座間谷戸山公園
散策:2005年02月中旬
【街角散策】 座間谷戸山公園
概 要 座間谷戸山公園は、小田急沿線の相模野に広がる自然公園です。 田んぼを中心とした「里」、雑木林で覆われた「山」、 湧水や湿地・池のある「水辺」の3つの風景が織りなす豊かな自然が残っています。 公園周辺では見られなくなった植物や生き物たちが数多く観察できる所です。
起 点 座間市 座間駅
終 点 座間市 相武台前駅
ルート 座間駅…西入口…里山体験館…野鳥の原っぱ…シラカシ観察林…南口広場…昆虫の森…ログハウス…野鳥観察小屋…スギ・ヒノキ観察林…多目的広場…森の学校…わきみずの谷…野鳥観察ウォール…水鳥の池…湿生生態園…伝説の丘…クヌギ・コナラ観察林…東入口広場…市役所・谷戸山公園前バス停…相武台前駅
所要時間 3時間20分
歩いて... 雑木林や谷戸や池・田んぼなど、昔懐かしい風景に出会える所です。 街中にあるとは思えないほどの自然が残されていて、静かな散策を楽しむことができます。 里山体験館でもらえる散策マップに記された番号札が散策路の各所に設置されていて、 マップ上でどこにいるのかが分りやすくなっています。
関連メモ 今のところ、関連メモはありません。
コース紹介
座間(ざま)駅
座間駅(小田急小田原線)から歩いていきます。
東口の階段を降りた所から、線路沿いに続く道を相武台前駅方面へと進んでいきます。 向かい側の階段の所に「←県立座間谷戸山公園」の案内板が張り付けてあるので、 それに従って、駅のホームと集合住宅の間にある道を進んでいきます。
線路沿いに6分ほど進んでいくと踏切があります。 踏切を左手に見ながら車道を横切って、更にその先へと進んでいきます。 ここにも「←県立座間谷戸山公園」の案内板があります。
西入口
庚申塔や馬頭観音の先にある立派な藤棚の民家を過ぎていくと、 道は線路から離れて右へと曲がっていきます。 道なりに緩やかに降っていくと、座間駅から12分ほどで県立座間谷戸山公園の西入口に着きます。 手前には「県立座間谷戸山公園案内図」があるので参考にしましょう。 たんぼ・湿生生態園・水鳥の池などを中心として、その周囲を森が取り囲んでいます。 立派な長屋門をくぐって公園内へと入っていきます。 散策路が幾つも巡っていますが、先ずは入口の近くにある里山体験館へ向かいましょう。
公園のあらまし…
ここは、県央地域でも雑木林、湿地、溜め池など「里山」の景色を残す数少ないまとまりを持った 自然環境の良好な場所です。 そこで、この公園は、自然観察や散策などを楽しみながら「自然とのふれあい」を深めることができるよう 「自然観察生態公園(アーバンエコロジーパーク)」としてつくられています。
公園を利用するにあたって…
ここは「生きもの」と「自然」が主役です。 この場所を未来に残すため、次のことをお守りください。
してはいけないこと
・貼紙をしたり看板をたてること
・ゴミや犬のふんなどを捨てること
・自転車を乗り入れること
・動植物を取ったり持って帰ること
・よそから動植物を持ってくること
・犬を放すこと(他人に迷惑をかけること)
・火を使用すること
許可が必要なこと
・お祭りや出店を開くこと
・物を売ったり配ったりすること
・営利目的の撮影や放送などをすること
・集会や協議会、展示会などで独占すること
・募金や署名活動などをすること
 (公園管理事務所、相模原土木事務所)
園内にゴミ箱はありません。
ゴミはご自宅までお持ち帰り下さい。
ゴミ袋をご利用の方は管理事務所にお申し出下さい。
 (公園管理事務所)
園内に入ると、正面の浅い谷戸にはたんぼが広がっていました。 毎年春に募集される「親子で米作り隊」へ参加すると、田植えから収穫までを体験することができるようです。 なんだか懐かしい光景に、しばらく足を止めて眺めていました。
たんぼの一年(稲作栽培)
春5月下旬、水路の土手で蛹になっていたゲンジボタルが成虫になって光りだすころ、 たんぼでは田越し、代かきが始まります。 6月上旬田植えが終わると本格的に梅雨入りになり、夏を迎えます。 秋、稲刈り、脱穀がすむと、たんぼは子供たちの遊び場にかわります。
休耕田(正月)…田越し・代かき(5月下旬)…田植え(6月上旬)…草取り(6月から9月)…稲刈り(10月)…掛け干し(10月)…脱穀(11月)
里山体験館
たんぼの右手に、囲炉裏やかまどのある昔の民家をイメージして造られた里山体験館があります。 ここは管理事務所にもなっていて、自然観察マップやパンフレットがもらえます。 散策ルートやポイントなどが載っているので参考にしましょう。
県立座間谷戸山公園 サブビジターセンター(名称:里山体験館)
この建物は、明治から昭和初期に現存したこの地域における中流の農家風民家をイメージしています。 当時の屋根は茅葺きや麦藁が主なものでしたが、材料や職人の確保の難しさや、耐久性、維持管理上から、 銅板一文字葺きとしたり、外壁は小舞土壁を京壁掻落しとするなどしましたが、 昔の面影をなるべく残す様にしました。 当時は、土間の「かまど」で薪を使い食事の支度をしたり、座敷では「いろり:囲炉裏」を掘り一家だんらんの場となり、 上部より自在鍵を吊るし鉄瓶でお湯などを沸かすのに使いました。 また、一部天井を養蚕用に使用したと思われる箕子天井とし、現金収入源とした時代を偲ばせます。 出入口は「とんぼ口」と濡れ縁とに区別し、外からの出入をみることに注意を払ったものと思われます。 最後に、この建物を通して昔の暮らしぶりが少しでも想像できたら良いと思います。
ペットのみなさんへ
快適なお散歩ライフのために
フンは持ち帰ってね!
リードははずさないでね!
リードは短くしようね!
人にほえたり、かみつかないでね!
飼い主のみなさんへ
ペットのみんなは字が読めないので、飼い主さんが教えてあげてください。
 (神奈川県公園協会)
里山体験館の左手にある階段を登っていきます。 裏手を通ってきた道を合わせて左手へ進んでいくと、すぐに分岐があります。 角にある道標によると、正面は南口広場を経て昆虫の森への道、右手はシラカシ観察林への道ですが、 左手すぐの所に野鳥の原っぱがあるので、ちょっと立ち寄っていきます。
野鳥の原っぱ
階段をほんの少し降ると、野鳥の原っぱが広がっています。 この公園の中で一番大きな広場になっていて、奥の方には背丈の高い草が生えています。 こんな草むらには小鳥が隠れているのかも知れません。
シラカシ観察林
先ほどの分岐へ戻り、右手のシラカシ観察林へと向かっていきます。 両側に石積みされた道を過ぎていくと、シラカシ林が広がっています。 街中にあるとは思えないほどの静寂が漂っています。
自然の森・シラカシ林
関東地方内陸部の極相林(自然の森)は、おもにシラカシ林です。 おもにシラカシ、シロダモ、ヒサカキ、アオキなど常緑広葉樹から構成されています。 この林は山火事などの特別のことがない限り、安定したシラカシ林として維持されます。 林内は暗くて何も住んでいないようですが、常緑樹林でないと住めない多くの生き物たちが生活しています。 クヌギやコナラの雑木林と比べてみて下さい。
シラカシ
ブナ科、常緑高木
20mを越える高木となる。 樹皮は黒っぽくブツブツしているが、材が白い事からシラカシの名がついた。 実はドングリで細長く毎年実る。 谷戸山公園ではコナラ、クヌギの雑木林が放置されるとシラカシが優位になり、 やがてシラカシ林になる。 そのように優位になる樹種を極相林と呼ぶ。
散策路は百葉箱のある所を左手へ曲がっていきます。 簡易舗装されたなだらかな道が続きます。
日本の文化の源・シイ・カシ林
【どんぐりころころ】
どんぐりは、カシやクヌギ・コナラなどブナ科の果実(堅実)の俗称です。 谷戸山で自生している種類は、クヌギ・コナラ・アラカシ・シラカシ・スダジイの5種類で、 クリ・ウバメガシ・マテバシイの3種類は後から植えたものです。 ブナ科の樹林は、日本に限らず世界各地の森林を構成する代表的な種類(ブナ、シイ、カシ類)が多く、 その材は多くの用途があり、古代から人間の生活に関わりがあります。
マンジュウ型 : クヌギ、カシワ
タマゴ型 : コナラ、アカガシ、ウバメガシ、アラカシ、シラカシ、マテバシイ
アーモンド型 : スダジイ
【どんぐりを食べる動物たち】
ヤマガラ、アカネズミ、コナラシギゾウムシ、クリシギゾウムシ、カケス
【座間市内の社寺林】
社寺林は、極相林をつくるシラカシやアラカシなどから構成されたものが多く、 神様が降りてくる林として長い間神聖な場所とされてきました。 それは、座間市内のシイ・カシ林で湧水池があるところが、昔から住みやすい場所であったため、 神社や寺院が建てられて大切に守られてきたためと思われます。
【ぼくたちのはじまりの森】
今ではあまり食べなくなりましたが、私たちが狩猟・採取生活を送っていた時代は、 シイ・カシ林からとれるドングリは重要な食べ物でした。 そうした面から観ると、今ドングリを餌としている動物たちと何も変わるところはないのかもしれませんネ。
南口広場
簡易舗装された道を緩やかに降っていくと、車道のそばにある南口広場に着きます。 広場には四阿がひとつ建っています。 左手からは、シラカシ観察林を経ずに野鳥の原っぱの所から直進してきた道が合流してきます。 広場を横切って、正面に見えている案内板の方へと進んでいきます。
鳥を大切に
野鳥を捕るには許可が必要です。あなたは?
 (神奈川県)
火気の使用禁止
公園内での花火、焚き火等での火気の使用は禁止です。
 (公園管理事務所)
ベンチやテーブルに、犬をのせないで下さい。
 (公園管理事務所)
南口広場の端の植え込みが途切れている所から、森の中へ入っていく木道が続いています。 ここにも大きな「県立座間谷戸山公園案内図」があるので、これからのコースを確認しておきましょう。 周囲を巡るように続く散策路を経て、公園の中央部の水鳥の池や湿生生態園へと向かっていきます。
木道の歩き方
・そっと歩けば小鳥にあえる。
・観察する時は止まろう。
・木道から外に出ないこと。
・雨の日はスリップに注意。
自然観察のマナー
・動物達は派手な動きや大声を好みません。
・動植物は採集せず、写真や観察メモを取るだけ。
お願い
山火事防止のため、園内での歩きタバコはご遠慮ください。
 (公園管理事務所)
「野鳥観察小屋(小鳥のさんぽ道)」の道標に従って、木道を進んでいきます。 木道は造られてからまだそれほど年月が経っていないのか、しっかりとしていて歩きやすくなっていました。 常緑樹の森を過ぎていくと、次第に明るい落葉樹の森へと移っていきます。
足下にご注意下さい!
木道はぬれると滑りやすいので、足下には十分ご注意下さい。
 (公園管理事務所)
昆虫の森
程なくしてT字路があります。 その向こう側の小高い所が昆虫の森です。 木道は昆虫の森の周囲を巡るようにして続いています。 右からでも左からでも気の向くままに巡ってみましょう。
昆虫の森について
この昆虫の森では、里山保全ボランティア「里山保全隊」で下草刈りや落ち葉かきなどを行い、 雑木林の自然を楽しみながら保全に協力していただいています。 参加自由で難しい技術もいりません。 毎月第3土曜日に開催していますので、ぜひご参加ください。
生き物たちの楽園−クヌギなどの林は生き物の楽園−
何気なく歩いていると気がつかないかと思いますが、よく見ればたくさんの昆虫たちが住んでいます。 地上を歩き回るもの、木の上に登るもの、林の中をふらふら飛ぶもの…。 雑木林は虫たちでいっぱいです。 足の下にある石をひっくり返して見てください。 見慣れない虫たちがきっといるはずです。 (ひっくり返した石は必ず元にもどしてください)
自然の中で、人間性の回復を
草木や虫達を愛でる気持ちを大切にして下さい。
生き物を持ち帰らないでください
生き物たちを捕まえて園外に持ち出されると、繁殖する機会を失ってしまいます。 特に昆虫たちを観察した時には、終わったらまた逃がしてあげてください。 そうすれば繁殖して、また来年も多くの昆虫たちと出会えることになります。 ご理解とご協力のほどよろしくお願いします。
 (公園管理事務所)
ログハウス
昆虫の森の道を右手に少しいくとログハウスがあり、 その中には、展示・休憩用のホールや会議スペースなどがあります。 この時は、ボランティア活動の様子を写した写真が貼り出してありました。
やとやまログハウス
この部屋は、園内で里山保全活動、公園利用行事などをおこなう団体に、 その活動の場として利用していただくスペースです。 利用される団体は、あらかじめ団体登録をしていただく必要があります。 詳しくは管理事務所(パークセンター)まで。
谷戸山憲章
1.谷戸山内のものは持ち出さない。
アメリカザリガニ等の一部の外来種を除いて生き物を持ち出さないで下さい。
生き物を捕まえてよく観察した後戻してあげて下さい。
2.谷戸山外のものは持ち込まない。
ゴミ、犬のフン、外来生物(ブラックバス等)を公園内に入れないで下さい。
3.谷戸山の多様な自然環境を生かした利用をする。
草刈り等で発生した植物資源はリサイクル(腐葉土、チップ等)を行い、 公園内で完結するようにしています。
4.谷戸山はボランティア活動を促進する。
定期的に「里山保全隊」というボランティア活動を実施しています。 興味のある方はぜひご参加下さい。
あなたにもできるビオトープづくり
ビオトープを日本語に訳すと、生物が生息できる自然環境の中の一つの空間のことをいい、 生物の種類によってそれぞれ異なります。 池や石積みなど小さな工夫でビオトープがつくれます。
【ビオトープづくりのポイント】
・小さな池などの水辺の確保。
・石積みなどの多孔質空間の確保。
・変化のある土の面の確保。
・多様な植生・植物の育成。
・周辺ビオトープとの関連性の確保。
・生息環境に適した維持管理。
ログハウスから引き返して昆虫の森の先へと木道を進んでいくと、道標の立つ分岐があります。 スギ・ヒノキ観察林には右手へ行くのですが、左手に少し降っていくと野鳥観察小屋があるので、 ちょっと立ち寄っていきましょう。
たばこの投げ捨て!火事のもと
歩きながらの喫煙はご遠慮下さい。
 (神奈川県)
生き物たちの聖域
・聖域はこの公園の心臓部。ここからは生き物たちのすみかのため立入禁止。
・まむしが出るので注意。
野鳥観察小屋
小屋には細いスリットが開いていて、そこから野鳥を観察できるようになっています。
林の鳥たち
同じ林であっても季節により場所によって、見られる野鳥の種類が変わります。 野鳥は種類ごとに、その環境に適した形や色、生活パターンをもち、棲みかたを分けています。 今の季節は、林でどんな野鳥たちが見られるのでしょうか? さがしてみてください。
尻っぽフリフリ、セキレイとその仲間たち
キセキレイ 渓流や沢の近くでよく見られ「チチン、チチン」とよく響く声で鳴きます。 林道などでは道に沿って飛ぶことが多く、道案内のように見えます。
セグロセキレイ 川原や湖の岸などで見られます。 「ジュジュン、ジュジュン」とやや濁った声で鳴き、 「チチージョイジョイジョイ」と独特の声でさえずります。
ハクセキレイ 目の上を通過する黒い線がセグロセキレイとの見分けのポイント。 川原や人家近く、街中でもみられ「チチッチチッ」と細い声で鳴きます。
タヒバリ 川原や畑などで見られます。 よく歩き回り、石や倒木に立ち止まって、尾を上下にふります。 鳴き声は「チッチッチッ」など細い声。
エナガ 雑木林の樹上、「ジュリッ、ジュリッ」と鳴きながら、アクロバット選手のように飛び回ります。 他の小鳥に比べ尾が長いので、遠くからでも区別できます。
シロハラ 雑木林の冬枯れした林床でよくエサを探しています。 大きさや形はツグミとほぼ同じで、時々「クワックワックワッ」と鳴いて飛び立ちます。
シジュウカラ 「ツツピーツツピー」、「ジャッ、ジャッ」などと鳴き、庭先にもよく来る小鳥。 胸側の黒い線が他のカラ類と見分けるポイントです。
コゲラ 雑木林などで見られる小さなキツツキ。 「ジィージィー」と鳴きながら、幹の周りをくるくるとまわるように移動し、 虫などを探して食べています。
みなさんにはなんて聞こえますか?
自分の「ききなし」をつくってみてください。 「ききなし」とは、鳥の鳴き声をそれににた言葉に置き換えることをいいます。
フクロウ五郎助 奉公 ボロ着て 奉公
ホオジロ一筆啓上仕り候 サッポロラーメン ミソラーメン ゲンベーツツジ シロツツジ
イカルお菊 にじゅうしー
ウグイス法〜法華経
コジュケイ一寸こい! チョットコイ!
センダイムシクイ焼酎 一杯 グビィ
メジロ長兵衛 忠兵衛 長忠兵衛
鳥達の命、私達の明日
・鳥の住めない環境では、人間も生きて行けません。すみかを荒らさないで!
防犯上の理由により、下記の時刻に扉を開閉します。
開 AM9:00頃 閉 PM4:00頃
 (公園管理事務所)
少し下側にも、もうひとつ観察小屋があります。
カモの一日
鳥目鳥目といわれていますが…
カモたちは昼間寝て、夜エサを食べにエサ場へいきます。 夜、鳥は目が見えないと思われていますが、鳥たちは夜でも目が見えています。 多くの小鳥類も夜渡りをします。
キキカイカイ、カイツブリ/カワセミとその仲間たち
カワセミ 水面につき出た枝や杭などにとまり、水中に飛び込んで魚をとります。 くちばしの下が赤いのは雌。声は「チィー」と細く、飛び方は低く一直線。
カイツブリ 池などに住んでいて「ケレケレケレ、ピッ」と鳴きます。 水に潜って餌をとります。 潜ったのと違う場所から水面に出てくるので待ってみましょう。
タシギ 水田や沼地などの草むらにいます。 主に夜行性で、くちばしを泥の中に差し込んで餌をとります。 敵が近づくと「ジェッ」と鳴いて急に飛び立ちます。
コサギ 川や池、水田などでよく見られる小さなシラサギ。 足や指が黄色いので、他の種類と見分けがつきます。 よく歩き回り、水中の魚をとります。
ウグイス 竹やぶのあるところによく住んでいて、なかなか姿を見せません。 「ホーホケキョ」だけでなく「チャッチャ」という声といそがしい動きにも注意。
ホオジロ 木の高い所で「チョッピツチョロロピピロピロ」などとさえずり、畑や草原地上で餌をとります。 雄の腹はきれいなオレンジ色になることも。
オオヨシキリ ヨシ原で「ギョギョシ、ギョギョシ、ケシケシケシ」とにぎやかな声が聞こえてきたら、 茎につかまってさえずる姿を探してみましょう。
カワラヒワ 畑や、草原、林の周辺などでよく見られます。 「キリコロ、ピキピキ」「チョン、チョン、ジュイーン」などと鳴きます。 翼の裏側の黄色が目印。
三脚の使用はご遠慮下さい
野鳥観察小屋は中が狭いため、三脚の使用はご遠慮下さい。 写真は手持ち撮影でお願いします。 また、荷物を置いての場所取りや長時間の占拠もご遠慮下さい。 多くの方が気持ちよく公園を利用出来るように、ご協力をお願いします。
 (公園管理事務所)
スギ・ヒノキ観察林
先ほどの分岐まで引き返して、木道から土道へと変わる道をスギ・ヒノキ観察林へと進んでいきます。
人と自然が育むスギ・ヒノキ植林
スギ・ヒノキは、主に家などをつくる木材生産のため全国に植えられています。 1ヘクタールあたり3,000本ぐらいの割合で植えられた苗木は、 下刈・除伐・枝打ち・間伐などの多くの人出と自然の力と約40年歳月をかけ、 はじめて収穫時に800〜1,000本の見事な木材が得られます。
カントリーヘッジ
この堆積物は、小動物の産卵場、かくれ場、エサ場や冬越しの場所として大切な役割をもつもので、 カントリーヘッジといいます。
野鳥を餌付けしたり捕獲しないで下さい。
最近公園内で、野鳥の餌付けや捕獲をしているとの情報が寄せられています。 餌付けのし易い籠抜け鳥(外来種のソウシチョウ等)が繁殖することになります。 これらの野鳥が繁殖すると、ウグイス等の在来種の生態環境を圧迫することになります。 また、公園内は鳥獣保護区ですので、許可無く捕獲した場合は取り締まりの対象となります。 餌付けや捕獲を見かけたら管理事務所までご連絡下さい。
 (公園管理事務所)
スギ・ヒノキ観察林を進んでいくと、右へ曲がっていく角に東屋がありました。 そばでは超望遠レンズを付けたカメラやフィールドスコープを三脚に乗せて、 待ち構えている人たちを沢山見かけました。 場所的には先ほどの野鳥観察小屋の上辺りになるので、 野鳥を写したり観察したりするためなのだろうと思います。
暗いところで生きている植物
植物は普通明るいところで育つように思われますが、 外の光の10分の1ぐらいの明るさでもたくましく育つ植物があります。 暗いところでもめげずに大きくなれる植物の仲間を陰樹といいます。
東屋を後にして更に進んでいくと、右手に登っていく横木の階段がありました。 そばの案内板によると「多目的広場駐車場 出口」への道のようです。 どんな所なのかと思って、ちょっと立ち寄ってみることにしました。
多目的広場
かなり急な階段を登り切ってその先へと進んでいくと前方が急に開けて、多目的広場とその脇の駐車場に出ます。 芝生の生えた広場になっています。 ここにも「県立谷戸山公園案内図」があるので、散策コースを確認しておきましょう。 「公園を利用するにあたって…」の部分は、 図に斜線がしてあるので「その行為はしてはいけない」という意味なのでしょうが、 「犬は離さないこと」にも斜線が入っていて…?
公園のあらまし…
県央地域でも雑木林、湿地、溜め池など「里山」の景色を残す数少ないまとまりを持った豊かな自然環境があります。 自然観察や散策などを楽しむことができる自然観察生態公園です。
公園を利用するにあたって…
ここは「生きもの」と「自然」が主役です。 この場所を未来に残すため、次のことをお守りください。
・生物をつかまえること。
・ゴミをちらかすこと。
・木や植物を傷つけること。
・オートバイ、自転車を乗り入れること。
・犬は離さないこと。
・火気を使用すること。
 (公園管理事務所、相模原土木事務所)
森の学校
多目的広場から元の散策路に戻って、なだらかな道をその先へと進んでいくと、 少し広くなった所にある「森の学校」に着きます。 ベンチが整然と並んでいて、教室のような雰囲気も感じられます。 その奥の方の林の中にはテーブルやベンチがいくつも設置されています。 森の中で自然を学ぼうということなのでしょうか。 学校を巡る小径には垂直に打ち込んだ木材がタイル状に並べられていて、 歩いていてもいい気持ちがしたりします。
里山は生きた博物館
里山の生き物とその関わり
ここ座間谷戸山公園では、現在わかっているだけで 動物、植物をあわせると実に1,200種以上もの生物がいることがわかっています。 あるものは大地に根ざし、あるものは天高く飛び、あるものは水中に潜み、 またあるものは元気に地上を走り回っています。 また、それらの生き物たちは、互いにいろいろな関わり方をしています。 あなたは、この里山の博物館で生き物たちのどんな関わり方の場面に出会えるでしょうか。
植物のしくみと役割
植物は太陽の光を受けて光合成というしくみによって、水と二酸化炭素(CO2)から糖と酸素(O2)を合成します。 そしてその酸素O2を動物が呼吸し、糖などを食糧にしています。
動物の役割
動物は植物が合成した酸素(O2)を利用して呼吸し植物を食べて生きています。 肉食動物も草食動物を食べることで、間接的に植物を食べています。
土の中の魔術師たち
落ちた木の葉や、昆虫あるいは動物たちのふん、死骸などは地面に残ります。 それらを地中に住んでいるミミズ、ヤスデ、トビムシ、クモなどの土壌動物や、 根粒菌などの微生物が食べてこまかく分解し、さいごにはアンモニアや硫酸などの養分にまで分解します。
森の学校から道標「パークセンター、東入口」に従って、広くて歩きやすい散策路を先へと進んでいきます。 3分ほどして正面が開けた所で、道が二手に分かれています。 右手は東入口広場への道ですが、先ずは道標「北入口」が示す左手へ進み、 公園中央の水鳥の池や湿生生態園へと降りていきます。 その後に、伝説の丘やクヌギ・コナラ観察林を経て再びここまで戻り、東入口公園へと向かいます。
竹柵と植え込みに囲まれた道を進んでいくとT字路があります。 公園の外へ続く右手の道を見送って左手へと進んでいくと、ベンチがひとつ設置された所があります。 そばには「県立座間谷戸山公園案内図」があるので、これからの散策コースを確認しておきましょう。 このまま真直ぐに進んでいくとクヌギ・コナラ観察林へと続いていますが、 角にある道標「わきみずの谷(こもれび小道)」に従って、 左手に戻るようにして続く木道を降っていきます。
雑木林の中に、歩きやすい木道が続いています。 右に左に緩やかに曲がりながら次第に降っていきます。
自然と人は友だちです
・園路の外に出て友達のすみかを荒らさないで下さい。
・まむしが出るので注意。
わきみずの谷
4分ほどして短い階段を降ると、わきみずの谷へ降り立ちます。 谷にも木道が巡っています。 小さな池もあって、その前が舞台のように広くなっていました。 何か催しものでも行われるのでしょうか。
地形と湧き水のしくみ
座間市内には、多くの湧水地(枯れているものもあります)があります。 この湧水地は、ほとんどが相模野大地が相模川と目久尻川によって浸食された段丘面に位置しています。 座間谷戸山公園部分は、座間丘陵として相模野台地につき出た形で手のひらを広げたような複雑な地形をつくっており、 いくつかの湧水が確認されています。 地上(相模原台地や座間丘陵)に降った雨は地下水となり、 多摩ローム層の中を時間をかけてゆっくりしみこみ、 不透水層に沿って段丘面にしみ出したり、図に示すように湧水(地下水位面が現れる所)となって 再び地上にでてきます。
わきみずの谷に住む生き物たち
カワニナ湧き水の谷から西入口のわきの水路にいます。
サワガニ大谷戸下の水路にみられます。
ホトケドジョウ湧き水の中の落ち葉の下にいます。
ヨシノボリ湧き水の谷より下流に水路に多くみられる。湧き水のようなきれいな流れを好みます。
ヌマエビの仲間湧き水の谷の池でみられます。
トビケラの仲間の幼虫砂や小石で身をかくしています。
エビモ湧き水よりも汚れた水でもみられます。谷戸山では湧き水の谷付近で観察できます。
来年もきれいに咲いてと心にとどめ
・自然は生き物すべての貴重な財産です。大切にしましょう。
池の脇には小さな手製の水車がカラカラと音をたてて元気に回っていました。
公園内の湧き水とその恵み
この公園内には9箇所の湧き水があり、そのうち2つがここのわきみずの谷にあります。 これらの一年中渇れることのないわきみずの恵みによって、 ホトケドジョウ、サワガニ、ゲンジボタル、アカガエル、ミズニラなど多くの生き物たちが生活できるのです。
【工事前(平成2年9月以前)】
工事前の谷戸山の状況は左の図の通りです。 谷戸の奥まで続くヨシ原湿原は、15〜20年前までにはすでに水田として稲作が行われていました。 今回、下流側の水田は、体験農場として残されることになりました。 【工事後(平成4年3月以後)】
湧水やヨシ原湿原の一部は、おもに湧水を観察するためのわきみずの谷、 より多くの水辺の生き物たちの棲む場所となる水鳥の池、 湿生生態園、小池・流れなどを整備しました。 自然の恵みを感じながら観察してください。
座間市内の湧水
本公園は、座間丘陵のほぼ中央部に位置しており、本公園を含む座間市内には、 下図に示す通り多くの湧水地が分布しています。 それらは座間基地西端から小田急線座間駅西方へ続く相模野台地西縁の崖下と、 栗原方面の相模野台地を刻んでいる目久尻川とその支流の芹沢川の谷とに分布しています。 これらは共に相模の台地の下に広がっている砂礫層の中より湧き出します。
 (「座間市の湧き水」座間市教育委員会、昭和56年より抜粋)
葦原にすむ生き物たち
昔はあちらこちらで見られたアシ原も、小沼や湿地が埋め立てられるとともに少なくなってしまいました。 アシ原は貴重な自然環境のひとつです。 オオヨシキリやカヤネズミをはじめ多くの動物や植物が暮しています。 そっとのぞいてみましょう! アシ原の中には小さな池が点在しています。 池の中には、形がきみょうな虫やかわった習性をもった虫たちがいます。 コオイムシは雌が雄の背中に卵を産み、孵化するまでおんぶして外敵から卵を守ります。
野鳥観察ウォール
わきみずの谷の先には野鳥観察ウォールがあります。 壁にはたくさんの小窓が開いていて、野鳥を観察できるようになっています。
野鳥の水遊び場
これまで、人の手を加えなかった野鳥観察ウォール周辺は、 草が生い茂ってやってやってくる野鳥はわずかでした。 そこで、市民ボランティアの協力により草を刈って見通しを良くし、 水路に溜まりを作って野鳥がやってくるよう試みています。
ギョシギョシ、オオヨシキリとその仲間たち
オオヨシキリ ヨシ原で「ギョギョシ、ギョギョシ、ゲシゲシゲシ」とにぎやかな声が聞こえてきたらこの鳥。 茎につかまってさえずる姿を探してみましょう。
クナイ ヨシ原や水辺の草むらにいますが、大変用心深いので、なかなか姿を見られません。 朝夕の餌の時間に探してみましょう。 鳴き声は「クィクィ」など。
ミソサザイ 沢沿いの林などにて「ピィーツルピツルルルピツルルピツ」などど複雑な声で鳴く小さな鳥。 地上を素早く動き回るので、ちょっと見つけづらいかも。
ホオジロ 木の高い所で「チョッピツチョロロピピロピロ」などとさえずり、畑や草原地上で餌をとります。 雄の腹はきれいなオレンジ色になることも。
ウグイス 竹やぶのあるところによく住んでいて、なかなか姿を見せません。 「ホーホケキョ」だけでなく「チャッチャッ」という声といそがしい動きにも注意。
アオジ ちょっとスズメに似ていますが、頭の色が緑色がかっています。 林の下の方から「ツッ、ツッ」という声が聞こえてきたら、探してみましょう。
コゲラ 雑木林などで見られる小さなキツツキ。 「ジィージィー」と鳴きながら、幹の周りをくるくるとまわるように移動し、 虫などを探して食べています。
シジュウカラ 「ツツピーツツピー」、「ジャッ、ジャッ」などと鳴き、庭先にもよく来る小鳥。 胸側の黒い線が他のカラ類と見分けるポイントです。
オオヨシキリ大研究
初夏になるとヨシ原のあちこちでギョシギョシギョシギョシと大きな声が聞こえてきます。 正体は夏に渡ってくるオオヨシキリという鳥です。
【名前の由来は?】
オオヨシキリはその名の通りヨシ原に棲み、ヨシの茎に巣をかけます。 名前の語源は「ヨシの中の虫を食べる」からであるとか 「葦潜り(ヨシクグリ)」がなまったものであるとか様々です。
【ヒゲのある鳥】
オオヨシキリはオスでもメスでも口にヒゲがあります。 これは空中で飛びながら虫を捕獲(フライキャッチ)して食べるため、 ヒゲに虫がひっかかり、とり逃がさないためのものです。
【カッコウの托卵】
鳴き声で有名なカッコウは自分で子育てをせず、他の鳥の巣に卵を産んで別の鳥に育てさせます。 これを「托卵(たくらん)」といいます。 カッコウはオオヨシキリの巣に卵を産みつけ、何も知らないオオヨシキリは自分より大きくなるカッコウのヒナを 最後まで自分の子だと思って育てます。
野鳥観察ウォールの手前にある階段を登り、その先へと進んでいきます。 クヌギ・コナラ観察林への道を右手に分けて更に進んでいくとT字路があります。 右手の道は伝説の丘へと続いていますが、左手の道を水鳥の池へと降っていきます。
薮の中、蚊が出る、蜂出る、蛇がでる。
・自然は生き物すべての貴重な財産です。大切にしましょう。
愛犬の散歩上の注意
・フンは園内には埋めないで、責任をもってお持ち帰り下さい。
・つないで、散歩させて下さい。
・観察者も利用しています。静かに散歩させて下さい。
 (公園管理事務所)
カエル沼
広くなった道を緩やかに降っていくと、水鳥の池の手前にカエル沼があります。
カエル沼について
この公園ができた頃、カエル沼という小さな沼がありましたが、 その後土砂が流れ込み沼は埋まってしまいました。 そこで、平成13年より市民ボランティアの協力により沼を復活させ、管理や調査を行っています。
カエル沼 −カエルたちが生きていくために−
この解説板の下の林にカエルの産卵のための沼を掘りました。 カエルが生きていくためには、まず産卵するための水たまりが必要だからです。 この沼にはわき水があり、その水が土にしみこんで循環するので、水がよどみません。 沼を掘ることでカエルの産卵に適した水辺環境になりました。
カエルの生活
【カエルの一生】
カエルは両生類です。両生類は、脊椎動物の中で水中生活から陸上生活に最初に適応した意義深い生き物です。 ほとんどのカエルは今でも卵やオタマジャクシの間は水中で過ごし、変態を終えると陸上で生活しています。 一生を通して陸上だけで生活することはできません。 水のある環境を必要としているのです。
【カエルの一年】
水田や水辺などで生活し、ほとんど移動しないカエルもいますが、 多くの種類は林床や草地、木の上などで生活し、一定の周期で産卵場所との移動をくり返しています。 冬眠からさめたカエルは、早春から初夏にかけて池や沼など水辺に集ってきます。 そこで産卵をすませると、再びエサ場に移動して生活を始めるのです。
カエルは自然の豊かさを表します
かつては、カエルは子どもたちにとって、親しい身近な生き物でした。 しかし、自然環境が変化し、世界でも日本でも、種類や数が急激に減ってきました。 いろいろな種類のカエルが生きていくためには、上の絵のようにいろいろな場所が必要です。 また、一年ごとの生活サイクルを続けていくためには、エサをとって生活する場所や冬眠・産卵の場と、 そのための移動経路がまとまった形で残されていることが必要です。 その場所のどれ一つが欠けても生きていくのは困難になります。 カエルは、自然の豊かさの目安です。 カエルの元気な鳴き声がカエル沼から聞こえてくるようになることが、 自然環境を大切にすることにもつながります。
★カエルの卵を見つけても、持って帰ったりせず成長を見守ってください。
水鳥の池
カエル沼を後にして、熊笹と竹柵が続く道を進んでいくと、水鳥の池があります。 その右手には板張りの広い所があって、そこから池を観察できるようになっています。 池では水鳥が数羽、水面を優雅に泳いでいました。
水辺は生き物たちの楽園
水鳥の池は、アシ原(休耕田)だった所の一部を広い水面や小さな水面をつくることで、 水辺の生き物たちの新たな生活空間としました。 現在の水辺は、木杭、礫敷き、砂利敷き、なだらかな土手、島などを設け、 水深も0から1.5m(平均0.5m)と変化をつけることで住みやすい環境をつくりました。 これに対応して水生植物が生育し、多くの水辺の鳥や水生昆虫たちが新たに谷戸山の住人になり始めています。
水鳥の池回復作戦のお知らせ
この水鳥の池は、公園に降った雨が一時に流れ出さないための調整池機能と、 多様な水生生物たちの生息環境として造られています。 しかし、整備後周囲から土砂や有機物が多く流れ込み、生き物が棲みづらくなってきました。 2000年に掻い掘りをしてある程度の泥・有機物・外来種などを除去しましたが、 まだ十分でないためカモたちがやってくる前に、(1)泥・有機物の除去、 (2)水の浄化や生物の隠れ家等になるヨシなどの試験移植などを行っています。 お理解、ご協力をお願いいたします。
 (座間谷戸山公園運営会議メンバー、神奈川県公園協会)
飛べよスイスイ、トンボと水生植物
池の周辺にはいろいろな水生植物が見られ、 夏になるとそれらの間を様々なトンボが飛び交います。 トンボはこれらの植物を産卵場所やヤゴの隠れ家、羽化する場所、休息場所などに利用します。
チャプチャプ泳ぐよ水鳥くん大集合
カイツブリ 池などに住んでいて「ケレケレケレ、ピッ」と鳴きます。 水に潜って餌をとります。潜ったのと違う場所から水面に出てくるので待ってみましょう。
カワセミ 水面につき出た枝や杭などにとまり、水中に飛び込んで魚をとります。 くちばしの下が赤いのは雌。声は「チィー」と細く、飛び方は低く一直線。
コサギ 川や池、水田などでよく見られる小さなシラサギ。 足や指が黄色いので、他の種類と見分けがつきます。 よく歩き回り、水中の魚をとります。
ゴイサギ 池や川、沼などでよく見られます。 夜行性で、昼間はあまり動きません。 魚をとる時もポーカーフェイスです。
カルガモ カモ類の中でいちばんよく見られます。 くちばしの先の黄色が他のカモと見分けるポイント。 ときどき「グエッグエッ」とよくとおる声で鳴きます。
クイナ ヨシ原や水辺の草むらにいますが、大変用心深いので、なかなか姿を見られません。 朝夕の餌の時間に探してみましょう。鳴き声は「クィクィ」など。
コガモ 池や川で見られる小型のカモ。 少し陰になった場所にることが多いので、探してみましょう。 雄は「ピリッピリッ」、雌は「グェーグェグェ」と鳴きます。
マガモ 冬、日本の池や川にシベリア方面から渡ってきます。 雄の緑の頭と黄色のくちばしは目立ちます。 アヒルはこの種を改良してつくられました。
おびやかされる日本の魚
この池の中にはアブラハヤ、キンブナ、ドジョウなどの魚が、水中のプランクトンや藻などを食べて生息しています。 また、これらの魚はコサギやカイツブリなどの水鳥たちのエサとなり、 このような食う、食われるの関係は、自然界である程度の均衡を保っています。 最近、このような池へ釣りを楽しむためにブラックバスやブルーギルなどの外来の魚を放流する人がいます。 これらの魚はもともと生息している在来の魚やトンボのヤゴを食べてしまい、 生き物のばらんすを崩してしまします。 日本本来の生態系を守るために、こうした外来魚をむやみに放すのは絶対にやめてください。
水鳥にえさをあたえないで下さい
当公園では、カモたちの餌付けされた姿ではなく、 草をついばんだり、水辺で休む自然の姿を観察していただいております。 (本来、パンや麩を食べる鳥ではありません) 絶対えさを与えないで下さい。 見かけた方は管理事務所までご連絡下さい。
池に生き物を放さないで!
外部から持ち込まれた生き物によって、本来生息していた生き物たちの生息環境が脅かされています。
・大きくなり過ぎて飼いきれなくなったコイが池の底生生物(ヤゴ等)や水草を食べ水を濁しています。
・ミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)やカミツキガメは在来種のイシガメやクサガメを駆逐しています。
・ブラックバスはカエルや小魚を食べてしまいます。
飼いきれなくなた生き物(コイ、ブラックバス、ミドリガメ等)は、責任を持ってご自分で処分して下さい。 「水鳥の池」は生き物の捨て場ではありません。
湿生生態園
水鳥の池に続くようにして湿生生態園があり、葦原の中にボードウォークが続いています。
多様な水辺景観
水際にはえる植物たちは、水の深さによってみられる植物の種類がことなります。 これらの植物は小魚をはじめトンボやゲンゴロウ、カエル等水辺を利用する動物に 産卵の場や育成の場、休息の場、採餌の場、隠れる場を提供しています。
よく似ていますが…
葉が5枚なのが「クロモ(在来種)、葉が3枚、4枚の水草は「コカナダモ、カナダモ(外来種)」です。 水草の世界でも、魚や陸上の植物と同様に、外国からきた種類が勢力が強いようです。 これらの外来種は繁殖力が旺盛であり、すぐに水面を覆ってしまいます。 このため、水辺の生態系はもちろん景観までも変えてしまいます。
メダカの学校は川の中…
童謡にでてくるメダカの学校をみることも少なくなってしまいました。 メダカは水草に卵を産みますが、川岸がコンクリートに変わってしまうと水草がなくなり、 メダカも子孫を残すことができなくなってしまいます。 湿生生態園では数は多くありませんがメダカを観察することができます。
ブラックバスやブルーギルを生態園の中に放さないで下さい!
湿生生態園ではアブラハヤ、メダカ、ドジョウなどの魚が、ブランクトンや藻などを食べて生息しています。 また、これらの魚は水鳥たちのエサとなります。 このように食べたり、食べられたりする関係は、自然界である程度の均衡を保っています。 最近は釣りを楽しむために、ブラックバスやブルーギルなどの外来の魚を放流する人がいます。 これらの魚は在来の魚やヤゴを食べてしまい、生き物のバランスを壊してしまいます。 日本本来の生態系を守るために外来魚を放すのはやめてください。
ザリガニつりの注意
本来、公園内の生き物の外への持ち出しは禁止です。 しかし、アメリカザリガニは外来種で、増え過ぎて里山に生息している生き物を脅かしていますので、 捕まえたら持ち帰って下さい。
ザリガニ以外の生き物は捕まえても持ち帰らずに、観察した後は逃がしてあげて下さい。
つりに使用した糸、棒、エサ(スルメ)はすてないで持ち帰ってください。
園路以外の所には、はいらないでください。
 (公園管理事務所)
湿生生態園の先には、休耕田を挟んで田んぼが続いています。 その向こう側には、最初に入ってきた長屋門が見えています。
ゲンジボタルの一生
ゲンジボタルが生息するためには、きれな小川が必要です。 ここ座間谷戸山公園では、今でもゲンジボタルがみられます。 ゲンジボタルは5月下旬から6月下旬にかけて発生します。
谷戸とは
谷戸とは、「谷(やつ)」「谷(やと)」「谷(や)」「谷津(やつ)」などともよばれており、 低湿地を示すことばです。 関東地方でよく地名に使われており、特に鎌倉周辺に地名として多く残っています。 地形的には丘陵地や台地が開析(浸蝕)されてU字形に谷がつくられた部分のことをいいます。 この谷の奥には多くの湧き水があり、昔からその水を使って稲作が行われ、 谷の最奥部まで水田がつくられていました。 傾斜部分はたいてい樹木地となっていて、水田とこの斜面との境界部分に水路が掘られ、 このような所にゲンジボタルがよく棲みつきました。 この公園の区域内に8つもの谷戸と名前のついた字が残っています。 地図には谷戸山という名前はでていませんが、この公園の地形や特徴をよく表した名前だとは思いませんか。
入谷戸 公園の北側端にあり、ビジターセンターや東入口広場として整備していきます。
中谷戸 公園の北西端にあり、樹林のまま保全されます。
大坊谷戸 公園の里のゾーンの中心部分であり、西入口、里山体験館、たんぼ、はたけなどが整備されます。
大谷戸 カエル沼の北側にあたり、大坊・里の道と明王・谷戸の道の分起点部分にあたります。
大谷戸下 大坊谷戸に続く部分で水鳥の池と湿生生態園が整備されています。
沖ノ谷戸 わきみずの谷の南側にあたり、小池と流れのあるヨシ原湿地となっています。
蛇穴谷戸 公園の南東部分にあたり、水鳥の池に続くヨシ原湿地があり、樹林部分は森の学校などが整備されます。
衛門谷戸 南側に南入口広場があり、北側に野鳥の原っぱが整備されます。
休耕田について
「たんぼ」と「湿生生態園」の間にあるこの休耕田は、人から見ると荒れ果て放置された田んぼですが、 生き物たち(虫、カエル、カヤネズミ等)にとっては貴重な生息空間です。 皆さまのご理解とご協力をお願いします。
 (公園管理事務所)
オギなどの草地の植物を再生させています。中には入らないように御協力をお願いいたします。
お米にとって大切な水ですから、水路をいじらないで下さい。
 (公園管理事務所)
一旦、長屋門から出て、車道を右手へ進んでいきます。 少し先に行くと右手に戻るようにして登っていく坂道があります。 本堂坂というようで、それを解説した石柱が途中に建っていました。 右下に田んぼや里山体験館を見下ろしながら坂道を登っていくと、道標の立つ分岐があります。 「伝説の丘・北入口」に従って、左手に戻るようにして更に坂道を登っていきます。
本堂坂
この坂名は、昔、北側の山頂に星の谷観音の本堂があったと言い伝えられている本堂山に由来しています。 観音様への順礼たちが多く通ったと思われるこの道は、古くからある道で「府中街道」です。
 (座間市教育委員会)
伝説の丘(本堂山)
右に大きく曲がっていくと本堂山に着きます。 頂上は小広くなっていて東屋もひとつ建っていますが、 周りは樹木に囲まれていて展望はほとんど得られません。 ここには「観音さまと大蛇」の伝説が残っています。 その伝説に出てくる観音堂があったとされるのが、この本堂山とのことです。 伝説の内容については座間市のホームページに掲載されています。
「観音さまと大蛇」の伝説
ある朝、兄弟が池でドジョウを獲っていると、ドーンと大きな音がして森が揺れています。 村人は仏様の力を借りるため坊様と一緒に丘の上に登りお経を唱え続けました。 すると何処からともなくいい音色が聞こえ美しい花びらが舞い落ちてきました。 いつしか森の揺れも収まっていました。 大きな松の梢には金色に光る観音様がおられたのでした…(後略)。
座間をみつめてきたいにしえの丘
黙して語らない遺跡の声を聞くには、絶対必要なものがある。それは想像力である。
 (NHK 未来への遺産 プロローグより)
どんな地域に行ってもその土地固有の神話や逸話が残っているものです。 谷戸山では大坊谷戸の「星の谷伝説」、ここ本道山の「観音堂の伝説」などがあります。 また、伝説にでてくる明王堂、一本杉、蛇穴谷戸などは字名として今も残っています。 昔、谷戸山はどのようなところであったのか思いをめぐらせて歩いてみてはいかがでしょうか。
座間・谷戸山の石像物
路傍に人知れず建っている石像物は私たちの祖先が日々の激しい労働と収穫への安らぎを見い出し、 子々孫々の繁栄を祈って建立されたものです。 本公園にも多くの石像物があり、一つ一つに歴史と人々の思いが込められています。
道祖神 一般に道に関する神で「猿田彦命」と呼ばれて「道案内」の神、または「道を守る神」と考えられています。
馬頭観音 馬頭観音とは頭上に馬頭を戴く六観音のうちの一つで農耕用に飼われた馬の供養などのために建てられたものです。
庚申塔 中国から伝えられた十干(庚)・十二支(申)の中から生まれたものです。 庚と申の組み合わさる年月日は厄(年)日として忌まれていました。
地蔵尊 大坊谷戸の地蔵尊は享保4〜6年のころ天災や悪疫の流行により無くなった人を供養したり、 子育てや延命のために建てられました。
伝説の丘から降っていくと、北入口への道が横切っていきますが、そのまま正面の道を進んでいきます。 やがて「県立座間谷戸山公園」と刻まれた石標のあるT字路に着きます。 このまま真直ぐに進んでいくと、先ほどの東入口広場へと続いていますが、 角に立つ道標「クヌギ・コナラ観察林(どんぐり小道)」に従って、 ちょっと右手の道へ立ち寄っていきます。
炭焼小屋
少し進んでいくと、右手に炭焼小屋がありました。 この時には柵がしてあって、そばへ近寄ることは出来ませんでした。
炭焼きの仕事
その昔、人は食事を作ったり、風呂を沸かしたり、暖をとったりするのに、薪や炭を用いていました。 炭は薪を焼いて純粋な炭素だけにしたもので、煙りは水蒸気が出ないので、 ヒーターなどの無い昔は、部屋の中で暖をとるのによく使われていました。 昔は、こうした炭を作る職人が大勢いて、ここにあるような釜がいたるところで煙りをあげていました。
ガス、電気等が普及した現在、家庭生活の一部にこうした炭を使っているところはほとんどありません。 しかし、鰻、焼き鳥、バーベキューなど炭を使って美味しくなる食べ物は様々あります。 また化粧品、脱臭剤、薬、研磨剤など、直接私たちの目に見えない部分でも使われています。 最近では土壌改良材、融雪材、水質浄化などにも使われ、自然にやさしい素材として話題をよんでいます。
クヌギ・コナラ観察林
炭焼小屋の先に、ベンチがたくさん並んで野外教室といった感じの所がありました。 周りには、クヌギ・コナラ観察林が広がっています。
雑木林の更新
本来、雑木林は薪や炭の用材とするために、人が絶えず手を加え育ててきた林です。 雑木林は伐採された後も切り株からまた新しい芽が出て伸びていきます。 そして、下草を刈りながらその中から何本かを残し、芽かきをして太い枝を残していきます。 こうして成長したクヌギやコナラは約20年で伐採し、また切り株から次の世代の芽が出てきます。 このように雑木林は人の手によって維持、管理されてきた林なのです。 人手が入らなくなると雑木林はやがて別の林へと移り変わります。 ここでは観察区を設け、5年ごとに伐採し、雑木林を更新させています。
手入れされた雑木林
以前は木炭や肥料などの供給源として農耕の始まりと共に手入れされてきた雑木林は、 その結果多くの種類の植物や動物を育てる環境を作り出していました。 農業が行われなくなった現在も、これらの雑木林に依存する生命を守るため、 人手を入れて管理しているところは四季折々、美しい花も咲き、居心地の良い林となっています。
手入れされなくなった雑木林
薪や炭が電気等に代わり、農業も営まれなくなった今、 雑木林は直接的に必要のないものとなってきました。 手入れをされずに放っておかれた林は下草が繁茂し、美しい花も見られなくなります。 やがて、人が足を踏み入れることもできなくなるほど欝蒼となると、 単調で薄暗い居心地の悪い林となります。
ニョキ、ニョキ雑木林
林の中に入って、上を見上げたことはありますか? 下から見るといろいろな枝が重なりあってよく解らないのですが、横から見るとだいたい4つの層に分かれます。 一番上まで枝をのばし、お日様の光をいっぱいに受けているのが高木層、 その下で光をうけているのが亜高木層、 さらにその下で弱くなった光を受けているのが、低木層と草本層です。 これらは植物の種類だけでなく、いろいろな動物が各々の場所を利用しています。 都会で見られる高層ビルをとりまく、中層ビルや平屋アパートになんとなく似ていますね。
先ほどのT字路まで引き返し、道標「わきみずの谷、パークセンター」に従って、その先へと進んでいきます。 わきみずの谷への分岐を見送った先のT字路を右折して進んでいきます。 森の学校への分岐を見送っていくと、すぐに小さな東屋があります。
東入口広場
東屋から左手へと降っていくと東入口広場に着きます。 広場には、管理事務所のほか総合学習や研修などに利用できるパークセンターがあります。 この時には、炭焼きを実施したときの様子が展示されていました。
炭焼き
集落や田畑の周りに広がる里山の雑木林は、昔は人々が生活に必要な薪や炭などの燃料を確保したり、 枯葉を集めて堆肥にしたりして、人々と自然とが共生する空間でした。 そのような雑木林のある座間谷戸山公園では、市民ボランティア団体(里山保全隊)によって 間伐が行われています。 今回、私たちはこの間伐材を炭材として有効利用していこうと考え、2004年10月2,3日に炭焼きを行いました。
市役所・谷戸山公園前バス停
東入口広場を出た所に市役所・谷戸山公園前バス停があります。
相武台前駅(小田急小田原線)まで、相武台前駅行きバスにて5分、 1時間に2本程度の便があります。
バスに乗っていってもいいのですが、今回は時間に余裕もあったので、 相武台前駅まで歩いていくことにしました。
相武台前(そうぶだいまえ)駅
バス道路をまっすぐに進み、小田急の踏切を渡った先の信号を右手に進んでいくと、 公園から10数分で、相武台前駅(小田急小田原線)に着きます。
駅前にある「座間ふるさとマップ」に「座間八景」というのが載っていました。 今回の座間谷戸山公園もその中のひとつに選ばれていますが、 この「座間八景」は、他の街などによくある「八景」とは趣きを異にしています。
座間八景
・つどいと散策の畑潅桜
・夕映えといこいの広場:座間公園
・坂と緑のハーモニー:かにが沢公園
・湧水と歴史の街並:鈴鹿長宿
・水鳥と緑の里:県立座間谷戸山公園
・支庁舎からのときめきの眺望
・水のみなもと:芹沢公園
・風と光とやすらぎの相模川
 (座間市教育委員会)