沼津アルプス
散策:2005年01月下旬
【低山ハイク】 沼津アルプス
概 要 沼津アルプスは、伊豆半島の付け根の西側に連なる山々です。 最高峰の鷲頭山でも392mと低い山並みですが、 コースの各所からは富士山や南アルプスなどを見渡せる素晴らしい景色が広がっています。 長めのコースですが、交通の便もよくて人気のあるコースになっています。
起 点 沼津市 多比バス停
終 点 沼津市 黒瀬バス停
ルート 多比バス停…多比口峠登口…多比口峠…大平山…多比峠…鷲頭山…小鷲頭山…志下峠…馬込峠…志下山…大トカゲ場…志下坂峠…象の首…徳倉山…横山峠…横山…中弛…八重坂峠…香貫山…芝住展望台…香稜台…香貫山登口…黒瀬バス停
所要時間 7時間10分
歩いて... この日は天候に恵まれ、雲一つない綺麗な富士山を間近に望むことができました。 沼津市や駿河湾の向こうには、冠雪した南アルプスの稜線もはっきりと見えていました。 真新しい道標が各所に設置されていて、迷うこともなく歩くことができました。 低い山にしてはアップダウンがかなりあって、最後には膝がガクガクになったのでした。
関連メモ 今のところ、関連メモはありません。
コース紹介
多比(たび)バス停
沼津駅(JR東海道線)の南口バスターミナルから、 伊豆長岡駅行きバス、多比行きバス、木負農協行きバス,または,江梨行きバスにて25分、 1時間に4本程度の便があります。
沼津駅のバスターミナルに「ぬまづアルプスマップ」が掲載されているので参考にしましょう。 登り口のバス停までは何番線のバスに乗ればいいかも載っています。 今回は、大平山・鷲頭山・徳倉山・横山・香貫山と続く尾根を北向きに縦走します。
沼津アルプス
沼津アルプスは所要時間約6時間半、都会の中のアルプスです。 登山口までの便が良く下山路も多いので、体力・年令に応じた登山が出来ます。 登山道は香貫山から南へ、横山・徳倉山・鷲頭山・大平山と続くコースで、 難所も多く、ベテランの方でも楽しめます。 山頂では北に富士山、南に伊豆の山々、更に箱根連山、西に駿河湾と眺望に恵まれた 素晴らしいパノラマを見ることが出来ます。
 (沼津香陵ライオンズクラブ)
バス停から沼津駅方面へ少し引き返していきます。 コンビニの前を過ぎていくと、トンネルの手前にクリーニング店があります。 そこから右手に入っていく道があるので曲がっていきます。 すぐに道が二手に分かれていますが、正面の道を真直ぐに進んでいきます。 その角には「沼津アルプス」の解説が記された標柱があり、 「多比口峠登り口」が正面の道であることを示しています。
沼津アルプス
香貫山から南へ横山、徳倉山、鷲頭山、大平山と続く山々は、別名「沼津アルプス」と呼ばれている。 五山七峠を越える長いハイキングコースですが、沼津市の街並みをはじめ、 伊豆や箱根、駿河湾や富士山など素晴らしい展望が眺められる。
民家の間を2分ほど進んでいくと、道が二手に分かれています。 ここには道標がなくて迷いますが、どちらの道を進んで行っても、数分すると合流します。 今回は左手の道を進んでいきました。
土石流危険渓流 多比川水系鷲頭川
土石流が発生する恐れがありますので、大雨の時などは十分注意して下さい。
 (静岡県、沼津市)
民家が途切れると畑地が広がるようになります。 その中に続く坂道を登っていきます。 正面には沼津アルプスの稜線が見えています。 起伏がかなりあって、何だか歩くのが大変そうです。 やがて少し降るようになって沢に架かる小さな橋を渡ると、T字路があります。 先ほどの分岐から別れてきた道を右手から合わせ、左手の坂道を更に登っていきます。 1分ほど登っていくと、道が二手に分かれています。 角に立つ道標によると、正面の道は行き止りで、大平山へは右手の道へ行くとのことです。 簡単な山道略図も付いているので、まずはこれから向かう多比口峠までのルートを確認しておきましょう。 道標「(右折)大平山」に従って、右手の道を登っていきます。
多比口峠登口
山腹に続く坂道を登っていきます。 振り返ると、江浦湾や淡島を見渡せる景色が広がっていました。 右手に分かれていく道を見送っていくと、先ほどの分岐から10分ほどで、正面に竹垣が見えてきます。 竹垣の先は畑地のようですが、その入口が黄色い看板になっていて、 「←沼津アルプス北行登り口」と記されていました。 そばにあるドラム缶にも白ペンキで「←沼ア北行」と書かれていました。 ここで舗装道路は終わりになり、この左手から続く山道を登っていきます。
雑木林の中に続く山道を登っていきます。 道はしっかりとしていて分かりやすいのですが、かなり傾斜があったりします。 5分ほど登っていくと、道標が立っていました。 設置されてから余り年月が経っていないようで、真新しい感じの道標でした。 今回のルートの要所には同じような道標が設置されて、分りやすくなっていました。 道標「多比口峠 沼ア北行」に従って、左へ曲がっていきます。 ここからしばらくは広くて緩やかな道が続きます。
多比口峠
やがて道幅も狭まってくると、横木の階段が現われます。 その階段を登っていくと、先ほどの道標の所から8分ほどで尾根にある多比口峠に着きます。 バス停から40分ほどで到着しました。 角に立つ道標によると、正面は「大平多比口バス山口道」、左手は「鷲頭山 北行、ウバメガシの岩尾根」、 右手は「大平山20分、折り返し25分」となっています。 まずは、右手にある大平山まで往復することにしましょう。
ロープが張ってある急な尾根道を登っていきます。 6分ほど登っていくと傾斜も緩やかになってきます。
大平山 (標高356m)
緩やかになった道を進んでいくと、多比口峠から10分ほどで大平山に着きます。 山頂の周りには樹木が生い茂っていて展望は余りありませんが、 樹木が途切れた所から少し景色が広がっています。 ベンチも二つほど設置されているので、ひと休みしていきましょう。 山頂には「奥アルプス大平会」の設置した輪切りの木に描かれた案内図がありました。 この大平山が「沼津アルプス」の南端になりますが、道はこの先へも続いているようで、 「奥アルプス」と云うのだそうです。
おおべらやまへよくきたぢゃぁー、きをつけてきやりにゃんよ…
 (沼津奥アルプス大平会)
無断で樹木を伐らないで下さい。
 (大平会)
多比口峠まで引き返して、その先へと尾根道を進んでいきます。 すぐ先にある高みへ着くと前方が開けていて、 富士山や南アルプスや箱根連山が眺められる素晴らしい景色が広がっていました。 しばらく足を止めて眺めを楽しんでいきましょう。
岩尾根
眺めを堪能したら、その先へと尾根道を進んでいきます。 短い急坂を降ると、緩やかな尾根道が続くようになります。 「岩尾根」とも呼ばれているようで、その名の通り、大きな岩がゴロゴロしている所もあります。 ちょっとした高みもあったりしますが息が切れる程のことはなくて、快適に歩いていけます。 多比口峠の道標に記されていた「ウバメガシ」というのでしょうか、尾根には特徴的な樹木が生えていました。
注意 岩尾根
崖アリ 足元用心
多比峠
樹木が途切れて見晴らしのいい所を過ぎていきます。 ロープが張られた短い坂を降っていくと、多比口峠から20分ほどで多比峠に着きます。 峠に立つ道標によると、正面の道は「大平戸ヶ谷バス山口道」で、 鷲頭山へは道標「鷲頭山(北行)」に従って、左手に続く道を登っていきます。
山腹に続く急坂を登っていくと、やがて横木の階段が始まります。 右手が少し開けた所があって、富士山や箱根連山が見渡せました。 振り返ると、先ほど登ってきた大平山が全容を見せていました。 円錐形に尖った形をしているのがよく分ります。
鷲頭山 (標高392m)
急な横木の階段を登り切って、道幅が少し広がり傾斜も緩くなってくると、 多比峠から15分ほどで鷲頭山に到着します。 山頂は小広くなっていて、ベンチが幾つか設置されています。 小さな石の祠も建っていました。鷲頭神社の奥宮とのことです、 山頂の西側が開けていて、駿河湾や南アルプスなどを一望することができますが、 富士山は樹木の陰に隠れていて、余りはっきりとは見えませんでした。 北側には箱根連山が広がっていました。 外輪山の奥には、中央火口丘の駒ヶ岳や神山も綺麗に見えていました。 登り坂で疲れた足を癒しながら、しばらく休憩していきましょう。
鷲頭神社由来略歴
この社 鷲頭神社と称し、御祭神は日損水損の主護神 高龍神(タカオカミノカミ)という。 古時代から大平住民は稲作に生活の糧を求め、 山からの湧水に頼っていたが、旱魃と狩野川の氾濫に悩まされてきた。 そこで、旱魃・水害(難)を治め、五穀豊穣を願い、御祭神を勧請す。
変遷
文明元年(1469) 伊予国より御祭神高龍神を勧請。
文明18年(1481) この地鷲頭山頂に遷宮す。神徳尊く、遠く清水港の漁師等参拝多数あり。
明治7年(1874) 村社として山麓(天満山)に遷座。この際、村中の八百万の神を合祀す。 本宮遷座後、この地は奥宮として石祠を造営し祭り、今に至る。
小鷲頭山 (標高330m)
祠の右手から熊笹が生い茂る道を降っていきます。 ロープが張られた急坂を降っていくと鞍部に着きます。 緩やかな道を進んでいって少し登り返していくと、鷲頭山から8分ほどで小鷲頭山に着きます。 正面が開けていて、駿河湾や沼津市の向こうに、富士山や南アルプスを望む景色が広がっていました。 紙と鉛筆で綺麗な景色をスケッチしている方を見かけたりしました。
また、山頂の手前には、玉砂利が敷き詰められた3畳ほどの場所がありました。 「本三位中将平重衡(中将さん)終焉切腹之場」だそうです。
道標「志下山・徳倉山(北行)」に従い、小鷲頭山の先に続く坂道を降っていきます。 ロープが張られた非常に急な降り坂になっているので、滑り落ちないように十分に注意しながら降っていきます。 10分ほど降っていくと、右手に道が分かれています。 角には、手書きで簡単な案内図がありました。 正面へ降っていくのが本コースで、右手の道は「中将さん」を経て本コースへ戻ってくる寄道になっています。 今回はそのまま正面の本コースを降っていきました。
志下峠
急坂を更に降っていくと、7分ほどで鞍部にある志下峠に着きます。 峠には「ぼたもち岩」と呼ばれる粒々の大岩がありました。 粒々した感じがぼた餅に似ているから、そんな名前がついたのでしょうか。 峠に立つ道標によると、右手は「大平御前帰バス山口道」、左手は「志下414号ヤブ道」とのことです。 徳倉山へは正面の尾根道を進んでいきますが、 峠の手前に「中将さん100メートル」と刻まれた石標が立っていたので、 どんな所なのか立ち寄っていくことにしました。
中将宮
右手に続く道を進んでいくと、4分ほどで大きな岩の前にその「中将さん」がありました。 先ほどの分岐から降ってきても来られるようです。 岩の下に囲いがあって、その中を覗いてみると石仏が安置されていました。 その横には由来を記した板がありましたが、文字が擦れてしまっていて、残念ながらほとんど読めませんでした。 手前にある囲いは「大正天皇お手植の松跡」とのことです。
馬込峠
志下峠まで引き返して、その先の尾根道を進んでいきます。 先ほどの急坂から一変して、広くて比較的緩やかな道が続きます。 左手が開けて江浦湾を眺めながら進んでいくと、志下峠から10数分で馬込峠に着きます。 道標によると、右手は「大平御前帰」への道ですが、志下山へはそのまま正面の尾根道を進んでいきます。
志下山 (標高214m)
馬込峠から前方に見える小高い山へと続く広くて緩やかな尾根道を登っていくと、7分ほどで志下山に着きます。 緩やかな尾根筋に続く日当たりのいい場所になっています。 ピークという感じは余りなくてベンチも設置されてはいないので、 標識が立っていなければ通り過ぎてしまいそうです。
頂上からは駿河湾を見下ろすことができる素晴らしい眺めが広がっていました。 多くの人が道端にシートを広げて弁当を食べていました。 丁度昼時になったので、私もここで昼食にすることにしました。
大トカゲ場
お腹が満ちて景色も堪能したら、その先へと進んでいきます。 緩やかで広い尾根道を3分ほど進んでいくと、周囲が開けた場所がありました。 尾根筋の肩になっていて、この先は降り坂になります。 ここも日当たりがよくて、数人がシートを広げていました。
志下坂峠
沼津の街並みや富士山を正面に見ながら、広い坂道を降っていくと、 4分ほどで志下坂峠に降り立ちます。 峠に立つ道標によると、右手は「大平大井バス停小山口」への道、左手は「志下方面」への道とのことです。 徳倉山へは正面の尾根道を進んでいきます。
尾根筋に続く道を進んでいくと、次第に傾斜が急になってきます。 途中には岩がごろごろして少し開けた斜面がありました。 その岩の上に腰を下ろして弁当を広げている人が何人かいました。 振り返ると、鷲頭山や江浦湾などを見渡せる景色が広がっていました。
急な坂道を数分登っていくと、緩やかな尾根道になります。 広い尾根道を進んでいくと、先ほどの岩場から10分ほどで広場に着きました。 広場の名前を記した標識などは見当たりませんでした。 正面には富士山が間近に見えていました。
象の首
広場の先へと緩やかで広い道を進んでいくと、8分ほどで鞍部に着きます。 そばにある道標によると「象の首」というようです。 この先にある徳倉山が象山とも呼ばれているので、その首にあたる所ということなのでしょうか。 ここで「香貫台」への道が左手に分かれていきますが、 道標「香貫山・横山」に従って、正面の尾根道を進んでいきます。
徳倉山 (標高256m)
少し進んでいくと、両側に竹製の手摺りが続く急坂が現われます。 階段状の急坂を5分ほど登っていくと緩やかな道になります。 その先へ少し進んでいくと徳倉山に着きます。 周囲が開けていて、小広い場所になっています。 多くのハイカーが腰をおろして景色を眺めながら休憩していました。 左手には富士山が綺麗に見えていました。 右手には、これまで歩いてきた大平山や鷲頭山・小鷲頭山などの山並みを見渡せました。 山頂に立つ道標「徳倉山」の脇に、小さな字で「象山」と記されていました。 東側から見ると象の形に見えることから付いた通称とのことです。
景色を堪能したら、その先へと進んでいきます。 桧林へ入っていくと、右手に小さな石の祠が二つ並んでいました。 縄で作られた太い注連縄が飾られていました。 桧林を抜けると、急傾斜の降り坂が始まります。 鎖の手摺りが続く急坂を5分ほど降っていくと、緩やかな道になります。
横山峠
緩やかな尾根道を5分ほど進んでいくと、小さな鞍部があります。 そこを越えて少し進んでいくと短い階段が現われます。 それを降った所が横山峠になります。 階段の下に立っている道標によると、 左手は「木ノ宮バス香貴小20分」、右手は「左折 北行横山、右折 沼商5分」となっています。 ほんの少し右手にいくと、道が二手に分かれています。 右手は「清水町沼商方面」への道で、左手は「横山・香貫山」への道となっています。 道標に従って、左手に戻るようにして坂道を登っていきます。
広い尾根道を登っていくと、道の両側に笹竹が生い茂るようになります。 頭をちょっとだけ覗かせている富士山を正面に見ながら、緩やかな尾根道を進んでいきます。
横山 (標高182m)
やがて現われる坂道を数分登っていくと横山の山頂に着きます。 周りは樹木に被われていて、残念ながら余り展望は得られません。 ここまでかなり歩いてきたので、ちょっと腰をおろして休憩することにしました。 後からきた人も「水を補給しないとやっていけない」と云って腰をおろしました。 沼津駅前にあった案内図によると、この横山は標高183mとなっていて、ここにある標識とは1mの差があります。 まあ1mの差なので気にするほどの事でもないのですが、どちらが正しいのでしょう。 小数点以下の数値の扱い方の違いなのかも知れません。
中弛
一息ついたら、横山からその先へと進んでいきます。 緩やかな尾根道を進んでいくと、やがてロープが張られた坂道が現われます。 坂道を降って緩やかになった道を少し進んでいくと、山頂から7分ほどで中弛に着きます。 尾根道に続くながらかな場所になっています。 道標「香貫山 モウ一山」に従って、更にその先へと進んでいきます。
八重坂峠
再び現われるロープ張りの坂道を降っていくと、正面に赤と白に塗られた煙突が見えるようになります。 更に降って小さな畑を過ぎていくと、青いトタン張りの建物が見えてきます。 そのそばを降っていくと、車道が通る八重坂峠に降り立ちます。 降りた所にある道標「八重→香貫山→黒瀬 徒歩2分右方香貫山登り口」に従って、 車道を左手へと進んでいきます。
いのししに注意
八重分岐
広い車道を数分進んでいくと、右手に戻るようにして登っていく道があります。 角には沼津アルプスの道標が立っていました。 まだ工事中のようでしたが、道標「香貫山・黒瀬(北行)あと一山」に従って、ここから登っていきました。
マウンテンバイクの通行は禁止します。
 (沼津市)
緩やかな山道を登っていくと、舗装された道に出ます。 出た所にある道標「香貫山・黒瀬方面(黒瀬バス停ヨリ沼津駅7分)」に従って、右手へ進んでいきます。 沼津市上水道第二配水池を過ぎていくと、4分ほどで車止めがあります。
落石注意
落石が有りますので、登山者の皆様は注意して登山してください。
 (沼津市)
山火事防止
たき火・タバコの投げ捨て防止
 (沼津市消防本部、消防)
車止めを過ぎて、左下にゴルフ練習場を見ながら緩やかに登っていくと、道が二手に分かれています。 角に立つ道標によると、正面の道は「歩道・見返坂・山頂」、 右手の道は「山道・車道・桜台・山頂」となっています。 どちらの道を進んでいっても香貫山の山頂へ行けるようですが、正面の道の方が楽に行けそうです。 しばらく考えた末、今回は右手の山道を進んでいくことにしました。
山芋堀りの皆様へ
香貫山は急峻でとてもくずれやすい山です。 山芋を掘った穴が山崩れの原因になることも考えられます。 周辺の民家や登山者の安全のため、山芋堀りはご遠慮下さい。
 (沼津市)
広めの山道を登っていきます。 それほど急ではなくて、比較的歩きやすくなっていました。 やがて幅の広い階段状の道になります。 その道を登っていくと、先ほどの分岐から12分ほどで舗装道路に出ます。 道標「桜台・展望台」に従って、舗装道路を左手へと進んでいきます。
これまで歩いてきた稜線を左手に見ながら、緩やかな舗装道路を5分ほど進んでいくと、 左手に「桜台80m」、右手に「新桜台0.4km」の道が分かれています。 正面の道は「展望台300m」となっているので、今回はそのまま正面の道を進んでいきます。 しばらく進んでいくと、右手にある広場の先に香貫山の山頂への登り口があります。 広場には付近の案内図があるので参考にしましょう。
香貫山生活環境保全林
林野庁・静岡県は平成6年度から11年度にかけて香貫山の保安林を保健休養の場となるよう 森林整備等を行いました。 ハイキング・森林浴・自然観察などにご利用ください。
 (林野庁、静岡県東部農林事務所、沼津市)
治山事業施行地
沼津市 上香貫 草場平
静岡県は、豊かな森林の維持造成を通じ、山地に起因する災害から県民の生命・財産を守ることを目的とし、 治山工事を行っています。 特に災害の発生の危険がある箇所については、山地災害危険地区に指定し、 重点的に治山事業を実施しています。 今後、山に異変が見られた時は下記まで連絡されますようお願いいたします。
 (東部農林事務所、沼津市役所)
香貫山 (標高194m)
幅の広い横木の階段を登っていくと、1分ほどで香貫山の山頂に着きます。 山頂には建設省香貫山送受信所の設備があるだけの狭い所でした。 沼津駅前にあった案内図では標高193mとなっていて、ここにある標識とは1mの差がありましたが、 まあそんなに気にすることはないでしょう。 山頂に立つ道標「沼津駅←黒瀬←香稜台・五重塔←展望台←」に従って、 左手にある設備の横を通ってその先へと降っていきます。 電波塔の横から景色が広がっていますが、景色を楽しむのはこの先の展望台に行ってからにしましょう。
1分ほど降っていくと、左右に続く柵が現われます。 道標によると右手の道は「夫婦岩・香稜台」となってますが、 先ずは左手の先にある舗装道路へ出て、その右手にある展望台まで足を伸ばしましょう。
芝住展望台
車止めを過ぎて降っていくと、トイレの横に階段があります。 その階段を登っていくとすぐに展望台のある広場に着きます。 先ずは広場にある展望台の上に登って、そこからの素晴らしい景色を眺めましょう。
展望台の上からは、沼津の街並みを一望できます。 その向こうの愛鷹連峰の上には、冠雪した富士山が顔を覗かせていました。 左手には駿河湾、その向こうには雪を頂いた南アルプスの稜線が、右手には箱根連山が広がっていました。 間近に富士山を見たことのない者にとっては、まさに絶景であります。 この素晴らしい景色を心ゆくまで堪能しましょう。
水飲み場
展望台からの素晴らしい展望を堪能したら、香貫山から降ってきた所にある分岐まで引き返し、 夫婦岩へと山道を降っていきます。 少し先で道が二手に分かれていますが、左手の道を降っていきます。 緩やかな道を過ぎて軽く登り返す所に水飲み場がありました。 「名水 柿田川湧水」との標識も立っていました。 どんな味がするのかと思って、少し飲んでみました。 何処となく薬臭い水道水とは違って、純粋な味がする美味しい水でした。
夫婦岩
広くて緩やかな道を降っていくと、夫婦岩がありました。 解説板などは見当たりませんでしたが、その姿が寄り添う夫婦に見えるところから付いた名前なのでしょうか。
夫婦岩から少し進んでいくと、道が二手に分かれています。 角に立つ道標によると、左手は「香稜台280m」、右手は「香稜台370m」となっています。 どちらの道でも香稜台へ行けるようですが、今回は右手の道を進んでいきました。 2分ほど進んでいくと東屋が建っています。そばには「香貫山案内図」が設置されているので、 香稜台から黒瀬バス停までのルートを確認していきましょう。
東屋の先へと進んでいくと横木の階段が現われます。 その階段を緩やかに降っていくと分岐があります。 道標によると、正面の道は「せせらぎの森・中瀬町」、左手の道は「香稜台」となっているので、 左手に続く山腹の道を降っていきます。 5分ほど降って沼津の街並みが間近に見えるようになると、車道に降り立ちます。
香稜台
T字路になった車道の右手の先に香稜台があります。 小広い広場になっていて、五重塔が建っています。 そばには若山牧水の歌碑も建っていました。 ここからも、沼津の街並みや富士山などの素晴らしい景色を望むことができます。
香貫山いただきに来て吾子とあそび ひさしくをれば富士はれにけり 牧水
明治18年(1885)宮崎県に生れた歌人若山牧水は、25歳のとき、歌集「離別」が歌壇で認められ一躍世に出て、 生涯に15の歌集と9000首に及ぶ調べの美しい名歌を残した。 旅を愛し人と自然を愛し、全国各地を訪ねすぐれた紀行文と随筆を著している。 千本松原に魅せられていた牧水は、大正9年田園生活を求め東京から一家を挙げて香貫山の麓に移り住んだ。 海を見たいと長男旅人と香貫山に登り詠んだのがこの歌である。 次の二首とともに「香貫山」の題で第13歌集「くろ土」に収められている。 沼津へ来て最初に詠んだ歌であろう。
海見ると登る香貫の低山の小松が原ゆ富士のよく見ゆ
低山の香貫に登り真上なるそびゆる富士を見つつ時経ぬ
沼津への永住を決意した牧水は、大正14年千本松原の一角に土地を求め念願の新居を建築した。 沼津での牧水は、作歌の傍ら詩歌の総合雑誌「詩歌時代」を発行するなど盛んに文学活動を展開する一方、 県が計画した千本松原の松樹伐採に反対する自然保護運動の先頭にも立った。 …後略…
 (沼津香陵ライオンズクラブ)
香貫山登口
香稜台を後にして車道を2分ほど降っていくと、 左へ曲がっていく所に「黒瀬町0.2km」の道標が立っているので、そこから続く道を降っていきます。 雑木林の中を降っていくと、やがて真中に手摺りが設置されたコンクリート製の坂道が現われます。 その坂道を降っていくと、道標から5分ほどで車道に降り立ちます。 角には「香貫山登口」の標識が設置されていました。 車道を左手に進んでいくと、Y字路の手前に黒瀬バス停があります。
黒瀬(くろせ)バス停
沼津駅(JR東海道線)まで、沼津駅行きバスにて7分、1時間に4本程度の便があります。
足を延ばして…
時間に余裕があれば、沼津駅まで歩いてみるのもいいでしょう。 バス停の先の十字路を右折して黒瀬橋を渡ると信号があります。 その左手前方へ続く山王通りを進んでいきます。 三枚橋町交差点を過ぎた先の信号を右折していくと沼津駅に着きます。 漫ろ歩きでも30分とはかからずに到着します。 途中の山王宮日枝神社には、旅籠のあるじの所望により書いたと云われる松尾芭蕉の真蹟の句碑もあったりします。