華厳山
散策:2005年08月上旬
【低山ハイク】 華厳山
概 要 華厳山は丹沢山系の東側にある低い山で、国道412号と県道64に挟まれた所にあります。 誰が名付けたのか、この辺りの山並みを相州アルプスと言うのだそうです。 北へ行けば経ヶ岳や仏果山へと続いていますが、 今回は華厳山から南東にある高取山を経て荻野地区へと降るコースを歩きます。
起 点 厚木市 上荻野バス停
終 点 厚木市 東谷戸入口バス停
ルート 上荻野バス停…浅間神社…華厳山登山口…堰堤…尾根取付点…華厳山…高取山…上飯山分岐…松石寺分岐…沢…高取山登山口…深堀橋…宮本老人憩の家…横林橋…東谷戸入口バス停
所要時間 5時間50分
歩いて... 華厳山の山頂は小広くなっていますが周りは樹木に覆われていて展望は得られません。 高取山から少し行った小ピークからは展望が得られます。 この日は風のない蒸し暑い日だったので、 少し登っては休んだり汗を拭きながらのスローペースの登りになり、 思いのほか長い時間がかかってしまいました。
関連メモ 荻野の里, 経ヶ岳, 西山
コース紹介
上荻野(かみおぎの)バス停
本厚木駅(小田急小田原線)の北口から、 [厚01][厚02][厚14]半原行きバス,または,[厚04][厚10][厚11]上荻野車庫前行きバスにて23分、 1時間に2本程度の便があります。
浅間神社
バス停の先へ50mほど進んでいくと、細めの道が左手へ分かれていきます。 その角に浅間神社があるので、これからの散策の無事をお祈りしていきましょう。 境内に鐘楼再建の碑がありましたが、旧字体で書かれていて、私には読めない字もありました。
鐘楼再建碑
大正十五年十二月十九日愛甲群荻野村上荻野浅間神社鐘楼羅祝触 帰鳥有郷人以為憾焉森屋大吉君生於同郷平素崇敬同神社最篤壮年 出京而従事實業偶大正十二年九月一日京濱方面未曾有之大震災突 発死傷實上数十萬人而君家在帝都之中央老少悉免災洵可謂大幸君 謂是實依神霊冥護之餘徳信仰之念益加厚今_正_當大震災之七周 年君愈感神恩報謝之_情切茲_浄財以再建鐘楼今工事漸_成以得 平生之至情矣回顧_今約五十年前余於上荻野小学校執教鞭當時君 最上級生徒而常嶄然顕頭角今再_逅帝都聞君常遥拝同神社傳自家 并郷党同胞之安寧幸福余深欽君敬神之至誠興愛郷之_情今方鐘楼   再建之竣成應請記共縁起
浅間神社の左手にある上荻野児童館の左手から、畑地や民家が点在する道を進んでいきます。 正面に見えるのは、経ヶ岳から華厳山を経て高取山へと続く稜線なのでしょうか。 低い山なのですが、何だか急峻な感じがします。
途中で左右への分岐もありますが、道なりに真直ぐに進んでいきます。 民家で商っているリサイクルショップを過ぎていくと、 神社から6分ほどで、左手から荻野川が近づいてきます。 道路との間の狭い土地には田んぼがあり、稲が青々と育っていました。
華厳山登山口
やがて小さなT字路がありますが左手へ進んでいきます。 その先でも道が分かれていますが、そこも左手へ進んでいきます。 庭先に小さな祠のある民家を過ぎ、左手に庚申塔を見ながら道なりに進んでいくと、 荻野川の支流の岩倉沢に架かる小さな橋があります。 橋を渡った所で道が左右に分かれています。 橋の袂に「華厳山登山口」の案内板が立っていて、華厳山までのルートが図示されていました。 それによると、ここを右手にいくと経ヶ岳で、左手にいくと華厳山とのことです。 華厳山への途中にある堰堤から道が三方へ分かれていて、一つは経ヶ岳への道、 あとの二つは華厳山への沢コースと尾根コースです。 華厳山からは、左は高取山へ、右は経ヶ岳へと続いているようです。
砂防指定地 岩倉沢
この土地の区域内において宅地造成、家屋の新築、土採取等の行為をする場合は 神奈川県知事の許可が必要ですから、厚木土木事務所にご相談下さい。
 (厚木土木事務所)
今回は案内図にある尾根コースを登っていきます。 案内図に従って左折して数分進んでいくとゴルフコースの脇に出ます。 そこを左手から回り込むようにして進んでいきます。 細くなった荻野川が左手から近づいてきます。 橋を見送って荻野川の左岸に続く道を進んでいきます。 途中でカート道が交錯したりしていますが、川沿いに真直ぐ進んでいきます。
注意
野鳥をとるには許可が必要です。 あなたは許可をお持ちですか?
 (神奈川県)
この附近での銃猟を禁ずる
 (厚木警察署、ゴルフ場防犯協会)
堰堤
小さな森を抜けアーチ橋の下を過ぎていくと、5分ほどで正面に橋が現われます。 その橋は渡らずに右手へ進んでいくと、再び橋があります。 橋の上流側には石垣の堰堤がありました。 道は橋を渡ってその先へと続いていますが、 正面の山に向かっていく細い山道が分かれています。 辺りを見回していると、そばの細い木に「←華厳山登山口」と書かれた板切れが括り付けてありました。 先ほどあった案内図では、ここから三方へ道が分かれているはずなのですが、 見落としたのかひとつしかありませんでした。 とりあえず、板切れの示す前方の茂みの中へ入っていきます。
短い茂みを抜けるとすぐに「華厳山 相州アルプス登山口」と書かれた案内板がありました。 先ほどの岩倉沢にあったのと同じような雰囲気の案内板でした。 それによると、「現在地標高200m、華厳山標高602m、山頂まで1.4km、まもなく取付点」となっています。 案内図も載っていて、この先の沢を渡った先に尾根の取付点があるようですが、 先ほどの案内板にあった経ヶ岳コースと沢コースは記載されてはいませんでした。 この標高差400mの尾根コースは「急な尾根道」とのことです。 どの位の時間がかかるのかは分りませんが、頑張って登っていきましょう。
正面の堰堤の石垣を越えて沢沿いへと降っていきます。 山道は沢の向こうへと続いているのですが、渡っていく橋などは見当たりませんでした。 しかし、幅も狭くて水量も少なかったので、石伝いに渡っていきます。
尾根取付点
沢を渡って植林帯の中を2分ほど進んでいくと、木の幹に「←華厳山」と書かれた板切れが括り付けてありました。 山道はそのまま真直ぐに沢沿いに続いていましたが、華厳山へはここから左手へ登っていくようです。 しかし矢印の先には道らしきものが見当たりません。 ほんとうに合っているのかと思っていると、左手の斜面に微かな踏み跡がありました。 あまり歩かれていないのか、あるいは最近になって開かれた道なのかは分りませんが、 これが先ほどの案内板にあった尾根への取付点のようです。
下記に注意
 (神奈川県)
いきなりの急な坂道を登っていきます。 先ほどの案内板に書かれていた「急な尾根道」というのは本当でした。 風の吹かない蒸し暑い季節とあって、拭いても拭いても後から後から汗が吹き出てきます。 少し登っては歩みを止めて汗を拭い、少し登っては足を止めて呼吸を整えながら、 ゆっくりとしたペースで登っていきます。
どういう訳だか、道端のあちこちで小さなカエルが跳ねていました。 沢から結構離れているというのにどういうことなのでしょう。 水辺の木の上に卵を産んで、卵からかえると真下の水辺へ落ちていくというカエルは聞いたことがありますが、 ここは沢からかなり離れていて、かなりとび跳ねていかないと水辺にはたどり着けそうにもありません。 陸の上にずっと住むカエルなのでしょうか、何という名前なのかは分りませんでした。 踏みつけないように気をつけながら登っていきます。
急斜面を10分ほど登っていくと尾根道らしくなってきます。 尾根道を8分ほど登っていくと傾斜が緩やかになって、ちょっとした肩にたどり着きます。 何はともあれ小休止して、汗を拭い呼吸を整えていきます。 左手の樹間からは稜線が見えていました。 華厳山から高取山にかけての稜線でしょうか。 気のせいか、かなり上の方に見えていました。 頂上までにはまだまだあるようです。
10分ほど休憩したら更に登っていきます。 ちょっとした馬の背のような所を過ぎて尾根道を登っていきます。 尾根道の左右は樹木に覆われていて、展望は得られません。 10分ほど登っていくと、再び傾斜が緩くなって肩に着きます。 倒れた樹木があって、腰を掛けるのによさそうです。 ここでも小休止して呼吸を整えていきます。
20分ほど休憩して落ち着いたところで、上を目指して更に登っていきます。 5分ほどでまた肩のような所があったので、そこでも5分ほど休んでいきます。 気を取り直して雑木林の中に続く尾根道を更に登っていくと、5分ほどで植林帯が現われます。 境界を示すものでしょうか、黄色と赤色の短い杭が点々と設置されていました。
自然環境保全地域
自然を大切にしましょう。
建築物の新改増築、土地の形質変更等は届出が必要です。
 (神奈川県)
雑木林と植林帯の間に続く尾根道を登っていきます。 右手の樹間からは稜線が見えています。経ヶ岳の稜線でしょうか。 時折、谷筋から風が吹き上がってきます。 風のない日だったので、少しヒンヤリとした風が心地よく感じられます。 しばらく足を止めて涼んでいきます。 こんな風がずっと吹いていると、もっと軽やかに登っていけるのにと思ったりします。
やがて樹間から垣間見える稜線が次第に近づいてきて、肩を並べるほどの高さになってきます。 作業用と思われる細い道が右手へ分かれていましたが、正面の尾根道を登っていきます。 ここから始まる華厳山の頂上へ向けての最後の急登に備えて10分ほどの休憩をしていきます。
華厳山 (標高602m)
ひと息ついたところで、左右に山もなくなって尖がった感じの急坂を登っていくと、 5分ほどで華厳山の山頂に着きます。 蒸し暑い日で休み休み登ってきたので、麓の尾根取付点から2時間ほどで到着しました。 涼しい季節だともう少し速く登ってこられるのだろうと思います。
山頂は小広くなっていますが周りは樹木に覆われていて展望は得られません。 「華厳山602m」と書かれた標識が立っていました。
華厳山の山頂は細長く北西側へと続いていて、 浅い鞍部を過ぎたすぐ先にもう一つのピークがあります。 展望が得られるとのことなので行ってみましたが、 周りの樹木が育っていて展望はほとんど得られませんでした。 展望が得られるという場所はもう少し先にあったのでしょうか。 この先から急坂を降って登り返していくと経ヶ岳へと続いているようですが、 先ほどの標識のある所まで引き返しました。 腰を掛けられそうな適当な場所が見当たらなかったのですが、 倒れていた木があったので、それに腰を掛けて昼食タイムにしました。
展望地
後日訪れてみると、浅い鞍部を過ぎた先のピークの左手にススキが生い茂っている所がありました。 かなり育っていて背が高くなってはいましたが、 そこからススキ越しに煤ヶ谷高取山や丹沢の峰々を見渡すことができました。
華厳山からは高取山へと降っていきます。 華厳山へ登ってきた道には「上荻野(用野) 尾根を降り沿いゴルフ場横断」、 左手の方には「高取山 先250m 松石寺・源氏河原、主稜・飯山東谷戸」と書かれた板切れが幹に括り付けてありました。 案内に従って、左手の道を降っていきます。 しばらくは緩やかな道が続いています。 根元から枝が幾つも分かれている木が生えていました。 山の上の辺りで時々見かける木ですが、何という名前なのでしょうか。
やがて傾斜が少し増してきますが、それほど永くは続かず、また緩やかな尾根道に変わります。 少し大きめの桜の木を過ぎていきます。
案内板によると山頂から250m先で道が二手に分かれているようなので注意しながら歩いていたのですが、 250mはもう過ぎたと思われるのにそれらしい分岐はありませんでした。 「主稜・飯山東谷戸」方面へと降って行こうと思っていたのですが、どうやら分岐を見落としたようです。
山頂から17分ほど降っていくと植林帯が現れます。 数分で植林帯を抜けると、右手には有刺鉄線や金網が続くようになります。 「関係者以外 立入禁止」の看板も括り付けてありました。 右下には採石工場があって、作業音が絶え間なく聞こえていました。
高取山 (標高522m)
植林帯を過ぎて緩やかな尾根道を8分ほど進んでいくと、突如として高取山の山頂に着きます。 華厳山の山頂から30分ほどで到着しました。 華厳山にあったのと同類の「高取山522.1m」の標識が立っていて、三等三角点もありました。 傾斜も緩やかで、山頂という雰囲気はほとんどありません。 尾根道の一部という感じで、標識がなければそのまま通り過ぎてしまいそうな狭い所です。 ここも周りが樹木に覆われていて展望は得られませんが、 少し手前からは樹木越しに丹沢の山並みが見えていました。
高取山の先へと更に尾根道を進んでいきます。 5分ほど進んでいくと、左手の樹木が途切れて山並みや荻野地区を見渡せる小ピークがありました。 今回のコースでは唯一の展望の得られる所になります。 しばらく足を止めて眺めを楽しんでいきました。 左手に見えている尖った峰は華厳山でしょうか、それとも経ヶ岳でしょうか。
上飯山分岐
眺めを楽しんでその先へと進んでいくと、すぐに道が二手に分かれています。 そばに立つ道標によると、左手は「国道412号線・飯山」、右手は「私有地につき進入禁止」となっています。 木の幹に「発句石・上飯山」と書かれた板切れも括り付けてある右手の緩やかな尾根道は、 黄色と黒色のトラロープで通れないようになっていました。 この先はいずれ採石のために削り取られるとのことです。 仕方がないので、左手に続く横木の階段を降っていきました。
横木の階段が所々にあるかなり急な坂道を降っていきます。 土が階段状に削られた跡もありますがかなり崩れているので、 滑って転ばないように注意しながら降っていきます。 やがて傾斜も緩やかになってきます。
松石寺分岐
上飯山分岐から30分ほど降っていくと分岐がありました。 左側の1mほど下には、どういう訳か石仏が沢山並んでいました。 そばに立つ道標によると、右手は「国道412号線・飯山」、左手は「行き止まり」となっています。 「←松石寺・源氏河原」と書かれた板切れも木の幹に括り付けてあって、 ここは「四国八十八ヶ所・石仏群」となっていました。 左手の道は「行き止まり」とのことなので、右手の尾根道を進んでいきました。
緩やかになった尾根道を降っていくと、8分ほどで分岐があります。 角に立つ道標によると、正面の道は「行き止まり」、 右手に戻るようにして続く道は「国道412号線・飯山」となっています。 ここは右手の道を進んでいきます。
水の流れる音が聞こえてくると、4分ほどで小さな沢へ降り立ちます。 細い沢ですが綺麗な冷たい水が流れていました。 手で水をすくって火照った顔を洗うとヒンヤリとしていい気持ちでした。 沢に架かる小さな木橋に腰を掛けて、ここでひと休みしていきました。
汗が引いたところで、木橋を渡ってその先へと進んでいきます。 少し登り気味の道を進んでいくと、次第に沢から離れて高い所を行くようになります。 5分ほど進んでいくと、「国道412号線・飯山」の道標の先で植林帯へと入っていきます。 右手からも新たに沢が流れてきます。
高取山登山口
植林帯を過ぎて雑木林を数分降っていって緑のトンネルを抜けると、正面が開けてゴルフコースの上に出ます。 これで山道は終わりになります。 高取山から1時間10分ほどで到着しました。 ここから広い道が左右に続いています。 出た所にある道標によると、右手は「飯山方面」、左手は「国道412号線」、 今降ってきた道は「高取山・華厳山・経ヶ岳」となっています。 そばに畳大のゴム製シートが重ねて置いてあったので、その上に腰を掛けて山行きの疲れを癒していきました。
道標「国道412号線」に従って左手に進んでいくと、すぐにゴルフコースの脇を通っていきます。 左手にある赤い橋を渡って右手へ曲がり、沢沿いに降っていきます。 各所でカート道が分かれていますが、真直ぐに降っていきます。
右手の沢の向こう側へと枝分かれしていくカート道を見送って更に真直ぐに進んでいくと、 簡易舗装道から土の道へと変わっていきます。 両側に笹竹などが生える道を進んでいきます。
しばらく進んでいくと、民家や畑地のある所に出ます。 更に道なりに進んでいくと、高取山登山口から12分ほどでT字路があります。 道標がなくてどちらへ行けばいいのかよく分りません。 手元の地図を見ても、ここが何処なのかもよく分りません。 人は通っていかないしどうしたものかと左右を見ていると、 右手の先の方に「大厚木C.C. 桜コース→」と書かれた大きな看板がありました。 再び手元の地図と睨めっこしていると、何となく場所が分ってきたので、 ここは右手へ進んでいくことにしました。
深堀橋
先ほどの「大厚木C.C.」の看板の所で道が右手へ分かれていますが、 そのまま真直ぐに進んでいきます。 畑地の向こう側には「野百合園」と書かれた建物が見えてきました。 再び手元の地図をみて、思った所を歩いていることを確認します。 先ほどのT字路から5分ほど進んでいくと、 真弓川に架かる深堀橋を渡っていきます。
宮本老人憩の家
橋を渡って少しいくと、養鶏場に併設されたタマゴの直売所がありました。 こげ茶色の元気そうな鶏が沢山飼育されていました。 養鶏場を過ぎて更に道なりに進んでいきます。 赤い服を着たお地蔵さんのあるT字路を直進していくと「宮本老人憩の家」がありました。 家の中からは老人達の元気な歌声が聞こえてきました。
横林橋
「宮本老人憩の家」を過ぎていくとT字路があります。 そこを左折して降っていくと、荻野川に架かる横林橋があります。 左手を振り返ると、畑地の向こうには、今登ってきたと思われる山並みが見えました。 こうして眺めてみると、低い山ですが意外と歩きでのある山のように思えてきます。 横林橋を渡り、その先にある荻野尾崎の信号を直進していくと、国道412号に出ます。 横断歩道を渡って右手に100mほど進んでいくと、東谷戸入口バス停があります。
東谷戸入口(ひがしやといりぐち)バス停
本厚木駅(小田急小田原線)まで、 厚木バスセンター行きバス,または,本厚木駅行きバスにて20分、 1時間に3本から4本程度の便があります。