関所の手形等の古文書が保存されています。
茶畑を右手に見ながら更に進んでいくとT字路があります。 角に立つ道標「矢倉岳」が左手の道を指しています。 左手の道は、東側から矢倉岳へと登っていくハイキングコースになっています。 ここにも「山伏平ハイキングコースは悪路が続きます」との看板が立っていました。
十字路
矢倉岳ハイキングコースへの分岐を見送ってその先へと進んでいくと、やがて十字路があります。 左手の民家の壁には「←矢倉岳ハイキングコース」と書き込まれています。 また角にある石仏のそばには、「矢倉岳110分」や「矢倉沢裏関所跡」の道標が今来た道を指しています。 「21世紀の森(徒歩のみ60分)」が左手の道を指しています。 十字路を右手に曲がってすぐ先の所に本村バス停があります。 関本までのバスの便がありますが、本数はかなり少なくなっています。
 土日曜 7:25 16:40 18:10 18:40 19:10 19:40
時間が合えばここからバスに乗っていってもいいのですが、 この先5分ほどの所にある矢倉沢バス停までいくと便数が増えるので、 時間が合わないようなら歩いていきましょう。 (今回も歩いていきました)
矢倉沢(やぐらさわ)バス停
内川に架かる前田橋を渡って矢倉澤公民館を過ぎていきます。 車道に出てそのまま真っ直ぐに進んでいくと県道78号(御殿場大井線)に出ます。 T字路を左折してすぐの所に矢倉沢バス停があります。 矢倉沢林道に降りてから40分ほどで到着しました。
大雄山駅(伊豆箱根鉄道大雄山線)のそばにある関本バスターミナルまで、 関本行きバス,または,新松田駅行きバスにて10分、夕方には1時間に2本程度の便があります。
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