秦野峠林道
散策:2005年11月下旬
【低山ハイク】 秦野峠林道
概 要 秦野峠林道は、西丹沢の松田町寄地区と山北町玄倉地区を結んでいて、 秦野峠から日影山へと続く稜線を越えていく総延長15kmほどの広域基幹林道です。 今回はシダンゴ山に登ってから秦野峠林道の中ほどに降りて、丹沢湖へと続く約9kmの林道を歩いていきます。
起 点 松田町 田代向バス停
終 点 山北町 玄倉バス停
ルート 田代向バス停…田代橋…大寺集落分岐…宮地山登り口…宮地林道…宮地山分岐…33番鉄塔…シダンゴ山分岐…シダンゴ山…虫沢林道…812m峰…小ピーク…ダルマ沢ノ頭…高松山分岐…虫沢林道…秦野峠林道…ブッツェ峠…蕗平橋…車止めゲート…小菅沢橋…秦野峠林道終点…丹沢湖ビジターセンター…玄倉バス停
所要時間 5時間50分
歩いて... 丹沢の紅葉も少し見頃を過ぎていて、林道には枯れ葉が沢山落ちていました。 田代向から玄倉までの間には3グループとしか出会わず、静かな散策を楽しめました。 途中にあるブッツェ峠からは広大な眺めが広がっていましたが、 この日は少し曇が出ていて余りはっきりとは見えなかったのが残念でした。
関連メモ シダンゴ山, 高松山北尾根
コース紹介
田代向(たしろむかい)バス停
新松田駅(小田急小田原線)から、寄行きバスにて18分、 1時間に1本程度の便があります。
 土曜 6:53 7:13 7:50 8:25 9:05 9:40 10:50 11:55...
 日曜 6:53 7:13 8:04 8:25 9:05 9:40 10:50 11:55...
松田駅(JR御殿場線)も新松田駅と隣接しています。 電車の本数は少ないですが、JRを利用してもいいでしょう。 寄地区は松田の市街地からそれほど離れていませんが、深山の趣きがある処です。 寄へ向かうバスでは左側の席に座りましょう。 車窓からは深く切れ込んだ谷筋がはるか下方に見え、 まるで空から地上に舞い降りるような不思議な気持ちを体験できます。
予定外ルートを…
当初は寄バス停まで行って、その奥にある寄大橋から秦野峠林道の全区間を歩こうと思っていたのですが、 バスに乗っていて地図を眺めているうちに急に気が変わって、シダンゴ山からダルマ沢ノ頭の尾根筋を 歩いてみたくなったので、この田代向で下車しました。
田代橋
バス停から10mほど引き返した所にあるT字路を右折していきます。 「寄賛歌」の歌碑を左手に見ながら真っ直ぐに進んでいくと、中津川に架かる田代橋があります。 橋を渡っていくと、道がH字形に左右に分かれています。 正面に立つ道標によると、右手の道は「宮地山ハイキングコース・シダンゴ山ハイキングコース」、 左手の道は「虫沢遊歩道・最明寺史跡公園ハイキングコース・やどりきふれあい動物広場」となっています。 道標に従って、山側の道を右手へと登っていきます。
大寺集落分岐
かなりの急坂を登っていきます。 聖心丹沢学舎への分岐を見送って更に登っていきます。 左手へ登っていく坂道を見送って少し降り気味に進んでいくと、正面に石垣が現れます。 石垣に貼り付けられた道標「宮地山、シダンゴ山」が右手の道を指しています。 多目的集会施設を過ぎて、石垣に挟まれるようにして続く坂道を登っていきます。 坂道を登り終えて民家も途絶えると、道は左手へと曲がっていきます。 更に進んで道が緩やかになってくると分岐があります。 角に立つ道標によると、右手の道は「大寺集落 10分」、 正面の道は「宮地山・シダンゴ山ハイキングコース」となっています。 道標に従って正面の道を進んでいきます。
左手から登ってくる道を合わせてその先へと進んでいくと、次第に森の中へと入っていきます。 4分ほど登っていくと茶畑が広がっていました。 馬頭観世音などの石仏が並ぶそばを過ぎていくとT字路があります。 角に立つ道標「宮地山、シダンゴ山」に従って右手へと登っていきます。 次第に傾斜が増してくる坂道を登っていくと、右手に降っていく道が分かれていきます。 道標などは見当たりませんが、そのまま直進して坂道を登っていきます。
注意
ハンターのみなさん! この付近に人家、農耕地があります。 狩猟に注意しましょう。
 (神奈川県)
宮地山登り口
水道施設を過ぎて植林帯の中を登るようになると、山の雰囲気が増してきます。 右手へ道を分けてから5分ほど登っていくと分岐があります。 ここに「宮地山・シダンゴ山ハイキングコース案内図」があるので参考にしましょう。 宮地山・タコチバを経てシダンゴ山へ登り、大寺地区を経て寄バス停へと続くコースが紹介されています。 また、宮地林道やダルマ沢の頭を経て高松山へのルートも破線で載っています。 宮地山へは右手の階段を登っていくのですが、 今回は宮地山へは登らずに、正面の車止めの先に続く宮地林道を進んでいきます。
松田町の自然遊歩道
寄自然休養村で最も人気があるのがシダンゴ山。 家族連れで手軽に登れることから多くのハイカーで賑わう。 富士山をはじめ丹沢の山々、松田山などがぐるっと展望できます。
【ここからの所要時間】
 宮地山:20分、シダンゴ山:1時間45分、シダンゴ山経由バス停「寄」:2時間50分
これより先、私設林道につき、関係車両以外の通行できません。
 (大寺宮地生産森林組合)
自然環境保全地域
自然を大切にしましょう。 建築物の新改増築、土地の形質変更等は届出が必要です。
 (神奈川県)
ゴミ、廃棄物は自然の敵です
持ち帰りのマナーを一人、一人心に。 森の水源は貴方の家の水道につながっています。
 (松田町、寄地区振興協議会環境美化委員会)
宮地林道
広くて緩やかな林道を4分ほど進んでいくと、「シダンゴ山45分」の道標が立っています。 道標を過ぎて7分ほど進んでいくと「この先路面で凸凹につき注意!!」と書かれた看板が立っていました。 しかし整備作業が終った後だったのか、コンクリート舗装されて歩きやすくなっていました。 更に4分ほど進んでいくと、左手が開けて稜線が見える所がありました。 方角からすると、シダンゴ山から秦野峠へと向かう稜線のようです。
次第に傾斜が増してきます。 かなり傾斜があるので、ゆっくりと登らないと息が切れてしまいそうになります。 5分ほど登って再び稜線が見えてくると、「シダンゴ山35分」の道標が立っています。 手前には鉄塔が二つ見えていますが、 右手の方がこれから向かう山道の途中に設置されている33番鉄塔のようです。
発砲危険!
近くにハイキング道路あり。危険!
 (神奈川県)
宮地山分岐
急な坂道を更に4分ほど登っていくと、正面右手の上の方が明るくなってきます。 宮地山へと続く尾根筋のようです。 やがてその尾根と合流するT字路に着きます。 角に立つ道標によると、右手の道は「宮地山」、左手の道は「シダンゴ山」、 今登ってきた道は「宮地林道」となっています。 簡易舗装された宮地林道はここで終わりになり、ここからは左手に続く山道を登っていきます。
この写真は、山道から振り返って写したのもで、 右手が宮地林道、左手が宮地山への尾根道になります。
33番鉄塔
これまでの広い林道から一転して、植林帯の中に続く山道を登っていきます。 細い道ですがかなり歩かれているのか、踏み跡はしっかりとしています。 「シダンゴ山30分」の道標を過ぎていくと、 宮路山分岐から2分ほどで、送電線の鉄塔「新秦野線33」の袂に着きます。 宮地林道から見えていた鉄塔のようです。
鉄塔の下を通ってその先へ続く植林帯を登っていきます。 10分ほど登っていくと、植林帯から雑木林へと変わっていきます。 樹木の葉が綺麗に黄葉していました。 小さな木橋を渡ってその先へと進んでいきます。
シダンゴ山分岐
松の大木が3本並んで生えている所を過ぎていくと、鉄塔から15分ほどで稜線に着きます。 この稜線はシダンゴ山からダルマ沢ノ頭を経て秦野峠や高松山へと続いています。 新しく設置された道標によると、右手は「シダンゴ山」となっていて、左手は何も示されてはいません。 そばに古い道標が倒れていて、右手は「シダンゴ山」、左手は「秦野峠」となっています。 また、今登ってきた道は「田代向、宮地山」となっています。 秦野峠へは左手へ進んでいくのですが、シダンゴ山まではそれほどの時間はかからないので、 ちょっと往復してきましょう。
植林帯の中に続く階段を登っていくと緩やかな尾根道になりますが、 ほどなくしてかなり傾斜が急な横木の階段が始まります。 しかし4分ほどで終るので急がずに登っていきましょう。
シダンゴ山 (標高758m)
横木の階段を登り切って傾斜が緩やかになってくると、植林帯の正面が明るくなってきます。 背丈の低い木の間に続く緩やかな道を登っていくと、シダンゴ山の頂上に着きます。 宮地山登り口から1時間、田代向バス停から1時間25分ほどで到着しました。 山頂は刈り取られていて小広くなっています。 山頂にある祠は心ないハイカーによって壊されて石の屋根が残るだけになっていましたが、 平成5年になって新しく建立されたようです。 シダンゴ山の由来や丹沢の野生動物についての解説板も設置されています。 周りの樹木が低いので、山頂からは360度の素晴らしい眺めが広がっています。
シダンゴ(ウ)山由来
シダンゴ(ウ)は古来震旦郷と書く。震旦とは中国の旧異称である。 一説に欽明天皇の代、仏教を寄の地に伝える仙人があり、大寺の地、この山上に居住し、 仏教を宣揚したという。当時、箱根明神岳や丹沢の尊仏山(塔ヶ岳)にも同様の仙人がおり、 盛んに往来した形跡があったという。 この仙人をシダゴンと呼んだことから地名が起ったといわれ、 シダゴンとは梵語で羅漢(仏教の修行を積みさとりに達した人)を意味し、 シダゴン転じてシダンゴウ(震旦郷)というようになったともいう。 この山は現寄神社(旧弥勒神社)の元宮とされ、白馬にまたがった弥勒菩薩が頂上より 中津川に飛びおりた時の馬のひずめの跡が河原の大石に残ったとの伝説があり、 この石を見たという古老が現存されている。 (石は堰堤工事により現在は砂中に埋没)。 「白いお馬にめされた弥勒、弥勒やしろの春祭り」と、寄民謡にもうたわれている。 大寺の人は祭礼の朝、毎年交代でこの祠に参拝している。
 (平成5年11月吉日 大寺地区民一同建立)
丹沢の野生動物
丹沢は本州産の獣類のほとんどが生息している地域で、野生動物の宝庫といえます。 大型哺乳動物の代表的なものとしては、ツキノワグマ、シカ、カモシカなどがあり、 このうちシカは比較的多く、特に桧洞丸、蛭ヶ岳、丹沢山などの主稜部とその周辺では 登山中しばしば見かけることができます。 このほか、イノシシ、キツネ、タヌキ、アナグマ、ノウサキ、テン、イタチ、サル、 ムササビ、モモンガ、リス、ヤマネなども生息しています。 鳥類の分布を高度差で分類すると、山頂近くでは、ビンズイ、ルリビタキ、ノビタキ、ウソなどの 亜高山類、中腹では、カケス、イカル、ヒヨドリ、オオルリ、カワガラス、アカゲラ、ジュウイチ、 ヤマドリなどが見られます。山麓には、ハシブトガラス、ハシボソガラス、ムクドリ、ホオジロ、 キセキレイ、トビ、ノスリなどが見られます。
 (環境庁、神奈川県)
シダンゴ山はそれほど高い山ではありませんが、 富士山・秦野峠・伊勢沢の頭・檜岳・雨山・蛭ヶ岳・鍋割山・塔ノ岳・三ノ塔・大山・弘法山・ 中山峠・松田山・明神ヶ岳・高松山などを見渡すことができます。 ほんの少し雪を頂いた富士山も間近に見えていますが、手前の山に邪魔をされて少し「かくれんぼ」状態でした。
虫沢林道
先ほどの分岐まで引き返して、古道標「秦野峠」に従って尾根道を進んでいきます。 1分ほど進んで道標「秦野峠」を過ぎていくと虫沢林道に出ます。 正面の崖に向かって急な階段が続いています。 階段の袂に立つ道標によると、右手は「虫沢林道経由 秦野峠・鍋割山」、 正面は「ダルマ沢ノ頭経由 秦野峠・鍋割山」、今来た道は「シダンゴ山」となっています。 左手には何も示されてはいませんが、手元の地図によると、しばらく行った先で行き止まりのようです。 右手の虫沢林道を歩いていっても秦野峠林道へ続いているようですが、 今回はダルマ沢ノ頭を経て行くことにしました。 正面の金属製の急階段を登っていきます。
812m峰
急階段を登り切って振り返ると、先ほど登ってきたシダンゴ山がその全容を見せていました。 その先に続く横木の階段を登っていきます。 余り歩かれていないのか、これまでの道よりも草や小枝が煩くなっていました。 横木の階段を登り切ると植林帯の中を行くようになります。 虫沢林道から15分ほど登っていくと小ピークに着きます。 ピークとは云っても僅かな高みで、「ここが頂上」とはっきり分るほどの傾斜がある訳ではありません。 道標が植林帯の中にポツンと立っていました。 場所を示す標識は見当たりませんでしたが、ここが地図に書かれている812m峰なのでしょうか。
この高みの標高は、ハイキング用地図には「821m」と書かれていて、地形図と一致していません。 地形図を見る限りは標高810mの等高線に囲まれているので、 地形図に記されている「812m」の方が正しいように思われます。
小ピーク
「秦野峠」の道標に従ってその先へと進んでいきます。 少し降ってから再び登り道になります。 途中には草が少し煩い所もありますが、概ねはしっかりとした道が続いています。 植林帯の中を登っていくと小ピークに着きます。 先ほどの812m峰よりははっきりとした高みになっています。 ここで道が右手へと曲がっていきます。 道標は立っていますが、場所を示す標識は見当たりませんでした。 手元の地図ではこの辺りがダルマ沢ノ頭のように書かれていますが、 「ダルマ沢ノ頭」の標識の立つピークはまだ先の方になります。
後日(2008年12月)に来た時には、ここに「ダルマ沢ノ頭 標高880m」の標柱が立っていて、 その脇には「八郎丸」と書かれた板も立っていました。
道標「秦野峠」に従って右手へと進んでいくと、植林帯を降る急坂が始まります。 かなりの傾斜のある道です。 正面の高みを見ながら急坂を降って鞍部に着くと、その先へ続く急な横木の階段を登り返していきます。 右手に金網の続く草の生い茂る道を4分ほど登っていくと歩きやすい道になります。
歩きやすくなった道を少し進んでいくと、鹿避け柵の残骸のような物がポツンとある高みに着きます。 ここから右下へと細い道が分かれていきます。 もしかしたらここがダルマ沢ノ頭なのだろうかとも思いましたが、それらしい標識は見当たりません。 登山道を示しているのか、道沿いの木には青いテープが巻きつけられていました。 正面の道沿いの木にも青いテープがしてあります。 どちらへ行ったものかとしばらく考えていましたが、 ここはそのまま正面の尾根道を進んでいくことにしました。
ダルマ沢ノ頭 (標高871m)
緩やかになった尾根道を3分ほど進んでいくと、道端に「ダルマ沢の頭 標高871m」の標識が立っていました。 どうやらここがダルマ沢ノ頭のようです。 虫沢林道から50分ほどで到着しました。 周りは樹木に覆われていて展望は得られません。 右手にベンチが二つほど設置されているので、時刻は少し早かったのですが、 ここで昼食をすることにしました。
後日(2008年12月)に来た時には、ここにあった標識はなくなっていました。 先ほどの小ピークが本当の「ダルマ沢ノ頭」になるようでした。
高松山分岐
山頂からその先へと進んでいくと、道は降るようになります。 植林帯に続く尾根道を3分ほど降っていくと、十字路になっている分岐があります。 壊れた道標が倒れていましたが、誰が並べたのか、正しい方角を指しているようでした。 それによると、正面の尾根道は「高松山」、左手へ降っていく道は「ダルマ沢経由田代向」、 右手へ降っていく道は「秦野峠」、今来た道は「シダンゴ山」となっています。 このまま尾根道を高松山へと歩いてみたい気持ちもありましたが、 今回はここから秦野峠へ降りて、林道を歩いていくことにしました。
植林帯の中の急坂を降っていきます。 最初ははっきりしていた道も森に広がっていってどこが道なのか分らなくなってしまいました。 すり鉢状になった谷筋へと降っていくのでどうも変だと思って左右を伺っていると、 左手にしっかりとした横木の階段が降ってくるのを見つけました。 どうやら途中で道を外れてしまったようです。 階段の先へと降っていくと馬の背のような鞍部を通過していきます。 登り返していくと、再び植林帯を降るようになります。 今度は道を外れないようにと注意しながら降っていきます。
植林帯の中の急坂を降っていくと、樹木の切れ間から丹沢の山並みが見渡せる所がありました。 奥の方に見えているのは伊勢沢ノ頭から鍋割山にかけての稜線と思われます。
虫沢林道
やがて右下の方に舗装された道が見えてきます。 石段を降っていくとその道へ降り立ちます。 高松山分岐から12分ほどで降りてこられました。 降りた所にある道標によると、左手は「秦野峠」、今降ってきた道は「シダンゴ山」となっています。 右手は何も示されていませんが、 シダンゴ山から降ってきた所にあった虫沢林道を右手へ進んでいくと、ここまで来られるようです。
秦野峠林道
道標に従って左手へ進んでいくと、4分ほどで秦野峠林道に着きます。 角には「秦野峠林道」や「鎮魂」と刻まれた石碑が立っています。 左手には薄っすらと雪化粧した富士山が頭を覗かせていました。 正面には「広域基幹林道秦野峠線案内図」があるので参考にしましょう。 寄大橋の辺りから丹沢湖へと続く総延長15kmほどの林道です。 道に沿って1km毎に標識が設置されていて、どの辺りを歩いているのかが分るようになっています。 この左手の先には「起点から6km」の標識が立っていて、この地点は起点から40%ほどの地点になります。 右手は寄地区へ、左手は丹沢湖畔の玄倉地区へと続いています。 今回はここを左折して、玄倉まで約9kmの林道を歩いていきます。
秦野峠林道
この林道は、足柄上郡松田町寄と山北町玄倉の奥地に広がる森林の活用と集落を結ぶ連絡道として昭和45年に着工し、 以来25年の歳月と42億9千万円の巨費を投じ、総延長15.075米、幅員5.0米の広域基幹林道として完成したものである。 林道建設に際し、土地所有者並びに地元関係者による多大な協力のもとに、竣工したことを永く後世に伝え、 本林道の愛護と地域発展の礎となることを願い、ここに碑を建立する。
 (神奈川県、松田町、山北町)
左折してすぐの所に「檜岳・雨山」の道標が立っていて、案内図の左手から続く山道を指していますが、 そのまま林道を進んでいきます。 正面に秦野峠からブッツェ峠にかけての稜線を眺めながら、広い林道を緩やかに降っていきます。 盛りは少し過ぎたようにも感じますが、ススキの穂が陽を浴びて綺麗に輝いていました。
森林を大切にしましょう
広域幹線林道秦野峠線
・タバコやタキ火の後始末は厳重にして下さい。
・空きカンやゴミは捨てないで持ち帰るようにしましょう。
・車の運転には十分気をつけて通行して下さい。
みんなで守ろう緑のたから
僕達の森を汚さないで下さい!
・森林は私たちの大切な宝物です。
・みんなの力で21世紀の緑を守りましょう。
山火事注意
・森林は私たちの大切な財産です。
・タバコの投げ捨ては絶対に止めましょう。
・タキ火の後始末は厳重にして下さい。
ゴミ捨て禁止
この付近に土砂やゴミを不法に投棄すると、法により罰せられます。
かけがえのない「緑」をみんなで大切にしましょう。
 (神奈川県)
秦野峠観測局や日陰橋を過ぎていくと、道は少し登りになってきます。 道端や崖の樹木が赤や黄に染まっていました。 やがて「勾配10%」の標識を過ぎると、S字形に曲がりながら降っていきます。 林道の脇の吹き溜まりには枯れ葉が沢山積もっていたりします。 サクサクサクと心地よい音をたてながら、その上を歩いていきます。
「起点から7km」の標識を過ぎていくと伽藍沢橋があります。 右手の岩壁の上からは水が流れ落ちていて、谷間に心地よい音を響かせていました。 伽藍沢橋を過ぎていくと、道は次第に登り坂になってきます。 3分ほど進んでいくとしんなし橋を渡っていきます。 林道なので通っていく自動車もなくて、快適に歩いていけます。
「起点から8km」の標識を過ぎていくと杉の沢橋があります。 「勾配12%」の標識を過ぎていくと、更に傾斜が増してきます。 やがて、正面の左手に傾斜の急な台形の山が見えてきます。 どうやらブッツェ平とも呼ばれる日影山(876.4m)のようです。 右手の斜面の傾斜は一体何度あるのでしょうか。 登ったり降ったりするのには大変に苦労しそうな急斜面です。
更に進んでいくと、右手の稜線が次第に下がってきて林道へと近づいてきます。 そろそろ登り道も終になって峠が近づいてきます。
ブッツェ峠
「起点から9km」の標識を過ぎていくとブッツェ峠に着きます。 秦野峠(868m)から866m峰を経て日影山へと続く尾根筋を越えていく峠です。 秦野峠林道に出てから約3kmを45分ほどで到着しました。 ここにも「広域基幹林道秦野峠線案内図」があるので参考にしましょう。
正面が開けていて広大な景色が広がっているので、景色を眺めながらひと休みしていきましょう。 山並みが幾重にも折り重なるようにして続いていました。 富士山は見えませんでしたが、条件がいい日には見えるのでしょうか。
ブッツェ峠の先から丹沢湖までは降り道になります。 「起点から10km」の標識の先にある大久保沢橋を過ぎていくと、 田代沢に架かる田代橋を渡っていきます。 ブッツェ峠までにあった沢は南側の皆瀬川へと流れていきますが、 ブッツェ峠から先は小菅沢に合流して丹沢湖へと流れていきます。
かながわの水源の森林づくり
森林から流れだす水は、私たちだけでなく、多くの生き物をはぐくむ命の水となっています。 県では、森林を森林所有者や県民のご協力を得ながら、保水機能の高い豊かな森林に整備する 「水源の森林づくり」事業を行っています。
1. 森林は緑のダム
森林に降った雨は、森林が作り出したやわらかい土にしみこんで蓄えられ、 ゆっくりと時間をかけて徐々に、しかも絶えず湧き水や沢の水となって流れだします。 森林は、このような働きをすることから緑のダムと呼ばれています。
2. 水源の森林づくり
「水源の森林づくり」は、私たちの生活に欠かすことのできない良質な水を安定的に確保するため、 水源地域の森林を保水機能の高い100年生以上の巨木林、高い木と低い木からなる複層林、 針葉樹が混じった混交林、そして活力のある広葉樹林に整備していきます。 また、「水源の森林づくり」は、森林ボランティア活動への参加や寄付など、 県民の皆さんの参加と協力をいただきながら進めています。
 (神奈川県水源の森林推進室、地区行政センター、農政事務所森林保全課、かながわ森林づくり公社)
左手に続く山並みを眺めながら降っていきます。 「起点から11km」の標識のある辺りまでくると、左手の山間の底には目指す丹沢湖が小さく見えるようになります。 こうして見ると、丹沢湖まではまだかなりの標高差がありそうです。
蕗平橋
小豆畑橋を過ぎていくと勾配も13%と更に急になり、どんどんと高度を下げていきます。 名無橋を過ぎていくと小菅沢に架かる蕗平橋があります。 ブッツェ峠から35分ほどで到着しました。 これまでの橋とは違って、鉄橋のような形をしています。
右手の上流側には砂防ダムが幾段にも並んでいました。 左手の下流側には細い流れの小菅沢が谷筋に続いています。 橋を渡った所の右手から、石段が山へと登っていきます。 角に立つ道標によると、この道は「山神峠経由ユーシン6.3km」とのことです。 「この先 山神峠〜雨山橋間 崩壊地あり。通行注意!」の看板も立っていました。 崖には「ココハ600m、峠880m」との文字が赤ペンキで書かれていました。
31番鉄塔
道標「玄倉バス停3.5km」に従って、そのまま林道を降っていきます。 「起点から12km」の標識を過ぎ、「勾配14%」の標識を過ぎていくと、一段と傾斜が急になってきます。 坂道を降りS字形に曲がっていくと、送電線の鉄塔「落合線31」の袂を過ぎていきます。 鉄塔を過ぎたすぐ先で、広めの山道が右手へと分かれていきます。 かなりしっかりとした道だったので歩いてみようかとも思いましたが、 今回はそのまま林道を降っていきました。
丹沢湖ビジターセンターで見かけた「玄倉川渓谷まっぷ」によると、 右手へ分かれていく道は、丹沢湖畔に架かる玄倉大橋の辺りへと続いているようです。 道に沿ってバンガローのような記号が沢山並んでいたのを考えると、キャンプ場があるのかも知れません。
保安林区域図
この区域は森林がもっているいろいろな働きを守るため、保安林に指定されています。 保安林内で木を伐採したり、植物や土石を採取するときは許可が必要です。 くわしくは右記へお問い合わせ下さい。
 (神奈川県足柄上地区行政センター農林部林政課)
山火事注意 火の用心!
たきび・たばこは確実に消して!
 (森林共済セット保険、神奈川県)
「勾配14%」の坂道を更に降っていきます。 コンクリートブロックで造られた焼却炉のような所を過ぎていくといたどり沢橋があります。 橋を過ぎていくと、崖から水が流れ落ちている所がありました。 出口には塩化ビニール製の管が取り付けられていました。 飲めるのかとも思いましたが、それほど喉が渇いていた訳ではないので、試してみるのは止めておきました。 「起点から13km」の標識のある辺りまで降ってくると、林道の脇の樹木も赤や黄に綺麗に色付いていました。
水源地域緊急整備事業
森林の有する水源かん養機能等を高度に発揮させ、水資源の確保と国土の保全に資することを目的としています。
 (神奈川県)
車止めゲート
左手に丹沢湖を眺めながら更に降っていくと、車止めのゲートがあります。 その先には送電線の鉄塔「落合線24」が建っています。
林道「秦野峠線」をご利用のみなさまへ
この林道は、林業関係者及び地元関係者以外の一般車両の通行は禁止しております。 なお、許可車両も通行に際しては、次のことに十分注意して通行して下さい。
1.この先、急カーブや急勾配の連続です。スピードは30km/h以下で、安全運転に心がけてください。
2.降雨時や降雪時には、落石や土砂崩れ、路面凍結等があります。通行を見合わせてください。
3.この林道は、林業関係者等許可を受けた車両が通行しています。カーブや出合いがしら等、特に注意して下さい。
4.この林道周辺一帯は、県民の重要な水源地域となっています。ゴミ等の不法投棄は、絶対にしないでください。
 (神奈川県足柄上地区行政センター)
林道通行車両のお願い
ゲート開扉後、必ず施錠して下さい。 施錠を忘れたことにより、一般車両が進入し交通事故にあったり、 林道内に取り残されるなどの事故が発生しています。
ゲートを過ぎていくと茶畑が点在するようになります。 左手に曲がって、右下に小菅沢を眺めながら降っていきます。
山を大切に
やまいも、山菜、きのこ、たけのこ等を無断でとらないで下さい。
 (山北町森林組合)
小菅沢橋
「起点から14km」の標識を過ぎていくと、小菅沢に架かる小菅沢橋があります。 蕗平橋から40分ほどで到着しました。 先ほどの蕗平橋と同様に、鉄橋のような形をした立派な橋です。 橋の下の河原では、たき火をしているグループがいました。 テーブルや食材も準備しているようだったので、バーベキューでも始めようというのでしょうか。
小菅沢橋を渡っていくと、傾斜も緩やかになってきます。 4分ほど進んでいくと向沢橋を過ぎていきます。 右下には作業場のような建物を見かけるようになり、そろそろ里の雰囲気がしてきます。 向沢橋から更に4分ほど進んでいくと「秦野峠林道案内図」が設置されていました。 これまでにあった「広域基幹林道秦野峠線案内図」とは違う雰囲気の図ですが、 この秦野峠林道の全体ルートが図示されています。 ここまで来れば、まもなく秦野峠林道も終わりになります。
車両通行制限
この道路は、林業経営のためにつくられた広域基幹林道です。 一般道路とは異なり、急カーブや落石の危険がありますので、 林業関係者、地元関係者及び林道沿線施設利用関係者以外の、一般車両の通行は禁止します。 なお、利用に際しては次の事項を守り、通行願います。
1.制限速度 30km/h以下
2.制限重量 20t以下
3.大雨・積雪時は通行禁止
 (神奈川県足柄上地区行政センター)
秦野峠林道終点
2分ほど進んでいくと、右手に大きな橋が見えてきます。 真っ直ぐに進んでいくと、突き当たりにT字路があります。 ここで秦野峠林道は終わりになります。 小菅沢橋から12分ほど、ブッツエ峠から約6kmを1時間30分ほどで到着しました。 ここにも「広域基幹林道秦野峠線案内図」があるので、これまで歩いてきたルートを振り返ってみましょう。 また、これまでにあった「起点からxxkm」の標識と同じデザインの標識も立っていて、 「秦野峠林道起点」となっていました。 これまでの標識の「起点から」というのはここからではなくて、寄地区の起点からのことのようです。
広域幹線林道「秦野峠線」をご利用の皆様へ!
この道路は、足柄上郡松田町寄地内と山北町玄倉地内を結ぶ、総延長15kmの民有林林道です。 林業関係者及び地元関係者以外の一般車両の通行はご遠慮下さい。 なお、利用に際しては、制限速度30km/h以下で、次のことに十分注意して通行して下さい。
1.この先、急カーブや急勾配の連続です。一車線走行のため、スピードは控え目に、わき見運転は絶対にしないこと。
2.降雨時や降雪時には林道法面からの、落石や土砂崩れが、予想されます。徐行運転するなど安全運転に心掛けること。
3.林道沿線には所どころに林業関係者及び工事用車両が、駐車しています。カーブや出合いがしらに注意すること。
4.この林道周辺一帯は県民の重要な、水源地域となっています。ゴミ等の不法投棄は、絶対にしないこと。
 (神奈川県足柄上地区行政センター)
これより1.4km先にゲートが設置してあります。一般車両の通行はできません。
 (神奈川県足柄上地区行政センター)
T字路の右手の橋の上からは丹沢湖を見渡すことができます。
クマ情報募集
ツキノワグマに出会ったことはありませんか? 丹沢にもツキノワグマは生息していますが、東北や北陸(各県500〜1100頭)に比べれば数は非常に少なく、 丹沢全域で30頭ほどといわれています。 山の中での目撃例は毎年寄せられていますが、里に下りてくることや事故は滅多にありません。 ですから丹沢でクマに会えることは非常に幸運なことなんです。 しかし、バッタリ出会ってしまうと危険です。 山を歩くときは、声など音で自分の存在をクマに知らせてください。 特に、見通しのきかない笹薮のなかでは注意が必要です。 万が一、ばったり出会ってしまった時は、クマを刺激しないように速やかに遠ざかってください。 あわてて大声を上げて走り出すとかえって危険です。
幸運にもクマに出会えたら、生息数や分布域の把握のために、 丹沢湖ビジターセンターもしくは自然環境保全センター野生生物課まで目撃情報をお寄せください。
 (丹沢湖ビジターセンター、自然環境保全センター野生生物課)
丹沢湖ビジターセンター
T字路を左折していくと、玄倉バス停はすぐそこにあります。 バスの便まで時間があるようなら、そばにある丹沢湖ビジターセンターを訪ねてみましょう。 西丹沢の自然に関する展示がされています。 この時には酒匂川水系保全協議会が主催する「母なる川 酒匂川 写真展」が開かれていました。
玄倉(くろくら)バス停
新松田駅(小田急小田原線)まで、新松田駅行きバスにて50分、 1時間に1本程度の便があります。
 土曜 ...13:26 15:06 16:06 16:46 17:31 18:51
 日曜 ...14:26 15:06 16:06 16:46 17:31 18:51
臨時便…
紅葉狩りの季節には、余った車が臨時便として運行されることもあるのだそうです。 運がいいと、そんな臨時便に乗れるかも知れません。 この日もバスを待っていると、定刻の10分ほど前に臨時便がやってきました。
登山カード
この教訓を生かして下さい《命を救った一片のメモ》
この箱は昭和55年9月14日から22日までの間、道に迷い遭難した沢井正さんが 一片のメモを小枝に託したことにより、救助隊に発見救助され、九死に一生を得た教訓を 皆さんに知って頂きたいということで寄贈されたものです。 登山者の皆さん、この箱を大切にして下さい。 ここを通った人は住所氏名を書いて下さい。
 (松田警察署)