梅の木尾根
散策:2006年04月中旬
【低山ハイク】 梅の木尾根
概 要 梅の木尾根は丹沢大山の東側にある尾根で、日向薬師の北側を東西方向に続いています。 今回は梅の木尾根の北側を流れる二の足沢の周囲を取り囲む尾根を一巡りするルートを歩きます。 薬師林道から日向山・梅の木尾根を経て大沢分岐まで登り、 そこから北側の尾根を経て大沢林道へと降っていきます。
起 点 厚木市 七沢温泉入口バス停
終 点 厚木市 河鹿の沢バス停
ルート 七沢温泉入口バス停…七沢温泉バス停…観音寺…薬師林道…日向山登り口…広沢寺温泉分岐…日向山…十字路…天神平分岐…小ピーク…弁天の森キャンプ場分岐…小ピーク…浄発願寺奥の院分岐…二ノ沢ノ頭…大沢分岐…巨木の森分岐…すりばち広場…見晴広場A…見晴広場B…ひょうたん広場分岐…小ピーク…小ピーク…見晴広場…大沢林道…日向山登り口…大釜弁財天…不動尻分岐…愛宕社…二の橋…河鹿の沢バス停
所要時間 6時間10分
歩いて... 訪れたのが風の強い日だったこともあって、幅が狭くて痩せた尾根では緊張する場面もありました。 概ねは道標が設置されていますが、中には道標がなくてどちらへ行けばいいのか迷う分岐もあったりするので、 地形図やコンパスなどを持参して、位置を確認しながら歩きたいコースです。
関連メモ 順礼峠のみち, 鐘ヶ嶽, 丹沢大山, 大山西尾根, 鐘ヶ嶽北尾根, 見城山, 七沢弁天の森, 日向山, 梅の木尾根
コース紹介
七沢温泉入口(ななさわおんせんいりぐち)バス停
本厚木駅(小田急小田原線)の北口を出て新宿寄りに少し行った所にある厚木バスセンターから、 [厚33][厚34]上谷戸行きバス,または,[厚38]広沢寺温泉行きバスにて25分、 1時間に2本から3本程度の便がありますが、朝早い時刻には少なくなります。
 土日曜 7:30 8:00 8:40 9:00 9:20 9:40 10:00 10:20 10:40 ...
伊勢原駅(小田急小田原線)の北口から、[伊31][伊34]上谷戸行きバスにて25分、 1時間に1本程度の便があります。
 土日曜 6:55 7:35 8:20 9:40 11:00 ...
バス停の少し先で車道が二手に分かれていますが、 道路の上に掲げられた青い標識の「七沢温泉・リハビリセンター七沢病院」に従って左手の道を進んでいきます。 角にはお地蔵さんや小さな祠などが並んでいました。 これからの散策の安全をお祈りしていきましょう。
[厚33][厚34][伊31][伊34]上谷戸行きバスは、2006年12月のバス停の名称変更により「七沢行き」になりました。
車道を道なりに進んでいきます。 脳血管センターへの分岐を見送っていくと七沢病院前バス停があります。 その先に大きな「東丹沢七沢温泉郷観光マップ」があります。 各ポイントの簡単な説明文やこれから向う日向山への道の最初の部分が載っているので参考にしましょう。 Y字路の左手の先にある「村中山観音寺」方向へと進んでいきます。 正面に聳える鐘ヶ嶽を眺めながら車道を進んでいきます。 七沢病院・七沢老人ホームへの分岐を見送っていくと、T字路の角に関東ふれあいの道の道標が立っています。 右手の道は「巡礼峠1.2km」、正面の道は「七沢温泉・日向薬師2.9km」となっています。 そのT字路を直進して七沢城跡バス停の先のY字路を左手へと進んでいきます。
七沢温泉バス停
猪の看板の立つ旅館を過ぎていくと高旗観音バス停のある分岐がありますが、 どちらを進んでも少し先で合流します。 右手には立派な礎石付きの「丹沢大山国定公園」の案内図が建っていますが、今回歩くルートは載っていません。 一方通行になっていて、今回は車と同じく左回りに進んでいきました。 少し進んで右手へと曲がっていくと、大きな酒樽に屋根を付けたオブジェのある旅館の前のT字路に出ます。 その右手に七沢温泉バス停があります。 運良く広沢寺温泉行きバスに乗れた場合には、ここまで乗ってきましょう。
丹沢大山国定公園
これよ自然公園区域です。 開発行為等の問合わせ、丹沢大山自然公園管理事務所まで。
観音寺
「七沢観音寺霊園」と書かれた看板や「薬師林道展望台10分・日向薬師35分」と書かれた道標に従って 旅館の左手へと続く道を進んでいくと、すぐに右手へ登っていく坂道が分かれていきます。 角には「案内板」と題した案内図があって、丹沢のハイキングコースが図示されていました。 モデルコースとして、日向薬師ハイキングコース・大山日向薬師ハイキングコース・鐘ヶ嶽ハイキングコースなどが 紹介されていました。 今回歩くルートの一部も示されているようでしたが、かなり擦れていて分り難くなっていました。 右手の坂道を登り「七沢村中山観音寺」と書かれた標識の所から石段を登っていくと観音寺の本堂があります。
村中山観音寺
観音寺は奈良時代後期、元正天皇の頃の創設と伝えられています。 しかし不幸にも野火に遭い消失してしまいましたが、元禄初年頃村民の協力により再建し、 日向一之沢浄発願寺の木食空誉弾阿上人が天台宗の寺として開山しました。 本尊には馬頭観音菩薩が安置されていますが、上杉定正の愛馬月影を祀ったことによると伝えられています。 その頃は馬を飼っていた村人が、馬の安全と供養を、さらには五穀豊穣の祈りをこめて信仰されていたと考えられます。 古くは観音様の祭りに境内で草競馬が催されたこともあり、参道の途中には数多くの馬頭観音碑が建立されています。 また本堂には、神奈川県でも数少ない宇賀神の石像(蛇形)も祀られています。
 (厚木らしさの創造推進事業玉川地区協議会)
観音寺の歴史と現況
七沢の観音寺は天台宗のお寺で、本山は比叡山の延暦寺になります。 一般にお寺には山号と院号があり、正式には「村中山福聚院観音寺」と呼ばれます。 もともと、奈良時代後期、元正天皇(715〜723)の頃に建てられたと言われていますが、定かでなく、 明応2年(1493)10月5日に火災にあい、全てが消失してしまったと伝えられています。 その後、伊勢原市日向一之沢の浄発願寺の中興開山木食空誉弾阿上人が七沢鐘ヶ岳に中興した禅法寺と共に 今の場所に建てたお寺で、宗旨は、いずれも天台宗です。 本堂に馬頭観音菩薩を安置したのは、上杉定正の愛馬月影をまつったことによると伝えられています。 その頃は、運搬をはじめ、その他いろいろと、馬を飼って生活していた先人達が、 馬の安全と、その供養を、さらには五穀豊穣の祈りをこめて信仰されていたと考えられます。 現在の観音寺は約三間(約5.5メートル)四方の本堂があり、ご本尊は馬頭漢音菩薩で、 その他、木食上人の像があり、この像の体内には、観音さま、阿弥陀さま、地蔵さまなどと共に 玉川村の戦没者百九柱なども納められ、ご供養されております。 奉納された絵馬は厚木市内では数が多い寺といわれていますが、損傷も多く、 これらの保存も本堂と共に、今後の課題の一つです。 前記の廃寺になってしまった禅法寺のご本尊の勢至菩薩さまも観音寺に安置されてご供養されております。 境内には、昭和30年代まで大きな松があり、「弁天松」と呼ばれ親しまれていましたが、 虫のため切られ、今はその面影をとどめる碑があるにすぎません。 その他「念仏碑」「観音の泉碑」もあり、旧参道には「馬頭観世音碑」が十数体もあります。 平成11年秋には霊園を開設し、宗派を問わず、広く皆様にご先祖の供養が出来るよう 美しい緑と空気と花に囲まれた安住の地を提供すべく努力しています。 以上、観音寺の歴史と現況を簡単にお話し致しましたが、 毎月1回はご本尊はじめ諸仏の供養として、護摩供を厳修しております。 「百聞は一見にしかず」とか、お時間の許す方は散歩がてら、お出掛け下さるようお待ち申し上げます。 合掌
 (村中山観音寺)
薬師林道
本堂の左手にある墓地を抜けて山裾に立つ大きめの観音像などを見ながら降っていくと、元の舗装道路に降り立ちます。 角には「林道薬師線」の看板もありました。 ここから薬師林道が始まるようです。
林道薬師線
ここから先は、神奈川県が管理する林道です。 車の運転には、十分気をつけて通行して下さい。
 (神奈川県県央地区行政センター)
車両通行制限
ここから先は、薬師林道です。 一般道路とは異なり、道幅が狭く、カーブ及び勾配がきつく防護施設等が十分ではありませんので 車の運転には十分気をつけて通行して下さい。
 (神奈川県県央地区行政センター)
緩やかな薬師林道を進んでいきます。 路面には散った桜の花びらが一杯落ちていて桜色に染まっていました。 どこからか小鳥の鳴き声も聞こえてきたりして雰囲気が盛り上がってきます。 この辺りには野猿が出没するようです。 以前にこの林道を歩いた時には一匹見かけたのですが、今回は見かけませんでした。
野性ザルに対する心得(野猿と人間とのかかわり方)
高松山・白山・白山巡礼峠・鐘ヶ岳・鳶尾・日向薬師ハイキングコースには猿が出没しますので、 注意してください。 農作物への被害防止のため次の事項を守ってください。
1.食べ物をあたえないで下さい。
2.見つめないで下さい。
3.近づかないで下さい。
4.食べ物を見せないで下さい。
 (厚木市、厚木市農業協同組合、県央地区野猿対策連絡会)
緑は友だち 山火事注意
 (森林国営保険、神奈川県)
鳥獣保護区
ここは保護区域です。鳥や獣を守ってください!
 (神奈川県)
日向山登り口
ちょっとした切り通しのような所を過ぎていくと、民家が一軒建つT字路があります。 角に立つ関東ふれあいの道の道標によると、左手の道は「巡礼峠3.3km」、 正面の道は「日向薬師1.9km」、今来た道は「七沢温泉0.5km」となっています。 正面の道を更に進んでいくと、左手へ曲がっていく手前で、 右手に戻るようにして続く細い横木の階段があります。 「日向薬師ハイキングコース」と書かれた道標がこの階段を指しています。 「緊急時位置確認表示板No.6」も道標の柱に括り付けてありました。 この表示板はコースに沿って点々と設置されていました。 林道をこのまま進んでいくと日向薬師へと続いてますが、 今回は道標に従って、右手の横木の階段を日向山を目指して登っていきます。
(写真は振り返って写したものです。)
緊急時位置確認表示板
日向薬師コースNo.6
緊急時は、携帯電話でコース名・番号を119番又は110番に通報して下さい。
 (厚木市)
広沢寺温泉分岐
横木の階段を登り左へ折れて植林帯へと入っていきます。 それほど傾斜のない山道を登っていくと、登り口から3分ほどで小さな沢を渡ります。 橋などはありませんがとても浅い小さな流れなので大丈夫です。 沢を渡った所にある道標「日向山山頂0.9km」に従って、その先へと更に登っていきます。 浅いV字形になった所もあったりしますが、歩き難い道ではありません。 それほどの急傾斜という訳でもないので比較的楽に登っていけます。 林床には余り見かけない植物が沢山生えていました。 何という名前なのでしょうか、細長くて堅めの葉を沢山伸ばした背の低い草で、 葉の横側は少し波打ったような感じになっていました。 山の斜面に続く山道を右・左と折れ曲がりながら登っていくと、登り口から20分ほどで尾根に着きます。 登り着いた所に立つ道標によると、正面へ降っていく道は「広沢寺温泉40分」、 左手へ登っていく尾根道は「日向薬師40分」、今登ってきた道は「七沢温泉30分」となっています。 すぐ右手には「山神」と刻まれた石碑と小さな祠があり、一円玉が沢山お供えされていました。 道標「日向薬師」に従って、左手へと続く尾根道を登っていきます。
注意
カスミ網の使用は禁止!
 (神奈川県)
日向山 (標高404m)
広めの山道を登っていきます。 木の根がむき出しになった所もあったりしますが、しっかりとした尾根道になっています。 やがて現れる横木の階段を登り詰めると、広沢寺温泉分岐から10分ほどで日向山の山頂に着きます。 麓の日向山登り口から33分ほどで到着しました。 山頂には小さな石の祠があり、一円玉や五円玉が沢山お供えされていました。 祠の右手には真新しい「ナイスの森」の案内板も設置されていました。 それによると、この山頂にある祠には弁財天が祀られているのだそうです。
「ナイスの森」山頂−標高404m−
「水の神様」弁天様
日向山は昔から「弁天山」と呼ばれ、地域で大切にされていました。 それは、山頂に水の神様「弁天様」が祀られ、干ばつや水害から地域を守ってくれていたからです。 この「日向山弁財天」も過去には周囲を弁天池で囲まれ、常に定量の水が保たれていたとのことです。
健康で美しい森へ
ナイス株式会社は木材市場として設立された「木」をルーツとする企業として、 10周年期ごとに山林を取得し、「ナイスの森」と名付け保護・育成に当っています。
 (NICEナイス株式会社)
山頂には丸太のベンチが幾つか設置されています。 東側が開けているので景色を楽しみながらひと休みしていきましょう。 伊勢原市から厚木市の街並みが一望できます。 この日は春霞のため遠方は霞んでいましたが、 天気のいい日には横浜のランドマークタワーや新宿の高層ビル群をも望むことができます。
日向山山頂
ここは日向山という標高404mの山の頂上で、伊勢原市と厚木市の境界になっています。 この山頂にある石祠は、天明8年(1788)と刻まれており、弁天さまが祀られていました。
日向山からは道が二手に分かれています。 一つは正面の「日向薬師」への道で、もう一つは祠の奥の方へ続いている「梅の木尾根」への道です。 祠の左手に「日向薬師の森案内図」があるので参考にしましょう。 この先の十字路を直進して梅の木尾根を進んでいきます。 案内図の横にある道標「弁天の森分岐0.5km、梅の木尾根0.7km」に従って、植林帯の中の尾根道を進んでいきます。 広くて緩やかな尾根道を降り気味に進んでいきます。 少し高くなった所もあったりしますが大した傾斜ではありません。 左手に続く背の低い柵を過ぎていくと、右前方にはこれから向う見晴広場のある尾根が見えるようになります。
Abies firma Sieb. et Zucc. モミ(マツ科)
昔は平地にもふつうにみられましたが、この木は周囲が都市化するとなくなっていきます。 公園などでは公害の度あいを調べる木として利用しています。
十字路
やがて青い網の付いた有刺鉄線が右手に続くようになると、幅の広い横木の降り階段が始まります。 出来てから余り年月が経っていないようで、真新しくて歩きやすくなっていました。 以前に使われていたと思われる古くなった木材が道の脇に置いてあったので、近年になって作り直されたようです。 横木の階段を降り切ると、鞍部にある十字路に着きます。 そばに立つ道標によると、左手の道は「薬師林道0.37km・日向薬師0.7km」、 正面の道は「梅の木尾根0.18km」、今降ってきた道は「日向山0.5km」となっています。 右手にも広い道が続いていますが道標は見あたりませんでした。 日向山にあった案内図によると、弁天の森キャンプ場や大沢林道へと続いているようです。
(右手の道は「七沢弁天の森」を参照)
天神平分岐
道標「梅の木尾根」に従って、鞍部の先の植林帯に続く幅の広い横木の階段を登っていきます。 一旦途切れた横木の階段が再び続く尾根道を5分ほど登っていくと、尾根の肩に着きます。 そばに立つ道標によると、右手の道は「三ノ沢・鍵掛2km」、左手の道は「天神平0.3km」、 今登ってきた道は「日向薬師・弁天の森分岐0.18km」となっています。 日向山にあった案内図によると、ここで天神平への道が左手へ分かれていくようですが、 天神平を指す道標と日向薬師を指す道標が両方とも今登ってきた道を指してました。 左手に道があったかどうかは確認しませんでしたが、ここが天神平と三ノ沢・鍵掛との分岐のようです。 先ほどの十字路にあった道標「梅の木尾根0.18km」と、 ここにある道標「日向薬師・弁天の森分岐0.18km」とから考えると、 ここからが「梅の木尾根」ということになるようです。
(左手の道は「見城山」, 「七沢弁天の森」, 「梅の木尾根」を参照)
小ピーク
道標「三ノ沢・鍵掛」に従って、右手へと進んでいきます。 左手に金網の付いた有刺鉄線が続く雑木林の中の尾根道を進んでいきます。 キャンプ場の建物でしょうか、右手の樹間からは下の方に小さな家が見えていました。 やがて植林帯の中を登るようになると、天神平分岐から8分ほどで小ピークに着きます。 この場所を示すものは見かけませんでしたが、手元の地形図によると標高440mほどのピークのようです。 ベンチがふたつ設置されていたので腰を掛けてひと休みしていきました。 そばには道標が立っていて、正面の道は「浄発願寺奥の院1.8km」、 今登ってきた道は「日向薬師1.1km」となっています。
弁天の森キャンプ場分岐
防火用水を過ぎて軽く降っていくと、小ピークから2分ほどで分岐があります。 角に立つ道標によると、右手に戻るようにして続く細い道は「弁天の森キャンプ場0.4km」となっていますが、 道標「浄発願寺奥の院1.7km」に従って正面の尾根道を進んでいきます。
豊かな緑 山火事注意
たばこ・たき火は完全に消そう!
 (森林国営保険、神奈川県)
小ピーク (標高537m)
次第に雑木が混じる植林帯に続く尾根道を進んでいきます。 大きな岩があったり木の根がむき出しになった所もあったりしますが、それほど歩きにくくはありません。 やがて登りの傾斜が少し増してきます。 最後に横木の階段を登り切ると、先ほどの小ピークから16分ほどで、大きなモミの木の生えた小ピークに着きます。 この場所を示すものは見かけませんでしたが、手元の地形図にある537m峰に当るものと思われます。 ベンチもふたつほど設置されていたので、ここでも小休止していきました。 樹木の間から相模平野や相模湾を望むことができますが、この日は生憎の春霞でぼんやりとしていました。 そばには道標が立っていて、正面の道は「浄発願寺奥の院1km」、 今登ってきた道は「日向薬師1.9km」となっています。
小ピークを後にしてその先へと進んでいきます。 少し降っていくと、右手には再び見晴広場のある尾根が見えるようになります。 若葉が萌え出る季節とあって、山肌は斑模様になっていました。 山桜の木も点々と生えていて、桃色の花が彩りを添えていました。 やがて木の根が張ったり横木の階段の続く尾根道を登るようになります。 道の脇のちょっとした高みにベンチの設置された所が何箇所かあったりもします。 以前には見晴らしが良かったのかも知れませんが、 今では手前の樹木が邪魔をしていて、特に見晴らしが良いという訳ではありません。
「水源の森づくり」の看板を見ると、「字梅之木」という地名がありました。 「梅の木尾根」の「梅の木」とは字名からくる名前のようです。
神奈川県「水源の森づくり」契約地(水源協定林)
水資源を大切にしましょう。
 (神奈川県環境農政部水源の森林推進課、神奈川県湘南地区農政事務所林務課)
浄発願寺奥の院分岐
少し降るようになると、両側が急峻に落ち込んだ細い尾根を進んでいきます。 やがて登りになってくると、先ほどの小ピークから12分ほどで、少し開けた感じのする分岐に着きます。 日向山から1時間10分ほどで到着しました。 真ん中に立つ道標によると、左手の道は「浄発願寺奥の院0.9km」、 今歩いてきた尾根道は「日向薬師1.7km」となっています。 左右にはテーブルやベンチが設置されています。 道標にマジックで書き込まれた「大山」の文字が正面の尾根を指しています。 あまりはっきりとはしない道ですが、この正面の尾根道を登っていきます。 右手にも細い道が分かれていて、こちらの方がはっきりとしてますが、 道標などは特に見あたりませんでした。
先ほどの小ピークにあった道標との差をみると、 「浄発願寺奥の院」が100m、「日向薬師」が200mとなっていて一致していませんが、 100mよりは長かったように思えたので、実際のところは100m〜200mということになるのでしょうか。
(左手の道は「大山西尾根」, 「日向山」を参照)
正面の尾根を登っていくと、すぐにはっきりとした尾根道になります。 両側が急峻で崩れやすい痩せ尾根もあったりします。 この日は風が強くて、横に流されそうになったりしました。 足元をしっかりと確認しながら注意して登っていきます。 傾斜が急な登りの箇所もあったりするので、ペースが乱れないように登っていきます。
二ノ沢ノ頭
やがて大きな松が何本か生えている所を過ぎていくと、浄発願寺奥の院分岐から17分ほどで尾根の肩に着きます。 場所を示すようなものは見当たりませんでしたが、 大きな松の木の袂には「水源の森林34」の標柱が立っていました。 手元の地形図によると、標高670mほどのピークのようです。 他サイトなどを見ると「二ノ沢ノ頭」というようです。 振り返ると、樹木の間から相模平野や相模湾が見渡せました。 天気がいいと江ノ島も見えるようですが、この日は霞んでいて見えませんでした。 丹沢大山から見晴台へと続く稜線も見えていました。 ひと休みしながら眺めを楽しんでいきましょう。
ひと息入れたら、右手へ折れ曲がって続く尾根道をその先へと進んでいきます。 植林帯に続く緩やかな尾根道を進んでいくと、木の根が張り出した道を少し登るようになってきます。 これから向う見晴広場のある尾根を右手に見ながら登っていきます。
細くなった尾根道を更に登っていくと、再び尾根の肩に着きます。 ここからしばらくは緩やかな道になりますが、幅は狭くて緊張が続きます。
次第に両側が切り立ってきて、標高がかなり高くなってきた感じがしてきます。 岩がゴロゴロした細い所もあったりするので、風が強い日だったこともあって引続きの緊張が続きます。
左手には丹沢大山から見晴台へと降る稜線が続き、その先には相模湾も望めるようになります。
大沢分岐
少し尾根が広がってホッとしながら更に登っていくと、正面に尖ったピークが見えてきます。 その手前の右手から回り込むと、丹沢大山から大山三峰山へと続く稜線から分かれてきた尾根道に着きます。 尾根に出た所に立つ手製の小さな道標によると、ここが大沢分岐のようです。 浄発願寺奥の院分岐から45分ほどで到着しました。 「分岐」という名前なので鞍部のような所なのかと暗黙のうちに想像していたのですが、 周りには何もない切り立ったピークになっていました。 手元の地形図によると、標高720mほどはあるようです。 丁度昼時になったので、丹沢大山から大山三峰山へと続く稜線を眺めながら、 道の脇に腰を降ろして昼食タイムにしました。
お腹も満ちて疲れも癒えたところで、見晴広場を目指して進んでいきます。 道標によると、左手の道は「大山」、右手の道は「鐘岳」となっています。 また古くなって倒れてしまった道標もそばにあって、 左手の道は「大山(20分)80」、今登ってきた道は「日向薬師(1時間)」となっていました。 ここから丹沢大山まで20分で行けるようには思えないのですが、「(20分)80」の意味はよく分りませんでした。 ここは道標「鐘岳」の指す右手の細い尾根道を降っていきます。
情報によると、大沢分岐から左手へ行くと20分ほどで778m峰に着き、更に30分ほど登っていくと、 丹沢大山から大山三峰山へと続く稜線にある893m峰に着くようです。
後日に左手の道を歩きました。(「大山西尾根」, 「鐘ヶ嶽北尾根」を参照)
細い尾根道を緩やかに降っていくと、右手の谷筋へジグザグに降っていく道が分かれています。 道標などは見当たりませんでしたが、丸太で整備されていて歩きやすそうな道でした。 今回は見晴広場へ向うため、正面の尾根道を進んでいきます。 金網が取り付けられた有刺鉄線の柵が右手に続く冬枯れの雑木の茂る尾根を降っていきます。 幅が狭くて痩せた箇所もあったりするので、足元に注意しながら進んでいきます。
巨木の森分岐
やがて少し登るようになると、再び現れた金網の柵の先で植林帯へと入っていきます。 緩やかな道を進んでいくと、大沢分岐から12分ほどで右下に東屋が見えてきます。 道なりに降って東屋のある鞍部に着くと分岐になっています。 そばに立つ道標によると、左手の道は「巨木の森」、正面の道は「鐘ヶ嶽」、 今降ってきた道は「大山」となっています。 ここは道標「鐘ヶ嶽」に従って、正面の植林帯へ続く尾根道を進んでいきます。
(左手の道は「七沢弁天の森」を参照)
すりばち広場
有刺鉄線の柵が右側に続く植林帯の中を軽く登っていきます。 右手には先ほどの大沢分岐のピークとそこまで登ってきた稜線が見えるようになります。 ピークを越えて少し降っていくと、巨木の森分岐から3分ほどで浅い鞍部に着きます。 左手が少し切り開かれていて広場のようになっていました。 「すりばち広場」というようですが、あまり整備が行き届いた感じではありませんでした。 「熊出没注意」の看板を見つけて一瞬ドキッとしたりもしました。 ここで右手の有刺鉄線にある扉から谷筋へと向う道が分かれていきます。 ここに道標がふたつ立っています。 一方の道標によると、右手の道は「キャンプ場」、正面の道は「見晴広場」となっていて、 もう一方の道標によると、正面の道は「鐘ヶ嶽」、今降ってきた道は「大山」となっています。 今回は道標「見晴広場」や「鐘ヶ嶽」に従って、正面の植林帯に続く尾根道を登っていきます。
(右手の道は「七沢弁天の森」を参照)
かけがえのない自然をよいマナーでみんなで楽しみましょう。
草木を採ったり踏み荒らしたりしないようにしよう。
動物たちをおどろかさないようにしょう。
ごみは持ち帰りましょう。
やがて植林帯が終って松が続く尾根道を進むようになると、 右手の方には丹沢大山や大沢分岐から相模平野へと続く眺めが広がるようになります。 この時は春霞のため、残念ながら遠くの方は余りはっきりとは見えませんでした。
右手に有刺鉄線の柵が続く松林の尾根道を進んでいきます。 道はしっかりとしていて傾斜もきつくはなくて歩きやすくなっています。 所々には山桜が桃色の綺麗な花を咲かせていたりもしました。 右手には、大沢分岐への尾根や大山から見晴台へと降る稜線が続いていました。
見晴広場A (標高674m)
石ごろごろの小ピークを越えていくと、すりばち広場から17分ほどで、 広めの尾根が少し先まで続く小ピークに着きます。 壊れて落ちていた標識によると、ここが「見晴広場A」という所のようです。 大沢分岐から35分ほどで到着しました。 所要時間などから考えると、手元の地形図にある674m峰に当るものと思われます。 「広場」と呼べるほど広くはありませんが、先の方からは眺めが広がっていました。 正面間近かの所に見えているのは、これから向う見晴広場Bのあるピークなのでしょうか。
広場の先からは細い尾根を降っていきます。 ロープが張られている箇所もあったりしますが、それほど危険な感じはありませんでした。 左前方に鐘ヶ嶽を望みながら降っていきます。
見晴広場B
一旦は広くなって再び狭くなった道を登っていくと、 見晴広場Aから4分ほどで、こんもりとした小ピークに着きます。 壊れて落ちていた標識によると、ここが「見晴広場B」という所のようです。 ここで道が二手に分かれています。 左手は雑木林の中を降っていく道で、右手は尾根が続いています。 道標が見当たらなくてどちらへ行けばいいのか分りませんが、ここは右手の尾根を進んでいきました。
(左手の道は「鐘ヶ嶽北尾根」, 「梅の木尾根」を参照)
ひょうたん広場分岐
右手の尾根を進んでやがて降るようになると、黒色と黄色のトラロープが張られている痩せ尾根が続きます。 石ごろごろの狭い急坂を降って登り返していくと、 見晴広場Bから6分ほどで、大きな松の生える小ピークに着きます。 ここで道が二手に分かれています。 中ほどに立つ道標によると、右手の道は「ひょうたん広場・キャンプ場」、正面の道は「見晴広場」、 今来た道は「すりばち広場」となっています。 正面が開けていて見晴らしのいい所です。 道標「見晴広場」に従って、正面の坂道を降っていきます。
小ピーク
馬の背のような鞍部を過ぎて登り返していくと、ひょうたん広場分岐から10分ほどで小ピークに着きます。 正面には有刺鉄線の柵があります。 その先は開けていて、鐘ヶ嶽や相模平野などを見渡すことができます。 左手にも柵に沿って道が降っていくように思えましたが、ここは右手へと柵沿いに降っていきます。
小ピーク
鐘ヶ嶽や相模平野などを見下ろしながら柵沿いに降っていきます。 鞍部に着いて馬の背のような尾根道を登り返していくと、 先ほどの小ピークから6分ほどで再び小ピークに着きます。 ここで道が二手に分かれています。 左手の雑木林の尾根を降る道は崩れやすくなっていました。 道標は見当たりませんでしたが、ここは右手の尾根道を進んでいきます。 倒木などがあって、歩き出しの箇所が分りにくくなっているので、 早まって左手へ降っていかないようにしましょう。
見晴広場 (標高515m)
細めの道を降って鞍部に着いて登り返していくと、次第に道幅が広がってきます。 やがて根元から枝分れした樹木が生い茂るようになります。 植林帯を掠めて更に進んでいくと、先ほどの小ピークから13分ほどでこんもりとしたピークに着きます。 ピークの真ん中に立つ道標によると、ここが「見晴広場」のようです。 見晴広場Aから45分ほどで到着しました。 所要時間などから考えると、手元の地形図にある515m峰に当るものと思われます。 「見晴広場」とのことですが、周りは樹木に囲まれていて展望はほとんど得られません。 道標によると、正面の道は「キャンプ場」、今来た道は「すりばち広場」となっています。
有刺鉄線沿いの道を4分ほど進んでいくと、右手の有刺鉄線に扉があります。 道標などは見当たらず、どちらへ行けばいいのか考えてしまいます。 尾根道はこの先にも続いているようだったので少し歩いてみましたが、すぐに草ぼうぼう状態になってしまいました。 これ以上尾根道を進んでいくのは難しそうだったので引き返してきて、 この扉から右手の植林帯へと続く山道を降っていくことにしました。
植林帯を右・左と折れ曲がりながら降っていくと、再び有刺鉄線の横を進むようになります。 壊れかけた扉をふたつ抜けて更に降っていくと、三つ目の扉の先で林道に降り立ちます。 見晴広場から16分ほどで降りてこられました。 林道に降り立った所に道標「見晴広場」が立っていて、今降ってきた道を指していました。 これで山道は終わりになります。 林道は左手へも延びているようでしたが、右手のすぐ先にある車止めゲートを抜けて林道を降っていきます。
緑は森呼吸 山火事注意
たばこ・たき火はよく消そう!
 (森林国営保険、神奈川県)
注意
ハンターの皆さん! この付近は鳥獣保護区になっています。 猟犬の訓練はしないでください。
 (神奈川県)
大沢林道
黒塗りの車止めゲートの脇を抜けていくと舗装された道になってきます。 すぐに道が二手に分かれていて、右手には車止めがしてあります。 道標等は見当たりませんが、左手へとU字形に曲がって降っていきます。 桜の木が何本も生えて広くなった所を過ぎていくと、右手の下には沢が流れるようになります。 保安林の看板に書かれた図によると、この林道は「大沢林道」と呼ぶようです。 今歩いてきた見晴広場のある尾根に続く小径や、 巨木の森分岐やひょうたん広場分岐の道標に書かれていた分岐道と思われる小径も描いてありました。 少し先にも保安林の別の案内図がありました。 短い橋を渡って沢の右岸を緩やかに降っていくと、沢へ降りていくことができる所がありました。 大きな石がゴロゴロした沢を心地よい音をたてて水が流れていました。
土砂流出防備 土砂崩壊防備 保安林
この区域は森林の持つ働きにより土砂の流出や崩壊を防ぐ目的のため指定された保安林です。
 (神奈川県)
保安林区域図
この区域は森林がもっているいろいろな働きを守るため、保安林に指定されています。 保安林内で木を伐採したり、植物や土石を採取するときは許可が必要です。 くわしい事は右記へお問い合わせ下さい。
 (神奈川県県央地区行政センター農林部林務課)
山火事注意
火の始末 山に来るたび 歩くたび。 タバコの投げ捨てはやめましょう。
 (厚木市)
燃やすまい みんなが来る山 歩く山
 (神奈川県)
日向山登り口
大沢林道を15分ほど緩やかに降っていくと、道幅が広がって駐車場のようになっている場所があります。 車が何台か止められていました。 そばにある看板によると、大沢林道沿いに流れている沢は「二の足沢」というようです。 日向山の山頂にあったのと同じような「ナイスの森」の案内板も立っていました。 ここから右手の山腹に細い横木の階段が続いています。 そばにある道標によると、右手に登っていく横木の階段は「日向薬師60分」、 正面の道は「広沢寺温泉30分」、今降ってきた道は「弁天の森15分」となっています。 この右手の階段を登っていくと、最初の薬師林道から登ってきた尾根にある広沢寺温泉分岐へと続いていますが、 今回は正面に続く林道を進んでいきます。
土石流出防備保安林
保安林があれば…保安林がないと…
この保安林は厚木市七沢地域の土砂の流出防止に役立っています。 森林は、枝や葉や枯枝等で土地を覆い、根によって土壌を締め付け、 降雨による林地の表面浸食や、崩壊によって生ずる土砂の流出を防止する重要な役割りをはたしています。 この保安林は、これらの機能を高めるため、特に指定された保安林です。 保安林内においては、次の行為は知事の許可を受けなければなりません。
一、立木竹の伐採及び立木の損傷
二、土石の採取及び樹根の採掘
三、その他土地の形質を変更する行為
森林は国の宝です。保護育成に努め、後世に引き継いで行きましょう。
 (神奈川県)
土石流危険渓流
相模川水系二の足沢
土石流が発生する恐れがありますので、大雨の時は十分注意して下さい。
 (神奈川県、厚木市)
山火事注意 火の用心!
たばこ・たきびは確実に消そう! みどりとのふれあいでリフレッシュ
 (神奈川県)
大釜弁財天
階段を見送って2分ほど進んでいくと、左手に大釜弁財天があります。 「大釜大弁財天尊」の石碑と鳥居が建っています。 鳥居の先では岩場に勢いよく水が流れていました。 滝壺が三段になっていて、それぞれが釜のような形をしているのでこの名が付いたのだそうです。 水の流れで磨かれたのでしょうか、岩の表面がツルツルになっていて滑りやすいので注意しましょう。 左手の石洞の中には蛇体の弁天像が祀られているのだそうです。 誰が手向けたのか、手前の両側の花瓶には綺麗な花束が生けてありました。
滑岩
大釜弁財天を過ぎて4分ほど林道を降っていくと、左手の沢の向こう側に岩が露出した箇所がありました。 一枚岩で出来ていて「滑岩」というのだそうです。 垂直に近い岩場で、数人がロープを使って岩場登りの練習をしていました。
不動尻分岐
滑岩を過ぎて6分ほど進んでいくと分岐があります。 角にある道標によると、左手の道は「不動尻3.1km」、正面の道は「広沢寺温泉0.6km」、 今降ってきた道は「大釜弁財天0.7km・日向山山頂1.3km」となっています。 道標「七沢弁天の森キャンプ場」も今降ってきた道を指していました。 今回は正面の道を進んでいきます。
この林道は許可車輌以外は進入禁止です。
 (厚木市役所)
愛宕社
左手の谷戸には棚田が続き、のどかな里山風景が広がっています。 田畑などを眺めながら舗装道路を7分ほど降っていくと、 川魚料理店を過ぎた先の右手に愛宕社があります。 そばにあった由来書きによると「山の安全」の神様でもあるようです。 無事に下山できたことを報告していきましょう。
愛宕社(愛宕社の由来)
廣澤寺本堂正面に対峙する愛宕社の草創は1532年、愛宕山大権現・道了大権現を廣澤寺鎮護神とし奉請することに甫る。 其後1753年龍天護法大善神、白山妙理大権現、秋葉山大権現、山王大権現、金比羅大権現、石尊大権現、 熊野三社大権現、飯縄大権現、伊勢天照大神宮、春日大明神、稲荷大明神、八幡大菩薩、富士浅間大菩薩、 七沢石の男神の諸善神を合祀し、仏法興隆、防火鎮火、山の安全、豊作豊漁、身体健全、福徳開運、旅行安全、 夫婦円満等人々の幸福を祈る神仏混淆時代の名残を留める。 社殿は1790年、1821年、1855年、1882年に改修・再興される。 現社殿は1988年廣澤寺檀徒有志、有縁の人々の浄願成って竣工す。
 (曹洞宗 太冨山 廣澤禅寺)
二の橋
愛宕社を後にしてその先へと進んでいくと、すぐに七澤川に架かる「二の橋」があります。 その手前が広くなっていて駐車場になっていました。 最初の七沢病院前バス停のそばにあったのと同じような「東丹沢七沢温泉郷観光マップ」もあるので、 バス停までの道順などを確認していきましょう。 二の橋を渡ってすぐに道が左手へと分かれていて、その角には石仏が沢山並んでいました。
下向き地蔵
昔、七沢の石工の弟子が地蔵様を造ったが、できあがるという時に花を欠いてしまった。 弟子はもう一遍造ったが、できあがった地蔵様は申し訳なさそうに下を向いておった。 そこで親方は「地蔵様を高い所へのせれば、お参りに来た人に優しく語っているように見えるで」と 弟子に台石を造らせて、地蔵様を高い所に上げさせた。 この地蔵様を誰言うとなく「下向き地蔵」と呼ぶようになったそうな。
 (広沢寺第十六世)
豆腐地蔵
ある雪の積もった朝、七沢の豆腐屋が家の前を見ると、山に向って誰かの足跡がついていた。 「こんなに朝早く来た人もいるもんだ」と足跡をたどって行くと、 広沢寺奥の地蔵堂の所でとまっていた。 主人は豆腐を置いて帰ってきた。 その夜、豆腐屋の夢の中に地蔵様が現れ「私は及川村のある寺におった地蔵だが、及川村は豆腐屋がなく、 この七沢にやってきた。これからも頼む、そのかわりこの村に来る疫病を追い払ってやる」。 村の人々はこの地蔵様を豆腐地蔵と呼び、毎日毎日豆腐を上げお参りし、 みんな長生きをしたそうな。
 (厚木らしさの創造推進事業玉川地区協議会)
二の橋を渡って舗装道路をまっすぐに進んでいきます。 右手に続く田んぼなどを眺めながら4分ほど進んでいくとT字路があります。 そばにある道標によると、正面は「白山巡礼峠1.1km」、左手は「鐘ヶ嶽ハイキングコース0.6km」となっています。 手前には「丹沢大山 国定公園」と題した山の形をした案内板があり、 蛭ヶ岳・丹沢山・塔ノ岳などを中心とした丹沢山系全体の主な登山道が図示されていましたが、 今回歩いたコースは載っていませんでした。
河鹿の沢(かじかのさわ)バス停
左手の道の入口の所に河鹿の沢バス停があります。
本厚木駅(小田急小田原線)まで、[厚38]厚木バスセンター行きバスにて35分、 便は極めて少なくなっています。 この時はバスが丁度やって来たのでここから乗りましたが、 時間が合わないようなら、この先にある広沢寺温泉入口バス停まで歩いていきましょう。
 土日曜 8:56 12:56 15:11 19:06
広沢寺温泉入口バス停へ…
道標「鐘ヶ嶽ハイキングコース」に従って河鹿の沢バス停の先へと続くちょっとした坂道を登っていくと、 畑地の中の平坦な道になります。 鐘ヶ岳バス停を過ぎていくと、やがて大きく右へ降るようになります。 県道64号に降りて横断歩道を渡った右手に広沢寺温泉入口バス停があります。 河鹿の沢バス停から5分ほどで着きます。 本厚木駅(小田急小田原線)まで1時間に2本程度の便が、 伊勢原駅(小田急小田原線)まで1時間に1本程度の便があります。