鷹取山
散策:2006年03月中旬
【低山ハイク】 鷹取山
概 要 鷹取山は逗子市と横須賀市の境にある低い山で、山頂一帯はかつては石切場でした。 採石跡が垂直の岩壁になっていて、独特の景観をしています。 今回は追浜駅から鷹取山東尾根と鷹取山ハイキングコースを鷹取山へと登ります。 鷹取山から古刹の神武寺を訪れた後、表参道を東逗子駅へと降っていきます。
起 点 横須賀市 追浜駅
終 点 逗子市 東逗子駅
ルート 追浜駅…正光寺…自得寺…平和公園…浜見台隧道…浜見台入口…切り通し…田浦分岐…湘南鷹取三丁目分岐…鷹取山ハイキングコース…沼間四丁目分岐…磨崖仏分岐…鷹取山公園…鷹取山…鎖場…逗子高校分岐…神武寺…裏参道分岐…表参道…東逗子駅
所要時間 3時間40分
歩いて... このコースは人気があるようで、今回は多くのハイカーとすれ違いました。 少し霞んではいたものの鷹取山の展望台からは冠雪した富士山を望むことができました。 鷹取山から神武寺へと続く尾根道には岩場もあったりしますが、それほど歩きにくいコースではありません。
関連メモ 鷹取山, 鷹取山, 鷹取東尾根, 鷹取山, 鷹取山, 鷹取山, 鷹取山, 鷹取山, 鷹取山, 鷹取山, 鷹取山
コース紹介
追浜(おっぱま)駅
追浜駅(京浜急行本線)から歩いていきます。
改札口を出て、バス・タクシーのりばのある左手へと進んでいきます。 階段を降りた先にある追浜駅前交差点の信号を渡って、右手へと国道16号を進んでいきます。
200mほど進んだ所にある追浜南町入口交差点を左折していくと直ぐに十字路があります。 少し曲がってはいますが、左手の先へと続く道を進んでいきます。 すぐに道が二手に分かれているので左手へと進んでいきます。
正光寺
次第に登り坂になる道を進んでいくと、ほどなくして正光寺があります。 脇に宗祖法然上人の歌碑の建つ山門をくぐっていくと本堂があります。 山門も本堂も建替えられてから余り年月が経っていないのか、真新しい感じがしました。
宗祖法然上人 降誕八百五十年記念
月影の いたらぬ里は なけれども ながむる人の こころにぞすむ 法然上人御歌
 (浄土宗 正光寺)
横須賀市指定重要文化財 木造 阿弥陀如来立像
正光寺のご本尊で、右手は肘を屈して胸前で掌を前に向け、 左手は垂下させて来迎(阿弥陀が人を浄土へ迎える)印を結んでいる。 肉身の金泥(金の粉末を膠汁でといたもの)と着衣の漆箔は後補である。 後頭部内面には梵字と「□亀三年」の年号が墨書されている。 低い肉鬢(仏頂上のまげ形)、柔らかい曲線を描く髪の生え際、 腹部や両裾の複雑な皺の刻出などは、鎌倉後期以降に流行した宗元風の特色を示している。 作者名は明らかではないが室町時代の鎌倉仏師の作と考えられる。 当代の年号で「亀」字が付くのは文亀と元亀である。 文亀ならは1503年、元亀三年とすると1572年にあたる。 市内で遺る室町時代の造像名をもつ木造阿弥陀如来像としては、 永禄元年(1558)仏師長勤作の往生院本尊(市指定重要文化財)がある。 これと比較検討しても、年代決定にはまだ検討の余地がある。 しかし、いずれにしても16世紀の典型的な作風をそなえた貴重な遺例であることには変りがない。
 (横須賀市教育委員会)
自得寺
正光寺から先ほどの十字路まで引き返し、右手(追浜南町入口交差点から見ると左手)へと進んでいきます。 追浜の街を道なりに進んでいくと、右手に入った所に自得寺があります。 「臨済宗 建長寺派 自得寺」と刻まれた大きな石柱の立つ立派な山門をくぐっていくと本堂があります。 本堂の脇には小さな池もあったりします。
横須賀市指定重要文化財 十王坐像
本堂須弥檀裏に安置されている十体の十王像は、寺伝によると、 もとは雷神社附近の地蔵堂に祀られていたが、明治年間自得寺に移転安置されたものという。 本像は十体とも寄せ木造り彫眼で、像高約38センチ位の小像であり、 中国風の道服を着け忿怒相をとる坐像である。 しかし、彫技は優れているとは言えず、また後世の修補や彩色が施されているが、 その技術は拙劣で損傷も甚だしく、原初のおもむきをかなり損じている。 しかしながら、変成王の胎内等にある永享5年(1433)4月という制作年月日や、 作者林貞家の名などの墨書銘、元禄4年(1691)鎌倉仏師三橋宮内の修理の墨書銘等が知られており、 中世におけるこの近在の庶民の十王思想や地蔵信仰等をうかがえる貴重な文化史資料である。
 (横須賀市教育委員会)
自得寺から最初の十字路まで引き返して、その先へと進んでいきます。 T字路をひとつ直進して街中を進んでいくと、カーブミラーのある十字路があります。 右手の細い路地のすぐ先には国道16号が見えていますが、左手の道を進んでいきます。 角に立つ電柱には「交通安全都市よこすか 通学路」の黄色い看板が括りつけられていました。
平和公園
少し進んでいくとY字路がありますが、右手の道を進んでいきます。 住宅地の中を道なりに真っ直ぐに進んでいくと、左手に平和公園があります。 二段になった小さな公園ですが、遊具などもあったりします。 おじいちゃんとお孫さんでしょうか、後ろを持ってやって自転車に乗る練習をしていました。 この公園の先は急斜面になっていて、上へと続く急な階段を登っていきます。
浜見台隧道
長い急階段を登り切ると、浜見台の住宅地にある車道に出ます。 左手には小振りの「浜見台一丁目自治会防災器材収納庫」が設置されています。 集合住宅や民家の建ち並ぶ車道を左手へと進んでいきます。 赤い郵便ポストのあるT字路を直進していくと、降り坂になる手前に十字路があります。 十字路を左折して集合住宅や寮などを過ぎた先の突き当たりを右折すると、 正面に浜見台隧道があります。 何という名前なのでしょうか、左手の駐車場にある樹木が淡い紅色の八重の花を綺麗に咲かせていました。
浜見台入口
トンネルを抜けていった10mほど先に、右手へ戻るようにして分かれていく土の道があります。 ここが鷹取山ハイキングコースへの登り口になります。 「タカ取山ハイキングコース 浜見台入口(約35分)」という看板が道の脇に括りつけてあります。 ここが鷹取山ハイキングコースの「浜見台入口」で、ここから鷹取山までが約35分という意味でしょうか。
広い土の道を少し進んでいくと、すぐに右手に階段が現れます。 右手の階段の上には民家が1軒建っていますが、今回は左手の細い道を鷹取山へと進んでいきます。
この階段を登り民家の先の送電線の鉄塔の脇から追浜駅の近くまで道が続いているとのことですが、 昨年の夏に歩いた時には途中で薮漕ぎ状態になって行く手を阻まれてしまいました。
ポイ捨て禁止!
迷惑です!
・たばこの吸い殻のポイ捨て  ・缶や紙くずのポイ捨て  ・ガムのはき捨て  ・犬のふんの放置
 (横須賀市)
雑木林の尾根には、ほとんど起伏のない緩やかなコンクリート製の道が続いています。 単にコンクリート舗装をしたというだけではなくて、断面が四角くてかなりの高さがあります。 中空になっているようで、マンホールの蓋のようなものが所々にありました。 同じようなものは他の丘陵地帯でも時々見かけます。 この中には何が入っているのでしょう。 水道でしょうか、それとも電線やガス管なのでしょうか。 むやみに開けられると困るためか、蓋の上には金属製の板で覆いがされていました。
箱道…
この四角い断面のコンクリート舗装された道の正式名称は知りませんが、ここでは「箱道」と呼ぶことにします。
火の用心 Stop the Fire
 (北消防署)
切り通し
箱道を6分ほど進んでいくと切り通しが現れます。 手前にある「火の用心」の標柱に、鷹取山へは真っ直ぐに進んでいく旨の手製標識が打ち付けてありました。 切り通しの間にある箱道に書き込まれたメモによると、 この切り通しを抜けてすぐ右手に降っていくと田浦駅へと続いているようですが、 今回はこの切り通しを見送って、正面右手へと続く箱道を進んでいきます。
切り通しを後にしてその先へと箱道を進んでいきます。 正面に送電線の鉄塔が見えてくると、右下には上り線と下り線に分かれた国道16号が見下ろせます。 丁度「浦郷隧道」の真上の辺りになるようです。
小ピーク
左下に畑地を見ながら雑木林の尾根に続く箱道を更に進んでいくと、 切り通しから6分ほどで正面に小ピークが現れます。 箱道はその小ピークへと登っていきますが、道に赤いペンキで書き込まれた矢印が右手に続く土の道を指しています。 右手のこの道は小ピークの巻き道になっていて、ピークを越えてきた箱道とすぐ先で合流します。
田浦分岐
箱道と合流してその先へと進んでいきます。 キブシでしょうか、道端に生える木から淡い黄色の房が一杯垂れていました。 冬枯れの枝からは若葉が芽吹いていて、まさに 「春はぞくぞくとして萌えつつあり」といったところでしょうか。 正面にこんもりとした高みが見えてくると、金属性の柵が続くようになります。 柵に括りつけられた案内板によると、正面の道「鷹取山」、 今来た道は「浜見台約15分」となっています。 左手に階段も分かれていて田浦へと続いているようですが、このまま箱道を進んでいきます。
両側にもコンクリートが埋められて広くなった箱道を進んでいくと、 正面にこんもりとした高みが現れます。 箱道はその高みへと続いていますが、手前の左手にある柵の切れ目から巻き道が分かれています。 高みに登っても特に見晴らしがいい訳でもないので、今回は左手の巻き道を進んでいきました。
湘南鷹取三丁目分岐
高みからの箱道と合流してその先へと進んでいくと、送電線の鉄塔「追浜線No.12」が立っています。 その左手を進んでいくと、右手に幅の広い階段が分かれていきます。 この石段は湘南鷹取三丁目の住宅地へ降りていくようです。 柵に括りつけられた案内書きには、正面左手の道は「タカ取山→、田浦A→、田浦B→」、 今まで歩いてきた道は「←浜見台」となっています。 今回はこのまま尾根に続く道を進んでいきます。
鉄塔「追浜線No.12」は、後日に来てみると名前が「貝山線12」に変わっていました。 送電線の系統の名前が変更になったようです。
雑木林を抜けていくと、すぐに畑地の脇に出ます。 正面には送電線の鉄塔「追浜線No.11」が立っています。 畑地の向こうには船越地区や長浦港方面を見渡すことができました。 右手にはこれから向う鷹取山の峰が連なっているのが見渡せます。
鉄塔「追浜線No.11」は、後日に来てみると名前が「貝山線11」に変わっていました。
小ピーク
鉄塔に右手に続く道を進んでいきます。 いつしか箱道も終って土の道に変わります。 右手のすぐそこまで住宅地が迫ってくる道を進んでいくと小高くなったピークがあります。 右手にはピークがふたつ連なった鷹取山の姿が見えていました。 左手のピークには垂直に切り立った鷹取山の岩壁と展望台が見えていました。 すぐ右手の方に見えている岩壁は、 山頂から京急田浦駅へと続く鷹取山ハイキングコースと磨崖仏への道が分かれる所にある岩壁のように思われます。 右手のピークにも尖った岩壁が見えています。磨崖仏の後方にある岩壁だと思われます。
鷹取山ハイキングコース
小ピークを過ぎてその先へと進んでいくと、ほどなくして鷹取山から田浦駅へと続く鷹取山ハイキングコースに出ます。 浜見台にあったハイキングコースへの登り口から30分ほどで到着しました。 正面には逗子市消防本部の設置した「山火事注意 たかとり47」の看板が立っています。 これから歩く鷹取山へと続く尾根道は横須賀市と逗子市の市境になっていて、 この「山火事注意」の看板が点々と設置されています。 杉の木にくくり付けられた案内板によると、左手の道は「京急田浦駅」、右手の道は「鷹取山」、 今来た道は「京急田浦駅」となっていてマジックで「追浜駅前」とも書き込まれていました。 角に立つ道標によると、左手の道は「京急田浦方面」、右手の道は「鷹取山まで約11分」、 今来た道は「追浜駅」となっていて「浜見台23分」という新しい標識も打ち付けられていました。 また、左面の道は「京急田浦方面 約21分」の道標もありました。
道標によるとここから鷹取山まで約11分とのことですが、 脇目も振らずに一心に歩かないとこの時間では着きそうにもありません。 今回は景色を眺めたり写真を撮ったりとのんびりペースだったこともあって、 鷹取山の山頂の手前にある磨崖仏分岐まで17分ほどかかりました。
(左手の道は「鷹取山」, 「鷹取山」, 「鷹取山」, 「鷹取山」, 「鷹取山」を参照)
保安林区域図
この区域は森林がもっているいろいろな働らきを守るため、保安林に指定されています。 保安林内で木を伐採したり、植物や土石を採取するときは許可が必要です。 くわしい事は右記へお問い合わせ下さい。
 (神奈川県横須賀三浦地区行政センター農林部林務課)
道標に従って右手へと尾根道を進んでいくと、すぐに小ピークがあります。 ピークを越えていくと、右手が崖になっていて見晴らしがいい所があります。 途中にある送電線の鉄塔「追浜線No.10」を過ぎていくと、 京浜急行の設置した「案内標柱No.8」が立っています。 それによると、この先へと続く尾根道は「鷹取山山頂を経て神武寺へ至る」、 今来た道は「京急田浦駅へ至る」となっています。 この標柱は京急田浦駅から鷹取山へと続くハイキングコースに沿って点々と設置されています。
鉄塔「追浜線No.10」は、後日に来てみると名前が「貝山線10」に変わっていて、 「標柱No.8」は鉄塔の南東側へ移設されていました。
沼間四丁目分岐
「かまくらと三浦半島の古木・名木50選 スダジイ」として選ばれている大きなシイの木を過ぎ、 その先の「たかとり46番」の看板を過ぎていきます。 小さな切り通しを過ぎていくと分岐があります。 角に立つ「標柱No.7」にマジックで書き込まれた案内書きによると、左手の道は「沼間」となっていますが、 そのまま正面の尾根道を進んでいきます。
【参考】
左手の道を降っていくと2分ほどで分岐があります。 角に立つ保安林の標柱にマジックで書き込まれた案内書きによると、 正面の道は「沼間」、右手の道は「沼間住宅地」となっています。 正面の道を進んでいくと、鉄塔を3つ過ぎた所で余り踏まれていない細い山道になってしまいます。 右手の道を降っていくと、3分ほどで舗装道路へ降り立ちます。 そこから横浜横須賀道路の下をくぐっていくと沼間四丁目へ出ます。 ([鷹取東尾根], 「鷹取山」, 「鷹取山」を参照)
小ピーク
山火事注意の看板などを見ながら歩きやすい尾根道を進んでいくと、小ピークが右手にあります。 その小ピークへと登っていく道と巻き道が分かれていますが、すぐ先で合流します。 小ピークに登ってみると、樹木の間から目指す鷹取山の展望台が見えていました。
山歩く 心にいつも 火の用心
 (神奈川県)
自然環境保全地域
自然を大切にしましょう。
建築物の新改増築、土地の形質変更等は届出が必要です。
 (神奈川県)
山火事注意
吸いがらの投げ捨てを禁ず。 無断で火を焚くことを禁ず。
 (逗子市消防本部)
「たかとり43番」の看板を過ぎて、雑木林に続くしっかりとして歩きやすい尾根道を進んでいきます。 少し進んでいくと再び小ピークがありますが、周りは樹木に覆われていて展望は得られないので、 左手の巻き道を進んでいきます。
小ピークを過ぎていくと分岐があります。 そばに立つ「標柱No.6」によると、右手の道は「鷹取山山頂を経て神武寺へ至る」となっています。 左手の道もしっかりとしていますが、特に何も示されていません。 試しに左手の道を探ってみると、送電線の鉄塔「東京南線1・2号線No.44」や 「東京南線3・4号線No.44」などの袂を過ぎてその先へと降っていく道のようでした。 ここは道標に従って「たかとり41」の看板の先に続く右手の道を進んでいきます。
磨崖仏分岐
分岐から4分ほど進んでいくと傾斜が増してきます。 坂道を登っていくと、削り取られて垂直に切り立った岩壁のある分岐に着きます。 鷹取山ハイキングコースに出てから17分ほどで到着しました。 壁面には沢山の穴が開いていて、ロープを使った崖登りの練習に勤しんでいる人たちを見かけました。 角に立つ道標によると、右手の道は「磨崖仏・追浜駅」、今来た道は「浜見台・京急田浦」となっています。 また、岩に打ち付けられた標識「京急田浦、JR東逗子方面」も今来た道を指していました。 左手には「標柱No.5」が立っていて、左手の道が「鷹取山、神武寺へ至る」となっています。 左手にある岩の割れ目のような所を抜けてその先へと進んでいきます。
(右手の道は「鷹取山」, 「鷹取山」, 「鷹取山」を参照)
この公園内での岩登りは禁止する
ただし、鷹取山安全登山協議会指導員の指導に従い、 次の事項を厳守して行う場合はこの限りではありません。
1.鷹取山安全登山協議会の指示した場所以外では行わないこと。
2.責任あるリーダーのもとに安全な装備で行うこと。
3.岩登りは日の出から日没までの間とすること。
4.岩登りをする人は、鷹取山安全登山協議会への登録が必要です。
5.登録をした人及び団体は、岩登りを行う前日までに協議会へ届出をすること。
事故を生じた時は自らの責任において処理すること。
 (横須賀市緑政部)
鷹取山公園
割れ目を抜けていくと右手に広場があります。 この鷹取山の山頂一帯は「鷹取山公園」になっているようです。 正面は視界が開けていて、横須賀の街並みを見渡すことができます。 管理人詰所・トイレ・休憩舎・ベンチなどが設置されているので、 景色を楽しみながらひと休みしていきましょう。 広場には「鷹取山ハイキングコース」の案内図もあるので参考にしましょう。 京急田浦駅・京急追浜駅・京急神武寺駅・JR東逗子駅からのルートがイラスト風に紹介されています。 今回はその中の(7)のルートを登ってきたようです。 この鷹取山公園までは麓の湘南鷹取四丁目から広い舗装道路が続いているので、 手軽に登ってくることができます。
鷹取山公園よりのめやす
(1)神武寺:20分、 (2)神武寺経由京急神武寺駅:50分、 (3)京急田浦駅:50分、 (4)神武寺経由JR東逗子駅:35分、 (5)磨崖仏往復:20分、 (6)京急追浜駅:20分、 (7)浜見台:40分
 (横須賀市緑政部公園管理課)
鷹取山 (標高139m)
鷹取山公園の少し先の切り立った岩壁の上にある展望台が、実質上の山頂ということになります。 鷹取山はその昔には石切場だったようで、石を切り出した跡が垂直に切り立って独特の景観をしています。 岩登りの格好の練習場とみえて、多くの人が垂直な壁に挑んでいました。
右手の広場の先から岩の間を抜けて横木の階段を登っていくと展望台に着きます。 空気の澄んだ日には、西には江ノ島や丹沢や富士山、南には三浦半島の山々や大島、 東には東京湾や房総半島などを見渡せる大パノラマが広がります。 この日は少し霞んではいましたが、冠雪した富士山を望むことができました。
公園をいつもきれいに楽しく利用できるよう次のことを守って下さい。
1.ゴミは持ち帰ってください。
2.木の枝を折ったり、草花を引抜いたりしてはいけません。
3.鳥や昆虫をとらないでください。
4.たき火、夜間のキャンプをしてはいけません。
5.危険な場所へ立入らないでください。
6.音の大きい楽器の使用など他人に迷惑のかかるようなことはしないでください。
7.物品の販売行為は禁止します。
当公園についてお気付きのことがありましたら次のところへご連絡ください。
 (横須賀市役所緑政部公園管理課)
展望台から降りて神武寺へと向っていきます。 岩壁の左手にある「神武寺」と書かれた小さな標識に従って、岩場を降ってその先へと進んでいきます。 手摺りの脇を少し登り返していくと尾根道に出ます。 そこから右下へ降っていく道が分かれています。 その道を指す道標はありませんが、鷹取山の北側の尾根を通って京急六浦駅方面へと続くコースになります。 神武寺へは道標「ハイキングコース」に従って、正面の尾根道を進んでいきます。
(右手の道は「鷹取山」, 「鷹取山」を参照)
鷹取山から神武寺までの尾根道には岩盤が露出していたりして滑りやすい所もあったりしますが、 アップダウンはそれほどなくてしっかりとした道が続いています。 「たかとり15番」,「たかとり14番」の看板を過ぎていくと、 ちょっとした高みの左手が開けていて、見晴らしのいい所があります。
鎖場
「たかとり13番」の看板を過ぎていくと、道が二手に分かれた岩場があります。 右手の先には送電線の鉄塔「東京南線1・2号線No.45」が立っているだけなので、 左手の斜面に続く岩場を進んでいきます。 鎖が付けられているので、それに掴まりながら進んでいきます。 途中には「たかとり12番」の看板も設置されています。 道のそばの樹木が根こそぎ倒れてその下の岩盤が露出している所もあったりするので、 滑り落ちたりしないよう慎重に進んでいきます。
2分ほどで鎖場を抜けると、左手に開けた所があります。 一段低い所にも岩場があって、ひと休みしながら景色を眺めるのには格好の場所です。 傍には「たかとり11番」の看板も立っています。
ひと息いれたら、更にその先へと進んでいきます。 大きな岩がゴロゴロした道がしばらく続きますが、先ほどのような斜面ではないので安心して歩いていけます。 「たかとり10番」の看板を過ぎ、大きな岩の間を抜けていきます。
1分ほど進んでいくとちょっとした岩場がありますがすぐに終わります。 その左手には送電線の鉄塔「東京南線3・4号線No.45」が立っています。 すぐ先の「たかとり9番」の看板を過ぎていくと、正面に送電線の鉄塔「追浜線No.4」が立っています。 ここで尾根道は右手へと降っていきます。 しばらくは緩やかな降りが続きます。
緑は友だち 山火事注意
 (森林国営保険、神奈川県)
逗子高校分岐
「たかとり8番」の看板を過ぎ、送電線の鉄塔「大-田 41号」を過ぎていくと、 こんもりとした岩場を登るようになります。 岩場を登っていくと右手に道が分かれていきます。 樹木に道標が括りつけられていて、右手の道は「逗子高校」,「高校内通行不可」となっていますが、 「この先逗子高から清掃センターへ登れます」とのコメントがマジックで書き込まれていました。 今回は道標「神武寺」が示す正面の道を進んでいきます。 「たかとり7番」の看板のある岩場を越えていくと、 大きな岩に「←42」と書かれていて細い巡視路が左手に分かれていきますが、 「たかとり6番」の看板の立つ右手のしっかりとした方の道を進んでいきます。
(右手の道は「鷹取山」,「鷹取山」を参照)
笹竹の生い茂る緩やかな尾根道を進んでいきます。 壊れかけた「神武寺・鷹取山ハイキングコース」の標識や「たかとり3番」の看板を過ぎていくと、 道の真ん中に大きな石があります。 石には穴が開いていましたが、柱でも立てる穴なのでしょうか。 この石の先から降りの石段が始まります。 左手には自然石を加工した石碑が立っていて説明も刻まれていましたが、 旧字体だったりして意味はよく分りませんでした。
御注意
台風による風倒木に御注意下さい。
 (逗子市)
神武寺
「たかとり2番」の看板や「標柱No.4」の立つ石段を降っていきます。 自然石を積んだ階段なので滑りやすい所もあったりするので、注意しながら降っていきます。 石段を4分ほどかけて降り切ると、神武寺の薬師堂がある境内に着きます。 鷹取山から30分ほどで到着しました。 境内には立派な山門や東屋などもあって、かなり広くなっています。 また、かながわの名木100選に選ばれている「なんじゃもんじゃ」もあります。 和名は「ホルトノキ」と云うのだそうです。
神武寺薬師堂と薬師三尊像
薬師堂の創建された時代は明らかではありませんが、 寺伝によると、神亀元年(724)聖武天皇の霊夢によって僧行基が 十一面観音、釈迦如来、薬師如来の三像を祀ったことが起りであるとされています。 吾妻鏡によると、承元3年(1209)5月15日、将軍実朝がここに参詣したことを記しています。 今の堂が建立されたのは文禄3年頃(1590)と推定され、室町末期の建築様式を示すものとされています。 堂の中に秘仏薬師如来坐像と日光・月光両菩薩立像の三像が安置され、 古くから人々の厚い信仰を受けています。
 (神奈川県教育委員会、逗子市教育委員会)
かながわの名木100選 神武寺のなんじゃもんじゃ
和名:ホルトノキ(ホルトノキ科)
ポルトガルからの移植樹とも伝えられているが、もともと日本に自生する樹木であって、 これは分布の北限である。樹種がわからなかったので「なんじゃもんじゃ」と 呼ばれて親しまれてきた。
  樹高 20メートル、胸高周囲 2.8メートル、樹齢 約400年(推定)
ホルトノキは、千葉県以西の本州の太平洋岸から九州の照葉林帯に分布する常緑高木である。 樹高20メートル、胸高周囲4メートル、樹齢約600年に達するものもあると言われている。
 (神奈川県)
この神武寺の境内と参道は、ご住職と檀家信徒等のご好意により清掃されています。 皆さん、感謝をこめてお参りしましょう。
 (神武寺友の会)
梵鐘
山門をくぐってその先の石段を降りていきます。 赤い帽子と前掛けをした六地蔵を見ながら右手へと曲がっていくと、 逗子八景や三浦半島八景のひとつ「神武寺の晩鐘」として選ばれている梵鐘があります。 鐘を撞く棒には何やら細工がされていて、時がくると自動的に撞くようになっているようです。 そばには「かながわの景勝50選 神武寺と鷹取山」の石碑も立っていました。 右下には客殿や庫裡が見えていますが、「一般の方はご遠慮下さい」となっています。
逗子八景
・披露山の暮雪 ・田越川の夕照 ・浪子不動の秋月 ・桜山の晴嵐
・神武寺の晩鐘 ・沼間の落雁 ・小坪の帰帆 ・山の根の夜雨
 (逗子市観光協会)
三浦半島八景 神武寺の晩鐘
「三浦半島八景」は、神奈川県が三浦半島地区の4市1町と協働して、 この地域の"うるおい","にぎわい"づくりをめざし、 半島をぐるっとまわれるような新たな「八景」をつくるため「三浦半島八景」選定委員会を設置し、 県民の皆様のご意見を参考に平成13年11月に選定したものです。
・大塔(鎌倉宮)の夜雨
・灯台(燈明堂)の帰帆
・大佛の秋月
・長者ヶ崎の夕照
・神武寺の晩鐘
・猿島の晴嵐
・城ヶ島の落雁
・建長寺の暮雪
「八景」の考え方は15世紀に中国から日本に移入されました。 「近江八景」や「金沢八景」が有名ですが、 三浦半島地域でもこれまでにたくさんの「八景」が残されています。 伝統的な「八景」は次の八つの景色を基本形につくられ、 それぞれ次のような情景を表わすのではないかと言われています。
・夜雨…水辺の夜の雨
・帰帆…港に帰る漁船
・秋月…水辺に映える秋の月
・夕照…夕日に照らされた遠くの山
・晩鐘…山寺の晩鐘
・晴嵐…朝もやに煙る松林
・落雁…干潟に降り立つ雁の群れ
・暮雪…夕暮れの雪景色
 (神奈川県横須賀三浦地区行政センター)
時鐘の為、鐘をついてはいけません。
梵鐘を過ぎて降っていくと広場に出ます。 左手からは車も通れる道が登ってきています。 右手の岩の割れ目の先には先ほど見えていた客殿や庫裡があります。 この辺りの森は「かながわの美林50選 神武寺の森」にも選ばれているようです。 今回は正面の山門から出て、東逗子駅へと続く「表参道」を降っていきます。
神武寺
天台宗の寺で、奈良時代、僧行基が創建し、平安時代に慈覚大師が中興したと伝えられています。 寺域には、貴重な美しい自然林が残され、特にシダ植物の宝庫といわれています。 「薬師堂」は文禄3年頃(1594)に建てられたもので、中に秘仏「薬師三尊像」が祀られています。 この他、鎌倉後期頃の作と思われる「不動明王像」もあります。 いずれも市の重要文化財に指定されています。 境内には考古学的に貴重な「こんぴら山やぐら群」や「みろくやぐら」があり、 市の史跡指定を受けています。 なお、「大威徳明王図」と「千手観音菩薩図」が県の重要文化財に指定されています。
 (逗子市教育委員会)
神武寺周辺の岩隙植物群落
神武寺周辺の山地は古い堆積岩である三浦層群からなり、 これらの渓谷の斜面や切通しなどの日陰の岩面には、特殊な岩隙植物群落が形成されています。 特に神武寺境内では、コモチシダ、イワトラノオ、ミツデウラボシなどの羊歯植物類や、 これらの羊歯類に酷似した生き方をしているイワタバコが常に生育し、 この群落を特徴づけています。 この群落は、乾燥しやすく水の確保が難しい岩壁からにじみ流れる水分で育生しています。 このような特殊な環境が三浦半島で、最後に残っていることから貴重な存在といえます。 このような後世に引き継ぐべき貴重な財産を、皆さんで大切に保護していきましょう。
 (逗子市教育委員会)
裏参道分岐
山門を出て直ぐの所で右手に降っていく道が分かれています。 角に立つ道標によると、右手の道は「神武寺駅 裏参道」、正面の道は「東逗子駅 表参道」となっています。 右手の道を降っていくと特別養護老人ホームを経て鷹取山登山口バス停や神武寺駅(京急逗子線)へと続いていますが、 今回は正面の広い表参道を東逗子駅へと降っていきます。
(右手の道は「鷹取山」, 「鷹取山」を参照)
表参道
表参道には岩盤がむき出しで石畳になっている所もあったりしますが、 広くて緩やかな道なので快適に歩いていけます。 「たかとり30番」や「たかとり29番」の看板を過ぎていくと、小さな切り通しのような所があります。 右手には蓮台に座った仏像がありました。 赤い帽子と前掛けをして首からは頭陀袋を下げていました。 誰が手向けたのか、手には赤い花を持っていました。
緩やかで快適な道が続いています。 岩盤がむき出しの道を降り「たかとり28番」の看板を過ぎていくと、簡易舗装された道になります。 「たかとり28番」の看板を過ぎて、民家の建つ壁沿いの道を降っていきます。 「たかとり27番」や「たかとり26番」の看板を過ぎていくと、車道に降り立ちます。 神武寺の山門から15分ほどで降りて来られました。 降りた所には「天台宗 神武寺」と刻まれた大きな石柱が立っています。 「神武寺ハイキングコース案内図」も設置されていて、 表参道や裏参道から神武寺へ登り神武寺鷹取山ハイキングコースを経て鷹取山へと続くコースが紹介されていました。 また道案内の看板が立っていて、 右手の道は「京浜急行神武寺駅」、左手の道は「JR東逗子駅」、 今降ってきた道は「神武寺・鷹取山登山口」となっていました。
東逗子(ひがしずし)駅
「JR東逗子駅」の看板に従って車道を左手へと降っていくと、200mほどで「神武寺踏切No.27」があります。 踏切を渡っていくと左手に東逗子駅(JR横須賀線)があります。
駅舎には「神武寺鷹取山ハイキングコース略図」が掛けられています。 それによると車道に降り立った所に「山門」が描かれています。 今回は見かけませんでしたが、以前にはそこに山門があったのだと思われます。